【妖】 武藤景虎[そのまま手を浮かせて、思い切り頬を挟むように手のひらを打ち付けた。 バチン!!と大きな音が響いた後、同じ高さにある瞳を見据える。] お前に“かわいい“とは、言ってない。 言ったことない。 [そこは本当に大事なとこだから。 手のひらの痺れからは頬にかかった威力の程度が窺えたけれど。 オレが惚れてるのは、手加減をする方が許さないと言うような女なので。 脳裏に浮かんだ光景を、今はすんなりと受け入れられたから、慰めるように頬を撫でることもなく、手を離した。]* ($8) 2023/03/05(Sun) 2:09:40 |