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【墓】 痛覚鈍麻 ラサルハグ「その悪趣味さえもを喰らおうとしていたあなたは… ああ、単なる一時の錯覚でしたか?」 悶え苦しみながらも吼え立てる獣を淡々とあしらって、 焦れたようにも性急な触手の動きとその暴虐に晒される男 抗う気力を失った哀れな玩弄物の姿に、 仮面の奥で、無感動な瞳を細めた。 「ねえ、テンガン」 悍ましくも奇怪な生物に背を預ける形となった男に、 "怠惰"はしなだれ掛かるように覆い被さる。 潔癖な白に覆われた指が、精巧な彫像のような腹筋を撫で上げて それから、汗の伝う顎をなぞり、頬を寄せた。 「今この時だけは、彼や観客に従順で居た方が あなたにとっても、楽なんですよ 」新たな餌食と早とちりをした触手が首筋を這い回る。 強制的に、けれど蟠る一方の熱にぞわりと皮膚が泡立って ああ、でも、今はただ、この役に殉じなければ。 だから、 白蛇は仮面をずらし、唇を奪い、その呼吸を呑んだ。 (+31) 2021/07/09(Fri) 17:22:18 |
【墓】 痛覚鈍麻 ラサルハグ息を詰め、逃がす先の無い快楽を叩き付けられ 耐えようのない熱に打ち震える男の快楽にわななく舌を やや体温の低く、二叉に裂けた舌がなぞり上げる。 人々を神に背くようにと唆す蛇 或いは、遍くを欺く二枚舌«スプリット・タン»。 職務の遂行に必要なあらゆる処置を受けた 優秀な裏切者、『工作員』の証。 『工作員のラサルハグ』は知っている。 壊れない為には、ただ全てを受け入れるしかない のだと。いつまでかはわからない、けれどこの船に身を置くのならば あなたはそれを理解するべきだ。 (+32) 2021/07/09(Fri) 17:22:49 |
【秘】 陶酔トリップ バーナード → 翠眼の ダビー【4日目】 「あああッ、…カハッ、げほッ!…ぁ、っぐうううう!!!あッ、ぁっ!はぁっ……!アっ……!」 もう不要だと言うのか。壊れた男は叫びが続けられない程、突き立て追い込まれ、最初こそ泣き叫んでいたがすぐに腹部の熱と圧迫感によって何度も咳込み、咽せる。 息を吸おうと口を開けても、その度に激しく抉られ追い込まれる。結果的に息だけでなく悲鳴が同じくらいの嬌声に変わり、壊れた機器の様にひたすら唾液と喘ぎ声を垂れ流している。 「ぅあ!ひっ…いッ……んあ゛っ!や、あぁあああ!!」 この時点で『前回』とは大きく違う。調整を受け、身体の浅ましさもそのままとは言え、精神がここまで弱り泣き叫ぶ事は、結局殆どなかった。こんな初日の研修だったなら皆無に近い。 ところが今はどうだ。全てを知った上で何もわからなくなった男は、もう目の前の快楽の受け流し方すらも考えられない。 ただ揺さぶられるまま、それでも過去の調教の結果、自然と”演者”の陰茎を接待し、同じ様に賎しく己の快楽にして相手を、観客を楽しませる声を上げるのが使命と身体は調教されきっていた。 ▼ (-162) 2021/07/09(Fri) 18:52:37 |
【秘】 陶酔トリップ バーナード → 翠眼の ダビー「す、……する、ぁああっ!…する、します、から…っ、……屈服、して、しまし、ぁあああああ!!!」 なす術もなく与えられる続ける刺激が、自分を苛む過去の記憶と苦しみすら、最早全部溶け、悦楽しか感じられなくなる。己の腹部に張り付くくらい持ち上がっている陰茎も何度射精してもすぐに勃起し達せられる。治まらないどころか、ぎちぎちに張りつめ、触れられていない際は白濁の混じった先走りと射精の後が混じりぐしゃぐしゃになる。 「ア、ぁああ……物、です、……俺は、おれは、もう、物でいい、から……」 彼の真意も、逃げ道も、用意してくれた優しさにも、壊れた精神は気付くことがない。けれど“反射的に”掛けられた言葉に応えようとする。 貴方を咥えた腹の中がその熱さを逃がさないとばかりに、食い締めに絞りとろうとする。気を抜くと持って行かれるくらい、回数をこなしたにも関わらずこの具合は、余程苛烈なことが行われていた証拠。言われても無いのに紡がれる言葉は、半年前に散々言わされようとされてきたもの。 「ア、ぁあああ!!ッします!しました、っああ!み、認めます、認めますからぁ!…ッ、俺は、…貴方の、物です、雌です……だからもう、……誓う、から…っ、……ああああ!!」 貴方の意図を知らないままこの宣言を行う事こそ、“貴方”に屈服の意を、所有の印を刻まれた事に他ならない。意識も無い状態に近しい状況でその答えが返ってくることがその証明だと、貴方は理解するだろうか。 (-163) 2021/07/09(Fri) 18:55:05 |
【秘】 翠眼の ダビー → 光彩楽禍 テンガン「見な…ッ、見ないから、んぁ、は、…ん、ッあ──…!」 互いに隠しようのない嬌声を重ね、その中で青年が吐き出した言葉は無自覚の内に下卑た男を、カメラの先を悦ばせるものとなる。視覚情報を自ら遮断していたことによってスライムの動向を見ることもままならなかった青年は、腹の内からうねり出て内壁を擦っていく強烈な刺激に一際高く啼いてから白濁を吐き出した。スライムの端がそれを掬い取って肌に塗るしぐさですら背をのけぞらせ、身体ばかりが快楽に打ち震える。 そんなことを何度繰り返されただろう、長く続く淫靡な地獄は思考を白ませいっそこの時が幸福であると錯覚させるかもしれない。実際、あなたとともに作り替えられている青年はすっかりこの状況に溺れている。とはいえやはり、すっかり張ってしまったような苦しさを覚え排泄行為を求める肉体には僅かに残った理性が反発しているのだろう。スライムの殆どが腹に入った際にようやく解放された両手で椅子を強く握って耐えていて、男達が道具を漁る意味を理解するまでに至らない。 「……あ。…嫌、いやだ……」 だから。男の持ち出したマッサージ器が、男が眼前にちらつかせたマッサージ器が震えるのを見て、ようやく目的を察して息を飲んだところですべてが遅く。震える先端が下腹部にゆっくり近づけられていく様を見つめ、首を左右に振ることしかできない。 (-164) 2021/07/09(Fri) 19:03:11 |
【秘】 陶酔トリップ バーナード → 暗殺者 ナフ「……1か、ら?……準備……?ぁ、っぐ……」 浮かんだ疑問もすぐに刺激を与えられると、少しでも声を出さないように奥歯を噛み締めて堪える。耐え続ける。 けれどイかせる気がない事に、むしり焦らされている事に気づくと、困惑めいた目が時折そちらに向けられる。目的がわからないほど不安なものもないからだ。 「……は、ぁ……っ……ナフ……」 辛い。薬の上で寸止めされた状態では刺激が足りすぎず、腰を揺らし足を動かしても望むものが与えられない。普段なら威嚇し続けるか、意地でも矯正を堪えるのに、半端にフラッシュバックした痴態の上、入った自白材が、貴方に助けを求める様に声をあげた。──その確率を上げるために、ずっと甘い言葉を吐き続けていたのだから。 (-165) 2021/07/09(Fri) 19:06:32 |
【置】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル人は生まれた瞬間から不平等だ。 血筋も選べず、親も選べない。 親が屑だったとしても力無い子供は抗うことさえできやしない。それなのに親が積み上げた負債や因縁、触りたくなかった遺産は全てそっくりそのまま子へと押し付けられるのだ。 この世は理不尽で溢れ返って腐っている。 自分は何も持たなかったからただひたすらに相手を羨んだ。 有無を言わせず相手を捩じ伏せる暴力。指一本触れずとも思いのままに相手を動かす権力。大抵のものなら望めばなんでも手に入る財力。 力を持っている奴らが憎らしく、妬ましい。 傷ついた相手に寄り添う優しさ。明日に繋がる道を切り開く勇敢さ。周りに涼やかな風を運ぶ清らかさ。 眩しい光を持つ奴らが憎らしく、妬ましい。 無いものねだりをすればするほど、己の中にはどろりとしたものが溜まっていく。 この世界が嫌いだった。 でも、自分も嫌いだった。 嫉妬を燃やして相手を傷つけ落としたいという感情を抱えなければ、もう動けなくなっていたからどうしようもなかったのだけれど。 (L1) 2021/07/09(Fri) 19:09:55 公開: 2021/07/09(Fri) 19:30:00 |
【置】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルギャンブルは限りなく理不尽で、限りなく公平だ。 勿論少なからず心理戦や読み合いが生まれるゲームもあるし、違法な場所では胴元側がイカサマや培った技術で結果を歪ませる事だってある。出来レースだって横行していることもある。それはどうしようもないのだが。 でも、純粋な運だけの勝負においては皆が平等だ。身分も地位も性別も年齢も全て関係ない。 だから私はギャンブルを気に入っていた。 巻き上げられた側から巻き上げる側へと立ち位置を変え、多くの人と勝負した。 恵まれた奴が負けて私の目の前で顔を歪ませているのを見るのが何より好きだった。地に落ちて破滅する姿を見ると胸がすく。頭の奥に甘い痺れが走ったし、仄暗い悦びが身体を蝕んだ。 ……けれど、こちらを喰い殺すような、捩じ伏せるような瞳をして本気で勝負に挑む人だっている。チップの先にある金の山や欲望などには目もくれず、眼前にある勝利への渇望を剥き出しにして挑んでくる人たち。 そんな人と勝負するのは純粋に楽しかった。 本当に、ただ、楽しかったんだ。 ……きっともう、ディーラーじゃいられなくなるけれど。 (L2) 2021/07/09(Fri) 19:11:10 公開: 2021/07/09(Fri) 19:30:00 |
【秘】 観測者 ゲイザー → 暗殺者 ナフ「……でも…私…いつも…いつも見てるだけ… 何もしてあげられない…。」 涙を溢す少女に天使が穏やかに語りかける。 この狂った客船で何もかもを奪われて、それでも尚、穏やかに少女を気遣いあやす少年は確かに天使と遜色がないだろう。 涙でぐちゃぐちゃになった顔をあげる 腕で荒っぽく涙を拭えば赤くなった鼻を鳴らしてから 少しばかり腫れた目を細めて微笑んだ。 「…その前に手紙のお返事をさせてください。 『私でよければ、いくらでも話をしましょう。 美味しいパイと紅茶を用意して、飽きるまで。』 …沢山、お話ししましょう。ナフ様がいない間もパイを焼いてたんですよ。」 そう伝えてから行きましょう、と貴方をレストランへ誘導することだろう。 (-166) 2021/07/09(Fri) 19:19:00 |
【秘】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル → 翠眼の ダビー/* ごきげんよううにさんこと78円お嬢様、折角擬似排泄と研修で盛り上がっているところごめんなさいですわ。 質問なのですけど、ダビーが落ちた後彼の商品などはどうなるのかしら? もし可能であればサダルが空いた時間にダビーの商品としてリボルバーと数発の実弾を購入した、という事にさせてほしいと思ったのですけれど、もうボッシュートとかされてるかしら……? (-168) 2021/07/09(Fri) 19:23:52 |
【置】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルああ、でも。 教えられたんだ。 結局、ディーラーを見てくれている人なんていないのだと。 みんな眼前のゲームの結果と、チップの向こう側の未来や欲望ばかり見ていると。 ……私を見てくれている人は、どれくらいいたんだろう。 (L3) 2021/07/09(Fri) 19:29:44 公開: 2021/07/09(Fri) 19:30:00 |
【独】 観測者 ゲイザー▼日記 ひどい目あうのは決まって私の大切な人たちだ。 もう嫌だ嫌だいやだいやだいやだ なにもみたくない。 かみさま、わたしがなにをしたというのですか。 (-170) 2021/07/09(Fri) 19:30:23 |
ニアは、さっちーのことが好きだ。やな部分も含めて。 (a53) 2021/07/09(Fri) 19:32:32 |
【独】 陶酔トリップ バーナードPL予想だよ!!!実は知ってる人!! 2割しかいない!!おしまい!!! (全員敬称略ですわ!!) テンガン:あど ニア:いがら ナフ:音水 ラサルハグ:許 アルレシャ:赤井はぐき ハマル:はんぺん太郎 アンタレス:櫻 サダル:もちぱい ムルイジ:れじ。 キエ:しろたえ ダビー:歩坂(うに) キファ:ボブ カウス:へるつ ゲイザー:なつ バーナード:ポルティ (-172) 2021/07/09(Fri) 19:44:27 |
ハマルは、仮面をひとつまたひとつと過ぎていきます。 (a54) 2021/07/09(Fri) 19:48:07 |
【秘】 翠眼の ダビー → 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル/* 今気付きましたわお嬢様。御機嫌ようお嬢様、お嬢様ですわ! 実は商品周りは誰にも託さず手付かずなのでまだ部屋に置いてあるんじゃないでしょうか。 というわけで諸々の購入大歓迎です問題ありません!お買い上げありがとうございます! (-173) 2021/07/09(Fri) 19:48:27 |
キファは、運命なんてものはなければよかったと思っている。 (a55) 2021/07/09(Fri) 19:48:37 |
ハマルは、見つけられません。遊びは遊び。それだけです。 (a56) 2021/07/09(Fri) 19:48:56 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード【4日目】 観客が思い思いの欲を満たし騒めく。ある者は蕩けるような笑みであなたの精を欲し喉を鳴らし、ある者は獣のごとき眼差しで二人の体液でぐずぐずとなった二人の交接部を見つめ、またある者は舞台を見下ろす素振りで堕ちたあなたを嘲笑う。 ただ、その視線をあなたとともに受ける"演者"の中には、全く異なる感情が荒れ狂い、その全てをあなたに向けて打ち付ける。『前回』はこのような姿になり得なかっただろう?『今回』の"従業員"をここまで乱しているのは誰だ? 『前回』があろうとも、半年間に重ねられた肉の数がこの結果を招いていようとも、今この男を犯し屈服させているのは、俺だ。 容赦ない責め立ての果て、あなたの身体からベッドシーツに伝い落ちた白濁がたっぷりとベッドに染み付いた頃、あなたの口が紡ぐ『今までの誰もが言わせられなかった言葉』を聞いて、 「く、ッは、あははははは!!言ったな、言ったなバーナード!」 ああ、とても気持ちいい。自分を屈服させた男をこうして見下ろし、一挙動だけで喘がせ、そうしてようやく示させた雌であり"俺の物"であるという誓いが心を震わせる。 もう、俺のものだ。誰にも渡さない。 ▼ (-174) 2021/07/09(Fri) 19:49:28 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード具合のいい内壁にもてなされた己の昂りも当然限界が近い。催淫剤を飲んでいるのだからなおさらだ。手加減の素振りも見せずあなたの身体の負担も考えず、青年はただあなたの腹の奥を昂りで抉り、より深く、より奥へと熱を突き立てる。誰よりも奥をとこじ開け突き上げると同時、白みどろついた欲望をあなたの奥に注ぎ込んだ。 …ほんの少しだけ余韻に震えた青年はすぐさま陰茎をあなたの内から引き抜きベッドを降りる。仮面だけが青年を隠し、白濁を纏い未だ熱の収まらぬ下腹の熱を観客の前に晒したまま恭しく頭を垂れて。 「これにて『今回』の"研修"を終了いたします。半年の時を経てようやく屈服を示したこの雌は後日改めて皆々様の閨にてご挨拶させていただくことでしょう。本日の"調教"を務めさせていただいた私もきっと、ええ、皆々様がお望みになるのなら!それでは、…ありがとうございました。」 閉幕の言葉とともに暗く落ちていく照明と引いていく騒めきの中で、拘束は全て外され、濡れたベッドごとあなたは運ばれていく。この船内の医療技術によって右目が治療されるのがいつになるのかは今のあなたにはまだ分かりようがないが、青年がショウが終わってからも暫くの間あなたに寄り添い続けた体温くらいは分かるかもしれない。 "──そばにいる。ずっと、そばにいる。" そんな囁きが何度も、何度もあなたに降り注いだ。 (-175) 2021/07/09(Fri) 19:50:45 |
ハマルは、勝ちばかりでは面白くありませんからね。 (a57) 2021/07/09(Fri) 19:50:57 |
ハマルは、それもまた一興。 (a58) 2021/07/09(Fri) 19:51:21 |
【神】 底知れぬ ニア「あ、あ〜聞こえてない[獅子animalさんへ] 「従業員体験をしたい!バイトしてみたい! もしくは、船の裏側を見たい人はぁ……」 「 ニアを選べ 。運次第っすけどね」 (G0) 2021/07/09(Fri) 19:52:00 |
陶酔トリッパー バーナードは、メモを貼った。 (c144) 2021/07/09(Fri) 19:56:18 |
サダルは、とある者の部屋を訪れる。 (a59) 2021/07/09(Fri) 19:56:33 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード/* というわけで無事〆られましたわね…! 本当にお互いにお疲れ様でした、ものすごく素敵な時間を駆け抜けたなぁという満足感で今は胸がいっぱいですわ!なおn分後(エピローグ) エピローグが終わるまでもおてて繋いで楽しく駆け抜けましょうね。愛を込めて。 (-178) 2021/07/09(Fri) 19:56:45 |
サダルは、代金を置いてリボルバーと数発の銃弾を拝借した。 (a60) 2021/07/09(Fri) 19:57:16 |
【秘】 暗殺者 ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「………」 ここで手を止めて、毒が抜けるのを待つなんてことが 少年には選択できなかった。 したくとも、クライアントの意向に背くことで家族に被害が向く方が怖かったのだ。 普段の暗殺の方が、よっぽど楽だと思った。 人を生かしておきながら、逃げられないようにするのは少年には難しすぎるから。どうしても、情が出てしまうから。 その声を振り切るように、快楽を与え続け 錯乱と快感で混乱させた状態にすると。 少年は一度会場の様子を見に行くために部屋を出て行くだろう。 抽選で連れていかれる人間と一緒に引き渡すのが楽だろうかと思ったのだ。 しかし―――少ししたら戻る、と告げた後 少年が戻ってくることはなかっただろう。 (-179) 2021/07/09(Fri) 19:58:22 |
ハマルは、ムルイジとバクチしてみたかったなぁ。 (a61) 2021/07/09(Fri) 19:58:33 |
【置】 ルビーの花 アルレシャ幕が下りる。酒と香水の匂いの中、あぶくのように拍手の音が爆ぜた。 天鵞絨の目隠しの前で、はだかの王は深々と頭を下げた。 豪奢な宝石、真っ赤なルージュ。役者が見窄らしくては務まらない。 ほとんど何にも隠されない乳房と男性器を備えた真っ白い象牙の身体は、きらきらと七色の照明を受けていた。 船旅の中でいつの間にか並び立つ同僚たちは壇上を降りてひまったが、女は隣に在るものがいるように横に手を伸ばして頭を下げた。 舞台劇の終わりに、演者達が揃って挨拶をするかのように、両手に虚空を握り締めて。 「本日はわれらのショウをご覧いただき、ありがとうございました。 もうすぐ海の上で揺られるのも終わり。地上に足をつけるのは名残惜しくなってしまったでしょうか? なんなら、もっと船にいらしたって構いませんよ!」 どっと笑い声が溢れた。迫力のあるショウが途切れて、客達の心も緩んできているのだろう。 短い口上に耳を傾けながら、どれほどそれを確かに聞いているのか。酒気に霞んで、本質は見えない。 「カッサンドラはみなみなさまの再度の乗船をお待ちしております。 耳を傾けられぬひそやかな予言が、皆様の娯楽となりますように。 笛吹き男の演奏が、皆様の大切な人を攫っていってしまいませんように。 またの機会に、われらの姿をご覧にあれ。 それでは、これで、本当にさらばでございます」 パラパラと降り注いだ拍手はやがて大嵐となり、すべての演者の頭に届くことだろう。 舞台に上げられたもの、舞台を知らぬもの、舞台を見つめるもの、舞台を探すもの。 けれど此度の演目は、これにて、きっかり、ほんとうに、お終い。 (L4) 2021/07/09(Fri) 19:59:08 公開: 2021/07/09(Fri) 20:00:00 |
ハマルは、サダルにもいろんな遊びを教えてもらいたい。またカジノに行こうかな。 (a62) 2021/07/09(Fri) 19:59:11 |
【墓】 陶酔トリッパー バーナード男は傲慢だ。人の精神を掌握するのも、驕る物を叩き落とすのも、屈服させる対象は反抗的であればあるほどいい。 その思考が俗で、屑で、下衆で悪趣味なのも理解している。他者を甚振る事に快感を覚え、苦悶の叫びは征服欲に変わって高揚し、自分に向けられる憎悪は、それが深ければ深い程。相手の人生を狂わせる程に男を酔わせる。 ただ、それらの欲望が自分に向けられた時、その捌け口として扱われた時、『自分もそうだから』と悟って賢く動けるほど、虎視眈々と利用できるほど振る舞えるほど、割り切れる程に男は賢くなく愚かだったからこそ、その日『壊れた』だけだ。 (+33) 2021/07/09(Fri) 19:59:33 |
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