151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】
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| 「それでは皆様、御機嫌よう」 (0) 2022/06/03(Fri) 21:00:00 |
「もしもし」
「私と」
「僕と」
「俺と」
「ゲームをともにする貴方は誰?」
端末に、文字を打つ。
『覗き見対策は如何致しましょう』
端的に声をあげる。
「宴のシステムは理解しています。我々の声を聴く者がいるそうですね、困ったものです」
「………………!」
相棒の出現に喜びの声をあげようとしたところで、“盗み聞き”の存在を思い出させられる。
「…………はい、そして、はい。困ったものだ。
つまり、隠れなきゃいけないってことだねえ!
呼び方? どうしましょう?」
これなりに考えた結果、苦肉の策で色んな人の喋り方を真似してみることにしたらしい。
少々……かなり……たどたどしいかもしれないが。
『覗き見してるヤツをボコす?』
違う、そうじゃない。
『そういうことじゃないんですよ』
そうじゃないんだよ。
『バレないようになんかコードネームとか考えますか?それとも身バレ上等でいきますか?という話ですよ』
勘が鋭い人だったらもうバレてそう。既に。
[ コード:
"先導者"
の名の下に、認証を求め ]
[ の理想と同期、接続します ]
[ ……… 」
[ ………… …………
認証
]
[ この空間への干渉特権が与えられました ]
[ 以降、この協議空間へ任意の出入りが可能です ]
[ ですがどうかお忘れなく ]
[ の理想との著しい差異が発覚した場合、]
[ この権限は即座に破棄される事となります ]
「……」
「昔を懐かしんで行いましたが、続けますか?」
『最初からそう言えよ』
もうバレてそうだ。
『いいじゃんコードネーム。バレないやつ、あだ名っぽいのはダメだよな。
じゃあ豹紋黒湿地kinokoとか』
特徴から繋がりそうなものは避けるくらいの脳があるので、似ても似つかないなにかの名前が出ることだろう……
「おや」「おやおや まあ」
「貴方の懐かしき日々に耳を傾けるのは顔を合わせてからとしましょう」
「御機嫌よう先導者」
「続けずとも結構。相互認識を終えた以上」
「不要な要素は排除しようぜ」
「俺のことは隷従者でいい」
『分かってくださいよそのくらい……ヒョウモンクロシメジ……』
なんて長いコードネーム。
あと漢字で書くと厳ついね。
『じゃあ……ぷくねえく、とか』
覚えやすさに対する配慮、皆無。
/* ちなみに[[iroha5 ]]というダイスを振ったランダムな平仮名五選だよ、というメタ方向からの補足。
『モンクロ言いやすいだろ』
早速縮めちゃってるよ。
『なに?ょそひわり?ぷく?』
呼ばれてもわかんないぞ。間違ってても問題ないとも言える。
『キノコ感どっか行っちゃいましたね』
モンクロは確かに言いやすいけども。
『違いますよ、ぷくね、……ぷく……、私さっきなんて言いました?』
呼び名としての機能が保てていない。
『もうばぬとしゃでもえけやゐかでもフインキ合ってたらいいんじゃねえ?』
5文字なら雰囲気合ってると言える……言えるか?
『わかりましたさよぐがぺさん。これから短い間ですがどうぞよろしくお願いしますちおうざにさん。出来るだけ死なないように頑張りましょうねゃたきどぶさん』
もはや何が何だか。
『とりあえず、お互いに投票するのは無し、でいいですかべぃきたばさん?死にたくなったらまた相談するという感じでどうですかっえんしぽさん』
『すげえいろんな文字知ってんじゃんモンクロ』
感想がこれでいいのか?
『いまんとこ票いれたいやつ多いしモンクロ以外な』
『オレ死にたくなることねえからオレには一生投票ナシで。
そっちのは気が向いたら聞いてやる』
『いやぁそれほどでも』
受け止めていいのかその感想?
『私もあんまり死にたくはないですね。時と場合にはよるかもしれませんが。
票を入れたい方も今のところはいませんし、貴方に私の票を差し上げても構いませんよ』
「随分と自虐的な名前だな」
「従者でいいだろう。さっきのを俺も名乗り辛いし」
「続けろと言われなかっただけで安堵しているけど」
「導師で構わねえ?」
「ああは言ったが俺はセンドウには失敗した身なんでね」
「センドウしそびれた導師」
「レイジュウを捨てた従者」
「お互い自虐的で大変結構」
「続けろと言うべきだった。勿体ないことをしたな」
「従者はゲーム上の勝敗に重きを置くつもりがない」
「導師はどうだ?」
『ふつーそうだよな。入れろとか言い出したら引く。
マジ?じゃあ考えとく!
今日はナシだよな?明日考えりゃいいハナシだよな』
そんなに分かってない雰囲気。実のところ参加経験があるわけでも見学経験があるわけでもないので。
『寄ってたかって殺されたい、というのは中々特殊な嗜好ですよねぇ……私にはとりあえずその嗜好はないです。
えぇ、まずはトラヴィスさんが確定で死にますので……それからですね』
同じくはじめての宴だが、事前の確認はしていた様子だ。
若干調べながらの雰囲気はあるが。
「続ける分には私は構いませんが」
「自虐的に十社と仰るならご主人様とでもお呼びしましょうか」
「別にゲームしてとは言われてないので同意見」
「本当にどちらでもいいなら本来の指定された陣営につく」
「……と言うくらいのあやふやさで構わないのでは」
「元よりこの身分なのもありますけれど。興味がないのは」
「されはさておき導師の意見に賛成」
「あやふやにしたほうが気兼ねなく楽しめそうだ」
「従者はゲームの勝敗より導師に興味がある」
「"貴方の懐かしき日々に耳を傾ける"機会をいただいても?」
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