11:43:38

人狼物語 三日月国


164 夏の想いのひとかけら【R18】

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【人】 綴 千翠

― 海の家を飛び出して ―

[勢いのままに店を飛び出し、
砂浜を抜けたところで私の息は早くも切れ始めた。

それでもなんとか、道路へと続く階段を駆け上がると、
病院を抜け出していた頃利用していた、バス停に向かう。

全ての景色が夕暮れの茜色に染まっていた。]


   ───…


[波音が遠くに聞こえる、通る車の少ない道路。
オレンジ色の輝きを点在させながら静かに揺れる海に
私は歩いていた足を止める。]
(32) 2022/07/31(Sun) 13:59:38

【人】 綴 千翠

 
 
   
──千翠ちゃんが世界で一番可愛いわ




[頭の中に声が響く。]
 

   
──お母さんはなんの不自由もない
           健康な身体に産んだのよ… 
   なのにどうしてこんな… 
     貴女のせいで、みんな毎日泣いてるのよ…




[幸せそうに笑う声と泣き崩れる、ふたつの声。]
(33) 2022/07/31(Sun) 13:59:42

【人】 綴 千翠

[泣いて泣いて涙の乾いた頬にまた、雫が伝う。

訳も分からず走り去った私を
鹿賀さんが追いかけてきてるなんて>>0:584
探してくれてるなんて>>24

思いもしていなかった。]**
(34) 2022/07/31(Sun) 14:02:29

【人】 綴 千翠

[宿に戻ろうとしていた時だったとはいえ、
業務中にお店から飛び出した私は何も持っていなかった。

海の家に残された鞄の中で、スマホがメッセージを
告げても知る由もなく。>>29

その存在に気付いた人がいたかどうか。
気付かれない限り、私の鞄は
そのままになっていただろう。]**
(39) 2022/07/31(Sun) 14:21:16
綴 千翠は、メモを貼った。
(a10) 2022/07/31(Sun) 14:27:57

【人】 綴 千翠

― 海の見えるバス停 ―

[バス停のベンチに座り、遠くの海を眺めていた。
その間に何本のバスが通り過ぎて行ったのかも
わからない。   
辺りが暗くなってることにも気付いていなかった。

頭が麻痺してしびれ、膜でもはられているような感覚。
定まらない思考の海で、過去が浮かんでは消えていた。]


  ……?


[鹿賀さんが私を見つけ、名前を呼ばれた時も
夢を見ているような顔を向けていた。>>46



   ───…鹿賀さん…?
  そんな血相を変えて、どうしたのですか?


[私は、駆け寄ってきた彼に笑う。]
(58) 2022/07/31(Sun) 15:47:45

【人】 綴 千翠



  ハンカチを届けにわざわざ…?


[私の顔を覗き込むように前で
しゃがむ鹿賀さんに尋ねる。>>50

立てるかとの問いには応えず、店はもう終わったのかを
聞いて、荷物があるというのには、
迷惑かけちゃったね、と睫毛を震わせた。]


   ───…鹿賀さん、今日が初日で疲れてるのに…
                             

[ごめんなさい、と弱弱しく謝罪する。

無理して走ったせいなのか喉がひりひりして、
動こうとすると身体が鉛になったように重かった。]**
  
(59) 2022/07/31(Sun) 15:47:48

【人】 綴 千翠

― 海の見えるバス停 ―

[夜のはじめ、暗くなったバス停を、
時折通り過ぎる車のヘッドライトが照らしていた。
冷気を含んだ潮風に揺られた風鈴の音が
どこからか聞こえてきそうな静けさが辺りを包む。]

 
  …鹿ちゃん… 
    そう呼んで欲しいって言ってましたね


[私は、そこは譲らないといった感じの鹿賀さんに
小さく笑う。
時薬のおかげか、高ぶってた感情は凪いで、
ぼんやりはするものの、気持ちも随分落ち着いていた。]
 

  そこまでして頂くわけにはいかないです
 もう十分、迷惑をかけてしまいましたから
  

[鹿賀さんは荷物のこともオーナーに頼んできて
くれたらしい。それだけではなく、
必要だったら取ってくるとまでいう。]
(65) 2022/07/31(Sun) 19:24:02

【人】 綴 千翠


  …いいえ
  このバス停は逆方向の位置にあるので
 宿に帰るときはお店の方角に戻ることになります
  

[ただ、病院行のバスが唯一留まる停留所だから
身体が覚えていた。>>63
ここに来ようと思って飛び出した訳ではなく
あてもなく走っていたらいつの間にか、おそらく
無意識に知っている場所へと向かっていたのだろう。

空を映して、色を変えていく海。
陽が落ちれば、光る月を水面に映して揺れる。]


  …ええ、昔、よく来てました


[昔、と過去形から、最近は来てなかったと
わかるだろうか。

あの頃、ここから歩いて、砂浜へと続く階段を降り
眼前いっぱいに広がる海を眺めていた。]
(66) 2022/07/31(Sun) 19:24:06

【人】 綴 千翠





  リィン



[どこか寂しく、切ない。
けれど優しい音色が響くよう。>>64

それは記憶の音なのか、それとも。


隣で黙って海を見ていた鹿賀さんが口を開く。]
(67) 2022/07/31(Sun) 19:24:10

【人】 綴 千翠


  
   ……貴方のせいじゃ ないのです
  貴方は何も悪くなくて…
  だから、謝る必要もなくて…
  
   
  私の、心の問題なんです

  

[ごめんなさい、と私は目を伏せる。

最初から鹿賀さんに落ち度は何もない。   
だから、責任を感じる必要もない。
私が、ただただ、一方的に迷惑をかけただけ。

それでも、理由を知りたいと思うだろうか。
出会ったばかりの、鹿賀さんには何の関係もない

私の中の事情を。]**
(68) 2022/07/31(Sun) 19:24:13

【人】 綴 千翠

[鹿賀さんが悪いとか悪くないとかではなく
私の涙を見てしまったからと彼は言った。

涙の理由を、心の底から訊きたいという
彼の気持ちの強さも、後に続けて告げられた
言葉に現れていた。>>79

今日じゃなくてもいいという。
今日が駄目なら明日、明日が駄目なら明後日。
バイトが終わるその日まで、毎日聞くからと。

それは、あくまで私の気持ちを優先するということ。
それでも駄目なら諦めると笑うのも。

すぐに返事を求めない彼の姿が
温かく広がるように私の胸を打つ。]
(92) 2022/07/31(Sun) 22:12:00

【人】 綴 千翠




   ───…鹿賀… 
…鹿ちゃん さん…

   


[返す言葉が見つからなかった。
つい普通に名前を呼ぼうとして
訂正するだけでいっぱいいっぱい。

そんな私に、鹿賀さんは更に言葉を重ねる。>>80

 
   私 に……?


[私がその疑問を持つよりも早く、何の躊躇もなく
ひとめぼれだと言う鹿賀さんを私は見つめる。

理解も思考も追いつかなかった。

ただ驚いて。同時に、どくんどくんと脈打ち出す
心臓の音を聞いていた。]
(93) 2022/07/31(Sun) 22:12:06

【人】 綴 千翠

[こんなに真っ直ぐな、
戸惑いのない告白は初めてだった。

ただ相手を尊重し、自分が傷つくことは恐れない。

まだ彼のことは何も知らないけど、
とても強く、深い優しさを持つ人だと思った。


もっと、彼の事を知りたいと思った。]
(94) 2022/07/31(Sun) 22:12:28

【人】 綴 千翠


 
  ───はい…
  鹿ちゃんさんさえ良ければ…


[送らせて欲しいという鹿賀さんに伏し目がちに頷く。
普通にしようと思えば思うほど、意識してしまう。
どんな顔をしたらいいのかわからなくて、
後でオスカーくんに相談してみようと思った。>>0:573


  …鹿ちゃんさんはその、時間、大丈夫ですか……?


[私はいつまでもここに付き合わせるものではないと
立ち上がろうとして、眩暈よろめいた。]**
(95) 2022/07/31(Sun) 22:13:02

【人】 綴 千翠

[問い返す私に、再度
はっきりと伝えられた鹿賀さんの言葉。
貴女だ、と言われた瞬間、大きく鼓動が跳ねたのが
自分でもわかって、私は小さく息を呑む。>>100

今思えば、送ることの了承を受けた彼の
よかったという声がなんだか妙に
遠くに聞こえるような気がしていた。]
(121) 2022/08/01(Mon) 6:11:58

【人】 綴 千翠

[たぶん、久しぶりに走ったことと、
強い心の乱れが、私の想像以上に
身体には負担になっていたのだろう。

グニャリと世界が歪んで、僅かに
意識が遠のいて、気付いたら
抱きとめてくれた鹿賀さんの腕の中だった。>>104


  ぁ 私……


[すぐには状況が掴めずに、
鹿賀さんの胸でぼんやりしていた頭が、
具合悪い?と聞く彼の声に覚醒する。]
(122) 2022/08/01(Mon) 6:12:01

【人】 綴 千翠



  ごっ ごめんなさ──きゃ


[慌てて離れようとし、更にバランスを崩した
私を鹿賀さんは咄嗟に庇おうと動して。

…結果、図らずも抱き合っているような
体勢になってしまい、
私は顔を染めつつ謝罪した。]


  …い、いえ、大丈夫です…
  

[下心を疑った訳ではなかったけれど
おぶろうという鹿賀さんの申し出は
恥ずかしさに消え入りそうな声で断った。]
(123) 2022/08/01(Mon) 6:12:05

【人】 綴 千翠

[離れてからも、寧ろ離れてからのほうが
匂いとか、しっかり支えてくれた腕の強さとかを
思い出してしまって、道中、あまりまともに
鹿賀さんの顔を見れなかった。


身体には凄く気を遣って貰っていたことだけは
記憶しているけれど、お店に寄って鞄を取って、
宿に向かうまでの間、彼とどんな話をしたのか、
覚えていない。

飄々とした鹿賀さんの顔が崩れていたことが
わからなかったのは、それくらい私が意識して
し過ぎて、緊張してたからかもしれない。]
(124) 2022/08/01(Mon) 6:12:09

【人】 綴 千翠

― 宿 自室前 ―


 …ありがとうございました。


[送り届けて貰った自室の前、
私は彼にお礼を言って>>108
その姿が見えなくなるまでは見送ろうと顔をあげた。]

  
  ────…


[わたわた、わたわたしながら歩いていく鹿賀さんに
くすりとしつつも、寂しいような、何とも言えない気持ち。

私は沸き上がる形容出来ない感情に
胸のあたりを手でぎゅっとする。


リイィン


耳に届く風鈴の音。]
(125) 2022/08/01(Mon) 6:12:12

【人】 綴 千翠



  …あ、あの!


[気付いたら呼び止めていた。]


  その、良かったらもう少し、
       一緒に居て貰ってもいいですか…?
  


[一度、お風呂で身体を流し、着替えた後でもいい。
夜のはじめ、明日にはまだ時間はあるから。]**
(126) 2022/08/01(Mon) 6:12:15
綴 千翠は、メモを貼った。
(a33) 2022/08/01(Mon) 6:25:16

【人】 綴 千翠

― 宿  ―

[私の咄嗟の願い事に鹿賀さんは目に見えてわかる
くらい顔を染めて、まるで軍隊の人みたいに
起立するから。>>138
なんだかおかしくて、色々なことで張り詰めていた
緊張の糸がふっと切れて、胸の中。
あたたかいものがじんわりと染み渡っていく。]



  ────はい…



[お散歩でも、という鹿賀さんに私は柔らかく、応える。
バス停からずっと、お散歩してきたようなものだったから、
彼は余程、歩くことが好きなのかなとか、思っていた。]
(156) 2022/08/01(Mon) 16:48:44

【人】 綴 千翠



   …私もお風呂に入りたいと思っていたので、
  ゆっくりして頂いて大丈夫です。 
   
    用意が出来たら、私から連絡しますね
   

[鞄を取りに戻った店で、鹿賀さんが何度かスマホに
メッセージを送ってくれていたのは確認している。

迎えに来て貰って待たせてしまっては申し訳ないので
そのように提案し、今度こそ、彼が自室に戻っていく
後ろ姿を見送った。]*  
(157) 2022/08/01(Mon) 16:48:49

【人】 綴 千翠

― 自室 ―

[蛇口を捻り、浴槽にお湯をためる。
その間に、グループチャットで提案された蛇ヶ原さんの
打ち上げに参加の意思を示す返信をした。>>21

バスタオルを籠に置いて、洗髪前に軽くブラッシングする。

着替えに用意したのは、ミモレ丈のシフォンワンピース。
透け感のあるフレアスリーブの白ブラウスに、
淡い紫の花が散りばめられたフレアスカートが
高めのウエストで切り替えられたデザインのものだ。]


   …あ、はーい


[お湯が貯まったことを知らせるアナウンスが聞こえ、
私はお風呂場に向かう。]
(168) 2022/08/01(Mon) 19:01:13

【人】 綴 千翠

[身体も髪も、涙に濡れた顔も全部洗って、
肩までお湯に浸かると、私は芯から解れるような
心地よさに目を閉じながら、そっと胸の中心にある
手術痕に触れる。]


 …ちゃんと話さなきゃ


[隠したままではいられない。
ひとめぼれだと鹿賀さんは言ってくれたけど
彼は私にこんな傷があることは知らない。

もう痛みがあるわけではないけれど、私自身、
どれ程時間が経ってもこの痕を見慣れるという事は
なかった。]
(169) 2022/08/01(Mon) 19:01:15

【人】 綴 千翠

[お風呂から上がると手早くスキンケアを済ませ着替える。
鏡を見て、少し考えて軽くお化粧を施した。
そうして、シルバーのバレッタで緩く髪を束ねると、
スマホを手に取り、鹿賀さんにメッセージを送る。]


  『鹿ちゃんさん、支度出来ました。
             待ってます。』
   

                       **
(170) 2022/08/01(Mon) 19:01:21
綴 千翠は、メモを貼った。
(a40) 2022/08/01(Mon) 19:15:06

【人】 綴 千翠

― 鹿賀さんと ―

[メッセージを送るとすぐに返信があった。>>174
その返信から程なくして、ドアがノックされる。
早いくらいなのに、お待たせしました、という
鹿賀さんに微笑んで、私は部屋を出た。>>175

  
   …ありがとうございます
 
  鹿ちゃんさんのシャツも
     綺麗な色で、素敵ですね


[誉めてくれる鹿賀さんに恥ずかしそうにしながらも
私は彼を見上げ、そのシャツの主張し過ぎない上品な
黄緑色を眺める。 
全体的に素材の良いもので整えられていて、また
鹿賀さんもそれらを着こなしていて本当に素敵だった。]


   あ、はい…


[ご飯に行こうというのには勿論頷いて、]
(178) 2022/08/01(Mon) 21:58:56

【人】 綴 千翠

 
  
  鹿賀ちゃんさん、よくご存知ですね
  

[彼が事前に周辺情報を調べてくれているとも
知らず、近くにお店があると言う彼に
感心していた。]**
(179) 2022/08/01(Mon) 21:59:00
綴 千翠は、メモを貼った。
(a44) 2022/08/01(Mon) 22:14:37

【人】 綴 千翠

[服装の感想に嬉しそうにする鹿賀さんに
目を細める。>>181
服部さんのことは私は知らないけれど、やはり
その点はプロなのだろう。]


   …あ、はい。ではパスタで

   いえ、あの、パスタも和食も好きなので
  鹿ちゃんさんが食べたいほうを選んでくれたら…
  私は嬉しいです
 

[両方とも好きなのは本当だから、お店を知っている
鹿賀さんに任せたいと言外に伝える。

店が決まれば、エスコートなのだろう。
鹿賀さんは掌を上にむけるようにして
手を差し出した。]
(202) 2022/08/01(Mon) 23:32:10

【人】 綴 千翠




   ───…あ、ありがとう、
ございます…




[最初、その所作に戸惑いつつもお礼を言うと
私は彼の手に自分のそれを乗せる。
 
けれど、心の中でエスコートなのだと何度言い聞かせ
ても、慣れないことに緊張して。
恥ずかしさに顔が熱くなることは、止めることが
出来なかった。]**
(203) 2022/08/01(Mon) 23:32:13

【人】 綴 千翠

― イタリアンレストラン ―

[鹿賀さんが連れて行ってくれたのは、路地裏
にある一軒家の隠れ家的なイタリアンレストラン。
ネットなどでは、非常にわかりにくい場所にあるため
「隠れ過ぎ」などと言われているが、そのメニューは
どれも絶品。
2階の席からは海が見えると知る人ぞ知る評判のお店
だった。

鹿賀さんから名前を聞いた人の良さそうな柔和な女性は
上の予約席へと私達を案内してくれた。>>235


  ───雰囲気の良いお店ですね…


[手作りのメニューを受け取りつつ、私は鹿賀さんに
感想を告げる。
料理の種類はそれ程多くはなかったが、それはそれだけ
一品一品が丁寧に作られているからだと思った。]
(248) 2022/08/02(Tue) 19:33:58