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【人】 靖国 冬莉そうか、……ありがとな。 [俺は大丈夫だと、髪に触れる指先に少しばかり首を傾けて 繋ぎ止められる指先をきゅうと握り締めた。 表情筋を緩ませる彼の顔は 昨日から良く見かける気がする。その表情が特別なものだと知っている身としては、その度に心を揺さぶられてしまうのは此処だけの話。自身よりも他人を慮る何時もの彼の姿に、その眩さにすいと目を眇めた。本当にお前さんは心配りが上手だなぁ、と心中零した言葉は果たして口に出ていただろうか。 まさか、聞けば不安になるだろう彼自身の生活についても、何なら彼の思慮している配慮も、頭に無い中で。 ] (7) teco 2024/05/04(Sat) 22:04:56 |
【人】 靖国 冬莉いいや、違わないな。 [彼の応えに一層笑みを深めて、隣へと来る彼を腕の中へと包み込んで 柔く抱き留める。急用も無く、呼び出しも無い。擽ったげに目元に触れる柔さに身じろぎながらも、彼との時間を妨げるものが無いことに 安堵の息を漏らした。 ] (8) teco 2024/05/04(Sat) 22:05:07 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春褒めても何も出ないぞ、……ほんとお前さんは。 [油断しているときにそのような言葉を放ってくるのだから、と。言葉とは裏腹に眉を下げて 他の誰でも無い愛する人の称賛に浮かび上がる照れを逃していく。———だが 。] でも、此処まで来ないと お前さんがちゃんと見れないのは困るな。 [呼気が絡む程の至近距離の中で、ようやっと彼のその緩んだ笑みがどのようなものかが理解る。その不便さを声音に乗せながら ———情事の後の姿のままか、それとも少しばかり服を着ているのか―——彼との距離を密にするように 肌を重ね合わせて。*] (-13) teco 2024/05/04(Sat) 22:05:40 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉何かが欲しくて言った訳じゃないが……。 [本心ではあったが、何かしら恋人の心に響いたのなら悪い気分でもない。他愛ない言葉の応酬に、夢の続きを揺蕩う心地で目を細めた。] 俺にはあんたが良く見える。眼鏡姿も好きだ。 [覗き込み、戯れる様に鼻先を甘噛む。此方は半身素の儘だが、彼に着せたのは寝間着ではなく昨夜のシャツで――何せクローゼットを勝手に漁るのは気が引けた――寛ぐ事は出来ないだろう。着替えるか?≠ニ今更ながらの問いを。] (-14) toi3 2024/05/05(Sun) 0:14:42 |
【人】 靖国 冬莉[彼の言葉に続いて首を軽く振っては、いいや、何でもないよ。≠ニ小さく呟き、繋がれた指先からすいと彼を引き寄せる。出来れば、彼の心配りが向かう先がこれからも自身であることを、願いながら。 回された腕の中で くすりと笑みを零しつつ、彼とともに怠惰に身を置ける幸せを抱きながら そうと目を閉ざす。二人だけの空間でのピロートーク、————想定していないかった鈍い痛覚と共に このひと時を味わえることの喜びをもう少しだけ、味わっていたかった。] (10) teco 2024/05/05(Sun) 13:10:10 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春[施される児戯の前で、照れが表に出てしまいそうになるのを堪えつつ くしゃりと彼の頭を撫ぜては。] ……… そういやお前さんはそれ、コンタクトか?それとも、裸眼? [空いている手を無理矢理伸ばして、サイドチェストに置かれていた眼鏡を取る。フレームの細い楕円の、自身が愛用しているその眼鏡は彼に果たして合うだろうか。 手元で弄びながら、彼の問いに そうだねぇ、と肯定の意を示しつつ お前さんもどうするよ。♂コ着も新品あるし、服も————、と視線を彼の肢体へと巡らせていき。] まあ、俺のが小さいってことも無いだろう。 丁度、スウェットがあるし、着替えるかい? [なんて続けるも、興味が勝ってしまい、手元の眼鏡を彼に目先へと持っていき、隙を付いて 自身のを填めさせた。度数の強い硝子レンズ、———身体に合わないレンズは目に悪いから 少しばかりして此方から取らんとするが。何時もと違うその相貌に、………更に理知的に見えるね、お前さんのこの姿も中々良いな。≠ニ嬉し気に目を細めて伝え。*] (-15) teco 2024/05/05(Sun) 13:10:38 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉一応、裸眼だ。 眼鏡も持ってはいるが……。 [誤魔化すような挙措ではあったが、撫でる手指へ本の僅かに頭を寄せた。 その内にベッドの外を彷徨う手が取り上げた物を眺める。フレームの主張し過ぎない薄い形状の其れは、相手の目鼻立ちを引き立たせて良く似合うと改めて評価し目を細める。質も屹度、相手に見合うだけ良い物なのだろう。] そうだな……、借りてもいいのなら。 [用意を欠いた事を申し訳無く思いこそすれ、相手より幾分低い背丈を悔しがる程子どもでは無い。有難い申し出に今度こそ一度身を起こそうとした矢先、歪む視界と一拍遅れて来る少々の目眩に似た感覚に眉宇を寄せる。が、相手の何処か楽し気な様子を見れば その手によって再び外されるまでは暫し大人しくもしよう。 但し、賢い奴が好みなのか?%凾ニ彼の腹を探る言葉は添えながら。*] (-16) toi3 2024/05/05(Sun) 15:08:06 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春勿論、遠慮なく。 ………そういや私服も見たことが無いな、お前さんの。 [端正に整えられた姿の彼も凛々しく映えるのだが、一人 世俗から離れて過ごす彼の姿を想像するにも難く。 どのような服装を普段好むのだろうか。休みの日には、普段何をして過ごしているのだろうか。思い起こせば知らないことばかり、——— 否、これから一つ一つ知っていけばいい。言葉にした通り、先は長いのだから。] ん?賢い奴かどうか……の尺度は持ち合わせていなかったが。 真面目な奴は好ましいと思うよ。 恋人の為に好みを探ろうとしたり、とかな。 [なんて、向けられる情への喜悦のままに笑みを吊り上げて 自身の眼鏡を掛ける彼を眺める。裸眼でも視界は良好ならば、縁の無かったことだろう。きっと、いや。もし、この姿を誰よりも先に見ることが叶っているのなら、————子供染みた独占欲に胸を焦がしながらも 眉根を寄せる彼の負担を減らすために そろりと眼鏡を取り上げた。] (-17) teco 2024/05/05(Sun) 19:30:52 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春………その棚の、そうそう。 その下に、スウェットがある。 [眼鏡を掛けて 何時もの視界を取り戻した後に。新品の下着に、衣類。緩やかに起き上がり ベットの縁に腰掛けて 気怠さに甘えながら、立ち歩く彼へと言葉のみで示していく。部屋に置くのも然り、身に着けるものも最小限な身の上、引き出しの中も空白が目立つ中で 灰と黒のスウェットが其処に在るだろう。 *] (-18) teco 2024/05/05(Sun) 19:36:52 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉ああ、そういえば……施設に出入りしたのも、大体が仕事上がりだったからな。 あんたも恐らく、そうだったろう。 [何度も反芻する事実ではあるが、個人的に逢う事さえそもそも二度目。硝子に覆われて歪んだ視界で、何とも無く相手を見詰めて少々感慨に耽る。 尤も彼が其れに気付かぬ程度、眼鏡が取り払われる頃には何事も無かったように立ち上がり、] 真面目な奴、……そうか。 [彼の心情までは知り得ず―――唯、垣間見る笑顔に片眉を起こし、上手く言葉の見付からない儘其方とは裏腹に若干口を濁らせた。] (-19) toi3 2024/05/05(Sun) 21:01:44 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉[何にせよ一先ずは部屋主の指示通り、棚の中から下着とスウェットを二揃い取り出して彼の下へ運ぶ。 開けた引き出しにさえ然して物の無い様子に、此処での暮らしぶりを思えばまた違う意味で眉間に皺が寄りもしたが。 ]着替え難ければ、手伝うか? [相手が選んだ側の一式を手渡しながら、揶揄でもなく言い添えた。それが必要な程の痛みを与えていなければ良いと願いもするが、起床時から時折身体を庇う様子に負担を思えば眉が下がる。 特に問題が無いようなら自分の身支度を整えた後、せめて飲み物でも用意する心算で。*] (-20) toi3 2024/05/05(Sun) 21:03:59 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春嗚呼、そうだな。 先週はもうちょい、仕事も緩やかだったんだが……。 [施設に赴いて語らう程には時間があったのにも関わらず、今週に入って唐突に押し寄せてきた仕事の量を思い出し 眉根を寄せた。] 確か、周りの奴もそうだったな。 ……彼奴等は今頃、どうしてんかねぇ。 [片や、備え付けの居酒屋の店員に日々の徒労を吐き出すように 苦労を語る草臥れたスーツの男。もう片や、会社の態勢から被害を被っていた年若く映る男。あの時居た面々を思い浮かべながら、———少しは仕事が楽になっているといいな。≠ニ彼と視線を交わし、薄く笑む。一週間では、改善されるには短いものだと分かってはいるのだが。 軽口に対してただ静かに表情を硬くする彼を見て、眉を下げる。その奥にどのような心情が巡らされているのか、何を考えているのか。読むことが出来ないままに、ただ 困らせているのだけは伺えるその姿にすまん、………お前さんが好みだって伝えたかっただけなんだわ。≠ニ一言。 先の言葉だって、私服が見てみたいと伝えれば良かっただけのこと。———直情的に伝える物言いに未だ慣れない自身が少しばかり歯がゆいが、これから少しずつそれも変えていけばいい。] (-21) teco 2024/05/05(Sun) 21:36:42 |
【独】 靖国 冬莉/* 次のロルを書こうとした後に気が付くという。 そうだよね、真面目な奴って馬鹿にされたようにも聞こえちゃう感じもあるか……。 全てが愛おしい冬莉さんの思いをもうちょいうまく言葉に表せたらいいのだけど、私の書き方がまずいな……申し訳ない。 (-23) teco 2024/05/05(Sun) 22:14:54 |
【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春嗚呼、いや。大丈夫だ。 ……気遣い、ありがとな。 [なんて彼の気遣いに笑みを零しながら、彼の姿を眺めて——— 灰のスウェットの方を手に取り 着替えていく。着替え終えた後、スーツ等を掛けていき 彼の方を見れば、黒のスウェットに身を包んだ姿を見て 、目を細めた。黒の色味が似合うだろう、という心算と 何より自身のものを身に纏っている姿に優越を覚えてしまうのは 惚れからだろう。 彼の背が探しているものに、検討をつけて ——冷蔵庫の麦茶の存在を伝えるも、未だ春の浅い季節には早いやもしれない。会社から貰った緑茶パックとやかんの存在も知らせて、……すまんね、お前さんばかりにさせて。≠ニ腰を上げる。僅かに軋む痛みも、彼との欲の果てのものだと思えば 愛しいもので。*] (-24) teco 2024/05/05(Sun) 22:25:05 |
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