【人】 XII『吊された男』 ユグ……そう、ですね。 もしもそうなら、よかったと思います。 迎えがもっと、早かったなら。 [>>194ユグは、来たる迎えを信じて生きていけたけれど。 もしも生まれてすぐに神様の迎えがあったなら、きっと両親は苦しむこともなかった。 自分は、ひとりになることはなかった。 この世界で生きざるを得なかったことで、苦しんだ仲間は他にも多くいるだろう。 彼も、彼女も、救われたのでは] ――今更、ですけど。 [ほつりと、零す。 ああやはりこんな世界はなくなってしまえば、という癇癪じみた思いが、ふつりと肚のうちにある*] (210) 2022/12/16(Fri) 23:40:40 |