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【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ子供が持つには不釣り合いの感情にどこか引っかかりを感じるけれど、すぐに泡のように消えていく。 「……。……逃げてもいいの? どれだけ遊んでも、許される?」 女にとっては甘い誘惑。夢のような信じがたい提案。 恐る恐る、というふうに問いかける。その声はあまりにも頼りない。 (-82) もちぱい 2022/01/21(Fri) 15:22:13 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 欠けた星 スピカそれは、まるで綿飴のよう。ふわふわと柔らかく、雲のような甘さを携えています。 「もっちろん! だれだって、すきなばしょですきなことをしていいんだよ? アルのママなら、ぜーんぶゆるしてくれる!」 スピカの置かれている環境について、先程聞いた程度のことしか知りません。 ――――ですが、アルレシャは知っています。 「……あのね? スピカは、けっこんするためにうまれたんじゃない。 しあわせになるために、うまれたの 」産まれてくる子供は、須く 幸せであるべき なのです。戦争、政治、風習……大人の都合で利用されるなど、以ての外。子供は決して大人の道具ではありません。 だからこそ箱庭の中で、そっと守るのです。 (-83) wazakideath 2022/01/21(Fri) 16:43:27 |
【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ「好きな場所で、好きなことを……」 目を閉じる。 この子が語るのはまるで絵本に出てくる世界のよう。 絵本が好きだった。不思議でいっぱいの世界に幼いときの自分の心はそれはもう弾んでいた。 叶うことなら、好きな道を選んで良いのなら、絵本作家になりたかった。 「幸せになるために生まれた……」 「……。アル、私、わたし……」 ▽ (-85) もちぱい 2022/01/21(Fri) 18:56:32 |
【秘】 灯された星 スピカ → こどもの アルレシャ「……ごめんなさい。それでも、貴方のお母様の元へ行けないわ」 静かに、丁寧にそう告げる。 「夢に満ちたお話ね。絵本みたいでとっても素敵。 でもね、アル。私までそちらに行ってしまったら、残された他の子たちは誰が守るのかしら。全部全部、皆が守りたいものをアルのお母様が守ってくれるの?」 子守唄を紡ぐように、穏やかに言い続ける。 「大人になってからじゃないと見えないものがある。知らないものがある。幸せだって、自分で掴まなくちゃいけない。 私、それを此処で少しだけ知ったのよ。そして、それを守る為には大人になって力を得ることも必要だって」 「だから……だから、ごめんなさい」 「私は」 「夢を見るだけの子供のままじゃ、いられない」 (-86) もちぱい 2022/01/21(Fri) 18:59:12 |
【秘】 こどもの アルレシャ → 灯された星 スピカ神さまが救うのは、救いを求める人だけです。救われようとしない人を助けることは、できません。 神さまでさえ、そうなのです。アルレシャのお母さんなら尚更でしょう。 「……やさしいね。それは、スピカじゃなくてもいいのに。 ママはね、うごけないの。だから、じぶんからきたこしか、まもれないんだ」 そう、スピカである必要はないのです。背丈があれば、遠くが見渡せます。大人なら、きっとわかるはず。 それでも、大人になりたいというのなら――止める理由などありません。 するりと小さな手を大きな手に重ね、目を伏せます。 「ざぁんねん。スピカはもう、ママなんだ。 アルにはよくわかんないけど、これからもがんばって」 (-108) wazakideath 2022/01/22(Sat) 12:14:47 |
【秘】 彷徨民 ウミ → こどもの アルレシャ『とべるこだよ』 ウミは同じような人をここ暫く見た事がなかったので、あなたの存在は新鮮に思えました。 だから視界に入った時、ついあなたの所へ飛んできたのです。 『うん。ラサルハグみつからない』 『……ふたりとも、かくされちゃったのかな』 しょんぼりと眉が下がります。 『それとももくもくのひとのところにいったあと、なにかあったのかな』 最後に話をした時、彼女はそのような事を言っていたのです。 (-123) sym 2022/01/22(Sat) 20:49:14 |
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