【人】 軽音部 千葉郁也──2day放課後・工藤と── [工藤が重ねてくれた気遣いは嬉しかったし、 ありがたかった。>>86] ああ…、確かに工藤の声なら雰囲気出そうかも、 俺には怖い話じゃまともに聞くことできなさそうだから 残念だけど… つり合いね……、 …………、 [でも、ストレートな褒め言葉を聞くあたりで どうにも照れくさくはなったから、 表情がおかしかったかもしれないけど 気にしないでくれたら助かる。] ベース弾いてたら取れるんだったら、まあ、 [可愛いとこなんて別になくていいんだけどな。 でも、駄目?って聞かれてダメと言えるわけもないし、 それに、実際のところ] (152) dix73 2022/10/19(Wed) 13:08:34 |
【人】 軽音部 千葉郁也工藤がそう思うなら別に、 ダメじゃないんじゃねぇの 。 ……ありがとな。 [告げたお礼は相当声量小さかったかもしれないけど、 逆効果なんてことはなかったから、 工藤にはいつも本当に感謝してるんだ、これでも。] (153) dix73 2022/10/19(Wed) 13:08:53 |
【人】 軽音部 千葉郁也[真剣な心配を笑ったのは「ごめんて」って ちょっと怒った顔に謝ったけど、顔は笑ってたと思う。 おかげで自分で気にしてたビビリ体質について 笑える程度には気にならなくなってたって気づいたから、 やっぱり話してよかったんだろう。 性質以上に認識したくなかった自分の内側の臆病さとか、 この時間がなければ吐き出す先なんて俺にはなかったし、 工藤には相当甘えてるという自覚はあるよ。 答えの出ない重たい問いにも真剣に考えて 返事してくれた言葉は弱弱しい音でも、 心強く思えたから>>88。] ……そうだな、傷つくしかないってわかってても、 手を伸ばせるうちは、そうしたいな。 その願いは自分にするしかないかな、俺は。 [伸ばす先があるうちはまだ、 どうにかできなくても行動するしかないんだろう。 それが後悔したくないって自己満足かもしれなくても。 多分それが俺にとっては納得いくことだから。] (154) dix73 2022/10/19(Wed) 13:11:52 |
【人】 軽音部 千葉郁也[工藤の願いごとは、はっきりと何かはわからなかったけど、 同じように悩んでたどり着いた結論も 多分似たようなものだと感じた。>>90 だから、具体的には聞かなくてもそれで良いと安心できる。] 悩んだ時間は無駄じゃないんだろうし、 こんなことでもなければ 考えなかったこともあるだろうから、 良い機会だった、のかな。 俺らみたいにすぐ浮かぶ願いごとない奴にとっては。 ……うん、納得できる答えが出るといいな。 [それでいいって言ってやれたら 気が楽になるかもしれないけど、 工藤にとってそれがいいって思えることを祈ってる。] (156) dix73 2022/10/19(Wed) 13:18:50 |
【人】 軽音部 千葉郁也[帰り道はどこまで一緒だったかな、 多分そんな必要ないと遠慮されるだろうけど 暗いし送るくらいはしたと思う。 夜道一人で歩くのを心配されるべきは 俺の心臓の方かもしれないけど、一応、 予行演習みたいなものだと思えば別によかった。] 工藤、俺さ、 明日幽霊んとこ行くわ。 そんで、会ったら証拠として 適当に何か貰って帰ってくる。 幽霊に叶えてほしいこと、俺にはないから。 Let it be でいいかな、と。今のとこは。 [明日には決めなきゃいけないこと、 工藤と話して見つけたひとつの答えはそれだったから。 願いごとないのに何しに行くんだよと 思われるかもしれないけど、今度は変な意地じゃなくて。 それは、明日しかできないことには変わりないから。 理由は終わったら説明するよ。 「心停止はしないだろうから安心していい」って笑って。 まだ低い位置、見上げた月は少し欠けても あの日と変わらず綺麗だった。]** (158) dix73 2022/10/19(Wed) 13:29:44 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day── [その日はいつもより早く起きた。 いつも朝は碌に見ないけど、 今日は枕元に投げてたスマホをすぐに確認する。] ………、 [待っている名前からのメッセージは無い。 代わり、目に入ったのはグループ内の誤爆メッセージ。 普段の天ヶ瀬とは異なるきつい言い回しのそれ。 誰宛だろうと思うけど、 俺が思い当たるのは一人だけで。 当てはまる奴がそう何人もいてたまるかと 思ってしまうのは俺がおかしいのだろうか。 結局俺は自分の基準でしか“普通“を測れないし、 でも俺が差し伸べられる手には限りがあるから、 今は他は考えない。 どれだけ期待しても、 いつも通りはあり得ないことを知りながら、 いつも通りに学校へ向かった。] (163) dix73 2022/10/19(Wed) 13:38:24 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day教室・昼休み── [昼休み、2−Cの教室内で空いた机に何度目か視線をやる。 いないのは珍しいことじゃない。 常であれば不在でも 特に気に留めることのなかった相手の机だ。] ……何やってんだよ。 [空席に悪態を吐いても家まで迎えに行くこともなく、 此方から連絡することもないままこの時間。 旧校舎で張ってれば良いかとも思わないでもなかったが “俺のことを欠片でも思い出したら連絡しろ“と 告げたのは昨日のことで。 かけた言葉に返事もなければ>>64約束にもなっていない “それ“がなければ動くわけにはいかなかった。 昼飯を食う気にもならなくて、 ぼんやり窓の外を眺めていると 机に置いたスマホが通知を知らせて。 確認すると同時、椅子を跳ね上げて席を立つと 教室の外に走った。] (164) dix73 2022/10/19(Wed) 13:45:00 |
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