世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a17) is0716 2020/05/22(Fri) 22:45:53 |
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a18) is0716 2020/05/22(Fri) 22:45:59 |
【教】 世界の中心 アーサー赤の散る未来を見ていた。 所詮、石ではあるから大怪我ではなくても、 華奢な手の甲を切るには充分だったのだろう。 ほんのすこし、先の未来。 薔薇色の瞳は起きている時も、 赤が関わるなら白昼夢を見せる。 (/4) is0716 2020/05/23(Sat) 3:45:17 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 鏡の破片を払いつ、薔薇は笑んでいる。 温度を感じさせないかんばせに、唯、焔の揺らぐよに。 扉の外からは割れた音に気づいたのだろう、 使用人の足音がしている。 ブランケットの向こうにそれらの“環境”を聞いた。 それでも紅い薔薇は重たくくちびるを開く。] (167) is0716 2020/05/23(Sat) 3:46:34 |
【人】 世界の中心 アーサー悪戯だよ。 ──嗚呼、ちょっとした、 意趣返しだったんでは無いかな。 二発撃ち込んでくる度胸はない様だよね。 (168) is0716 2020/05/23(Sat) 3:47:03 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 自然な位置取りに、満足げでさえあった。 別段、盾として“飼って”いるわけでは 無かったけれど、 “思われる”のは嫌いじゃない。 次ぐ言葉の早さからも、安堵さえ想い。] (169) is0716 2020/05/23(Sat) 3:47:32 |
【人】 世界の中心 アーサー石の飛び込んでくる未来が見えてね。 カップが割れるのは嫌だから、鏡にしたのさ。 良い音がするし。 ──君にも怪我がなくて何よりだよ。 (170) is0716 2020/05/23(Sat) 3:48:30 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ──元々、男は元いた場所からほとんど動いていない。 窓の近くに座ったのは失態であれ…狙いは“悪戯”だ。 “所有物”に傷でも付けてやろう、 と 言う。 嗚呼、“きぞくさま”独特の価値観だ。 …嫌になる。 ] (171) is0716 2020/05/23(Sat) 3:49:39 |
【人】 世界の中心 アーサー[ その頃には、薔薇色は多少の落ち着きを取り戻していて、 逸る“銀色”を抑えていた。 部屋を覗いた執事に破片の処理を頼みつ、 去るものの足音を、確かに捉えている。 馬の駆ける足音、車輪の音、 ──急ぎなさい!と 叫ぶ、 どこかで聞いた 声。**] (173) is0716 2020/05/23(Sat) 3:50:23 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 責任の所在など、唯1人にしかないと思っている男は、 ──否、寧ろ擦り付けたのだ。 本来“にんげん”の被る筈であった傷を、 鏡に押しつけて、 音を出すことで知らしめた。 騒ぎにしない方法だって、有った。 ──窓を閉めていたら、それで良かったのに。 何にもしていないよな、男の手に、 使い込まれたおんなの指が滑る。] (209) is0716 2020/05/23(Sat) 19:30:29 |
【人】 世界の中心 アーサー( ──その後特別大きな騒ぎもなく、 リドルと、かの“おひめさま”の父親の間で 問題のある程度は解決されたと言う。 障りがあったものと言えば、 おひめさまが“部屋にいたもの”を完全に勘違いし、 ──小間使いなんかと! とか叫んだおかげで 暫く“そういう”噂が立ったことと。 久しぶりに外に出た為に 次の日まで使い物にならなかった主人が、 懲りることなく“小間使い”に膝枕を要求するなど… ) (212) is0716 2020/05/23(Sat) 19:33:28 |
【人】 世界の中心 アーサー* [ ここ数日の、日記を書いている。 全くだらしの無いもので、 たった一回の外出と交渉ですっかりやる気を無くし、 日記のみならず“リドル”としての仕事も 数日分溜めていた。 その仕事を、総て片付けた後の話。 この間彼女にひとつの依頼もしていた筈だ。 それだから過去を思い出しつ、暗い窓の外を見ている。] (214) is0716 2020/05/23(Sat) 19:35:19 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新