【秘】 懐疑心 メレフ → 小さな サルガス「……ヘイズのことか。 あれは、あれも、お前は悪くない。悪いのはこの環境だ」 他の誰よりも、不器用で慰めるのも下手くそなメレフだが。 それだけは伝えておきたくて。自分を責めることがなくなればいい、と思った。 「…ああ。あまり量は入らないからな。 一つでいい……、……お前、誰にでもそこまで用意するのか」 自分はもてなしなんてしないものだから。 香りで部屋を充たすサルガスを見て、よくやるな と思うのだ。苦笑する。 本当に、誰かさんに似ているようで。 クッションに関しては大丈夫だ、とズボンに包まれた余り気味の足を床に伸ばしている。 (-123) otomizu 2021/05/27(Thu) 2:18:50 |
【秘】 小さな サルガス → 強い意志 メレフ「……そうなのかな。みんな、ぼくに良くしてくれるばかりなのに。 さいきんはへんな事ばかり起きて、みんな、どうしていいかわからないんだね……。 ブラキウムも、……ちょっとへんだった」 まだ、この施設の何もかもを疑いきれない。 だって確かに彼らは―― 一番場を乱したのは自分だと理解はしているが、さておき皆それを中心に不安を抱いている。 ひとりひとりのことを憂い、案じているようだった。 「だれにでもは、しないよ。いつもおやつ食べてるわけじゃないもの。 メレフが来てくれたらいいなあって……」 やや飛び乗るような形で椅子に腰掛け、対面に座った。 中等部用に入れ替えてもらったのだろう椅子は、サルガスには逆に大きめだ。 飲んでおいしいくらいに薄めた温かいシロップの入ったカップを持ち上げ、 薄い煙の向こうに見える顔に、照れくさそうに笑ってみせた。 「なんだか、メレフのことばかり考えちゃうね。 きのう、苦しそうだったから。なにかできないかなって……おせっかいだね」 (-142) redhaguki 2021/05/27(Thu) 7:16:48 |
サルガスは、干し場の生け垣にヘイズが隠れてないか、頭を突っ込んで探しています。 (a86) redhaguki 2021/05/27(Thu) 7:24:26 |
【置】 小さな サルガス 深夜の中庭。 ほかのみんなよりも遅くかもしれないし、ひょっとしたら帰りに会えるかも。 けれど、サルガスは誰かに会いに来たわけではない。 「怒られちゃうかな……でも、見つからないんだもの。ねむってなんか、いられないよ」 いつも通り、消灯時間ぴったりに眠りについて。にがいコーヒーが効いてきた頃に起きた。 こっそり部屋を抜け出して。寝間着にケープだけで、月だけが照らす中庭に出る。 まだ怖がっているのか、周縁を回っていたばかりの足は、少しだけ森に踏み入った。 「しかたないよね……だって だれも巻き込みたくはないもの 。これは、ぼくのエゴだから……ぼくだけで、めいわくかけないようにしなくちゃ」 だから、誰にも会わないかもしれない。おそまつな抜け出しは、気づかれているかも。 もしかしたら、夜闇の下で一人きりかも。或いは、無防備な一人きりかも。 少なくとも言えるのは、何が起きても、 誰にも助けを求められないこと。 (L15) redhaguki 2021/05/27(Thu) 7:37:05 公開: 2021/05/27(Thu) 10:30:00 |
サルガスは、今日もケープの背中に「給仕さん」の張り紙をされました。 (a87) redhaguki 2021/05/27(Thu) 7:37:35 |
サルガスは、冷やかすようなからかいの声を受けました。 (a90) redhaguki 2021/05/27(Thu) 7:56:45 |
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