255 【身内RP】猫様としもべのもしもの夢【R18G】
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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。
どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が2人、皇狼が1人いるようだ。
| 「ただ、僕たちの存在は誰にも知られてはならない。この記憶はこの後消させてもらうことになるよ」 「それまで、君たちにはもしもの世界ってやつを楽しんでもらうとしよう」
(0) 2024/04/01(Mon) 22:39:34 |
| (n0) 2024/04/01(Mon) 22:47:57 |
| (n1) 2024/04/01(Mon) 22:52:32 |
先程の謎空間から飛ばされ、草むらで丸まって寝ている。
目元には涙のあとがのこっており
さっきまで起きていたことが夢ではないことを物語っていた。
何処ともわからない草原の上。
ここで寝ていた理由は――
なんだった、か。
少しだけ痛む頭を抑えながら、すぐ傍を見れば涙の痕を残したまま寝ているマオがいる。
何かが違い
(何が違った、のだっただろう?)
。
泣かせて、そのまま逃げられた、様な。……何処で?
ただ、こうなる経緯の前の部分は。鮮明に覚えている。
自分は"目を覚まさなければいけない"、と。
「レグナぁ……………」
起きたマオが寝ぼけ眼のまま、あなたの上にのそのそと乗ってきた。
レグナを求めし屍(生きている)のようになっている。
「レグナはどこじゃ……?」
ここはいつもマオが落ちてている草むらの上だ。
近くには池やら、マオの寝床にしている小屋がある。
この草むらに来た事は……確か、無い筈だ。
いや、プレーンでこんな感じの大自然の上を通った事はあっただろうか?
軽く辺りを見渡して、小屋や池に目を向ける。それ以上気になる物は見当たらない。
……とはいえ、この世界は"望むものは何でも手に入る場所"。
望めば欲しい物は、手に入れられる……筈。
▽
等と考えていたら、マオがめっちゃ乗って来た。
それはもう、膝や腹の上に乗って動けなくして来る猫の如く。
「……。えーと……」
確かに自分はレグナだが、今のマオの言っているレグナとは違うのだろう。そこまでは覚えている。
が、返すにしても方法が分からない。そもそも返せるのかもわからない。
――そもそも自分は"帰らないとならないの"だから。
ついでにこの状態、動けない。
動けないので仕方なくまた頭を撫でてお茶を濁している。
マオの家がある、つまりここは仙境……高い山の上だ。
空を飛ぶ鳥──それがレグナのプレーンだったかもしれない──をよく見ていたことはあったし、いつものレグナを連れてきたことくらいはあったが、今のレグナは知らないのだろう。
ぱち、と目を開けたマオは辺りを見渡してから、上に乗っかったまま間近でレグナの顔を、はちみつ色の瞳をみつめた。
「レグナぁ……。マオ様への愛、思い出してないか?」
悲し気にまつ毛を伏せる。こうして頭を撫でてもらうと勘違いしそうになるけれど、マオもまた、目の前の彼がいつものレグナではないと把握していながらも、諦めきれないらしい。
普段は山に住んでいる、という話は聞いた事があっただろうか。
流石にここがその場所であるかどうかまでは見当が着いていないのだが。
若草色の瞳がこちらを見つめてくる。……まだ、涙の痕が残っているのが分かる。
「……ごめん。思い出せ、ない。
"あんたのレグナ"の返し方も、分からない」
あまりにも悲しそうな表情をしていたので少しだけ迷ったが。そんな嘘を吐き通し続けられる程自分が器用でない事は理解している。
……それに、今ここで騙したとて。"帰る"事になった際にその嘘は露見する。そうなった際に余計に傷付けることは避けたかった。
「わしのレグナじゃないのはもうわかったのじゃ……」
あなたの首元に顔を埋める。その姿も、頭の撫で方も、においも、レグナであることは変わらないのに。
「でも、でも……わしのことは知っておるのじゃろう……?
それなら、わしの知ってるレグナの一部ではあるはずじゃ」
山で訪れる人間に試練と呼ばれたちょっかいを出して暮してるという話をしたことも、一緒にごはんを食べたり、遊んだことも。あなたを悪者と知って手を掛けようとしたことも……けど逆にマオはこれらの平和的な部分しか知らない。
あの集団生活がドッキリだと思っているのだから。
「……ああ。あんたの事は知っている。あんたにとっての俺と同じ様に、一部だけ……なんだろう、とは思うけど。
ビリヤードで物凄い実力を見せたり、仙人名乗って人間に試練を与えたり、玉ねぎや風呂が嫌いだったり。
とんでもねえ奴だけど、憎めない猫みたいな奴だってな。」
……手を掛けられかけた事も、罰を望んだ事も、許すと言う名の罰を与えられた事も。
全て、全て、覚えている。悪者は、他でもない自分だ。自分"だった"。
「…………。
そう、だな。俺の方からも一応、確認。するが」
▽
「……この世界が夢?」
埋めていた顔を上げて、たいそう怪訝そうに見やる。
こういう時、レグナが冗談を言うような人ではないことは知っている。だけど知っていても、やっぱりマオにとってその突拍子もない問いには首をかしげることしかできなくて──
ほんの一瞬、水底に沈むような心地を覚えたけれど。
それはすぐに消えてしまった。
「あるわけなかろう」
「夢だったらよかったとは思ったことがある。
今じゃっ
」
悲しいを通り越して、今度は怒りが湧いてきたらしい。
ふてくされたように頬を膨らませている。
「のう……他は?"しもべ"ならマオ様のこともっと覚えてるじゃろ。わしになにか、くれなかったか」
共にあの生活をしてきたことをそこまで知ってるなら、どうしてその後がないんだってマオは不満そうだ。負けたほうが勝った方に褒美をあげるゲームをして、マオが勝ったときにくれたものだ。
レグナにとっては些細なことでも、マオにとってはうれしくて、大きなことだった。
「…………。だよな」
暫く首を傾げている様子を見た後、帰ってきた言葉に一つ息を吐く。
これまでの反応からおおよそ予測は付いていた答え。
頬を膨らませている様には「そう言われてもなあ……」と。……此方は此方で夢から目を覚ましてほしいという気持ちはあるが。
「他?渡した、もの……か」
考える。……考えるものの、思い当たる物はない。
あなたと何かを賭ける勝負をして。そしてその末に"渡したもの"は。現実を忘れ、この世界を真実と認識したからこそ渡せたものだ。
"悪者"としての役目に失敗した、この時空のレグナは。共同生活の終わりの際、仮にあなたに本来の時空で"渡したもの"を強請られたとしても、断っている。
「…………。
サンドイッチ、玉ねぎ抜きのカレー、ガラス瓶入りの飛行機。」
記憶の中で思い当たる物を挙げたが。
一番重要なものは、出てこないだろう。
「むむ……むむむ……」
回答にものすごく不満そうにしながら、レグナの頬に手を添えたかと思えば、もちーっとひっぱって、ぺちんと離した。
「……もう、いいのじゃ。
ちがうところから来たレグナというのはじゅうぶんわかった」
この世界なら不思議なことはよくあるから、と無理やり自分を納得させた。かといって話してても何か変わるわけじゃないとわかったマオは、起き上がってのそのそとレグナの上から退いた。
「おまえがしもべなのは変わらん」
「それなら、マオ様のお世話をするのじゃ!」
あなたの手を、指を絡めるようにして握る。こっちに来いと引っ張って、近くの小屋に連れて行こうとしている。
マオは、大事なあの後のことがないのならば、また同じことをすればよいと考えていた。
「いひゃい」
もちーっと伸ばされた後、人の頬を引っ張ってはいけませんと、ほんの軽くだけ制したかも。言って聞くかどうかは別として。
とりあえずの結論は同じところに辿り着いたらしい。
その点は(一旦ではあるが)安心して、のそのそと退くのを見る。
「あ、おい。……あんたの方こそ、そういう所は全く変わってないな!?」
やっぱりしもべ認定か!!と文句は言いつつも、引っ張られるのに対し抵抗はせず、そのまま着いていくだろう。
叱られても文句を言われても
つーん、と知らんぷりした。言ったくらいじゃきかない。
「マオ様はマオ様じゃもーん
しもべはしもべじゃもーん」
手のつなぎ方は恋人のようだし。
前のマオと変わったことなんて距離くらいだろう。
小屋に入ると、何もないだだっ広い空間に天蓋つきの大きなベッド、ふかふかのソファがあるだけだった。まるで寝る為だけの空間。
「レグナっ。マオ様と遊ぶのじゃ!
隣の部屋から遊具箱を持って来い」
隣は倉庫のように色々な箱やらが詰め込まれた部屋。
どれが遊具箱なのかはあなたの勘を頼るしかない。
びっくり箱だとか、怪しげなものが入った箱もあるから気を付けよう。
自分はというとでっかいベッドに寝転がって怠けている。
その恋人繋ぎも何処で覚えて来たのやら。
呆れながらも小屋の中に入れば、軽く辺りを見渡す……が、如何にも豪華そうなベッドがある以外は何も目立ったものは見当たらない。
先程の草原もそうだが、自分が望む場所と言われて思い浮かぶ場所ではない。となると、マオが望んだ場所なのだろうか。……或いは、この夢の中で普段暮らしている場所か。
考えていた所に声が掛かり、仕方がないので倉庫へと。
「……やれやれ。せめてどれが正解かぐらい目印でも付けておいてくれないか?」
扉は開けたままにしてある。ので、聞こえはするはず。無視してもよい。
自分の勘で取った箱は――怪しげなものが入った箱。
「……おーい、これでいいのか?」
「わしもどこに何があるとか、知らん……」
整理整頓はできないし、自分の世話は誰かに任せっきりだし。
マオの生活力のなさが浮き彫りになっている。
今のレグナもなんとなく察してはいるだろうが。
「開けてみればわかるじゃろ」
ベッドから声を投げる。箱を見てもいない。
その箱を開けると──煙が上がって、その煙を浴びると獣の耳と尻尾が生える効果が現れる。効果は数十分で切れるものだ。
怪しいと思ったら開けるべきではないだろう。
「よくそれで成り立ってんな」
このぐうたら猫じじい……と言いそうになったが、これ以上機嫌を損ねるのも何なのでぐっと堪えて。
普段此処に立ち入ってる者(もしかして自分か??)に聞ければ話が早いが、そういう訳にもいかない。
そしてこれは何が起きるか分からない夢の中。おまけに悪戯好きの仙人の遊び場(多分)。
……外れてたら碌なもんじゃないぞ絶対。
が、他の箱と見比べても区別はつかない。
片っ端から開けていく場合にも結局変わらないと思い、勢いよく……開ける!!
| (a0) 2024/04/04(Thu) 13:03:18 |
煙が上がったのみで、中には何も無い。外れだ。
が、何も無いなんて事は無いだろうと自分の身体を見る。
自分が見える範囲では、ぱっと見の変化はない様に思えるが……?
何処か違和感を覚えつつ、次の箱に向かおう……とした所で、ガラス玉か何かに映った自分の姿に生えている、
ねこみみ
に気付いた。
「…………。
こんの猫じじい!!!」
結局言っちゃった。
今は自分が猫だが。
「誰が猫じじいじゃ!」
むぅ、としょんぼりしながらも怒る。今は情緒が不安定。
不満そうにしながらのそのそと起き上がって
動くのもめんどくさそうにレグナのいる倉庫を覗き込む。
「……なにを怒っているのじゃ……?
さわがしいやつじゃのう…………」
そして、猫耳としっぽが生えた
レグニャ
のすがたを目の当たりにする。
「…………」
▽
「ぷっ」
「く、くくく……レグナが……」
「レグナが……レグニャになっておる〜〜〜!!!!」
マオはあなたを指さして大笑いしはじめた。
悪戯するつもりは全くなかったが、思わぬトラブルに
にっこにこになった。
「猫はどっちなんじゃ?
お〜ネコチャンネコチャン〜〜マタタビいるかのう〜?」
レグニャの傍にぬるっと接近して、ふわふわの尻尾を掴み
する〜〜っと根元から先っぽまで撫でた。
「誰のせいでこうなったと思ってるんだ!!」
尻尾をぷくぷく膨らませてご立腹。
別に仕掛けたのはあなたではないかもしれないが、レグナの方は概ねあなただろうと思っている。
「いらねえよ馬鹿!!!からかう暇があるならちょっとは手伝……
み"ゃッ!?
」
撫でられればびくっと身体を跳ねさせて、その後あなたの方に振り返り威嚇している。
威嚇姿も何だか猫っぽくなっているかもしれない。フーッ!!
「…………言っておくがわしのせいじゃないぞ?
どこに何があるなど知らんと言うたじゃろう
だいたいは人間からの贈り物じゃ」
悪戯する余裕なんて、そもそも今のマオにはなかった。
猫は(同族嫌悪的ななにかがあって)好かないが
あなたが猫になっているのは悪くない。
威嚇しているさまが、本当に猫のようで愛らしい。
猫じじいは威嚇されるのにも構わずレグニャの頭に手を伸ばして、そのふわふわの耳ごと優しく撫でようとしている。
「しょうがないのう。わしも探してやる」
ひとつため息を吐いて、面倒そうに箱を手当たり次第に開け始めた。
なお、探しものは下手くそなため手伝うどころか余計に散らかることになる──
怪しげな箱を開けたあなたならば、同じような箱があることには気付けるだろう。それは全部何かしら変化を及ぼすものというのを、マオも知らないようだ。うっかり開けてしまうかもしれない。
それを仕返しとしてもよいし、止めてもよい。
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