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人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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書生 シキは、メモを貼った。
(c0) Jagd_Katze 2021/07/22(Thu) 23:13:48

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように
暫し暗がりへと姿を隠していた青年は
呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。

如何なるようにしてそれは為されただろうか。
青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。
何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に
迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。

「......。」

闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を
ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし
周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。

「...シラサワ、さん」

貴方の声が聞こえれば、青年は表情を向ける。

蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で
煌めく海をじっと見つめる若き眼は
哀疑交々な色に濡れ満ちていた。
(-28) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 13:56:57

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように
暫し暗がりへと姿を隠していた青年は
呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。

如何なるようにしてそれは為されただろうか。
青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見れたのだろうか。
何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に
迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。

「......。」

闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を
ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし
周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐばかりであった。

「...沙華、さん...」

あなたの声が聞こえれば、青年はゆっくりと表情を向ける。

蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で
なおその闇を際立たせる二つの黒を見つめる若き眼は
隠しようの無い、底深い怖れを溢れさせていた。

/*
★狼藉フリーです、お好きにどうぞ★
(-30) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:31:34

【独】 書生 シキ

/*シラサワさんの強キャラムーヴ、濡れる。
(-31) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:39:18
書生 シキは、メモを貼った。
(c1) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:48:03

書生 シキは、メモをはがした。
(c2) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:48:15

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように
暫し暗がりへと姿を隠していた青年は
呆気なくその身を捕らわれ、島の掟に依って囚われた。

如何なるようにしてそれは為されただろうか。
青年は、己を捕らえた者たちの顔を垣間見ただろうか。
何れにせよ、しかない書生に努めるだけの若人一人に
迫る"遣い"たちの手を払う力など有りはせず。

「......。」

闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれた印を
ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし
周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐ。

「...五十鈴さん、あなたは...」

あなたの声が聞こえれば、青年はじっと表情を向ける。

蒸れるような熱に満ちた、肉を貪る獣の窖の中で
憤りに濡れるあなたの顔を見つめる若き眼は
どこか、やり場の無い後悔と悲嘆に満ちていた。
(-33) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:54:03

【独】 書生 シキ

/*
内緒やし重要なとこ以外はコピペしたけど
後で見たとき見栄え悪そうやなこれ(反省)
(-32) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 14:55:43

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「……っ…」

未だ、一縷の機会を探っていたかのように。
眼前の男の印象を曖昧に捉えていた青年の感情は
掲げられたその一挙によって、瞬く間に晴らされる。

青年に、貴方が"そちら側"であることを誇示するには
たった一度のそれだけで、十分に事足りることだった。

「そんな……あなたは……」

名も知らぬ獣たちの視線から解放され
貴方と相対する青年の表情に次いで浮かんだのは
昨夜までの貴方と、その周囲で丁々発止していた
大人たちの言葉に対する、やり場の無い不審と憤り。

されど、青年は返すべき言葉を手繰り寄せられず。
ただただ、その場に座してその海を見つめ
まるで、未だすがるように目を細めるばかりだった。
(-35) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 15:13:56

【墓】 書生 シキ

まるで広大な獣の胎のように
湿り気の漂う薄暗い祠の中で
座して黙する青年が、その暗い瞳を浮かべていた。
(+4) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 15:29:28

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

囁くような言葉が、青年の意識を撫でる。
その音色は、青年があの時に感じたものと同じだろうか。
それとも、別の思いが滲むものであっただろうか。

早々に悟った己の立場に対する諦観。
されど滲み出る感情に溺れるように
青年は、ただ黙して貴方を睨み付ける。

「____」

そうして、青年は貴方の力に抗わない。

寧ろ、まるで広大な獣の胎のように
湿り気の漂う、この薄暗い祠の中で
貴方の背後で跋扈する爛れた狼たちの視線から
少しでも身を隠し、逃れるかのように。

青年は、顔を伏して自らを貴方に委ねる。

閉じられた瞼からは、小さな雫が溢れ落ちていた。


/*
狼藉フリーです、お好きにドウゾ★
(-41) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:04:13

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「……。」

暫し、地蔵のように黙していたが。
やがて観念したかのように、小さく声を漏らす。

「……シラサワさん、なら。
あの人ならきっと、悪いようにはしてくれない」

再びの沈黙、そして。

「……君は、こんなことを望んでいたのか?」

その言葉は、哀疑交々な色に濡れ満ちていた。
(-42) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:10:26

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

「ッ……ぁ……く……」

為されるがままに、青年は声を漏らす。
眼前の漆黒に対する恐怖と困惑、そして
湿る憤りを滲ませる音が、青年の口から溢れ出る。

唸る狼たちに何を嘯かれようとも、
今の青年に、それを払う確証は無く
それに相対するだけの力もまた、無い。

しかし、さりとて青年は。
まるで貴方へと精一杯食って掛かるように
己の言い分を、かろうじて紡いだ。

「俺、は……『先生』に、言われただけ、だ
 『先生』が……た、だ……ッ」

要領を得ない呟きは、そこで途切れた。
(-45) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 16:38:49

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

淀み漂う空気に入り混ざる、巫女の濡れた声。
狼たちの享楽に沈め込まれた者の末路を
これ見よがしと響かせる祠の中で
青年は、あなたの胸へと抱かれる。

青年の書生としての体つきは
幾分細い印象を持つものではあったが
年相応の重みを感じさせるだけのものは有るだろう。

__そうして。

「嫌です。」


聞こえるのは、震える呟き。
貴方だけに聞こえるそれは
最早、許しにも似たような声色で。

「"まだ"あいつらに食われるのは、嫌です」

「お願いします、シラサワさん」


その様子は、かつて外で見せていた不穏さは無く。
ただ、この場の苦しみから最も遠く居られるであろう
目の前の海の色を、見つめるばかりだった。
(-49) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 17:13:24

【独】 書生 シキ

/*
良い感じに狼藉されるとメチャクソ気持ちが良い(最悪発言)
(-51) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 17:28:42

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

「ク、ぅ……ッ……」

抗う意味も余地も、甲斐も無く。
己の揺らぐ意識に、狼の爪牙が突き立てれ
やがて、その体は地に倒れる。

青年の書生としての体つきは
幾分細い印象を持つものこそあれ
年相応の重みは感じさせるものだったろう。

「……ッ、!」

身ぐるみに手を出されれば、己もまた
反射的に手を伸ばし、それをさせんとする。
しかし、あなたの声が耳を撫で付ける度に
まるで金縛りにでも遭うかのようにして
青年は手を強張らせ、動きを止めてしまう。

「ぅ……く、……そ……ッ、は……」

悪態をつき、言葉を無くしているものの。
今や、その青年は自らの思惑に止まらず
己が体の自由すら縛られ、手放してしまっている。
(-53) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 17:47:04

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

飄々と、しかし未だ憤りを見せるあなたの様子に
重苦しい面立ちを浮かべていた青年は、顔を向ける。

これほどに、自身を贄とする事を望むあなたが
しかし今宵は祠へと招かれなかったという事実に
青年はそこと無い思慮を巡らせつつ。

「……本気で、言ってるのか。

 君は、この祭りについては"知っている"んだろう。
 なら……この窖の中で、俺やあの巫女が
 "何"をされるかも、知っているんだろ。

 君は、それでも良いのか?」

今の青年に、あなたを気遣う余裕は微塵もない。
その問いは、むしろあなたの内に秘めたる
己が覗き損ねている"何か"を探るような物言いだった。
(-54) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 18:02:39

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

貴方に引かれ、青年は歩を共にする。
辺りを見れば、そこは狼たちの餌場かねぐらか
あるいは座敷牢のかくやと思えるような
爛れた宴を成すための様々が見に写った。

「……。」

そうして導かれるように腰を下ろせば
やはり、声もなくあなたの手を受け入れる。

目の前にいる男もまた、外様である己に
哀れむような情を見せるこそすれ
それもまた、この島の掟に従うまでの
ただそれだけのことでもあるのだろう。

しかし、それでも。
この窖の中を満たす不純な気から
少しでも気を逸らすことができるのなら。
今は、目の前で紡がれた言葉が
嘘か真かなどということは、些事でしかなかった。

ならば、その海に沈んでしまえることは
今の己にとって、どれ程の救いであろうか。

「__お願い、します」

ようやく口を開いた青年は、
あなたの瞳に浮かぶ色へと、その身を浸して行く。

後はもう、貴方の心の匙次第だ。
(-56) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 18:36:28

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「……っ、なん……」

あなたと言葉を交わし初めてからこの方
青年の心は、あなたが返事を紡げばその度に
うら恐ろしきものを覗く感覚へと苛まれ
その深みに入り込むように、更なるものを欲した。

そして、その言葉の束を聞けば。
堪えきれなくなった恐怖の色が
震える青年の口から、溢れ出る。

それは、怨念の如き思惑であった。


「……君は……つまり……」

__そこまで呟いて、青年は言葉に詰まる。

その先の
"穢れ"
を語ることを
まるで、あなた自身に押し付けるかのようにして。
(-60) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 19:06:46

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

「……っ……」

あなたの言葉の"意味"は、考えずとも理解した。

己の体に刻まれた印、呪いの如き"疼き"に、
やがて青年も身を堕す時がやって来るだろうか。
それとも、この爛れた獣の窖の中で穢れきり
自ら人としての心を見失うことだろうか。

「……うる、さい……」

男と女の影を同時に纏うあなたの
"願い叶える"という曖昧なる甘言を
青年は、吐き出すような言葉で以て振り払う。

それでも、尚。
その印は、青年の体を蝕む。

「…………君が。
 君が、"こっち"に来るまでは
 何も分からないよ……何も……」
(-63) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 19:57:54

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

「ぐ、ぅ……あ、……っ!」

締め上げられる。
もがく青年の四肢を、狼の力がねじ伏せ
恐るべき気配が、その精神を縛る。

「っあ、は……か、ぁ……ッ」

弄ばれる、焦らされる。
饒舌に言葉を成す貴方と相対する青年は
ただただ呻き苦しみ、声を漏らす。

__その手が、来るべき所へ下ろされようとも。
己が意志を持たず、ただ目の前の畏るるべき者から
逃げ惑うとするばかりの、軟弱な青年の力では。

その仕草を、払いのけることすら叶わぬだろう。
(-64) Jagd_Katze 2021/07/23(Fri) 20:08:00

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「っ……ぅ…」

慣れない感触に、青年の小さな声が響く。
嫌がる素振りは見せぬままに、しかし
反射的な震えが、貴方の手へも伝わっていく。

それでも尚、薄く小さく開かれた眼は
目の前の深く輝く海を捉えて離さず。
その色へと、深く沈み込むように。

「____。」

継ぐべき息を奪われれば、青年は
ますます深くあなたへと沈み込み
互いの熱を、分け合うように体を寄せる。

この場を染めるおぞましい現実から
己の意識を遠く離し、それを忘れる為に、
しかし同時に、己を抱くあなたの存在は
決して見失わない様にと、その両手を
あなたの背へと大きく回して、力を込めた。

「は、っ……」

__やがて、互いの唇が離される頃には。

額に小さな汗粒を浮かばせた青年の
ぼんやりとした目付きが、あなたの顔を
眺めるように見つめ続けるばかりとなって。
(-67) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 1:43:20

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「ッ……は、ぁ……」

自身の暗く曖昧な色に満ちた瞳を
沸き立つ熱と、輝かしい海とで満たす。
脱力した躰を委ねれば、それは水面に浮かぶように
ただあなたに抱かれるままに。

__あなたの相反する力無さは。
その青年にとって、"弱さ"ではなく。

それは、己を丁重に扱ってくれる
"優しさ"として、写ったことだろう。

「シラサワ……さ、ん……」

故に、これからあなたが為す全てに
青年は身じろぎ1つせぬまま
それらを受け入れるばかりである。

元より、今の自分にこの島から逃れる術など無い。
ならば、目の前にあるほんの僅かな救いへと
己が身を放じる以外に、選ぶ余地はないのだから。


衣に手を掛けられれば、ほんの僅かに身を退くものの。
それ以上のことをする意志は、青年には無かった。
(-73) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 13:52:15

【秘】 書生 シキ → 忘れ屋 沙華

__抗う術も、避ける術も奪われたままに。
青年の意識は、獣たちによって食い散らかされる。

「っ、ぁ やめ 、  。」

ほんの僅かに呟かれた呻きの後は。
泥のように深く息詰まり
狂わんばかりの熱に冒された肉の宴。

この窖で蠢く獣たち全員を満足させるには
到底足りないだろう、青年の細い体つきを
しかしこの場の者たちは、代わるがわる蹂躙していく。

「         」

最早、己の無力さや不甲斐なさに
嘆き悲しみを馳せる余韻すらも無く。
贄としてのおぞましき宿命に浸される青年は
やがて、その意識途切れるまで、延々と弄ばれるとこだろう__
(-74) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 14:09:36

【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

はたして、己の身に迫る"それら"を気取ったかのように
暫し暗がりへと姿を隠していた青年は
しかし、呆気なくその身を捕らわれるに至っていた。

「......。」

闇を孕むような祠の中に在って、己に刻まれたその印を
ただ指でなぞり、顔をもたげ、暗い目を凝らし
周囲から聞こえる不徳な音色に、耳を塞ぐ。

そんな中、いつか聞いた気のする声が響けば。

「…あなたは……」

青年は、ゆっくりと顔を向ける。
その若き眼は、哀疑交々な色に濡れ満ち
目の前のあなたに対する、隠し様の無い恐れを滲ませていた。
(-75) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 14:16:57

【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

照らされる面立ちの元、丁寧な挨拶を受ければ
しかし青年は目を泳がせ、その身を強張らせる。

「……は、はい…」

祠の湿った暗がりの中に在って尚
外と変わらぬ笑みを浮かべるあなたの様は
今の青年にとって、どこか威圧感すら思えるものらしい。

「……誰かに、連れてこられました。
顔は見えませんでしたけど、だれかが……」

__その弱々しい姿を見るだけでも
青年が、既にこの島の"遣い"たちによって
手を加えられていることが分かるかも知れない。

青年の"印"は、ほんの僅かに見える襟の中
左の首筋辺りに、その色が見えていた。
(-79) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 15:31:27

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

__何もかもを為されるがままに。
小さな灯の元、その肌に指が這わされれば
じわりと入り込む感覚に、青年は身を震わせる。

「っ、う、……ふ……ッ」

至って慣れぬ男の感触は、されど
この祠に満ちる爛れた気と混ざり合って
青年の意識を、その深みへと誘い続ける。

「…っ……?」

そんな折、目に映った貴方の躰。
赤と黒の染みが深々と刻まれた肉体に
思わず、力無い疑問の声を漏らしてしまう。

「……っく、ぁ、っ……」

__しかし、その小さな声は
あなたの巧みさによって奏でられる音の中へ
瞬く間に、溶けていってしまうことだろう。

青年は、貴方の指先が、舌先が導くままに
己の内に秘められた熱を、育んでいく。
(-83) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 16:23:24

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

縋るように弱々しい声を漏らしていた青年は
やがて己が身を冒す恐怖を解され
あなたが培う、湿った熱の中へと沈み込む。

「ぅ、っ……く、は…ぁ、……」

湿った熱気を漂わせる祠の中にあって
いまこの場で事をなされる青年もまた
その泥濘へと、次第に身を浸し、喘ぐ。

「ぅ、っ、あ………ッ」

――青年が持つ
"印"

露わになった右の首筋辺りに、その色が見える。
丁度、その肉体を正面から抱いた時
"獣"の牙が、苦も無く届くだろう絶好の位置に。


いや増す躰の感触は、未だ暗がりで震える青年の心を
少しずつ、引き摺り下ろすように曝け出す。
どこまでも、あなたの成すがままに、思うがままに。
まるで、自らの意志を放ってしまうかのように。
ままならぬ感情の淀みを、あなたへと抱かせてしまうかのように。
(-100) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 19:00:07

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

「っ、う……ぅ……!」


あなたの手付きが、青年の熱へと届けば
堪え切れぬ声と、滴る息とが吐き出され
刻まれし"印"を湿らせる舌遣いと共に
その快楽は、瞬く間に意識を染め上げる。

あなたの手を濡らすそれが
青年の心の火照りを、否応なく示し出せば
やがてそれは、迸る
高み
へと、その意識を誘う。

「―――ッ…ぁ……!」


全てを沈み込ませる海の色に染められて
顔を伏し、呻きを垂らした青年は
あなたの内で、果ててしまうまで。


「…シラ、サ、ワ……さん―――」


青年の声は、止め処なく溢れ続けていく――
(-108) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 19:57:18

【秘】 書生 シキ → よろず屋 シラサワ

/*そのようにお願いいたします。
大変遅筆で申し訳ありません……!
(-109) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 19:58:36

【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

あなたが携えて来たものを、青年は訝し気に見つめる。
恐るおそる手を伸ばし、それに届けば
手に感じる柔らかな感触を、小さく握った。

「……ありがとう、ございます。」

そう言った後、再び何かを呟こうと口元が揺れる。

「………。」

――しかし、それ以上のことは何も無く。
そこからは、再び暗い沈黙に染められた顔を向け
あなたの表情を、覗き込むように見つめていた。
(-111) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 20:09:15

【秘】 書生 シキ → 左方舞 五十鈴

――底知れぬ物言い。
その裏に秘めたるものは、はたして
この獣が蔓延る穴倉で何を成すのか。

青年は、あなたの変わらぬ調子に
怖れにも似た感情を抱いていた。

「……ああ、いるぞ、この穴は、獣の餌場だ。
 ここに連れて来られれば……ああ。
 きっと、
"君の望む通り"
になる。
 
 そうだ、君の考える通りに……そうだ……」

譫言のように呟かれる言葉。
それは、あなたに対する呪詛なのだろうか。
それとも、自身の苦しみを紛らわすための
浅はかな当て付けでしか無いのだろうか。

「―――ッ……。」

そうする間にも、青年の体に刻まれた"印"は
知らずしらずに、その精神を浸していく。
(-115) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 20:29:31

【秘】 書生 シキ → 呪術師 リェン

「っ……ぇ…?」

――その言葉に。
青年は、思想を止める。

"印"を喰らうという、その言葉に
うら恐ろしい感情を、底知れぬ疑念を。

そして、あなたの思惑に対する
一縷の"機会"を垣間見た青年は。

ゆっくりと自ら顔を上げ、言葉を紡いだ。

「――俺を、俺を。

     どうする、つもりですか……?」
(-116) Jagd_Katze 2021/07/24(Sat) 20:34:24
 




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