【秘】 piacere ラウラ → 家族愛 サルヴァトーレ/* お返事ありがとうございます! お仕事お疲れ様です!(?) 一応繋げていただける感じにはしてみましたが、 ゆるふわっと進行で大丈夫ですので!! それではよろしくお願い致します。 (-15) 2022/08/12(Fri) 0:18:32 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「部下にどやされるくらいなら、健康になっておいた方が得だと思うがね。」 軽口を叩きながら、いつものように。 親友が口にする戯言に、肩を軽くすくめてみせる。 「ほう。俺はとうとう用済みか?」 「俺は全てを失い、全てを売った。母国に帰ったとて、昼行灯に居場所などないのだよ。」 軽口に、軽口を返しながら。 全てを言わずとも伝わるだろう?と。 (-16) 2022/08/12(Fri) 0:38:22 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「かわいがることに人間も犬も関係あるまい。」 わしゃわしゃと、暫くは混ぜっ返している。 これはこれで楽しんでいるらしい。 「恐れる、とは少し違うな。」 「俺は死ぬのはごめんだ。だが、それは恐ろしいからではない。死ねばそれまでだからだよ。」 「俺の持つ全てがその時点で失われる。だからこそ、死にたくはない。分かるかね?」 子供をあやすように。そう言いながら。 貴方の言葉に一つ、頷いてみせた。 「お前さんの言う通り、この島では誰がいつ死んでもおかしくはない。アウグストが死んだように、俺も死ぬやもしれん。気をつけろよ、青年。明日は我が身だ。」 からりと言ってのける。 死にたくはないとは言うけれど、命の価値観はとんでもなく軽い。自らの命ですらも例外ではない。 (-17) 2022/08/12(Fri) 0:59:38 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ暫く気恥ずかしそうなまま頭を下げてされるがまま。 それでも律儀に聞いてはいるのか、項垂れた顔を下げた体制でも視線はあなたに向けたまま、考え頷く。 「死ねばそれまで……理解は、できますよ。 テンゴさんなら抱えているものはそりゃあ多い。 駄菓子だけでもそれなんだから、惜しむのもわかります」 「けど……」 言い淀む。今こうして頭を撫でている相手に言うべきでない言葉なのだと、薄々理解はしている。 だからこそ、言っちまえばいいんだ。どうせわからないんだからと囁くのは誰か。 悪魔に拐かされでもするように、 意味のないその言葉を、口を開く。 「俺は何も持っていませんから」 「あるとしたら、たった一つの望みだけ。 ……”家族" 」「でも、手に入るものでもないですから。 俺の理想を譲る気はない。わかってるんですけどねぇ。 下手に知ってしまったからこそ、もう妥協出来なくなってしまって」 "下手に知った" "記憶喪失で半年の失踪" ボスには内容を告げていたが、その半年間 どう生きていたか貴方は聞いていなかった可能性は高い。 それでも今ぼやいた言葉から、何があったのか。 推測するのは難しくはないのかもしれない。 (-18) 2022/08/12(Fri) 1:19:19 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 翠眼 ヴェルデ/* なるほど! ただのガキならそれはそれで気にかけてそうですね。顧問なので末端まで全部目をかけることは難しいところあると思うんですが、ビアンカさん繋がりで結構知ってそうではあります。マフィアに似つかわしくない、言葉を選ばなければ頼りない、弱そう、だからこその庇護欲というか、そういうのはありそうです。 家族の全てを愛しているのでわかりにくいですが、その中でも気持ちをかたむけている方かもしれないですね。よく気にかけていると思いますし、色々買い与えていそうな気がします。 ヴェルデくんは街娼でしたでしょうか。娼館などに務めているのなら、同僚にパトロンがついてる、なんて茶化されることがあるかもしれません。そんな感じの接し方をさせて頂きたいんですが、どうでしょうか。 どうなっても二年いるなら抱いて入ると思います。よろしくお願いします。 (-19) 2022/08/12(Fri) 1:28:27 |
【神】 銀の弾丸 リカルド【ノッテアジト】 「スナイパーライフル……か」 資料の内容を読み、板についた眉間のシワがより深く刻まれ、大きく息を吐いた。 奇しくも自分が得意とする武器。 つまりは狙撃を受けたということだ。 揉めた様子も無いということであれば、かなり遠くから犯人は狙ったということになるだろうか。 角度や貫通の度合いから、射撃位置はおおよそ割り出せるだろうが―――――。 「全く、具合が悪いことこの上ないな」 得意であるからこそわかる事もある。 一度そこには行ってみなければならないなと、心に決めた。 (G0) 2022/08/12(Fri) 1:42:21 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「…家族か。」 ふと、どこか遠くを見るような、そんな様子を見せる。 「お前さんはまだ若い。機会なぞ幾らでもあると思うがね。無論、生きていればの話だが。」 何が起こるかなんて、誰にも分からない。 生きてさえいれば、貴方には時間があるのだから。 「俺が持つものなぞたかが知れているし、そもそも持っていないにも等しいさ。だが…お前さんはそうではない筈だろう。」 「何も持っていないというが、本当にそうか?ノッテも、アルバも、そうでない者も。本当に何もないと、そう言い切れるのかね。」 全てを詳らかに聞いたという訳ではないが、概要程度は報告で聞いている。顧問として相談に乗る機会もあるかもしれなかったから。 (-20) 2022/08/12(Fri) 1:45:10 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ「赤ん坊がこんなにでかいものか」 3人の内一番でかくなりやがって、と恨めしい目を送った。 一番とはいっても3人共団子のようなもので、その差は1cmずつではあるのだが。 「少なくとも組織を名乗ってる事には変わりない。 邪魔者を消すにも…………向こうに足掻く手段を与えてやる必要はないだろう」 特にボスを嫌っていたような古参の幹部共はずる賢い。 その気になれば本人が戦わずともこちらを潰しに来るような連中なのだから。 そんな者共に、幼馴染の命をくれてやる気は毛頭ない。 「まぁ……、分かってるなら良いがな。 全く、それだけ調子が出たようなら大丈夫そうだな、安心した」 俺がそのようなことするはずがないと返す目は、満足そうに微笑っているだろう。 (-21) 2022/08/12(Fri) 1:53:06 |
【神】 鳥葬 コルヴォ【ノッテアジト】 仕事が一段落して、またアジトまで呼び出される。 今度は誰の作った死体について陳述する事になるのだか。 詮無い物思いばかりが巡る道すがら。 「──ボスの?ああ、そうですか…」 道行く構成員からふと投げ掛けられたある言葉。 さて、あれは誰だったかな。 「御冗談を。買い被りすぎです。 烏だって、話を聞いただけじゃ遺体の事はわかりませんよ」 いつも通りの空疎な笑みのまま、それとなくあしらった。 そうしてたった一人の葬列はまた粛々と道を行く。 「それにしても、狙撃とはね……」 掃除屋は、身内の遺体を処分ではなく回収する事もある。 死因が狙撃とみられる遺体は、さて他に幾つあっただろう。 (G1) 2022/08/12(Fri) 2:12:05 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……テンゴさん?」 腐っても諜報員だ。 その様子を見逃すほど甘くも優しくもない。 「家族、いらっしゃったんですか。 ……あと、駄菓子より花茶何処ですか。飲みたいです俺」 しっかり要求してくるのだが、話が重くなりすぎないように少し意図して茶化したところもなくはない。 「立場も地位も実力も持ってらっしゃるでしょうが。 あと俺からの尊敬です。ちゃんと持っておいてくれないと」 「…一般的に人は『何も持ってない』という言葉に酷く嫌悪感を抱くイメージがありますけどぉ…あれって、なんでなんでしょうね。 確かにノッテの存在は大きい。そばに入られる、役に立てるだけで嬉しいのはありますけど、……掃いて捨てるほどいますし。 俺という単位では何も見えないですね。 ……やー暗い話、やめましょっか。多分これ、俺が納得できるものを得られない限り平行線ですきっと」 自分から散々初めておいてこの言い草。 貴方はこれを叱ってもキレてもいいし、続けても流せもできる。 (-22) 2022/08/12(Fri) 2:13:09 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* ちょっと待って!?今回who素振りの儀式してなくない!? 恒例行事として特に意味の無いwhoを振ります 気にせんで <<ヴェルデ>>who <<アベラルド>>who <<ヴィオレッタ>>who (-23) 2022/08/12(Fri) 2:27:57 |
【神】 害のない毒 マキアート【アルバアジト】 「大丈夫?飲み物に手つけてないみたいだけど。 あはは、まさか。毒なんて入れてないって。 それ何処で知ったの?良ければ聞きたいけど。だめかあ」 その筋──つまり“ノッテの事情を知る人間”を捕まえて、 アジトの一室まで連れ込み、馴れ馴れしく話しかけている。 何故かゴールデンレトリバーのぬいぐるみを腕に抱えていて。何というか、はっきりいって異様だ。 「そっちはいいや。 ほら、最近……ノッテファミリーが大変でしょ? 何か知ってないかな〜って。いやあ偶然見かけてよかった」 「え〜、頼むよ。何か知ってない? 下手人じゃなくとも、理由とか、もっとさ──」 後に続く言葉は、ああ、という厄介そうな声に遮られて。反対に聞かされたこと──死因や状況──には満足そうな笑みを。 「ありがとう、それくらいでいいよ。 いやあ……結局複数の情報を照らし合わせるとはいえ、 賭博場で客を連れ込んで聞くのはちょっと時間がかかるし、 知ってそうな人を拷問にかけるのは非人道的でしょ」 どの口が、なんて視線には不思議そうに首を傾げて、 一先ずのところは帰してあげようと準備を。 ▽ (G2) 2022/08/12(Fri) 4:27:18 |
【神】 害のない毒 マキアート… …… ……… 今日のは美味しいのになあ、とぼやきながら、 結局手付かずのままだった珈琲を片付ける。 「銃……狙撃、か。実際の真偽は確かめてくとして、 それなら顔が割れてないのも当たり前か……」 一先ずは手帳に。追って携帯なりPCなりで共有しよう。 やることも済んだので眼鏡を付けて、今度は仕事の準備。 「皆のパパが亡くなってしまっても、 変わらず金を返せない輩はいるからなあ」 レトリバーをぽん、と椅子の上に座らせて。 それにばいばい、なんて手を振ってから部屋を後にした。 ……これはほんの一幕で。 各地で囁かれる噂程度の情報たちが何処か何かの拍子で繋がって、アウグストの死の詳細がアルバファミリー全体に伝わるのは時間の問題だろう。 (G3) 2022/08/12(Fri) 4:44:11 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「俺とて人の子だからな。そう呼べる相手がいた時期もあったさ。まあ、相応に昔の話だよ。」 隠すつもりも然程なかった為、軽く肩を竦めてみせた。 「尊敬とはこれまた重いものを持たせてくれるじゃないか、ええ?俺のどこにそう思えるものがあるかは俺自身分からないが、無碍にする訳にもいくまいな。」 立場、地位、実力に関してはさらりと流し。 貴方が尊敬しているというのなら、それは受け取ろうと。 「持っていないと改めて口に出されて怒りを露わにする連中の考えそうなことなど想像に容易い。羨み僻んでいるか、お前さんを相応に大切に想っているか。」 「ま、お前さんの場合は自覚が無い事も多くありそうではあるし、ゆるりと考えるがいいさ。」 「それで、花茶か。手持ちにあるのは試飲用だが、それで構わないならば差し上げよう。」 飲む?とタンブラーを揺らす。 ちゃぽん、と中にある液体が音を立てた。 (-25) 2022/08/12(Fri) 8:25:19 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ/* 先輩が、恰好良い〜〜! 穏健派らしくって、好き。 そして可愛い。 ぬいぐるみ撫でてる成人男性、アリかもしれない……。 (-26) 2022/08/12(Fri) 8:58:08 |
【神】 冷たい炸薬 ストレガ【ノッテアジト】 「あっそ」 配下のソルジャーから情報が回ってきた時の反応は たったそれだけだ。うろたえる部下に肩を竦めた。 「あたいは探偵でもFBIでもイヌでもないんだよ。 手口を知ったからって狙撃できる奴 全員殺してくのかい?そしたらノッテどころか アルバも全滅してこの世から悪は消え去った、 めでたしめでたしになって終わりだよ」 食い下がる部下に溜息をひとつ、 冷たい目をじろりと向けて言い聞かせる。 「こんだけデカい事をしたんだ、 やった奴は絶対に逃げられやしない。 だから、メチャクチャな事をし始めるよ。 ここから偽のタレコミだの、 疑いだのが山のように出るに決まってる。 他の連中によく言っときな、 無駄に踊らされて浮足立つなってね」 ストレガは幹部ではない。幹部になるつもりもない。 部下を躾けるのは面倒を減らす為だ。 「本物が出た時に、食いついてやりゃあいいのさ」 ただ、やはり、ストレガは悪の側だ。 獰猛に笑うと、いつもの仕事に戻っていった。 (G4) 2022/08/12(Fri) 10:58:05 |
【見】 郵便切手 フラン【バー:アマラント】 「ぐぅ……」 満腹にアルコールが入り眠気を誘ったのか、 隅っこのテーブルで突っ伏して寝ている。 何とも無防備で仕方がないが、 幸い貴重品を盗られることなく放置されていた。 器用に帽子だけは落とさず眠りこける青年を横に、 店の主が空いたグラスを片付けたりしていただろう。 (@0) 2022/08/12(Fri) 11:40:29 |
【独】 冷たい炸薬 ストレガ/* メチャクチャ狼みたいな発言してるけど狼じゃないです 狼みたいな発言してるけど…… なお踊らされるなとは言うけど、 上司や同僚にあいつ殺したいから手伝ってって 言われると多分普通にいいよって言います (-27) 2022/08/12(Fri) 12:07:48 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ【バー:アマラント】 店へと入ってからは店内を軽く見回し。 カウンター奥のマスターも一瞥して。 椅子に腰掛けてから渡されたメニュー表を眺める。 「……沢山あります、ね」 こんなにもあると選ぶのに時間がかかりそうだ。 話を聞きながらパラダイスsakeを頼み、一度メニュー表を机に伏せる。 「…ラウラは、マウロ様以外とは あまり……。 ツィオ様や、リカルド様が マウロ様といらっしゃる、のはよく目にします が」 「…フィオレロ様は、仲のよろしい方は いらっしゃいますか?」 問いかけていいものか。 探るように貴方を見つめ、ゆっくりと言の葉を紡ぐ。 もしもこの話題が好ましくないようであればすぐに口を閉じるだろう。 (-28) 2022/08/12(Fri) 12:56:17 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「まず勘違いしてるみたいだが…… 孤児院の奴らは俺の家族なんかじゃあない。 忘れ形見 であり、ノッテファミリー繁栄の為の道具だ」「俺の『家族』は、愛しのボスが残したこのファミリーだけだよ」 はじめから、男は誰かに執着をしていない。 目的のために、手段が手に入るこの席に居られる義理を果たすためだけにここにいる。 それが幹部になるほどまでに、強く深く、裏切ることなく守り続けられているだけだ。 家族の形なぞ、こだわったことも欲したこともない。 ただ、焦がれ欲したことだけを遙か昔に置いてきてしまった。 「別に慕われてるからって…… 孤児院の連中も、部下のお前達も抱えていられるかよ。 一人死んだぐらいで落ち込んで立てなくなるような軟弱者はここに居ないだろ?」 そんなこと願い下げだ、誰かを幸福にする誓いなんて二度と建ててやらない。 配るのは地獄への片道切符と、落ちていくだけの狂気への案内だ。 「近々一悶着起こすから念のためにだ。 リックに子供の相手が務まるわけねえし、真面目で頭の良いお前ぐらいしか割り切って面倒は出来ん。やってくれるよな。」 (-29) 2022/08/12(Fri) 13:24:17 |
【神】 piacere ラウラ【ノッテアジト】 己を呼び止める声に振り向いて。 告げられた資料の内容に小首を傾げる。 銃弾の種類は判別出来たのだろうか。 あるいは、弾は回収されていたのか。 その間、いくつか思考を巡らせるも声にはしない。 女がそれを知ったところで活かせる情報でもないし。 誰か と同じものを使用すれば、撹乱となるかもしれない。「…そう ですか。分かりました」 教えてくれた相手には短い言葉だけを返し、頭を下げる。 己のするべきことは決まっている。 足音が遠ざかるのを待ってから下げた頭を元に戻し。 そのままアジトを出て、街へと向かうのであった。 (G5) 2022/08/12(Fri) 13:28:32 |
【人】 piacere ラウラ【街中】 活気溢れるこの場では老若男女問わず多くの民衆が行き来する。 祭りを楽しむ者達は、裏でひとつの命が消えようとも気づきはしないのだろう。 そんな様子を眺めるように路地裏に通ずる道の近くに立つ女の姿がある。 普段とは違い髪を束ね、カジュアルな服装で身を包んでいれば。 祭りを楽しむようには見えずとも民衆に紛れはするはずだ。 いつも通りでも問題は無いが、出来る限り警戒されないように。 勿論、いつでも動けるように武器等も忘れずに。 (3) 2022/08/12(Fri) 13:48:22 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ【街中】 滑るように滔々と溢れるのは甘い言葉。 緩やかに長身を折り曲げて、扉の向こうの誰かにキスを落とす。二度、三度。挨拶のようでも戯れのようでもある交歓の後に、にこりと手を振って踵を返した。 男が出てきた建物は落ち着いた瀟洒な雰囲気で、全ての窓のカーテンが締め切られている。建物の全貌に対して入口が小さく、一見してどういった場所なのかわかりにくい。 それでもわかる人にはわかる────娼館である。 ファミリーの経営する様々の場所に顔を出して回るのが、男の趣味を兼ねた仕事であった。 それは浮かれた祭りの最中でも変わらない。敵対組織のボスが死のうと変わらない。或いは仲間が死のうとも変わらない。 今日も家族たちは働いている。それだけで、普段通りでいる理由には十分だ。 時計を確認し、黒光りのする愛車に乗り込み、やがて次の場所へと向かおうとする。 (_1) 2022/08/12(Fri) 14:12:52 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「はじめからやり直すなんて、いくつになっても出来る」 「いっそここじゃなきゃどこでも良い」 「平和主義の虚けだとは思ってない、さ。だがよお。 ……似合わないよなあ、本当。」 すべて本心で、もう壊れかけている秩序の中であり方を問われるその仲介人を見る。 何処かに行けとは言わないし、誘いはしない。 改めて逃げるつもりも遠くに行くつもりがないのはわかった。 「お前も未練が無かったりするのか。 どこのどいつも、死にたがりばっかだ」 (-30) 2022/08/12(Fri) 14:27:36 |
【独】 デッドヘッド ヴェネリオ/* 拾われ子ラウラと、身内びいきサルヴァトーレ!?!? どっちからふっかけた喧嘩なんだ。 なんだ、なんだこれは!!!めちゃくちゃがはじまったぞ。 やべえ死之商人まじでPLペンライトオタクの役職だ。 想像以上にこいつらを推すとかじゃなくて野次馬になってる。 お目汚しするから騒ぐときは静かに騒ぐぞ。 なんだ……すごいいい空気が吸えている。争ってくれ。 こちとら争いマニアだ。人が死んでるところを見ないと落ち着かない、頼んだぞ。 (-31) 2022/08/12(Fri) 14:38:21 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ【コーヒーショップ】 花束を一つ鞄に入れた男は、立ち飲みのバールに寄っていく。 部下も連れずに歩くその姿は祭りの土産を持って帰る父親のようだった。 「エスプレッソ、それと勧めのパニーニでも」 メニューに書いてある倍以上の代金をテーブルに置いて、すぐにやってきたパンを流れるように咀嚼し嚥下する。 あっという間に胃の中に押し込めてしまえば、置かれた水で口の中を潤した。 嫌な知らせと煩わしさから目をそらすように、賑やかな祭りと豆の香りに包まれながら。 漸く届いたカップにたっぷりと砂糖を入れた。 (4) 2022/08/12(Fri) 15:29:36 |
ヴェネリオは、先日のお優しい事を思い出しては鼻で笑うように悪態をついた。 (a0) 2022/08/12(Fri) 15:45:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → 害のない毒 マキアート「優しいからカフェのことは好きだよ」 本心ではない軽口も、相手がそれを気軽なものだと理解してくれるからこそ言える。 相場として問題ない程度の金は支払っているといったって、この時間は自分のために使わされる。 ひょっとしたら同じだけの時間で想定以上の稼ぎを得られるのかもしれないのだから、 我侭を聞いてもらっている分は相応に報いなくてはならない。 衣服越しの陽物を擦られれば、布越しの刺激にじんわりと集中が向く。 意識を向け、与えられるものに集中する。ァ、と吐息混じりの声を漏らした。 尻肉の圧に押し潰された足の付根の間へ押し付けられるように、 血の集まり始めた肉が詰まって、巡る欲の温度を伝える。 「いいよ、不用意に"手"は出さない。ぜんぶカフェに任せる。 いつものお礼だと思ってさ、オレのことめちゃくちゃにしてよ」 両腕は後ろ手に、己の手首を掴まえるように固められる。いつまで耐えられるだろうな。 そうは言ったけど、まったく大人しくしているとも言った覚えはない。 背の高い背中を見上げる視線は、膝の高さも相まって平行には通わない。 ほんのりとある恨めしさと肌の暖かさへの嬉しさを込めた目は、ぱちぱちと瞬きをして。 際から見える肌を啄むように口付け、唇でインナーを引っ張る。 密着した股に押し付けられ、相手の動きに合わせて身動ぐ尻の刺激に耐えかねるように、 時折目を閉じてふうと息を吐いた。 焦らされる仔犬がもっと、とねだるように上体を背中に押し付けて、 もっと多くの刺激を欲しがるように前髪を首筋に擦り付けて、喉の上側で切なく鳴いた。 (-32) 2022/08/12(Fri) 15:59:15 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガあなたの作業場に訪れた一人の男。 手には大きな長いケース。 相変わらず質の良いスーツを身に纏っているが、今日はそれも問題ないだろう。 「約束通り依頼に来た。 スナイパーライフルを1丁。直ぐには必要にはならんと思うが、できる限り早いほうが助かる」 こればかりは部下に任せるわけにはいかない。 自分の愛用武器を他人に触れさせるのは、このメンテナンスの時くらいのものだろう。 (-33) 2022/08/12(Fri) 16:49:13 |
【秘】 情報屋 ロッシ → piacere ラウラ/* 確認しました! アルバの顧問〜〜〜! いいぞ(いいぞ 闘者の魂信窓も、宝玉の神通窓と同じく死亡すると 使用できなくなる点はご留意ください。それではよき決闘者ライフを〜〜Ciao! (-34) 2022/08/12(Fri) 16:55:27 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオふん、と鼻で笑う。 この男にしては珍しい。 「それが許されるのは若いもんだけだろう。少なくとも、俺たちには隠居が似合いだ。もしくは骨を埋めるか、だ。」 あくせく働くのは自分たちには似合わない。 未来は若者に託せば良い、と何処か放り投げたように言う。 「俺の一番の未練はとうの昔に消えたが、別に未練が無いわけじゃあない。お前に可愛い部下がいるのと同じように、俺にも居るからな。」 「死にたいとは思わんよ。今はね。」 (-35) 2022/08/12(Fri) 17:07:33 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 家族愛 サルヴァトーレ/* 御機嫌よう、運営です! ラウラ様より決闘者の絆が付いたことのご報告をいただきました。特に何があるというわけでなく、運営は確認していますよ〜というだけのお知らせです。 闘者の魂信窓も、宝玉の神通窓と同じく死亡すると使用できなくなる点はご留意ください。あ! 窓いっぱいだね顧問さん??(今気付いた顔) 間違わないように気を付けてね〜〜〜Ciao! (-36) 2022/08/12(Fri) 17:08:52 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「執拗なのね。」 報告をしにきた下っ端を一瞥もせず、呟く。 「それとも、下手なのかしら。」 「2発も撃つなんて。」 「………。」 「貴方、いつまでそこに立っているの? 出口はあちらよ。」 冷ややかに告げられた下っ端が、 慌てて部屋から出ていくのだった。 (G6) 2022/08/12(Fri) 17:10:09 |
【魂】 piacere ラウラ【街中】 見付けた(>>_0)のは──そんな男(>>_1)の姿。 それなりに距離はあるかもしれない。 故に甘い言葉は聞こえず、所作のみが瞳に映る。 建物については凡その検討はつくだろう。 女がそこへ赴くことは無いが、 理解はしている 。組織へと入らねば、女もそちら側だった可能性は十分に有り得たはずなのだから。 何かを確認するように少しだけ辺りを見回し、近くに停めていたバイクの元へ。 そのまま軽い動作で飛び乗ってからヘルメットを被り、いくつかの操作を施した後にグリップとクラッチレバーを握る。 そして、男の……貴方の乗り込んだ車が発進するようであれば、それを追いかけるようにして移動するだろう。 (_2) 2022/08/12(Fri) 17:10:30 |
レヴィアは、両手で箱を抱えて、路地を歩く。カコン、カコンと音が鳴る。 (a1) 2022/08/12(Fri) 17:10:58 |
【人】 花で語るは ソニー>>1:81 ヴィオレッタ 「そう? 嬉しいな。オレは結構自分の仕事に誇りを持ってるつもりだから。 誰かから見た時にそう見えているのは、うれしい」 部下というには年も近く、位に厳密なそれ以上の違いが大きくあるわけではない。 目下、というのがやっと正しさを帯びるだろうくらいの相手に、ぱっと笑いかける。 他人から見て尊敬できる人間であるというのは、世辞でも嬉しい。 そんなこんなと会話しているうちに、グラスの中身はあと二口、三口。 それをぐぅっと飲み干すと、自分のぶんの支払いに相手の一杯ぶんくらいの色を付けて、 カウンターの奥側へと軽めに投げ出した。そんなに大した金額でもない。 問答が始まってしまう前に、ガタガタと椅子から下りて少ない荷物を背負う。 「けれどそろそろ、オレもヴィオレッタのことを独占してちゃ大変だ。 バー中のひとたちから非難の目を受けてボコボコにされちまう。 今度会う時は賭場でね。オレも給料握りしめて会いに行くから!」 さながら傍から見たなら、高嶺の花と不相応なファンといった佇まいで締める。 帰りがてらの短い道で何度も何度も手を振りながら、店の出口を潜る。 本当に顔を合わすのは、賭博場ではなくアジトになったけれど、それは今はわからない話。 (5) 2022/08/12(Fri) 17:19:06 |
【秘】 情報屋 ロッシ → デッドヘッド ヴェネリオ/* 確認しました! 闘窓を見れしもの達がワクワクしているようで何よりです。任意の方法で情報を取得していけ〜〜! リカルド様にも方法等を共有していた方が動きやすいかな?なのでぜひ教えてあげてください〜〜、既に伝えてくれていたらありがとうございます!! そんなところかな? それではよき闘窓を見れしものライフを〜〜Ciao! (-37) 2022/08/12(Fri) 17:23:04 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオそれはノッテ系列のバーだったか。 あなたがカウンターで酒を楽しんでいるところにでも男は現れただろう。 「フン、また飲んでるのかお前は」 視察を諦めてきたのか、他の用事をすませてきたのか。 隣座るぞ、と声をかけすわる姿はやっぱり身なりの良いスーツのまま、首周りも少し乱したままだ。 「お前に言われた通り屋台でワインを買ったが、ストレガに呆れられたぞ」 おい、どうしてくれると言う目は冗談でもなんでもなくクソ真面目であった。 (-38) 2022/08/12(Fri) 17:23:55 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 銀の弾丸 リカルド/* 御機嫌よう、運営です! ヴェネリオ様より魂信の印が付いたことのご報告をいただきました。特に何があるというわけでなく、運営は確認していますよ〜というだけのお知らせです。 そんなところで、それではよき闘窓を見れしものライフを〜〜Ciao! (-39) 2022/08/12(Fri) 17:26:52 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 情報屋 ロッシ/* はい! 1日目の時点で宣言を頂いてちゃんとついておりました。魂窓も見れていますよ。 陣営は変わらず村人のままでしっかり正常に作動しているようです。ワクワクしてきた。 (-40) 2022/08/12(Fri) 17:37:58 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ今までにこうしたことはあったのかどうか。 ひょっとしたらこれまでの二十年近くを我慢していられたから、 こうして簡単に貴方の懐に踏み込めたのかもしれないし、 或いは幾度となくこうして、腕の中に滑り込んでいたのかもしれないし。 どちらにしたって、返答があれば何ともまっすぐに過ぎる喜びに目元を緩ませた。 貴方がどう扱ったとしても、さほど気のない一手で簡単にこういう表情が引き出されてしまう。 それが慈愛にせよ謀略にせよ、貴方にとっては簡単に突き崩せてしまうように、見える。 「嬉しい。……ありがとうね。 オレ、車回してくるから! あとでお店教えて、すぐにそこまで迎えに行く!」 ぱっと離れて配達車のほうへ駆けていく。 約束をしたそれが守られる筈のものであり、そのまますっぽかされるとは思いもしない。 ――どこまで見たままの無垢と信頼であるかを考察するのは自由。 結局は敵対するファミリーの人間なのだと、いつでも手を離す権利が貴方にはあるのだ。 「……オレ、聞いちゃったからね。今晩は付き合ってくれるって」 得意げにちょっと笑って、運転席へ身を滑らせる。間もなく車は発進するだろう。 その後、連絡を入れてきちんと待ち合わせに応じるにしても、 このまま何も言わずに別れてしまうのも。 決定権は、貴方の手の内に。 (-41) 2022/08/12(Fri) 17:47:45 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ家族を愛する男にとって仕事はなんら苦ではない。 日に二箇所以上を巡ることはざら────どころかほとんど当然だ。故に男のプライベートを知る人間はほとんどなく、しかし付き合いがいいためだろう、秘密主義などと疑われることもなかった。 助手席に積んだ贈り物に目をやって、それからルームミラーを確認。慣れた手つきでレバーを操作すれば、やはり耳慣れた音を立ててゆっくりと車体が動き出す。鼻歌交じりにハンドルを握って、さて。次はどこに向かうべきか──── ▼ (_3) 2022/08/12(Fri) 18:03:29 |
【神】 花で語るは ソニー【アルバアジト】 「スナイパーライフルのようなもの、ね」 巡り巡った些末な継ぎ接ぎは、その内に確かな情報源を得て。 信頼性のあるものと成ってからようやく、アジトの中へと持ち込まれた。 人気のない路地。場所がわかったなら、入射角度や何からポジションは割り出せる。 が、普通はイベントのような目立つ場所や、常駐している場所を狙うものだ。 相手が特定の個人である以上、本来であればそれに追従するように配置するのが正しい。 「誘い込んで手引きした人間がいるのか、武装が誤認させるに相応しいものだったか。 やたらに疑うのもな。可能性だけは残して、前者と見て動くべきだろう。 弾道だけを偽装したって、傷口周辺の熱や破砕された片まで再現することはできない。 頭は丸みがある。それに案外撃ち抜いても死亡に至らない……時間が間に合えばね。 "生きている"という事実上の報告だけして、植物状態のボスを玉座に座らせたまま、 組織の機能が解体されるまでの時間を引き伸ばされる事態を防ぐためなんだろう。 確実に死んでもらわないといけなかった、と見える」 つまるところ、おおよそそれそのものとしていい情報、その筈だ。 現場や遺体を見た、直属だろう人間の見立てがよほど下手を打っていなければ、だが。 その場に集まった人間はどれくらい居たものか。昨日の限りじゃ、そう多くもない。 それでも熱心に顔を突き合わせに来た人間には、軽口程度に話はしておくだろう。 「可能な限り簡単に他人に連絡する用意だけはしとくべきだな。 上層部一人ひとりにアップルウォッチでも着けさせる?」 (G7) 2022/08/12(Fri) 18:15:44 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ数刻の後。 男はまだどこに顔を出すこともなかった。出せなかったのだ。 アルバファミリーのコンシリエーレである彼は、感情を逐一表情に出すほど子どもではない。しかし愛する家族との時間を邪魔されて不機嫌にならないほどおおらかでもない。信号が赤になったのをこれ幸いと、目を閉じて一度深呼吸。ネクタイを緩めてリラックスを試みる。 気取られないように目線だけで後方を確認すれば、バイクが一台。(>>_2) ────つけられている。 視線を前に戻し、さてどうしたものかと座席に体重を預ける。 馬鹿正直にずっと後ろにいるわけではない。時々は見えなくなる、或いは遠くなる。軽く撒こうとも試みた。しかしいつの間にかまた、いるのだ。その決して素人ではない感じが、男を警戒させた。 相手はヘルメットをしていて、歳の頃は分からない。体格は小柄で女のように見えるが、或いは華奢な男かもしれない。敵対組織の者か、それ以外の手先かもまだ分からない。距離もあるし視界も限られた現時点で、相手の正体を特定するなんて、ただの人間には無理な話だ。 相手も街中で派手にやり合うつもりはないだろう。かと言って、逃げ続ければ諦めてくれそうにもない。 ならば尚更、愛する家族に近づけるわけにはいかない。自分だけで済む話なら、軽く始末しておくに越したことはない。 信号が青に変わる。 男は車を【埠頭】へと進めることにした。 (_4) 2022/08/12(Fri) 18:24:20 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】 奇怪なものを見る目にも慣れてきた頃。 情報収集ならバーに入るのも最適かと、適当な店に入ってみた。 あまり飲みになどいかないから、そこが何処の傘下の店などよく調べてもいない。 流石にノッテの傘下であるならば頭に入れてるから、そうではないということしかわからないが。 「アマラント? ……あぁ、ここが」 この島では有名な店だったなと納得すれば、適当にカウンター席に座った。 最初は飲むつもりはなかったが、バーに来て何も飲まないのもまた悪目立ちをするだろう。メニューを確認しホットモーツァルトミルクsakeを頼むと、怪しくならない程度に店内の様子をじっくりと観察を始めた。 (6) 2022/08/12(Fri) 18:28:02 |
【神】 家族愛 サルヴァトーレ【アルバアジト】 アジトに入ってきた男はしばらく席にもつかず、入口の横に立って室内を見回していた。 一人一人の顔をじっくり見る。顔と名前を照合。昨日いなかった者は今日出てきているか。昨日いたのに今日いない者はないか。目に見えて様子が違っているものは? そうでなくても違和感を抱えている者は? ──── 勿論組織の全員が毎日ここに顔を出すわけではない。その上彼らの命はそう重いものじゃない。それは分かっているので、誰の姿が見えないと言って騒ぐこともしないけれど。やはり家族の近況を知りたいと思うのは愛ゆえであると言えるだろう、きっと。 話題はやはりノッテのボスの死因で持ち切りのようだ。 ちょうど話し始めたソニー(G7)の意見をうんうんと頷きながら聞いている。 「また荒れるかもしれないね。嫌だな、せっかくの祭りなのに」 「楽しそうにしていた子たちも多かったからなあ、気持ちが沈んでしまわないといいんだけど」 (G8) 2022/08/12(Fri) 18:33:30 |
【人】 狡兎 ツィオ>>3 ラウラ 【街中】 「おっと……今日はもう車には乗らない方がいいらしい。 おめかししたラウラちゃんに会ったことで、 一瞬で酔いが回ったみたいだ」 発見する成り、額を抑えるようにして近づいてくる。 いつも通りのスーツに赤いタイのふざけた服装で笑い、 「あれ、もしかして今日俺に出会えるかもしれないと思って、 お洒落してきてくれたの? 嬉しいなあ、俺のために。 もしくは、これから会う誰かのためなんだとしたら、 俺はどんなに頑張ってもそいつよりは幸せになれないな」 誰だい、その世界で一番幸せな誰かは、と 自然に隣に陣取りながら尋ねる。 世界で一番幸せな男が来るまでは、ここでお話できる? と付け加えながら。 (7) 2022/08/12(Fri) 18:36:33 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「酒が飲まれたいってうるさくてさ。女性と同じだよ。 求められたら断れない、小心者なんだ」 カラ、と手の中の酒精を回しながら、 珍しい場所で珍しい顔と会うもんだと笑う。 同じものを、とマスターに勝手に注文し、 丸椅子の席を回して示し。 「――へえ、ストレガさんに。そりゃ羨ましい。 これは、随分とまたハードな方から行ったもんだ。 いいんじゃないか? 呆れもされないよりはかなりマシだ。 俺の判定じゃ脈ありだね、その反応は。 彼女、いいだろ。人が好くて。敏くてさ。 割と、死んでほしくないなって思う珍しい相手だよ」 多少酒が進んでいるのか赤い頬で言う。 (-42) 2022/08/12(Fri) 18:42:17 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 「ギムレットとカプレーゼ。サービスは遠慮しときます」 カウンター隅の席に着いて、注文は簡潔に。 装いは重苦しい仕事着のまま、けれど幾らかは崩した格好で。 「まだ仕事が残ってやがる。 上に夏季休業期間を設けるよう督促するべきですかね…」 よりによって、と形ばかり愚痴のような言葉を零しつつ 片隅で寝入る配達員(>>@0)の姿を横目に見た。 実に無防備と言うほか無いが、多種多様な人々が出入りする この場所で迂闊な事をする者も居ないだろう。 「いったい俺は何が悲しくて このクソ暑い中仕事しなきゃならないんだか」 続く言葉はやはり形ばかり、愚痴というよりは冗句のようなもの。 その実何とも思ってはいない。 掃除屋が夏に忙しくなるなんてのは、当たり前の事なのだから。 とはいえ、よりによってこの時期に、と思わないわけでもない。 零す愚痴があるとすれば、それは客より『ゴミ』に対してのもの。 (8) 2022/08/12(Fri) 18:50:06 |
コルヴォは、見なかった事にした。きっと人違いだ。 (a3) 2022/08/12(Fri) 18:53:05 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 報告を聞いて、レヴィアの隣に寄り。 ニィ、と笑って。 「……へえ、レヴィちゃんからすると雑な仕事なんだ」 胸を押さえて、苦しむようにして。 「まあ、そうだよね、キミが俺の胸に撃ち込んだ恋の弾丸は 一発で俺の心臓を恋に停止させていったもんな……。 そろそろ、この動かない心臓が主治医にバレて、 カルテの原因・死因の欄に困ると思うんだよね。 当然死因の欄には名前と連絡先が必要になるわけで、 だから、そろそろ連絡先教えてほしいんだけどいいかな?」 或いは、死ぬ前に食事とか、一緒にどう? と笑う。 (G9) 2022/08/12(Fri) 18:55:12 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルドアジト内の作業場で、今日も何やら機械を弄っている。 同ファミリーの者が2番目に多く見るストレガの姿だろう。 1番多いのは街中のあちこちで神出鬼没にうろつく姿だ。 そちらを見る事もなく片手を挙げて、1本立った指は 『ちょっと待て』のハンドサイン。 キーボードを叩いて、細かな電子取引をしていたのだろう。 それから椅子を回して振り返る。 「いつだってお客様は待ってくれないもんだ。 朝から晩までいつでも呼び出しってのは泣けるね」 その分、他の時間的自由も確約されているのだが。 ケースを受け取ると、早速机の上に乗せて開封。 じっとりと眺めてひとつ頷いた。 「丁寧に扱ってるようで結構。 歪みを直して軽い調整だね、2時間もあれば終わる。 改造だのパーツ換装のご要望があるならするけど?」 『報告資料』に関して何か言う事もない。 昔から手になじんでいる古い銃を使っている、 とかでもない限り、最新銃のパーツなら余っているはずだ。 古い銃にしたってやりようはあるだろう。 流石にマスケットのような骨董品だと話は変わってくるが。 (-43) 2022/08/12(Fri) 19:01:57 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ/* はい、ヴェルデは街娼です。 ビアンカさんにご厄介になっていますが、彼女の所属する店のクルーではないため、そういうところもあって、気に掛けていただいたのかもしれません。 物を買い与えて頂くことには消極的ですが、本を読むのが好きなので、ヴェルデが新品で持っている本の多くはサルヴァトーレさんに買って頂いたもの、ということにしようと思います。 よろしくお願い致します! 本を読むのは好きなんですが、どうにも学がないようで、年齢にそぐわない絵本や児童書ばかりです。 それでもわからない言葉があったりするので、言葉の意味をお尋ねすることも多いでしょう。 また、あまり感情表現の豊かな子供ではなく、体には煙草によるものと思しき火傷痕が多数残っています。 あとは客によく殴られているため、わりと生傷も多いです。 (仕事ぶりは献身的でよくできる方ですが、文字通りに概ね“なんでもする”ので乱暴されがち) そんな感じで、窓の時を進めさせて頂きますね。ありがとうございます! (-44) 2022/08/12(Fri) 19:09:17 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ俯く視界に、磨かれた革靴のつま先が映る。 こうしたところからつい、相手を値踏みしてしまうのは仕事柄のこと。 けれど、降り落ちる声には覚えがあるから、そんなものは意味のないことだった。 視線を上げる。 金色の髪の隙間から。翠の目があなたを見る。 そのやわらかな笑みのようにはいかず――それでも少年は、すこしだけ口角を上げた。笑ったのだ。 「……迷子じゃない」 「祭りとか言ったっけ、……こういう感じに慣れないだけ」 「あんたこそまたおれみたいなのに構って、ほんと、物好きだな」 (=0) 2022/08/12(Fri) 19:10:24 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>5 ソニー 「誇りを持って仕事をされる方は尊敬しております。 お世辞などではなく、本心から」 裏の仕事も、表の仕事も、等しく。 花の名をつけられた女は花屋へ笑みを返す。 空のグラスを見て、時計を確かめる。 それなりに引き留めてしまっていたようだ。 「はい、いつでもお客様をお待ちしております。 それと、今日はお付き合いいただきありがとうございました。 お仕事、頑張ってくださいね。 今日がソニーにとって良い日でありますように」 出口へ向かうあなたをにこやかに見送る。 振られた手には小さく手を振り返して。 そして、扉が閉まると小さな吐息が零れる。 一人となった寂しさ故のものか、 ”残業”から解放された安堵のものか、 それは本人にしか分からない。 ただひとり静かに酒を傾ける女が居た、ということ以外は。 (9) 2022/08/12(Fri) 19:20:58 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 隣に誰がこようとも、一瞥する事もなく。 夕闇の瞳はどこでもない場所を見つめる。さながら猫のように。 「次は心臓じゃなく、口を狙うわ。」 「そうしたら、同じように停止してくれるのかしら。」 視線を膝元に落として、長い袖からすっと取り出したのは、 小型化された改造拳銃。 かちゃ、かちゃとメンテナンス代わりに手袋越しの指で弄ぶ。 「食事は静かに摂りたいの。」 「媚びを売るならアンティークの一つでも買ってくださらないかしら。」 死ぬまでにいかが?と、冷ややかに。 (G10) 2022/08/12(Fri) 19:28:18 |
【影】 鳥葬 コルヴォ廃倉庫に、硬く無機質な音が響く。 メンテナンスの為に分解された拳銃が、 汚れを除去され、注油を受け、また組み立てられていく音。 元は実に正義感溢れる巡査の相棒だったもの。 それが今となっては無造作に人間を手に掛ける輩の元にある。 何とも哀れなものだ。 「───全ては都合の良い幻聴だ」 カシャン。 最後にマガジンがセットされて、それきり静かになった。 (&0) 2022/08/12(Fri) 19:29:39 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【寂れた時計塔】 >>ストレガ カコン、カコンと、両手に抱えた箱から音を鳴らして。 辿り着いたのは、もう随分前から廃墟となった時計塔。 さして遠くもないこの場所にたどり着くために、 随分と遠回りした。 途中でした変装も解いて、黒のリボンを再び頭に結ぶ。 服の埃を軽く払って、錆びついた扉の前に立つ。 「入口までは知らないわ。 出迎えてくださるかしら。」 お届けものよ、と、中にいるであろう 特定の誰かに向かって呼び掛けた。 (10) 2022/08/12(Fri) 19:35:01 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチアあなたは今日も、働いているのだろうか。 いつも昼事、ふらりと気まぐれに訪れる女は、いつもとは違う夕暮れ前に店先に姿を現した。 「……」 手には傘が一本。目だけで店内を見渡して。 (-45) 2022/08/12(Fri) 19:35:20 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ【街中】 「ふぅ」 歴史ある石畳には似合わない、安っぽい合成プラスチックのベンチに腰を下ろす。 ペットボトルをバリバリに砕いたチップか何かで作ったらしい。 くだらない、と。 このベンチに座るたび、ビアンカは思っていた。 「……お祭り騒ぎ」 大きな通りから聞こえる喧騒に耳を傾ける。 胸がむかむかとしてしょうがないけれど、それでも。 (11) 2022/08/12(Fri) 19:37:03 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>10 レヴィア 「……吹かしじゃなくて本当にバレてるとはね。 見つからないように結構気を遣ってたんだけど、 この調子じゃ他の連中にもその内見つかるな」 声は扉ではなく、少し離れた箱の影から。 対して大きくもない破損穴から、 窮屈そうに女が姿を現した。 「ま、いいさ。お届けどーも。 ……冷えたコーヒーくらいなら出せるけど?」 この手合いは遠回りだので、露見しにくくはしたはずだ。 自分ならそうする。その労をねぎらうくらいはしてもいい。 ひとまず箱を受け取ろうと両手を伸ばした。 (12) 2022/08/12(Fri) 19:49:32 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 一瞥ももらえずともさして気にもしてない様子で、 「困ったな、俺が声を奪われたら、 キミに胸の熱い想いを伝えるときに キス以外で伝えられなくなってしまうね」 相手が小型拳銃を取り出すと、 そういえばキスオブデスなんて銃もあったなと思った。 「……そうかい、気が合うね。 俺も一番大切な時間は言葉以外のコミュニケーションが 最良の手段だと思ってるよ。上手くやっていけそうだ。 すまないね、生憎、食器の一つにしろ、 アンティークの使い方が分からなくてね。 どこかにレクチャーしてくれる優しくて見目美しい、 髪の綺麗なお嬢さんがいたら紹介してよ」 そしたら喜んで、死ぬまでに買わせてもらおう。 (G11) 2022/08/12(Fri) 19:55:30 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「都合のいいことを言うな。酒が喋るわけ無いだろう」 ジト目で貴方を睨み、それから回された椅子を止め腰掛けると、目の前に早々に酒が提供された。 メニューを眺めるのも面倒くさかったから丁度いい。 そのグラスに手をかけ、一緒に提供されたつまみのチーズをひとつ口に放り込んだ。 「仕事の休憩だと言っていたな。 ストレガにはいつも銃のメンテナンスを依頼しているからな……、知らない仲というわけでもない。 脈も何もないと思うがね」 ツィオは直ぐそういう話に持っていくから慣れてはいるが、そういう物にとんと疎い男は、煽るように酒を数口飲んで深く息を吐いた。 (-47) 2022/08/12(Fri) 19:59:52 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「いらっしゃいませ。……ビアンカさん?」 常連さんながらも珍しい時間の来訪に、一瞬呆気に取られてしまう。 手元にある一本の傘に視線を巡らせ、それからもう一度視線を合わせた。 「どうぞ、お席へ。空いてますから」 いつも昼間のあなたが座る席。 今日は都合よく空いている。 (-48) 2022/08/12(Fri) 20:07:36 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>12 ストレガ 「ここは廃墟すぎるわ。」 「木を隠すなら森の中、とはよく言ったものね。」 声の方に目を向ける。 ノッテが蔓延らせた情報網は広くて正確だ。 それがたとえ同じ【血の掟】を交わした構成員と言えど。 秘密は許されない。秘められるのは心くらいだ。 「興味がないわ。」 「でも」 「帰るにも、時間を置かなければいけないわね。」 この場所が見つからないように工夫はした。 なればそれは最後までされるべきで。 廃墟に入ってすぐに出てくる、なんて不自然な動きは するわけにもいかない。 「少しだけ場所をお借りするわ。」 手渡した箱は、ずしっとした重さを伝える。 件のものがそれなりの数、入っているのだろう。 そうして貴女が迎え入れてくれるなら、 小さな穴に華奢な体をするりと通すのだった。 (13) 2022/08/12(Fri) 20:15:15 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>>>@0 フラン 【バー:アマラント】 今日も今日とて仕事の帰りにバーへ立ち寄る女。 寝こけている客の横を通り過ぎ、 いつも通りカウンターへ向かう…途中で溜息をひとつ。 踵を返して酔客の席の方へ。 この店内で”万一”を働くものがいるとは思えないが、 それでも些か不用心だ。 ましてや今はお祭りで外の人間も多い。 再度溜息を吐いてから口を開く。 「大丈夫ですか? お体の具合が悪いのですか?」 テーブルに突っ伏す人物へ声を掛け、揺さぶろうとするだろう。 (14) 2022/08/12(Fri) 20:21:13 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「それなら安心ね。」 「貴方から熱を感じた事、一度もないもの。」 冷たくあしらう様はいつも通り。 拳銃の握り心地を確かめて、袖から出すときの スムーズさを確かめて、また袖にしまう。 「貴方の毎分毎秒が大切な時間になる事を願うわ。 その時間の中に、私がいない事も。」 好意も敵意もない覚めた言葉の応酬。 それから。 夕闇の瞳が、ふと、貴方の方を見る。 「教えてあげましょうか。」 「貴方が、店で一番高い品物を買うなら。」 冗句かどうかも判断のつかない、 どこまでも抑揚のない声で告げた。 (G12) 2022/08/12(Fri) 20:22:13 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ珍しく、まだ日中と言って差し支えない時間。 掃除屋はあなたの経営するバールに顔を出した。 この後に急ぎの仕事が入っているから、それまでの時間潰し。 特別あなたに会いに来たというわけでもないけれど、 顔を合わせれば互いに話す事も無いなんて事は無いだろう。 そこにあなたの姿があったなら、暫し話し込む程度の時間はある。 居ないのなら、特に探すような事も無い。 何れにしても、時間を潰した後に仕事へ戻っていくだけだ。 人の巡り合わせというものは、良くも悪くもあるものだ。 それを恨む者など居やしないだろう。 (-49) 2022/08/12(Fri) 20:28:11 |
【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ【街中】 それは貴方が祭りの風景を横目に歩いていたときか、 それとも喧騒を避けてひとつ逸れた道を歩いていたときか。 どちらにせよ全く外の街路を歩かない、なんてことはないだろうから、 只々貴方にとっては運の悪いタイミングだった、というだけの話。 騒ぎ言葉を交わし合う人々の戯れの中からひとつあぶれて飛び出してきたものが、 瓶ビールを両手に持って、ひょいと貴方の前を横切りかけた。 それに対して警戒を向けるも、考えに耽りそれどころではないも、貴方の状況次第だろう。 けれど、 「おっとごめんよ! お兄さんも楽しんでる? そんなに渋い顔してないでさ、楽しもうよ! もうすぐレースが始まるって!」 明るく声を掛け、飛び出してきたそのままの勢いで絡む顔は陽気に笑っている。 男がアルバの傘下にあると知っているものはそうそういない。 その上で、貴方が目敏く耳聡いならばその情報が入っているかもしれない。 とにかく言えるのは、この場では両手さえも塞がっている男は、 ただ貴方を遊びに誘いたがっている、そう見えなくもない、それだけ。 (-50) 2022/08/12(Fri) 20:34:28 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>13 レヴィア 「ま、一般人から見つからなきゃどうでもいい。 どんな口説き屋だってわざわざ隠れてる所に来て 蹴られる口実を得たくはないだろうからね」 肩を竦めながらも、箱を抱えて。 がご、と大きな鉄箱を蹴りで退けて、穴の入口を少し広げる。 「逆になんだったら興味があるのさ」 そう呟いて屈んで穴に入り、箱を置くとあなたを招き入れる。 中は廃墟の割には小奇麗で、幾つかの机と椅子がある。 動く事もないはずの歯車たちは錆びも埃もない。 床も入口付近は草が侵蝕していたが、 そこ以外はワックスのきいた床板が張られている。 発電機でも持ち込んでいるのか、壁にはコンセントの口が 幾つもあって、電動ドリルやはんだごてなど 電機工具のコードがいつでも挿せるようにぶら下がっていた。 特に大きな机のひとつには工具箱とノートPCが置かれ、 おまけに分解されたライフルの部品が転がっている。 その机だけ、小型LEDライトの代わりに アンティークのデスクランプが灯されて 柔らかく手元を照らしているようだった。 「適当に座りな。飲み物取ってくる。 ……何かリクエストは?」 興味と、実在性があるかどうかは別として。 (16) 2022/08/12(Fri) 20:44:26 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「んー。……確かにルチアが淹れた方が美味しそうだ。 んじゃあ、今回は頼むとするよ」 普段やっているのだし、回数で言えばきっとあなたの方が淹れ慣れている。 促されるままに椅子へ座り、あなたが作業するのを眺める事にした。 少し大きな声が豆の挽かれる音に混じって聞こえる。 「そらあ、な。誰がやったかもわからねぇのに、急に向こうの頭が死んだんだ。 此方のせいと決めつけたノッテの馬鹿がうちの家族をさんざ殺してこないとも限らねぇ。こちらにかかる火の粉がどんくらいのものかわからねぇから皆嫌なのさ」 「嫌だねぇ。祭の裏でもう一祭り起こってるって訳だよ。 早くなんとかならねーかなぁ」 どことなく他人事のようにも聞こえる言葉は、けれどやっぱり嫌気が差したような口調で。 他人事どころか渦中に居るのだから、うんざりしているのだ。 「俺だって危ない橋は渡りたくない訳」 「お前にも渡らせたくないしな」 /* 1日目の返信です! (-51) 2022/08/12(Fri) 20:57:42 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>15 リカルド 向けられた視線と追及に、 ええ……? って顔をした。明らかに接点の無さそうな二人が雑談をしているなんてのは、 あまりに不自然に見えるんじゃないだろうかと思って。 これは気遣いだったんですよ。本当です。半分くらいは。 「……お気を悪くしたなら謝ります? 人の事をあまりじろじろ見るのも不躾かと思いまして…」 グラスを置いて、半身だけをそちらに向けた。 勿体付けたような言い回しは、いつにも増して他人行儀だ。 何せただの掃除屋と親しい人間など、殆ど居ないのだから。 「…随分甘い酒を飲まれるんですね。 見掛けによらず元々その方がお好きなのか、 それともお知り合いの影響ですか」 誰の事とは、言わないけれど。 ここで会話を終わらせれば、却って悪目立ちをするだろう。 だからあまり興味は無いけれど、 何より、外では他人同士の方が当然都合は良いはずだけれど。 仕方なく、少しばかり世間話に時間を頂く事にした。 (17) 2022/08/12(Fri) 21:00:03 |
コルヴォは、残りの半分は、言うに及ばず。 (a4) 2022/08/12(Fri) 21:00:51 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「わたしは。……」 エスプレッソマシンが圧力をかける。 抽出されて出てくる黒い液体に視線を落としたまま。一度躊躇うように口をつぐんで。けれど。 「……アベルさんが、そうしろと言うなら。 いつだって、いけます」 恐ろしくても。それを出来ないことはない。 太腿に隠した重みが、それを助けてくれる。 (-52) 2022/08/12(Fri) 21:06:41 |
【見】 郵便切手 フラン>>14 ヴィオレッタ 【バー:アマラント】 「………ぅ。 ね、寝てません社長」 目を閉じたまま間の抜けた返事がされる。 揺さぶるとやっと瞼が上がり、のそりと身体を起こした。 血色の悪いところはなく、"顔色"に聡いディーラーであれば単純に寝ていたと判るかもしれないし、人の体調云々に関しては専門外かもしれない。 鮮やかさの違う緑の視線が交われば、やっと思考も覚めてくる。 「人違いでした……」 全く見知らぬ誰かであったことに少なからず焦燥を見せて、帽子を身体の前に構えてどこか落ち着きなく目が泳ぐ。 逸らした視線。 その先のカウンターを見れば、 入店時には見なかった客が会計を済ませているところだった。 随分な間席を占領していたらしい。 それから漸く荷物の安否に思い至り、何事もないことを確かめて胸を撫で下ろす。 更にそれから、声を掛けてくれた女性を放ったままという事に気づいて、また遠慮がちに明るい緑を視界に映す。 「……その。 起こしてくださってありがとうございます」 (@1) 2022/08/12(Fri) 21:11:12 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィアカラン、カラン。 晩鐘のようにドアベルが鳴って、 喪服姿がアンティークショップを訪れた。 どうにも仲間意識の薄いらしいこの掃除屋がここに来た理由は、 親交を深めるだとか、そんな理由であるはずもなく。 ただ先日処分した『ゴミ』絡みだと、あなたにはわかるはずだ。 「どうも。客入りはどうですか」 実に事務的な声色で、言外に他に客は居るかと問う。 他に客が居るなら、今ここでする話でもない。 元よりこちらは急ぐ用でもないことだ。出直したって構わない。 (-53) 2022/08/12(Fri) 21:19:19 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「……お前が そう するべきときは」「お前が自分の身の危険を感じた時。わかるな」 この『わかるな』、というのは。 『わかってくれ』、ということで。 「少なくとも俺が動かねえでお前を向こうにけしかけるなんて事はしないさ。 そんなことさせるつもりでお前を拾ったわけじゃない。 ……はあ。俺なんかが拾って言える事じゃないがな」 そちらを向いたまま頬杖を突いた。 普通の家のものが拾っていれば、こういう危ない目にも合わなかっただろうに。 アベラルドはあなたと出会ったあの時、互いに運が良く。 そして、悪かったとも思っている。 「せめて……ちゃんと大人になるまで無事でいて欲しいと思ってるんだよ。お前には」 (-54) 2022/08/12(Fri) 21:28:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ【港の埠頭】 「お兄さんも、釣り? って感じじゃあないか」 果たして貴方に話しかける声があったのは、誰某れと言葉をかわした後か。 どちらにせよ日の傾き始めた港はすっかり漁師以外は上がり、人の影は見込めまい。 とはいえ声までは届かずとも大きな動きがあれば目に留まる。 それくらいの人目、人の在り具合だ。 「オレのほうは仕事帰り! 漁師のおっさんから聞いたんだけどさ、このくらいの時間って朝と同じくらい釣れるらしいよ。 回遊魚が集会してくる時間がちょうど朝と、夕のこれくらいなんだって。 この時間荷運び手伝うと、ちょっといいやつ食わせてくれんの」 へへ、と笑う顔を向ける男が裏社会を歩く人間であることは、 その中でも余程に目鼻の利く者しか知らない話。相手がそのどちらかは、知らないが。 おそらくは少し場違いに見える姿が気になって話しかけたのだろう、 そういうふうにも見える。実情はどうだろうな。 (-55) 2022/08/12(Fri) 21:32:15 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>16 ストレガ 「わざわざ蹴られに来る口説き屋を一人知ってるわ。」 どかされた箱を一瞥してから、するりと穴の中に入る。 内装を、首は動かさないまま視線だけで見回して。 廃墟というには随分と小奇麗で生活感のある部屋。 靴先で床を擦る。ワックスまでかけてあるらしい。 通っていないはずの電気が通り、PCの画面が冷たく光る。 ランプの灯りだけが妙に暖かかった。 「猫は好きよ。」 興味がある事、への回答。 何処かに腰かけることはせず、壁にもたれて佇む。 「珈琲よりアールグレイの方が馴染みがあるわ。」 そう告げて。 飲み物が運ばれてくるまでは、分解された銃を 横目に眺めている事だろう。 (18) 2022/08/12(Fri) 21:33:26 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガハンドサインを見れば頷き、ケースを丁寧に開いている作業台に置いて取引してる様子を眺めて待つ。 生憎街中をうろつく姿をこの男が見るのは稀だが、アジトでこうして作業したりしている姿はよく見ていることだろう。 「それだけ君の腕が良いということだろう。 俺も今のところ、こいつを預ける先はここしか無いと思っているからな」 同僚のツィオとは違って、歯の浮いたセリフのようなものはとんと出てくることはないが、思ったことは正直に口を出す男だ。 謙遜なく褒めていると受け取っても問題ない。 「ふむ。思っていたより早くて助かる。 改造までは必要ないがそうだな……、スプリングを少し強くしてみたいんだが、調整可能か?」 密輸をしていると海外との取引が多い分、最新の物に触れることが多い。 使い慣れたこの1丁と、最新の使い比べをし、これを少しずつ調整を重ねるといい味が出る。 今日もほんの少し最新の物に近づけるよう、従来よりも数値を10ほど上げてみたいと貴方に伝えた。 報告資料に関して、今日は古参の上役からいろんなことを問われた。 何も聞かずいつも通り対応してくれるのは、少しばかりほっとするところだ。 (-57) 2022/08/12(Fri) 21:38:55 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「知ってます。でも。あなたに拾って貰った命ですから。 優先順位は、決まってるもの」 入りました、と。 デミタスカップを二つ持って、あなたの隣へ。 そっと置いて、微笑んだ。 「では、食べましょう!」 (-58) 2022/08/12(Fri) 21:40:34 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>17 コルヴォ 「…………。 そんなに俺はこの場にそぐわないか」 聞けばこの男。 街に出ればツィオに笑われ、言われた通りワインを買ってみればストレガに押し返され呆れられていたらしい。 確かに賑わう祭に似合うような男ではないことは自覚しているが、バーに入るのも違和感しかないのであれば、いよいよもって諜報活動では役立たずということになろう。 どんな仕事も頼まれればこなせるようにしておきたいのだが、と眉をハの字に下げている。 その様からは、至極真面目にこの店に溶け込もとうとしていたつもりだったらしい事が伺えるはずだ。 「あ。あぁ……これは適当に頼んでみたんだが……少し俺には甘すぎたな。 あまり強いのも判断力が鈍るから、弱めのもので頼んだんだが……」 飲んだくれの上司か、はたまたいつも甘いセリフばかり吐いている同僚か。 どちらにせよ、そんなわけあるかと首を横に振った。 (19) 2022/08/12(Fri) 21:52:41 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「どうも」 案内されるまま席へと座る。 ちらちらと周囲に視線をくばりながら、 椅子を引く音すらたてないように慎重に。 「……エスプレッソ」 そうして、少しだけ悩むように黙ったあと。 あなたに視線を向けないままに、 ぼそり、とそう注文しながら。 「………最近、どう?」 どう、とはなんだろうか。 (-60) 2022/08/12(Fri) 22:14:10 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>18 レヴィア 「奇遇だな、あたいも知ってる」 恐らく同じ顔を思い浮かべた事だろう。 そしてそんな事になればまた口説き文句が増えそうなので、 ストレガは全てを忘れる事にした。 「奇遇その2」 猫、ね。とそれだけ言って、肩を竦めて階上へ向かう。 上は生活空間なのだろう、金属のらせん階段を昇っていった。 ……がちゃ、ばたんという音からして、 どうも冷蔵庫まで持ち込んでいるらしい。 ほどなく戻ってきた手にはペットボトルが2本。 どちらも有名飲料メーカーの、片方はコーヒー、 もう片方は一応アールグレイティー。 その内アールグレイの方を放って寄越した。 「お上品な物は品切れ中でね。 要らなきゃあたいが飲むから適当に置いときな」 言って、自分は作業机の前に座る。 特に何をするでも、言うでもない。 ぱき、と開封の音と喉を潤す音だけが響いた。 (20) 2022/08/12(Fri) 22:16:36 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「死んじまった奴を悼んでたのさ」 徐々に鷗達の鳴く声も過ぎつつある港の埠頭。 返る言葉は、あなたと対照的に陰のあるもの。 夏らしくラフな格好であるとはいえど、 喪服じみた上下黒の装いには、随分妥当なように見えるだろう。 「この時期は、どうにも水難で行っちまう奴が多いでしょう。 釣りが趣味の知り合いは居るが、 俺はどうにも海で息抜きって気にはなれないな。とはいえ」 「辛気臭い面があって悪い事をしましたね、あんたには」 自分はそうでないだけで、人のそれを否定するつもりは無い。 はきはきと言葉を連ね、人懐こく笑顔を向けるあなたの方へ 徐に振り向いて、あまり重みのない詫びをひとつ述べた。 あなたの方が歳は上であるという事は、知る由も無い事だ。 そして、その笑顔が真であっても、偽であっても。 あなたが誰であろうと、今はどうでも良い事だ。 ここで海の死者を悼むというのは、もっともらしく思えるだろう。 何処ぞのボスの死を悼んでいるというよりは、よっぽど。 言葉に嘘の気配は無い。事実嘘は言っていない。 陰のある男は、少々変わり者のように見えるだろうけれど。 全てを疑ってかかっていてはきりがないだろう。誰だって。 あなたが詮索をしないなら、こちらにも詮索する理由は無い。 これはきっと、たったそれだけの話だろう。 (-61) 2022/08/12(Fri) 22:21:40 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「そりゃどうも。どっかの誰かに 天使だなんだと言われるよりずっと耳に良いね」 正しく歯の浮く台詞を吐かれたのだろう、 寒気がするというように身を震わせるふりをした。 「スプリングね。前の余りがどっかにあったな…… 了解。分解清掃矯正で50分、 スプリング交換と確認で10分。 調整確認が1時間……だな。よし、始める」 言うが早いか、メンテナンス用の機器を稼働し始める。 指を飾るリングを外し、代わりに薄手のゴム手袋をつけて。 工具やらパーツやらが幾つも幾つも出て来ては、 万力で固定した状態で外して、つけて…… 分解しては慎重に組み合わせ、清掃しては頷いて。 時に顕微鏡のようなものまで取り出して歪みを正し、 無数のスプリングから強度が丁度良い物を探り…… 機器の為に冷房が随分効いたこの部屋でなお、 汗を流しながらそんな作業を延々としている。 それを眺めていてもいいし、時間まで放っておいてもいい。 どちらにせよ、作業の合間以外に彼女は反応しないだろう。 (-62) 2022/08/12(Fri) 22:38:15 |
【人】 害のない毒 マキアート>>1:94 ヴェルデ つれない様子にわざとらしく困り眉を作って見せながらも、 さして気に留めた様子はなく、質問されればまた嬉しそうに。 「これはゴールデンレトリバーっていうんだ、かわいいでしょ」 ぬいぐるみを手前に持ちつつ屈んで、 そちらの分まで笑うかのようににこやかな表情を見せる。 「家で飼われてる奴と同じ犬種毛並みだったから、 ついつい興奮しちゃって。勿論イヌ以外も好きだけどさ」 「そっちは?何か好きな動物とかいたりする? もしかしたらあそこにあるかもよ」 屋台を指す。どうしてもお薦めしたいらしい。 (22) 2022/08/12(Fri) 22:50:37 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>19 リカルド 「その場にそぐわないからって、 居ちゃいけないって道理も無いでしょうよ」 いつからここはドレスコードのあるリストランテになったんです? 小馬鹿にするでもなく、ただ軽口のように続けた。 あなたの悩んでいる事は、そういう事ではないのだろうが。 「お仕事、上手くいってないんですか。 そうでもないなら、別に焦らんでもいいでしょう。 任されたばかりの仕事を完璧にこなせる奴なんて居やしない」 「あんたはきっと真面目すぎるんでしょうね」 すっかり眉尻を下げてしまったあなたに無責任に言う言葉は、 飽くまでも上下関係も何も無い、他人としてのものだ。 何も事情なんて知らない人間の言う、ただの一般論。 「その時注文するに適したものが思い付かないなら、 店員に聞いて、勧められたものを頼めばいい。 それなら合わないものが出てきても、言い訳が利くでしょう」 相手は本職なのだから、合わない事はそう無いだろうが。 真偽はどうあれ好き好んで頼んだわけでないのなら、 やはりあまり親身でもない言葉だけを投げ掛けた。 態々人様の面倒を見るような立派な人間ではないのだ。 (23) 2022/08/12(Fri) 22:53:57 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「ああ……? それは、ご愁傷さま。気の毒なことだね」 虚を突かれたように目を瞬かせるも、見ず知らずの人間の死には哀悼を示そう。 今はまだ、相手が何者だか知らないつもり。もしくは本当にまだ知らないか。 それは相手が裏社会でどういう人間であるかに委ねられてしまうのだろう。 名さえ聞いたなら噂は聞いたことはあれど、個を持たない彼のことまでは知らないかもしれない。 かりそめの事情を聞いたなら、見上げる視線には同情めいたものが乗る。 実際にどれだけ情が乗っていようが、他人のそれは他人のそれ。 肩口ほどから見上げる表情は幼さもあり、時折見せる表情はハイティーンのようですらある。 この場で年上ぶろうってつもりもないらしいので、認識は年下に向けるそれで十分だろう。 「いいよ、憂いてる人の顔は切なくて好きだ。 けれどそうだな、オレもお兄さんの笑っている顔は見たいし、 見送られる人だって、最後にきれいなものが見たいんじゃない?」 口説き文句混じりの励ましがどれだけ受け止められるものやら。 なんの目的で声を掛けてきたのか、軽口を軽薄な笑顔が飾る。 気楽に振る舞うように足元にしゃがんで空を見上げ、 膝くらいの高さから相手に向かって話しかける。に、と満面の笑顔つき。 篭絡しにでも来たんだろうか。 (-63) 2022/08/12(Fri) 22:56:08 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア……その答えを聞いて、ふ、と息を吐く。 隣にあなたが来れば、少し硬くなった表情もまた柔らかくなった。 「ん。いいエスプレッソにいいチョコラ。二人の秘密だぞ」 悪戯にそう言って、乾杯、とカップを持ち上げた。 (-64) 2022/08/12(Fri) 23:02:37 |
【魂】 piacere ラウラ尾行してから数刻の時が経った。 こちらを伺う動きは確認出来ずにいたが、撒くように車を走らせる点等から既に気づかれている(>>_3 >>_4)ことは察せられる。 さて、ここで諦めるべきか。 思考する間にもお互いに動きを止めることは無いだろう。 本来であれば引き返すことが最前とも言える。 何かしらの情報を手にしているとも限らないのだから。 信号が赤になったところでヘルメット内でひとつ息を吐いて、受けた命を反芻させる。 一つでも────……。 それに該当するとも言い難いが、ここまで来たのであれば誘いに乗るのもありかもしれない。 信号が青に変わるのとともにそう決意して、【埠頭】へと向かう。 (_5) 2022/08/12(Fri) 23:03:35 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「へえ……もう少し聞きたいんですど。伴侶や連れ添い? お子さんは?今はどうして?」 遠慮もプライバシーもあったものではない。 が、遠巻きに聞いてもどうせ聞くことは大事だ。 何より、現状自分が欲しているものの参考になりそうなのでそれなりに必死なのはある。 「態度ですねぇ。 ……いや、馬鹿にしてる訳じゃなくて。 任務時は俺ですらこの態度は崩してそれなりに取り繕います。 取り繕わないでほにゃ〜っとしたままで上層部に上がるのって 相当に努力と運か、天賦の才がなければできない。 余程相手の差異に気を付け思慮に長けないと不可能な事です。 このうちどれを否定されましても、立場が証明されていますよ。 「……後は親しみやすさですかね。 誰も花の茶なんてこの国では興味を示さないですから」 付け加えた言葉のほうが本音に近いと言わないまま、簡潔に。 揺らされたタンブラーに飲む、と素直に頷いた。 「俺に直接怒ってる方はいなかった気もしますし、 持ってる人への妬みでしょうねぇ。 俺も幼少期に苦労はしたんだけどなぁ……」 (-65) 2022/08/12(Fri) 23:14:21 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「リックももう少し酒か女に愛情を注げば、 すぐに聞こえてくるさ――」 酒杯を回すと、丸い氷がカランと音を立てた。 「相変わらず忙しそうだな。 彼女の頭の中の手帳は分単位で予定が刻まれてるらしい。 こちらも分単位でデートを捻じ込もうとしたら、 秒で値切られたよ。手厳しい」 話題を繋ぐようにして、薄く笑みを零した。 「こんな時世だ。 それこそ、そういう脈を伝手に、 堅気に戻りたいやつも出てくるんじゃないか。 特に俺たちみたいな立場より下は、 抗争の匂いがし始めた時に慌てて山を降りそうだ。 上も下も、進退に関しては緊張高まるな、幹部候補同志よ」 (-66) 2022/08/12(Fri) 23:26:26 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「体温が同じだとさ」 「温度って感じにくいらしいよ」 「もしかしたらそれかもしれないから、 機会があったら試してみよう」 冷たくあしらわれてなお嬉しそうに。 レヴィアとこの手のコミュニケーションは慣れっこだ。 たまに本当に銃弾が飛んできそうな圧はあるが、 幸い今日まで命を繋いでいる。 「お互いがお互いの幸せを祈れるって、素敵なことだね」 「うーん生憎俺が支払える最大価値って、 俺自身になるからそれで足りるかなあ。 ちょっと鑑定して確かめて来るよ――」 そこから離れようとして、戻り。 「ああ、そうそう――」 (G13) 2022/08/12(Fri) 23:27:29 |
【人】 害のない毒 マキアート【バー:アマラント】 「カフェ・コレットとポルケッタのパニーニ。 それと、この迷子犬のcucciaを頼みます」 切り離して折り畳んだメモをカウンターに差し出し、 普段よりかは若干気疲れしたような表情で席に着く。 暴れるだけならまだしも、賭け金を踏み倒そうとするなんて言語道断。だが代償を払わせるのは大層骨が折れる仕事だ。 オフであるのを良いことに背もたれに強めに体重を預け、 眼鏡を外し、一度嘆息。やりがいこそあるものの、 それはそれとして疲弊もするもの。 「みんな仲良くしてくれたらなあ」 勝っても負けても楽しい勝負、とはいかないな。 さて、どう調教したものかと思考を巡らせた矢先、 カウンターの片隅に飾られた花が目に入って微笑した。 (24) 2022/08/12(Fri) 23:27:58 |
ツィオは、レヴィアに顔を近づけ―― (a5) 2022/08/12(Fri) 23:28:01 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 暗殺屋 レヴィア「――ひとつだけ聞かせてよ。 "した"か"してない"か、じゃなくてさ。 レヴィちゃんなら、あの犯行は、"可能"?」 貴方の顔を覗き込むようにして、 男はマフィアの顔でそう問うた。 (-67) 2022/08/12(Fri) 23:29:04 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>>@1 フラン 【バー:アマラント】 漏れた寝言にふふ、と小さな笑い声を零す。 それも身を起こす頃には収めていたが。 人違いとの言には微笑を浮かべ肯定の頷きを返す。 それから慌てて身の回りを確認する様子を傍に控えて待つ。 こういった対応は慣れているらしい。 礼の言葉には頷きと微笑を返して。 「おはようございます。 夢見はあまりよくなかったようですが、 ご気分は如何ですか?」 幾分かの安堵と若干の呆れを 微笑の下に隠しつつ尋ねる。 (25) 2022/08/12(Fri) 23:29:12 |
マキアートは、次に店内を軽く見回したとき。 (a6) 2022/08/12(Fri) 23:29:19 |
ツィオは、――何事かを囁いた。 (a7) 2022/08/12(Fri) 23:29:28 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「だねぇ。酒が大好きな人なら多分これだけあれば 目が輝かせられるんだろうけど……俺は酒では輝かないな。 これなら獲物を選んでる方がまだ考えてるかも。 あれ、結構悩まない?生死に直結するし」 現在の主要武器はノッテが敵対する国家警察の配給銃。 入手するのも使用するのも厄介なくせに使う理由も悩んで決めたらしい。 「俺?うーん、同僚とはそんなに会話したことがないな。 会話するようになったのって半年前なのが大きいや。 仲いいのは……どうにも放っておけないテンゴさんと、 孤児院の関係で関わる事がちらほらあるヴェネリオさん。 あと昔なじみのコルヴォくらい」 まるで気にしていないように返事を返しつつ、 指を折って一人ずつ。3人で止まる。 「だからマウロさんの事は全然知らない。 ラウラくんと仲いいのが意外なほどだ。 馴れ初め?とか、どんな人なのか聞いてみたいねぇ」 (-68) 2022/08/12(Fri) 23:30:41 |
【人】 蜉蝣 アベラルド【チョコラータ:オルサキオット】 「ああ。こちらの新作にご興味が?」 「それは先週発売されたばかりの当店オリジナルフレーバーですよ。 見た目も可愛らしいでしょう?貴女にピッタリですね」 昼下がり。 祭のお陰か客足がいつもより多いこの店で、アベラルドはカウンターに立って接客をしていた。 一つに括った白い髪が、天井に下げられた空調代わりのファンの風に揺れている。 木目調の温もりのある内装が祭の明るい雰囲気によく溶け込んでいて、流れる穏やかなピアノジャズがその午後の時間を彩っていた。 この時間は存外嫌いじゃない。仕事も性に合っていた。 軽い鼻歌でも歌いたいところだが、まあ。 そこまで不真面目でもない。 (26) 2022/08/12(Fri) 23:31:17 |
【人】 piacere ラウラ【街中】 >>7 ツィオ様 大袈裟とも言える 反応は他の者であれば何か返したのかもしれないが。女は視線を向けた後、挨拶のように軽く頭を下げるのみでそれ以上の動きは見せない。 自然と隣に立つ様子にも大して表情の変化もなく、小首を傾げて口を開く。 「…マウロ様 は、ここには来ません、が」 どうやら貴方が上司を探して己に近づいたのだと判断したらしい。 次いで、口説きのように紡がれる言葉には何を言うべきかと暫し思考する。 もしかすると上司の元で働く以上、度々このような出来事は訪れていたのかもしれない。 それでもいまだ慣れることなく、こうして悩むように考える時間がある訳だが。 「……今日 は、誰かに会う予定は ありません。 その場合は、ツィオ様はここから離れられないことに なりますが」 傾げた首は更に傾き、束ねられた長い髪は尻尾のように背中で揺れるだろう。 (27) 2022/08/12(Fri) 23:34:39 |
【秘】 風任せ マウロ → 銀の弾丸 リカルド「分かってんなら、母親みたいな小言はやめるんだな」 小さい頃は抜かし抜かされ、身長一つで一喜一憂していたものだが。 この年になるともうその程度で優越感があったりすることはないのだけれど。 それは持っている者の傲慢な感情なのかもしれない。 だから、この口から出るのは自分のことを棚に上げた言葉なのだ。 「そりゃ困ったな。お前達にそん時は丸投げしてやるよ。 俺は気を回すのが苦手なんだ」 「なんてな―――俺も無計画で動いてるわけじゃあねえ。 情報の精査を得意な奴に任せるくらいのことはしてある」 一人じゃあ暴走して突っ込んで、次に君と顔を合わせる時は首だけになっているような性格だ。 短気で、考えなしの面がある事は多少自覚している。 「話はそれで終わりか? それなら、俺はそろそろ行くぜ。お前と話してちょっと落ち着いた」 煙を一つ吐き出してから、短くなった煙草を簡易灰皿にねじ込んで。 がたんと音を立てながら立ち上がる。行儀の悪さは、子供の頃から変わっていない。 (-69) 2022/08/12(Fri) 23:41:07 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「……あまり、良くはないですね」 どう、と問われた事への応答にしては、これまた曖昧な回答を返しながら。 エスプレッソ、お願いします!とカウンターのバリスタに伝えて。 周囲の客層にちらりとそれぞれ目を配ったあと、こくりと頷いてみせた。 「今は、いませんけど。 ……赤いひと、おおいです」 少女は自身の片目を指差してみせて、そう言った。 (-70) 2022/08/12(Fri) 23:43:39 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「はい。……でもマドレには、ばれていると思いますよ」 ボス・クリスティーナは目敏いひとだ。 どこで見ているのか、色々な出来事を知っているから。 「ふふ、ボスへの献上品は無いのか〜 なんて。 怒られても、わたし知りませんから」 乾杯、と同様にカップを持ち上げて。 それから、ぱくりとチョコラータをひとくちに。 もったりした甘さがたまらない。 (-71) 2022/08/12(Fri) 23:47:52 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「成程、情がなくてもビジネスとして出来はすると。」 こちらはこの様な言い草で、貴方の言い草も相当だが。 少なくともその辺に目についた男にただポンと押し付けるような 案件ではないのは、何度か貴方についていきその不健康にも見える 容姿に似合わない姿を見て痛みとしては理解している、つもりだ。 「……ヴェネリオさんの"家族"はそうなんですね。 俺の認識している、欲している家族と随分と違うや。 勿論、ファミリーは好きですし大切ですけど……」 ふむ、とどうしたものかと言わんばかりに顎に手を置いて思案。 即答で受けるとも、嫌だとも言わずなんとも煮え切らないのは、 あらゆる意思と感情が綯交ぜになったせいで出力が虚無になったもの。 「できはしますけど」 「俺の率直な意見としては、正直“あいつに託したから大丈夫だろ”的に勝手に満足されて、死に場所を見つけたとばかりにくたばってこられるのが一番嫌なんですねぇ」 「言ったでしょ。俺はそもそもヴェネリオさんにも テンゴさんにももっとその席に座っていてほしいんです。 その提案だけだと、椅子に興味ない俺としては困りごとだらけで」 まだ言ってなかったかもしれない。と言った後に思ったが、まあ伝わるだろうかと誤魔化した。 「つまり俺の言う家族になってほしいんですけど」 「孤児院と大量の部下が抱えられなくても、 一人"それ"が欲しいって言う男を 持ちこたえられないほど貴方も軟じゃないでしょ?」 (-72) 2022/08/13(Sat) 0:11:46 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「やあね、寝不足かな」 口許に笑みが染み出して。 「………そう。 まったく、面倒なことになったもの」 机の上で頬杖をついて、街並みを眺めるように首を傾けた。 長い睫毛が、瞼に付き従ってぱちぱちと上下する。 「相当、路地裏もばたばたしているはずなんだけど。 お祭りだからか、あちこち騒がしくて――…… 余所の人も多い、から」 ほう、と零れた溜息が、海風に溶けていく。 物憂げなかんばせに、どこか寂し気な色がさした。 それから、少し。 考える間を、机の上をこつこつと長い爪先が叩く音が埋めて。 「ルチアは──……」 「……ええと。 避難とか、するの?」 危ないよ、と。 苦笑するように、呟いた。 (-73) 2022/08/13(Sat) 0:13:24 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「どうも。あいつらも少しは浮かばれる事でしょう」 他人の死に態々哀悼や同情を表す様子には、お優しい事だと笑う。 あどけない律儀さに嫌悪は無く、けれど少しの呆れはあって。 その態度が形ばかりの可能性があるなんてのは、互いに同じ事で。 随分前の事だったのか、声色もどこかあっけらかんとしたものだ。 単純に既に割り切っている事であって、やはり嘘の色は無い。 掃除屋コルヴォ・ロッソは、弔われない死体を始末するものだ。 故に花屋に知り合いもありはしない。 敵であろうと生者に関心は無く、 つまりはあなたの裏の顔など知る由も無い事だ。 そしてあなたも、この男が人知れず行う仕事を知らない。 たとえ建前であっても、その均衡を保ち続ける限りは。 今この場で事を構えたいわけではないのは、きっと互いに同じ事。 そうであるなら、話す内容は何処までも他愛無い雑談でしかない。 (-74) 2022/08/13(Sat) 0:16:44 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー「そりゃいいね。俺としても、 陰気臭いだの文句を言われるよりはそれがいい。 とはいえ、死んだ奴にくれてやるのは──」 一度言葉を切って、足元にしゃがむ青年を見遣る。 見下ろす笑みは変わらず陰気なものだけれど、 これはあなたの望みに適っただろうか。きっとそんな事は無い。 何せ誰の為でもないのだから。 軽口を、励ましを、間に受けてはいない。 ただ調子を合わせて、その場限りの他愛無い話をするだけ。 事実ここまでの言葉は実に心にも無い事だけど。 きっとあなたは気にしないだろう。気にするなら、少し意外だ。 「墓石と、手向けの花だけで十分だ。それと」 「パスカル。その呼び方は、どうにもこそばゆくて仕方ない。 随分口の上手いあんたの名前も、良けりゃお聞きしたいもんだ」 当然偽名だ。名もなき掃除屋には、本名なんてものは無い。 掃除屋のコルヴォ・ロッソではない、ただの一般人としての名だ。 あなたがこの男をただのパスカルとして扱う限り、 この日以降も、その場限りの実に他愛無い話は続く事だろう。 (-75) 2022/08/13(Sat) 0:17:20 |
コルヴォは、呟いた。「あんたの愛想の良さを見習いたくてね」 (a9) 2022/08/13(Sat) 0:17:35 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「あっれ、別に珍しくもないけど。いいタイミング」 先日の別れがあの流れだったにもかかわらず、 普段と何ら変わらない、ある種一部にしか見えない 気安さを存分に振舞いながら、治外法権とばかりに"一応"のこのバールの現オーナーが煙草を吸いながら歩いてくる。 「今祭りのせいで人持ってかれたから、 人呼んどいてってスタッフに泣きつかれてて。 そんなわけでナイスタイミングだコルヴォくん、 一点サービスしてやろう。 "あちらのお客様からです"もできる」 何がいい?とばかりに勝手にカウンターの向こうに入るが 就任半年のオーナーだ。知識もそう多くはないが 恰好だけはいっちょ前についているのは、 顔と仕立てたスーツのおかげだろう。 (-76) 2022/08/13(Sat) 0:17:36 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「毎日、お祭り騒ぎですからね」 これは言葉通りの意味。 あちこち騒がしく人も多い。全くその通りだと。 投げかけられた質問には。 首を横に振って、否定の意を示す。 エスプレッソマシンが圧力を上げる音が、カウンターから聞こえてきて。 「わたしは、ここにいます。 ……他に身寄りも無いですし」 何処へ行っても、少女一人。やっていく術は、無くは無いだろうけれど。 それが危険では無いかと言えば、Noだから。 「ビアンカさんは、遠くに?」 (-77) 2022/08/13(Sat) 0:30:50 |
【秘】 風任せ マウロ → 花で語るは ソニー【街中】 であれば、この青年は丁度愛車を降りたところ。 いつものように世話になっているバーへ向かっているところだったのだろう。 吸ってこそいないものの、煙草の匂いを纏わせて道を歩いていた。 何かが目の前を横切ろうとしたのが視界の端に映ったのなら、たたらを踏んで ぶつかるのを避けたことだろう。 それから、君の持つビール瓶を見てその選択が正解だったことを悟った。 そして、眉間に皺を寄せた。まさに君が言った通りの渋い顔。 「ああ…? レースなんか興味ねえよ、もっと祭りに乗り気な奴いるだろ」 例えば、古馴染みのナンパ男だとか。 言ったところで相手の知っている人間ではないだろうから、口には出さないのだが。 そして、青年自身も情報には疎い。 君のことは今ここでたまたま出会った者同士だ。 一緒にいても楽しませられるような人間でないことは見ての通りだ。 青年はそのまま断ってバーに行こうと、君を迂回してバーへ向かおうとするのだろうが。 声を掛ければまだ引き留める事は出来そうだ。 幸い、君の手には彼の求めているアルコールもある。 (-78) 2022/08/13(Sat) 0:53:22 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「言われたのか……」 マフィアに天使とは一体どんな皮肉なのか。 歯の浮くセリフを誰彼構わず吐く同僚の顔を思い浮かべて、若干遠い目をした。 「出来そうか。 それなら、後は任せる」 1時間程度なら、どこかにいかずとも良い。 ここでもやれる仕事はあると、手持ちの端末を開いて作業を始める。 お互い表家業で忙しいのは周知の事実だ。 「…………」 ふと、取引先との連絡の合間。 作業中の、真剣な貴方の横顔を盗み見る。 こういう付き合いもあり見慣れてる貴方は、比較的普通に話ができるのでありがたいのだが。 いやしかし、こうした作業が板につく女が、どうしてマフィアとなり破壊工作などを行うようになったのだろうと、少しだけ興味が出てきた。 「……君は、どうしてこの道に入ったのか聞いてもかまわないか」 (-79) 2022/08/13(Sat) 1:14:04 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>26 アベラルド 【チョコラータ:オルサキオット】 品のいい扉が開いて来客を告げる。その刹那、わっと外の熱気が涼し気な店内に舞い込んできた。祭りの賑わいは増すばかりだ。それでもそんな浮かれた空気は扉が閉まると共に再び閉め出されて、コンセプト通りの雰囲気が場を支配する。 外気とともに堂々踏み込んできた男は、カウンターに向かって軽く片手をあげた。にこやかな笑みを添えて。 親しげな挨拶に見えるその仕草は、その実特定の誰かに向けられたものでもない。 いや、会いに来た相手は当然いるにはいるのだが────初めからその気を出してはまずい。だから男は、いつもその相手を曖昧にする。 男はこの店の常連である。繊細なディティールや上品な味わいを好んでいるらしかった。 当然、そんな真っ当な理由だけで足繁く通っているわけではないのだが──── 「やあ。こんにちは」 店内には数人の従業員がいるのに、迷わず声をかける相手は決まっている。接客用の制服に髪も合わせて整えた君を真っ直ぐ見て、大股に歩み寄った。 「今日も賑やかだね。どうだろう、残ってるかな、いつものは」 (30) 2022/08/13(Sat) 1:21:48 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>23 コルヴォ 「まぁ、それはそうなのだが……」 流石に街中ほど奇異な目では見られないので、バーというものはありがたいなと思う。 それでいてこういう場所は情報のるつぼであるのだから一石二鳥というものだろう。 「もともとの仕事の方は失敗するはずがないからな。 これはまぁ……同僚の先走りを防ぐためにも自分で調査を進めねばとな……」 だが、なかなかこれが上手くはいかない。 クソ真面目何ていう言葉は嫌というほど聞かされても居るし、実際こういう分野に自分は向いてないことも分かっている。 諜報活動なんていうものは、大人しくツィオあたりに任せるべきかも知れないなと息を吐いた。 「なるほど……。 好みの酒の知識なぞなかったからな……、次からはあまり甘くないものをと頼んで見ることにしよう」 だからといって出されている酒が飲めないわけでもない。 残さず飲むのはマナーだと、グラスを傾けて生ぬるくなった酒を煽った。 ―――あぁ、やはり、俺には甘すぎる。 (31) 2022/08/13(Sat) 1:21:59 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 蜉蝣 アベラルド/* 突然白チャ飛ばしてすみません。加えてPL相談を失礼します。 サルヴァトーレはアベラルドさんの働いているチョコラータに月1〜2くらい頻度で通ってはいると思いますが、このお店はマフィア傘下のものではないという認識で間違いないでしょうか。間違いないならそのようにRPします。 逆に傘下店舗ならもうちょっと足繁く通っているかもしれません。 既に記載済みの情報でしたらすみません。 また「いつもの」とは隠語でもなんでもなく、常連としていつも買ってる商品、というだけの意味です。せっかく素敵なお店なので世界観感じたいな〜と思い丸投げのオーダーをしてしまいました。もし良ければしまむら(イタリア店)さまの自由におすすめ選んでいただけたら嬉しいです。 (-80) 2022/08/13(Sat) 1:26:01 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「一生聞こえなくても構わない」 ぴしゃりと即否定だ。 誰に対しても特に態度が変わるわけではないが、気安い貴方には容赦がない傾向はある。 それだけ、気遣う必要がないと気を許していると言うことではあるのだが。 「あぁ、常に依頼が舞い込んできているようだからな……。 俺の武器は特に繊細な狙撃武器だから、ストレガのような有能な整備士は手放せん」 「…………、それは、別に忙しくなくとも断られてる気がするんだが気のせいか……?」 多分、気のせいではないに違いない。 そう確信しながら、グラスの中で揺れ泳ぐ丸い氷を見つめて、もう一度酒を口に運ぶ。 甘すぎる酒より、こっちのほうがずっと良い。 「そうだな……。 少なくとも跡目は誰がなんていう争いは必ず起きるだろう。 そこをアルバに突かれてしまうわけにはいかん」 だというのにあの腐った古参ときたらと。 少しばかり愚痴をこぼし、はぁ、と大きなため息を吐いた。 (-81) 2022/08/13(Sat) 1:33:18 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ帽子を口元に添えて伝えられたのは、ささやかな提案。 「注文がまだでしたら……いえ、あなたさえ良ければ、なんですが。 お詫びに一杯だけ、奢らせていただけませんか」 律儀な青年は手間を取らせた埋め合わせをしたいだけだ。 断るのも、受け入れるのも。 一杯を貰った後に帰らせて、 一人の時間を選ぶのだって自由だろう。 どの選択をしても、あなたの意思を邪魔することはない。 (-82) 2022/08/13(Sat) 1:42:47 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【バー:アマラント】 >>31 リカルド 「人の意見を素直に聞けるんなら、悪いようにはなりません」 「あとはそうやって堂々としてりゃあいいんですよ。 そうしたら、そのうち文句を言う奴なんて居なくなる」 目立つのは仕方ないと割り切ってしまうのも手だろう。 自信の無い様子を見せる方がずっとまずい。 怪しいと思わせる要因は、多くは落ち着きの無さなのだから。 「よくバーに出入りするお知り合いが居るなら、 それとなくお作法を聞いてみるのもいいと思いますよ。 あんたが何の仕事してるのかは知りませんけど」 「名前も知らない他人の事に首突っ込むのも野暮でしょう。 俺はこの辺で失礼します。次は楽しめるといいですね」 余計なお世話でしょうけど、と。 残った酒を乾して、会計を済ませて席を立った。 徹底した他人行儀。諜報活動は不慣れとはいえど、 その意味がわからないあなたではないだろう。 (32) 2022/08/13(Sat) 2:32:23 |
コルヴォは、その後は素知らぬ顔でバーを後にするだけだ。 (a11) 2022/08/13(Sat) 2:32:48 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 風任せ マウロ「俺が言わなきゃ他に誰が言うというんだ、全く……」 それでも、最初に見たときより随分と顔色が良くなった貴方の顔をみて、こくりと頷く。 怒り任せでなければ、貴方は十分に理にかなった行動もできるという事はちゃんとわかっているのだ。 「丸投げなんてした日には、その分小言を覚悟しなければならんぞ」 苦手な書類作業でもさせてやると言って、くつくつと笑う。 こうして互いにクールダウンするのも、ぶつかり合ったりするのも常のことだ。 そしてそれは、これからも変わらないのだと男は信じていた。 「あぁ、終わりだ。だが、まぁ……、無理はするなよ。 個々の力で成り立っているとは言え……俺たち3人位は協力くらいできるだろうからな」 全く、椅子くらいきちんと片付けないかと、ぶつぶつ言いながらも機嫌は互いに良さそうで。 貴方と共に会議室を出、それぞれの持場へと戻っていっただろう。 (-83) 2022/08/13(Sat) 2:33:17 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。 「そう? それならよかった」 「マンマとはぐれた仔猫のような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」 覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。 実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える────君がどう受けとっているかは定かではないが。 「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」 「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」 「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」 元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。 アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。 (=1) 2022/08/13(Sat) 2:46:33 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「そ」 どこかそっけなく。 あるいは、感情の色を押し殺して。 そう一言、ぽつりと。 エスプレッソマシンの音と、 店内の人々のざわめきがまじりあう。 不協和音じみた、けれどけして耳障りではないその音の中。 「私も」 「……きっと、ここで死ぬよ」 いつのことかは、わからないけど、と。 とおく、海の向こうを眺めながら、女は微笑って言った。 (-85) 2022/08/13(Sat) 3:02:58 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレ「……ん」 相手も視界は不明瞭なはず。多少盗み見たってバレはしないだろう。ずぼらさからか余裕からかそう考えて様子を伺う。こちらの意図は伝わったようで、やはり例の追跡者は付かず離れずの位置を保ってくる。 「いい子だ」 呟いて僅か口角が上がる。 警戒はしている。愉快な状況ではない。楽しむことではないし、さて埠頭についたらどうするか、何が目的か、生かすか殺すか、その判断基準は、その後は……考えることはたくさんある。 それでも、単純に。 「素直さは美徳だね……」 こちらの考えを汲み、不要に刺激せず追随する姿勢はある種従順にも見える。その態度が好ましかったらしい。 ただ、埠頭に向かうのは人目を盗んで逢瀬するためではない。いつまでも緩んだ口元ではいられないだろう。 向かうのは浮かれたカップルが目当てにするよりも更に奥の場所。倉庫やらが並んで殺風景な、ロマンチックさの欠片もないあの区域。明るいうちからしけこむには無骨だが、それ以上に刺激的なことをするには最適だ。 やがて潮の香りが空気に混じるのを、先に感じたのは君かもしれない。 (_6) 2022/08/13(Sat) 3:14:00 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「…獲物、ですか。ラウラは特に、拘りはありません から。 使えるものを使うだけ、です。……いいもの、ありますか?」 手に馴染みさえすればある程度は扱えるため、特に拘りはない。 折角ノッテにいるのだからと、そう言われたこともあった。 そうしたことを思い出して、またひとつ問いかける。 「……半年前。そうなんです ね。確かに、そうだった気もします」 あげられていく名前にひとつひとつ相槌を打ち、何かを考えるように いつものように小首を傾げた。 己とは違い、親交の多い人達は多いらしい。 それを羨ましく思う……訳では無いが。 「…ラウラとマウロ様は、仲がいいとは 違うのだと思います。 マウロ様はソルジャーで、ラウラは アソシエーテですから」 「それ以上でも、以下でもありません。………ですが。 …お優しい方だと、思います。だからラウラは、マウロ様の ために」 つまらない答えかもしれない。けれどこれが全てだ。 彼のことであれば、あの二人に聞くのが一番だろう。 (-86) 2022/08/13(Sat) 3:29:09 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「どうも」 どうにも先日の事など互いに気にもしていないらしい。 そちらが気安く声を掛けたなら、 こちらも素知らぬ顔で愛想のない答えを返す。 「運が良いってのは恐ろしいもんですね。 この皺寄せで、明日には死んでるかもしれない」 どちらが、なんてのは言わずと知れた事。 縁起でもない話だけれど、そう考えてしまうような人生だ。 「最後かもしれないんだ。ならあんたに任せますよ」 今日のおすすめは?バリスタさん。 カウンターに肘をついて、軽口は何処までも白々しく。 面倒だったらエスプレッソ一杯で構わない。 ミルクも砂糖も無し。この男はいつもそうだった。 (-87) 2022/08/13(Sat) 4:26:24 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「まぁねぇ。それはあるよねぇ。 って言いつつ20何年生きてる訳ですけども……」 作り置きのアイスコーヒー、……ではなく。 淹れたての熱いエスプレッソを氷と砂糖入りのシェーカーに入れ、カクテルを作る動作で混ぜる。 シェイクを終えフルートグラスに注いだものを、 手慣れた動作で貴方の前に差し出した。 「どうぞ、カフェシェケラートですぅ」 最もこの国出身の者たちなら何てことのない、通常のアイスコーヒーみたいなものだ。 とは言え、喉越しの良さから夏の風物詩とも呼べるのも嘘じゃないので、"おすすめ"で出しているのも事実だった。 なお、砂糖はあえて入れたままで出した。 「……まー、本当に最後かもと思うところはあるなぁ。 それじゃ最後なら最後らしい話と洒落こみましょうよぉ。 話題浮かばないなら何でも1個ずつでもいいけど」 (-88) 2022/08/13(Sat) 5:11:22 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「いいもの、かぁ……そんなに詳しくはないけど、 拘りがないならどんなスタイルでも戦えるんですかね。 狙撃より至近みたいな。好み……いや、多い方、かな」 拘りがないと言う相手に好みを聞きそうになってしまい、 慣れとは恐ろしいと思わず冷や汗を掻きそうになったりしつつ。 「俺も勝手に言い張ってるだけで上司相手だから、 仲良い扱いでもいいと思うけどねぇ。 なにより昔馴染みが一番嫌味多いけど、一応あいつアソシエーテだし」 思い出して苦笑しつつ、ゴッドファーザーを一口煽る。 ソルジャーとアソシエーテ。メイドマンとアソシエーテ。 あまり差がないように思えたのに、扱いの差ときたら。 「……その様子だと、敬愛に近いのかな。」 「俺としてはとにかく不機嫌な態度が多い印象だけど…… 優しいと思えるようなエピソードがあったりしたの?」 (-92) 2022/08/13(Sat) 5:38:09 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー「やれやれ……一体誰がこんな風に育てたんだか」 我慢させていた分、甘やかしてやりたいの感情は確かにあった。 如何せんこの時勢だ、裏切りが許されない世界に身を置いている時点でこの縛られた振る舞い方をわかっていたのに。 どうしてここまで迷わなくちゃならないんだ。 ここで約束を破り捨て何も瑕は残らない。 鈍い思い出として花弁に乗せれば風に吹き飛ばしてしまえばそれでいい。 「お人好しな野郎だぜ」 この手でその首を手折る自分を幻視した。 ナイフで刺した返り血が手にこびり付いていた。 煙のにおいに混ざって鉄さびが鼻についていた。 死神が笑って手招きをしているのを。 容易に想像ができてしまった。 『今夜は行けなくなった』 Kalanchoe、Daisy、Lisianthus、Stargazer、Iris、…… -Ti auguro tanta felicità.- 待ち合わせを約束した店には、差出人の無い季節の花束が一つ置き去りにされていた。その日は一日中ヴェネリオが現れることはなく、貴方は待ちぼうけを食らってしまったかも知れない。 もし不運なことが起きて再び出遭ってしまうことがあれば、そのときは――。 無神経な連絡を届けたその端末は、電源が落とされ暫くの間繋がることはなかっただろう。 (-93) 2022/08/13(Sat) 5:58:08 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「そうですか……」 遠くを見つめるその微笑。 大人の女性が見せる寂しげな、無色透明。 「でしたら、いっしょですねえ」 カウンターに呼ばれて、一度少女は席を離れて。 それからエスプレッソと……冷気を漂わせるヴァニラアイスが運ばれてきた。 「お待たせしました。どうぞ」 (-94) 2022/08/13(Sat) 6:49:44 |
【人】 害のない毒 マキアート>>a10 リカルド 「で──今のはどなたなんですか?」 いつの間にか近くまで来てそう朗らかな声をかける男は、あなたに奇異の視線を向けることはないが、マフィアの情報通からすればより奇異の対象となりそうな。 “今まさに一触即発の、敵とも呼べる陣営相手に話しかける”なんてことを事もなげにやってのけた輩。 そう聞けば大層な大物かという認識を受けるかもしれないし、ともすれば有益な情報を握ってやろうなんて打算さえ持っていそうだ。 だが。きっと数度の邂逅があるあなたには分かるだろう。 「言い方が冷たい割に随分アドバイスしてくれてましたね。 リカルドさんが困ってる様子を見て、 つい気にかけたくなってしまったみたいな! ……あ、お酒大丈夫ですか?よければオレ飲みますよ」 探りを入れるような言い方ではあるが、単に他人行儀な彼が気になっただけ。 世間話のような語り口には裏表ひとつなく、『こいつ何も考えてねえ』──という様子がありありと出ているはずだ。 ペースに飲まれてしまえばそのまま絡まれそうだが、あなたはどう出るか。 (33) 2022/08/13(Sat) 7:31:38 |
コルヴォは、立ったばかりの席の方から聞こえた声に若干損をした気分になった。 (a14) 2022/08/13(Sat) 8:38:44 |
コルヴォは、 ……まあ、いいか…。 諦めとその他諸々が勝った。 (a15) 2022/08/13(Sat) 8:44:19 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* くそが。気を遣って損した。でも後が面倒になるし聞かなかった事にしよう。 そんな感じのその他諸々。 吁〜PCの態度と性格が悪い〜PLは皆の事が大好きですよ どうして… (-95) 2022/08/13(Sat) 8:48:38 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド男が相手の姿を見つけたのはまだ興奮冷めやらない表通りの只中、 あるいはタイミングによってはバーで誰かと話したあとのことだったかもしれない。 どちらにせよ宵の口の、昼間の太陽を人工の明かりが肩代わりし始めた頃。 遠景の暗さは仕方ないにしても、手元の明るさにはそう変化はない。 人混みは点在し、行き交う人々もそれなりに。 そうっと近づくことは出来ても、無計画で散発的には不用意なことは出来まい。 あれだけ漂っていた煙草の匂いは今じゃそう深くはない。 立場上、いつも特徴的な匂いをさせているわけではないのだろう。 男の呑んでいる煙草自体も、シガリロとしては珍しい品物ではない。 少なくとも不自然に気配を消しもせず、控えめな足音があり。 人が近づいてきていることは、感知出来るくらいのものではあったんじゃないか。 「お兄さん! ああよかった、いつも栄養剤取り寄せてくれるお兄さんだよね、植物の。 こんなところにいることもあるんだ、お兄さんも祭りを楽しみに? ダメだよそんな堅苦しい格好しちゃあ、ね、今時間あるの?」 ぶつかるみたいに話しかけてきた顔は、"花屋のソニー"のほう。 見上げる表情は、取引の場とは別人のような人懐っこい微笑み。 顔はほんのり赤らんで、呼気には酒気も混じっている。 相手を見つけるや否や声をかけると、ぱ、と手を広げて喧騒の方へと誘い込んだ。 (-96) 2022/08/13(Sat) 8:51:17 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>32 コルヴォ 「……ふむ、俺はなにかに怯えることはない」 死ですら、別に厭わない。 とは言え別に命を粗末にするわけではない、この生命は既に上司のもの、ひいてはノッテのものだ。 奇異の目で見られるのは煩わしいが、ただそれだけでもあった。 「…………」 冷めた双眸が貴方を見つめる。 別に、ここで知り合いであることが割れたからと言って困ることはないが、目の前の男にとってはそうなのだろう。 実際ここには対立組織の人間もいるようだし、中立を表向き謳ってるマスターも絶対そうとは言い切れない。 それならば乗っておくのが得策なのだろうと、小さく息を吐いて肩をすくめた。 「そうだな、……見ず知らずの君を急に捕まえて悪かった。 また会うことがあればその時は奢らせてくれ」 (34) 2022/08/13(Sat) 8:56:28 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデいつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。 けれどこちらも、背を向けるようなことはない。 「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」 他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。 あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。 他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。 「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」 「……どこ行きたいとか、何したいとか。 それもよくわからない」 「こういうの、……初めて見た、から」 流れる人波へ視線を向ける。 誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。 少年は、祭りも知らないようだった。 (=2) 2022/08/13(Sat) 9:20:22 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「最後らしい話、ね…… 俺には今更話すような事なんて何もありませんけど」 どうも。また素っ気無い礼を言って、 差し出されたグラスを取って、一度口を付ける。 砂糖の甘みには、度を越したものでなければ何も言いはしない。 面倒だから、普段は態々自分で入れはしないというだけの話。 「何処ぞをほっつき歩いてた間の事でも 今になって話す気になりましたか?あんたの方は。」 数年前の失踪による空白期間、 或いはそれより以前、幼少期に袂を分かった後の事。 周囲を取り巻く状況がこうなってしまった以上、 改めて話すなら、早いに越した事は無いだろう。 いつも通りに空虚に笑い、言外にそう示して その傍らに、眇目だけが音も無く緩慢に店内を見遣った。 初めの口振りからすれば、客も店員も今は少ないものだろうが。 もし仮に第三者の存在によって、 剣呑な話をしようものなら面倒になる、と踏めば この掃除屋はきっとまた核心を避けるだろう。そういう人間だ。 (-97) 2022/08/13(Sat) 10:27:32 |
【人】 piacere ラウラ【街中】 >>28 ツィオ様 問われた言葉には素直に頷いた。実際間違いとも言えないのだろう。 女は今もそう考えているし、己を目的に会いに来る理由など思いつきもしない。 「…視察 です。何か見つかればいいと、思いまして」 加えて、捜しモノが見つかればいいと考えての行動だ。 残念ながら今はまだどちらも確認出来ていないが。 「…いえ。マウロ様は、お忙しい方ですから。 ラウラばかりに お時間を割いていられません」 それから、己よりも彼の機嫌をよく知るのは貴方達だろうと。 相変わらずスラスラと紡がれる口説きのような言葉には答えに迷いながらそう思考する。 食事は……まだだった。首を横に振り、腹部付近を軽く押さえて。 一人でいるとどうにも食事を忘れがちになる。 (37) 2022/08/13(Sat) 10:44:45 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「…大切なパートナーだ。友でもあり、恋仲でもある。濡羽色の髪が美しい女性でね。」 「今は、そうだな。アウグストと会っているやもしれんな。」 暗に、既に亡くなっていると告げる。 軽くもないが、重すぎない口ぶりで。 花茶を飲みたい、と言われれば紙コップに茶を注いで、貴方に差し出す。すっきりとした花の香りが漂う。花を知っていればジャスミンだと分かるだろうか。 「態度か。なるほど。此処ではそもそも茶よりもコーヒーのようだからな。興味が向きづらいのだろうよ。」 貴方の評価に少し笑って。この昼行灯の仮面が良い方向に映るならば、それは願ったり叶ったりである。 「他人の苦労なんざ、知識として知る事は出来たとしても理解にまでは及ばんものだよ。所詮、痛みは主観でしか図る事は出来ないのだから。」 (-98) 2022/08/13(Sat) 11:15:48 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガいつかの時、アジトでの事。 ふとあなたの居る所に通りがかった掃除屋は、 これまたふと思い出したように、懐中時計の修理の依頼を持ち掛けた。 文字通り蓋を開けてみれば、特別な事など何も無い。 故障は単なる部品の劣化が原因だ。 とはいえ素人には適切な部品の調達も一苦労というもので。 つまりは専門家に任せるのが一番、ではあるけれど。 いくら腕の確かな修理屋とはいえど、『仕事』の道具でもないそれを 何も、今このタイミングであなたに頼む理由は薄いはずで。 あなたがもしもこの掃除屋にその理由を問うたなら、 恐らくはこう答えたことだろう。 『──死んだ知り合いから拝借したものなんですよ。 だからできれば信用できる人に預けたかったんです』 『手を付けるのは、他の仕事の後で構いません。 あんたが忙しい事は重々承知の上ですし、 別に大して急ぐものでもありませんから…』 言葉に嘘は無いが、然して深刻そうでもない。仮にあなたがこの依頼を断っても 使い走りの掃除屋はただ、そうですか、と言うだけで。 引き受けたなら、時計を預けてさっさと引き上げていくだけ。 料金はそちらの提示する分だけを。つまりは言い値だ。 修理を終えるまで、互いに生きていたら、なんて。 そんなわかりきった前提など敢えて言う必要も無いだろう。 きっと互いに、無駄話は無用の人種なのだから。 (-99) 2022/08/13(Sat) 11:26:54 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>>@2 フラン 【バー:アマラント】 「左様でございますか。 良い夢は幸運の兆し、悪い夢は不安や疲れの表れ と母から教わりました。 シニョーレはお疲れ、とお見受けいたしますが如何ですか?」 「こちらこそ、突然のお声がけ、失礼いたしました。 それでは――」 立ち去ろうとしたところで、見せられた迷いを帯びた顔。 小首を傾げて言葉を待つ女に青年は囁く。 (38) 2022/08/13(Sat) 11:28:18 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「お詫びだなんて。 ご無事なようでしたら、お気になさらずとも。 ですが、そうですね…」 密やかな提案に、暫しの思案顔。 それからあなたの対面の席に浅く腰を掛ける。 「お時間をいただくことが許されるのでしたら、 少々お話しを伺っても? 先ほど、お疲れとお見受けすると申しましたが、 もし不安などあれば少しだけ零すことで、 お気持ちを軽くできるかもしれません。 もちろん、お疲れとのことでしたら すぐに帰って休まれるのが一番と存じますが」 淡い笑みを口元に湛えての如何ですか?と問いかけ。 (-101) 2022/08/13(Sat) 11:29:23 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ/* 急に秘話が飛んできてびっくりするの図。 ちょっとだけ、うれしい。 ログを流したくなかったのかなぁ。 (-102) 2022/08/13(Sat) 12:10:39 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ/* コルヴォさんとリカルドさんのやりとり、好き。 リカルドさんの不器用さは愛でられるべき。 マジメ不器用男子とか最高じゃないです?最高です。 (-103) 2022/08/13(Sat) 12:13:55 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ「え。」 思わぬ形で提案を受け入れられて、伏し目がちな瞳が瞬く。 「此方こそ、お時間を頂いてしまって良いんでしょうか。 ……いえ、とても有り難いです」 奢ると申し出たのは自分であるが、普段は仕事柄長く人と話さないせいか、少なからず緊張する。 この前の屋台の店主は被り物をしていたおかげで気楽に話せたのだけれど、人は被り物をしていない場合が殆どだ。 「……よろしくお願いします。 疲れが見えるのは……祭りのおかげか仕事が繁盛しているので、それが原因だとは思いますが」 堅苦しい挨拶が返された。 青年は会話のお供にスプモーニを頼む。 きらびやかな赤で満たされたグラスの上を、白い泡が覆っている一品。 あなたも好きなものが注文できるだろう。 (-104) 2022/08/13(Sat) 12:18:59 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。 「そう。そうか」 ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。 通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。 「甘いものは好き?」 「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」 「君と行ければ嬉しいんだけどな」 (=3) 2022/08/13(Sat) 12:33:50 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン「眠る前に一杯いただこうと立ち寄っただけですから。 時間はたっぷりありますので」 遠慮がちな了承に、にこりと笑みを返す。 「そう堅苦しくならずに。 石、と言われると少々寂しく感じますが、そうですね…。 花にでも話しかけるような心持で、お話しいただければ、と」 花の意の名前の女は座り直しながら、そう前置く。 「このところ何処も賑わっていますから。 有難い事ですが、大変ですよね。 お仕事は、何を?」 注文を訪ねるマスターにもにこりと笑みを。 少しすると、ここ最近の彼女のお気に入り―― カジノが届くことだろう。 (-105) 2022/08/13(Sat) 12:45:29 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ【祭りの屋台】 「ふう…」 駄菓子屋には似つかわしくない、煙草の香りが漂う。 出店を構えながら、ふと何やら考えるようにぼうっとしているカラス面の店主がいる。 勿論、客が来れば思い出したように対応はしているようだ。 子供たちがお菓子やおもちゃを万引きしている姿もちらほら見受けられるが、気づいていないのか注意する様子もないだろう。 (39) 2022/08/13(Sat) 12:55:09 |
【人】 害のない毒 マキアート>>35 ヴォルデ 「へえ?動物園には行ったことない? 見世物小屋も観たことないのかな」 いかにもその辺りで見受けられそうなラインナップに、思わず目を丸くして聞く。ただ、すぐに「あ」と短く声をあげつつ渋い顔をして。 「えーと、……ごめんね、 ないからどうってわけじゃないんだ」 男の身なりは見るからに整っており、物を買い与えようとした口振りからして貧困なんて無縁そうで。 とどのつまり、無意識のうちの嫌味になり得る。それに気づいたから一つ謝罪を挟んだ。 後を追うようにまた屋台の前に立ち、さっきは軽く見ただけのレトリバー以外のぬいぐるみらを眺める。 「……俺にとっての一番は犬だけど、 猫鳥鼠も十分にかわいいよなあ。 あとは個人の好みの差でしかなくって、 ましてやどれが可愛いか、優れてるか比べ合うことに大した意味なんてない」 「だからそもそも、 優劣を意識したことないってのも素敵なことさ。 今のキミにとって動物たちは、 全て等しい価値でいるってことでもあるからね」 まあ結局は押し付けなきゃいいんだよ。 言いつつ猫のぬいぐるみに笑みを向けて。 それはまるで、他の誰かに言い聞かせてるようでもあった。 (40) 2022/08/13(Sat) 13:54:36 |
【魂】 piacere ラウラ思惑通り、こちらを多少盗み見ようとも気づきはしない。 例え気づいていたとしてもだ。誘いに乗ると決めた以上、そこに何かを思う訳でもない。 そして、相手(>>_6)が何を考えているかなど知りもしない。 分かるはずもない。問いかけるまでは。 元よりこちらが仕掛けたことなのだから、どういう形にしろ最後まで付き合うべきだろう。 穏便に済むならそれが一番だが、相手の行動や言動。こちらの出方にもよるというのは当たり前に理解出来る。 一瞬、頭に過ぎるのは血の掟だ。 仮に敵対組織であればそれを違えることになる。 そうこうしているうちに潮の香りが鼻をくすぐった。 波の音も微かに耳に届いて、一度バイクを停めてゆったりと眺めたい気持ちにもなるが……そうもいかない。 相手は奥へ奥へと向かい、女はそれに誘われるままに進むのだから。 一瞬視線を辺りに向け、またひとつ息を吐き出した。 表情こそ変化は無いものの、僅かな緊張が身を包む。 相手は尾行に気づき、それを理解した上でこうした場に訪れている。 只者では無いのは察せられることで、ましてや相手は異性だ。 こちらが本気で挑もうとも敵う可能性などこの状況では有り得ないだろう。 やがて車が停まる頃、こちらもバイクを停め様子を伺うようにシートに跨ったまま片方の手をスカートの下に差し込む。 使う気はあまりないとはいえ、警戒するに越したことはないだろうから。 (_7) 2022/08/13(Sat) 14:03:37 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ「お花に話しかけるなら、できる気がします。 ええと、お名前を伺っても。 自分はフランといいます」 あなたが花のように笑うから、とは言えなかった。 それでも名前を尋ねられる程度に 少しずつ緊張は解けてきているようだ。 届いたグラスを両手で包み、話を続ける。 「仕事は配達員です……。 普段はこの辺りの家や店を回ってますが 最近はお祭り関連の依頼が多いかも」 大きな会社ではないが、活動地域が三日月島周辺だ。 この辺りで配達を頼めば自然と彼らに会う機会はあるだろう。 手広く仕事を請け負っているため、 あなたの職場に訪れたこともあるかもしれない。 「……お酒、お強いんですね」 かなりきつい酒の筈だ。 感心や驚嘆を滲ませてカクテルを見る。 表情こそ薄いものの、そこに現れる感情は手に取るようだ。 (-106) 2022/08/13(Sat) 14:04:38 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ喩い上っ面ばかりの言葉であったとして、それさえ繕わない言葉を吐く必要もない。 男は組織で得た役割上、他者に融和して協調性を示し、良き隣人として振る舞うに長けていた。 他人と社会に望まれる態度を振る舞うことの出来ない人間に裏稼業なんてのは出来ない。 人間誰しも己の思考は外に出す時に糊塗するもの。その裏を探り、突く方が野暮だ。 街の潮風に簡単にかき消される程度の、生花のみずみずしさを伴った香り。 身振り手振りの多い話しぶりのたびに、季節を思わせる蜜の匂いが柔らかく風に乗った。 蹴り転がされても海に落ちないくらいの位置では在りつつ、海面を見下ろして眺むる姿は、 素性はどうあれ男が普段何と戯れているかを思わせるには、十分だった。 見上げた先の表情に曲がりなりにも変化があったなら、 男はそれが形ばかりのものであるにも関わらず、満足そうに笑って返した。 こちらは目を細めいっぱいに口を引き伸ばし、文字通りの満面の笑みだ。 「それなら、多少はご用向も聞けるかもね。オレは表の通りで花屋をやってるんだ。 ああもちろんオレの店じゃないよ、従業員ってこと。 ソニーだよ。ソニー・アモリーノ。名前教えてくれて嬉しいな。お近づきになりたかったから。 賑やかな時でも厳かな時でも、いつでもウチの店にご用命ください!」 相手の素性は明確に知っているわけではない。 影のある振る舞いから、市井や祭りに足を運ぶような人間ではなさそうだとはわかるかもしれないが。 それでも、構わない。今出会った、今目の前にあるものを踊りに誘うように。 立ち上がり、握手を求める手はやっぱり、生花の濡れた匂いがする。 (-107) 2022/08/13(Sat) 14:30:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ少し眠たそうな垂れ目は相手の顔を見て、二、三秒。 まるでさも、相手の面相に目を瞠ったみたいにいっそうに愛想をよくする。 それこそ改めて見初めたみたいに、ニコニコと笑いながら言葉を続ける。 「そう? 結構面白いと思うけどな。ルール無用の競馬レースだって。 十頭が一度に並んで、騎手への妨害もアリの一斉競争、 前回は騎手が落馬したまま一位を勝ち取ったチームがあったらしいよ」 実際の年の頃自体は相手とそう大きく変わるわけではないが、表情の幼さは一層男を若く見せた。 光の当たり具合によってはハイティーンと見込んでしまうくらいには、あどけない。 悪く言えばつまるところ、落ち着いたところが少しもないように見えるということだが。 さっさと先を急ぐ相手を追うように、背の低い男は後に追い縋る。脚の長さの違いを埋めるのは大変だ。 「ちょうど誘ってた相手にフラれてすっぽかされたところでさ。 お兄さんさえ良ければ付き合ってほしいんだけど、どう、ダメ? ノッてくれるんだったら今晩呑んだぶんは全部奢っちゃってもいいけどな〜」 ダメでもともと、あれこれとオトクな情報を絡めて隣に並ぼうとする。 撒こうとすれば撒けてしまえそうにも思えるが、あともうちょっとだけは食い下がりたいようだ。 (-108) 2022/08/13(Sat) 14:53:53 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「ヴィオレッタ、とお呼びください」 フラン、とあなたの名を呼ぶ。 艶を帯びたものではなく、親しみを込めて。 …少しでもあなたの心が落ち着けるよう。 「そうですか、それではお忙しいですね。 祝い事があれば物も便りも行き来が多くなりますから。 お疲れさまです」 早速届いたカクテルを軽く掲げ、労いの言葉を口にする。 アジトと賭博場どちらの職場にせよ、 こちらを知っている素振りを見せない限り、 女は初対面を通すだろう。 「お酒は…それなりに。 ですので、酔い潰したいのでしたら それなりのお覚悟を」 くすり、小さく笑ってみせる。 青年がそういう目的で誘った訳ではないと 知りながらも…いや、知っているからこそ揶揄うように。 (-109) 2022/08/13(Sat) 15:41:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ――……結局その日の夜に店の前を訪れた男は、 花束を握りしめ、店の扉を何人もが出入りをして、 店の明かりが消え、店員が片付けも済ませて、 追い払われて尚、扉の横に座り続けて、街の明かりが一つずつ消える。 日が暮れても尾を引いていた祭りの気配が、月の落ちるごとに薄くなって、 朝日が地平線の底に見え始め、空がうっすらと白んでくるまで。 ずっと、ずっと。誰かを待っていた。 街の半分を敷く顔役、彼が舞台から降ろされてしまって、 今や誰に次の銃口が向くかもわからなくなった、ある日のことだった。 (-110) 2022/08/13(Sat) 15:51:41 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ/* 強い筋肉の描き方です。 一応ご確認したいのですが、今後別日にてヴェネリオさんに会いに行くこと自体は、 キャラクターおよびプレイヤーとして問題のないものでしょうか? 何かしらの懸念であったりご都合よろしくないようであれば、 こちらあまりしつこく話しかけるのは控えようかと考えております! あまり無理せず、正直ベースでご回答いただければ幸いです……! (-111) 2022/08/13(Sat) 15:53:47 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「…力がないので、基本は狙撃です。 ナイフを扱うこともあります が」 力がない代わりに、身軽故の素早さはある方だろう。 勿論己よりもそれに優れたものは沢山いるが。 「そう、なのですね。……仲良しは、いい事だと思います。 ラウラは それを少し、羨ましく思います」 やはり己には、上司と仲が良いとは言い難い。 その彼には本当の仲がいい2人がいるのを見てきたから。 目の前に置かれたグラスに両手を添え、口元へと運ぶ。 「…どう、でしょうか。ラウラはただ、ラウラのような者でも 使ってくださる 方であれば それでいいのかもしれません」でもそれがあの方で、一度仕えたならばそうありたいと願うだけ。 敬愛と呼べるものかどうかなど分からない。 「……今尚ラウラを傍に置いてくださることは、優しさです」 時折感じる仕事への信頼等、己にも分け与えてくれることとか。 誰かにとっては些細でも、女にとっては異なる。 (-112) 2022/08/13(Sat) 16:25:38 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「最期に聞いた声が男の奴なんて人生、 願い下げだと思うんだけどなぁ……」 ましてやそれが長い付き合いの相手だなんて想像するのは 軽く寒気がする。それだけは絶対に御免だ。 「分かってないな、リック少年。 女性のNOにはいつだってYESの意味があるんだよ。 本当に願い下げなら、女性はNOすら言わないもんさ」 軽口に付き合ってくれる間は、誰だって芽があると思っている。 しかし。――泥水を啜っていたころに比べれば、 随分と互いに、良い飲み物と服装で肩を並べるようになったもんだ。 ダメだな、こいつと飲むと。昔の事ばかり話しそうになる。 「――きな臭いのはやっぱり、アルバか。 二、三、こっちで調べてみたいことがあるから、 ついでに探っておくか。 明日の朝、俺が湾で俯せに海水浴を楽しんでいたら、 仮説が正しい証明だと思ってくれていい」 ここのところ、対面よりも上下の関係で 疲れていそうな同僚に笑った。 (-113) 2022/08/13(Sat) 16:38:39 |
ツィオは、リカルドと――同じ孤児だった。 (a17) 2022/08/13(Sat) 16:52:16 |
【人】 狡兎 ツィオ【街中】>>37 ラウラ 「ハァ……リックといいキミといい、 どうしてうちにはこうこう真面目な奴が多いんだろう」 訂正しても仕方がないと思う。 彼女が自分以上に誰かに価値を感じている以上、 その言葉は上滑りするだけだ。 それに、俺は、何か大切なものを語るときの女の横顔は、 そう、嫌いではない――。 「少しはワガママ言ってみていいと思うけど? あれで、マウロくん構われると喜ぶタイプだよ。 でなかったら今頃俺の眉間に はお洒落なあしらいのピアスホール空いてるだろうし」 相手がお腹を押さえると、指を立て。 「とりあえず、何か食べながら話そうか。 定点での視察よりさ、色々な場所を見た方がいいと思うから。 ラウラちゃん、何か好きな食べ物か好きなツィオ様ある?」 どっちもプレゼントするよ、と言いながら道の先を促した。 (41) 2022/08/13(Sat) 16:56:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ人通りのない路地、目立たぬ佇まい。 控えめに扉に掛けられた『APERTO』の看板だけが、 そこが店であることを示していた。 中からは甲高いグラスハープの鎮魂歌が響いている。 カランカラン 「一人来ればいい方ね。」 「今日は貴方が初めてで、そして最後のお客様よ。」 ぴたり、鎮魂歌が鳴りやんで、視線をグラスに落としたままの 女が問いかけにそう答えた。 「何か用かしら。掃除屋さん。」 「残念だけど、今日は貴方の食べ物はないの。」 (-114) 2022/08/13(Sat) 16:57:11 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>33 マキアート 「……………」 「見ず知らずの人ですよ」 堂々と話しかけてくる貴方に、一瞬だけ唖然とした目を送り。 そういえばそういう奴だったと思えば、よそ行きの笑みを浮かべた。 この店には第三者も多いから、掟破りになるわけでもない。 とはいえ、取引をするときのように地で行くわけにもいかないから仕方ないだろう。 「そうですね。ここでは多種多様な人と出会える場ですから…… 今日は祭に行ってみたんですが、何分慣れないもので。 知人に呆れられたという話をしてたんです」 随分親切な人でしたねと笑って、それからまだ少しだけ残っていたグラスを見て、あぁ……と首を横に振る。 「飲めないほどじゃないですから大丈夫ですよ。 とはいえ口直しは欲しいと思ってるところです、何かおすすめとかあります?」 別に邪険にする理由もないが、貴方との関係を間違った方に邪推されるわけにもいかない。 これくらいの距離感で話すのがきっと正解だと思っているようだ。 (42) 2022/08/13(Sat) 17:01:17 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>20 ストレガ 「貴女も猫なら良かったのに。」 上へと昇る背中を見つめて、そんな風に言って。 家主が消えたとて、女は何をするでもなく。 ただ同じ場所に、石像のように立ち続けている。 ガチャ、パタン。 こつ、こつ。 音を聞いて、投げ渡されたものを片手でキャッチする。 「手ずから淹れられたものより、こっちの方が安心できるわ。」 キャップを回して鳴る、パキリという音が心地よい。 こんな仕事をしていれば、いつどこで、何を入れられるか 分かったものではないから。 だから未開封の飲み物は、嫌いじゃない。 「そのライフルは、狙撃用かしら。」 薄い色の唇を飲み口につけて、喉を上下させ。 それから、作業机の上に視線を移した。 (43) 2022/08/13(Sat) 17:04:18 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「試さなくてもわかるわ。」 「私達は皆冷たい血をしてるもの」 目の前で銃を取り出したりすることは有れど、 今まで銃口を向けたり、発砲まで至ったことはない。 ギリギリ許容できるラインの上を、 綱渡りしているのかもしれない。 「お店は金銭で取引をする場よ。」 「粗大ごみの収集は承ってないの。」 視線はすぐに違う場所へ動き。 話も終わりかと、席を立とうとしたところで─── (G14) 2022/08/13(Sat) 17:12:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 狡兎 ツィオ「 ───troppo facile. 」誤魔化しも繕いもせず。 平時のように目線を合わさぬまま、言ってのけた。 (-115) 2022/08/13(Sat) 17:15:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニーそれは、バーを出て歩いていた時だっただろう。 不意に後ろから近づいてくる気配を感じて振り返った。 殺意などは何もなく、特別な気配みたいなものもなかったから誰かと思ったが、顔が見えればそれがすぐに誰かなんていうのはわかるもので。 ――これは、花屋の方か。 花屋の貴方が気さくな少年のような男であることは調べてわかっているが、実際に見るとまた趣が違う。 普段の、マフィアとしての顔しか実際には見たことがなかったから、違和感がすごいのだ。 「な……っ、あぁ。君は、花屋の…… このあたりに来たのは初めてなんだが……思った以上に賑わっていて驚いた」 とっさのことではあるが、若干の苦笑いで応対し、貴方の出方をじっくりと見ている。 何せここには第三者の人間は周りに大勢いるとはいえ、部下を連れ歩いていないのだから。 「時間は……まぁ、なくもないが……?」 吉と出るか凶と出るか。 それでもきっと、こうして互いに顔を合わせに来たということは何かあるのだ。 そんな風に察すれば、行くしかない。 ふぅ、と一つ息を吐いて、それから困ったなと苦笑いのまま、あなたの後を着いていくだろう。 (-116) 2022/08/13(Sat) 17:22:16 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「死に場所なんて思いついてないぞ…… というかテンゴも気に入ってんのか。あー、なんだって?」 頭をかいてシガレットに火を付ければ鏡の位置はもう気に入らなくなっていた。 手放してしまえば楽だ。 先代から引き継ぎがなければならないこと。 一番丁寧に扱う案件。それだけだったはず。 ”抗争が起きることを知った幹部”として、 しなければいけないことを、しているだけ。 それがこんなにも引きずっている理由を、男は知りたくも無い。 目の前の男が椅子に興味が無いのは意外だった。 若者に先を期待しているのは上司として当然だ。 当たり前の、ファミリー-家族-に対する感情、それを、 「 家族 になりたいだ?まさかそんなことを言われる日が来るなんてな」 たやすく垣根を超えてくる部下に、何様かと笑い飛ばした。 苦くて崩れたタルトタタンの裏で笑う女が被って、霧散する。 「家族になんざなるつもりはねえよ、俺は身内もいらん。 心が伴っていない家族とやらは欲しくないだろ。 ――一朝一夕で手に入らない、それがお前の家族だと思ったんだがどうだ?」 (-117) 2022/08/13(Sat) 17:24:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「うっそだ〜〜。 じゃあ君それ、まさか幼少期からグレた反抗期が今も 続いてるって事?そりゃ卒業した方がいいよぉ。 いや本当にそうならちょっと手助けするけどぉ……」 絶対にありえないとまでは言えないのと、ちょっとちゃらけた。 店内に移る視線を見て意図を察したのか、 カウンターの貴方に背を向ける形で凭れていた処から体を起こし、 客が居ないも同然の店内から喫煙室へと歩き出す。 わざわざ何も言わずともついてくるだろうとばかりに。 「痛いとこつくなぁ…… その散歩で殺されリストに上がってそうだって言うのに…… ちゃんと最後だからなぁ?君もちょっとは腹割れよ?」 アウグストですら殺されて、己の理由で死なないと言い張れる。 そんな奴がいたら顔を窺ってみたいものである。そんな様。 「記憶喪失になって、拾われた」 黙秘の聞く部下で守らせている喫煙室。 飾りっ気もそんなにない、町の小さなバールの一室と 大して変わらないそこは、内装こそ穏健だが 周囲はとても口コミには出せないありさまだ。 何せマフィアの部下が数人見張りで取り囲んでる場所なんて、 金を貰うどころか払わないと廃業後の廃墟一直線だ。 (-118) 2022/08/13(Sat) 17:32:38 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー/* 連絡ありがとうございます! 別日に会いに来るのロールはキャラクター、PL共に問題ありません。 また役職は確定した死を取り扱うものでもなく、これから行う不穏は全てRPの要素になります。 この先、流れにもよりますが幹部として武器を向けるロールをする可能性があります。 PLは死亡または負傷目的ではありませんが、キャラクターは害意を持つRPを致します。確定の回避ロール及び対処は幾らでも可能ですので何か不都合がありましたら避けるか、連絡をしてくださると幸いです。 (-119) 2022/08/13(Sat) 17:35:11 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「そうか? お前は薄情なやつだな……まぁ、お前たちに先に死なれるのは俺とて御免だが」 先に死ねるのであれば、最期に聞く声は心許せる誰かであればいいとは思う。 そこに性別のこだわりはないが、今であれば幼馴染の貴方達か、上司くらいしかいないかもしれない。 「ストレガが真面目に付き合ってくれる女で良かったな」 こんな風に女性の話などをするようになるなんて、孤児院に居た頃は思いもしなかった。 その日その日を生きるのに必死だったあの頃に比べれば、今は本当に恵まれた暮らしをしている。 仕事が仕事であるがゆえ、金回りの良いリカルドは、上納金はノッテのトップレベルに位置している。 そのため次期幹部候補なんて言われているが、それならば上司にボスについてほしいとも思っている。 マウロも正規のメンバーになって、ノッテを盛り上げていくのが自分の夢であったから。 それまでは命を粗末にする気はなかったが、今となればそうもいかない。 いつ殺し殺されるかわからない状況下だから、せめて、二人には生き残って欲しいと切に願っている。 自分の命は既にノッテに、自らの上司に捧げている。 死の覚悟など、とっくに出来ていた。 「……諜報は俺よりお前のほうが向いてるからな。 それは任せるが……無茶をするな」 上下の関係に苦心してる理由を口にする事は今までしてこなかったが、貴方ならきっと察してることだろう。 (-120) 2022/08/13(Sat) 17:38:36 |
リカルドは、いつでもソレを受け入れる覚悟はできていた。 (a18) 2022/08/13(Sat) 17:39:49 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ「ヴィオレッタさん。良い名前、ですね」 やはり花の如き人なのだと思った。 親しみを込めた呼び掛けに、肩に入った力が抜けていく。 控えめな所作で杯を掲げてから一口、酒で唇を湿らせた。 同じ場所ですれ違ったことはあるかもしれないが、 初対面を通すのならば、きっと二人が互いを認識して言葉を交わすのはこれが初めてなのだろう。 「はい。仕事が増えるのは嬉しいことです。 ヴィオレッタさんはどんなお仕事を? お話し慣れされてますし、接客とか」 己が慌ただしくしていたときも落ち着いた対応をしていたから、慣れた人なのだろうと考えて。 揶揄う言葉にはまた視線を泳がせる。 「そんなつもりは……でも、あの。 ………………覚えておきます」 精一杯で絞り出した回答がこれ。 どこまでも真正直。 そんな気はない、と言い切ってしまうのもなんだか失礼な心地がして。 いつか来るかもわからない覚悟を記憶に留めた。 (-121) 2022/08/13(Sat) 17:41:39 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* 役職「斜陽騎士」です。 2日目はコルヴォくん護衛→ビアンカさんに受け流す予定なのをご連絡いたします。 (-122) 2022/08/13(Sat) 17:52:20 |
【人】 害のない毒 マキアート>>42 リカルド 「そうですか…… 見かけによらない紳士でしたね」 目上(と勝手に思っている)相手から発された言葉は鵜呑みにする。取引とかしてるくせして。 そちらからすれば助かりはすれど、 危なっかしくも見えるだろうか。 そして作られた笑みに対してはほんの若干不満そうに眉根を寄せたものの、それまで。 顧問の真似をしてそんな堅苦しいのはよして、なんて言ってみたかったが洒落で済まず怒られそうなので断念。 「いかにも貴方はあまり……その、 浮かれた行事に慣れていなさそうですしね。 でも気を落とさないでください、このバーに来たことも含め、一歩目を踏み出せただけでも凄いことですよ!それに」 どこで見ても変わらないにこやかな笑みのまま、掌でグラスを指しながら話を続ける。 「……そのお酒、『心理状態をうまく調節できる天才』なんて言葉がついてるんです。 知らずのうちに頼んだのなら、 それはそれで何だか意味ありげじゃないですか?」 まるで本当に、その天からの才でもって、 うまく立ち直ろうとしてたみたいで。 ▽ (44) 2022/08/13(Sat) 17:54:39 |
【人】 害のない毒 マキアート>>42 リカルド 閑話休題。 おすすめを問われればふむ、と真面目に考え込んでみる。 迷惑をかけたいわけじゃないし、 力になれるなら願ったり叶ったり。 余計に絡みにいくこともなく、 互いにとって上々な話題の流れといったところで。 「うーん……オレなら、 塩気の効いたビスコッティを合わせますけど…… 口直しも兼ねるというなら、 ピツェッタなんていかがでしょう? 酸味のあるトマトソースが甘いお酒に合うし、それでいてスパイスがピリッと辛くていいアクセントになると思いますよ」 他にもオススメはあるのだが、それは自分が頼んでいて。 あわよくば分け合ったらいいか、とまた不用意なことを考えていたりするのだが。 (45) 2022/08/13(Sat) 17:56:04 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* なお護衛元のほうは迷っており変更の可能性があるのですが…… おそらく事故の原因、受け流し先の方ですよね? もし護衛元の方だけ変更の場合は、24H前を切っていても連絡なしで変更しても大丈夫でしょうか? (-123) 2022/08/13(Sat) 17:56:45 |
【人】 害のない毒 マキアート>>39 テンゴ 【祭りの屋台】 「こら」 どこから見ていたのか、 万引き小僧の背中から商品を取り上げて顰めっ面。 「落ちてるのを拾ったら返しなさい! 勝手に持っていったら泥棒なんだからな!」 これ見よがしに指さしつつも、 言葉選びは事を荒立てない穏便なもの。 悪態を吐くなり逃げ去るなりした子供たちに「もう」だの「ほんとに」だのぼやきながら、商品を元の場所──だと推測するところに戻しつつ。 「子供ってやんちゃですね!」 同意を求めるような声は、駄菓子屋の店主へ向かった。 (46) 2022/08/13(Sat) 18:05:03 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……そうですか。 ……恋仲なのに友になるの、本当にあるんですね。 いや、知識としては知っていたんですが実感がなかったのが本音で」 謝罪をすべきか悩んで。 しかし、聞き出した上でそれもどうかと思い口を閉ざした。 「……言いぐさ的に一般の方ですか? 同職なら覚悟が、……いや、付くものなのかはあれですけど」 淹れてもらった茶に礼を言って、 暫し手を付けないまま紙コップの水面を見つめる。 それが柔く揺れるほどに見つめて、零す言葉。 「……。……」 「誰か相手を探そうとは思わないんですか」 「俺だと、寂しさで耐えれないと思います」 痛みは主観で図る事しかできない。 言われてみれば、そうなのかもしれない。だが、そうであるなら。 たとえほんの数ミリの事象の重なりの近さだとしても、 似た部分がある人と自分の感情なんて結局は尋ねなければわからないのだ。 (-124) 2022/08/13(Sat) 18:06:34 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「―――」 ふわりと、言葉だけを香らせて、 レヴィアが雪の様に何も残さず目の前から立ち去っていく。 零度よりもなお心胆寒からしめる温度の狭間で、 男はその立ち去っていく後姿を見ながら。 静かに嗤った。 「――本気にさせるなよな」 (G15) 2022/08/13(Sat) 18:22:31 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「情が厚いように見えたならついに眼鏡が要るんじゃないか。 俺の友人はデスクワークで視力が落ちたようだ」 元より自分は、この稼業に脚を突っ込み、 その先でマウロとリカルドと再会することになった時点で、 "正しい最期"を迎えるとは思っていなかった。 それでも。時々こいつが、眩しいと感じる時がある。 この掃きだめの中でも、こいつは上を向いている。 マウロを、俺を、 そこでしか見えない景色の先に連れていこうと、 本気で信じている節がある。 いつかこいつが二人の腕を引き、 孤児院で忍び込んだ監視塔の上から。 孤児院の外の世界を睥睨した時と――全く同じ横顔で。 ――俺は思う。 三人の中で、先に死ぬのはきっと――。 カラン。 氷が回る音で我に返る。 「ああ、餅は餅屋だ。効率よく行こう。 俺は……そんなに勤勉でもなければ家族想いでもないよ。 適当にやるから、期待せずにいてくれ。ああ、そうだ」 乾杯。と今頃、グラスを合わせた。 バーに、グラス同士が打ちあう乾いた音だけが響いた。 (-125) 2022/08/13(Sat) 18:31:20 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「未練が残っててよかったよ。 俺がくたばっても面倒なことを押し付けられる」 先程までいっていた言葉を手のひら返しに。 イタリアの血ではない貴方ならもしかして、と思ったすべてをかきけした。もう無駄なことは考える必要はないな。 今日も茶をしばいて特製のパイでも出してやって、 ああ、あとは何しようか。 「せいぜい長生きしようや、やりたいことだけやってな。 時にテンゴ」 友人であり兄弟、お前には何があっても武器は向けられんだろうな。 「お前さんは改めて家族ってやつは欲しいと思うか」 ファミリーの絆の話でないことは一目瞭然だ。 男も当の昔に未練は消えた、今の家族は彼らだけだ。 (-126) 2022/08/13(Sat) 18:32:35 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「げ。おいおい、参ったな……」 後でなにか持って行かなきゃならないか? なんて笑いながら一口、カップを傾ける。 それから倣う様にチョコラータを口に運び。 「────ん。こりゃいい、当たりだな。 エスプレッソの味もいい」 「ルチアはどうだ、口に合ったか?」 (-127) 2022/08/13(Sat) 18:35:30 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「顔見る度にね。どこでもあの調子なんだろ、アレは」 何度口説かれたのか、ついぞアレ呼ばわりをしている。 仕事が始まれば、互いに黙々と。 「あ゛?」 作業中に声を掛けられると明らかにガラの悪い声。 とはいえ、そこは腕がある女だ。 ミスもなければ、手も止まらない。 「親父の跡を継いだんだよ」 「マフィアとは思ってなかったけどね」 シンプルな答えが返ってくる。 ジャキン、とスプリングの強度を確かめる音が響いた。 (-128) 2022/08/13(Sat) 18:38:41 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 家族愛 サルヴァトーレ/* ご来店ありがとうございます!歓迎します! はい!その通り、この店はマフィアの傘下のものではありません。クリーンなお店です。常連さん、嬉しいな……。 いつものオーダーもお任せください!アベラルドがきっと持って来てくれます。 (-129) 2022/08/13(Sat) 18:40:03 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「ふうん」 持ちかけられた依頼には、ただ鼻を鳴らすだけ。 「これくらいならすぐ終わる。 部品がないからそいつの買いだしくらいだね。 今夜には直せるよ、速い方がいいなら夕方には済ませる」 そう返して、依頼を受けた。 料金は部品と手間賃分、何なら外で職人に頼むよりも 安い程度の金額が提示されただろう。 速く、と指定があったならそれよりは少し割り増し程度で。 なんにせよ、時間通りに修繕は終わっている。 あなたが受け取りにくるまで、 懐中時計は静かに時を刻んで待つだろう。 (-130) 2022/08/13(Sat) 18:47:09 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「パソコンはこれを使え。 遠隔操作で情報を消すコマンドも携帯に送ってやる」 とん。 アジト内、上司の部屋に置かれたのはノートパソコンだ。 データを読み取る為の機械が静かに回り続けている。 男はといえばコードが入った鞄を床に投げ、 革張りのソファに横になって天井を見上げていた。 「はぁああ……リック、珈琲入れてくれ。 頭がいてえ……」 (-131) 2022/08/13(Sat) 18:53:45 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>43 レヴィア 「最近じゃ未開封でも注射器で毒を入れる、 そんなケースもあるらしいけど?」 欠伸をひとつ、自分もぱきりと音を立てて珈琲を啜る。 猫にはなれない女は可愛くない言葉しか返さない。 「あん?……ああこれか。そうだよ。 アンチ・マテリアルライフル。対物狙撃銃さ。 ……こんなもんで撃ったら人間の形なんて残らないね」 時に戦車の装甲すら貫くと言われる物。 それが分解された姿は中々見る機会もないだろう。 (47) 2022/08/13(Sat) 18:57:56 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>30 サルヴァトーレ 【チョコラータ:オルサキオット】 「ん、……ああ!signore、どうもこんにちは。 おかげさまで忙しくさせてもらってるよ。ここのチョコラータは上質だから。 いつものなら取っておいてある。貴方が来た時の為にね」 聞き慣れた声が店の音に紛れて聞こえる。 すぐにそちらの方を見ればパッと表情を明るくさせた。 他の従業員に目配せして、すぐあなたの対応に来るだろう。 それから『いつもの』を棚から取り出して、カウンターにことりと置く。 「三日月のジャンドゥヤ、オルセット・マンディアン。 ……ああ、そうだ。今の時期じゃこちらも合わせておすすめしてる。三種のオランジェット」 三日月の形を模した、ナッツの風味が濃厚なシンプルなジャンドゥヤ。 オルセット・マンディアンは小熊の形のチョコにアーモンドやドライフルーツが散りばめられた甘さ控えめなものになっている。 三種のオランジェットは、甘さもオレンジピールの種類も三種全て違っているらしい。 クリアカラーの箱に梱包されたそれは、黄色いリボンを纏って並べられている。 「この暑さじゃ溶けやすい。買うならすぐに召し上がる事をお勧めしますよ」 (48) 2022/08/13(Sat) 19:02:49 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド振り返った際に垣間見えた動揺を見てとれば、少しだけ可笑しそうにした気配もあった。 けれどそれだって不自然なものじゃない、取り繕うさまを至って自然に見て取った感想。 まるで市井の人間と同じ目線に立ったことがないかのようだ。 「初めて地上に下りてきた? 下界を案内しましょうか、御使様。 なんてね、普段だったらもう……小指の先ぶんくらいは穏やかだよ。 今は祭りだから安全な範囲が広がってる、ようにみえるんじゃないかな」 やや末尾に含みをもたせるのは、自分たちにとってはそうではないことをお互いわかっているから。 件の下手人についてお互いどれだけ掴んでいるかはまだわからないつもりでも、 "彼"の逝去が自分たちのみならず、民間をどれだけ危険に晒すものかも理解しているからだろう。 本当は安全な場所なんてない、いつもよりも、ずっと。 「だったらさ、オレがちょっと見繕ってあげようか。 人の波にしっかり紛れられる服装、知っておきたいんじゃない? もう祭りの様子は見に来ないってなら関係ないかもしれないけどさ」 発した物言いそのものは、突拍子なく感じたかもしれない。 男の方だって相手が今まであちこちで言われた言葉を聞いたわけではなく、 ただただ今見た所感だけの話だったはずだ。或いはどこか遠くから姿だけ見かけたのかもしれないけれど。 とにかく言葉巧みに言いくるめて、貴方が普段入るよりかは品格もずいぶん違う紳士服の店に入る。 もう閉まりかけの店は多少顔なじみなのか、ちょっと小言を言う以上には止めはしなかった。 「急にラフな格好しろって言われたって無理でしょ。 でも人目に一番つく上だけでもカジュアルに替えたら、ずいぶん印象変わると思うよ。 そのジャケットを羽織ってもいいような色だと、白とか浅めの色のポロシャツとかどう?」 (-132) 2022/08/13(Sat) 19:04:00 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ/* 了解しました! ご説明いただいた事項について、こちらは一切問題ありません。 こちら割と押せ押せで運ばせていただいていたので、 一度確認したほうがいいかな……と思いご連絡したものとなります。 お時間・お手間いただきましたが、改めてよろしくお願いいたします。 (-133) 2022/08/13(Sat) 19:06:56 |
【神】 デッドヘッド ヴェネリオ【ノッテアジト】 時間通りにきた男は珍しく酒が入っていない様子で。 いつにもまして不健康さが際立っていて、知らせを聞いた時の彼はいっそう機嫌が悪くしていたそうな。 「そうかい」 新しい報告は少ない。 男にも伝えてやるような事件はひとつたりともなく。 部下たちを眺め、席をたつのはほぼ誰もいなくなってからだった。 一度不自然に視線をやった先は小柄な女。 値踏みをするように送った視線の理由は、 思い当たることがなければ覚えはないのだろう。 (G16) 2022/08/13(Sat) 19:18:24 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>47 ストレガ 「だから外では飲食をしないようにしているわ。」 「ファミリーから貰うものだけ、受け取ってる。」 "同じファミリーなのだから毒を盛るわけがない"という楽観的な考えなのか、 あるいはまったく別の考えがあるのか。 氷のように動かぬ表情には、何一つも読み取れる要素はなく。 猫を可愛さで好いているわけでない女は、 可愛げのない言葉を気にした様子もなく。 「そう。」 「威力を下げる改造は、威力をあげるよりも 随分簡単なことに思えるけれど。」 ゆるりと分解されたそれを眺めたまま、 まるで疑うような言葉を、疑心の見えぬ声で紡ぐ。 「誰かからの依頼かしら。」 何故この銃が此処にあるか、という問いかけだ。 (49) 2022/08/13(Sat) 19:24:58 |
【独】 暗殺屋 レヴィアファミリーから毒を盛られたのなら、快く飲みましょう。 私がいない方が、安心できるという事でしょう? 私、ファミリーの事が大事だもの。 (-134) 2022/08/13(Sat) 19:28:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 情報屋 ロッシ街行く人間、人混みですれ違うものの歩容。 ひとつひとつの中から、誰に目をつけるべきかを選別する。 されど相手がどんな人間であるのか、疑いだけで引き金を引くことは出来ない。 だから、狙いを定めるのはまずその人間がどういうことをする立場にあるのか、 己でも情報として確実に握れている相手だ。 本当は、探すべきはソレではないのを知っている。 自分が追いかけるべきは、仇か或いはそれを討った第三者であるのに。 何に対して解消されないわだかまりをぶつけるべきなのか、わからないでいる。 覚えた顔、覚えた声。歩む背中を追うように、彼の姿を追っていく。 /* お疲れ様です。樹木子です。 セットしている役職行動についての連絡に参りました。 2日目夜の監視対象に、『マウロ』をセットしております。 不都合等々ありましたらご連絡ください。 お手数ですが、よろしくお願いいたします。 (-135) 2022/08/13(Sat) 19:31:00 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「おいしいです〜!」 上品なあなたと違い、大げさに頬に手を当てて。 んん〜!なんて声を漏らしながら、頬を緩めている。 もちろん、エスプレッソで甘さを緩めることも忘れずに。 「これ、とっても気に入りました、アベルさん! わたし好きな味です!お口がしあわせ〜」 (-136) 2022/08/13(Sat) 19:35:08 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>49 レヴィア 「外食不可?そりゃ凄いね。ジャンクフードも チェーンのピッツァも食わない、健康そうで何よりだよ」 普段の食生活がわかるような言葉と共にため息。 難儀な奴、と呟いた。 「簡単ねえ。ナイフを折るのは簡単でも、 ナイフを使えるように錆びさせるのは手間だろうよ。 狙撃の正確性を損なわず威力を下げるのは面倒さ」 言いながら、バラバラのそれらに視線をやる。 「これはあたいの趣味。……つーのは半分冗談。 ただ、あたいが買い付けたってのは本当。 ボス殺しを疑ってんならその答えはNOだって言っとく」 こちらもまるきりいつもと同じ顔、いつもと同じ声。 弁明もなし、返答と結論だけが返った。 (50) 2022/08/13(Sat) 19:56:13 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ少年にはきっと欠落があって、けれど、最初からないものを『ない』と気付くことは難しい。 だから、年相応の楽しみをよく知らないままここまで来てしまった。 少年はついと視線を上げ、あなたを見た。 ああ、気を遣わせた。それはわかる。 それでも、どういう顔をすればいいのかわからない。 あなたが何か買い与えようとするときも、これは決まって同じ顔をする。 媚と身体を売るのなら、甘えればいいものを。 「……ん」 「あんまり食べないけど、嫌いじゃない」 「いいよ、行こう」 どうしたって、口が巧くないのだ。 (=4) 2022/08/13(Sat) 19:58:03 |
【人】 piacere ラウラ【街中】 >>41 ツィオ様 「…真面目……、」 何かを考えるようにエメラルドにも似た貴方の双眸を見つめる。 少しして、首が小さく傾いて、ひとつ頷いた。 何かに納得する仕草ではあるが、今の流れから何に納得したのかなど理解はし難い。 「…マウロ様は、ツィオ様とリカルド様がお好きですから。 それに……。………、…いえ、わかり ました」 言葉の途中、伝えようとしたそれは飲み込んで。 これといって好みなものや食べたいものがあるわけではないが、素直に頷いて誘いに乗ることにした。 (51) 2022/08/13(Sat) 20:20:59 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>44>>45 マキアート 「えぇ、まぁ……なかなかこういった行事に参加する機会はなくて」 仕事一筋で生きてきたこの10年は、自らの意思でそうしてきたとは言え一度も行こうと思わなかった。 おかげで今の自分の地位があるのだが、青春なんて言葉は知らずに大人になったといっても過言ではないだろう。 とっくに冷めきってる酒を傾けながら、指摘されたことについては否定しようもなく頷いていた。 「心理状態を……、へぇ。 酒にもそういう言葉があるとは……まるで宝石や花みたいですね。 確かに商売をしてると感情に流されると損をしますから、いくらでも調節はしてますが」 それが天賦の才かは、わからないが。 いやしかし、この男と話していると、時々相手が本当にマフィアだったのか怪しく思うことがある。 それくらい警戒なく近づいてくることに対してのある種の恐れのようなものかもしれない。 「なるほど、ピッツァは俺も好きな食べ物なのでそれにしましょう。 ついでにあまり甘くないカクテル……あぁ、じゃあスプモーニをお願いします」 目の前にいる店員のソムリエに注文をいれ、やはり甘さを緩和してくてとりあえず水を飲んだ。 ピザが届けば、教えてくれた例にとピザを1枚進呈するだろう。 (52) 2022/08/13(Sat) 20:22:27 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー愛想のない男は、人様の為の言葉を持たない。 けれど、決して自分や所属の不利益になるような事はしない。 それさえ同じ相手となら、関係は少なくとも悪化する事は無い。 ぱたぱたと忙しなく動く手振りや表情を随分と下に見遣って、 花の綻ぶような笑顔にはやはり何処か荒んだ笑みを返した。 親切に視線を合わせる為に腰を折りこそしないが、 あなたが不用意な事さえしなければ、海に蹴り落とす事は無い。 陰気な男からは、今は不吉さを感じさせるような臭いはしない。 柔らかな生花と対照的な、何処か退廃的な煙草の臭いだけだ。 「ソニー・アモリーノ。良い名前ですね、花屋のソニー。」 「俺は死んだ奴を悼みはするが、花には疎くてね。 選ぶ時はいつも店員に任せきりだ。 あんたが今みたいに親切に対応してくれるんなら、 そのうち顔を出す事にしますよ。」 ただの花屋として握手を求めるなら、 それに応えないのは、それこそ無用な波風を立てるというもの。 けれど無闇矢鱈と勘繰るような事をしないだけであって、 その実まるきり信用し切る事もできはしないという事は 恐らくはきっと、お互い様というものだろう。 何処まで本気かわからない言葉を返し、こちらも手を差し出す。 黒くそれなりに厚みのある手袋に覆われた手は、 互いに害を及ぼさない距離を保った今の関係を表すようだった。 (-137) 2022/08/13(Sat) 20:23:21 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオそして、促された道を歩こうと1歩踏み出した後。 ──貴方に身を寄せて、囁くように言の葉を紡ぐ。 女の双眸は真っ直ぐに、貴方に向いている。 思うほど、女は真面目とは言えない。 貴方が本当の意味で望むなら………。 「…たのしければいつでも、お付き合い致します」 ここで両腕を貴方の首に伸ばし、抱き着く方が雰囲気としては良かったのかもしれないが。 街中で恋仲のように触れ合うのはあまり良くないだろうと判断した。 「……ラウラは、ツィオ様がお好きです よ」 その好きの形がどういったものかはともかく……。 次の瞬間には寄せた身を離し、何を食べるのがいいかと辺りに視線を向けるだろう。 (-138) 2022/08/13(Sat) 20:23:24 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「そう。そうか、はは。そりゃあよかった」 くつくつと喉を鳴らして笑い、あなたの頭をくしゃ、と撫でる。 年相応に喜ぶ姿を見て、持ってきて正解だったなと内心思いつつ。 「しあわせならこれ以上ないな。残りはやるよ。 大切に食べてやってくれ」 「俺は職場でいくらでも食べられるからなあ!羨ましいだろ」 勿論冗談なのだが。あなたの頬をつん、とつついた。 (-139) 2022/08/13(Sat) 20:25:28 |
ラウラは、束ねた髪を揺らしながら周囲のカフェやレストランを眺めている。 (a19) 2022/08/13(Sat) 20:26:35 |
【独】 piacere ラウラ相手が たのしいのであれば、女はいつだってその誘いに乗る。欠けた感情を探すように、それも己のたのしさだと考えて。 外から見ればまともにも見えるその実、どこか壊れているのだ。 それもいつからだったか、思い出せやしないが。 (-140) 2022/08/13(Sat) 20:36:43 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>50 ストレガ 「それが、罪を犯すという事だもの。」 「罪と欲とエゴが私達のドレスコードでしょう。」 だから、仕方のない事だと眉一つ動かさず。 暗殺屋は、マフィアの中でも恨みを買いやすい役割だ。 沢山を殺す、それも、自分の危険を殆ど犯さず。 きっと仲間であるノッテの中ですら、女に忌避感を抱くものは 少なくはないはずだ。 「そう。出来ないわけではないのね。」 「趣味仲間を見つけるのが大変そうね。 そう。やってないならいいのよ。」 返答をすんなりを受け入れる。 敵意も害意もない。徹頭徹尾、冷えた声と表情。 「じゃあ何のために?」 だから紡ぐ言葉は、ただの純粋な疑問だった。 (53) 2022/08/13(Sat) 20:39:19 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「なるほど。……道理でこちらの姿の方が板につくはずだ」 マフィアらしい行動が似合わないというわけではないが、自分で思っているよりも面倒見の良い姉御肌の女性なのだと、男は勝手に理解していた。 「君は、家族仲が良かったんだな。 俺は孤児だったし、一度は養子になったが家族らしい家族仲ではなかったからな……そういうのはよくわからない」 ノートパソコンのキーボードをカタカタと音を鳴らしながら打ち込んで、そう答える。 お互いがお互いを全く見てもいないが、それがこの二人の距離感なのだろう。 (-141) 2022/08/13(Sat) 20:42:25 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「ホントですか!やったぁ〜 ぷにゃ」 頬を突かれて変な声が出てしまう。 ぷくっと負けないように頬を膨らませて、指を押し返した。 「わ、わたしだって! お仕事中は珈琲飲み放題なんですよ〜」 実際はバリスタには飲み過ぎ厳禁と言って、水にされたりしているけれど。それは内緒。 (-142) 2022/08/13(Sat) 20:57:22 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>53 レヴィア 「お年の割にしっかりしていらっしゃることで」 「あたいは正装は嫌いでね。いきぐるしいだけだ。 好きな物を好きなように食って、その内死ぬさ」 やはり、ここでも獰猛に笑う。 自分の罪に対して罰など知らないねとはねつけ、 欲のままに自由に過ごし、エゴのままにこうして話す。 これに、忌避感などという面倒なものはない。 「そりゃあ出来るよ。 ファミリーの銃を整備するのは誰だと思ってるんだい」 そこには余程自信がある。言いながら珈琲を飲み干して、 幾つかパーツの足りないライフルの傍に空容器を置いた。 「趣味が被らなくていい事もある。 野郎の口説き文句のきっかけにならないとかね。 ん……何の為か。……ちょっとした手品の為、かな」 にひ、と口角をあげる様は、幾らか……年相応に見えた。 (54) 2022/08/13(Sat) 21:00:56 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー貴方の勤める花屋の店先。 今日も変わらず、いつも通りの時間に来た男はショーウィンドウに並ぶ花々を眺めていた。 飽きもせずにこうやって足を運んで決まって一輪だけ買っていくなんて客、店員に顔を覚えられているに違いない。 勿論貴方はこの男を知っているだろうが、貴方が同じファミリーの人間でなかったとしても、きっとそうだ。 今この店内にあなたの姿はあるだろうか。 どうあれ、アベラルドは店員に──店員の姿は見えていないので、おそらく店員がいる方へ向けて──「すみません」、と声を掛ける。 目当ての花を見つけたようで、それを一輪、取ってもらおうと。 (-144) 2022/08/13(Sat) 21:02:30 |
【秘】 情報屋 ロッシ → イル・マット フィオレロ/* ご機嫌よう運営です! 連絡ありがとう〜〜! 事故の原因は一応両方の可能性がありますね。二日目だと相当ありませんが!!(三日目以降だと狼が護衛される側でも村存続に影響する場合がある) 迷っています、変えるかも〜〜をこうして24h前までの報告で知らせてしてもらえるだけで大丈夫ですよ。今回は変えるにしてもノッテの誰かにかな? 本日21時以降の連絡なし護衛元変更大丈夫です、ありがとう〜〜! (-145) 2022/08/13(Sat) 21:05:48 |
【神】 風任せ マウロ【ノッテアジト】 部下の一人から報告を受けて、ただ一言「そうか」と返す。 拍子抜けしたような顔の彼を、いつまでそこにいるんだという視線だけで追い払って。 懐に手を伸ばし、くしゃりとはこの潰れる感触だけが伝わってくる。煙草は在庫切れのようだった。 はあ、とため息をついて。 仇の情報が増えたと言えど、ほとんど痕跡の残らない鮮やかな手口だ。実行犯にたどり着くには時間がかかるだろうことを察して、眉間に皺を寄せた。 「……こんな早く逝っちまうなら…もっとあんたから、ちゃんと学んでおけばよかったよ。 アウグストのおっさん……」 (G17) 2022/08/13(Sat) 21:05:55 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 花で語るは ソニー/* 御機嫌よう、運営です! え? これ独り言ソロールとかに埋まっていていいやつじゃん。 秘話開いてびっくりしちゃったテンション上がる〜〜〜〜↑↑↑ 合理性だけで動けないよな人間。いとしいね…! 中身が出ていますがそれはさておきまして。 はいな確認しました、セット先問題ありません。 このまま日付変更をお待ちください〜Ciao! (-146) 2022/08/13(Sat) 21:13:31 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア/* 御機嫌よう、運営です! 匿名連絡タブを見る限り、本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますね。 急に殺意の波動に目覚めた場合はどこかしらで叫んでください。「襲撃先変更→運営連絡」でなく「運営連絡→運営から返信→襲撃先変更」なら問題ないので! そんなところかな。この後もおたのしみくださいませ〜Ciao! (-147) 2022/08/13(Sat) 21:15:41 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「別に、マフィアかどうかなんざどうでもいい。 "血の掟"を結んどいてなんだけどね。 あたいはあたいが出来る事をやってるだ、け」 トリガーを引き、重さを確かめる。 引き鉄は軽すぎず。触れただけで暴発するような男じゃ困る。 そして当然重すぎず。幾ら握っても出せない男じゃ困る。 「家族仲ね。好き勝手やって死んだジジイを見て、 あたいも好き勝手にしてる。ただそれだけ。 それを仲が良いってんなら良いんだろうな。 それで?人に聞いたからにはあんたも喋るんだろう? 『俺が孤児からどうやってマフィアになったか……』」 似てもいない声マネをしながら、スプリングを締め上げる。 万力で押さえた銃身を小さな槌でほんの僅か、1、2と叩いた。 (-148) 2022/08/13(Sat) 21:17:05 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「客として扱って頂けるなら、 客として振る舞わなくちゃなりませんね」 まったくもって、心にもない言葉。 あなたの淡々とした声色とそう変わらない。 「先日は御馳走になったんで、礼を言いに来ただけですよ。」 「『ゴミ』は焼却処分済みです。もう形も残っちゃいません。 あんたのやり方は綺麗なんで助かりますね」 つまりはただ、仕事は済ませたと一言伝えに来ただけ。 硬く重い靴底が、カウンターに寄り付きもせず店内を歩く。 暗殺を専門とするあなたの寄越す死体は、 殆ど無駄のない、最小限の創傷のみが残るものが大半だろう。 誰かの持ち込む損傷の激しい死体とは違う。 半ば挽肉のような死体は、却って解体に手が掛かるものだ。 「ああ、それと。 客らしく、一つ買わせてもらいます。 この頃はどうにも夜通し仕事をする事が多くてね…」 重たい足音はある所で一度止まり、また歩き出す。 今度はあなたの居るカウンターの方へ。 カウンターに置かれたのは、飾り過ぎない意匠のランタンだった。 (-149) 2022/08/13(Sat) 21:24:27 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 鳥葬 コルヴォ/* 御機嫌よう、運営です! 匿名タブを見る限り、本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますね。 急に殺意の波動に目覚めた場合はどこかしらで叫んでください。「襲撃先変更→運営連絡」でなく「運営連絡→運営から返信→襲撃先変更」なら問題ないので! あとそういえばなんですが。遡ればみんな1日目の死者の呻き窓見られると思っていたんですけど見えませんでした!! だから1日目の+0+1を見られているのは「皇狼、見学、幼狐(推定)」でしょうか。ボスの飼い猫の妹の息子様を仕様解明の礎にしてしまったな…すまねぇ恩に着る…!(?) そんなところかな。この後もおたのしみくださいませ〜Ciao! (-150) 2022/08/13(Sat) 21:25:25 |
【秘】 情報屋 ロッシ → 冷たい炸薬 ストレガ/* 御機嫌よう、運営です! 本日の能力行使は「パス」になるかしら? 特に何もなければそう考えておきますね。 急に殺意の波動に目覚めた場合はどこかしらで叫んでください。「襲撃先変更→運営連絡」でなく「運営連絡→運営から返信→襲撃先変更」なら問題ないので! …というお知らせでした。 そんなところで、この後もおたのしみくださいませ〜Ciao! (-151) 2022/08/13(Sat) 21:30:38 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>54 ストレガ 「この年まで生きてるから、しっかりしてるのよ。」 「そう。貴女を大切に思う人は大変ね。」 興味のない声色で告げる。 静粛なパーティ会場を土足で踏み荒らすかのような態度。 正装をきっちりと着込んだ女は、石の顔で笑顔をちらりと見た。 「ファミリーの整備士の工房が、こんな廃墟の中だなんて嘆かわしいわ。」 「立場に相応しい住居を得るべきではなくて?」 銃の構造に深く精通しているわけではない。 しかし、全てのパーツが揃ってない事くらいは分かる。 机全体を見て、それから部屋を緩く見渡した。 「人体消失マジックでもするのかしら。」 それから、夕闇が貴女を見据えた。 (55) 2022/08/13(Sat) 21:31:25 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【市場】 路地裏の小さな市。 少女は並ぶ果実や野菜を見比べて、気に入ったものを手に取っては店主と会話をして、お金を払う。 それから、「最近どうですか」なんて雑談を少しして。 「……やっぱり、そうだよね……」 ふう、と小さく息を吐いて。 石壁に背をつけて、少しの間だけ街並みに溶け込んで。 道ゆく人の姿を眺めている。 (56) 2022/08/13(Sat) 21:33:59 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 情報屋 ロッシ/* はーいこちら魔女!特に投薬予定はございません! 引き続きのんびりマフィアしています!! (-152) 2022/08/13(Sat) 21:35:05 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 情報屋 ロッシ/* Ciao!念のため連絡しようと思ってたのに見事に失念してました!失敬! 死んでもいいけど今は死ぬにはまだちょっと早い…… という方にはしっかり満を持して死んで頂きたいので、 今夜の襲撃はパス 三日月の仕様がまた一つ解明されたので、猫は転がっています。 事件は起きた日しか有効じゃないんだな……(冷静に考えればそりゃそう) (-153) 2022/08/13(Sat) 21:38:48 |
【独】 情報屋 ロッシ/* 見えてしまったものについて呻かせてください。 ラウラ「ボスとマウロ様の為にアルバに勝つ」 マウロ「皇狼です」(ランダム噛みをする) ソニー「樹木子です、マウロを監視します」 ラ゙ヴラ゙ぢゃ゙ん゙、、、 (-154) 2022/08/13(Sat) 21:41:28 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 狡兎 ツィオ「失礼なやつだな、俺の視力は2.0だ」 狙撃手が近眼でどうする。などと真面目に言い、少し溶けて薄くなった酒を飲む。 昔はいつも3人一緒にクソガキなんて言われていた。 当時は少しだけ気の弱かった貴方と、当時から怒りっぽかったマウロ、それから正義感が強く夢見がちだった自分。 二人を巻き込んで、いろんな事をして叱られたりしたのが懐かしい。 最初に養子で貰われることになった時の、不安そうな二人の表情を俺は覚えている。 一人だけ幸せになれるかもしれない道へ行くことの罪悪感は、今も忘れることは出来なくて。 今度は。 今度こそ、そんな風にはしたくないから。 二人がひとつも不安にならないで済む席を、用意できる自分になりたいと思ったのだ。 「メンテナンスはストレガに取り付けたからな。 情報が手に入ればいつでも撃つ準備はできている。 お前達が死に瀕しようと……救うだけの力はつけてきたつもりだが、下手なヘマはふまないでくれよ」 カツンとなったグラスとグラスが重なる音は、口に出さない約束のつもりか。 何にせよ、俺は。 今は貴方の無事だけを人知れず祈ったことだろう。 (-155) 2022/08/13(Sat) 21:45:17 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>55 レヴィア 「ハッ、違いないね。 あたいはあんたを好く奴の方が大変だと思うけど」 整備をしてない手は自由だ。楽しげに、 両手の平を見せてハンズアップ。指先は僅かに黒ずんでいる。 「ちゃんとアジトにも工房はあるさ。ここは秘密の部屋。 それを言い出したら暗殺者だって、アンティークより ナイフと銃に囲まれた家じゃなきゃおかしいだろ?」 部屋のあちこちには必要ない配線や配管が幾つも通っている。 それらにも確かに、幾つか銃のパーツが使われているようだ。 「まあね。顧客の情報も消失させる手品も覚えてるよ」 へらりと笑ってそんな言葉も続けた。 (57) 2022/08/13(Sat) 21:50:00 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「客じゃない来訪者は皆烏の餌になったわ。」 「お客様で居てくれると嬉しいわ。手間がないもの。」 先日のゴミは、片目を一発で打ち抜かれていた。 脳にまで埋まった弾は小型銃のもの。 殺傷力に欠ける小さな弾丸で、しかし、 一切の無駄なく仕事をこなす。 女は、人を殺すことにかけてはプロフェッショナルだ。 「助かるわ。ゴミの処理は面倒なのよ。」 「血を拭い去るだけでも一苦労だわ。」 視線がゆるりと動く。止まったのは、煤けた窓硝子。 そこに空いた小さな穴。きっと店の中を覗き込んでいた者を、 打ち抜いてゴミへと変えたのだろう。 もうその穴以外に、ゴミがいた痕跡は何もない。 「そう。最近はランプが人気なのね。」 「配送のサービスはしてないの。自分で持ち帰ってもらうわ。」 「107ユーロよ。」 カウンターから立ち上がり、梱包用の箱を用意する。 そう大きくないランタンは、箱詰めするのは楽だった。 「そんなに仕事が多いのね。 狙撃で死んだゴミはあった?」 箱詰めの最中、そんな質問を。 (-156) 2022/08/13(Sat) 21:53:55 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「グレてもない奴がこんな稼業に就きますか」 ハ、と鼻で笑うような乾いた笑いに乗せて。 それは裏社会の人間、脛に傷持つ身であれば誰しもが同じ事で そして、卒業なんてのはできやしないというのも同じ事。 グラスを置いて、実に皮肉るようなニュアンスの言葉を吐いた。 「………記憶喪失、ね」 そうしてあなたの背に続き、店内を後にして。 喫煙室の壁に背を預け、 あまり真に受けてもいないように、告げられた言葉をなぞる。 「そんな事があったとは知らなかったな。 今は運良く忘れた分を思い出せたのか、 それとも随分都合の良い部分だけ忘れたのか」 「──全部忘れちまえたら楽だったろうな?」 ラストリカート、石畳の子。 そんな蔑称で呼ばれ、時にはラスティという愛称で呼ばれた男。 コルヴォ・ロッソは今やその過去全てを捨て去ったようだった。 もう、これまで一度も見せなかった荒んだ笑みを隠しもしない。 何処に拾われたかなど、語られなければ知った事ではないけれど。 過去のしがらみなど忘れて、誰も知らない所で平穏に暮らす。 実に非の打ち所の無いハッピーエンドじゃないか。 結局のところ、現実はそうはならなかったようだけれど。 (-157) 2022/08/13(Sat) 22:03:33 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「へぇ、これ専用に組んであるんですね……」 コマンドは、と。 音の鳴った携帯を確認し、消去してしまわないよう、その通信文にロックを掛けた。 「珈琲ですか? はい、只今」 USBを挿して、中にあるものを見てみたかったが、上司からの要望とあらばそちらが優先で。 後ろ髪を引かれる思いで、常備してあるコーヒーメーカーを使って引き立ての豆に湯を注いだ。 ブラックを好むあなたにミルクや砂糖は必要ない。 だけどこの珈琲の濃さは、貴方の好みを数年かけて完璧にマスターした黄金比率だ。 「酔いの悪影響が頭にだけ来るのはどうしてなんですかね。 はい、どうぞ」 小言を一つだけ追加して、貴方の前に温かい珈琲を一杯差し出した。 (-158) 2022/08/13(Sat) 22:16:17 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「……ぷっ、あはっ!ははっ、あははは! 『ぷにゃ』ってお前……ふふ」 よっぽどあなたの反応が気に入ったのか、指を引っ込めて笑い始めた。 目尻に溜まった涙を指の背で払って、おかしそうに息を整える。 「はあ〜〜……珈琲飲み放題も羨ましいな。 俺も好きな時にカプチーノでも飲んでみたいよ」 ……そんなことを言っているうちに、カップの中身は空になる。 至福の時間という物は、長続きしないものだ。 (-159) 2022/08/13(Sat) 22:29:05 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「彼女は裏の人間ではないし、当時は俺も此方側の人間じゃなかったさ。いわゆる堅気という奴だよ。」 嘘偽りなくそう答えて。 揺れる水面を見つめる貴方からの言葉を聞く。 「…今更だな。己の立場と歳を考えれば、作るべきではないし、必要性も感じていなかった。」 「寂しさなぞ、とうに忘れたよ。20年も前の話だ。それに俺にはかわいい部下も友人もいる。それで十分だ。」 「…参考にはならんかっただろう?」 貴方の思惑を分かってか、そう締めくくった。 (-160) 2022/08/13(Sat) 22:29:13 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 冷たい炸薬 ストレガあれこれと詮索されないのは、付き合いやすい。 だからそうしてあっさりと引き受けられた事も、烏は詮索しなかった。 急ぎと指定はしないけれど、料金はやや上乗せされたものを。 「急ぐ意味も理由もありません。 コルヴォ・ロッソの営業時間は 残念ながら、ちょうど日が傾きかけた頃からですんで」 「今日も仕事が入ってます。 どうせまたアジトに呼び出されるでしょうから、 あんたの都合が悪くなければ、明日の日中には取りに出向きますよ」 だからこの仕事を急いで済ませる事に何ら意味は無いのだと。 それだけを簡潔に伝えて、喪服姿は静かに踵を返した。 たとえ止まった時計が動き出しても、何が変わるでもないのだけど。 (-161) 2022/08/13(Sat) 22:29:43 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「お前さんの代わりが俺に務まると思うなよ。まあ万が一があったその時には、1つくらいは引き受けてやろう。」 親友の肩書と自分の肩書は違う。 重みも何も全く違う。だから荷が勝ちすぎる、と首を横に振りつつも、親友の望みを断る気にもなれなかった。 「ああ、全くだ、が。なんだ、藪から棒に。」 「俺がそういうものを作らんのはよく知っているだろう。この歳にもなって、そういう風に考えたことはないね。」 この男、自分から作るつもりはないらしい。 歳も相まって、といったところだろうか。 「それとも、とうとうお前さんも色気づいたか?」 やや揶揄うように、友を見た。 (-162) 2022/08/13(Sat) 22:35:06 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>57 ストレガ 「いないことを祈るわ。」 「嫌いなのよ、人。」 煤けた指を見る。 女は普段白いシルクグローブをしているから、汚れとは無縁で。 指を出すのは、グラスハープを奏でるときくらい。 だけれど、血に濡れた手は、不自由だ。 「馬鹿ね。」 「そんな人を殺しますよ、なんてアピールする 暗殺者、いないわ。」 部屋に這わせられた配線達。 最早銃の整備士、の枠には収まらない技術のようにも思える。 機械全般に強いのだろうか。 「こんな世界に入らなくても、生きていけそうなのに。」 「馬鹿ね。」 瞳を落として、紅茶をまた一口飲んだ。 紅の液体は、まだボトルのラベルの上辺程しか減っていない。 (59) 2022/08/13(Sat) 22:36:10 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 鳥葬 コルヴォ「あっそ。割り増し料金にしても特別何かはないよ」 去る背中にそう告げて、欠伸をひとつ。 「ウチのファミリーには丁度いい人間味の奴がいないのかね」 呟きを落として、なあ?と今はまだ物言わぬ時計に声を掛けた。 生きていたらな、とは当然、どちらとも言うまい。 (-163) 2022/08/13(Sat) 22:44:48 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「もう〜!アベルさんがやったんでしょ〜!」 おかしそうにするあなたに、腕を振ってぷりぷりと抗議する。 ラテもマキアートも飲み放題ですよ!なんてくだらない話に花を咲かせて。 けれどそう、チョコラータも、エスプレッソも、そう長くは保たない。 「…無くなっちゃいましたね」 小さな用事を済ませれば。 お互いにまた、表へと。戻る時間。 (-164) 2022/08/13(Sat) 22:48:43 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>59 レヴィア 「だから大変そうだって言ってんの」 悪びれもせずそう返す。あなたの整った顔と並べば、 人によっては醜いと指を差す者もいるかもしれない。 それでも、これは随分好き放題に生きている。 「いないからそうした方がバレないんじゃないか。 あたいが暗殺者に転向する事があったらそうするか」 そんな事にはならないだろうけど。 ストレガをアジトで見た事があるなら、 その大半は報告をしている姿か、 或いは業務用の大型機械やPCなどを弄っている姿だろう。 アジトの工房もまた、多数の機械に囲まれており、 重要な物以外の多くを上の求めに応じて扱っているようだ。 「世界なんかどうだっていいんだよ、あたいは」 「あたいがしたい事をしてる、それが一番さ。 で、あんたは"こんな世界"以外の道はなかったわけ?」 それこそこれを本業にするとか、と アンティークのデスクランプを示して。 (60) 2022/08/13(Sat) 22:56:42 |
【独】 鳥葬 コルヴォ「こんな生き方をしてる人間どもには、随分な高望みだ。 他人の一挙一動にいちいち感情を出していたら」 「今頃まともな精神を保っていられないだろうよ」 なんて人知れず零すのは、もしもそれが聞こえていたらの話。 (-165) 2022/08/13(Sat) 22:57:29 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「あー。それなら使いやすさはさておき、 ボスが撃たれたって噂のライフルと全く同じ型はどう?」 勿論、元々使ってたなら聞き流してねぇ。と一拍置いて、 「勿論ライフルで撃ちあう状況がないのはわかるけど…… 今回狙撃を許してしまった以上、死角や防衛の視点で見れる ライフル使いが増えると助かる人も多そうじゃないかなぁ」 頼んでおいた前菜のジャージー牛のモッツァレラとトマトや サラサヴェルデつきの豚肩ロースのボッリートに フォークを刺しつつ、彼女が余り食事をしないようであれば あと一酒程度だろうか。なんて考えていた。 「あはは、言ってみるといい。俺じゃなくて仲良くなりたい人に。 ラウラくんならきっと、君の想像以上に喜ばれるよ。 思っている事を人に伝えるのは難しいからこそさ」 実際、言われて不快に思う男は余りいないだろう。 今の発言の時点で漠然と思わずそう思ってしまったので、 ぜひ試していい結果になればと願うばかりだ。 「……そっか。……ちょっとわかるな。 昔は似たようなことを考えていたけど、……」 知ったせいで強欲になってしまったからなぁ。 (-166) 2022/08/13(Sat) 22:59:44 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「そりゃそうだ」 一本取られたとばかりに素直な笑顔。 無気力さが滲んでいるのは普段からで、それでも "記憶喪失"の後からは随分感情を出すようになってきた。 「感覚的には『別の人生を体験した』あるいは、 『俺の体を借りていた別人の記憶と感情だけ受け継いだ』 ……が近いかねぇ」 「楽ってさ、相対的なものでしょ? だから当時は何も感じてなかった。それが"普通"なのさ。 なんで、……そう思ったことは、実はないかもな」 これまでも、その時も、これからも。 語る口調には憎しみも憎悪もない。あるのは憧憬と羨望。 かといって帰還後、不思議なことにノッテへの忠誠が 減っているようには貴方にも感じられなかっただろう。 「忘れたいとは思わないが…… "知ってしまった"から、それについては苦しんださ。 知らなけりゃ、実験体だって苦しまない。そうだろ?」 「よりによって俺は、孤児の頃から"知りたい"で済んでいた そのパンドラの箱を開けちまったってことだ」 (-167) 2022/08/13(Sat) 23:08:06 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「俺を天使扱いしないでくれないか……」 板につきすぎている眉間のシワを深くしながら、大きなため息を吐いた。 マフィアの男をそのように形容する者なぞ他に居ないぞと思いながらも、それを口にすることはない。 「安全など……普段からあってないようなものだろう。 この国に……悪い人間が居る限りは、な」 それが自分たち自身の事であるなんて、言わずともわかるだろう。 しかしマキアートといい、この男といい。 どうしてこんな街中で、俺に話しかけてくる度胸があるのか、自分には全く理解ができない。 アルバの人間は全員頭に花が咲いているのか、それともなにか思惑があるのか。 この男に関しては後者であることを願いながら、あなたの提案にしぶしぶながらも頷く。 「確かにそれは今知りたい切実なことではあるがな。 …………。わかった……じゃあ、お前に見立ててもらうとしよう」 入ったことがないような一般的な紳士服の店に入り、あたりを見回した。 これはつい癖のようなもので、逃走経路の確認だったり、隠れている者がいないかだったり、そういう物をさっと確認しているだけのものだ。 見立ての服も、言われていることは確かにごもっともなことで。 急に街で遊んでいる若者のような格好をしろと言われても抵抗感しかなくて、「あぁ」と相づちをうって選ばれる服を代わる代わる見ていく。 「なるほど。ポロシャツであれば確かに少しはカジュアルに見えるか」 クールビズなんて言って着ている人も多いから、それくらいなら直ぐにでも着れそうだと頷いた。 (-168) 2022/08/13(Sat) 23:13:54 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 名を呼ばれれば目を細め、礼を告げる。 やや はにかんだ様子は、社交辞令ではあっても、 少々古臭いこの名前は気に入っているからのようだ。 掲げたグラスを口元へ、白い喉が僅かに鳴る。 「お仕事、お好きなのですね。 忙しくともそう言い切れるのは、 とても素晴らしいことだと思いますよ。 えぇ、正解です。 接客を、お客様をお迎えする仕事をしております」 敢えてぼかした言い方を選んだのは純朴、に見える青年には ギャンブルは刺激的過ぎるのではないかとの危惧から。 「ふふっ、失礼いたしました。 ちょっと揶揄いすぎましたね」 ある意味予想通りの、生真面目で初心な反応に くすくすと笑ってしまい、それを謝罪する。 覚えておきます、とまで言われるとは 思っていなかったけれども。 (-169) 2022/08/13(Sat) 23:19:07 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「死体ってのは後始末より作る方がずっと簡単だ」 「俺としても、あんたが良い取引先で居てくれると助かりますよ」 処理の楽なゴミを寄越し、それを丁寧に処分する。 互いに利はあるのだから、それは良い関係と言えるだろう。 殆ど原型を保ったままの死体は容易く解体する事ができた。 ぐずぐずの肉塊は、刃が滑って仕方ないが。 「祭りのせいか、この頃は夜も人の動きが多い。 どうも灯りが必要なのは、俺だけじゃないようで…」 音も無く動いた視線の先を眇目が追って、 けれど視線は無関心に小さな穴から逸らされる。 言われた通りに代金を支払って、箱詰めを待つだけ。 「急ぎの仕事が多いんですよ。 鷗どもが臭いを嗅ぎ付ける前に始末しなきゃならない、が」 「俺が始末したものには、ありませんね。 あんたとは違って、そうおいそれと狙撃ってやり方を選ぶような 腕と度胸のある奴はそう居ないって事です」 梱包作業を見もせずに、カウンター脇で小憩を。 遠回しに、他の烏が始末したゴミは管轄外だ、と。 質問への答えは、それだけを返した。 (-170) 2022/08/13(Sat) 23:19:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……堅気をしていたのが浮かばない…そうだな… 警察官だったのかと邪推したくなりますね。 いえ、その前に故郷のお国にいらしたのかもしれませんが」 無意識に懐の銃に触れる。 愛なんて存在しない故に愛銃とは言えないが、 元々は警察から奪った正規銃でどことなく落ち着かなくなった。 「今だ髪の色も脳裏に焼き付いてそうなほど愛したのに、 その経験の上で独りを選べるんですねぇ。 純粋に、考えないようにしてきた訳ではなく、 立場と申し訳なさでいらないと思い込んでいた訳ではないんですか?」 「それこそ、今貴方の家族になりたいと。 そう言いだす人だっていてもおかしくないのに、 たったそれだけの言い訳で無碍にするんですか」 あえて"言い訳"と憎たらしい断定の言葉にした。 推測の上の過程の話の為、実際に貴方がそうだなんてわからない。 わからないからこそ、 その真意があるならただ知りたくて、 (-171) 2022/08/13(Sat) 23:23:01 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「そうか。お前らしいといえばお前らしい」 貴方も、自分も。 やれることをやっているという事実は変わらない。 話をしていても真剣に銃と向き合う貴方を眺め、何を考えているのやら、と目を細めた。 「世の中好き勝手も出来ない人間も居るからな。 いろんな家族というものがあるんだろう。 ……ん、俺か。 俺は……もともと孤児だったからな、お前に語るような家族は最初から居なかった」 再度パソコンに目を向け、カタカタとキーボードを打ち込む。 最初は慣れなかった作業だが、今ではもうお手の物であるらしく、打ち損じをする様子は見受けられないだろう。 「まぁ、一度は医者の家に引き取られたんだがな。 上流階級の暮らしは、……あの頃の俺には合わなかったということだろう。 思想も当然合わなかったし……結局両親に子供が出来れば俺はお払い箱だったからな」 「逃げ出した先で抗争に巻き込まれて、ヴェネリオさんに拾ってもらった……そういう経緯だ」 (-173) 2022/08/13(Sat) 23:35:53 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ「全く、同じ型……。考えて、みます。 ライフルと言えば、リカルド様がいらっしゃいますから」 普段使いの拳銃は女にも扱いやすいものだ。 小型で持ち運びやすく、隠し持つには丁度いい。 視線を貴方の持つフォークに向けて、もう一度グラスを傾ける。 程よい甘さが喉を潤す感覚に、僅かに目を細めた。 そうしてそのまま、ゆっくりと菫色の瞳を貴方へと移して。 「フィオレロ様と……と望めば、それは 叶えてくださるのですか?」 普段はあまり変わらない表情に、微かな笑みが浮かぶ。 それは少しの戯れか。あるいはただの問いかけか。 少しの間じっと見つめ続け。 答えが来る前にグラスをカウンターへと置いて視線を外す。 「………昔は ということであれば、今は 違うのですか? それとも今も同じ考えを持ちつつも、異なるものもある ということでしょうか」 (-174) 2022/08/13(Sat) 23:39:21 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>60 ストレガ 可憐な容姿は随分と色んな所で役に立つ。 仕事だって、標的に近づくにはこの顔は便利だ。 しかし、それを振り回して自由に振舞う事はない。 任務に忠実な暗殺者は、自分の意志を重視しない。 「手からする香りが油なのか、血なのか。」 「どちらが良いのかしらね。」 招集でも掛けられなければアジトにも顔を出さない女だ。 貴女の仕事ぶりを見たことはなく。 そして、自分の仕事もまた、誰にも見せることはない。 「そう。幸せな人生なのね。それはよかったわ。」 「私にお店は無理よ。接客、嫌いだもの。それに」 「この世界以外の道もないわ。」 「だって私、ノッテに拾われなければ、 道端で凍え死ぬ赤子になっていたもの。」 ノッテに拾われ、教育され。 女は"こんな世界"以外の世界を知らない。 「私、人を殺すためだけに生きてるのよ。」 だから、人を殺す以外の仕事はできないのよ、と。 (61) 2022/08/13(Sat) 23:40:23 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「えぇ〜……本当ですかぁ? 普通はドンパチお遊び予定を告げられた上に、 これまでなかった引継ぎをよりによって俺に頼むから 『もしかして』って心配しちゃうものなんでぇ」 口頭こそお茶らけているものの、顔にはどこかまだ溶けない緊張が混じっている。……珍しいことに、これでも焦っているのだ。 必死に止めてほしいと叫ばないだけで、色々な感情をこうして苦笑で 誤魔化すしか男はまだ感情出力ができないし、それだけ伝えたがっている。 「カタギの人間に手を出すよりは、ファミリー内のほうが 余程俺としては自然な気がするんですけど……」 「是非はさておき、そもそも俺は家族を作れるとしたら ただ家族が欲しいんじゃありません。 『信頼しているノッテの人間』の人がいいので」 何様かと笑い飛ばされても、澄まし顔は 本当は余裕があるわけでは全くなくて、声色に合わせて変えているだけだけのそれが─ 一蹴されかけたそれに対して反論を紡ぐ。 「そこをなんとか。心なんて一朝一夜で変わりますよ」 「俺は"心が変わる"のも"家族になる"のも。 どちらも経験した事があるので、それを 『家族ではない』とは決して俺は思いません。 今も俺は家族で あった と信じているので」手を合わせて謝罪、まではいかないものの。 掌を合わせだけはして一気に言い切る。 そも、貴方が知るこの男の記憶喪失時の範囲によってはこれだけではあまりに不可解な案件になるかもしれない。 (-175) 2022/08/13(Sat) 23:45:01 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「酔ってねえよ残念ながら」 つまり、普通の頭痛。そちらの方が問題なのだが。 座り直して入れられた珈琲を飲む、合格だったのか文句はなさそうだったが何かがくすぶってるのか暫くしてから砂糖を追加するか迷うほどに事態は深刻だった 「リック。 …… 家族 になりてえって男に言われたらそういうことだよな。お前付き合ってるやつとかいるのか」準備万端になったパソコン、神妙な顔をしている上司。 またも嫌な優先順位の話題を並べられた。 (-176) 2022/08/13(Sat) 23:48:11 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「そっか。いっしょか」 くす、と微笑みが深まって。 「そのいつかが、ずっと先ならいいけれどね。 私も、あなたも」 ……運ばれてきたエスプレッソと混ざり合う、冷たく甘美なヴァニラの香りに目を少し丸くした。 「あら。 ………。 サービス?」 あなたの顔を見て、かわいらしく――少し演技っぽいけれど──小首をかしげた。 何が楽しいのか、そのあとくす、と噴き出して、しばらく肩を揺らしていた。 (-177) 2022/08/13(Sat) 23:51:04 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「らしい、ねえ……」 それ以上何か言うでもなく。 視線もまた、やはり銃から逸らす事もなく。 相槌すらも実際の槌の音に任せていた。 「はん。親父はノッテの事についてなんも言わなかったから、 人の話はなんでも新鮮でいいね。 ま、人間的なロクデナシよりは社会的なロクデナシの方が 幾分いいのかもね。運が良かったね、おめでとさん」 聞いておいて投げやりな、そんな返答が転がってくる。 しっかしヴェネリオさんねえ……と、 直近では酔った姿しか思い当たらない幹部の顔を思う。 「あの人が人を拾うってのも中々想像し辛いな。 まあ、そもそもあたいが人を大して見てないのはあるけど」 (-178) 2022/08/13(Sat) 23:57:49 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「えぇ、良いビジネスパートナーで居ましょう。」 「貴方を殺す任務が来ない限りは。」 これからノッテ内部は荒れに荒れるだろう。 敵対組織の事を洗いざらい調べ上げ、疑わしきを罰し。 また、内部にも疑念と私怨が入り交じる。 そうして、幹部達が疑わしきを罰しようと、 女に任務を渡してきたなら……… ……女はそれを、忠実に実行する。 薄氷の上の平穏だ。今だけは。 「下働きは大変ね。」 「そう、残念だわ。狙撃、楽なのに。」 「早めにアウグスト殺害の犯人が見つかるといいわね。」 じゃないと。 何人殺すことになるか分からないわ、と 何一つ感情の籠ってない声で呟いて。 梱包した箱を差し出した。 (-179) 2022/08/13(Sat) 23:58:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「お前と老後を共にする最悪の光景しか考えたことねえよ」 半分以上冗談だ、今はリカルドがお気に入りである男も 誰かと共にそういう家族を作るつもりは一切ない。 孤児院の彼らも子供たちのようで、心の内側には全く入れないのだから。 「……聞いてみただけだ。 俺は今の生活で十分だからよ、それで足りない人間の気持ちがわからんかっただけさ。でもいい女がいたら少しは揺れろよお前、いい顔してんだからまだやれるぞ」 (-180) 2022/08/13(Sat) 23:58:19 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「まあ、何かあったら」 「そんときは。 俺もお前のなにかぐらいは持っても構わん。 お互いすぐにやられないといいな」 (-181) 2022/08/14(Sun) 0:02:41 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>40 マキアート そういう場所があるらしいとは知っている。 けれど行ったことはないから、素直に『ない』と肯定を返そうとして。 謝罪がついてきたから、少年は翠の目を瞬いた。 「べつに、お兄さんが謝ることないでしょ」 「お兄さんとおれとじゃ、見るからに全然違うんだしさ。 だから、なにか違ったってそれは、当然のことだよ」 その差を僻むのは見当違いだし、そんな熱量もない。 スニーカーはややくたびれているけれど、少なくとも今は、汚くはない。 少年は、それでよかった。 つやつやの毛並みの猫のぬいぐるみ。きれいな色の鳥のぬいぐるみ。ころんと丸くデフォルメされたねずみのぬいぐるみ。 ここに並ぶようなきれいなものでなくても。 「お兄さんはイヌが一番好きで、飼ってるイヌを大事にしてて、そういうのはすごく、いいことだろ、たぶん」 「おれは何がかわいいとかあんまりわかんないけど、それだって、全部ヒトシイって言い方してもらったら、そう悪くないように聞こえる」 「好みって言ったら、こういうふわふわのやつじゃなくて、ヘビとか好きな人もいるんだろうな」 ぴ、と指差すのは、にょろりと細長いぬいぐるみ。 他のぬいぐるみたちに負けず劣らずのつぶらな瞳に、赤い舌をちろりと出している。 デフォルメの強いかわいらしいつくりだ。 あなたの言う通り、なにかひとつを好きでいることも、そうでないことも、ただそれだけなら自由なのだ。 (62) 2022/08/14(Sun) 0:05:34 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオあなたに淹れた珈琲を、自分のカップにも余りを注ぐ。 こうして一緒の珈琲を飲むのもいつものことで、自分の舌はもう、この珈琲が一番だと思うように染められている。 さて、パソコンを覗いてみようかと思いながらカップを口に運んだその時か。 貴方からの質問に、ぶふ、と珈琲を吹きかけてしまった。 「ごほ……突然何を言い出すんですか貴方は。 俺にそのような者が居ると思いますか。というかそのような者にうつつを抜かす時間があると思いますか」 密輸業と狙撃の仕事と貴方の世話で毎日目が回るほど忙しいんですけどね。 などと悪態をついて、ついつい貴方を細目で見てしまった。 (-182) 2022/08/14(Sun) 0:11:42 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「生まれながら、ではないからな、俺は。」 「…さて、どうだろうな。」 貴方の言葉に、口が止まり。 「今更、家族になりたいと思う者などいるものか。それとも何か?お前さんが俺の家族になりたいとでも言うのかね?」 真意を絶妙に隠しながら。 しかし、否定は、しない。 (-183) 2022/08/14(Sun) 0:17:40 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「俺にもあると思ってんのかそんな時間が」 彼の遊びの時間は常に張り詰めていて、なんならアジトにいるときの方がのんびりなのは言わずもがな。 ここでの恋沙汰は上司の娘のお見合いやファミリー間での数奇な運命でないと起こり得ない。 「愛人ですら作る暇なかったってのに……。 一朝一夕で心とやらが変わるのか聞いてみたかったんだよ……ツィオとか傍にいるからちょっとはわからんか?」 パソコンは無事だな、と慣れた手つきで操作をし始めた。 見知った店や、交差点、数多の情報の海の中にひとつ見知った顔を見つける。 ――サルヴァトーレを追うラウラの姿だった。 ほう、と興味深くみているその瞳は裏切り等は疑っていない。 彼らの間に何ぞしがらみがあったのかが気になる、改めてこの情報網のすごさを実感しただけだった。 (-184) 2022/08/14(Sun) 0:27:16 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「サービスです。ビアンカさんは、ビターな夜をお望みだったかもしれないけれど。 わたしは、甘いジェラートなんです。だからアフォガードが関の山」 揺れる肩と、細く山なりを描く目が、 この選択を認めてくれる。 一緒になって、くすくすと笑って。 「きっと、ずっと先になりますよ。 しわくちゃのおばあちゃんになる頃かも。 それまでは、たまにはこうして…… 珈琲を飲みに来てください」 そうなってくれるといい。それは祈りにも似た願い。 そっとしゃがんで、あなたの瞳を覗き込む。 (-185) 2022/08/14(Sun) 0:27:21 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「運が良いと言えばそうなんだろう。 同じ孤児院に居た二人ともここで再会できたことだしな。 ……いや、3人が3人共マフィアなのはどうなんだとも思うが」 同じ年で同じような体格の3人は、子供の頃も今も3人で1つみたいな扱いを受ける事があるのは今も昔もあることだから、貴方もリカルド、ツィオ、マウロが同じ孤児院出身であることを聞いたことがあるかもしれない。 馴染みの良い槌の音を聞きながら、取引報告書を仕上げてしまうとデータをしっかりと保存した。 「昔は今ほど飲んでもいなかった……いや、そうでもないな。 あの人も孤児院の面倒を見てるくらいだから、たまたま俺が目に入ったに過ぎんのだろうが。 それでも俺はあの人に育てられたからな……俺の命そのものがあの人の物と言う訳だ」 それは決して色恋なんて生易しい色は帯びておらず。 ただただ敬愛と、何かに対する執着とが折り混ざったかのような、そういう類の物だ。 (-186) 2022/08/14(Sun) 0:28:54 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>61 レヴィア 自身の指先を鼻に近づけ、スンと鳴らす。 そうしてわざとらしく肩を竦めた。 「コーヒーの匂いしかしないね」 暗にどちらの香りも変わらない、とも。 「まあ好き放題してるんだから、あたいは幸せな方だろうね」 「にしても、……難儀な奴。 別に今から楽しみくらい見つけたって バチ当たらないと思うけど? 現代には便利な箱があるわけだし」 こつ、とノートPCの角を軽く叩いてみせた。 「人殺しだけがしたいなら別にいいけどさ、 少なくとも表の仕事は変えられるでしょ。 グラスハープの演奏家でも、なんだっけ、 あの……東洋方面のさ。あー……猫カフェ? ああいうのとか。やりたい事、ないわけ?」 (63) 2022/08/14(Sun) 0:29:44 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラこの世で最も甘い果実は毒を持つと聞く。 たまに、 ラウラは――この表情を見せる。 この顔で囁かれるたびに、俺は理性を焼かれる。 その白首を掴んで引き倒し、穢してやりたくなる。 だから。 これは最上の遊びにもなっていた。 どこまでを理解し、どこまでが織り込まれているか。 それこそ、男女の機微みたいなもんだ。 だから俺はその言葉に囁きを返す。 「――ああ、俺も、キミのことは大好きだよ」 その好きの意味がどういったものかはともかく……。 少なくとも、彼女の食の好みが、何であるかは知ることが出来るだろう。 今はそれでいい。 (-187) 2022/08/14(Sun) 0:31:15 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「思いませんけどね……。 しかし家族ですか……男に……」 そういう趣味でもなければ、子供でもなければそんな事を言うわけはないだろう。 相手は誰か知らないが、そういう告白ととっても良いのでは? とそう答えながら、あまりに慣れない話題に頭を抱えた。 「ツィオは常に色んな女に気を向けてますから、また知らない女に声をかけたところでそれを心変わりというかは難しいですね」 落ち着いて、もう一度珈琲を飲んで幼馴染の常日頃を思い浮かべたが、自分まで頭が痛くなったのでやめた。 あまりにも自分と正反対の男の行動は、どうしたって理解できないものだからだ。 流石に珈琲をパソコンに吹きかけてはいませんよと。 そう言いながら、貴方の後ろからそのパソコンを覗き込むと、確かにそこにはいろんな映像とともに見知ったマフィアの姿をほぼ同時に捉えただろう。 男の方はアルバのコンシリエーレ、女の方は……マウロの部下。 マウロがまた無茶をしているのではないかと、そんな風に心配の表情を浮かべて二人の様子をじっくりと眺めるのだった。 (-188) 2022/08/14(Sun) 0:39:50 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ思えばあなたは幼い頃から、感情表現の曖昧な男だった。 それでも、感情の起伏が無いという事も無いようだった。 それが今は、どうにも薄っぺらに感じるものだ。 こちらの見方が変わっただけなのだろうが。 「知識と経験は違う。 知識は他人事、ただ表層をなぞるだけだが、経験は実感を伴う。 ガキの頃から知りたくて仕方なかった事を経験するってのは、 そりゃあさぞ夢のようだっただろうね…」 良い夢だったのか、悪い夢なのか、わかったものではないが。 何れにしても、既に夢は覚めてしまったらしい。 「それで、"普通"を知ってしまった持たざる者は いったいこれからどうなさるおつもりなんですかね?」 これがただ"普通"を知って戻って来ただけなら、 その事で苦しむわけもないだろう。 今こうして苦しむはめになっているという事から推測できるのは、 結局あなたはそれを手に入れられはしなかったという事だ。 (-189) 2022/08/14(Sun) 0:40:10 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「無益に苦しみながら現状を維持するなんてのは、ばからしい。 何処へなりと行っちまえばいいだろうに。 ファミリーはファミリーの家族を悲しませない」 それができないから苦しんでいるのだという事を、 わかっていてそのような事を言う。 冷笑主義者にとっては、情も忠義もどうでもいい事だ。 「そのどちらかがまずい事を仕出かしてさえいなければね…」 マフィアというものは、身内の家族までをも大切にするものだ。 けれど、もしも出過ぎた真似をすれば、責任を取らされるのは その家族を初めとした関係者でもあって。 それ故に、家族を大切にしろと言うのだろう。 暗に、お前の家族の為にも軽はずみな行動は慎め、と。 (-190) 2022/08/14(Sun) 0:41:14 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「はん。そりゃあ最悪の想像だな。お前さんにそこまで行く先を心配される日が来るとは思わなかった。」 くつくつと笑みを漏らす。 「41にもなって、女にうつつを抜かせるほどもう盛んじゃないんだ。丁重にお断り申し上げる事にするよ。俺も、今の生活で十分に満足しているんでね。」 「ほう、言ったな?それなら俺が先に逝くことがあったら、フィオレロの事をお前さんに託そうか。」 面の下から僅かに覗いた目から伺えるのは、冗談ではなく本気の意思だ。 (-191) 2022/08/14(Sun) 0:42:05 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ「仕事しか取り柄がないだけで……。 でも、ありがとうございます」 褒める言葉には素直に応える。 はにかんだ様子で少し胸が温まった。 自分の言動で誰かが笑顔になる、というのは青年にとって随分稀有なことであったので。 「最近はマフィアの抗争がどう、なんて噂も立っているから、 万が一でも巻き込まれたくなくて手を引いた業者の分の仕事も回ってきているみたいです」 まさかあなたがマフィアの一員だなんて知らずに。 正解を貰えば『やっぱりそうでしたか』と納得した。 ギャンブルだと教えられていれば、きっとまた驚きを顕にしていただろう。 「愛想良く話せるのって憧れます。 会話の得手不得手は仕方ないって割り切ってるんですけど」 青年の話し方は洗練された振る舞いとは程遠い。 くすくすと笑う声に、漸く冗談だと確信する。 うう、と言葉にならない呻きを零し。 「揶揄わないでください……」 弱々しく呟きつつも、心底嫌ではなさそうだ。 (-192) 2022/08/14(Sun) 0:46:41 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「は?3人まとめて拾われたんじゃなかったの? 全員マフィアとかその孤児院呪われてんじゃないの」 思わず一瞬手が止まった。暴言に等しい発言だが、 これにとって『驚いた』以外他意はない。 「ふーん……幹部候補殿は優秀そうで。 まあなんでもいいや。 重要なのはウチのファミリーは優秀なのが多いって事と、 出身なんざ何の役にも立ちゃしないって事だし。 あたいのとこに面倒が回ってこないように頑張りな」 言いながら、調整していた狙撃銃のパーツを 機械にセットして組み立てる。 簡易分解清掃では到底できない、 狙撃銃の精度を守る為の精密な組み立てだ。 それも見る間に完了し、取り回しやスプリングを 簡単に確かめると一度頷いてあなたに差し出した。 「終わったよ。スプリングはこんなもんでどう。 言うまでもないけどゼロインは自分でやりな」 (-193) 2022/08/14(Sun) 0:49:05 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「 すまん、そいつは無理 かもしれん 」フィオレロの名前のあとすぐに食いぎみにはいった。何かあったのかもしれない。 「……本当におまえのことも気にいってるんだな。 此度の祭りを生き残れたら考える、ファミリーにはいられるようにするつもりだしな。 ただ、どう考えてもあいつの望みを叶えられる気がしないだけだ」 (-194) 2022/08/14(Sun) 1:01:16 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア「そっくりそのまま返しますよ。」 「俺は身内の死体を処分するなんてのはごめんです。」 言葉とは裏腹に、仲間意識の薄いらしい掃除屋は 忠義心を重んじる構成員達からすれば疑わしいものだろう。 言ってしまえば下請けのような立ち位置なのだから、余計に。 そして、そんな事はとうの昔にわかっている。 それでもそのような身の振り方を改めないのは、 単にいつ死んだって構わないと思っているからだ。 自分も、そして他人も。 故に必要とあらば掃除屋とて、自ら死体を作る事もあるだろう。 傍から見れば、あなたとそう変わらない。 その実、何処まで同じなのかは、語られざる限りは定かではない。 「一度燃え広がった火は、 燃え尽きるのを待つしかないとは思いますが。 さっさと始末が付いて欲しいもんですね、お互いに。」 「仕事が無いのは困りますが、多すぎるのも困りものです」 特に、こんな暑い日には。 実に他愛無い世間話のようにそう言って、箱を受け取った。 「どうも。次会う時は、仕事の場でしょうね」 生きていれば、なんてのは、互いに無用な前置きだろう。 (-195) 2022/08/14(Sun) 1:01:24 |
コルヴォは、カラン。涼やかな音を立てて、その場を後にした。 (a20) 2022/08/14(Sun) 1:02:02 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「それぞれ別の家に引き取られていた間は会ってないからな、たまたまだ」 ありえないような偶然が起こったからの奇跡だが、それについて驚かれるのは仕方のないことだろう。 自分自身、最後に合流したマウロを見た時は、とても驚いたのだから。 「そもそもツィオとは同期になるが、マウロは数年遅れてる。 孤児院にとっては呪われてるのかもしれないが……上手くいかないような家に簡単に引き渡し続けていた結果だろうさ」 優秀と言われて悪い気はしない。 そろそろ調整が終わりそうな気配を感じて、保存を終わらせたノートパソコンを閉じると立ち上がった。 貴方のそばまで近づいて、銃を差し出されれば、それを大事そうに受け取って、指のかかりの感触などを確かめてしまうだろう。 「ふむ。今日もいい仕事だ、感謝する。 スプリングも……あぁ、注文通りだな、いい具合に撃てそうだ」 ゼロインを自分でやらない客がいるのか? と不思議そうに問いながら、ライフルをそっとケースに仕舞い貴方を見た。 「……。 そういえば君は、俺に問わないんだな。 ボスを狙った武器もまたライフルでの狙撃だというのに、何も」 (-196) 2022/08/14(Sun) 1:17:23 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…もしや、お前さんも言われたのか?」 わざとらしく首を傾けて。 ほう、と面白いものを見る様子になる。 「“家族”、だったか、あいつの望みは。ああ、その程度で構わんよ。奴が未来へ進むことが出来るのならばな。」 貴方に彼の望みを叶えろとは言わない。ただ。 自分に懐いていた手前、行く先の心配程度はしているらしい。 「お前さんは無いのか?言っておくなら今のうちだぞ。」 (-197) 2022/08/14(Sun) 1:19:46 |
【秘】 風任せ マウロ → 花で語るは ソニー「へえ」 本当に興味がなかったから。 そもそも聖母に感謝するような人生を歩んでいないものだから、この祭りに興味を持ったことがない。 周りが浮かれている日だと、その騒がしさに機嫌を悪くしたことこそ多かったのだけれど。 「そりゃあ」 「面白そうだ。ルール無用のレースなんざ、なかなか見れるようなもんじゃない。 酒の肴には持ってこいだろうな」 知らなかったから、君のその説明で少しばかり興味を持ったようで。 どうせ酒を飲むのであれば、レースを見ながらでも構いやしないだろう。 気を紛らわすにはちょうど良いに違いない。 つまるところ。 マウロは君の提案を利用しようというわけだ。 足を止めて、君の方を振り返る。険しかった表情は、少しばかり和らいでいた。 新しい煙草を懐から取り出して、火を点ける。そうしたのなら、君が手に持っているビール瓶の一つに手をのばすのだろう。 「その酒が無駄になるくらいなら付き合ってやる。 その代わり、誘ったからには退屈させてくれるなよ」 (-198) 2022/08/14(Sun) 1:32:32 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ貴方の考えなど露知らず。逸らした視線は近くのカフェに向かう。 勿論近場でなくとも構わないが……。 意識をそちらに向けていたところで、柔らかな囁きが耳に入った。 たのしげな貴方の声が、女の心を揺らす。 「……ありがたき幸せ、です」 意味はどうあれ、好ましいと口にして貰えることは幸せな事だ。 少しの間をおいて髪を揺らし、振り返る。 菫色の瞳はまた貴方へと向かうだろう。 今度はいつものように変わらぬ表情で、笑みはない。 そうしてフレアスカートの裾軽く摘んで、これからダンスでも踊るかのように片足を後ろに下げ膝を曲げてお辞儀を行う。 形式的なものにも思えるそれは直ぐに解かれた。 次に問うのは、お誘いの続きだ。 「…ツィオ様、ラザニアは お好きですか。 少し歩くようですが……美味しいお店があると、聞きました」 (-199) 2022/08/14(Sun) 1:48:58 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ最後まで言及しないあなたを見つめながら、 一度目を閉じながら茶のカップを置いて、 「もしも、なりたいって言ったら、」 ゆるり、目を開きながら小首を傾げ、 貴方を見つめ続ける。 「どうしてくれるんですか?」 周囲の喧騒がどこか遠くに聞こえるように、 微笑を湛えたまま貴方を、ただ。 (-200) 2022/08/14(Sun) 1:56:32 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「ビターなのも、悪くはないけれど。 ……甘いのも、やっぱり、好き」 かちゃり、と食器を揺らす。 銀色の匙に瞳が映り込んで、その双眸の奥の色── 不安で、寂しくて、肉らしくて、恐ろしい。 何よりも苦々しく、砂糖をたくさんまぶさなければ顔をしかめてしまいそうな暗い気持ちが、 ぽつりぽつりと浮かび上がる。 「ずっと、もっと。 先だと、……いいね。 まあ、おばあちゃんになったら私なんかはもう廃業だけど。 そうしたら、……」 あなたの瞳が降りてきて。 少し俯いていた貌が、揺れる舳先のように持ち上がる。 朱が差した唇が、ゆるり、と歪んで。 「そうしたら、ここで日がな一日、こうして珈琲をいただこうかな」 口にする。星に願うときのような。 ――つまりは、けして叶うことのないであろう願いを。 (-201) 2022/08/14(Sun) 2:11:11 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「……。」 その言葉に、今度こそ言葉が止まり。 少ししてから、ゆるりと、面で隠れていた目が覗き、貴方の目としっかり合う。 「どうしてくれるのか、か。もし本当にそうしたいと望んでいるのであれば、俺を本気にさせてから言うんだな。」 「お前が望む家族の形に、俺が全面的に同意して本気になる事が出来たなら。その時は応えてやるさ。」 軽く応じてやれるほど、この男の防御は甘くはないようだ。 (-202) 2022/08/14(Sun) 2:15:56 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「だからこそ、かねぇ。 リカルドさんがいるからって手を出し辛いって 人もいるかもだけど、俺はそういう時こそ……」 視線を受けてはたと止まり、暫しの沈黙。 目を合わせ細めてから、ふっと息を零しながら笑い、 「Mi spiace, signorina. 随分と失礼を働いてしまったらしい。 君の望み次第だが── 一日限りで 楽しめそうなお遊び なら」赤ワインを追加で注文し、まだ行っていなかっただろう乾杯をする為にグラスを軽く掲げる。 無論、何もなければそのまま口づけて、 「十分と思っていたことも、知ってしまえば飢える。 絶望の裏は欲望とはよく言ったものだよ。 うっかり知ってしまったから、求めるようになっただけさ」 と何事もなかったかのようにさっきまでの会話を続けるだけ。 (-203) 2022/08/14(Sun) 2:31:25 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ「知れるのならば俺が知りたいぐらいだ。 事前に防げるのなら幾らでも……」 防ぐだろうか。自分で口に出したのに、途中で止ってしまった。 何度も命があれば,何度も命を取りに行くのだろうし。 明確な鎖も無い今止められる奴はこのファミリー内に居るかどうか。 重要なのはそこではない、とため息を吐いた。なんて気分でこいつはこんな頼み事をしているんだ、温もりとやらに飢えているのか? 「家族が出来たことがあるならそれでいいじゃねえか。 お前には家族がいて、ここにいないだけだ。 何人の家族を喪った奴がここにいるとおもってる、はじめからいない奴も大勢だ。 記憶を失ってから随分欲張りな甘ったれちゃんになってるじゃねえか。誰かの心を一朝一夕で動かしてから言うんだな。 もっとも家族ごっこをしてくれる奴は……お前の場合、若い奴らを時間かけて誰かを口説いた方が早いんじゃないか」 「俺とテンゴは特に……お前等の命を気にしているからな」 (-204) 2022/08/14(Sun) 2:43:43 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【路地裏】 ごつ、ごつ、漸う響く重たい靴音は一定の間隔を保つ。 たった一人の葬列は、暗い路地裏を行く。 静かなその場所には猫の一匹も居やしない。 「お気の毒なことだ」 落ちている『ゴミ』を横目に見て、言う事はただそれだけ。 掃除屋と言えど、頼まれてもいない後片付けはしない。 出処さえわからないようなものは、余計に。 慈善事業でもないのだから当然だ。 言うまでもなく、何処ぞに通報なんて、するわけもない。 こんな場所には地元警察だって来たがりはしない。 きっと一般人だって知っていることだろう。 路地裏のゴミなんてものには、誰もが触れたがらないものだ。 喪服姿が足を止める事はない。 大して先を急ぐ事も無く、ただ『ゴミ』の横を通り過ぎていった。 (64) 2022/08/14(Sun) 2:47:16 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ「そっか、相思相愛とは嬉しいね。 誰ともそうであれって思うけど中々難しいからな」 肩を竦める。 「もちろん。ラザニアもきっと俺のことが好きだと思うし、 仮に嫌いでも今日この日に二番目に好きになるチャンスだ。 ぜひともご一緒しよう」 きっとそこからは、普通にラザニアを食べて帰るだけだろう。 その前に、二つばかり聞いておきたいことがあった。 お辞儀の距離で、自分は両手を広げて。 「ラウラちゃん、二つだけ、聞かせてよ。 キミが僕を好ましく思ってるならさ。 この国から一緒に逃げちゃおうか、って聞いたらどう答える? 争いも、抗争もない、平和な地域まで。 二人で逃げちゃおうか?」 本気とも冗談ともとれない聞き方で尋ねる。 (-206) 2022/08/14(Sun) 2:57:26 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……。」 「やー手厳しい。 他にいないっていうならいいじゃないですかぁ」 ぱっ。と、いつもの無気力めいたあどけなさの含む表情で。 瞳は先ほどまでと変わらぬ瞳で貴方を見つめながら、 お茶らけるように、悪びれず笑う。 「いたって単純なんですけどねぇ。 ま、本気にさせろって言うからにはぁ。 俺が頑張ってるってところ、見たいって事でしょ? やだやだこれだから上司さま方はいつも〜……」 「 だから、俺より先に、死なないでくださいね 。 」 (-207) 2022/08/14(Sun) 3:23:01 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド「そうだよなあ……何年も恋沙汰もやってねえ。 お前たちぐらいの頃は女は一人いたんだがな」 ぼろっと溢して、しまったと思ったがこの部下なら不躾に根掘り葉掘り聞かないだろう。長く話していないのだからそういうことだ。 「……今はそんな風に心揺さぶられるなんてことは ……ないん、で、…ね!すぐに引き下がらなくて驚いた。 俺に惚れてるって言われても困ったが……困るなあ」 飲み終わったカップをおいて再び寝転ぶ。悩みの種が多すぎる、片付けなければいけないことが多いのに仕事の引き継ぎまで。 かたや次期首領の選定を急ぐ動きすら出ている。アンダーボスがまとめてくれているとはいえ、いつ爆発してもおかしくないのだ。 感傷的になるわけでもないが、気のおけない連中を増やしても弱味を晒して邪魔な荷物が増えるだけ。平穏な人生になど戻れやしない、地獄に落ちていくだけの船に誰がのせるものかと。 「リックも気を付けろよ〜。 真面目に向き合った方がこういうのは敗けだ。 誠意なんてここでは通じない 、 Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio」 (-208) 2022/08/14(Sun) 3:25:04 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「文字通り、夢だねぇ。 なんつったって、記憶が戻るまで"俺"の意識がない。 気づいたら全部終わってたようなもんさ。いや、…… ……記憶が戻った時が"終わり"って言うなら二度終わったが」 「これからかぁ。難しいようで単純だ。 探すか、諦めるか。選択肢なんて何事もそればっか……」 「いかねぇですよ。それをするくらいなら死んでいい。 "知れた"と思ったら再びの天涯孤独だ。 君が心配してくれるのは嬉しいけれど、無用な心配さ」 「もう、彼女はこの世にいないんだから」 だから、邪魔のしようがない。 これまでの言葉を一息に述べ、苦笑すらせずつまらなさそうに瞬きをして、手持ちの煙草を吸おうするも──とても吸えたもんじゃない短さに気づいて、灰皿に押し付けた。 (-209) 2022/08/14(Sun) 3:53:44 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio.」 あなたの答えを聞き終えても、何処か諦観じみた笑みは変わらず。 口にする言葉だって、やはり他人事か独り言のようだった。 信ずるは良し、信じないのはもっと良い。 三年前に再会した時から、既にそれはこの男の口癖だった。 叶いもしない事に期待するなどと。 何もかもに失望したように、そんなふうに笑うようになった。 「何処ぞへ行ってくれるなら、俺としても楽だったんだがな。 ま、今になって急に何もかも上手く行くわけもないか……」 心配していたつもりも無いが、反論した所で無益だろう。 客観的な見え方がそうである以上訂正は実に面倒極まりない。 そんな問答に割く時間は持ち合わせていないのだから。 「選択肢があるならまだ良い方でしょうよ。 死ぬつもりが無いなら、せいぜい死に損なっていろ。 俺のせいでも誰のせいにでもして、もう暫く生きていれば良い」 「何せあんたの青い鳥は、存外近くに居るようじゃないですか」 脳裏を過るのは、顧問と幹部のいつかの言葉。 ああ本当に、誰も彼もお優しい事だ。 (-210) 2022/08/14(Sun) 5:12:13 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「俺はあんたと違って、初めから何も変わっちゃいない。 だから今更話すような事は何も無いんだよ」 こっちは何も持ち合わせちゃいないとばかりに片手を揺らす。 寄り掛かっていた壁から背を離し、一歩、二歩。 話は終わりとばかりに悠然と、喫煙所の出口へ歩き始めて。 そうしてそちらを見もせずに、出口の前で一度足を止めた。 「俺はずっと、死ぬ為に生きてきたんだ」 裏社会に足を踏み入れた時から、考えは何も変わっていない。 その考えをあなたに話した事など、これまでに一度も無いけれど。 この10年近くを、ただ死ぬ為に生きて来た。 くだらない自殺願望に他人を巻き込むつもりは無い。 誰から見ても仕方がないと言える形で、 誰に迷惑を掛ける事も無く死ぬなら、今しか無いのだ。 死ぬつもりが無いなら、今度こそ袂を分かつべき時だ。 (-211) 2022/08/14(Sun) 5:13:22 |
コルヴォは、言外に訣別を告げた。 (a21) 2022/08/14(Sun) 5:13:34 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ/* ア"ァ"ー"ー"ー"……………(一生かなり強い言葉を使っており、陳謝) (ここからでも全然顔面を殴っていただいても大丈夫です) (PLは人々の事が好き) (PCはゲボカス)(どうして?) (-212) 2022/08/14(Sun) 5:16:12 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「俺にとって相応に、家族ってものは重いんだ。故にそう簡単に頷いてやれないんだよ。」 再び目は隠れてしまって。 煙管を懐から取り出せば、葉を詰める。 ぼろぼろと、葉が零れているが気にした様子はない。 「手を伸ばすならば、それなりの努力はするべきだ、とは思っているよ。もし俺がお前さんより先に逝くことがあれば、その時は笑ってくれ。」 「フィオレロ。お前の行く未来に幸あらんことを願っている。生きろよ。」 小声が聞こえていたのか、そんな風に貴方に返した。 (-213) 2022/08/14(Sun) 8:27:16 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「はい……その時は、おかわりはいくらでも」 夕刻から夜を迎えにいくこの時間、星は少しずつその存在感を増しているのに。 それは、そこにあるだけなのだ。わたしたちのような者には、特に。 「……だから、気をつけてくださいね。 お帰りの時には、明るい道を」 (-214) 2022/08/14(Sun) 8:40:14 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → デッドヘッド ヴェネリオ「……女は苦手です。 俺もここに入る前は……親にあてがわれた女が一人いましたけど」 リカルドがあなたに拾われたのは15の頃だ。 それより前となれば言わずもがな、なお幼い頃ということになる。 それで女が苦手になるというのは、つまりはそういう事だった。 「家族なんてものはもうここだけで十分なんですよ。 だからそうですね……俺から言える事といえば…… 俺は貴方に命をかけている。他所に浮気は許しませんよ?」 貴方の右腕は、信頼を得て数年貴方と共にあり続けた。 野球で言えば女房役。つまりは夫婦みたいなものだ。 悪い笑みを浮かべそう告げて、まだ熱い珈琲を一口喉に流し 「ってとこですかね」 としれっと言いのけた。 「俺に火遊びは向きません。 かといって、色恋なんてもっと向きません。 今向き合ってるものだけで十分なんですよ」 貴方と、幼馴染と。 それ以上の大事な物なんてあるものかと、そう言外に言い含んだ。 (-215) 2022/08/14(Sun) 8:44:34 |
【秘】 害のない毒 マキアート → 花で語るは ソニーストライプシャツを肘まで下ろし、器用に後ろ手で外して。 肩筋に触れる啄むような唇の感触がくすぐったく、 ただそれが急かされたと感じたのか流れるようにインナーもたくしあげて。 そうして剥き出しになるのは、一見は荒事に対応するために絞られた筋肉質な身体だが、やはり健康的な肉付きが男らしく筋張ったそれを彩っており。ただ、決して少なくない古傷や、色濃く染みついた斑点が決して平穏ではいられない暮らしを物語っていた。 「全く、調子がいいんだから…… 果たしてそれは“どっち”に対するお礼なんだ?」 器用に衣類をテーブルまで投げて、改めてくっついた人肌が愛おしく、互いの昂る情欲を満たしてあげるために一度腰を持ち上げる。着衣も殆どなくなり、身を包むのは力強く膨らんだ脹脛を押し付けるソックスと、秘所を隠すどころか主張させるばかりの下着のみ。 顔を向き合わせて、今度は股の間に尻を下ろすようにして座る。勃ちあがった自分のそれが下腹なりに擦れたら、貪りたくてもっと押し付けるみたいに。 「優しい相手にメチャクチャに、なんて頼むキミは、 存外意地悪なんだなと改めて思うよ」 とはいえ幾度となく好き放題してきた相手を今は自由にしてもいい、となれば、口では乗り気なわけじゃなそうなことを言いつつも、どうしても湧き立つものはあるもの。それが後を引かない感情ならば猶更。 背もたれに手を乗せ、出来の悪い駄犬のような、甘え上手な表情で見下ろして。 鼻先を近づけて顔を斜めにし、慈しむようなbacioを。 せっかくの熱が冷めてしまわぬように、そのままよく手入れされ滑らかな手の平をシャツとズボンの隙間に差し込み。今度はそちらの衣服に手をかけていこうとするだろう。 (-216) 2022/08/14(Sun) 9:06:08 |
【人】 害のない毒 マキアート>>52 リカルド 「何事も、遅すぎることはありません。 なんてオレが言うことでもないでしょうけど。 今この場に来る気になったとなれば、 じき上手く楽しめるようにもなりますよ」 そちらの過去を知ったわけでもないだろうが、 やはり縁遠そうな印象を踏まえて前向きな言葉をかける。 「はい、正に。カクテル言葉ですね。 こちらも気を着けてはいるんですが、 つい情に流されることも少なくはなくって…… いっそ見習いたいくらいですよ、ハハ」 そう憧れのような目を向ける男は、心から友好的だ。 まるで相手が自分を害する訳ないと信じて疑わないようで。 それはここがある種の中立地帯だからということを抜きに、 相手の人柄さえ──あなた相手には全く考慮していないわけでもなさそうだが、それでもきっと、他の者に、他の場所でも同じようにする。 来いと言えばノッテのアジトにだってついてきそうなもの。 利用されてもおかしくないというのに。恐ろしく映るのも不思議ではない話だ。 ▽ (65) 2022/08/14(Sun) 9:45:10 |
【人】 害のない毒 マキアート>>52 リカルド ただ取引の場で出会うときに、断られることもあるにしろ、 要求するものは少なくともカタギのそれではないし、 どうにも扱いに手慣れている。まごうことなき裏社会の者。 「諸々を考慮しなければ、 祭りとかにオレがついていってもいいんですがね!」 ただ、貴方はそういうわけにもいかないでしょう、と。 けれど言外に、“貴方がいいなら”なんてニュアンスを含めて。 噛み砕くなら、マフィアらしくないのではなく、寧ろ、 『マフィアはそうであればいい』なんて思想が透けているようだ。 祭りを楽しむのも、バーで便宜を図るのも含め、彼には同じこと。 結局、こいつは現在自分たちの置かれている状況を何も考えてない──と片付けてしまっても、構いはしないだろうが。 いいんですか一枚!と嬉しそうに自分の皿へピザを乗せる、 その呑気な表情に対して、結局深く考えても仕方あるまい。 (66) 2022/08/14(Sun) 9:46:07 |
【人】 害のない毒 マキアート>>58 テンゴ 「そんな軽く済ませるだなんて! 一個盗まれるだけでもう全然利益が……」 あ。間の抜けた声をひとつ出して、 熱が入る前に冷却。言ったところで押し付けにしかならない。 とはいえ、自分の仕事を考えると、 彼らがあのまま悪い方に育たないことを祈りたいものだ。 「……駄菓子、かあ。 嫌いじゃないけど、最近全然食べてないかもしれません」 聞かれたことに対しては、実に素直に答えた。 (67) 2022/08/14(Sun) 10:28:31 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 礼の言葉には僅かな頷きだけ返して。 風に揺れる花のように。 「お祭り以外の賑やかさは…困りますね。 危険な事に巻き込まれないよう、お気をつけください」 素性を明かせない以上、それ以上は言わずに。 …言えずに。身を案じる本心だけ、伝えた。 「…会話が不得手、ですか?」 ひとつふたつ、瞳を瞬かせて。 それから、緩やかに頭を左右に振る。 「そのようなことはないかと。 現に私はあなたとの会話を楽しんいますから。 …それともフランにとって私との会話も苦手、と つまらない、と感じますか?」 首を傾げ尋ねる。紫水晶が耳元で揺れた。 「ふふっ、ごめんなさい。 お詫びに次の一杯は奢らせていただきますね」 軽く手をあげマスターを呼び、手で口元を隠し注文をひとつ。 マスターは目元を緩めて頷き、ヴィオレッタも頷き返した。 それはグラスが空になる頃に届くだろう。 (-217) 2022/08/14(Sun) 10:31:53 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「俺だって軽くはないですよぉ。 軽いならそもそも望まなくても手に入りますしね」 あーあー。零してますよぉ。 なんて言いながら零れて一部葉が机に乗ったなら、払うように取り除いて。 こんなゆるゆると世話を焼くのはいつもどおりの光景なのに、言葉だけが今日は違った。 「……伸ばしたところで誰も来てくれなかったんですよ。 なのに、ある日突然知りたいものは知れた。 これが、神様の試練とかいうやつなんでしょうかねぇ。 努力とか、する意味が果たしてあるのか」 「たまにわからなくなりますよ」 生きろ、の言葉に対して。 笑ってくれ、に対して。 眉尻を下げながら、笑えませんよ。と言葉にできないまま、笑いに従ったそれは形を作らず、ただ口を噤んだだけになった。 (-218) 2022/08/14(Sun) 10:47:27 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → ”昼行灯” テンゴ「……じゃあ、俺は今日はそろそろ戻りますよテンゴさん。 駄菓子がぜんぶ盗まれないように気をつけるんですよ」 なんて、答えが返せないのから逃げるように、 なんの静止もなければ、その場を立ち去ろうとするだろう。 (-219) 2022/08/14(Sun) 10:49:25 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「食っちまえばあっという間だな。 さ〜て……はぁ。面倒臭えけど行くかぁ」 立ち上がり、自分の分とあなたの分のカップを持って。 「片づけておくから先行きな。 何してたか聞かれたらちゃあんと誤魔化しておくんだぞ」 サボりだと思われたら二人してドンに怒られるからな、と付け足して。 (-220) 2022/08/14(Sun) 10:59:58 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「偶然にしたって出来すぎだろ……。 マフィアの斡旋所かなんかなんじゃないのか、その孤児院」 よっぽどだぞ、と言いながら、仕事の出来に満足気に頷く。 ゼロインに関しては「バカと変態はどこにでもいるもんだよ」 そんな一言で切り捨てた。 「聞いてどうすんのさ。『犯人ですか?』『はいそうです』 『じゃあ死んでください』そんな風になるわけ? 兵士達にも言ったけどね、あたいは探偵でもなんでもない。 犯人を捜すのはそういうのが得意な奴がやりゃあいい。 あたいは仕事をして、バカ面が出てくるのを待つさ」 「それに、祭りの場であんなツラしてるような奴が 犯人なら、放っておいても勝手にボロ出すだろ?」 (-221) 2022/08/14(Sun) 11:13:09 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → デッドヘッド ヴェネリオ「……先代に殉じるような物言いですね。 上が死ぬと順に死ぬことなんて義務付けられてないのに、どうしてそこで言い淀むんですかもう」 苦笑。そういう所が放っておけないんですよ。 なんて言葉付き。 「そうでしょうか。 喪った、望んだのにいない人はたしかにいると思います。 それで、悲観し続けてればいいというその意見には肯定できませんよ。 多かれ少なかれ、諦めるか探すか。 その後者を取っただけで「一瞬でもいたんだからそれでいいだろ」 と言われたら、それを全員が受け入れる環境なら。 そんな組織は一日で滅びることになると思います。 結果的に組織の利にもなるしお得ですよ」 本当に得だろうか。 俺の家族は。見た夢は。 半年も持たずに消えた夢はもう存在しない。 求められないまま苦しめばいいのかとは、言わないけれど。 「……一つ訂正するなら」 「誰でもいいとはまるで思っていませんよ」 「何を言われても仕方がありませんが…… 俺の命を気にしてくれると言うのなら、 その言い方は避けてくれると嬉しいですね」 (-222) 2022/08/14(Sun) 11:16:39 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 蜉蝣 アベラルド「聞かれ方によりますよ〜……」 あまり上手く誤魔化せる自信はなくて。 捕まらないのが一番だから、そうしようと自分の中で方針を固めつつ。 「……ひとりで危ない事しないでくださいね、アベルさん。 ぜったいですよ、ぜったい」 片付けをお任せして、去り際。 扉を開いて、閉める。 その刹那にお願いをひとつだけ残して。 ぱたん。……閉じた向こう側から、少女が遠ざかる気配。 それを見送る室内には、静寂が訪れた。 (-223) 2022/08/14(Sun) 11:16:44 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>56 ルチア 買い物袋を抱えての帰り道。 街に溶け込む少女を見かけ、小さく首を傾げる。 今日は親鳥さんと一緒じゃないのですね 声を掛けようと開きかけた口は閉じて、僅かに緩める。 確かさっき―― 足早に踵を返して数十秒、再び同じ場所に。 …… こつこつ こつ足音が少女に近づく。 「こんにちは、ルチア。 誰かを待っているの?」 片手には買い物袋とさっき買ったばかりの 露店のしぼりたてオレンジジュース。 もう片方の手にも同じジュース。 それをあなたに差し出しつつ尋ねる。 アジトの時よりフランクに、 ”顔見知りの子”に話しかけるような雰囲気で。 (68) 2022/08/14(Sun) 11:17:28 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ「残すもんは、先代からの忘れ形見ぐらいか」 ヴェネリオずっと面倒を見ている孤児院のことだ。 ファミリーにはいってからずっと、子供たちの記念日と祝祭の手土産は忘れたことはない。 ノッテにいる限り、死ぬまで守ってやろうと思っている穏やかな生活。基、ファミリーのための資産。 「……フィオレロもお前もくたばったらあの孤児院をまともに面倒見てくれるやつがいなくなる。 情けないぜ、協調性の欠片もないやつらは。 残りはリックの同期にでも書き置きでもするつもりだ」 (-224) 2022/08/14(Sun) 11:31:02 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ「おいおい、言い逃げはよくないですぜ旦那ぁ。 最後って建前のくせにそれはないでしょ〜。 止められて当然だよ、そんなのさぁ」 走って掴みかかったりはしないが、 『勝手に終わらせるな』とばかりに呆れた声。 「おい」と言う呼びかけ。反応した出口の前に立ち塞がる部下が、そう簡単に帰らさせてもくれないだろう。 「今このタイミングでそれって君」 「君と一緒に死ぬ気なら側にいても良かったってこと?」 「そう言うのは早く言葉にするべきだったねぇ。 何が"最初から変わってない"だ。 こちとらその"最初"を聞いてねえんだよ。 何かの流れ弾に当たらないと死ねないし喋らない、正真正銘の死に損ないさんさぁ。 今まで散々その態度でも俺がいたのに、 まあどうして話してくれないんですかねえ」 無理矢理にでも逃走しようとしていたならまた別だが、 そうでないならそばによっていって、 あえてあなたの前にしゃがみこんて見上げて話す。 「しつこく付きまとわれたくないなら、 話すほうが徒労の確率があっても良くない?それか、」 「殺してくれる誰かでも見つかった?」 (-225) 2022/08/14(Sun) 11:31:04 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 鳥葬 コルヴォ/* ア"ァ"ー"ー"ー" してるPL様かわいいね、かわいいです。 すごい強打をされて驚きましたけど こうして丁寧に説明して頂けてたら全て問題なしです。 私は強いです。お心遣い感謝します。 今後もよろしくできたらよろしくおねがいします (絶縁したそうなコルヴォくんを眺めつつ) (-226) 2022/08/14(Sun) 11:40:11 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → 情報屋 ロッシ/* あ、そちらも影響あるのですね! その通りです…そして今回、ノッテ幹部二人のどちらかに護衛先を変更になりそうなのでご連絡します。 どちらかがもし駄目なようでしたらお知らせいただけると助かります。 受け流し先の変更はないです。 (-227) 2022/08/14(Sun) 11:42:22 |
【独】 イル・マット フィオレロ危ない危ない…… 思った以上にコルヴォくんが死にたそうだった…… これで護衛してたらずっと苦しみ続けてほしき悪しき昔馴染みになるし、話の流れ的に今回は上司のどちらかが自然だなあ (-228) 2022/08/14(Sun) 11:43:33 |
【独】 情報屋 ロッシ/* (ノッテの25歳組が一日で全滅する可能性を見て天を仰ぐ図) いやぁ、そうそうないんですけどね!!! (マウロ呪殺、リカルド処刑、ツィオ恐怖死) (-230) 2022/08/14(Sun) 11:51:35 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「そう? 嬉しいな。これだけが両親からの贈り物でさ。 小さい時に預けられて以来孤児院育ちでね、あとはまあ花は今でも送られてるけれど。 ああ、別にアレコレ気持ちがあるわけじゃないから、気にしないで」 名前についてコメントがあったなら少し誇らしげにはする。 本人が言う通り、他人が想像するほどには己の出自を気にしているわけではないのだろう。 己の口にしたことについて、影のある振る舞いをするふうではない。 「コルヴォが相手だったなら、普段よりもおまけにサービスするかも。 コレ、店の場所。できればほかの花屋に浮気しないでほしいなあ、なんて。 ああでも、そんなに用のある仕事だとかなのかな。墓守とか?」 先の物言いだと個人的な用向きのためであるようにも聞こえなくもないが、 どうにもなんとなくそれでは収まらないような気がして、改めて尋ねる。 互いがどんな人物であるのか、知らないのだから仕方がない。 応じられた手を両手で掴むようにしてぎゅうと握って、軽く引く。 姿勢のわずかに崩れたところを狙うの自体は不自然な振る舞いであったとしても、 頬同士を寄せて挨拶とするのはこの国では珍しいことではない。 だから、頭の位置をずらして寄せようとする男の仕草は多少馴れ馴れしくとも変なものではない。 それを受け入れるだけの姿勢や好意というのは、触れ合うのを厭うような相手にはあるものかな。 (-231) 2022/08/14(Sun) 12:00:14 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → ガット・リベロ ルチア「心配すんなって。余計な事すんのは嫌いなんだ。 俺は仕事以外の仕事はしないんだよ」 「お前も、危ない事はやめとけよ」 手を上げて、あなたがドアの向こうに去っていくのを見送って。 ……ふう、と一息。 下手に動かない方がいい。そのことは分かっている。 わかっているし、この件に関しては 正直。 興味や義務感より大儀である方が勝ってしまっているから、 自分からはきっと、何も。 「……何もなきゃ、な」 水道の蛇口を捻る。 カップを洗う音に鼻歌が混じって、それが終わればこの部屋も誰も居なくなるだろう。 (-232) 2022/08/14(Sun) 12:25:04 |
【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド喫茶店やデリカテッセンと違って、ひっきりなしに人が訪れるわけではない。 街の様子や評判のおかげでそれなりに繁盛はしているものの、 電話で品を予約して、受け取りの時だけ見せに来る、なんて人間も少なくない。 扉に着けられたチャイムが音を立てて来客を報せ、そういえば、なんて時計を見る。 バックヤードから顔を出した男はエプロンを着けたまま、カウンターを通って。 見知った相手の顔を確認したなら、不安通りの気さくな笑みを返した。 「いつもありがとうございます。この花でよろしいですか? どの枝をお取りしましょうか」 この季節の花であれば、ゼラニウムやジャスミン、ブーゲンビリアにつるバラ。 ラナンキュラスやエンジェルトランペットなどもこの季節には合うだろう。 剪定鋏を片手に、相手が指した花の展示に手を添える。 (-233) 2022/08/14(Sun) 12:34:27 |
【秘】 piacere ラウラ → イル・マット フィオレロ女は貴方の反応に満足したのか、もう一度笑みを作る。 内側であればこうした反応は不敬に当たるだろうが……。 「素敵です、ね」 今くらいは許されてもいいだろう。 ワイングラスを手に、胸の位置まで掲げる。 「……Salute」 大して望みはない。形にするならこれはただの戯れでしかない。 掲げたワイングラスを口元に運び、目を閉じた。 「…ラウラの望みは、役立つこと ですから。 ……お戯れが過ぎました、ね。失礼致しました」 仲良くなりたい気持ちは嘘ではないが、 遊び をするには状況が宜しくない。上司の姿を頭に思い浮かべて、閉じた目を開いた。 「…求めることは悪いことではありません、から。 欲があるからこそ、人間と言えます」 「ですから……ラウラはそんな皆様が、羨ましくて 好きです、よ」 (-234) 2022/08/14(Sun) 12:37:00 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ「ヴィオレッタさんも、用心してくださいね。 何があるか判りませんし」 自分よりずっと死と隣り合わせの日々を生きていることを知りはしないけれど、この辺りで生活しているなら危険は零ではないと考えて心配する言葉を掛けた。 「自分は楽しいですけど……そんな、つまらないなんて。 ヴィオレッタさんとのお話は楽しいです。 ただ自分の話に自信がなくて」 会話の楽しさは平等ではない。 一方だけが満足してもう一方が不満気であることは珍しくないことだ。 青年はそういった状況を危惧している。 視線を上げれば揺れる紫水晶が瞳に映った。 酒に浸ることで輝きを増し、誠実の名を冠して、誠実を着飾る女性の本質とは何なのだろう。 「……ありがとうございます」 奢り合いになってしまった、と内心で恐縮しつつ、厚意を断る理由もない。 グラスの残りを飲み下しながら、注文が届くのを待った。 (-235) 2022/08/14(Sun) 12:55:09 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「そんなわけないだろう。ただの治安の悪い孤児の掃き溜めだ」 ゼロインも自分でやらないような奴はもはや狙撃手ですらない。 そう言ってこちらも切り捨てれば、満足そうに頷いている様子が見えて、再度一言”助かった”と礼を言う。 「まぁ、そもそもバレて困る身内殺しを、足のつきやすい自分の得意分野でやるわけがない。 少し考えて欲しいものだが、何処にでも突っかかってくる愚か者はいるものだな。 それに……身内に犯人が居るならば、そのうち自分の力を誇示しそうなものだがね」 下剋上とはそういうものだろう、と呟いて。 やれやれと肩をすくめて貴方を見やった。 昨日も、今日の今も対して変わらない仏頂面をしているが、幾分今のほうが穏やかだろう。 「ああいう場はどうにも慣れない……、そう言ってくれるな。 次からはポロシャツくらいは選ぶとするさ」 (-236) 2022/08/14(Sun) 13:15:20 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【街中】 大通りを一本外れれば、祭りの喧騒も幾許か遠くなる。 街路に置かれたベンチに腰掛け、少年はゆっくりとページを捲る。 けれどその手にある本は、とてもその年恰好には見合わない絵本だ。 タイトルは『ピノッキオ』——木で作られた人形が、正しい行いや良心といったものを学び、最後には本当の人間の子供になるという童話。 (69) 2022/08/14(Sun) 13:23:17 |
【秘】 piacere ラウラ → 狡兎 ツィオ「心の底から嫌いで、関わりたくなければ……。 人はそれを 無かったものにします、から」 そうでないことを相思相愛とも言いきれないのは勿論。 それでも、話せば分かることもあるらしいので。 「…それでは、行きましょうか」 一歩踏み出そうと足を動かしたところで、貴方からの問いかけ。 他者である己がその意図を理解することは出来ないが……。 動かした足を貴方に近づくように置いて、軽く背伸びをする。 「……ツィオ様が心からそう願うのであれば、ラウラは 着いていきます。 ですが……少しでも心残りを残し、苦しむのであれば──お断りします、よ」 続いて、女の指先が貴方の頬へと伸ばされた。 こちらから触れることは無いだろう。 「…本当に大切なものへ、手を伸ばして掴むべき です。 ………ラウラは、何かを捨てて得るには 価値のない人間です、から」 言葉とともに僅かに逸らした目を細め、小さく息を吐き出す。 この言葉の意味を正しく理解することもまた、他者には難しい。 (-237) 2022/08/14(Sun) 13:36:41 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「冗談だよ、でも生まれた時から宮殿暮らしなわけじゃないでしょ。 祭りに参加したりするのは、はじめて?」 何気ない、そう聞こえるようにイントネーションを抑えた言葉。 果たしてどれだけ相手のことを調べているのか、そうでなくとも例えば上層の血縁ではないとか、 順当に功績を積み上げて今の立場にあるというのは、ある程度情報を仕入れていればわかることか。 何も相手の出自の如何まで、相手のファミリーの中で噂される以上には知らない筈だ。 「急にデニムのパンツ履いて足元スニーカーにして……なんてやったら動きづらいでしょ。 人が多いから、目の行かないところまで変える必要はないし。 少し体裁整えておきたい場所に行くなら、祭りから離れたらジャケット羽織ったらいいよ」 白からアイボリー、ジャケットに色相の近い青のデニム生地のまでぱっと当ててみたりする。 相手の方が背が高いぶん、宛てがうのにも手を上げ下げして、ちょっとした運動だ。 あくまで目の前で店のものを、なおかつ相手も選ぶ権利のあるものを手に取っているのだから、 何かしら仕込みをしている……とは考えづらい、と思う。 「気に入ったのあったら、着てみたら? 肩の動かしやすさとか色々あるでしょ。 お兄さんは顔立ちがいいから、何でも似合わないってことはなさそうだけどさ」 何枚か持たせて、評価の渋かったものは元の棚に戻して店員に任せたり。 試さずに買うのもなんだから、と試着室の方に背中を押し出す。 ふつうだったら容易に接させはしないだろうけど、それとして。 もし進言のままに試着室に入るのであれば、ひょいと。その後ろからついてくる。 口元に人差し指を当て、"Shh"と合図までご丁寧にして、だ。 (-238) 2022/08/14(Sun) 13:40:51 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ「だからこそ、だろう。」 「俺の国ではよく言ったものだ。努力をすればいつかは報われる、と。まあ報われない時もままあるが。」 「信じるだけは、ただじゃあないかね。神ではなく己を。」 なんて。頭から拒絶していないのだから良い方だろう、とカラス面は嘯く。 「ああ。そちらこそ、寝首を掛かれないように気を付けるんだな。」 去り行く貴方を見送る。 この先に待つ未来など知らぬまま、ただ、明日を信じて。 (-239) 2022/08/14(Sun) 13:41:54 |
【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ「…なるほどな。良いだろう。」 「お前さんが先に逝ったその時は、引き受けてやる。」 友の願いであれば、と首肯する。 「確かに、血の気が多い上に協調性のない連中が多いが…まあ、何とかなるんじゃあないか。多分な。」 そうなって欲しい、という希望のもと。 煙管を出して葉を詰めながら、そんな風に言う。 相も変わらず、葉をぼろぼろ落とすのはこの男の常だ。 (-240) 2022/08/14(Sun) 13:53:42 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「ああ、居た。よかった」 「この枝をお願いします。咲き方が愛らしい」 奥から来たあなたを見れば、手を挙げて挨拶をした。 仕事帰りだからアジトに居る時と違い軽装だ。髪も青いゴムで一つに括っている。柔らかい笑みも、表向きのものだった。 そう言って指すのは白いジャスミンの一枝。 ラッピングもお願いします、と一言添えて。 「……どこもかしこも賑やかですね。 花を買う人も、いつもより多いんじゃないですか」 「俺の店もいつもより忙しくて。普段通りの時間に来られてよかったです」 この男が外で裏の話をする事は殆ど無い。 だから今日も、いつも通りの世間話だ。 (-241) 2022/08/14(Sun) 14:01:58 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 銀の弾丸 リカルド「バカと変態がファミリー内にもいると困ったもんだね」 くつくつ、喉を鳴らすのは散々誰かに馬鹿と言われたからか。 「ま、精々気張るんだね。あたいの仕事は終わり、 次の仕事まではのんびりいつも通り過ごさせてもらう」 椅子にどっかり座り込んで、PCに向き直る。 電子の海へ海水浴に出かけるようだ。 これ以上の用向きがなければ、 ストレガは貴方を引き止めないだろう。 (-242) 2022/08/14(Sun) 14:17:44 |
【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ「今じゃ祭りなんて体裁のいい悪ふざけみたいなモンだよ、 カミサマがヘルメットと手綱だけ、鞍もつけない馬に乗ってヤバいレースをするのを、 大手を振って歓迎して祝福してくれるわけないんだから。 でもオレはそういうの好きだね。お兄さんも好き?」 盛事や典礼に関わる人間が聞いたら卒倒しそうな話だ。 少しの無礼も気にしないのは初対面の相手だからか、相手のノリを見極めたからか。 何にせよ、相手が乗り気の姿勢を見せたならば男の顔はいっそう喜色に満ちた。 レースを見下ろせる道まで案内する。遠景のレース場は街の建物とほとんど面していて、 誰でも入れる観戦席もあれど、高いところから建物の上から見下ろす人もあれば、 馬の走るドーナツ状の道の真ん中に作られた席も人がひしめき合う。 ビール瓶を一つ渡す、封はきちんとされている。若者なら飲み慣れたモレッティだ。 レース場を加工観戦席の近くまで相手を連れて行って、今から走り出す様子の馬を指す。 「ホラアレ、あそこの騎手が持ってる鞭。アレは他の騎手や馬に向けてもいいんだぜ。 他の騎馬にタックルしてもOKなんての、F1より治安悪ぃ。 どうせレースを見るんだったら賭けでもしようか? どの馬が勝ち抜くのかさ。 何を賭けるかはソッチが決めていいよ」 (-243) 2022/08/14(Sun) 14:55:37 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → ガット・リベロ ルチア「私も女だからね、大丈夫」 言われた通りに、頷いて。 アイスの表面を、匙が薄く掬い取る。 「――……十分に気を付けて、帰るよ。 あなたも、気を付けてね」 そうして、それを口に運んで。 ……ふ、と、メイクで固められた顔が解ける。 「おいしい」 そうして、ありがとう、と。 ひんやりと冷えた息を、吐いた。 あとはしばらく、通りを眺めながら珈琲を楽しんで。 チップとともに支払いをすませれば、また雑踏の中に消えていくだろう。 (-244) 2022/08/14(Sun) 16:03:34 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート 「楽しめるように……ですか。 えぇ、そうなると良いですがね」 諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。 でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。 今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。 「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」 ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。 ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。 いつだったか。 貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。 あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。 「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」 敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。 その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。 (71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ伸ばされた指に、自分の手を重ねる。 掴もうとはしない、添えるだけだ。 それが相手への、自分への何よりの答えになったかもしれない。 「へえ。それは、光栄だ。 心残りなんかは、きっとラウラちゃんと一緒に居れば、 忘れられたり拭えたり上書きしたりできるよ。 ――男って、そういう生き物だからさ」 女に溺れようと思えば、いつだって溺れられる。 ワインだって、薬物だって、女だって同じだと、俺は思う。 「分かった、覚悟が決まったときはお願いするよ。 その時にお互い、まだ五体満足だと良いね。 そうしたら、随分と楽しめるだろうから。 ――そして、次の質問には答えなくていい。 ただ、ここで俺に質問されたことと、 そしてその答えが見つかったときは、それを大事にしてほしい」 ▼ (-245) 2022/08/14(Sun) 16:47:05 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ人をかどわかす翠の瞳が、貴方の目を覗き込む。 「――マウロが。 もし同じように"それ"を望んだら。 キミは、どうする――? 俺にしたのと同じ回答なら――。 それを覚えていてくれるだけでいい」 その結論は。 いつか、誰かの救いになり得る。 そして、願わくは、俺が居なくなったときに。 そんなことを言っていたバカがいたなと 笑って思い出してくれれば俺はそれで充分だ。 パッ、と離れ。 「――さあ、行こうか。 ラザニアが冷える前に、エスコートしますよ、お姫様」 自分は騎士にはなれないが、道化になることはできる。 恭しく手を取って、道の先を促した。 (-246) 2022/08/14(Sun) 16:48:15 |
【秘】 イル・マット フィオレロ → piacere ラウラ「あぁ……気にしないでくれて全然構わないよ。 こういうやり取り、楽しいから」 「ラウラくんが役立ちたい望みを叶えるのに1日なんかじゃ、 時間も人望も何もかも足りないだろうからねぇ。 ビリヤードでわざとサポートしてもらうのは余りに格好悪いし」 それはちょっとねー。なんて想像して苦笑し、 グラスが合わさったことだけで今日は既に満足している。 「……はは。胸に刺さる。 俺も昔は君に近い気質だったから。 そんな成り上がりを好きと言ってくれる君にも、 いつか……欲を目覚めさせてくれる人が現れるといいね」 自分がそうだったからの例え。 食事の時間なんて短いものだ。そうして話している間に、 お開きの時間も近づくかもしれない。 (-247) 2022/08/14(Sun) 16:49:03 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>63 ストレガ 「邪魔だわ。楽しみなんて。」 「死ぬときに、未練が残ったら嫌だもの。」 生に執着するような人間にはなりたくない。 屍の山を築いておいて、生きたいなんて言葉を吐きたくはない。 明日が来ることに期待なんてしたくもない。 また一口、ドリンクに口を付けた。 「血でふやけた手なんて、猫は嫌がるわね。」 「ないわ、やりたい事。一つも。」 「それに………あの店を気に入っているの。」 「死ぬならあの店の中がいいわ。」 時代から忘れられた品物たちと共に、 誰にも見つからずに忘れられていく。 貴女が私を殺すときは、あの店にしてくださる?なんて 無機質な問いかけを零した。 (72) 2022/08/14(Sun) 16:59:41 |
【人】 害のない毒 マキアート>>62 ヴェルデ 「……そんなものか」 優劣を比べ合うのに意味はない。 キミも理解を示してくれるなら、 きっと気にしなくてよかったことに違いない。 「そうだね。“当たり前”だ。 逆に言えば無理に同じにならなくてもいい。 多様性の尊重……皆が皆、そういう考えでいてくれたらこの街ももう少しは平和だったんだろうけど」 指された方に目を向ければ、 ああ、とか何だか懐かしむような声をあげる。 「いるだろうねえ、蛇。触ったことあるよ。 オレはどうしても好きになれなかったけど。 でもよくよく顔を見てみると結構愛嬌があるんだ。 虫のことを可愛いと愛でる知り合いも知ってるし……思う以上に人の差って激しい者なんだよなあ」 それが生活が豊かである故の知見ではなく、見世物小屋で培った経験であることは知る由もないだろうが。 ただ、人は色々な育ち方をしてるわけである。 「有意義な話だったよ、ボク。名前を聞いてもいいかな? オレはマキアート。この辺の賭博場で働いてるんだ」 (73) 2022/08/14(Sun) 17:13:00 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー「昔は孤児だったからな、院の外に出ることは殆どなかった」 今でこそ金回りは良いが、当時からすると逆にこのような店や祭は敷居が高かった。 医者の家に養子で入ってからは教養を身につけるための勉強漬けだったし、急にいい服を着せられたから、何分中間、普通を知らない。 家出をしたあとは直ぐにノッテに拾われて、そこからは死にものぐるいであったから、青春らしい青春を経験したことはない。 「それでも一番、普通に遊べたのは孤児院に居た頃だったかもしれないな」 幼馴染の手を引いて、夢を語ったりしたあの頃が懐かしい。 デニムを身体に当てられ、その新鮮さに「ほぉ」と相槌を打ち色々な服を代わる代わる見せられた。 余りこだわったことはなかったが、服の合わせ次第で十分に上品に見えることを初めて知っただろう。 「随分軽い生地だな……。 試着、ここで着替えるのか……?」 一瞬迷いを見せたが、ここに見張りなどはどうやら居ないらしい。 とはいえ、試着室は他の目のない狭い場所。 無防備に服を脱ぐのはいかがなものか。 いや……銃は肌見放さず持っている。 このような場所で騒ぎを起こすのは互いにとって本望ではあるまい。 そう思えば一言「わかった」と諦めた様子で頷き、試着室へ入る。 一緒に入ってくるのがみえると「おい!」と声を上げかけたが、その寸前で飲み込んだ。 (-249) 2022/08/14(Sun) 17:15:03 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* Ciao!ボスの飼い猫の妹の息子です。 12:00:14に頂いた秘話について、仕事中の名前でお呼び頂いているのですが 文脈的に恐らくミスかな?と思いますので、 その場合はそっと脳内補完をして返信しようと思います。 表記とまったく違う偽名を名乗るなんぞという 死ぬほどややこしい事をしていてすみません…… お忙しい中お手数お掛けしますが、念のため確認をとご連絡させて頂きました。 (-250) 2022/08/14(Sun) 17:31:32 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー/* エッチなことを!!??!!?!? わかりました。(受けられるとは言っていない) ご連絡ありがとうございます、これより返信に移ります… (-252) 2022/08/14(Sun) 17:36:37 |
【秘】 銀の弾丸 リカルド → 冷たい炸薬 ストレガ「全くだ。……まぁ、狙撃場所くらいなら直ぐに割り出せたからな。 いくつか候補地点があるから、視察には行くつもりだ」 敵が油断でもしていようものなら痕跡が残ってることだろう。 同じ狙撃手であるからこそわかることを探すのは務めではあるはずだ。 「ふむ、君もいつも忙しそうだからな……休めるときには休むと良い。 正直、君を失うのは惜しい。どうか命は大事にしてくれ」 それは腕のいいメンテナンスの技師としてなのか、同じファミリーの者としてなのかは甚だ不明な言い方だが。 少なくとも、余り緊張せずとも話せる数少ない女であるという認識ではあるからこそのねぎらいだ。 こちらに背を向けた貴方に「ではまた」と言葉を残し、男もまた背を向ける。 ライフルの入ったケースを持ち、静かに部屋を出ていったことだろう。 (-253) 2022/08/14(Sun) 18:10:19 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ少し足りない様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。 同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。 「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」 「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」 先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。 (=5) 2022/08/14(Sun) 18:16:28 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 翠眼 ヴェルデ男の手は大きく、歳なりに丈夫な感触がする。 上から伸びるそのシルエットに、もしかしたら君は怯えたこともあったかもしれない。 そんなものから伺えるぎこちなさを受け取る度に、その傷が癒えるといいと思った。 気遣う視線を滲ませて同情を押し付けることはしない。気を遣わせた、回させた、揉ませたと萎縮させることは控えたい。しかしもしかしたら、聡い君には伝わってしまっているだろうか。 (-254) 2022/08/14(Sun) 18:20:15 |
【魂】 家族愛 サルヴァトーレさて。 どうしたものかと暫し出方を伺った。 しかしあちらから仕掛けてくる様子は見せない。あくまで警戒をまといながらじっと、こちらの動きを待っている姿に息を吐いた。そちらから動いてくれれば、どうとでも応じられたものを。 やはりそこまで逸ってはくれないか、少し骨が折れそうだな、なんて。 いつまでも睨み合ったままでいるわけには行かない。 シートベルトを外し、衣服のしわを整える。馴染んだものを片手に持ち、そのままポケットへ。血を見るのを好む性分ではないが、必要があれば容赦はしない。 扉を開く。フレームを壁にする僅かの間、再び相手の姿を確認。 ────女だ。 脚の曲線の形からそう判断する。軽装だ。しかし油断するものではない。 ならやはり、エスコートはこちらがするべきだろう。 「やあ、お嬢さん」 「駄目じゃないか、こんなところにそんな格好で来たりしたら。悪い狼に食べられてしまうよ」 (_8) 2022/08/14(Sun) 18:38:17 |
【秘】 家族愛 サルヴァトーレ → 蜉蝣 アベラルド/* 体調不良で死んでたんですがチョコレートが激・可愛いで元気が出ました。ありがとうございます! (-256) 2022/08/14(Sun) 18:42:16 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>72 レヴィア 「……。ま、それがあんたの強さなのかもね。 あんたの仕事、見た事ないからわかんないけど。 やりたい事がもし思いついたら教えな。 手伝うかどうかはさておき、見には行くから」 ふ、と笑って立ち上がり、置いていた空き容器はゴミ袋に。 「……あたいがあんたを殺す事があるとすれば、 あんたがあたいに殺してくれって頼んだ時くらいだよ」 「だからそん時はそうしてやる。 代わりに、あんたがあたいを殺す時も あの店で殺してくれない?結構気に入ったから」 店が血で汚れるのは嫌か、と零して、じっとあなたを見た。 (75) 2022/08/14(Sun) 18:44:49 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア自由なストレガは誰にも止められない。 そして、 故にストレガは、誰の事も止められない。 望まれない限り。 (-257) 2022/08/14(Sun) 18:47:34 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ>>48 アベラルド 【チョコラータ:オルサキオット】 品のいい店内BGM、客を迎える従業員の華やかな笑顔、食品を扱う店特有の清潔な空気。それから常連にのみ許されたいつものという無責任で信頼ある注文と、それをうけて整然と提供される小さく愛らしい菓子。 「そうそう、ジャンドゥヤにオルセット・マンディヤン。……うん、いつもありがとう」 「へえ? じゃあ、それも包んでくれるかい。それから今日はもう一つ、贈呈用に何か買っていきたいんだ。若い男の子でね、甘いものは苦手みたいなんだけど……」 君の説明を頷きながら聞く。落ち着いた時間が場を支配して流れる。 ファミリーとは何の関係もないこの店を、男は単純に気に入っていた。君に会う名目として最低限の買い物をして行くわけではなく、こうして人に贈るプレゼントを買いに来たり、新作を試すこともよくある。 妙に勘繰られないためにも一般の店には出入りしないのが良い、なんて考え方もあるけれど、君が諌めないということは大丈夫ってことだろう。 (76) 2022/08/14(Sun) 19:04:15 |
【人】 害のない毒 マキアート>>71 リカルド 「こっちは結構人の付き合いをするので、 何気なく調べてるうちに、覚えちゃいました。 スプモーニは……『愛嬌』でしたかね。 ……オレはよく愛嬌がある、って言われますけど。 何だかんだ貴方のような方にもあると思うんですよね。 何も笑顔を振り撒くだけが愛嬌、 ってわけでは全然ないでしょうし」 自分のカフェ・コレットを舌で転がして、 お世辞ともつかない台詞を吐く。 抗争で会った時、血が流れる惨状であれば酷く顰めっ面で、けれど知り合いの顔を見るなり場にそぐわない笑みを浮かべた。 たぶん、生き残ったのはいかにも戦闘員じゃなさそうだからだったのだろう。 先ほどそちらが感じたように、周りにはマフィアと思われたかどうかさえ怪しい。 「いいんですか?楽しみにしてますね! 次会う時、忘れたとは言わせませんから」 社交辞令であるかもしれないのに、 言葉尻を捕まえては無邪気に笑った。 (78) 2022/08/14(Sun) 19:13:58 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 「…はい、ありがとうございます。 気を付けますね」 一般の方に案じられるだなんて。 つい緩みかけた唇をカクテルグラスへの口付けで誤魔化す。 サクランボのリキュールの香りが心地よい。 こちらを、紫水晶を映す瞳をじっと見返し、 ゆっくりと諭すように、語り掛ける。 「フランはもう少し自信を持っても良い、かと。 あなたは落ち着いたペースの会話が好き、というだけ。 言葉が少なくとも、ひとつひとつ優しく救い上げるような、 大切な荷を扱うような話し方を私が好ましく思うように、 あなたの会話のペースと合う方は少なからず居ますよ」 きっと、と付け足しつつも 確信を帯びた目でじっとあなたを見つめる。 思った通りの、思った以上の純朴で誠実なあなたを。 礼の言葉にまた目を細めた微笑を返す。 空になったグラスが下げられると、 その代わりにノンアルコールがそっと置かれるだろう。 「お疲れとのことでしたので、勝手ながら 少し元気になるようなものを注文いたしました。 甘いものはお嫌いですか?」 (-258) 2022/08/14(Sun) 19:16:36 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ……一拍、反応が遅れた。 案じられるなんて、思っていなかったから。 そういえば、ルチアさんも案じてくれていましたね 今更に思い出す。 あの時は不安そうな顔をなんとかしてあげたくて、 それどころじゃなかったのだけれども。 アルコールだけに安らぎを感じていた心に 別の何か温かいものが、感じられた。 それと同時に、ちくりと刺す罪悪感も。 (-259) 2022/08/14(Sun) 19:18:26 |
【人】 暗殺屋 レヴィア>>75 ストレガ 「誰にも見せたりなんてしないわ。暗殺屋だもの。」 「そう。ぜひ死ぬまで待ち続けてくださるかしら。」 暗に探す気もない、という言葉だけ吐いて。 飲みかけのボトルは、鞄の中にしまった。 ここでは全部飲み切れそうにないから。 「じゃあ、お役御免になったらお願いしに行くわ。」 「……………。」 返された言葉を、一切の色もない冷えた夕闇が見つめて。 「わかったわ。」 「後始末は烏にお願いするけれど。」 戸惑いもなく頷く。 それが依頼であるならば、十全にこなす。 女はそのために生きているのだから。 「時間を潰しすぎたわ。」 「ランプと共に、良い夜を。」 最後の挨拶だけは、店員らしく。 そうして、くるりと踵を返して。 飴色の髪がふわりと浮いて、呼び止められなければ、 そのまま去っていくだろう。 (79) 2022/08/14(Sun) 19:23:53 |
レヴィアは、何かを望んだことがない。 (a22) 2022/08/14(Sun) 19:24:35 |
【人】 害のない毒 マキアート>>74 テンゴ 「え、いいんですか?……そ、それ目当てではないことを念頭にしていただけるなら!貰おうかなと思います!」 どれにしようかな〜。童心を忘れていない様子の男は吸い込まれるように駄菓子の籠を見る。 「物騒……そうですね。 この辺りは何かと落ち着かない情勢が続いています。 オレが輝いてみえるならば、寧ろそれが普遍的であればいいんだけど……世知辛いですね。幸運、と呼んでしまうくらいにはありふれていないということですから」 ただ、ふと見せる寂しげな横顔は、 子どものようと称するには少しばかり冷めた印象か。 「うーん、これかな……こっちかな…… これとか多分子どもの時に食べたような……?」 (81) 2022/08/14(Sun) 19:33:48 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ>>79 レヴィア 「死ぬ時には見れそうだね。 まあ死ぬつもりは当分ないけどさ」 「……そんな目するくらいなら断りゃいいのに」 自分で頼んでおいて、鼻を鳴らす。 そうして、去っていく背中を見て、 「…………」 「ヘイ、レヴィア!」 思い出したように、声を投げかける。 「ランプ、光が気に入ったよ。 あんがと。また行く。そんだけ」 それで、今度こそ見送った。 (82) 2022/08/14(Sun) 19:40:36 |
【秘】 風任せ マウロ → 狡兎 ツィオ「ツィオ」 アジトに戻ってきた頃、どこかしらで君を見かけたのなら声を掛ける幼馴染の姿があるだろう。 ここ最近見せていたような仏頂面はそのままに、声は以前より君たちと話していた時と同じトーンだ。 調子はどうだ、だとか。様子は変わりないだろうかだとか。 そういったことを聞きたくはあるのだけれど、素直でない彼は声を掛けたまま暫く間を空けている。 君から口を開いた方が早いと思うくらい。それもいつものことだ。 (-260) 2022/08/14(Sun) 19:40:57 |
【人】 ガット・リベロ ルチア>>68 ヴィオレッタ 「……!あ、ヴィオレ……ヴィオラさん」 声を掛けられるとは思っていなくて。 一瞬、びくりと肩を震わせてしまうも、 少女は声の主を知っていた。 フランクな挨拶に、こちらも名前を崩す。 特に決め事ではないけれど、暗黙のルールのようなもの。 差し出されたオレンジジュースを見て、目を瞬くも。 意図を察して受け取った。 「グラッツェ。いえ、そういうわけでは。 買い物の帰りです。これ」 野菜や果物が入った手提げ籠をそっと前に出して。 「少し疲れちゃったから……休んでいたんです」 (83) 2022/08/14(Sun) 19:46:36 |
【秘】 ガット・リベロ ルチア → 小夜啼鳥 ビアンカ「きっとですよ……?」 支払いはバリスタへ渡して、 残ったチップを軽く握って。 届かない独り言。 少女は雑踏の中へ消えていくビアンカを見送り、少しの間だけ、見えなくなった方をじっと見つめて。 それから、また仕事へ戻っていった。 (-261) 2022/08/14(Sun) 19:49:43 |
【秘】 花で語るは ソニー → 害のない毒 マキアート唾液を含ませてぬるついた舌は背筋を伝い、傷のふちをなぞるように辿る。 首を伸ばせば届く端っこまで耳朶を食んで続きを催促するよう。 何もせず与えられるばかりを好むわけじゃない、むしろ触れるほうがずっと好きだ。 だからこそ、魅惑的に見える相手を何もしないまま待つのが堪えて、こうして求めているのだろう。 背中越しの体温の主は興奮を覚えていると、示すように時々腰が揺れて門渡りを刺激する。 「オレ、我侭言うの好きなんだ。応えてくれるの、嬉しいから…… カフェはいい匂いがする。ちゃんと手入れしてる、匂い」 眉は下がり、蕩けるように見上げる。遊びでもこうして触れ合わせられるのは特別なことだ。 それが身持ちの固い人間の言う意味よりもずっと浅い意味であったとしても、 肌を寄せる喜びを分かち合えるのは、全く誰でもかまわないというのとは、少し違う。 こちらを向いた顔を見上げて、顎下に舌を這わせて深く息を吐く。 触れ合った唇は内側の粘膜を啄むように合わせて、ぴちりと水音を交換する。 どちらのものともわからないくらい混ざりあえば、次第に丸く甘い味の錯覚を覚えた。 「ン、もっと」 せがむ声を朱色の間に流し込んで、絡み合うほどではないくらいに舌先を送り込む。 唇の柔さをなじませるくらいの浅さで、誘って続きを乞うくらいのもの。 相手が脱がせやすいように袖口を浮かせたり椅子の座り方を変えたりして、労を減らすのも惜しまない。 段々と、あたたまった肌が密着し合う箇所が増える。 乾いて感じないくらいに薄うく汗をかいた皮膚がよけいに、性的なものを連想させて息を呑んだ。 (-262) 2022/08/14(Sun) 19:55:53 |
【人】 翠眼 ヴェルデ>>73 マキアート 「ん」と短く首肯する。 少なくとも少年にとっては、気にしていないことで、気にしなくていいことだった。 だのに、はたりとひとつ瞬いたのは、あたたが「無理に同じにならなくてもいい」と言ったときのこと。 翠の目はちらとあなたを見、再度、並ぶぬいぐるみへ。 「ヘビも結構、つぶらな目なんだってね。 虫、虫もそうか、そりゃ好きなヒトもいるよな」 さすがに虫のぬいぐるみは並んでいなかったが。 どこの馬の骨とも知れぬ子供からあなたに提供できるものなど、物珍しさぐらいのもの。 それでも有意義と表してもらえたのなら、すこし、口角を上げて。 「賭け事の……審判をするヒト? ヒトの相手をする仕事だから、話しやすいんだ」 「おれはヴェルデ。 目が翠だから、そういう風に呼ばれた」 (85) 2022/08/14(Sun) 19:57:08 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 害のない毒 マキアートド忘れしたのか、そもそも知らないのか。 『ディーラー』という言葉さえ出てこない少年は。 「仕事は、……街娼」 あなたが職業を明かしたからか、そう告げた。 踵を返す。 「それじゃ、またね」 尤も、『また』があればの話だけれど。 (-263) 2022/08/14(Sun) 19:57:42 |
【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ/+ お疲れ様です。 >>21の白茶、二日目が終了しそうなのでこのままやりとり中止で大丈夫です。 おそらくログに紛れて気づかなかったのだと思うのですが、 後で気づくとショックかなと思い連絡しました、またの機会がありましたら〜。 返信は不要です! (-264) 2022/08/14(Sun) 19:59:57 |
【秘】 郵便切手 フラン → プレイスユアベット ヴィオレッタ諭す言葉が、アルコールでふやけた心にかけられて。 それが全部溶けるのは難しいだろうが、 きっと心の奥に届く程度には沁み入った。 「ヴィオレッタさんが上手にお話してくれるからだと 自分は思うんですけど……。 でも……はい。 少しだけ前向きにはなれました」 仕事には誇りがある。 だからそれと同じだと言ってもらえることは、 青年にとって何より喜ばしいことだった。 目元が緩んで、纏った空気が和らぐ。 「甘いもの、好きです。 昼間も屋台で駄菓子を買ったりして……」 礼と共にミルクセーキを一口飲む。 炭酸とは違う、優しい口当たりにほっと息を吐いた。 ついでに『食べますか?』と小瓶に詰められた金平糖を取り出したりしただろう。 (-265) 2022/08/14(Sun) 20:04:13 |
【秘】 翠眼 ヴェルデ → 家族愛 サルヴァトーレ少年はあなたの手を恐れることはない。 けれど、撫でられる度にやはり、不思議そうな顔をする。 そういう風に触れられることがなかったから、その意味をよく、理解していないのだ。 それでも、不快ではないから、ひととききゅっと目を瞑る。 『嫌なこと』など、そもそも、ありはしないのだけれど。 (-266) 2022/08/14(Sun) 20:15:25 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー/* お疲れ様です。大変失礼しました、気が付きませんでした… この時はすげなく立ち去ったというようなていで、改めてこちらから声をかけさせていただきますね。 ご丁寧にありがとうございます。 (-267) 2022/08/14(Sun) 20:16:40 |
【鳴】 翠眼 ヴェルデ「ああ――そっか、そういう時間か」 少年はあまり、食事に頓着しない。 というより、ほとんどの物事への執着が希薄だった。 毎日の食事がある、ということに、まだ慣れ切っていない。 「確かにあんたは物を食べ歩くようなヒトじゃないよな」 「今はだれも彼も何かしら持って歩いててさ、だからまあ、その方が自然なんじゃない」 その高価そうな外套に、スーツに、汚れがついては大変だ。 などと思うことこそ、価値観の差異なのかもしれないけれど。 時間帯もあるのだろう。道行く人々の多くは、あなたの言ったジェラートやら串焼きやら、ものを食べているのが目立つ。 流れる人混みの中を、身長差の分、どうしても狭くなる歩幅でついて歩いて。 串焼きの屋台を見つけると、くいと袖を引いた。 (=6) 2022/08/14(Sun) 20:17:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド「はい、こちらですね。ちょうど時期なんですよ。 香りも清潔感があって柔らかいし……贈り物にはぴったりかも」 なんて言うけど、相手が何の用途で花を買っているのかは知らない。 それが喜ばしいものなのか、悲しいものなのかさえも、だ。 けれどそれ以上のことを言うわけではなく、薄いミントブルーの不織布がくるりと巻かれる。 白に薄緑がしのばされた枝は、花は小さくとも上品な華やかさを持つ。 「そうですね、業者から個人から、いつもよりかは出入りも多いですよ。 通りも人どおりがわっと多くなってるから、大変なんじゃないかな。 オレも配達車を移動販売と勘違いされて子供に囲まれたりもして、ははは」 有事であることを加味して、時に間接的に暗部の話をすることもある。 けれどもたびたび言葉を交わすごとに、相手がそれに積極的でない向きを悟って、 彼に対してはあまり裏の話を振らないようになったらしい。 少しラフで気軽なふうに見える格好に、ちょっとだけ嬉しそうに頬を緩ませた。 「お兄さんは祭りの方へは、あまり? その様子だと仕事が忙しいかな」 (-268) 2022/08/14(Sun) 20:18:34 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>83 ルチア 「あなたも買い物帰りだったのね」 こちらもワイン瓶の覗いた買い物袋を持ち上げて応じる。 隣で石壁に背を預け、空を見上げた。 「今日もお日様は元気だもの、仕方ないわ。 お祭りで人も多いし」 空になった手に自分のオレンジジュースを移して、ひとくち。 すっきりとした甘みと酸味が乾いた喉を癒してくれる。 ストローから口を離すと、ふぅと吐息が漏れた。 (88) 2022/08/14(Sun) 20:22:22 |
【人】 蜉蝣 アベラルド>>76 サルヴァトーレ 【チョコラータ:オルサキオット】 「はあい、承りました。 そうですねぇ……その方、紅茶は好きかな」 にこりと笑んで、いつもの商品をレジに寄せる。 それからプレゼントの相談に一瞬考え、思いついたのか一つ質問を。 「茶葉を混ぜ込んだプラリネがあるんだ。 ダークチョコレートを使ってるから、甘さ控えめでさっぱりしてる。香りももちろんいい。 贈答用のラッピングも受け付けてる」 そういいながら棚から出してきたのは、 細長い箱に入ったプラリネだ。包装紙のサンプルも横に並べつつ。 「……そうだな、あとは試食もできる。どうなさいますかね?」 (89) 2022/08/14(Sun) 20:23:41 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ投げ掛けられた言葉と、外から聞こえる幾つかの足音。 あいも変わらずそちらを見もせずに、一人溜息を吐いた。 「 嫌だね。 俺が死ぬなら、自分も死ぬって?ただ死にたいってだけなら殺してやっても構いやしないが、 そんなのは、遠慮願いたいもんです」 足は止めたまま、乾いた笑みとうんざりしたような声色が応じた。 その本心は、以前に埠頭であなたに言った事とそう変わりない。 言葉に嘘の色は無く、鬱陶しいとでも言うように突き放す。 あなたの言う通り、止められて当然の事だというのに。 「こうなると知ってたから、言わなかったんでしょうよ。 面倒臭いから一人で死にたいんだよ。 俺はあの世への道連れなんざ欲しくはないし、 他人の死の責任を負いたくもないね」 信ずるは良し、信じないのはもっと良い。 結局の所、今更になって死に損なわないなんて保証も無いものだ。 勝手に死ぬのは構わないが、連れは居ても後が面倒でしかない。 そんなものが居なければ良いと常々思っていた。 「どうせお前が死ぬってなれば煩い連中が居るだろうさ。 俺はそれに巻き込まれるなんてのは御免被るってわけだ」 無気力は変わらずとも、そろそろ命は惜しくなって来た頃だろう。 そう思ったからきっぱりと言ってやったのに。 まったくもって、何もかもが裏目に出る人生であることだ。 (-270) 2022/08/14(Sun) 20:30:23 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ「生きてる奴に友人なんか居ないんでね。 自殺幇助に付き合ってくれる奴なんか居やしないが、 幾ら何でも俺だけが死なないなんて驕れる状況でもない」 自分の不運が誰かを殺し、自分の悪運が今日まで命を繋いでいる。 何もそんなふうに驕っているわけではない。 確かな事でこそないけれど、否定もまたできはしないだけだ。 「はあ。この際はっきり言ってやろうか?」 傍から見上げるあなたを腰を折りもせず見下ろして、 誰に向けたものだか、ほんの少しの嘲りが滲んだ笑みと共に。 「俺は生きてる奴の事なんか嫌いだ。 あんたも例外じゃない。嫌いな奴と死にたくなんかないね」 そう言い終えてしまえば、後は。 よほど強く引き留められない限りは、もう話す事は無い。 突き付けるように吐いた言葉は、半分は本当で。 もう半分は、定かではない事だ。 (-271) 2022/08/14(Sun) 20:31:16 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → イル・マット フィオレロ/* 終始PCがかなり強い言葉・態度を取っており 大変申し訳ございません〜𝑺𝒆𝒄𝒐𝒏𝒅 𝑺𝒆𝒂𝒔𝒐𝒏〜 みんなと仲良くしたかったはずのPLが腹を切って詫びます。 一緒に死ぬ!でなければこの後も全然お話頂いて構わないのですが 死ぬのを止める・一緒に死のうとする場合今後も高確率で塩になります…… 本当にすみません…………PCがハードパンチャーで………………… (-272) 2022/08/14(Sun) 20:36:29 |
【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー「そりゃいい。きっと喜んでくれる。 ……うん。いいな。やっぱりここの花屋はセンスがいい」 ラッピングされていく様子を満足そうに眺めていた。 たおやかで清潔そうなその雰囲気が気に入ったようだ。 何の為の花なのかはきっとまだ誰にも知られていなくて、けれどおそらく、喜んでくれるような相手はいるらしい。 「あはは、そうですか。祭りになると島の外からも子供は来ますしね。もちろん大人も、ですが」 「やっぱりお互い大変ですねぇ、儲かり時と言えばそうなんでしょうけど。 悪い気はしないですがね」 「俺は〜……まあ、少し覗くくらいですよ。 ほら、祭りになると美味しいものに多く出会える。 昼飯時にそれ目当てで出向くくらいですかね」 「そういうお兄さんこそ、あんまり行けてないんじゃあないですか?」 一緒に行く相手もいない……いや、いないこともないけれど。 世情が世情だ。大っぴらに連れ歩くのも気が引けていた。 そちらの方を伺うように、首をかしげる。 (-273) 2022/08/14(Sun) 20:42:03 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「そっか。じゃあちょっとくらい、楽しみ方でも教えようか? 馬の走る時間は過ぎてるけど、次の日の出走馬の様子くらいは見れるかもね。 トライアル・ランを何度か走るし、夜はビアガーデンが出てる頃かな」 わざとらしくならないよう、知っていることへの反応は簡素に。 毎日続く祭りを毎夜深くなるまで楽しむ元気な者自体はそう多くはないものの、 それぞれにまばらにあれば、結局のところ夜まで祭りは続いているのに等しい。 外から聴こえる楽器の音や人の声なんかも、きっぱり遮断することは出来ないようだ。 「別に全部買っていってもオレは困らないけど、まあ、荷物にはなるんじゃない? ちゃんと着るなら馴染みのブランドのでも見てあげたら」 カジュアルなものだからといって皆廉価なわけではないし、ブランド物となれば一見同じようなものでも数百ユーロする。 きちんと見立てて普段遣いするのであれば、河岸を変えないほうがずっといいだろう。 さて、着替えができる程度にスペースを取っているとは言え、二人は居れば試着室は狭い。 当然離れて立つなんて芸当は出来ないし、そうするつもりもないようだ。 手は、向こうの壁について。囁く声が漏れないように、耳のある方に唇を寄せる。 「 ――……ヤサに現れなかったのは、カルロ、アルミオ、ピーノ…… 」こうしてふざけた態度を取っている割に、一応わざわざ時間を取るだけの仕事はあるよう。 名前が上がったのは末端がほとんどだが、構成員の名前なのだろう。その数は、十数名。 おそらくは騒ぎがはっきりと情報となった日、昨日のうちにアジトに顔を出さなかった人間だ。 とはいえ同国の人間としては多少ありふれた名前。それに顔と照合できねば、意味がない。 それでもその中にはいくらかもっと、重要な名前も紛れていたかもしれない。 例えばある程度功績を残したメイドマンやソルジャーなどのような。 そのくせ、同じ小声で胸元から見上げて囁く。 「脱がないの? 時間掛かったらヘンだよ」 (-274) 2022/08/14(Sun) 20:42:24 |
【秘】 プレイスユアベット ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン>> フラン 幾分かは和らいだ雰囲気に肩の力を抜いて微笑んだ。 …少し偉そうなことを言ってしまったかな、との 思いもあった故の安堵もあって。 「それなら良かったです。 …なんとなく、そんな気はしていたのですが」 甘いものが似合う人なんて口にしたら、 また揶揄っていると怒られ… 拗ねられそうだから言わなかったけれど。 「キャンディですか?」 首を傾げ、尋ねる。 小瓶に詰められた色とりどりの星には興味は見せつつも。 (-275) 2022/08/14(Sun) 20:45:04 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 家族愛 サルヴァトーレ/* お疲れ様です。 すみません、こちら >>1:G34 でレスをしていたのですが、その後こちらで返信確認できてませんでしたので念のためご連絡です…! (見逃していたらすいません) いったん流していただいてもいいですし、秘話に移行しても大丈夫です。お手すきの際に、よろしくおねがいいたします。 (-276) 2022/08/14(Sun) 20:47:04 |
【鳴】 家族愛 サルヴァトーレ「うん、そういう時間だ」 明るい日が中天に座して透明な光を振らせている。 人の熱気、太陽の熱。汗が滲むような街中にいるのに、男の纏う雰囲気は涼やかだ。く、と口角を持ち上げて笑う。 「そうなんだ。不器用でね、上手く食べられなくって……」 「でも今日くらいならいいだろう。羽目を外したい気分だし、君も初めてなら心強い」 人でごったがえす大通りを上手くすり抜けて歩く。 君を見失わないようにしてはいるけど、小柄な君はやっぱり人波に埋もれやすい。光を弾く金の髪を目で追って、時々見失いかけて、だから袖を引かれて安心した。 「ん、そっちか」 道のどちら側に出ていたのか忘れていたものだから、よそ見をしてしまっていたのだ。軽く引かれるままに流れを抜ければ、たしかに先程見つけた屋台があった。 ざっくばらんに肉を切って串に刺し焼いた、料理とは言い難い豪快なそれ。牛から豚から羊まで、ブロック肉からウインナーまででかでかと看板に写真が出ている。広くはないが簡素な飲食スペースもあるらしい。歩くのが煩わしければ、ここで食べてもいいだろう。 「たくさんあるね」 「どれが食べたい? 好きなのを選ぶといい」 (=7) 2022/08/14(Sun) 20:48:21 |
【置】 鳥葬 コルヴォ「生きてる奴の事なんか、嫌いだね」 「そんな奴等の顔なんて、覚えてもいません」 「だが、名前や声くらいは覚えていますよ」 「 Dimmi con chi vai,e ti dirò che fai 」 (L0) 2022/08/14(Sun) 20:49:54 公開: 2022/08/14(Sun) 20:55:00 |
【独】 プレイスユアベット ヴィオレッタ/* これで初手に死んだら笑います。 いや、笑えません。RP分からないよ〜〜! それ以上に樹木子さんに申し訳なさが。。 (-277) 2022/08/14(Sun) 20:53:11 |
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