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【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「はい、時間までに運んじゃいましょう」 こんばんは、と挨拶を返して。 希望があったもの、適当に見繕ったもの。 あれこれと用意しながら、初日と同じような質問。 「ハナサキさんは何にしますか?」 (-1) 榛 2022/03/07(Mon) 22:44:20 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「わ、かわいい……もらっていいんですか?」 そう、嬉しそうに確認した少女は、 何があうかな……と考えるそぶりを見せる。 「……うーん……あ。 ぎゅうにゅ――――」 お知らせします。必要提供数を上回りました為────…… >>n2 突然に差し挟まった、アナウンス。 少女は口を開いたまま、二、三度まばたく。 沈黙の末に、いまの、と夢の中のような、浮ついた言葉。 「…………! ハナサキさん、今の……!」 そう言いながら、手に持ったものは手放していた。 ぎゅぅっ、と。 あなたの小さなからだを抱きしめる。 ごとん、床に落ちたペットボトルの音。 「…………よかった……」 あなたの耳元、ちいさな声がした。 ……しばらくののち、抱きしめる腕を解いて。 みんな集まってるかな、と照れ隠しのように同じ声が言う。 (-33) 榛 2022/03/09(Wed) 17:53:35 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……め、」 メイサイくんとは言ってない……! なんて言葉、すんでのところで押しとどめて。 顔が火照るのが分かって、振り向けないことにひっそり感謝したりしなかったり。 それから、悪いお兄さんの返事。 ぐん、と背中を押す手と、近くなる空。 「あはは、じゃあ……跳んじゃお、かなっ――」 軽やかな笑い声がそう言って。 いちばん雲に近づいたとき、手を離す。 「――――っ」 ふっ、と浮き上がる感覚。 一瞬だけ、時が止まったような。 髪の隙間を風が通り抜けて、 胸元のスカーフがはためく音がした。 少女の体を宙に置いて、ブランコだけが後ろへ戻っていく。 「――――!」 キィ、と一往復ぶんの時間が経てば、重力に従い地面に。 安全柵を越えて、虚無の空間。 着地の勢いで軽く膝を打って、「ぅ〜〜…」と情けない声で呻いた。 (-36) 榛 2022/03/09(Wed) 20:47:58 |
【神】 普通 ナツメ リクエストのあった分、勝手に見繕った分。 ハナサキと一緒に飲み物を運んで。 朝のプラットホーム、朝礼前の体育館にも似た煩雑さ。 近くの会話に耳を傾けたり、誰かと言葉を交わしたり。 比較、穏やかな時間を過ごしてから、ふと。 (G11) 榛 2022/03/09(Wed) 21:12:24 |
ナツメは、柵に手をかけて、えい、と乗り越えた。 (a20) 榛 2022/03/09(Wed) 21:12:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「メイサイくん……! あの。あとで、ちょっと話さない?」 少女は、傍聴席のあなたへ駆け寄る。 安穏と緊張の入り混じった、矛盾した声色。 (-38) 榛 2022/03/09(Wed) 21:15:36 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ (-41) 榛 2022/03/09(Wed) 22:02:04 |
【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユスぽん。こちらはいつものスタンプ。OKのねこ。 『お互い、遅くなっちゃったね。 図書館でもいい?』 了承が返れば時間を合わせて、スタンプのうさぎが跳ねて。 いつか座ることの無かった席に、向かい合って座ることになるのだろう。 そうして、少女は「何から話そうか?」と。 もう随分と遠慮の無くなった様子で首を傾げる。 (-43) 榛 2022/03/09(Wed) 22:12:51 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ>>-42 扉を開けば、すでに店内にあったあなたの姿。 あ、と声を漏らして、「おつかれさま」と手を振り返す。 「んー……そう、かな」 正面の席に腰掛けた少女は、そんな、曖昧な返事を零した。 そうして、深い呼吸。 終わったら、聞こうと思ってたんだけど。 そんな前置きを一つ置いて、ぱちりと目を合わせた。 「メイサイくんは、ずっと。 見てて。……どんなこと、思ってた?」 (-45) 榛 2022/03/09(Wed) 22:30:54 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキあなたの体温、頭を撫でる手に。 生きてる、と繰り返す囁き声と、回した腕が震えていた。 身を離したときには、もう震えもおさまって。 とりあえず行ってみましょうか。 そう言って、危なげなく盆を持ち上げる。 これがあるから、と、何となく集まってたりするのかもしれないし。 「あの……そのあとで。 すこし、お喋りしませんか?」 カステラもそこでふたりじめしましょう、と付け加えて、笑いかける。 気安さに緊張がいくらか混じった―― 分類するなら、なりたての友達へ向ける笑顔。 (-46) 榛 2022/03/09(Wed) 22:52:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「……やめちゃうんだ」 そっか。 小さく呟いて、視線をテーブルの上に落とした。 つるりとした天板を見つめて、二度、三度、瞬いて。 「嫌になっちゃった?」 生きるの。 と、つけ加える声は思ったより、その空間に響いた。 (-81) 榛 2022/03/11(Fri) 19:25:16 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「あ、最後……ですよね。 そう聞くと……寂しい、ような。気がします」 喉元過ぎればと言うけれど、流石に早すぎる。 言葉尻のぼやかし方はきっと、そうと自覚している表れ。 「じゃあ、またあとで。楽しみにしてます」 ――それから、ひと段落した頃。 あなたの手を引いて、ふたりきりのお茶会へ。 ちなみに、少女が提案した今日のお茶菓子に合う飲み物は、 「渋めの緑茶か……ホットミルク?」 でした。 (-88) 榛 2022/03/11(Fri) 20:36:46 |
【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス「んー……うん」 正解、と眉を下げて笑う。 生きたい、と。言うのすら、憚られる場所だった。 そんな場所が怖くないはずは、なくて。 「ぜんぶ、怖かったよ。最悪。とか、思ってた。 ツルギくんは、みのうえばなしとか言うし。 みんなピリピリしてて、はじめから喧嘩みたいになるし、 フカワくんは目の前で名前書くし……!」 つらつら並べる。まだありそうだった。 「……怖いからって、カミクズさんに入れたの。後悔してる」 「ユスくんは、怖いって思うことはあった? ……あ、お菓子ありがとう。いただきます」 スイートポテトをもぐ…した。 喉が渇いた。 (-92) 榛 2022/03/11(Fri) 21:16:58 |
ナツメは、えいっ。出したのは紙コップ (a25) 榛 2022/03/11(Fri) 21:17:20 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「…………」 何もないテーブルの上を見つめて。 返ってきた『嫌ではない』と零された『嫌』を、咀嚼する。 「…………あの、」 いくつかの言葉が頭をよぎった。 ぜんぶ、綺麗事で。嫌だなと思った。 掛け時計の秒針の音が嫌に響く、数分が経って。 かたり、立ち上がる拍子に椅子が鳴る。 そっと伸ばす手を頬に添える、そんなふうに宙へ浮かす。 横髪を透けてしまう手も透かされる髪も歪で、ここは現実味がなかった。 「……私は」 ごめんね。 きっと一番、綺麗じゃないこと。 (-101) 榛 2022/03/11(Fri) 22:28:47 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ (-102) 榛 2022/03/11(Fri) 22:30:39 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「……うん。そう言ってる」 「それは、知らなかった。免疫、落とすの……」 私は、うーん、と籠った声を出した。 なにかを考えるときの、あんまりよくない癖。 「さっき……やめるって言われてから、すごく、苦しい。 本当は、移植しなきゃいけないくらい、重いんでしょ?」 「……今の自分が、かわいそうじゃないから。 そんなのが生きたい理由になってもいいんだって、思いもしなかった。 否定しないどころか、そんなことまで言ってくれて、応援みたいなこと。言ってくれる人がいるなんて思わなかった」 「フカワくんに、票、変えてほしいって。 言ってくれた……って聞いたよ。 メイサイくんにいいことなんて、ないのに。 見てるだけって、言ってたのに……」 「あと、メイサイくん。 変わらずにお喋りしてくれるでしょ。 無理してないか心配だったけど、ずっと、うれしい」 「嫌になっちゃうまでは、生きててほしいよ。 ……それがおじいちゃんになるまでだったら、嬉しいけど」 メイサイくんに、笑いかけてみる。 手を添えているはずの頬は相変わらず、透き通っている。 「どうしてだろう、ね? …………どうしてだと、思う?」 (-107) 榛 2022/03/12(Sat) 0:01:04 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「はい、それじゃこっち」 緑茶の入った魔法瓶を持ち上げて、カップに注ぐ。 湯呑みの方がよかったのかも、と気がついたのは注いだ後になってから。 「えっと……おつかれさま、でした?」 中身の入ったカップをそっと差し出してみる。 乾杯のつもり。 それから、いただきます、とカステラを食んで。 「ほんとだ、結構甘い……。 緑茶にしてよかった。おいしいです」 「形もかわいいし…… お花、好きなんですか?」 土いじりが好きというのは聞いたことがあったけど。 (-157) 榛 2022/03/12(Sat) 21:22:32 |
【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス>>-126 「あっ……」 そのくらいで……と言いそびれ、コップの9分目までだばだばいただいてしまった。 もたつく口の中をもらった水で潤して。 「え」 固まった。 どんぐりクッキーに伸ばした手も止まっている。 「ユスくん、嫉妬とかするんだ……」 かなり驚いている。失礼。 (-160) 榛 2022/03/12(Sat) 21:47:11 |
【秘】 普通 ナツメ → 共犯者 ユス そうして、後悔の話。 「んー……うん、投票したことそのものというか。 知ろうとしなかったこと、かなぁ。 知らない人なら投票できるからって、そういう……」 その一方で、エノさんの分は勝手に挽回した気になって、後悔から外している。 そういうものを自覚するたびに、胸が重たくなる。 「……綺麗なままでいたかったなぁ」 って。思うよ。ぽそ、と零したそれが本音。 元から清廉潔白というわけでもなかったけれど、自分がそういう選択をできる人間なんだということは、できればあんまり、知りたくはなかった。 (-161) 榛 2022/03/12(Sat) 21:48:35 |
ナツメは、お人好しでも、優しくもない。 (a62) 榛 2022/03/13(Sun) 14:03:53 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「じゃあ、約束。 メイサイくんの勝ちは、気持ちに嘘つかないで決めること 」ゆるく曲げた小指を立てる。 実体の不確かな非現実の中では、行為は熱を伴わず。 ただ、厚意に好意、♡を表すよすがになるだけ。 「――絶対、勝つから。 今言ったこと、忘れないでね」 (-203) 榛 2022/03/13(Sun) 14:04:47 |
ナツメは、根に持つタイプなのは、きっと誰かのお墨付き。 (a63) 榛 2022/03/13(Sun) 14:04:56 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 遊びなんかじゃないよ。 私とあなたの、真剣で大切な、♡の話。 でも、それは言わないでおくことにする。 「バイト始める予定だったの。 卒業式が終わったら」 新幹線の距離だったらちょっと、大変かなぁ。 でも、私は私のままで、ちょっとだけ着飾って。 そのころにはもう、セーラー服じゃないと思うけど。 「……会いにいっても、いい?」 サイネリアが枯れるまでには、きっと。 あなたにこの♡を届けに行く。 (-204) 榛 2022/03/13(Sun) 14:05:54 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイいじわるなメイサイくんには、仕返し。 ばればれだけど、もうほとんど言ってるみたいだけど。 でも、好き、って。 はっきり言ってあげたりなんかしない。 ……今は、まだ。 (-205) 榛 2022/03/13(Sun) 14:07:25 |
ナツメは、あなたの♡になりたい、 (a64) 榛 2022/03/13(Sun) 14:07:54 |
ナツメは、ちょっとだけちょろい、普通の少女。 (a65) 榛 2022/03/13(Sun) 14:07:58 |
【秘】 普通 ナツメ → ユス「好ましい……」 直球なのか、遠回しなのか。 他の誰かならちょっと迷うけど、あなたのことだから、そのままの意味なんだろうなと思う。 慰めるための嘘を、ついてくれる人じゃないと信じている。 「じゃあ……これから。 ユスくんも濁って、」 さくりと口元へクッキーを運んで、ぴっ。 離したその手であなたを……纏った服、髪、瞳の色を総じて、あなたを指差す。 ごくん、ほんのり甘いお菓子を飲み込んで。 (-214) 榛 2022/03/13(Sun) 16:16:10 |
【秘】 普通 ナツメ → ユス なんてね。 行儀の悪い指を下ろしながら、呟く。 「私、いろんなことが怖いけど。 一番……もしかしたら死ぬより、怖いことがあったの」 「ほら……提供者の数が足りて、帰れることになったでしょ。 ……そうじゃなきゃ、帰れなかったでしょ」 誰かが死ぬから、家へ帰れる。 尊い犠牲で、この命は明日へ繋がれる。 死んで帰らないか、死の片棒を担いで帰るか。 二つに一つしかないと、そう思っていたし、今も。ずっと。 「お父さんは、どう思うのかなって」 そんな娘を、変わらず愛してくれるのかな。 愛することが、苦しくなったりしないのかな。 「そんな……不安だったけど。 ここに来て、んー……いまも、かな。 話すことって大事なんだなって、思いました。 ……あは、作文みたい」 凡庸で、もはや定型句じみた感想文。 学校だったら、流れ作業のよくできましたが押されている。 思わずちょっと、笑ってしまって。 (-216) 榛 2022/03/13(Sun) 16:18:48 |
【秘】 普通 ナツメ → ユス だから、で繋いでやわく笑む。 「不安でどうしようもなくなったら、聞いてみる。 『お父さんはどう思ってる?』って」 それが終わりの引き金に、抜き捨てられる鞘になることだってあるんだろうけど。 たぶん大丈夫だと、思ってる。 口下手で仕事人間のお父さんが実のところ、かなりの親バカなのを知ってるから。昔から、ずっと。 「そのときに、……うん、そのときが来たら。 ここでいろいろ、怖い思いしたのも。 ちょっとくらいはいいこと、あったなって思えそう」 (-217) 榛 2022/03/13(Sun) 16:19:18 |
【秘】 普通 ナツメ → ユス「私は、そんな感じ。 ユスくんは、どう?」 総括。 感情も生きてる感じも希薄に見えたユスくんが、 『嫉妬した』なんて堂々と言い切れるくらいの人に。 ツルギくんに出会えたのなら、 悪くはなかったんじゃないかなって予想してるけど。 ふたりを知らない私は、口を噤んで答えを待つことにした。 (-218) 榛 2022/03/13(Sun) 16:20:09 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ カップの中の緑茶が揺れる。 渋く淹れたから甘いお菓子によく合って、だけどどっちも味が強いから、きっとペースはちょっとずつ。 「本格的なだけが趣味じゃないと思うけど…… どんな花が好きなんですか? 私は青い花が好きかなって思ったんですけど」 きっと、いろんな話をする。 「温室つくったの、ハナサキさんだったりしますか? えっと、向こうの方に建物が出来てて。 花がたくさんあって……」 「あ、ここの花壇も最初はなかった気がする……」 ささやかな問いも、重めの告白も。 あなたとするのはどれも、大切な話。 「ハナサキさんが、たくさん。 気にかけてくれたこと、嬉しかったんです」 そのために、あなたを誘ったから。 「それに……あの場に、何を言っても。 ちゃんと聴こうとしてくれる人がいるってこと。すごく……」 本当は、あなたが言葉に詰まったとき。 みんなの前で、そう言えたらよかったんだけど。 今から間に合う分だけでも、あなたに伝えたくて。 (-255) 榛 2022/03/13(Sun) 20:29:40 |
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