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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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カテリーナ通信士 カテリーナに投票した。

【神】 通信士 カテリーナ

「……。」

唯一の武器でもある両手を拘束された女は
目を閉じて聞いていた。

此処ヴェスペッラがどんな場所かなど十分に知っている。
知れるだけの年月を過ごしてしまった。
普段が少し賑やかで、どれほど心地よくとも、
ここがマフィア甘い世界ではないことを。

故に、自らに関する報告を提案を、静かに聞いていた。
その提案が己の命に関するものであっても。
(G3) 968. 2024/04/07(Sun) 9:40:29

【神】 通信士 カテリーナ

「……そうですね。キャプテンは甘いと思います」

静かにヴィーニャの言葉に同意を示して。

「レオンさんも甘いですけれど……それ以上に。
 ですから、ヴィーニャさんが正しい、のでしょう」

こつ、こつ、こつ

両手を縛られたまま、神妙な表情のまま、マンジョウの方へと。
(G17) 968. 2024/04/08(Mon) 1:42:01

【神】 通信士 カテリーナ

「けれど」

痛みを口にしたあなたの傍に着くと膝をつき、
懺悔をするように頭を下げた。

「きっと。その甘さが」
「いえ、優しさが、みんなあなた達を救ったのも、事実ですよ。
 だって、私が最初にこの船に乗った時、
 最終手段として。自爆をしてでも、
 この船を沈めようと思っていたのですから」

「そんな私を。変えてくれたのは皆さんです。
 マンジョウさんも、レオンさんも、アウレアさんも。
 ヴィーニャさんも……ほかの皆さんも。
 一緒に過ごした賑やかで、優しい日々が
 私に迷いを生みました」

「こんな状況でも、私を信じてくれる人がいました。
 こんな状況でも、私を”仲間”と言う人がいました。
 こんな状況で。私が裏切者と知ってなお、
 躊躇なく扉を開けて話を聞いてくれた人がいました」

「そんな艦だから。
 私もこれ以上、傷つけたくないと。思えたんです」
(G18) 968. 2024/04/08(Mon) 1:43:18

【神】 通信士 カテリーナ

「だ、から」

ぽたり ぽたり

床に雨粒が落ちる。
それはいくらか雨量を増して。

「そんなを作ったマンジョウさんは
 きっと、間違ってなかったと思いますよぉ」

落ち続けた雨粒が、突然止んだ。

その雨雲であった女は跪いたまま、
想いと感情でぐちゃぐちゃになったあなたを見上げる。
あなたと同じ、とは言えずとも。泣き笑いの。
溢れる感情でぐちゃぐちゃになった顔で。
(G19) 968. 2024/04/08(Mon) 1:47:42

【神】 通信士 カテリーナ

「マンジョウさん、レオンさん……」

浮かんだのは複雑な表情。
『カテリーナ』さえ遺せれば良いと思っていたアンジェリーナ
そこまで気遣って貰えるのは……
少し困ったような、嬉しいような。
それに私の死まで背負おうとしてくれる、その覚悟も。
……そこまでされる価値なんて”私”にはないと思っていたのに。


ですが……ええ。覚悟は、できました。
例え生きていられたとしても、そうでなくなったとしても。
その恩と罪を背負って、仕えましょう。

「ありがとうございます。
 私にできることがあれば、何なりと。
 みなさんが無事に帰れるよう、精一杯働きましょう」

まずは目先の問題から。
私に慈悲を掛けたあなたたちが誤りでないと証明するためにも、
全力を以て努めましょう。
(G35) 968. 2024/04/08(Mon) 21:50:27

【神】 通信士 カテリーナ

「……。」

こちらに視線を向けたストレルカさんアウレアさんと目が合って。
また困ったような笑みを返す。
その随分とあっさりした驚きの声にも。

「アウレアさぁん、後で懺悔しますぅ。
 ごめんなさい、もぉ……。
 ……だから、罰、くださいねぇ」

それだけ伝えて、
頼れる上司の幻影エミュレーションを重ねた姿を見守ることにした。
(G36) 968. 2024/04/08(Mon) 21:57:40

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

捜査が済んで鳥籠となった自室で。
普段のように囀ることなく、ぼんやりしていた金糸雀の下へ
運ばれたティーセット。

それらを緩慢に眺めていると掛けられた声に、顔をあげた。

「あ、ナルさん」

思い出したかのように、笑顔を作って迎える。

「絶好調です!って言いたいとこですけどぉ、
 困ってます、あんまりに暇でぇ……。

 なので、ゆっくりしていっても良いんですよぉ。
 とりあえず、先に質問どうぞぉ」

用意されたお茶に、今はまだ手をつけずに。
(-31) 968. 2024/04/10(Wed) 21:05:51

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「今度遊びに来てくれる時は
 図書室から本を借りてきてくれるとうれしいですよぅ!
 技術系の雑誌でも、星の物語でも、旅行ガイドブックでも。
 あ、ナルさんのおススメがあれば、それでもいいですよぉ」

事件の話になると、途端に語り口は
硬質な、機械的なものへ。

「……。
 1つ目、3名とも等しくソーレからの指示を受けていました。
 立場上の、という意味で上下はありますが……
 それぞれ異なる役目を与えられていたと、理解しています。
 ですので、主犯というと答えが難しいです。
 2つ目、知りうる限りではありますが、
 船内でほかに関与している方はいません。
 3つ目、結果的に潜伏期間は長くなりましたが、
 それが計画通りなのかは分かりかねます」

「……先ほど、立場上と言いましたが、
 私はソーレでもアソシエーテの扱いですので……。
 今回の計画の全容を知っているとは言い辛いです」
(-50) 968. 2024/04/11(Thu) 2:45:59

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

真剣に考えを巡らせるあなたをじっと見て……いると、突然雰囲気が変わった。内心当惑しつつも、話に耳を傾ける。

「え、ぇと。
 どうして、そこまでしてくださるのですか?」

妹の仇、私のこれまでの仕事。
勿論、私もできることはするとしても
調べきるのは容易ではないはず。
そんな手間のかかることを裏切者なんかのために
わざわざしなくとも良いはずなのに。
それだけでなく、”私”のデータを残して……
その後の事も考えているような、口振り。

……マンジョウさんやレオンさんからの指示でしょうか。
ですが、彼らの権限ではなく、ナルさん自身の権限で為そうとしているように聞こえました。
それ故の、問いでした。
(-68) 968. 2024/04/12(Fri) 0:55:39

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「ア・ウ・レ・ア・さぁん?」

作業場にひょこっと顔を出すのは
警備ロボ監視役を引き連れた部下、だったはずの女。

「今お時間、大丈夫で……や、大丈夫じゃないですよねぇ」

だから、エミュレートなんてしている状況なのだし。

「……ん〜……それでも、ちょぉっとお話したいんですけどぉ。
 ダメ、ですかぁ?」
(-69) 968. 2024/04/12(Fri) 1:08:57

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

えっっ


”ナルさんの心がまだ変わってなかったら”
そう前置きしたはずの。
てっきり無くなってしまっていると思っていた話、だったのに。

その答えが、このあまりにまっすぐな言葉だなんて、
すこしも思っていなくって。

明らかに狼狽を見せてしまったのは、『カテリーナ』か
それとも『アンジェリーナ』か。
……いえ、その両方でしょうか。


少しばかり煩い心臓の音を宥める様に深呼吸。
……それが無駄だとすぐに気づいて、

「ふふ」
「ナルさんが情熱的じゃない、なんて。
 そんなことないですよぉ」
「私には誰の、どんな言葉よりも情熱的、に聞こえました」
「どこまでもまっすぐな言葉で、想いで……
 なんか、すっごくナルさんらしいです!」

思うままを口にした。
そして、席を立ち、座っているあなたの傍らへと。

「だから……」
「だから、」

今答えても、いいですか?と尋ねた。
(-71) 968. 2024/04/12(Fri) 15:09:30

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「はいっ!カテリーナですっ!」

ピッと手をあげて答えた、瞬間。
警備ロボが反応してすぐ腕を拘束される。
一定以上の急な行動は、今の状況では禁止事項。
すぐに降参の意を示して、しおしおになった。

「いたぁいぃ……いいんですかぁ?
 ありがとうござまぁす」

お話を聞いてもらえるとの返事に、少し緊張の様子で
腕を拘束されたまま、用意された椅子に座る。
が、目の前で立ったまま見下ろすあなたの迫力に
再度しおしおになった。

「えぇと、ごめんなさい、と。
 懺悔したいことがあるんですけれどぉ……。
 まずは現状の報告、からでしょうかぁ」

どれだけの情報共有を受けているか不明のため、
あなたがいなくなってしまった後の状況を伝える。

「……というわけで、ひと段落はした?のですけどぉ……」

報告を終えると緊張に手を握りしめ、
それでもあなたから目を逸らさずに。

「私がアウレアさんや皆さんのお仕事を増やして、
 そして……そう・・なってしまっていることの、犯人です。
 謝って済むことじゃないですけど、ごめんなさい」
(-74) 968. 2024/04/12(Fri) 20:05:11

【鳴】 星になった カテリーナ

「それって……」

きっと、私が私でなくなるAIになってしまう時まで寄り添ってくれる気なんだろうな、と理解をして。
けれどそれを口に出してしまえば、この優しい上司は胸を痛めてしまうだろうから。


「お二人の惚気をたっくさん聞かせてもらえるって
 いうことですかっ!?」

努めて明るい声で、そんな返事を通信に乗せた。
(=2) 968. 2024/04/12(Fri) 20:09:46

【鳴】 星になった カテリーナ

「レオンさんだって、”上”なんですよぅ?
 話しやすいから忘れそうになりますけどぉ」

「……謝らないでください。
 マンジョウさんとレオンさんの気持ちは……
 よく分かってますから。それに……」
「……。」

通信の向こうで無言で頷く顔は微笑と苦笑の間。
知られていたとしても、問題は何もなくって。ただ、その事でもまた負担をかけてしまうことの申し訳なさだけが、気になるだけ。

――今はその密かな計画を知る由はなく、それを知った時は……またあなたたちへの感謝と敬愛を深めることになるのだろう。


「もちろん、問題ありません!コイバナ。大好きなのでっ!
 って、ベルヴァさん?大丈夫ですかぁ?」
(=5) 968. 2024/04/12(Fri) 21:06:28

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……っ」

近づいた顔に、低い声に、一瞬。
ほんの一瞬、怯えの色が浮かんで。
けれど視線は逸らさず、表情も真剣なものをあなたに向ける。

「そうですね、皆さんには感謝しています」

発された声は感情を抑えたように、平たく硬質な声。
あなたには、ここの人たちにはあまり聞かせたことのない、声。

「でも、」
それでも殺されてもよかったのかもしれません。
 私のしたことは、それほどのことですから」

もちろん、死ぬのは怖い。
怖いけれど……怖いから、こそ。
あなたとエーラにそれを与えたことへの後悔が、
止められなかったことへの後悔が、今も胸に渦巻いている。

「はい。『カテリーナ』がアウレアさんを。
 皆さんを裏切ることはないでしょう、きっと」

いつもの表情へ戻った上司と裏腹に。
罪人は静かな声と薄い表情で頷きを返した。
(-79) 968. 2024/04/12(Fri) 21:31:35

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……赦しに、感謝を」

今度は監視役を刺激しないように、
緩やかな動きで、頭を下げて。

「そうですね、一緒にお茶できないのは残念です。
 でも、お茶を淹れるくらいはできますから。
 お茶を持って行くことも」

下げていた頭は戻ったが、
今度は視線が僅かに下へと沈む。
落胆を示すかのように。申し訳なさを表すかのように。

「心配、してくださるんですね。
 やっぱりアウレアさんは、お優しいですね」

真っすぐに結ばれていた唇が、
その端だけを僅かに上げて、微笑った。

「……聞いてほしいことが、あります。
 懺悔、なのかもしれません。
 でも、お願いも、あります。
 あなたの優しさに、”私も”甘えても良いでしょうか?」
(-81) 968. 2024/04/12(Fri) 22:35:10

【鳴】 星になった カテリーナ

「ダメですかぁ?ざぁんねん♪」

残念がってはいるもののくすくすと笑って。
また、ベルヴァさんの可愛いところがひとつ見れました。

「もう……本当に甘いんですからぁ。
 それに開き直っちゃってますしぃ……。
 お返し考えるの大変なので、ほどほどにしてくださいねぇ?」

既に返せない恩ばかりなのに。
返せる時間もそれほど多くは無いのに。

ほんのすこしだけ、欲が出て。
けれど、本来ならこの優しさも
『カテリーナ』に与えられるもの。
だから、”私”は……。
私も生きたい、なんて。願えません。


「はぁい、『いいこ』にして。
 待ってまぁす」

わるいこ、はもう少しでいなくなりますから。
(=8) 968. 2024/04/12(Fri) 22:59:01

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「……はい、待ってます。楽しみにしてます。
 いつかのナルさんに、驚かされるのを」

この航宙が終わったら、ヴェスペッラから離れてしまうことを理解した。
そこに寂しさを感じて。けれど、同時に与えられた希望に、
”いつか”の言葉に、喜びも感じて。
寂しさを喜びで覆った微笑みで、頷く。

――いつかの、あなたを。『二人』で迎えることになるとは、
  この時は微塵も思っていなかったのだけれど。
(-93) 968. 2024/04/13(Sat) 13:36:04

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「はぁい、ありがとうございまぁす」

一歩、近づく。
以前も聞いた言葉に、くすり笑って。

「それじゃあ……失礼しますね?」

もう一歩、前へ。
進むと同時に、あなたの胸に飛び込んだ。
さっきから高鳴ったままの胸を、あなたに押し付ける。
これが答えだ、と言わんばかりに。
(-94) 968. 2024/04/13(Sat) 13:37:35

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……。」

礼の言葉の代わりに頭を下げる。
本当は深く下げるつもりだったのだけれど、
拘束された身ではならずに。

「私『アンジェリーナ』は懺悔します。
 あなた達を傷つけたことを、この船を傷つけたことを。
 あなた達を謀っていたことを、
 多くのことを隠していたことを」

手を組むこともできず、ただ首を垂れて、更に続ける。

「……。
 『カテリーナ』の。
 大切な妹の安らぎを未だ認められないことを」
(-95) 968. 2024/04/13(Sat) 14:14:46

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……。」

赦しの言葉に、再び静かに頭を下げた。
顔をあげ、あなたに視線を戻した女は
口を開きかけて……代わりに息を呑んだ。

「アウレアさんも、ですか?」

立ち上がるあなたを目で追うが、
手が伸ばされればそれを大人しく受け入れて。

「私は……それが、あの子を唯の記憶にすることができなくて。
 あの子の命が奪われたのが許せなくて」
 
だから、復讐を試みて


「あの子の道が閉ざされたのを認められなくて。
 どうしても、認めたくなくて。
 ……あの子の人格データバックアップをエミュレート、していました。
 それがあなた達の前に居たカテリーナという子、でした」

「私の救いは……」
 
それが終わったを為せなかった今だから、

「もう一度、あの子に道を」
 
愚かなに捕らわれない生を。

「望みます」

「ですから……アウレアさん。
 『カテリーナ』を、あなたにもお願いできませんか?
 あの子が貴女を慕っていたことは本当で、
 きっと貴女を裏切ることはないと思います。ですから……」
(-104) 968. 2024/04/13(Sat) 18:05:33

【鳴】 星になった カテリーナ

「……もぉ……本当に、みなさん甘いんですからぁ」

やっぱり苦笑が漏れてしまいます。
そんな船だから私が今の私で居られるのも、
事実なのですけれど。

「はぁい、お願いします。
 きっと、守ってくださいね」

『カテリーナ』を。
呆れたフリをして。切なる願いを預ける。

まさかその裏で眠り姫にされているだなんて、
思ってもいないのだけれども。
もし、”いつか”が訪れたら……その時は。
たくさんの涙と感謝の言葉があなたに贈られるでしょう


「……。」
「わるいこ、にさせちゃダメですよぉ。
 ちゃんと『いいこ』でいないと、
 今度はもっと怒られちゃいますよぅ」

その優しさに瞳が潤むのを感じて。
無理やり拭って、そう答えます。

でも、もしも。
もしも、”私”も居ることができる未来。
そんな奇跡が起きるのなら、その時は……甘えさせて貰いたいです。
(=10) 968. 2024/04/13(Sat) 18:35:21

【独】 星になった カテリーナ

0900 ヴェスペッラ上層――公園

監視の下、罪人がいつも通りに散歩をしている。
数日後、ヴェスペッラはセントラル・コスモスへ帰る予定だ。

「今は……夏に設定されているんですね。
 春の景色にしていただいても良いですか?
 あのお茶会を、思い出したくて」

自身では勝手に操作できないから、と。
監視役に告げて、ベンチに座る。
監視役の警備ロボは操縦室の権限者に連絡を取り、
許可を得た上で、その”お願い”を実行しようと、
罪人の傍を離れた――
(-106) 968. 2024/04/13(Sat) 20:35:14

【赤】 星になった カテリーナ

――――――

結局、秘匿通信は復旧することなく、その役目を終えました。
そもそも聞いている人も、もういないはずですが。

――――――ザッ

それでも、つい。
いつも通り・・・・・立ち上げて……
(*0) 968. 2024/04/13(Sat) 20:36:01

【赤】 星になった カテリーナ

『アンジェリーナより連絡します』
『予定通りに取引を終えて帰投いたします』

『……。』
星は輝いて生きていますか?』
『あなたの傍にブルースター花言葉:幸福な愛は咲いていますか?』
『もしそうなら、嬉しく思います』
『もしそうでないなら、』
『お茶と、クッキー。
 それにオレンジ・マーマレードをご用意して、』
『夜にお待ちしましょう』

『……。』
『以上です。』
(*1) 968. 2024/04/13(Sat) 20:37:04

【独】 星になった カテリーナ

通信を終えた後、戻ってきた監視役を一瞥して、
独り言を零す。

「私もこの公園が好きです。
 特に春は。秋も、冬も、夏も、嫌いではありませんが」

見る見る間に、景色は夏から春へと逆戻りしていく。
それが終わるのを見届けて立ち上がった。

「ありがとうございます。
 許可をくださった方にも、お伝えください。
 それでは散歩の続きを」

ゆっくり、歩み始める。
通信状況を知らせるランプは、もうついていなかった。
(-108) 968. 2024/04/13(Sat) 20:43:01

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「そうなの、ですね……」

薄い表情に、それでも驚きと分かる色が乗る。
同時に哀しみも。

「……。」

その悲しみは、その苦しみは、その恨みは、
きっとあなたにしか分からないもので。
自分と似ているからこそ、分かるなんて言えないから。
哀しみの色だけが取り残された顔で、小さく頷いた。

「アウレアさんは……アウレアさんの家族は、
 もう笑っていてくれるのですか?」

あなたの記憶の中で。
そうであってほしいと願うように、問う。

「はい、あの子は可愛い、ですよね」

これは姉馬鹿仕草。

咳払いひとつ。

「あなたにそう言っていただけるなら、安心できます。
 あの子を、よろしくお願いします」

「私も、ですか……?
 ……そのお気持ちだけでも、嬉しいです。
 でも、そこは……あの子の居場所ですから」
(-109) 968. 2024/04/13(Sat) 21:56:27

【鳴】 星になった カテリーナ

「じゃあ、」
ありえないもしも、が許されて、

「私が悪い事をしそうになった時は、叱ってくださいね!」
今度はこんなことになる前に。
あなたの言葉ならきっと、私たちに届くでしょうから。

私の為したことの罪は消えませんし、
出会えた理由は良いものではありませんでした。
でも、あなたと。あなたたちと出会えたことは……
幸運だったと、思います。


「……はい」
「起きたら、またたくさんお話してくださいね!」

静かな肯定と、朗らかに望みを返して。
いつかの通信を終えるのでしょう。

Arrivederci felici giorniさようなら 愛しき日々
(=12) 968. 2024/04/13(Sat) 22:57:37

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「よかったです、本当に」

あなたの言葉と、表情に。
今、あなたが笑っていられることに
安堵の吐息を零してゆっくり頷く。僅かに口元を緩めて。
……自分もそうでありたかった、と思うには、
少しばかり遅すぎたけれども。

「ありがとうございます」

あの子のことを頼めることに。
それだけでは無く、”私”まで誘ってくれたことに。
深く、感謝を。

もし、何かが違えば、そんな未来もあったのかもしれません。口には出さずに惜しんで。


「懺悔とお願いは以上です。
 ……アウレアさん」
「初めて」
そして最期に

「あなたと話せて、嬉しかったです」

椅子から立ちあがり、もう一度頭を下げる。

「ありがとうございました」

話ができたことを、話を聞けたことを、
今までのことを、これからのことを。
その一言に込めて。
(-121) 968. 2024/04/14(Sun) 2:15:59
 




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