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【赤】 跼蹐 カナイ──嫌な気配がする。 ここは人が多いから、 今すぐは誰が『それ』なのか断定には至らなくとも。 もう少しでわかってしまいそうだ。 恐ろしいものは、誰なのか。 (*0) unforg00 2022/05/30(Mon) 21:04:12 |
【人】 跼蹐 カナイ改めて、会議室に集まった人々をぐるりと見渡した。 言い知れない不安がいつまでも拭えない。 「…できたら関係者の方にお話を伺えたらよかったんですけど… エマさんが連れて来た人はこれで全員という事は、…」 そういう事なんでしょうか。 そう言い掛けて、一度言葉を選ぶように口を噤んだ後。 「……ううん、いや… 関係者の方が部外者の方について行く事もない、ですよね。 …僕はここに来るまで殆ど人影は見ませんでしたけど、 古後さんの……お父さんは、 どこかもっと安全な所に居るのかも…でも…」 「直接会うのは……その、難しいんじゃないかと だから、つまり…… 多分、今は僕達でどうにかやっていくしかないんです…」 手元でぱらりと紙面を捲る音。 机に置かれていた職員用のマニュアルには厳しい文体で、 職員が『被検体』へすべき対処が書き連ねられていた。 ──『被検体』。 未だ実感は沸かないけれど、 決して無視できない感覚があるのもまた事実だった。 (1) unforg00 2022/05/30(Mon) 21:05:29 |
【人】 跼蹐 カナイ「………その、結木さんはお一人でどうにかしすぎですけど。 怖いとか思わないんでしょうか……? 」結構素の困惑だった。 一拍おいて、それはそれとして、と心の内で切り替えて。 「僕は……僕に危害を加えない人のことは、信用します。 だって警戒する理由がありませんから… ……これくらいが…わかりやすくて、いいですよね」 もう一度、周囲の様子を窺うように。 いつの間にか随分と高度を下げた視線を恐る恐ると上げて、 眉尻はほんの少し下げて、他の誰かの言葉を待った。 (2) unforg00 2022/05/30(Mon) 21:06:57 |
【人】 跼蹐 カナイ「篝屋さん、なんでこの状況で寝られるんですか……?」 ガチ寝している知り合い、というか後輩にまた困惑した。 ここに連れて来られる前は研究室に缶詰だったんだろうか。 お疲れ様です。 「先立つものは……すみません、僕は何も。 元々持ってなかったのか、何処かに落として来たのか…… それとも取り上げられてしまったのかは何ともですが… それから……外と連絡もつかないんでしたっけ」 自分に向けられたものではないとしても、 聞こえた言葉にふとポケットだのを探って溜息を吐いた。 今自分が持っているのはスマホとか財布とか、それくらいだ。 「必要なものは他の場所に探しに行くしかないかもしれません… こうしてエマさんがあちこち見て回れる程度には 外も差し迫った危険はない……みたい、ですし…」 「……最後に見た日付は、確か… …ほんのちょっと前まで点滴でも打たれてたんでしょうか」 それなりに、どころではなく時間が経っているはずなのに。 空腹感が無い、どころか喉が渇いたとも感じない。 言いようのない不気味さを楽観的な考えで追い遣った。 (7) unforg00 2022/05/30(Mon) 21:37:49 |
【赤】 跼蹐 カナイ──ああ、怖いな。もっと怖くなった。 心の中で零した言葉は聞こえていただろうか。 何れにしても言葉は無く、 会議室の片隅から、視線だけが二人の間を行き来した。 (*3) unforg00 2022/05/30(Mon) 21:52:08 |
【人】 跼蹐 カナイ「………あれ、いつの間に…」 自分が思い出せない事だの何だのに感けている内に、 人々はあちこち見て回ったり何やかんやしていたらしい。 こうして無事に戻って来た事は一先ず良い事としても、 「…何か使えそうなものを探しに行くなら、 一人では行かない方が良いと思うんです…… ものを運ぶなら人手も必要でしょうし、何かあった時に 一人よりは二人の方が…少なくともその事を伝えられます」 何よりの懸念点といえば、それだった。 口の利けない少女を特別気に掛けた、というわけでなく。 それはきっと誰であっても同じ事だ。 「だから、ええと……僕でよければ……ご一緒しますよ。 今この状況で外に出るのは怖いですけど…… 外がどうなっているかわからないのは、もっと怖いですから…」 (12) unforg00 2022/05/30(Mon) 22:23:20 |
【人】 跼蹐 カナイ「弓矢は…… 作るしかないかもしれません…… 」そんなどこぞの農家兼土木作業員兼漁師兼アイドルみたいな事をしている余裕があるかはともかくとして。 趣味でアーチェリーを嗜んでいる職員が居たかもしれないし… 「…うん…突然誰かが消息不明、なんて事になったら きっと誰でも少なからず不安になりますから…… そうして頂けると僕も安心します…」 タブレットに表示された文字には、一先ず安心したようだった。 (18) unforg00 2022/05/30(Mon) 22:49:51 |
【人】 跼蹐 カナイ「作れないよって言われる流れだと思ってました」 人々は結構乗り気だった。 実用性はともかくとして、作ろうと思えば作れそうではある。 「……僕は一人で行動したいという方に、 無理強いをするつもりはないです…お気を付けて。」 これは飽くまでも、もしもの時のため、であるのだし。 だから会議室を後にする背を引き留める事は無く、 気休めのような言葉と視線だけで見送った。 (29) unforg00 2022/05/30(Mon) 23:22:45 |
【独】 跼蹐 カナイ単独行動を取ろうとする者に無理強いをするつもりは無い。 けれど一人で行動するという事は、そういう事だ。 誰にも信用するに値する判断材料を与えないという事だ。 わからないものは、恐ろしい。 だから見えない所で動く者の行動は信用しない。 結局はこの場所に居る全てを恐れてはいるけれど、 その中でも殊更に恐ろしいと思うのだ。だから、 この狂人にとって、単独で動く者は敵だ。 何よりも優先して排除したいと感じるものだ。 何らかの形でもって、どうにかして信用を勝ち得ない限りは。 (-5) unforg00 2022/05/30(Mon) 23:32:52 |
【赤】 跼蹐 カナイ/* 凶狼通信だにゃん。 絶賛赤窓をどういうロケーションでやっていくか悩んでるにゃん。 このまま狼パワーでテレパシーするにゃん? それともここからどこかにコソコソ集まるにゃん? どっちにしても導線は任せてほしいにゃん、 お仲間諸氏の都合の良い感じでいくのだにゃん。 (*4) unforg00 2022/05/30(Mon) 23:57:55 |
【人】 跼蹐 カナイ>>27 >>34 探索者㌠ 「使えるものは多いとしても…… これなら代替品になりそう、って判断できるのは 結構知識とか、発想力あってこそですよね…」 思ったよりDIYに乗り気な人々を見て、 何というか、強かというか、何というかだなあと思う。 この非常事態で常識を語るのも可笑しな話かもしれない……。 「…ではなくて、じゃあ、そういうことで。 ……まだ何があるかわかりませんから、 あまり無理はしないようにしましょうね…」 おおよその指針や目的が決まれば、 会議室に残っている人々に、また後で、と声を掛けて。 他二人の背を少し早足に追って、一度会議室を後にした。 たぶん、何事もなかったので、何事もなく戻って来たはず。 (37) unforg00 2022/05/31(Tue) 0:19:19 |
【秘】 跼蹐 カナイ → トラジディ フカワ「………あの、深和さん…」 会議室を出て、探索へ向かう道すがら。 或いはその帰り路に、徐ろに潜めた声で呼びかけて。 言うべきか言わないべきか、逡巡の後に問いを投げ掛けた。 やはりというべきか、相手の顔色を窺いながら。 「以前にどこかで会った事、ありました……?」 ナンパみたいな台詞だけど、結構本気で言っている。 当然ながら本気でナンパしてるわけじゃなくて。 あなたの事はなんとなく覚えがあるようで、無いようで。 その曖昧さからの根底の不明瞭な違和感が耐え難く、 それらにとうとう耐えかねての問いだった。 (-8) unforg00 2022/05/31(Tue) 0:49:22 |
【赤】 跼蹐 カナイ/* 今度は中間管理職になる……ってコト?にゃん… 気配の察知も応用して(固有能力の人を食わない程度に)(狼だけに(笑)) 固有人の補助有りという前提の上でフワッと三人テレパシーできてもよさそうな感じかな〜と思うにゃんけど やっぱりややこしいし対面(トイメン)の方が都合良い事もあるにゃんね。 突然切り掛かったりとか……突然切り掛かったりとかにゃん。 というわけでどっかでいい感じにコソコソ集まれそうな場所に誘導する感じの導線を置いておくにゃん。期待せずお待ちくださいにゃん。 (*7) unforg00 2022/05/31(Tue) 0:58:33 |
【赤】 跼蹐 カナイ/* さっきのは猫が打ったにゃん。記憶にございませんにゃん。 では諸事情で集まれなそうな時は智狼ちゃんに働いていただきますにゃん。 凶狼ちゃんパワーは恐らく物理なので利便性には期待しないでくださいにゃん。 以上だにゃん。 (*9) unforg00 2022/05/31(Tue) 1:17:55 |
【秘】 トラジディ フカワ → 跼蹐 カナイ「はいィ?」 どこぞのドラマでしか聞いたことのないような、 とても尻上がりな聞き返しが出てしまった。 はて、何か心当たりあったかな、と、 僅かな時間考え込んで─── 「……あっ!社の搬入口で……」 そこまで言って、しまった、と思わず口を塞ぐ。 いや、隠したところで既視感を抱かれている以上、 何処かでボロが出ていた気もする。ならば仕方がない。 とりあえず目の前の彼以外には聞こえないように、 真似でもするみたいに声を潜めて。 「……会ったことありますね、叶さん。 私が資料をファイルから落としたとき、 急いで拾うの手伝ってくれましたっけ」 (-9) backador 2022/05/31(Tue) 1:50:38 |
【秘】 跼蹐 カナイ → トラジディ フカワ「……ああ……やっぱり、そうなんですね…」 暫く様子を窺って、"それ"が態々隠すような事なのだと察した。 無意識下に声色と視線が落ちていく。 これが何かの思い違いだとか、人違いであれば。 そんな願望は脆くも崩れ去ってしまったらしかった。 「…すみません、僕はその時の事は思い出せなくて…… でも、そういった反応をされるという事は… ……あまりよくない出会い方だったみたいですね。 少なくとも、今の僕達からすれば……」 もはや殆ど疑う余地も無い事だった。 思い出す事を拒むように薄靄が掛かったままの記憶が、 恐らくは自分にとっては不都合なものなのだと物語っていた。 「……もう少し詳しくお聞きしてもいいですか? ええと、その……深和さんの事も、です。 今じゃなくてもいいですし、僕は口外しませんから…」 「…秘密は一人で抱えるには重すぎるでしょう?」 そう付け足して、もう一度顔色を窺うように視線を上げた。 口に戸を立てたところで、何れは露呈するかもしれずとも。 互いに互いの隠し事を共有しているのなら、 少なくともその間は──同罪で居られるのだと考えて。 (-10) unforg00 2022/05/31(Tue) 4:16:30 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ貴方が探索を終える前か、その後か。どこかのタイミングで。 『叶さん、お疲れ様です。結木です。 探索は済みましたか? すみません、もしよろしければ手伝っていただきたいことがありまして。物資の調達なんですけれども。 勿論無理にとは言いません。お任せします』 貴方のスマートフォンに連絡が入る。一人部屋を出る前に、予め連絡先をくれた面子の分は登録していたようだ。 (-12) もちぱい 2022/05/31(Tue) 4:50:49 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ『そろそろ会議室に戻るところでした』 さしあたり、最初の問いにまず答えを返して。 それから、ほんの少し考えた。 自分は彼について行けるだろうか?だとか。 とはいっても、周囲に気を配る事ができる人ではあるようだった。 少々勢いがあり過ぎるようだったり、…… やや違和感を覚えるほどに底抜けの明るさが目立つ、だけで。 きっと大丈夫だと自分に言い聞かせた。 『どこに向かえば?』 そのような少しの間の後に、言外に了承を返した。 あなたを一人で行動させてしまうのもなんだか恐ろしくて。 (-13) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:12:57 |
【秘】 民俗学 ユウキ → 跼蹐 カナイ『成る程。三人とも本当にお疲れ様です。 俺の方は奈尾さんや深和さんと一緒に会議室に戻り、報告など終えてからでも問題ありません。ご自由にどうぞ』 と急ぎではないことを先に伝える。 『来ていただくのは器具庫のすぐ近くです。俺は積荷の影に隠れています。 ここはあまり人が来ないようですね。武装した方がたまに巡回するくらいですが、用心するに越したことはありません。どうか来る時はお気をつけて』 急いで来なくていいというのは後ろめたいことがあるからではなく、慮ってのことだった。先に三人で探索していた貴方が途中で一人抜け出しては、もしかすると何か怪しまれるかもしれないと思って。 連絡の文面は至って真面目なものだ。声や勢いが乗らないからだろうか。 (-14) もちぱい 2022/05/31(Tue) 5:23:03 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキ『ひいては自分のためでもありますから……』 それもまた確かな事実だったけれど、 とはいえ労わなくて良い事にもならないとは理解していて。 そもそもこの労いはもう二人にも向けられたものなのだし。 だから遠慮するような言葉そのものは言わずにおいた。 『じゃあ、一度戻ってからにします。 何か運び出すものがあるなら、 手荷物は置いてからの方がいいでしょうし…』 一度そんな返答を送信してから、もうひとつ付け足した。 お節介というか何というか、言うまでもない事だと思うけれど。 『着いたら連絡しますから、 それまでそのまま隠れていてくださいね』 (-15) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:50:35 |
【秘】 跼蹐 カナイ → 民俗学 ユウキそうして暫くの後、指定された場所の近くまでやって来て。 周囲で動く気配が無いか少し様子を見た後に、 『着きました』 短く連絡を入れて、あなたからの応答を待った。 大丈夫だろうか。色々と不安だ。 (-16) unforg00 2022/05/31(Tue) 5:53:59 |
【人】 跼蹐 カナイそれはそれとして、団体様が戻って来た後の事。 情報共有や状況整理やあれやこれやは一旦任せてしまって、 何処かから回収してきた様々の内の充電ケーブルを 適当なコンセントに挿してタブレットを充電しておいた。 多分スマホ用のもある、はず。 その後に、ちゃんと充電できているかの確認を兼ねて 適当なタブレットをまたちょいちょいと弄って、 確認を終えればタブレットはまた元の場所に戻された。 そんなこんなをした後に。 「何かあったら連絡してください」と言い残して、 今度は一人で、再び会議室を後にしていった。 慌ただしいね。 (44) unforg00 2022/05/31(Tue) 6:28:24 |
【赤】 跼蹐 カナイそのまた後のどこかのこと。 会議室に置かれたタブレットに連絡先を登録していたなら、 二人それぞれのスマホに連絡が。 そうでないなら、どこかでこっそり口頭で。 ある部屋の場所と、そこで落ち合う事を提案した。 指定された部屋はといえば、 今となっては大半の人間にとって特別寄り付く用の無いような 何らかの実験室のような部屋、だったかもしれない。 (*10) unforg00 2022/05/31(Tue) 7:06:21 |
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