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人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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【人】 社会勉強 早乙女 珠梨

 — 流さんと —

[人混み賑わうお祭りには毎年足を運んでて
 立ち込める熱気の中で見上げる花火が多かった。
 今日の夜風がずいぶん涼しく感じられるのは
 ここが小高い場所だからか、海辺だからか、
 あるいはわたしの身体が熱を持っていたからか。
 
 彼の語り始めた言葉に耳を傾けて>>282>>283
 静かに相槌を打ち、聞いていた。
 そこにあったのは流さんの声と
 次第に大きくなる心臓の音だった。

 中学や高校の頃は突然告白を受けることもあったし
 可愛いとか好きとか放っておけないとか
 サークルに入った頃は先輩達によく言われたりもした。]
(11) 2022/08/03(Wed) 12:47:37

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨

[でも、そこにあったのはたいてい
 「付き合わない?」って軽いノリだけで
 ——こんなにまっすぐ向けられた言葉は初めてだった。]


  ……えっと、と、友達以上……というのはつまり、


[わかりやすく目を泳がせてしまったと思う。
 だって緊張、しちゃったんだもん。
 ふたり分の顔を灯しては消える花火の明かり。
 彼がわたしを見ていたから必然的に目が合った。>>284
(12) 2022/08/03(Wed) 12:47:46

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨



  あ、あの……わたし
  ちゃんとお付き合いできたこと、ほとんどなくて
  あそび?みたいな軽い感じのはあったんですけど
  たぶん、なんとなく……みたいな感じだったから
  周りの人間関係に問題起きちゃったことあって。


[騙されやすいのも単純なのも、
 流さんならもうここ数日で察してたかな。
 当時のぎこちない空気はかなり嫌だったから
 そういう居場所を避けるようになって
 友達ばかりと過ごしているうちに、男の子とは
 世間話や挨拶程度の関係以上にはならなかった。]


  優しくしてくれるのも甘くして貰えるのも
  嫌いじゃないし、嬉しいし、
  でも……だから、お付き合いとか恋愛とか
  上手くできないタイプなのかなって、わたし。
  勝手に思ってた……んですけど。


[だからって憧れがなかったわけじゃなくて。]
(13) 2022/08/03(Wed) 12:48:37

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨



  ……流さんのことは好き、だと思います。
  一緒にいて楽しいし安心します。
  流さんが褒めてくれるのは
  他の人よりもうれしい……です。


[いつもの場所から離れたこの街での出会いは
 都合がよかったのかもしれない。]


  だから——わたし、流さんと
  お付き合いさせてもらってもいいですか……?


[思い切って言葉にしてしまった。
 自分からそんなこと言うのは初めてで
 握られる手は緊張でこわばっていた。**]
(14) 2022/08/03(Wed) 12:49:00
社会勉強 早乙女 珠梨は、メモを貼った。
(a1) 2022/08/03(Wed) 12:50:29

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
かわいいねえ年下男子かわいいねえ
(-7) 2022/08/03(Wed) 15:37:05

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨

 — 流さんと —

[友達からさんざん聞かされた他者評価の内容を
 深く考えないままそういうものとして受け止めていた。
 わたしはそう、そういう人間なんだって。

 冷静な頭では解決策を探してみたけれど
 結局いざって時はその場の感情に負けちゃう。
 そんな風だから——迷惑かけること、あるかもだし
 不安にさせちゃうこともこの先あるかも。

 でも、そんな話も彼は聞き入れてくれたから。>>16
 お付き合いするってやりとりのあと
 ただ付いていっただけの今までよりも、今は
 わたしがわたしとして居られる気がした。]


  はい。……うれしい、です。


[改めて彼から告げられたなら、はにかんで頷き一つ。>>17
 繋いだままの手が途端に恋人のそれに思えてきた。
 何も考えず腕を伸ばしたあの時は
 やっぱりお酒が回ってたのかもって自覚する。]
(22) 2022/08/03(Wed) 16:07:12

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨

[ふわふわとした心地は落ち着いて、残る別の温度。
 並んで触れ合う肩は夏の薄着のせいで
 きっとお互いの体温を伝えてた。

 ……こういう時って。このあと、ええっと。
 どうしたらいいんだろう……?]


  は、花火!……ほんと、きれいですね。
  今までずっと友達と見に行ってたので
  ……男の人とは、はじめてです。


[迷って切り出したのはすごく無難な、
 それでいて少し擽ったい会話だった。*]
(23) 2022/08/03(Wed) 16:07:19

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「初めてなんだ。
うん、花火、すごくきれいだね。

…………でもね。

珠梨さんも、負けないくらい
綺麗
だよ。」

肩を触れ合わささせたまま、花火に照らされる珠梨さんの顔を見つめる。もう一度心臓がばくばくと打ち始める。
珠梨さんの頬に手を当てて、もう片手を珠梨さんの背中越しに反対側まで回す。

そのまま顔同士が触れ合うほど近くで見つめながら、そう告げた**
(-10) 2022/08/03(Wed) 17:40:47

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*

流くんのこう、あどけなさと男の子としての存在感のマリアージュ、つよつよのつよだと思うんですよね。きゃわよいね……って延々と愛でたくなるこれは中の人。
(-11) 2022/08/03(Wed) 18:07:20

【人】 社会勉強 早乙女 珠梨

 — 流さんと —

[伝えそびれてしまったのは、これからのこと。
 せめて夏の間は深く考えないようにした家のこと。
 今は不確定でも、きっといつかは何かが起こる。
 そのとき流さんはわたしの隣にいるのかな。
 ——居てくれたら、いいな。

 今はやっぱり現実から目を背けることにした。
 昼間はがんばったし明日も仕事なんだから
 いいでしょ?一晩の間くらいは。

 胸の高鳴る、それでいて穏やかな時間は
 いつまでも続いてくれていいように思えた。
 気持ちと裏腹に花火は終わりに迫ってゆくけれど。]


  ……わたしもです。


[小さなつぶやきに自然と返事をしていた。>>25
 クライマックスを予感させる爆音とは裏腹に
 花火の始まった時より今の方が静かだった。

 ——だからその言葉は、はっきりと耳に届いていた。*]
(36) 2022/08/03(Wed) 19:54:57

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[呆気にとられて固まったのは
 ロマンチックな状況に飲み込まれそうになったから。

 だって、まるで絵に描いたみたいな光景。
 わたしを見つめる年下の彼、甘い褒め言葉。
 頬に、衣服越しの背中に感じる温度は熱くて。]


  ……え、へへ……なんだか照れますね。
  わ、わたし、暑くなってきちゃいました……


[視線は思わず彼から逃れてしまった。
 だって、こんなに心臓がうるさいのって知らない。
 
 ——頬を捕らえられていたから、顔は背けなかった。
 それがいっそう鼓動の速さを掻き立てていた。
 こんな距離感じゃ、そのまま触れ合ってしまいそうで。*]
(-12) 2022/08/03(Wed) 19:55:43

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「珠梨さんも?そう思ってくれてるんだ。」

ぽつりと呟いた言葉は、今度は確かに聞こえていたらしい>>36
離れたくない。この瞬間がずっと続いて、夜が続いてくれたらいい。珠梨さんにもそう思っていてほしい。
そう思いながら、視線をそらす様を、目を細めじっと見つめる。

「本当だ。熱くなってる。」

頬に当てた手からも、何枚かの布壊しに触れ合う肩にも熱さが伝わってくる。緊張してるのかな。そう思いながら、年上のかわいいお姉さんを、自分なりにリードさせてもらうことにした。

「もしダメなら、いつでもすぐに言って。珠梨さん…」
(-26) 2022/08/03(Wed) 23:31:09

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

そう言って、触れ合いそうなほど間近の顔を見つめ、顔を寄せてそっと唇を重ねた。軽いリップ音をさせてついばむように。花火の音を遠くに聞きながら、少しして唇を離す。初めてのキス。それだけで自分の世界がまるきり変わった気がした。…彼女はどんな顔だろう。

「珠梨さん……本当にかわいい。好きだよ。」

見つめたままもう一度唇を交わす。今度はぴちゃ、と音を立てて少し強く。唇を離して、今度は音を立ててちゅう、と柔らかなリップを吸い上げる。花火を後ろに、何度も、何度も。
(-27) 2022/08/03(Wed) 23:41:08

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「ね、たくさん甘えてくれたら嬉しいな…」

拒まれなければ、両手を背中越しに伸ばして、座ったまま珠梨さんを腕の中に包み込む。さっきよりも直に体温を感じながら、柔らかくて温かな体を抱き締める。
そのままでまた唇を奪う。時々離して打ち上がる花火に目を奪われつつ、少しずつ大胆に、腕に抱いた珠梨さんを蕩かそうと。

「夢みたい。心臓、鳴ってるね。ふふ…」

抱きしめて、唇を交わす。それだけでも幸せで、舞い上がりそうで。花火が一斉に打ち上がり、僕達を一瞬照らし出す。
そのまままたキスを交わして、触れ合って…

花火が終わった事に気づくまで、夢中で彼女に唇で触れ続けた。
(-33) 2022/08/03(Wed) 23:49:53

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

ーーーーやがて、夜空に大輪を咲かせた花火が終わる頃、
少し名残惜しそうに唇を離す。

「ごめん。つい夢中になっちゃってたかも。
花火、終わっちゃったみたいだね。ちょっと残念な気もする。」

時間にして21時とかそのあたりだろうか。
そのまま寝るには少し早いし夜はまだ続くけれど、いい時間でもある。

「それで…どうしようか。」

仕事もあるし、という気持ちと、今夜を終わらせるのが惜しくて、離れがたい気持ち。2つない混ぜになって、側に腰掛けたまま珠梨さんにどうしたいか尋ねてみた。もし彼女が望むなら、先を望む気持ちもどこかにあったから**
(-36) 2022/08/04(Thu) 0:00:30

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[熱いのは自分から言い出したくせに
 改めて言葉にされると気恥ずかしさが増した。
 どうしてこんなに緊張してしまうのか
 自分でもわからないくらい心臓の音は早鳴ってた。

 
はじめてキスされた時もこんな風だっけ?
驚きはしたけどもっと違った気がする。
男の人に触れられるのが久しぶりだから?
ちゃんと好きって告白されたのが初めてだから?


 わからないけどひとつ、確かなのは
 初めてじゃないそれが初めてみたいに特別だったこと。]


  ……ううん。
ダメなこと、ないです。



[聞こえたか、花火の音で掻き消されたか
 そんな小さな呟きの後でゆっくりと唇を塞がれた。
 わたしはゆっくり瞼を下ろしていた。]
(-38) 2022/08/04(Thu) 4:21:51

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[少し経って距離が離れて、細い視界に彼を映す。
 やっぱり照れくさくなってしまうから
 困ったように薄く笑って。]


  ん……、


[吸い付くようなキスには抗うことなく応じていた。
 彼がわたしを味わうのなら、わたしも同じように
 唇の柔らかさを、掠める吐息の熱さを覚えては
 くらりと甘く酔いしれる。]

  
  ……うれしいです。
  すごく、幸せな気分です。


[抱き止められた体格の差に男の人だと思い知らされる。
 どうしようもなく落ち着く心地に身を委ねて
 そんなさなかに唇を奪われてしまったら、もう
 ぐずぐずに溶けてしまいそうだった。]
(-39) 2022/08/04(Thu) 4:22:58

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流



  もう、……言わないでくださいよ。


[鳴り止まない小さな音に彼が気付いたのなら
 恥じらい混じりのぎこちない笑みを向けて。
 甘さに飲み込まれていくうちに淡々と時間は過ぎていた。]
(-40) 2022/08/04(Thu) 4:23:47

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[最後の花火がいつ打ち上がったかなんて気付かない。
 気付いたら目の前にあったのは彼の顔で
 その言葉で、夜空に咲く光が消えたことを知った。]


  ほ、ほんとだ……!いつの間に。
  全然気づかなかったです……。


[溺れてきっていたのを自覚して、慌てて言葉を紡いだ。
 落ち着かないのを落ち着けるために深呼吸ひとつ、
 ……どうしようか。どうしましょうか。
 このまま帰って大人しく眠れる自信はあまりない。]
(-41) 2022/08/04(Thu) 4:24:15

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[またすぐ、明日には会えるけど。]


  ……夜更かしは、寝坊しちゃいますかね。


[一緒にいることが許されるのなら、それが良かった。
 子どもじみた寂しがりを見せてしまうのは
 なんだかいけないような気もしたけれど。

 でも、甘えてくれたら嬉しい——って、
 そう言ったのは流さんでしょう?**]
(-42) 2022/08/04(Thu) 4:24:44
社会勉強 早乙女 珠梨は、メモを貼った。
(a12) 2022/08/04(Thu) 4:25:57

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
ビッチムーブに走りかける右手を堪えている……
だめだめ早乙女珠梨はそんな子じゃないの。天然あざとさで生きたいの。
(-43) 2022/08/04(Thu) 4:27:24

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

強引に迫ったつもりはないけれど、内心は僅かだけ不安もあった。
だから目を閉じて、身を委ねてくれて、嬉しいと、幸せと言ってくれて、ようやく安心する。

少しばかりの遠慮を捨てて、彼女の恥じらう笑顔をスパイスに、存分に柔らかさと温もりを味わわせてもらった。

やがて花火が終われば、海沿いの展望台には静けさと夜の闇が戻ってくる。
どうしようかと、少しばかりの未練を抱える中、珠梨さんからの言葉について考えた。
(-47) 2022/08/04(Thu) 6:23:16

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「夜ふかしかぁ……
少しくらいいいんじゃないかな。
って言ったら万里には怒られるかもしれないけど。

なかなか寝られないときだってあるし、
……なんだったら、明日は僕が起こすよ。」

でも、どうしようと思う。
二人きりで過ごしたい。
展望台は座って花火を見るのにはいい場所だけれど、落ち着いて一緒に過ごすにはどうだろう。

「ここでずっといるのも…だよね。
どうしようかな…

……僕の部屋、来る?
それとも、どこかで休んでいくか………」

隣の珠梨さんの手を握り、顔を見つめて尋ねた。
なんとなく恥ずかしげに、意味深げに尋ねる感じになってしまったかもしれないけれど*
(-48) 2022/08/04(Thu) 6:34:08

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[控えめな肯定にくすっと笑みを溢した。
 流さんもそう言うから、良いよね——と
 いつもの甘え癖が顔を出して。

 こんな時の行き先にいくつも候補がないことは
 その実もう勉強したことがあった。
 だから、「どこかで休んでいく」なんて
 耳馴染みのする言い回しに目を瞬き、細めて。

 どうしよう——とほんの少し迷う素振り。
 わたしは握られた手をそのまま持ち上げてみせた。]


  ……連れて行って、いいですよ。
  今晩はどこへでもついて行くので。


[悪戯めかす小さな声で、それでいて甘く強請るように。

 それは彼の部屋だろうか、それとも別の場所?
 連れて行ってくれる先ならどこでも良かった。
 その先に目的が待ち受けるのならそれすらも。*]
(-52) 2022/08/04(Thu) 11:42:26

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「どこでも?……そっか。いいんだね。」

少し迷った様子で、手を取って囁かれる声は甘くて蠱惑的で。
きっと、彼女も察してくれているんだろう。
あまり行き先に候補がない中、色々な考えが頭を駆け巡った。

明日の仕事で遅くなりすぎないようにとか、民泊、誰かいるのかなとか、結構汗かいたなとか、恥ずかしながら財布の中身のこととか、あからさますぎないかとか、目的じゃなくて手段なんだよって言いたい事とか、本当に話をして、一緒に過ごすくらいでいいんだってマジで言いたいこととか、他にもいろいろ。

でも、最終的に辿り着いた結論。

彼女がそんな風に言ってくれるなら、変に言い訳するのはなんだか格好悪いな、と思った。
(-53) 2022/08/04(Thu) 12:51:20

【秘】 元子役 辺世 流 → 社会勉強 早乙女 珠梨

「ありがとう。…行こう。」

そっと手を引いて、海の家へ戻る途中、少しだけ繁華街沿いに入ったところにある、ちょっとネオンの眩しい、微かにメルヘンな感じさえする建物。

ちらと目配せして、受付を済ませ(もちろん僕持ちだ)、ビジネスホテルとかよりは少しだけ上品めに作られた、間接照明に照らされた部屋に入る。クーラーはよく聞いて外にいた体に気持ちよく、良さそうなソファとか、少し大きめのベッドとか。そんなものが見えた。

「うわ。『元気な子』の時にそれっぽいセットは使ったけど……

あ、ごめん。えっと……外歩いたから汗かいたよね。
先、流してきて。」

どこかふわふわした心持ちの中、珠梨さんにそう声をかけた*
(-54) 2022/08/04(Thu) 12:56:13

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
ふっふふ……かわいいかわいいねえ
(-57) 2022/08/04(Thu) 14:20:04

【独】 社会勉強 早乙女 珠梨

/*
「一緒に過ごすくらいで良いんだってマジで」にニヤニヤきてしまう。そんなこと言われたら煽りたくなっちゃうよ(?)抱いていいですか?(ちがう)
(-58) 2022/08/04(Thu) 14:29:30

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流

[もっともらしい建前を求めてはいなかった。
 だって必要ないでしょう、わたしとあなたは恋人で
 お互いに一緒に居たいって思ってる。

 ——たとえ、それが始まったばかりであったとして
 束の間に燃え上がる恋があっても良いでしょう。
 
たとえばロミオとジュリエットみたいに。


 彼の選んだ行き先に導かれていった。
 涼しげな海辺のカフェとも緑の茂るお社とも違う、
 そこにあるのは人工的な光の粒たち。

 中に入れば薄明かりの部屋がわたしたちを出迎えた。
 上品さを装う内装と心地よい温度。
 ここがなんの場所か——いざ辿り着いてみれば
 手放しに落ち着けはせず独特の空気が纏う。]


  ……きれい、ですね。


[静かな声で呟いた。
 胸の内を擽られるような感覚だけがそこにあって
 さっきからずっと、平常心は置き去りでいる。]
(-59) 2022/08/04(Thu) 14:55:48

【秘】 社会勉強 早乙女 珠梨 → 元子役 辺世 流



  はい、わかりました。


[彼の勧めは素直に受け取って、バスルームへ向かう。
 ワンピースを脱いで煌びやかな浴室で
 心の騒めきを押し込めるよう、
 汗ばんだ身体だけぬるいシャワーで流した。]


[やがて付属のバスローブに着替えて戻る。
 少し迷った結果、下着はつけておくことにした。]


  ……お待たせしました。
  流さん、どうぞ。


[髪を軽く耳に掻き上げながら、次を勧める。
 借り物の猫みたく大人しくなる自分がいた。
 目が合えば曖昧に微笑み、後ろ姿を見送って
 出てくるのを待つ間はベッドの上でぼうっとしていた。*]
(-60) 2022/08/04(Thu) 14:56:01