12:18:03

人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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エノ:投票委任

【神】 美術 エノ

よろり、よろり。
何とか動けるようになった体で、席に着く。

「………そう、今回はツルギ君か。」

結果を見て、瞳を閉じた。
(G1) arenda 2022/03/04(Fri) 23:03:58

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

噎せる姿を眺める。
唐突な質問だったかな、と首を傾げて。

「そういうのなんだ。」

別に隠さなくても良くない?と言いながら。
ジュースを口に含む。
同じ質問を投げかけられても、こちらは動じることもなく。

「…うーん、フカワ君のことは好きだし。」
「カミクズ君も友達だと思ってるし。」
「でも、別に付き合うとかではないと思う。」

「どこに惹かれたの?」

自分のを答え終わったら、カウンターパンチ。
(-15) arenda 2022/03/04(Fri) 23:49:51

【神】 美術 エノ

彼は欠席か、と端末の連絡を見る。
都合がいいな、と思った。

「元の暮らしに戻ったら…………」
「あんまり、考えてなかったな。」
「……焼肉を食べたり、してみたかったかな。」

過去形。
やや長い沈黙の後に、また口を開く。

「……ごめん。」

手をあげて。
(G4) arenda 2022/03/04(Fri) 23:54:11

【神】 美術 エノ




「立候補する。次の投票に。」



静かに、告げた。
(G5) arenda 2022/03/04(Fri) 23:54:47

【神】 美術 エノ

「理解はね、されてない。」
「理解してくれそうだなって思った人にも、振られちゃった。」
「でもね、話してて俺、気付いたんだ。」
「俺が欲しいのって多分、理解者じゃなくて。」
「忌憚なく傍にいてくれる人だったんだよね。」

「理解してほしいって、散々言っておきながら。」
「自分のことを一番理解してなかった。」

「まぁ、それは良いんだけど。」

理解してくれなくてもいい。
ただ傍にいてくれれば。

色芽木 絵乃と言う人物は。
理解が必要なほど複雑な精神をしてるわけでもない。
何か後ろ暗い過去や境遇があるわけでもない。
ただ、ぬるま湯がぬるいと泣き喚いてるだけの。
普通の人間であった。


「その人からね、生きてくれって言われて。」
「お願いだから未来を見てほしいって言われて。」
「俺、それで。」

「あぁ、生きたいなって、思ったんだ。」
「そんなに言うほど、未来に希望があるって言うなら。」
「生きてみてみたいって、本気で思ったんだ。」
(G10) arenda 2022/03/05(Sat) 18:37:23

【神】 美術 エノ


「生きたくて、生きたくて仕方ないから。」


「生きちゃいけないんだよね、俺は。」


支離滅裂な言動を零して。
一つ、息をついた。
オレンジジュースが飲みたいな。
(G11) arenda 2022/03/05(Sat) 18:38:56

【神】 美術 エノ

「うーん、少し違う。」

ハナサキの言葉に、返答をして。
傍聴席をちらりと見やる。
目を伏せて、また生存者に向き直る。

「俺さ、今まで、投票することも。」

まだ白紙の投票紙を机に置いて。

「死んでいい誰かを選ぶことも。」

端末を机の上に置いて。

「全然悩まなかったんだよ。」
「別に、自分自身が死んでも構わないって思ってたから。」
「人の死を選ぶことも、何とも思わなかったんだ。」
「俺はね、今まで一度も、運任せに投票したことなんてない。」
「全部、俺なりの理由で名前を書いて、投票してた。」
「俺なりに『死んでいい人』を選んでた。」
(G13) arenda 2022/03/05(Sat) 19:42:22

【神】 美術 エノ

「……昨日、生きたいなって強く思うようになってから。」
「初めて、悩んだんだよね。」
「俺が選んだ誰かが死ぬんだって思って」
「その人も、生きたいのかもしれない、と思って」
「生きたいのに死を突きつけられたとき、どのくらい心臓が痛くなるんだろうって思って」
「多分、怖くなったんだよ。」

「自分がそうなった時どうしようっていう恐怖で」
「誰かにその命運を押し付けるのに躊躇いが生まれたんだ。」

淡々とした声が響く。
きっと青年の中ではもう整理がついていることで。
だから、声が震えることもなく。

「初めて知ったんだよ、俺。」
「皆はとっくの前から知ってたのかな。」
「だとしたら俺は、とっても凄いと思うんだけど。」


「自分の意思一つで誰かを死に追いやるのって、
 めちゃくちゃ怖いんだなって。」


皆ずっと、それを分かってやってたんだね、と。
周りを、傍聴席を見て。
(G14) arenda 2022/03/05(Sat) 19:49:31

【神】 美術 エノ

「だから俺、考えたんだ。」
「誰なら死んでもいいかって。」

右手にペンを持ち、投票紙をとんとん、と叩きながら、
左手で5本指を立てる。
いつか、誰かがしていた動作。

「フカワ君は、俺によくしてくれたんだ。」
「優しくて、大人で、少なくとも俺の手では殺したくない人。」

親指を折った。


「ナツメさんは、医務室でずっと俺を見守ってくれてたね。」
「話したこともない、死にかけの奴をだよ。やっぱり君は、優しいと思う。」

小指を折った。


「カイくんも、俺の治療に来てくれたね。」
「頼まれたから仕方なくって言っていたけれど。」
「でも、わざわざ薬まで作ってくれて、あぁ、こんなお医者さんが居てくれたらいいなって思った。」

薬指を折る


「ハナサキさんは、話したことはないんだけれど。」
「毎回合議をしっかり進めるように声を上げたり、話し合いを大事にしてたよね。」
「俺はそう言う姿勢、好きだった。あと、君を助けたいっていう人に恩があるから、不義理ができないのもある。」

中指を折った。
(G15) arenda 2022/03/05(Sat) 19:58:44

【神】 美術 エノ

「俺は。」

残った人差し指を、自分に向けた。



「───人を殺した。」


「誰なら、死んでもいいか。」
「誰が、死ぬべきか。」

「……考えるまでも、無かったんだよね。」

自分の手で殺した少女を思う。
あぁ、皮肉だ。
あんなに同じように傷つけ、血を流し、殺意を持っても、君のことなんてちっとも理解できなかったのに。
今は何となく、君のことが理解できる。

生きたくて、生きたくてたまらないのに、死ななければならない事。
どうしても歩みたい未来があるのに、それを奪われる事。
それはどうしようもなくムカついて、暴れたくて、泣きたくて。
悲しくて、喚きたくて、助かりたくて、救われたくて。

ただ。

ただ。

どうしようもなく怖かった。


ごめんね、ヒメノさん。
(G16) arenda 2022/03/05(Sat) 20:05:45

【人】 美術 エノ

【プロフィールが更新されました】


名前
色芽木
虹谷 絵乃(にじや えの)
性別/年齢:男/20

外見:176cm
家族
構成
:母、父、兄、姉、姉、弟、
、妹、弟
職業:大学生

1.
私は
、脳死の判定
に従
い、脳死後全ての臓器を提供します。
2.私は、合議の結果を踏まえ、臓器提供の意
思を
決めます。
B.私は、臓器を
提供
しません。
(0) arenda 2022/03/05(Sat) 20:12:00

【神】 美術 エノ

「………」

紙に、しっかりと。
『エノ』と名前を書き、テーブルに乗せた。

「そんな感じだよ。」
「本当にそれだけなんだ。」

「皆、よろしくね。」

それを最後に、口を閉じた。
(G17) arenda 2022/03/05(Sat) 20:17:40
エノは、でも、手の震えだけは、どうしても収まらなかった。こうすると決めた昨日から、ずっと。
(a4) arenda 2022/03/05(Sat) 20:23:10

【神】 美術 エノ

「うん、ハナサキさん、ありがとうね。」
「怖い事を強いてしまうのは、ごめん。」
「でも、嬉しいよ。」

もっとちゃんと話したかったね、なんて。
顔ばかりが冷静で、茜色の眼をそちらに向ける。
肺に酸素を通すように、大きく息を吸った。
鎖が首に縛りついて、上手く息ができていなかった。

これで、2/5。
(G22) arenda 2022/03/06(Sun) 0:28:03

【神】 美術 エノ

そうして、もう一人の少女の方へ眼を向けて。
深海を覗き込むように、視線を合わせる。

「………やめてよ。」
「取り消したくなっちゃうよ。」


困ったように、小さく笑った。
それはきっと、公の場で見せた初めての笑顔で。
随分と幼げで、拠り所のない笑顔だった。

「死にたくないよ。」
「………死にたくは、無い。」
「…でも、この紙に他の名前も書きたくないんだ。」
「君ならわかってくれるはず。」

「……俺にくれてもいいよ。」
「昨日のお返しにね。」

そうしたら、3/5。
(G23) arenda 2022/03/06(Sun) 0:34:28

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

どうにも、恋だの愛だのはよく分からなく。
幼稚園児が、好きな人を問われて仲良しな子の名を挙げるような。
そんな感覚で名を挙げている。
そういえば女子とは全然話してないな、なんて改めて思いながら。

「気になってるんだね。」

もにょもにょを切り捨てた部分だけを切り取って。
ふぅん、なんて、興味のありげな声。
青年は、人のことを聞くことが好きだ。
人を理解したいという気持ちがあるから。

「………………」
「……なんか。」
「ちょろいね。」

そして忌憚のない意見も言う。
ごく、と喉を鳴らしてジュースを飲み下し。
おかわりが欲しいな、とコップを差し出す。

「もし生きて帰ったら、会ったりするの?」

本当に遠慮のない青年であった。
(-104) arenda 2022/03/06(Sun) 12:21:35

【神】 美術 エノ

「取り消せないよ。」
「死は、取り消せないもんな。」

不公平でしょ、俺だけ生きたら、と。
なんだか昨日の仕返しをされてるようなやり取りに、
意外と根に持つタイプだな、なんてぼんやり思う。

「うん、ぜひ悩んで。」
「そして、同じ意見になったならいい。」

ピースみたいになる様に、やる気満々じゃん、なんて。
クラスメイトくらいの距離感の会話。
あぁ、とひとつ、声を上げ。

「同じ意見にならなくてもいいけど。」

「その時は、君と昨日した会話をここで話そうかな。」

気になる人だとかそういう、あれ。
脅し文句だ。
青年も根に持つタイプであった。
(G25) arenda 2022/03/06(Sun) 12:29:37
エノは、本当はあの薬局に居た時、次はアクタに会いに行こうとしていた。
(a12) arenda 2022/03/06(Sun) 16:46:32

エノは、君のくれた温もりと、安っぽいレモンティの味が好きだった。また飲ませて欲しかった。
(a13) arenda 2022/03/06(Sun) 16:47:50

エノは、目を覚まして、最初に、君が候補者に選ばれてるのを知った時、ただ純粋に悲しくなった。
(a14) arenda 2022/03/06(Sun) 16:48:58

エノは、もう、何もかも遅い話だ。きっと。
(a15) arenda 2022/03/06(Sun) 16:51:26

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

さほど遠慮も忖度もない会話。
なんとも心地よいものだった。
なんとなく、自分が求めていたのは本当は。
こういうものだったのかな、と思った。

「でも、好きならいつか会うんじゃないの?」
「早めに会ってた方が楽そうなのに。」

なんていうのは、外野の意見。
青年は見た目も今とさほど変わらない。
せいぜい髪色がもう少しまともなくらいだ。

「平安京の人みたい。」

文通、で思い浮かぶイメージ。
今の時代には馴染みがないな、と思いつつ。
君の後ろ向きな理由を察することも無く。

「住所が分かればね。」
「絵葉書、送ってあげようか。」

この時は。
誰に生きて欲しいと言われることもなかったから、そんなふうに簡単に、未来を約束する。
数時間後には、青年の挙手によって破られる約束だった。
(-136) arenda 2022/03/06(Sun) 17:03:05

【神】 美術 エノ

「そう、馬鹿なんだよ。」
「怖いけど、こうしないといけないという気持ちばかりがある。」

カイの言葉にただ頷く。
何も返す言葉もない。

「自殺はちょっと怖くて、選ばれたら勇気が出るのかも。」
「でもさ。」
「俺が投票前に自殺しちゃったら、今回の投票は、俺以外の人を選ばなくちゃいけなくなるかもしれないでしょ。」
「それはちょっと申し訳ない。」
「だから、選ばれるまでは生きる予定だよ。」

その方が君達も嬉しいでしょう、と。
せめて、役に立とうの精神だ。
エノと言う男は、幼児をそのまま大人にしたような、
呆れるほど単純な情緒しか持っていなかった。
(G28) arenda 2022/03/06(Sun) 19:04:09

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

合議の後、青年はまだ癒えてもいない体をひきづって、空間の端に近いところまで来ていた。
そこは海になっていて、地平線の向こうを、ぼんやり青年は眺めていた。
多分ここに来る頃には君はそれはもうヘトヘトだろう。

「…おや、アクタくん。」

声が聞こえれば、そちらを振り返って。
意外そうに目を丸くする。

「嫌われたかと思ってた。」

大丈夫?とつかれてる様子に首を傾げ。
(-188) arenda 2022/03/06(Sun) 22:30:48

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

青年は話を聞くにあたり嫌な顔をする事は全くなく、
むしろ興味津々と言った様子で聞く。
別にそれが色恋だから、と言うわけではなく。
例えば君が昨日見た夢の話だったり、好きな食べ物の話でも、
青年は同じくらいの姿勢で持って聞くのだろう。
なのでしっかり覚えて、悪用される。


「負担になるの?」
「相手からそう言われたの?」

本当に不躾なので、何でもかんでも聞く。
ちなみに、完全にもう恋慕しているのだなと言う認識だ。

殆ど君から目を背けないまま、時たまジュースを口に運ぶ。
柑橘の香りが仄かに部屋に漂っていた。

「絵が好きだからね。」
「あぁでも、俺名字が違うからな。」
「虹谷って名字からくるよ。」

知らない人だと思って捨てないでね、なんて、他愛もない会話。
叶わない未来の会話。


「俺にも送ってね。年賀状、同年代からは貰ったことないや。」
(-189) arenda 2022/03/06(Sun) 22:44:18

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

青年は、肩を掴まれて。
目を丸くして、君の顔を見た。
まさか、そんな風に怒鳴られて、そんな顔をされるなんて、夢にも思ってなかったから。
力任せな抱擁は、大層体に痛みが走ったけれど。
嫌だとは思わなかった。

「………泣かないで。」
「君が泣くと、俺も悲しいよ。」

ぺた、ぺたと掌で君の頬に触れて。
涙を拭うように、動かすけれど、全然拭いきれなくて。

「………………。」
「うん、俺もだよ。」
「生きたい。」
「生きたくて、生きたくて、たまらない。」
「できれば、誰かと一緒に生きたいし。」
「それが君だったら嬉しいなって、思うよ。」

ぽつぽつと語る言葉。
あぁ、最近、ようやく情緒が追いついてきたようで。
そんな風に言われたら、自分まで頬を濡らしてしまって。
(-208) arenda 2022/03/07(Mon) 0:45:01

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ


「………でも、駄目なんだよ。」


「俺は人を殺しちゃったんだよ。」
「たとえ、ここでそれが罪に問われなくても。」
「あの中で、誰が死ぬべきかなんて、決まってるでしょ。」
「俺、他の人を選べないし。」
「ヒメノさんだけ死んだら、不公平だし。」


「……………それに。」


これは、言おうか、いわまいか迷って、合議の場では閉ざした言葉。
特に、君に聞かれたくなくて、言わなかったのだけど。

「………君も、提供候補者でしょ。」
「このままだと死ぬよ………でも。」
「提供候補者は、臓器が足りてれば、提供を免れるから。」
「だから。」

俺の分の臓器が、君の代わりになればいいと思った。
馬鹿みたいだって、ふざけるなって、思うでしょ?
一度ちゃんと話したくらいの、まだまだこれから知っていく途中だった人に、軽率に命をって、思うかもしれないね。
……でも、君が温もりをくれたこと。
好きなものを教えてくれたこと、傍に寄り添ってくれたこと。
俺にとってそれは、とてつもなく嬉しかったことなんだよ。
だから。
(-209) arenda 2022/03/07(Mon) 0:51:49

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ





レモンティー1本分の感謝を、君に。





                                  
君の事、好きだよ。
(-210) arenda 2022/03/07(Mon) 0:54:18
エノは、生きてほしいと願われている。
(a19) arenda 2022/03/07(Mon) 12:19:13

エノは、沢山の人に、生きてほしいと願われている。
(a20) arenda 2022/03/07(Mon) 12:19:31

エノは、何故、俺なんかにそんなことを言ってくれるのだろう、と思った。
(a21) arenda 2022/03/07(Mon) 12:23:18

エノは、ここ数日、泣いてばかりだ。20年の分を、取り返すみたいに。
(a22) arenda 2022/03/07(Mon) 12:23:52

【秘】 美術 エノ →   の名残 カミクズ

青年は、その通知を。
どこか、海の見える場所で見た。

「……なんだよ、そんなの。」
「俺だって、ずっと思ってたよ。」
「君に生きてほしかったんだ。」
「俺だって。」

「……俺、だって……………」


ぽた、ぽたと、砂浜に涙が溢れていく。
ずるいよ、自分ばっかり。
俺は君の事、ちゃんと見送りだしたじゃん。
君もそうしてよ。
そうして、くれないと。

「……っぅぅ………く…………」


───せっかくの脆い決意が、揺らいじゃうよ。馬鹿。


呪いみたいな優しさに、浸されていく。
友達って、ずるいよ。
(-240) arenda 2022/03/07(Mon) 13:03:32

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

抱きしめられた青年の体は、ずっと小さく震えてて。
小動物は、自分の鼓動で体が揺れてしまうのだと聞いた。
きっと今の自分もそうなのだろうと思う。
恐怖で張り裂けそうなくらいに叫ぶ心臓が、
死にたくないと体を揺らし続けている。

虹谷 絵乃は、恐怖に打ち震えるだけの小動物だった。


「俺は」

そんな奇跡を願っちゃいけない人間で。
だって俺、人を殺してるのに。
皆それを知ってるのに。
人殺しだって石を投げられて、当然なのに。

俺、自分の意思で彼女を殺したんだよ。
刺された場所と同じ場所を狙って撃った。
斬られた場所と同じ場所を、自分でナイフを作って斬った。
それでどうなるかなんて、分かってたのに。
理解したくて。
ただそれだけの理由で人を殺しちゃうような、
優しくされちゃいけない人間なんだよ。


なのに。
(-241) arenda 2022/03/07(Mon) 13:17:38
美術 エノ(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/03/07(Mon) 13:18:03

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

「───くない」


「─きたい………」


「……死にたく、ないよ…………」

「生き、たいよ……………」

雨のように零れる言葉。
未来への未練、渇望、望み。
死への恐怖、後悔、怯え。
一度降り始めれば、ざぁざぁと。
音を立てて降り注ぐ。

「なんでそんな風に、言ってくれるの……」
「なんで、一緒に生きようとしてくれるの……」
「なんで」
「……なんでこんな印をつけられて、そんなことが言えるの………」

掌を、両手で手繰り寄せる。
付けられた印を、指で撫でる。
君、夢があるって言ってたじゃん。
夢を語る君の顔が、楽しそうで、素敵で。
俺、君には生きててほしいよ。
……俺が死なないせいで、君の分の臓器が足りなかったら。
俺、死んだ後も後悔しちゃうよ。自分を許せないまま死ぬよ。


───そんな辛い決断を、俺にさせる気なの?ねぇ……
(-244) arenda 2022/03/07(Mon) 13:26:51

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

合議が終わって、すぐの頃。
青年は君の遺体がある場所を人から聞いて、
そのすぐそばまでやってきた。
VRの世界では、遺体は奇麗なままだ。
あるいは遺体はもう残っていないのかもしれないけど。

「…………ヒメノさん、俺ね。」

挨拶もなしに語りだす。
青年にとっては、独り言のようなものだ。
死人は喋らない。だからこれは、自己満足な自分語りだ。

「本当は、虹谷 絵乃っていうんだ。」
「ニジヤ製薬って、知ってる?凄いおっきい所で、多分、うちの薬くらいは何回も見たことがあるレベルの。」
「そう、その製薬会社の社長の、息子なんだ、俺。」

ぽつぽつと、語っていく。
それはあるいは、『自分が特別である』という事を誇示するような。
自慢話にしか聞こえないのかもしれない。

「特にお金とかに困る事も無くてさ。」
「欲しいものは何でも買ってもらえたし。」
「美味しいものだってたくさん食べた。」
「著名人が集まる立食パーティとかもね、家で開かれたことがある。」
(-247) arenda 2022/03/07(Mon) 13:38:57

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

「なに一つの苦労もない人生だった。」
「虹谷って名前があるだけで、色んなことが許された。」
「俺さ、そんなに体格だってよくないけど。」
「変なのに絡まれたこともないんだよ。」
「ドラマみたいな誘拐事件だって、1回も経験したことない。」
「ただそれなりに、やりたい事を自由にやれる人生だった。」

自分の人生を思い返す。
嫌なことを我慢してやる、という事もなかった。
誰一人、叱ったりすることもなかったから。
したい事をして、したくないことはせずに生きてきた。
それでも、青年はそんなに破天荒な性格でもないから。
きちんと学校には行き、法も犯さずに生きてきた。
ただ家柄がいいだけの、普通の人生だった。

「……でも俺は、この名前が嫌いなんだ。」
「『虹谷』っていう、一生付きまとうこの看板が。」
「『絵乃』を覆い隠してしまいそうで。」
(-251) arenda 2022/03/07(Mon) 13:44:53

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

「『虹谷』というだけで、皆が俺と距離を置く。」
「あんまり話しかけても貰えなかった。」
「話しかけられても、無理して笑顔を作ってるような」
「媚びるみたいな感じだった。」
「友達と一緒に出掛けることもなかった。」
「『万が一怪我させちゃったら怖いから』とか」
「『庶民向けのご飯屋だから貴方の口には合わないと思う』とか」
「言ってもいない言葉で遠慮されて」

この前ね、人から、コンビニで売ってるレモンティーを貰ったんだよ。
美味しいんだね、あれ。
午後のって書いてあったけど、午前中でも飲みたいくらい、なんて、笑って。

「………親も、忙しくて、あんまり家にいなかったな。」
「兄弟仲も、悪くはないけど、仲良しって程でもなかった。」
「俺が、『虹谷』じゃなかったら。」
「もっと家族の距離は近くて、友達は普通に笑ってくれて。」
「一緒に遊んで、怪我して、安いご飯をお腹いっぱい食べて、楽しい時間を過ごせるような」
「そんな、『普通』の人間になれたのかなって。」

それは、特別であることを押し付けられた贅沢な青年の、呟きだった。
(-253) arenda 2022/03/07(Mon) 13:52:04
 




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生存者 (3)

ナツメ
0回 残 たくさん


カイ
1回 残 たくさん

 

ハナサキ
1回 残 たくさん

 

犠牲者 (3)

ミィ(2d)
0回 残 たくさん

 

ヒメノ(3d)
0回 残 たくさん

 

ユス(4d)
3回 残 たくさん

俺はお前のもの

処刑者 (5)

カミクズ(3d)
0回 残 たくさん

おやすみなさい

アクタ(4d)
3回 残 たくさん

埼玉

ツルギ(5d)
5回 残 たくさん

俺はお前のもの

フカワ(6d)
5回 残 たくさん

 

エノ(7d)
10回 残 たくさん

死にたくないよ

突然死者 (0)

舞台 (2)

ユメスケ
3回 残 たくさん

泡沫、黄昏に消ゆ

メイサイ
2回 残 たくさん


発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















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ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
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都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
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