170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
[ わたくしは "糸"
繋ぐ者。
繋がりを見届ける者。
海鳴とこの土地を繋ぐ者。 ]
[ この地には仕来りがありました。
神社に奉られているのは―――
。
数年単位に一度、贄を捧げているのです。
海鳴に縁のある人間の中から一人が選ばれています。
と言いましても
人間側が勝手に決めているだけのこと。
ですから贄が逃げ出そうともわたくし共は
追いかけたりはしないのです。
いつかの昔、いえ、ごく最近のようにも
感じるある時のこと。
何のお告げが入れ知恵かは存じませんが
贄が二人選ばれる年がありました。
年が近く人間が選びきれなかったのでしょう。
こちらの世界へ迷い込むのは
海の呼び声に応えなければなりません。
こちらに来れる者は
”ある意味で”特別と呼べるでしょう。 ]
[ さて、贄に選ばれた幼子二人。
この世界に迷い込めたようです。
一人は泣いて、もう一人は慰めていました。
わたくしは彼らに近付き名を問いました。
この地にいる者は幼子であれど
言い伝えを知っているはずです。
現に、一人は理解したのでしょうか
「ぼくは、なるみかいと だ」
と
一人の幼子は名を名乗りました。
禁忌を犯す者に年齢は関係ありません。
何かに気が付いたと感じたのですが
思い過ごしだったのでしょう。 ]
「ええっ!?そうなんだ同じ名前なんて偶然だね。
俺も なるみ かいと だよ、それでそっちの君は?」
「そうだよ。 知らない人について行っちゃ
ダメっていわれたから
名前を知っていれば”知ってる人”、でしょ?」
「いと! よろしくね。かいとくんも。
俺、よいくんと逸れちゃって……
探しにいかなきゃいけないんだ。」
『”よいくん”を見つけることが貴方の願いですか?』
「願い……?
ううん、俺は自分でよいくんを見つけるから
一人で寂しい思いをしてたら
俺がお歌を一緒に歌うんだ。
そしたらよいくんは笑顔になるんだよ。
俺はその顔が大好きなんだ!」
『そうですか。
早めに見つけ出せると良いですね。
私は貴方の名前を教えて貰いました。
そちらの子も。
もうすぐこの世界から帰れるでしょう。
その名前が”本当に自分の名前であるならば”
また会いましょう。なるみかいと。
いつか海が迎えに行き、波が連れてくるでしょう。』
[ そうして一人の”なるみかいと”は帰りました。
自らの名を名乗ったこと。
もう一人のなるみかいとのこと。
そしてわたくしのことも忘れて。 ]
[ もう一人の”なるみかいと”は
この世界から帰ることなく留まったまま。
─────それが意味することは即ち。 ]
さて、
神前での愚行
この地に祀られている方の荒々しさも
知らなかったのですか
神は嘘を嫌う
浅ましい行為を許さないでしょう
贄としては失格
それでいてこの世界から帰ることも出来ず
貴方の存在はいずれ消されるでしょう
その前にわたくし共の餌とならぬよう
精一杯逃げることを忠告しておきましょうか
[ この年、一人の存在が消えました。
贄は不在。
海は荒れるはずでした。
けれどもう一人の贄の名前は
こちらにあり、すでに手に入ったようなもの。
いつも通りのお祭りを終えられました。
その生はゆっくりと蝕まれていき
彼がこの上ない幸せを感じた時
波が彼を見つけるでしょう。 ]
[ 神は悲しみに暮れる人間より
幸福であるモノを好みます。 ]
[ そうですね。
それこそが妖と神との違い
”なるみかいと”は記憶をなくしても
何かを感じ取っていた。
底知れない存在と恐怖を。
だから幸福が駆け引きの材料となることを
知っていた。調べたのでしょう。
足掻く人を見るのは飽きることはありません。
変わることのない未来を変えようと……。
貴方は諦めなかった。 ]
わたくしは、わたくしは淡となることを
望むしかなかったというのに───……
[ 懐かしい話もこれで終わりです。
偽りの”なるみかいと”は消えました。
名前も、存在も、誰の記憶にも残らないまま。
ただ、同じ名前だと信じていた子は
少しだけあの子の存在を覚えていたようですね。 ]*
[ ───ああ、そうか
俺は名前を、明かしたのか。 ]
[ 俺の両親は俺が贄となることに
納得したのだろうか。
それなのに俺が帰ってきたから
だからあんなにも驚いていた?
それから余所余所しくなって……
幼いながらも親の戸惑いは
子にも伝わるものだ。
気付いていながらも聞けなかった。
俺は臆病だから
ただ、ただ見捨てられたという事実を
知るのが怖かった。
俺はいらない子だと認めたくなくて、
俺は必要とされたかった。 ]
[ 宵稚が俺を頼ってくれることが嬉しかった。
彼の歌が俺に元気をくれた、笑顔になれた。
宵稚の歌に何度も救われた。
大切だった、守りたかった →
→ それがいつしか執着になり →
→ 愛になり……→欲になった。→
→ ]
[ 宵稚からも逃げて
親からも逃げていた。
上京していつかのこと。
街中でふと足を止めた。
CMに使われていた曲が耳に入る。
彼らしい曲だと思った。
その曲のことを調べてみたけれど
大手音楽会社のどこかで見たような
名前の人の曲だった。
音楽を齧った程度の俺でも感じる少しの違和感。
その人の他の曲も聞いてみた。
ただの興味本位。
けれどこの曲だけに感じた違和感を
探りたかったのかもしれない。
作曲者の好み、特徴はコードを使いからもわかる。
それでもその時は単に指向変えかと
深く考えることはしなかった。 ]
[ 俺の音楽フォルダには
高校までの宵稚の曲しか入っていないのだから。
俺にはこの宝物で十分だったから
それから街中で俺が足を止める曲
決まってそれらはきっと─────────。 ]
[ 宵稚の願いを俺は遮った
目を覆って、思考を隠して
わからないままでいて欲しかった
此処では
此処では願ってはいけないのだから。 ]*
[ 俺は君の願いを、幸せを
決めつけてしまっていたんだね。
でも、自分がそこに含まれているとは
思わなかったんだ。 ]
宵稚、俺だよ海音だ
やっとこれた
目の前の君がこんなに遠いなんて
……なあ、その耳の
大丈夫か
全然大丈夫じゃないよな
え、ええ、どうすれば
痛むか?
ゆっくり抜いていこうか
[ 宵稚に耳にある管……
抜いて良いのか?と思いながらも
彼にいつまでも付いていることが許せずに
ゆっくりと少しずつ抜こうとする。 ]
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る