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【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギ「悟られる事そのものに問題は無いんですよ」 一瞬の沈黙に、心底憂鬱そうな笑みと共にそう零した。 その様子に、あなたをどうこうしようという気配は無い。 自分の隠し事がわかりやすい事なんて清掃員はわかっている。 先のような態度を取ったのは、ただ。 何れにしても、黙秘しても無益と感じたからだ。 「わかってますよ。 自分が相当わかりやすくて、嘘が下手な事も。 あの人達がどこか危うく見える事も、十分に。 でも、それでも。」 「きみが本当にあの人達の事をちゃんと知りたいなら。 こうして自分に聞いた時点で、殆ど無意味なんです その事を伝えるべきかどうか、少し迷ったんです。」 清掃員は、あなたの態度や言葉遣いを気にしたふうではない。 たとえその理由があなたの意図を推し量る為であろうと、 その礼節が崩れる原因を作ったのは、自分だ。 でも、どちらが"どちら"かは答えない。 その懸念が、勘違いか否かも答えない。 それを自分が答える事に、何の価値もありはしないから。 (-310) unforg00 2022/02/28(Mon) 2:48:28 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギ「……自分が、勝手にそう思っているだけですけど。 あの人は、明かしても良いと思えたら、その時は。 今は意図して隠している事も、 自ら明かすつもりでいたように思うんですよ。」 誰が、とは明言しない。 ただ、どちらとも取れそうな答えだけを返す。 「それも、自分が勝手にそう認識しているだけです。 到底あの人達の事を理解しているなんて驕れやしません。」 「だから、ねえ。こんな他人からの又聞きで あの人達を知ったような気にならないであげてくださいよ。 もし、きみの言葉に嘘が無いのなら。 どうかちゃんと歩み寄って、向き合ってあげてください。 できないなら、そんな老婆心は、……」 捨てちまえ、と言おうとして、やめた。 それはきっと、自分の判断して良い事ではないから。 (-311) unforg00 2022/02/28(Mon) 2:49:08 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス………すごい恥ずかしいこと言えるんだなぁ。 以前言った言葉が脳裏に浮かんで消えた。でも君が恥ずかしくないって言うのは知ってるから、口にしない。 「……………はは、」 いいなあ。 その笑顔を見た時、最初にほしいなあと思って。 そういえば、もう俺のものだと気付いた。 空っぽの器の底に、最初の一滴が落ちる。 でもね、これ底に穴空いてるから。 満足なんてずっとできないから。 もう後悔したって、遅いから。 その笑顔が自分に向けられているだけで、全てに勝ち誇れるような心地になる。 「……ね。指出して。ちょっとだけなら、大丈夫だから。」 力なく腕が垂らされた。丸まっていた手のひらを解いて、君を求めて。 君の頭上から柔らかく笑いかけた。 今死んでもいいな、なんて思ったことは内緒。 君は悪い人だから、君のためになんか死なないよ。 (-315) wazakideath 2022/02/28(Mon) 3:23:35 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ途端に、理解をしなかった世界が広がる。 彼はそうだった、自分しかいない檻の中で共に朽ちてくれる人を探していた。 同じであることを求めなかった。 彼はそうだった、生きている間の負の感情を包み込んでほしいと言った。 同じであることを求めた。 「理解者は鏡だと、俺は一人に言いました。 その感覚は同じだと思います。 だから、いないんですよそんな人」 「作らなくちゃ、いないんです」 ツルギの擬似的な理解者の困難な点だけを思い浮かべた。それは物理的な問題で。 相手が傍にいてくれるかどうかだけだ。 それについて、既にひとつの壁にぶつかっていたフカワは、勝手に重ねることで自分に落とし込んでいた。 人を生かすのは、難しい。 人を 閉じ込めるのは 、難しい。生かす為の首輪を、てにするところまでは出来たのに。 それを繋がなかったのは、この一歩の理論が理解できなかったから。 今できてしまったのは幸運か否か。 (-322) toumi_ 2022/02/28(Mon) 3:50:07 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ 貴方の返事を告げる際浮かべた笑顔は長くは保たず、いつも通りの無愛想に戻っていく。 ただ、それでも完全に元通りというわけでもなく、ほんのかすかに、ちょっぴり口角が上がったままだ。 底に穴が空いても関係ない。 むしろ、それはつまり際限なく 求めてくれるということじゃないか。 飽きても嫌でも、もう離れない。離せない。 後悔しても、もう遅い。 「……それは」 いいのか、と。 貴方の申し出にそう返そうとしてすぐにやめた。 自分から告げること意味と、その重さだけを噛み締める。 見上げた先にある柔らかな笑顔に胸の奥底から例えようのない、締め付けられるような何かが込み上げる。 その笑顔が自分に向けられているだけで、今までの苦痛がゆるやかに溶けていくような心地になる。 「ああ」 求めてくる貴方の手の傍に。おずおずと、慣れないように青年の指が差し出された。 それでいい。俺は大切な一人のためなら、いくらでも規律を破って踏み躙られる悪人だから。 俺のため、で動くなんて、許さない。 ▼ (-324) もちぱい 2022/02/28(Mon) 3:58:32 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「説明してくれたらよかったのに」 わかってしまった。 「きみの話をこのVRに入る前から聞いていれば、彼らに言えたのに」 もう遅い。 俺が理解したかった人は、俺を理解者にしてくれなかった。 「……なんだってしたのに」 愚かな傀儡は誰かの最後の言葉に縛り付けられ ものを知ることしか求めない空虚になった。 それなのにわかってしまったのだ。 「……俺は、君がいう、理解者になりたかったみたいです」 例えどんな目に遭おうとも、それでよかった。 俺のことなんて誰もわからない、俺が何よりも伝えられない。 理解させられない、だから理解させてほしい。 それだけだった。 水面に沈む舟をただただみている、考えもしなかった感情が溢れてくる。 「……、ああ、……なんだ。 よかった、ですね。 許してくれる人が、いたのなら」 だから、フカワにとっては。 はじめて本当の意味で、それはよかったことだ、とあなたにそう言えた。 (-326) toumi_ 2022/02/28(Mon) 4:00:08 |
【秘】 剣道 ツルギ → 清掃員 カミクズ「………ええ、そうですね。無意味だ。」 声色と抑揚が、完全に元に戻る。詮索がこれ以上なく失敗したことは明白だ。 粘ったところで、何も出ない。 そして君の指摘はもっともだから。 背筋を伸ばして、丁寧にお辞儀をした。 「ごめんなさい。近付きたくなかったんです。」 端的に一言告げれば、顔を上げて。 「どっちかと言えば、フカワさんに。 …1ミリでも今の距離感を変えたくなかったので。 ほんの少しでも変わったら、聞けない話がきっとありそうで。 だから、死ぬつもりのあなたに聞きました。 ……すみませんでした。失礼なことだと知って、偽善を装って、そうしたんです。」 このこどもは大人の顔色を過剰に窺う癖がある。 たとえ大人がどんなに言っても、このこどもは大人との距離を過剰に取ろうとする。 その癖、遠目に君たちの顔色を窺うものだから。 なんだかチグハグになってしまう。 自覚がないから、もうどうしようもない。そのように作られてしまった、底なしの器だった。 (-328) wazakideath 2022/02/28(Mon) 4:03:45 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ「ろくでもないことをしてくれましたね。 期待したい だなんていったら、暇潰しよりもよっぽど殴られると思いますよ。 俺も少しやりたいことができてしまったじゃないですか。断られたら、どうしてくれるんですか。 今なら勝手に期待したくせに、八つ当たりで手首の一本落とせる気分なんですよ」 あのとき振り下ろした斧の感触を覚えている。 目の前の人間の精神を縛り付けるためには、 恐怖と目の前にある死が見えていれば良い。 (-329) toumi_ 2022/02/28(Mon) 4:04:20 |
【秘】 剣道 ツルギ → 清掃員 カミクズ「もう、やめますから。安心してください。」 下がる。 「………、僕が関わることじゃない。」 下がる。 「カミクズさんの言うとおり、これはお節介ですね。しかも、とびきり失礼な。」 下がる。 実際には一歩も動いていないのに、なんだか青年の言葉は後ろに下がり、君と距離を取るかのようで。 愛想笑いをして、上手く笑えたか少し心配になりながら。 青年は 向き合うことの方を放棄した 。これが同い年の彼らや、後輩に対してなら選択は違っていただろう。 ───大人と向き合うだなんて恐ろしいこと、青年にはできないから。 「ああ、でも。心配 だった のは本音ですよ。嘘じゃない。…なんて、信じなくたって構いません。」 言外にしっかりと意志を滲ませて。 青年は困ったように笑った。 (-330) wazakideath 2022/02/28(Mon) 4:04:37 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ君の小さな呟きに、相槌も挟まず黙って耳を傾ける。 君も俺と同じで、何か取り返しのつかないことをしたんだなと。 この会議室には………目的のためなら、手段を選ばない人間が何人もいるんだなと。 自分たち以外にも。 理解者になりたかった その言葉を聞いた瞬間、君と距離を置きながら接したことは正しかったと痛感する。 もしかしたら、もしもユスが全てを差し出すのがもっと遅かったら、ユスがいなかったら、俺はどんな手段を使ってでもあなたをみんなから奪おうとしたかもしれません。 だから。 「───……はい!」 よかった、と二つの想いを込めて、屈託のない笑みで頷いた。 許してくれる人を得た今、これが本当に善いことだとわかるのだ。 (-355) wazakideath 2022/02/28(Mon) 14:50:53 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「それはすみませんね、ロクデナシの父親なもんで。 …でも暇潰しと大差ないんじゃないですか? 多分 あちら側 の人たちからしたら、トカゲとカナヘビくらいの差しかない。」父親のようなことを言いながら、少年のような比較対象を持ち出して。 だけど青年にとってそれは普通のことで。 「フカワさんがやりたいと思うなら、断られたってやっちゃえばいいんですよ。 そりゃ許されれば嬉しいですけど……自分のことだけ考えるなら、許しを得る必要なんてないわけだし。」 自分たちは、互いに自分のために相手を欲した。 きっと君にもそんな相手ができればいいな、なんて思う。 そして、できなかったところで、やっぱり俺たちには関係のないことで。 だからどっちでもいいけど、強いて言うなら、ね。 (-356) wazakideath 2022/02/28(Mon) 14:51:32 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギ「そう」 あなたの重ねた言葉に対して。 清掃員の返答は、実にシンプルなものだった。 それを善いとも悪いとも言わないような。 それを否定も肯定もしないような。 何とも思わないわけじゃないけど、 だからといってずけずけと踏み込みもしないような。 ただ、きみはそうなのだな、と思っただけの。 「…あのね、子どものままなんです。 考え方や振る舞いは大人のかたちをしていますけど… 心の、どこか根深い部分は子どものままなんです。 自分は…そう思っていますよ、今は。」 誰の事とは、言わないけど。 どこかちぐはぐなのは、何もきみだけじゃなくて。 誰かの事について、又聞きの話に何ら価値は無い。 それを知っているきみだから、敢えてそう投げ掛けた。 誰かの事が心配"だった"きみだから。 関わらない事を選ぶなら、何の意味も無い話。 もう解く気も無い問題の答えだけを見るようなもの。 そして、道を選び直すなら、自分の目で改めて確かめるべき事だ。 (-357) unforg00 2022/02/28(Mon) 15:18:17 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギそれから。 清掃員は、それが愛想笑いだと知っている。 自分のよくする表情の事なんて、ようくわかっていて。 相手の反応を見てから不安に駆られる悪癖。 これが誰かの損にならないといいな、なんて思って。 その後の困ったような笑みに、 少しだけ、申し訳無さそうに笑みを返した。 「信じてますよ。きっときみに悪意はないんだって」 そして、あの人にだって。 決して悪意はない。人より少し、足りないものがあるだけ。 清掃員は、そのように思っている。 実態はそれが願望にほど近いものであったとしても。 最後までそう思えるなら、愚直な自分にとってはそれが真実だ。 「そう、信じていますよ」 どこか願望じみて言葉を重ねる。 あなたが立ち去るのなら、それを止める事はしない。 (-358) unforg00 2022/02/28(Mon) 15:18:44 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス君の指を同じくらいぎこちなく、そっと握る。赤子が触れた物を何だろうと掴むみたいに。 人に自分から触れたいなんて、どうかしてる。 ………君もどうかしてるから、まあいいか。 恐る恐る、君が差し出した一本の指を確かめるように、目を閉じて、五本の指でなぞっていく。 見ればわかるけど、そんなの誰だって知ってるから。触らなきゃわからないことが知りたいんだ。 節の位置、爪の形、皮膚の感触。 あんなにおぞましかったものが、今この時だけは恐くない。 君には全部をあげたいな。 俺があげられるものも、あげられないものも全部あげたい。 命も、時間も、感情も、 幸運 も。俺が過去に得てきたものは、君に全部あげたいよ。 どれだけの間かはわからないけど、多分、長い間そうしてた。 (-361) wazakideath 2022/02/28(Mon) 15:57:34 |
【秘】 剣道 ツルギ → 清掃員 カミクズ互いに相手をよく知らない。 だから、きっとその選択がちょうどいい。 「………ああ、だから。 少し自分と似てる部分があるなって、思ったんですね。」 誰のことだろうな。彼ら双方に、俺はそう思ったから。 たとえこの人物評が違っていたとしても、合っていたとしても意味などなくて。 この会話は、1から10まで無益だ。 だけど青年にとって、全くの無意味というわけでもなかった。 誰に対しても行っていた、ハリボテの父親ごっこをする相手が減った。 ほんの少し、勝手に背負っていた肩の荷が下りた。 「はい。僕も自分のコレが悪意じゃないって、信じることにします。 まあ、違ってても構わないし、何でも構わないけど。 どっちでもいいから… あなたがそう言ってくれたので、信じる方を選びます。」 (-375) wazakideath 2022/02/28(Mon) 17:13:47 |
【秘】 剣道 ツルギ → 清掃員 カミクズ今度こそ、青年は実際に数歩下がる。 背筋を伸ばして、音を立てず滑らかに。 試合の最後、対峙した相手へ敬意を示すときのように一礼をして。 「───…… ありがとうござい 。」ました ハッキリと、芯のある声で告げた。 踵を返して立ち去る間も、振り返ったりしない。 礼に始まり、礼に終わる。 勝っても負けても引き分けでも、礼節を何よりも優先する。 武道とは、そういうものだ。 君のことは、君たちのことは、もうどうでも良いのだから。 これ以上の詮索は不要でしょう。 試合が終われば他人ですから。 でもね、正面にいるその間だけは、他人じゃなかったんです。 ただ、それだけ。全部、過ぎた話です。 (-378) wazakideath 2022/02/28(Mon) 17:15:50 |
ツルギは、別れを告げた。 (a51) wazakideath 2022/02/28(Mon) 17:16:22 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギ無益な会話、一方的な気遣い。 それでも、清掃員だって、無価値だとは思っていない。 この場所で、与えられた時間で、誰かと居た事に。 何一つとして無意味な事は無い。 ただ、もう少し時間があったらな、なんて思うのだ。 「さようなら。」 でも、それは最初から叶わない事だから。 返す別れの言葉は短く簡潔で、確かな響きを持っていた。 それでも僕は、きみの、きみ達の事を。 赤の他人と思った事はこれまで一度も無かったし、 それはきっと、これからだってありませんよ。 「……随分他人事のように言うんですね…」 その背が、随分と遠くになってから。 答えの返らない、答えを求めていない問いを、ぽつり。 ──だから、死ぬつもりのあなたに聞きました。 それは単に、今は、というだけかもしれないけれど。 清掃員も、その言葉の意味は"どちらでもよかった"。 それはきっと、何れ答えのわかる事、だろうから。 (-384) unforg00 2022/02/28(Mon) 18:07:02 |
ツルギは、火薬の爆ぜる音を聞いた。 (a57) wazakideath 2022/02/28(Mon) 19:16:52 |
ツルギは、そろそろ帯刀した方が良さそうだな、とだけ思った。 (a58) wazakideath 2022/02/28(Mon) 19:17:10 |
【独】 剣道 ツルギ【PL予想図】 ヒメノ ことりさん♡ ナツメ お は る アクタ お さ と う カミクズ これが……許さん…? ツルギ 何で俺はツルギなんだ? カイ だれよ!代弁ありがとう!!! フカワ と ー み ん ユス もちぱい ハナサキ だれよ!!赤差分ありがとう! エノ あれんだくんさんと思ってたけどやいさんの可能性もあるわね (-400) wazakideath 2022/02/28(Mon) 19:59:14 |
【独】 剣道 ツルギハァ〜〜〜〜〜最高だな最高だよ ただひたすらに生きたかった女の子、最高によい 普通の、女の子なんだよなあ…… (-487) wazakideath 2022/03/01(Tue) 12:10:13 |
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