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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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  ……他に、なんかあるとしたら。

  ……狼なのを明かしてみるとか、
  ……狼でないものになる、とか?

  狼のまま暮らせる場所を探すとか……、
  どこかに隠れるとか……?


[現状維持以外の何かがあるとして、なんなのか。
 考えただけでやめてしまったことも含めて、いくつか言葉に表してはみたが。

 彼が名案だと思えるような、すぐ飛びつけるようなアイディアなど出ては来ない。出てくるなら、とうに試している。

 ──“死”だけは、浮かばなかった]**

【人】 武藤景虎


 うん、今日はやめとこって言ったらすげえ不満そうだった。

[やっぱ覚えてなかった。>>59

単なる寝落ちはともかく、今まで酔って寝落ちてその前のことを忘れてるみたいなのは柚樹んちの実家で家族で飲んでた時くらいだし、そのくらい気が緩んでたってことなんだろう。

貸切風呂とかなら溺れる心配ないにしても、温泉から抱えて帰るのはさすがに無理なので、酒飲んだりする前に(夕飯ともなればどうせ飲むし)行った方が良さそうだと窓の外がまだ明るいことを確認する。

いつもよりは遅めだけど、まだ朝と言っていい時間帯だろう。]

 おにぎりも嬉しいけど、ホットサンドも好きだよ。
 普段そうそう食わないし。

[柚樹とはいろんなもの食べに行ったり作ってもらったりしてるし、カカオ成分以外の好きな食べ物というのもそれなりに、これが好きあれが好きみたいなのは知られてはいるけど。

前に会話に出ただけのおにぎりなんて特に地味なものも覚えてるんだなと嬉しくなる。

一緒に過ごしていれば次の機会はたくさんあるのだし、クリスマスに食うみたいな丸鶏を焼いてもらう約束よりは早めに叶えてもらえるだろうから焦らずに待っておこう。]
(63) 2023/03/08(Wed) 18:01:52
[理性が消え失せた自分に応えるように、要は大胆さを増していく。
そんな彼が好きだという自分をわかっているかのように。淫らに。妖艶に。
まるで子供が欲しい玩具を得られた時のような満足しきったような顔でほほ笑む。

自分の導きに添うように、彼は自ら態勢を整えて奥へと叩き込み、いやらしい液体を屹立からこぼして、二人の浸かる湯をかきまぜるのだ。

彼の唇からこぼれ落ちる自分の名前。
普段と違う呼ばれ方に唇が笑みを浮かべるのを止めることができない。
快感で震える身体は力を失い、それを湯の熱さだけではなく、汗だくになった自分は彼を抱きしめる。
全力で快感に酔いしれ、自分を信頼しきってされるがままになっている状況の要が一番好きだ]


 薫……


[彼と繋がって彼を穢したままその名前を囁く。
謝られた理由はなんだろう。
もしかして自分を煽ったことに関してだろうか。
彼の誘いに乗ったのは自分のせいであって彼ではない。
もっとも、彼の方が負担が大きいことなのだから、彼の許可さえ得てしまえばそんなのはどうとでもなるのであって。

腹を撫でて呟く彼を抱き上げて。洗い場に湯をざぶざぶ流してそこを温める。
そうして今度は、洗い場に押し倒した]



 今度は、ちゃんと、洗わなきゃ、ですよね?


[先ほどは物足りなさから彼の中をいたずらしてただけだったけれど。
今度は正統な理由を持って。
彼の目の前で人差し指と中指2本を、まるでゆるいピースサインをするかのようにして見せた。
中を綺麗にしてあげるから、心構えをしてね、の合図。

悪戯を成功させた彼への意趣返しかもしれない**]

【人】 武藤景虎

[首を傾げながら告げられた“こんこるちー“の謎も解けたところで、洗面台の前で身支度を整えてから戻ると、パンの焼けるいい匂いがして一気に空腹感が増した。>>60

テーブルの上のりんごジュースを見て、その辺あんまり気にしないのが“らしい“よなと思ってしまうのは、昨日の出来事もあって。

あの美術館では林檎に纏わる怪奇現象がいろいろと起きて、柚樹は何を口にしても林檎の味がするようになったと水すら口にできなくなったことがあった。

口移しなら大丈夫ではとか先輩が言い出して、幽霊みたいな状態で後ろから見ていることしか出来なかったオレは複雑な気持ちになったな、とか。

昨日の出来事を含めてもオレは特に気にならないから、その辺の繊細さがないのはお互い幸いだなって。

美味しく食べられるものが減るのは悲しいことなので。]
(64) 2023/03/08(Wed) 18:02:45

【人】 武藤景虎


 あー、整髪料つけてないから?
 ……ぅ、元の顔がいいので……?

[なんか雰囲気違う?と尋ねられて髪を摘みつつ首を傾げる。

鼻先に触れた唇に若干頬が熱くなるのを誤魔化すように、軽口で返して。

柚樹もなんかご機嫌みたいだ。
温泉が楽しみなのもあるだろうし、二人でこんな良さげなとこにデートに来られたからのも大きいのかと思えば、楽しそうに微笑む顔を眺めて、「かわいい」と溢したら急に何だと思われるだろうか。

事あるごとに言ってしまうものだから、最早武藤の鳴き声の一種くらいに思われてても不思議ではない。
いや、ちゃんと一個一個に理由はあるので。

思わず抱きしめに行きそうにはなったものの、作ってもらった朝飯を冷めないうちに食べないとなって我慢したのでえらいと思う。

ホットサンドの匂いに空腹感がピークだったのもあるけどね。]
(65) 2023/03/08(Wed) 18:03:17

【人】 武藤景虎


 う、いい匂いする。美味そう。
 いただきます。

[マーガリンがよく馴染んだパン生地がこんがり焼き上がっていて、大口を開けて齧り付けば、カリッとかサクッとしたトーストの間に溶けたチーズとマヨネーズの組み合わせ、コールスローの水々しい食感とコンビーフの濃いめの塩気が絶妙に馴染んで口の中に広がった。]

 思った通り美味いな、ほんとに初めて作ったの?天才では……?

[これとこれ組み合わせたら美味いとかもなかなか発想として浮かばないもので、すごいなと口元を綻ばせる。

バナナは温泉入るから食っといた方がいいと言われたので、そうなんだ?と口に運びつつ。

朝はバナナいいみたいなのは知ってたけど。
まあ、効果はよく知らないでもバナナは美味いしな、とりんごジュースも飲み干した。


ごちそうさま、と満足して手を合わせたら、温泉の準備をして。

少し歩くくらいが景色もゆっくり見られていいかもな、と空や道中の河辺を眺めたりしながら目的地へと明るいうちには辿り着いた。]
(66) 2023/03/08(Wed) 18:04:15

【人】 武藤景虎


 ほんとだ、結構でかい。

[もっとこぢんまりした施設なのかなとも思っていたが、どうやらそんなことはないようだ。

柚樹の方こそ広い女湯入りたいのでは?と思ったのだけど、その辺は今の格好だと抵抗あるんだろうか。

女子トイレも少し前までは頑なに使わずに多目的トイレ使ってたくらいだし。

気にしないでいいと思うんだが、とは思いつつ、本人が嫌な思いする可能性を懸念しながら入るのもあれかなと思って言わずにおいた。]

 んー、別に泳ぎたいわけじゃないから男湯の方じゃなくていいよ。

[いや、どんだけ広くても泳がないけどね?

家族風呂みたいなのがあるとこも探すの大変だし、貸切風呂ついてるような宿に泊まれる資金もないので、せっかくだし一緒に入れる方がいいよね、と柚樹の予想通り別行動を選ぶ選択肢はなかった。]
(67) 2023/03/08(Wed) 18:04:36

【人】 武藤景虎

[脱衣所は狭いものの、マッサージチェアやらロッカー、ベンチと扇風機、鏡台っぽくなってるとこにはドライヤーもあるし普通の銭湯っぽい感じだな、と見渡して。

すりガラスの引き戸を開けると、空と遠くに見える山がまず目に飛び込んできた。]

 おお、ちゃんと露天風呂だ。

[岩で囲まれた温泉に至るまでは屋根が出ているものの、木の柵で囲われた先は空が広がっていて開放感がある。

崖っぽいとこに面しているから、近くにも木々が生い茂っていて木漏れ日がお湯に差しているのも雰囲気があって良いな、と周辺を見渡してしまう。

そこまで広くはないけど二人なら充分の広さがあるし、自室は普段ユニットバスで風呂に浸かれない身としては贅沢すぎるくらいだ。

冬場だとお湯にたどり着くまでの微妙な距離が寒くてしんどいとかあるけど、平石の張られたいくらかの距離が気にならないくらいに気温も暖かいから気にならないし。

夢の中でも効能みたいなのは効果あるんだろうかと思ったりもしたけど、現実に反映されなくても今は疲れたり腹が減ったりもするし、効果はあるんだろう。

うん、お湯もめちゃくちゃ熱いって感じじゃないからゆっくり入れそうかな。]*
(68) 2023/03/08(Wed) 18:04:58
[一緒に風呂入ったことは何度かあるけど、どうやって入る?とは聞かなくてもいいくらいのスペースがあるのは初めてだなって。

その度に平和に入浴だけして出られた試しがないのだけど。

密着もしてなければ大丈夫だろうかとは思いつつ、備え付けの桶で身体にお湯をかけてからお湯に足を入れる。

離れて入るのも変な感じではあるし、横並び?でいいのかな。

肩が触れ合うくらいに近くには寄ってしまったけど、温泉ゆっくり浸かりたいよね、とは一応思ってはいるから、いきなりベタベタ触るのは自重するつもりはあるよ。]

 柚樹と一緒に温泉入れるとは思ってなかったから嬉しいな。

[目線を下に落として、お湯の中の肌色が目に入ると、やっぱまずいかも、と目を逸らした。]


 昨日寝る前のこと覚えてる?

[とは、風呂場で寝落ちる前の話じゃなくて、ベッドに運んでからのこと。

起きた時の感じからしてさすがに忘れてはない、とは思うんだけど。]

 身体を傷つけない……、は、やっぱオレには無理かな。

[偽物が言ってたらしい言葉を思い出して呟いた。

柚樹も気にしてないならオレも気にするつもりはないんだけど。]

 此処、噛まれると気持ちいいの?

[気にしてないというよりむしろ、というのはちゃんと確認したことなかったなって。

赤い痕の残る首筋を指先でなぞって、軽く口付けた。]*

[あ、今の反応はなんか分かりやすかった気がする。
一瞬眉が寄った表情にピンとくるものがあった。
幼馴染と目鼻立ちが似ている、つまり、この顔を常によく見ていた自分からすると感情の機微が判別しやすいのだ、多分。

好きな子、……好きな人、かぁ。]

 まぁ今は聞かないでおいてあげましょう。

[ぼそっ。]

 ううーん、待ってるのも勿体ない気がしちゃうなぁ。
 せっかくこういう世界に来られたんだしね。
 身近で色んなものを見てみたいし……ええい、ここは勇気を出してアスルさんに何でも着いていく!!

[アスルの気遣いは有り難く表情を和らげたあと。
拳を握って闘志を燃やした。]


 別に人の裸が嫌ってわけではないというか……。
 単に見慣れてないんだよね。

[元いた世界の国でいえば、温泉に大勢で入ったり、プールの授業なんかもあるとは簡単に解説してみたが。]

 幼馴染は家の中でパンツ一丁ーとか、真っ裸で寝ますーってタイプじゃなくて、その辺ちゃんとしてたからなぁ。
 よく部屋に忍び込んだけど、いつも服着てたもん。

[色々と語ることにもう抵抗がなくなってきていて。
幼馴染に似た彼に幼馴染の話をしていく。
アスルってなんだか、親戚のお兄ちゃんか、従兄弟くらいの雰囲気を感じるかもしれないと内心で。]

  狼のままに。良いわね。


[楓の素直な提案に椿は微笑む。
 それに近いようなことはずっとしてきたはずだが、楓の口から聞くとなんだか希望があるように聞こえてしまうから不思議だ。]


  昔は、あったのだそうよ。
  そういう、ヒトではない者の集まるところが。昔話だし、本当のことかどうかはわからないけど。


[そう語ったのは、今はいない片割れだった。今にして思えば、それはただの方便であったのかもしれないが。]


 ……すごい! 思った何倍も高い山だー!

[飛行機の上にも慣れてきて。
それでもどこかには掴まりながら、身を乗り出すように。
目をこらして初めての景色を目に焼き付けていく。

そびえ立つ山は自然の険しさと雄大さを感じさせ、そこから滝のように流れる水は遠くから眺めるとキラキラして綺麗だ。
しかしきっと近づけば水飛沫が凄まじく、迫力に身体が震えてしまうのだろうと思わせられる。
反対に広い広い湖は穏やかで、丸太を繋いだ都市はミニチュアの模型のように一瞬感じられたが、細かく人々の住まう家や牧場の動物まで見えてくれば本物なのだと胸に迫ってきた。]

 たしかにこれなら、すぐ飛び込んで泳ぎたくなりそう。
 飛行機も良いけどボートとかも便利そうね。

[アスルの操縦のおかげでよく景色を眺められた。
彼の語ったここの人々の生活形式が現実味を持ってくる。]

[心のままに生きることを、椿はもう忘れている。例えば、全てを捨てて共に生きてくれ、などと懇願する道もあっただろうか?そんな思いつきがふと脳裏をよぎったが、小さく首を振って追い払う。何もわざわざ、付き合わせることもない。

椿は楓の腕にもたれかかって、目を閉じた。楓はそれを許すだろうか。酒精の軽い酩酊の中、今はそれが最も落ち着くようだった。]**


 湖、ひろーい。……綺麗だなぁ。
 キャンプ場の湖とはまた雰囲気が違う……。

[幼馴染とコテージから眺めた景色を思い出す。
急に鼻の奥がつんとしかけて、慌てて指先で目を擦ろうとしたら――アスルが降りる、と言うから変にワタワタしてしまって。]

 ま、待って待って……!

[背中にしがみ付くのが遅れてしまったので。
つまり、事前に言われていたように、抱き寄せられた。
ひゅっと息を飲んで、それでも必死で変に動かないように頑張り、着地の衝撃音より心臓の音の方が煩くて。]

 着いた! 到着!

[もう良いだろうというタイミングで、アスルが離そうとするより早いくらいの俊敏さで腕の中を抜け出した。
今彼の顔を見たら絶対にダメだ。
いや、似ていた方がむしろいい? いや、複雑だからダメ。
アスルに触れられたくなかった方向性ではなく、そちらの思考により顔がまた林檎のような色になったのだった。**]

 
["泳ぐよ"の言葉通り、お湯に浸かって早々、身体を伸ばすように腹這いに身体を伸ばす。

筋肉質とはいえ、いくらか身体は浮きはするわけで、どうしたってお尻のあたりがぷかりと水面に出てしまうのだけど、ちらりと視線を投げたら武藤が気不味げに視線を逸らすところだった。

失礼しました、はしたないところを……と、良い子な体で、体育座りでお湯に収まる。

でもやっぱりこの開放感だと、どうしても、足を伸ばしたり手を伸ばしたりは、色々したくなるわけで。]

 すごいね、貸切風呂でも、充分広かったね。

[さすがに対面でお互い足を伸ばせば触れあってしまうくらいの広さではあるけれど、家族4人で入っても大丈夫なくらいには広々してて。]
 


 …………へ?

[そんなタイミングで、昨夜の事を覚えてる?と聞かれても。

うっすらは覚えてるよ?

胸触られるの、なんでかすごく嫌だなと思って。

ええと……武藤がイく前に私が…………って、思い出しはじめると、あれ、なのだけど。

何が聞きたいの?と、赤面しかかってる顔色を誤魔化すように武藤をちらりと睨めつけたら、指と顔が近づいてきた。

"気持ちいいの?”なんて、夜の空気を含んだことを、聞いてきて。]
 


 …………え?
 ……いや…………、あの……。

[なんでこういう時にそういう事を聞くのかな!?
お風呂だよ、ここ。公共の場!他の人いないけど、でも!

口をぱくぱくさせながら、しかかっていた赤面が、本番状態になっていくのを感じつつ、えっと……と、私は口籠もった。]

 ……好きとか、気持ちいいとかは、よく、わかんなくて……。

[ねえ、言わなきゃだめ?今言わなきゃなことなの?]

 武藤がすることだから、きもちいい、って言うか…………。

[武藤だからだよ。武藤限定だよ。
私、別に、噛まれて喜ぶ性癖は持ってないはず、だもの。

とりあえずそれだけなんとか答えたところで、でも武藤の手や口からは逃れるように、ついー、と、また腹這いになって武藤から一番距離が取れる、彼の対面へと移動した。*]
 

 
  ……今もどこかにあんのかな。


[彼女の同意が得られると、それが正しいことのような気がしてしまう。
 それが平易な思いつきでも。

 ヒトでないものが集って暮らす場。
 そういう場所が本当にあったとして、そこで安定して食料が得られる保障など無いのだが……。
 探して旅をしてみる、という道もあるだろうか。

 だが、そのためには今の日常を捨てる必要があるだろう。
 長い間しがみつき続けた暮らしを捨てる。そういう意味ではやはり、簡単に選べるものではなかった。

 それでも、いくつか思いつきを並べた中では一番良い道のような気がしてくるのは……ほのかな酔いのせいなのだろうか。]

彼女が腕にもたれかかってくるのを感じ、少し迷った末。
 楓はそっと彼女の肩に腕を回し、緩く抱き寄せた。

 このまま彼女と共に過ごす日々が続いたら。
 戯れにそう考えてみても、やはり日常が思い浮かぶ。

 自分の日常に彼女を迎え入れることはできない。自分という狼一人を御するのにも苦労しているぐらいなのだから。

 もし彼女と共に在ろうとするならば、日常は捨てることになるのだろう。そう、例えば、先ほど思いついた旅路に共に出るような。独りきりで旅に出るよりは心強いものになるかもしれない、……厄介ごとも増えるかもしれないが。

 彼女の思いも知らないままの思いつきをいくつか巡らせた末、ほんの少し残っていた紅茶を飲み干してカップをそっとテーブルに置く。
 それからソファの背に改めて凭れたときにも、まだ椿は隣にいるだろうか。

 早々に感じた体の重さが次第に頭にも及んできたようだ。ずっと彼女が寄り添っていてくれたなら、夜の静けさと彼女の体温がこのまま楓を眠りに落とすだろう]**

[天美の食事は一番効率のいい形に落ち着いている。
 別に肉を食われても良いのだが今食われるとこの場が血だらけになったり再生のため消耗したりと非効率がすぎる。あとは単純に痛いくらいか。何度死ぬほどの痛みを感じた身でも、未だ痛覚は鈍らずにあるのはおそらく良いことなのだろう。"人間"として。

 今日の狐は自分のリクエストにてデカい。口の中に入る舌もいつもより大きく入りきるものの狭く唾液も呼吸もすぐに奪われる。生気を失うために疲労感もある。手加減はされているようだったが。
 もぐ、とそれ単体が生き物のような舌を食む、歯は立てず。こちらの舌を這わせたところで微々たるものにしか思えない。

 舌が引き抜かれると生ぬるい塊の代わりに少し冷たい空気が口腔内へと入ってきて、はぁ、と大きく呼吸をした。口の端にこぼれたものはどちらのものかは解らないが、べろりとそれも舐めとられる。
 ふす、と鳴らした鼻息は、まるで口元を乾かすようだ。少し面白くて、ふ、と笑い声がもれた。]

 お粗末さん。

[抱きこまれ、包まれる。
 本当に、安寧の地かと思った。]

[覗き込まれて覗き返す。
 目が合う、表情が緩む。

 ……… 幸福感がある。]

 おやすみ、天美。


 ちょっとな。
 すぐなおる。

[舐めればなおる傷はすぐに塞がって、もう血の跡すらない。触れるだけの挨拶の方に血の香りが漂うくらいだ。くすぐったくて緩く笑う。
 天美の頬を、前髪を指先で撫でて軽く整えた。特に意味はないのだけど。]

【人】 武藤景虎


 や、オレは特に気にしない。

[りんごジュースのことは軽く手を振って答える。>>74

実際のところ、あの美術館で起きた諸々は長い期間残された人が不安になる程に見る幻覚というところがあったのか、単にオレが図太いせいなのかは謎だが、大してトラウマになるような経験は林檎に関しては特にしていなかった。

オレが現実に還った後の柚樹の方が大変だったことを知っているので、大丈夫かなとは思いはしたけど。

昨日の出来事もそこまでショッキングではなかった……と言ったら語弊はあるが、あのおかげで記憶が戻ったところもあるし、なんかアドレナリン的なものでも出てたんだろう。

頭に血が昇るようなことはあったものの、林檎が食えなくなるような経験ではなかったから。]
(85) 2023/03/08(Wed) 21:57:55

【人】 武藤景虎

[“かわいい“という度に、イマイチ伝わってないなというか、柚樹はどうにもオレが“そういう生き物“だからと思ってる節があるとは思う。

時間さえ貰えれば柚樹をかわいいと思う理由なら説明できるのだが。

実際長々説明したことはあったし、なんならプレゼン資料を作ってもいいくらいだ。
やめろと言われそうだから作ったことないけど。

味の組み合わせは料理してないと多分思いつかないんじゃないかな、とは思いつつ、大抵の料理を美味いと言って食うのも“なんでも美味いという生き物“だと思われてたらどうしよう。

柚樹から貰った食べ物で不味かったのは市販の変なお茶くらいで、手料理は全部今のところ美味いのしか食ってない。

まあそれも、食わせる前に練習してくれたりしているのも知っているので、そうそう口に合わないものを食べる可能性は低いと思っている。不味くても多分食うけどね。]
(88) 2023/03/08(Wed) 21:58:22

【人】 武藤景虎

 
 えっ、泳ぐの……?

[まあ、人がいなかったら?いいんじゃないかな?>>76

じゃあ尚のこと広い風呂のがいいのではと思いながらも、そのくらいの広さがあればいいねと言いつつ貸切風呂まで向かって。


風呂が露天だとわかった瞬間に猛然と脱ぎ出すのからは、ちょっと目を逸らした。>>77

明らかにテンション上がってるし、よっぽど温泉好きなんだな。

一昨日はいきなり泣かれたりなんだりで焦ってばかりだったけど、昨日決着がついてからはずっと楽しそうだから安心する。

風呂に浸かるの自体柚樹んちで借りないと入れないし、温泉自体も相当久しぶりだから満喫しておこうと温かいお湯の中に身体を沈めて。]

 オレは泳がないけど泳いでいいよ。

[どっかぶつけたりしないようには気をつけてね、と何か保護者みたいな気分になりながら言っておいた。]*
(91) 2023/03/08(Wed) 21:58:44
 




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