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人狼物語 三日月国

68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】


【人】 夢見人 サダル

>>293  ルヘナ

「たまにそう呼ばれるよ、うん、やっぱり似合ってる」

さらりと限界を流しながら目を細め、ついた髪留めに引っかからないようにルヘナの頭を撫でた

「持っててもらって嬉しくてさ、一度はやってみたかったしこういうこと」

遺品を持ってもらうなんて人生を生きていて早々できることでもない

「似たようなのを外でもずっと使ってるんだ。
 ……誕生日の贈り物だった気がする、もう記憶はないけど。
 なんだか重ねちゃった。また会おうって話してたからかな、多分楽しみなんだ」

ゆっくり目を閉じて、ため息をついた。
次に訪れるときがあるのならば純粋なデータでもなくなっている、おなじ環境はもう二度とない。
ここで得た恋心も友情も、彼らの中に残って外の自分たちには残らない気がしている。
ちょっとぐらい、いやかなり、寂しい、
そんな一面を見せたって構わないだろう

「持っていて。星のように自分は輝けないから。
 見つけられるまで、……願掛け。
 サダルの同じ色の星はお互いが導かれてくれるんだよ」
(308) 2021/05/02(Sun) 21:30:06