【人】 結城 朔也幸せに、ね、 やよい 君は、幸せで、いて [ 潤んで、揺れる瞳で、君を見つめて、 手の中の、桜の形の飴細工、君に渡そうとするんだ。 そういえば、最初から1つしか買ってなかった。 気が利かないな。 元々、僕との約束に来た方にあげるつもりだったんだ。 君たちを別と見るならば、2つ買うべきだった。 おかしいね。 妹みたいな君、幸せであってほしかった君。 やよいの分まで、と、僕が言う資格はないから、 僕の分まで、君は、幸せに、と。 ] ……君も、ね 愛智くん [ もし彼が戻ってくるのなら、君にも声を掛けるんだ。 彼女と、それからやよいに選ばれた君は、 きっとちゃんと、選べたのだろうから。 ] (144) 2023/02/21(Tue) 20:48:47 |