情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
![]() | 【人】 イウダ[自宅のキッチンは普通の二口コンロだ。 品数を作ろうと思うと同時には出来ないのがもどかしい。 トマト煮込みは食べる前にもう一度温めることにして火から下ろし、シュー生地の仕込みに入った。 手早く生地を作ったら、絞り袋は3つ。一つには抹茶パウダーを混ぜ、一つにはブラックココアパウダーを混ぜ、一つには紫芋パウダーを混ぜる。 絞り出した数は合計で70個ほど。 それをオーブンにかける。 その間に小鍋でカラメルを作って。] 一緒に積もうか。 共同作業〜てな。 [アルミホイルをタンブラーに被せたものを土台にし、一番下は紫とグレーのシューを交互にカラメルでつけていく。 カラメルが固まらない内にくっつけないといけないから時間との戦いだ。 今回は中にクリームを入れていない。 上から苺とカラメルと粉糖をまぶすので、味がくどくならないようにと思ったのだ。] (53) 2021/11/16(Tue) 23:09:10 |
![]() | 【人】 イウダ[グレーと紫のシューが外周を飾れば、後は緑色を積み上げていく。フリーズドライ苺を点在させ、余ったカラメルをスプーンで細く飴掛けして。 粉糖はすぐに溶けてしまうので、食べる直前にしようと提案した。] えーと後は……っと。 [まだチキンはコンロに戻せない。 小鍋を洗ったら今度はポン酢ジュレを作る。粉寒天と水を火にかけて、溶けたらポン酢を混ぜて粗熱を取って冷蔵庫へ。 きゅうりと紫タマネギ、コーン、型抜きした後のパプリカは小さく切って、ピーラーでリボン状にした人参と大根はさっと湯通しする。 塩を振って板摺したオクラは茹でて切れば星形になるので見た目も良い。 野菜も冷蔵庫で冷やして最後にジュレと合わせるのだ。 料理の準備と並行に洗い物もしつつ、テーブルをセッティングする。 ホールを2年専任でやっていて良かった。 料理だけではなく、セッティングもプロの手仕事を見せられる。*] (57) 2021/11/16(Tue) 23:23:35 |
![]() | 【人】 イウダカルパッチョ? クリスマスカラーでいいな、それ。 [彼女が用意した野菜が自分のジュレ寄せと被っていなくて良かったと思いつつ、仕上げの粉チーズに味を想像して咥内に唾が溜まる心地がした。 メインはチキンだが、魚介も欲しいなと思っていたところに紫亜が真鯛を持ってきてくれたところに愛を感じる。 以心伝心というのだろうか。 その一品が粉チーズで、マッシュポテトにクリームチーズが入るなら、チーズが多いかなとも思ったが、彼女の賛成が得られたのでチーズチップスを作ることにした。 料理とも呼べない程簡単な一品だ。 オーブンシートの上に、9等分したスライスチーズを乗せ、砕いたナッツを置いて焼く。それだけ。 そのシンプルなおつまみがワインにとても合うので、しょっちゅう作っている。 そんなこんなでディナーが出来上がった。 テーブルの真ん中には、丸いグラスに太目のキャンドルを置いて灯す。 世界でここだけが、12月24日になった。*] (59) 2021/11/16(Tue) 23:37:31 |
![]() | 【人】 イウダ[二人用にしては大きなテーブルは、料理の作業に使う為だったけれど、こうしてディナーを並べてみると、小さいテーブルにしなくて良かったと言わざるを得ない。 ナフキンも店同様にピシッと折って置いてあるし、途中でサーブに立たなくても向かい合って満腹まで過ごせそうだ。 ワインにぐいっとオープナーを差し込んで回す。 きゅっと音を立てるのは態と。 ポンと抜く時には零れないように。 有村が入ってくるまでは、ワインのサーブも卯田だった。 二人分のワイングラスに赤を注いで、ボトルを置く。 結露でテーブルクロスが濡れないようにコースターを敷いている。] 明日だってクリスマスだ。 豪華なディナーが続いても何も問題ないな。 [「残り物」と言わなければ良い、そんな屁理屈を言って笑って、ワインのグラスを合わせた。*] (62) 2021/11/17(Wed) 0:07:07 |
![]() | 【人】 イウダまさに魚食いたいと思ってたんだよな。 定番はスモークサーモンなんだけど、それだと今日のメニュー的に脂がキツいかなって思ってて…… だから、鯛はベストチョイスだよ。 [飲む前から酔っているように褒める。 実際に最初に口にして、食べやすく薄く切ってくれた彼女の腕と気遣いにうんうんと頷いた。 野菜との相性も抜群に美味い、と絶賛する。*] (63) 2021/11/17(Wed) 0:10:41 |
![]() | 【人】 イウダ[BGMのことは頭からすっかり抜けていたので、彼女が選んでくれて助かった。 卯田でも知っている、昔の洋楽からどこか懐かしいJPOPも。 雰囲気づくりも二人で楽しめるのが嬉しい。] 仕事初めてからはクリスマスって繁忙期だから「勘弁してくれ」って去年聞いたら思ってただろうな。 今年は――こんな楽しいなら毎日でもって気持ち、わかる。 [きっと12月に入れば毎日豪華な食事を作る余裕も時間もなくなってしまう。 それでも、クリスマスに限らず「特別感」を演出したいという気持ちを忘れないようにしようと思った。] (67) 2021/11/17(Wed) 1:01:53 |
![]() | 【人】 イウダうん、美味いよ。 他の前菜とのバランスも良い。 [真鯛は和食にも好まれる食材だから、ポン酢ジュレの味が口に残っていてもさっぱりと食べられるし、ズッキーニとプチトマトはマッシュポテトにも合う。 チーズチップスでマッシュポテトを掬う発想はなくて、真似して食べた。 目を見開くほど美味い。 彼女の感想には「ありがとう」と誇らしげに笑った。 彼女は客だった頃からこうしてきちんと「美味しい」を詳しく伝えようとしてくれる。その丁寧さが好ましい。 紫亜に任せたバターライスにパセリを振って、鶏肉のトマト煮込みを盛りつけたメインの皿は約束された美味。 がつんとインパクトのある味付けだが、にんにくを使わず生クリームが入っている分、翌日に響かず食べられそうだ。 量は二人とも控え目にしておいた。 デザートまで辿り着かなければいけないので。] 上から食うのがまあセオリーだよな……。 折角だから紫とグレーも食いたかったけど、最下段にしたのは失敗だった。 [いくら小さいとはいえ二人で70個は食べられない。 ぱき、と固まったカラメルを折って緑色のシューを口に放り込みながら笑った。] ごちそうさま!** (68) 2021/11/17(Wed) 1:03:30 |
![]() | 【人】 イウダ[しあわせ、と口にする彼女の口の動きが好きだ。 たくさん食べてからの運動も二人ですれば食べ過ぎの罪悪感も消えるだろう。 揃いのサウナスーツでも買って夜のウォーキングに出るのも良いかもしれないなんて計画を話す。 彼女に任せて買ったワインは食事にもよく合う。 デザートの前には残りを温めてオレンジジュースで割って味変を楽しんだ。] もう少し数を減らせば全部食えたかな〜 でも低いとツリーって感じより「山」ってなるし、紫とグレーを苺みたいに点在させたらあんまり美味そうに見えなくてな…… [試行錯誤した上でこのデザインに決めたのに失敗したので苦笑するしかない。 味は問題ないから、互いの色を食べるのも明日に持ち越して、ツリーを崩してタッパーに入れた。] (72) 2021/11/17(Wed) 8:52:06 |
![]() | 【人】 イウダ皿洗いしとくから先に風呂入って来て良いよ。 朝から出てて疲れたろ。 化粧も落としたいだろうし。 [彼女の日課である丁寧なボディメンテは、時間が遅くなれば眠気で実行が遅くなるだろうから。 2人で同時に手を合わせた「ごちそうさま」の後は、動くのが怠くなる前に立ち上がって後片付けを。 先に自分が風呂に入ってしまえば、彼女のメンテナンスを待ちきれずに襲うかもしれないと、理性に自信がないことは言わないでおく。**] (73) 2021/11/17(Wed) 8:52:20 |
![]() | 【人】 イウダ[2人で1本開けたからか、紫亜には酔いが回ったようで、一人で風呂に行かせて大丈夫かと心配にはなったが、会話は成立しているし、自分と入るとゆっくりさせてやれない懸念もあるのでそのまま見送ることにした。 残り物はタッパーに詰めて冷蔵庫に入れ、紫亜が皿を運んでくれたならさあスポンジに洗剤をつけようとした時。] (78) 2021/11/17(Wed) 15:04:49 |
![]() | 【人】 イウダ[上機嫌でバスルームに向かった彼女を追いかける訳にも行かず、卯田は悶々としながら皿洗いを済ませた。 仕事と同じことをしていると集中できるので、途中で投げ出さずに済んだのは幸いだった。 洗い物はカゴへ、空き瓶は洗ってベランダへ、テーブルを拭いたダスターは洗って表面の汚れを落としておく。 そして最後に使用後のシンクをウエスで拭って終了。 自分の着替えを用意していたら、紫亜が出た気配がする。] おー。 じゃあ貰ってくるわ。 [彼女はいつものもこもこを着ていて、その下がセクシーなことになっているのにはまだ気づかない。] (79) 2021/11/17(Wed) 15:05:45 |
![]() | 【人】 イウダ[男の風呂に関しての詳細はいらないだろう。 雑ではないが丁寧でもない入浴は彼女よりも早く済む。 短い髪はタオルドライである程度乾いてしまうのでドライヤーは使用しない。] 動画じゃん。 カメラ向けられたとは思ったけど、写真だと思ってたから数秒キメ顔が固定されてんの恥ずいな。 [寝室に入ると、後ろから彼女が見ていた動画が目に入った。 カメラの前で惜しげもなくポーズを取ることでお馴染みの調子の良い卯田も、彼女の手元に映像が残っているというのは少々胸がむず痒い。 上から掌で目元を隠しても、フォルダに残っているから意味がないのだが、気持ちの問題だ。] (80) 2021/11/17(Wed) 15:06:02 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新