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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【墓】 暗雲の陰に ニーノ


人間、蹲ってぐるぐる考え続けるのにも限度があるらしい。

風邪で気が弱るとか、そういうのもあったのだろう。
牢に入れられて三日目、熱が少し引いて思考がもう少し回るようになった頃。
万が一の感染症疑いが晴れた男もまた、収容所の移動に混ざるようになっていた。
(+7) 2023/09/24(Sun) 1:28:03

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+1  黒眼鏡

……で。

何やら聞こえてきた鼻歌に視線を彷徨わせると、周囲から露骨に避けられてる人を見つける。
姿を認めれば顔を顰め、近づいていって──唐突に鼻歌人の脛を蹴ろうとした。
じゃれ合いよりは強めに、普通にいたいかもぐらい。
当たるにせよ当たらないにせよ、蹴りに行った本人は折れてる手の骨に響いて呻いていたわけだが。情けない声が出てた。

#収容所
(+8) 2023/09/24(Sun) 1:31:43

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+10 黒眼鏡

「突然捕まるし熱出るし痛いことされるしサイアク」

むっす〜と頬膨らませて拗ねた様子。
手に響かない程度にもう一度蹴った、まあ八つ当たりだ。

「ファミリーの幹部カポにでもなれば、
 こんな状況でも鼻歌歌ってられるの?」

げし。

#収容所
(+15) 2023/09/24(Sun) 10:00:32

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+16 黒眼鏡

「どうせいつもの熱だし、なんかもうそこまで頭働かなかったし……」

頬は多少熱いがピークは越えたところ。
無遠慮に伸ばされた手を嫌がる様子は無いが、眉間の皺は深まっていた。
慮るそれに近いと分かっていたから。

「崖から落としてもぴんぴんしてそうだもんな」

嫌味、ひとつ落としたあと。

「嫌でもなるだろ、ここにいるんだから」
「えらくない、別に」
「……なあ」

足を止めて、笑みを見上げた。

「なんでマフィアしてるの」

#収容所
(+17) 2023/09/24(Sun) 11:47:07

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+18 黒眼鏡

「飯は今日から食べてるけど……いったいって」

雑な撫で方がなんだか懐かしくて鼻の奥がつんとした。
そういう気遣いもいつもと変わらないから、誤魔化すみたいにやっぱり睨み付けた。
とはいえその手を払い除けたりはしない。

「四階って……」


そして嫌味に対し事実の一つが返ってきたのならじっとりとした視線を向け……
向けていたら、問いに対しての答えに最後、返る。
作られた力こぶに、満面の笑みに。

「はあ〜〜〜……???」


普段出さない声が出た。

「あ〜〜〜〜〜」


それだけかよ、ああでも。

「……もぉ〜〜〜〜〜〜」


なんだ、それだけか。

[1/2]

#収容所
(+24) 2023/09/24(Sun) 12:53:32
ニーノは、長い溜息の後、肩を落とした。
(c18) 2023/09/24(Sun) 12:53:51

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+18 黒眼鏡

「…………つかれた」
にいさん
のお陰で、散々だ」

本人に会って。
そうなのだとようやっとの確信を得て。
それでもまだ貴方を変わらず呼べた。

だからそういうことだった。

隣に腰を落とす。
畜生、と零しながらもそちらに身体を傾けた。
つかれたなあ、なんでそんなに元気そうなんだか。

[2/2]

#収容所
(+26) 2023/09/24(Sun) 12:54:25

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

収容所の中、どこかで見かけた白衣に気が付けば。
条件反射で「ぅゎ」の声が出たものの、怪我が酷いと理解し大丈夫かな……の心配に切り替わる。
とはいえすごい喋ってるし手も振ってるし大丈夫そうか……?
遠巻きに眺めている。

#収容所
(+28) 2023/09/24(Sun) 13:01:01

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+29 黒眼鏡

「ど〜〜〜せちっちぇよオレは〜〜〜」

今からたくさん食べても貴方程にはなれないだろう。
終ぞ追いつくことはなかった悲しき現実だ。
払い除けないので座るまでは撫でまわされていたわけだが。

ッぃ、ったい!
疑ってません!手に響く!」

肩を勢いよく叩かれきゃんと吠える。でもそこからすぐに腕の中だ。
すっぽり収まってしまうから、ああ本当に追いつくことは無かったなと再度実感させられる。
瞼を伏せた。

「……会った、泣かせちゃった。
 あんな顔させたくなかったのに」
「にいさんなら泣かせなかったんだろうな」

燻る後悔ひとつ、貴方なら牢の中からでも安心させられただろうと。

#収容所
(+44) 2023/09/24(Sun) 18:09:24

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+31 カンターミネ

「だ〜れがおちびちゃんだ!」
「ちょっと心配してあげたのに……」


口に出せてなかったから無いのと同じだったかもね。
身長、ちょっと気にしてるからつい吠えてしまった。

#収容所
(+45) 2023/09/24(Sun) 18:20:13

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+51 黒眼鏡

「別にそこを心配しているわけじゃないし……」

とはいえ貴方に保証されるのは悪い気はしない。
暴れはしないがされっぱなしも感じるところはある。
無意味に寄せた頭をぐりぐりとしていたが、
額を小突かれると「いて」と声を漏らした。

「……その理論でいくと男にはなれたってコト?
 なんだ、でも、別ににいさんでもそうなんだ」
「ならちょっと安心したけどさあ……」

泣かせてしまうことへの罪悪感はあれど。
貴方だってそうしてしまうことが多くあるなら安堵するような。
でも、最後のはいただけなかった。

「オレはオレが泣かせたねえさんの涙の責任は取るけど。
 にいさんがねえさん泣かせたときは自分で責任取れよ」

「代わりになんかは泣き止ませません。
 なんなら一緒に抗議しに来る」

#収容所
(+58) 2023/09/25(Mon) 13:04:56

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+47 カンターミネ

「その態度で乙女って言われてもな〜……」

でもまあ傷が深そうなので心配は、している。
やっぱり形にはしないが。
無理に追う程のことが今あるわけでもなく、
手を振って離れる姿は大人しく見送った。

「…………マフィアっていろいろいるんだな」


今更のような理解を最後落としながら。

#収容所
(+59) 2023/09/25(Mon) 13:17:44

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+63 黒眼鏡

「あるだろ」

あるだろ。即座にツッコんだ。
色恋から離れて生きてきた男は、兄との価値観の違いを痛感して呆れた様子で溜息を吐いた。

「そうやって結論付けたら何でも良いと思ってない……?」
「つーかフィオねえ泣かせておいて
(※仮定です)

 めんどくせえじゃねえ」

どん。
手が離れた辺りで軽く肩に頭突きして、また溜息。
まあでも大分と、そう。
いつも通りの会話ができた気がして安心した。
自分の移動もそろそろ近いだろうから、よいしょと立ち上がりながら。

「…………」
「……なあ、にいさん」

最後にと、貴方を見下ろしてひとつ尋ねる。

「クロスタータ、嬉しかった?」

#収容所
(+64) 2023/09/25(Mon) 17:30:25

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+65 黒眼鏡

「疑うのって〜難しくて〜……」

賢いだなんて自分で思ったことは無い。
それでも貴方にそういわれると背を押してもらえたような心地になる。
とは思いつつももちゃもちゃと文句は垂れていたわけだが。

「…………オレはその辺にツッコまないからな」

小声で言われたことにはジト目を返した。
男は"そういう"話題にはいつだって一歩引くのはご存じの通り。
兄と姉のそれについても同様だ、とりあえず泣かせていないならいいのだが。
はあ、と溜息。たぶんこれで最後。

それから見上げた貴方が贈ってくれる全てには。

「……ん」

#収容所

[1/2]
(+71) 2023/09/26(Tue) 10:21:41

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

>>+65 黒眼鏡

「なら、よかったや」

へら。
笑う、ようやく。
それが聞けたらなんだか十分に思えた。
知らないことはまだ多くあったとしてもだ。
やっぱりこの言葉と笑顔は嘘じゃないだろ。

「じゃ、オレ行くよ」

「またな、にいさん」

普段通りに手を振ることはできなかったがそれだけは告げて。
看守が遠くで己の名を呼んでいることに気が付いたから、そちらへと駆けて行った。

#収容所

[2/2]
(+72) 2023/09/26(Tue) 10:22:07

【墓】 暗雲の陰に ニーノ

看守たちが騒がしくしているのを聞きながら、
ようやくに包帯で固定された右手を天井に翳す。
天気予報は、どうやら当たりそうだ。

「……うん」


聞こえてきた名に心が波立てど、どこか頭の芯は冷えていて。
だから、大丈夫だ、と思った。
此処から出るときに全部が変わっていくとしても。
(+79) 2023/09/26(Tue) 19:55:54
ニーノは、もう目を塞がないと決めている。
(c46) 2023/09/26(Tue) 19:56:04