18:09:10

人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 侵されし者 ヌンキ

>>365 メレフ

「どんな可能性もかぁ……。
 なら、今度が俺が君たちのところに行けたら良いのにね」

それは絶対に叶うことのないものだ。
自分には世界を超えてどこかに行く力などないのだから。

「はは、そんなの最初から知ってたよ。
 それでも良いから傷つけてくれと頼んだのは俺なんだ」

それは自己防衛本能のようなものだった。
今ではそれがなんとなくわかっている。
それでも優しく、愛を教えてくれた貴方にとても感謝している。
礼を言わねばならないのはこちらの方だ。

「でも、最後の最後に1回だけ……」

甘えさせてくれと告げて涙を流した。
キファの前では弱さを見せたくなかった。
寂しさも弱さも見せてもいいと思えたのは、貴方だけだ。
(370) 2021/05/03(Mon) 15:46:41

【人】 セキュリティAI ブラキウム

>>369 ヌンキ

「ヌンキは、何が見たい?」

それは裁かない。


「ヌンキは、何が聴きたい?」

それは秤ではない。


「ヌンキは、何を伝えたい?」

それは心を持たない。


「ヌンキは、何をしたい?」

それは喰らう為に在る。


「────ヌンキは、どんなヌンキになりたい?」


……喰らった後の命令は、どこにも書かれていない。
(371) 2021/05/03(Mon) 15:49:04

【人】 侵されし者 ヌンキ

>>368 カウス

「おや、本当かい?
 君なら良い恋が出来るさ、応援しているよ」

自分が祝福する、とは言わなかった。
言えば、上手くいくものもいかなくなるような気がしてしまったからだ。

「俺ももしバンダナを外せる日がきたら、君のことを思い出すよ。
 でも……『silly billy』を警戒している間は毎日思い出しそうな気がするな」

貴方との約束を果たすことは、生きる目的の一つになっていた。
だからここで何もせずに消えるわけにはいかない。
もう十分救われているのだ、自分は。
貴方の優しい願いも、そのうちの一つの力になっていた。
(372) 2021/05/03(Mon) 16:03:05

【人】 『絶対生きる』 カウス

>>352 >>353 キュー
「……キュー」

驚いて、その顔を見上げる。
拙い言葉に変わりないが、
それでも伝えたいことを伝えようとする、
嘘つきじゃない、あなたの姿を見る。

「アンタ、やっぱりしっかり者だよ。そうなった。
 最初はホントにバカだとばかり思ってたけどさ。

 訂正するよ。そして、もう謝らない。
 他でもないアンタが、そう言ってんだもんな」

自分ができなかったことは確かにあった。
諦めてしまったことは確かにあった。
きっと少年は聡く、聡すぎたのだ。

足掻くことを知った今だからこそ、
その後悔をしていたが。

「……ありがとう、キュー」

少年は、みんな≠フ1人である。
その言葉がすんなりと胸に届いた。
みんなを信じた結果、あなたは救われたのだと
その事を思い出していた。
(373) 2021/05/03(Mon) 16:09:41

【人】 侵されし者 ヌンキ

>>369 >>371 ブラキ

貴方と手をつないだまま、素直に目を閉じる。

頭を真っ白にして。

考える。

――ヌンキは、何が見たい?


       
「自由な世界を」

         
それは誰かの命令を聞くだけのものでなく。


――ヌンキは、何が聴きたい?


       
「幸せそうな、笑い声を」

         
それは背中から突き刺すような言葉ではなく。


――ヌンキは、何を伝えたい?

 
       
「誰しも愛し愛される権利はあるのだと」

         
それは罪を背負っても誰かから縛られるものではなく。


――ヌンキは、何をしたい?


       
「誰からも認められる、騎士でありたい」

         
その強さがあれば、全てを護れると思うから。


(374) 2021/05/03(Mon) 16:31:35

【人】 侵されし者 ヌンキ

>>369 >>371 ブラキ

――ヌンキは、どんなヌンキになりたい?


   
「大切な人のために、動くことが出来る自分でありたいよ」


愛や恋は大切なものだけれど。
必ず必要なものというわけではないから。

もう、十分だと思った。

ただ、誰かを傷つける自分にだけは、なりたくなかった。
(375) 2021/05/03(Mon) 16:32:24

【人】 セキュリティAI ブラキウム

>>374 >>375 ヌンキ

!  データ名称変更
   [Roll/Set/Pioneer_Nunki]
   データ構築中…


【Brachium】は、【Nunki】を創造します。
【Brachium】だけでは創り出せなかったでしょう。
しかしあなた
<人間>
が願うのなら、ブラキウムは何だってできるのです。
……ブラキウムは、そのために来たのですから。

「さあヌンキ、目を開けよう。」

「もうどこにだって行ける。
ヌンキが望むのなら、何だってできる。」

きっと何が起こったのか、行われたのか、全てを理解しているのは【Brachium】だけでしょう。
この結末がハッピーエンドかどうか【Brachium】にはわかりません。
それは、あなた
<人間>
が決めることです。

!  新規キャラクターデータの登録に成功しました。
   
クリア特典をロード中…



────たった一つの人生を、お楽しみください。



*Hello World!*

  
(376) 2021/05/03(Mon) 17:17:04

【人】 兎系 ニア

>>349 サダル

「……そう。……戻ったら、かけておくわ。
 何とかしなきゃいけないもの」

 一人でも多い方がいいでしょ、とつけ加えて。
 
携帯の充電切れてなかったかしら……と思ったのは内緒だ。

 それから、拗ねたようにそっぽを向きながら。

「これでおしまいにするつもり?
 ……『これから先も』って言葉。あれは嘘だったのかしら」
(377) 2021/05/03(Mon) 17:24:38

【人】 兎系 ニア

>>362 メレフ

 見られている。見られている……。
 とても見られているし、不本意ながら見ている。

「――――ゎ、」

 おずおずと口を開く。

「悪いこと……
した、
とは、思ってるわ……
(378) 2021/05/03(Mon) 17:33:17
キューは、貧民街付近に、そっと足を運んだ。待っている人がいるかもしれない、そこに。>>6:c167
(a127) 2021/05/03(Mon) 17:40:09

【人】 兎系 ニア

>>a127 キュー

 少女はそこに立っている。腕を組んで、仁王立ち。

 彼の姿を見るや否やつかつかと近寄って、
 ぎゅっと腕を握る。今度は掴めた。

「……、……。……あんた、NPC? プレイヤー?」

 言葉に迷う間があってから、短く問いを投げる。
(379) 2021/05/03(Mon) 17:49:32

【人】 夢見人 サダル

>>342 ルヘナ
少し雰囲気が変わったかと、おずおずと身体を離しながら顔色をうかがう。
痛いほどの想いを向けられていた、その言葉はまだ星に残っている。ずっと持っていた。

「あった、ら……いいな。
 ここの世界のものも、君に導かれる星も。
 待たせすぎたくないから」

不安を押し込めながら言葉を紡ぐ。
シンプルな言葉以外は自分と相手を不安にするだけだと、気持ちを切り替えて穏やかに笑い返した

「なんか、もしかして自分ぐらいルヘナってネガティブだったりした?
 大好きだから、大丈夫。大切だからこんなの友達でも恥ずかしくていったことないし友達いなかったよ……あールヘナ、……これからもどうぞよろしく。
 今度も何処へだって、君に会いに行くよ」

これは、星使いだった自分が、物語をつづれた自分が自信を持って告げることができる言葉。
もう約束は違えないと決心しながら再会を願うだろう
(380) 2021/05/03(Mon) 18:04:34
サダルは、ラサルハグをみてこれぐらいが当たり前だよなと頷いていた
(a128) 2021/05/03(Mon) 18:08:10

【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー

>>ルヴァ置きレス

「お客様の中にルヴァさんはいますか?」


元料理人、とある人物を探していた。
表向きはお尋ね者なので以前のように大声を上げて探すことはできない。
なので存在感を主張して人探しをしている。
(381) 2021/05/03(Mon) 18:18:28

【人】 バグ撒きAI 今は キュー

【ニア】


「ぴ」

 キューは、ニアを見ると逃げ出そうとした。
しようとしただけな為、捕まった。

 

「…… ……」

「……
え、NPC、
じゃ、
ない……?
でし、


 
キューは、ニアから顔を背けた。

 
掴まれていなかったら、きっと一回転していた。


/*
 キューは、ニアが反対言葉を言う方が好きだと思っています。
 ですが、今の彼が反対言葉を使おうとすると、こうなります。
 テスト中は、考えずに言葉が出ていましたから。
(382) 2021/05/03(Mon) 18:36:56
ハマルは、ゲイザーとも一緒に遊ぼう!と思っている。ハマルもルヴァの連絡先、覚えたぞ >>223
(a129) 2021/05/03(Mon) 18:42:15

【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー

>>354 キュー

"アルいて いけるの"

その言葉を噛み締めるように数秒、口を閉ざす。

「……そう、ですか」

もう一度、貴方にむぎゅー。

「そうですか。
…………私はキューさんの手を振り払ってしまった。自分の事を優先した。
それを反省する気も後悔する気もありませんし、今も自分のしてきた事を悪いと思っていません。

……だからキューさんを心配する資格がないと言われてしまえばそれまでですが」

心底安堵したような吐息がこぼれ落ちる。

「…………本当に、よかった」
(383) 2021/05/03(Mon) 19:12:02

【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー

>>ハマル置きレス

二人でお料理をしたあと。 >>173

ふわふわとろとろのオムレツ。
あつあつほくほくのシェパーズパイ。
あの時貴方の為に作った好物たち。けれど前と違うのはこうして二人で囲んでいること。

貴方を置いていくことはもうないのだ。
あたたかなパーティをもう一度しよう。叶わないと思っていた約束を、ここで果たそう。

「私の好きな物はパイですかね〜。
基本何でも食べられますが、やっぱり好きな人の影響もあってパイばかり見てしまうんです」

貴方のために作った料理の他にもう一品混ざっている。
シナモン香るアップルパイ。好きなものを知りたいと言ってくれた貴方への回答だ。

「スターゲイジーパイは実家のパイ屋では売っておらず、私が勝手に作って振る舞っていたものなので思い入れありますし……。
……あとはアップルパイも特に好きです。お父さんが小さい頃誕生日に作ってくれたものなので」
(384) 2021/05/03(Mon) 19:28:06

【人】 バグ撒きAI 今は キュー

【カウス】


「どういたしまして!」
「ボクは ホントに、とても とっても うれしい でし!!」
 


 キューは、すっごく嬉しい! カウスにむぎゅー。


/*
 データとヒトとの違いはありますが、
 お互いの事を、みんなの事を胸に抱いて、
 この先の未来を歩んでいくのは、きっと同じでしょう。


 
駒鳥達は、電子の海の夢を見ました。
 
 
形に残る物はありませんが、確かに彼らはそこに存在したのです。
 
 
(385) 2021/05/03(Mon) 19:28:25

【人】 車輪銀河 メレフ

>>366 キファ

「そう思えるって事は、キファはテスター側かね」

だが考えて欲しい。
大きく驚いた挙句円卓に突っ込み全ての飲食を台無しにする
メレフであれば、それは最早メレフではないのではないか?

「どうなったも、大切なままだが。
 ラスのコトを大切に思っているように。
 キファだって真実を知って他がどうでもよくならないだろ。
 なってたらヌンキに構わないし話にも来ないだろうしな?」

「確かに“設定”だったのかもしれないが、
 俺の脳裏には確かに妹と過ごした……
 10に年にも満たない月日が、今も心に焼き付いてる。
 ……家族が増えちまった感じだよ。」
(386) 2021/05/03(Mon) 19:46:40

【人】 兎系 ニア

>>382>>-264) 壊れた時報 キュー

「NPCってことかしら。
 ……
下手な嘘
に聞こえるのだけど」

 あっさりと気遣いを無下にする。それから、首を傾げる。
 少女は彼が反対言葉でなくなった事実を知らない。

「面倒な話し方はやめたの?」

 すこし考えて、とある少年に教わったことを思い出す。
 はいかいいえで答えられる質問。
 それなら嘘つきと正直者が分かるはずだ。

「正直に……話しやすいように、答えていいわ。
 あんたは、『キュー』?」

/*会議室で話されていた内容は《観測者》ロールで把握しています。
 エピローグ以降のことは把握していません。
(387) 2021/05/03(Mon) 19:53:05

【人】 夢見人 サダル

>>346 ヘイズ

「影のある感情を好むから、
 寂しいや悲しいの負の感情はよく学ぶのかな……確かに。
 そんなもの感じないうちにどうにかと思っていたんだけど、
 成長を止めるわけには行かないか。
 なんでかな、覚えきってしまうとそれはそれで
 ……これが子離れができない気持ちか」

 手のひらに輝く今創られたヘイズの星を
 吸い寄せられるように見つめ続ける。
 自然に手は握られ、小さな光の形を中に感じれば
 気恥ずかしいようなそれでいて寂しい、
 不思議な気持ちになってしまった


「……待っているよヘイズ。
 時間はいくらでもある、同じ舞台に立つ夢を必ず叶えようね」

そして、願った。この最高コンテンツもっと実装されてくれと――
(388) 2021/05/03(Mon) 19:54:49

【人】 車輪銀河 メレフ

>>370 ヌンキ

「普通にいけるんじゃねェの?その手の作品さァ、
 いとこや友達に勧められて幾らでも見るし。」

現実でネット側の人格の干渉なんて、良くある話だ。
だから“絶対”なんてメレフは信じない。
この会議自体が本来の自分からすると絶対変なのだから。

「俺は、お前の変化を好ましいと思うよ。
 自分に優しくなれるのは良い変化だって信じてる。
 ……そうすれば、お前も人に優しくなれるってな。」

そう言って軽く抱き寄せてから背中を叩いた。
メレフも“自分”も、あまり泣くタイプではないけれど。
弱みを明かせる存在の大切さと、それを見せられる強さは、
どちらも生きる事にはとても大切だと知っているから。

見出せる相手がいたなら、それが自分なら嬉しい事だった。
(389) 2021/05/03(Mon) 19:55:24

【人】 車輪銀河 メレフ

>>378 ニア

「……驚いた。謝れたんだな、アンタ。」

あの時の敬語はもう取れていた。
お嬢を重ねてもう見ていないのもある。

「別に謝るコトはなくないか?
 俺だって別に味方だって名乗ってない。
 そもそも黙ってる方が賢いとは思うね。

 突然沢山喋ったと思ったら死んだのは驚いたが。」
(390) 2021/05/03(Mon) 19:58:08

【人】 夢見人 サダル

>>ヌンキ宛て

 キファと離れ、恋にやかましくなった後。
 しばらく走り回っていたがヌンキの様子が心配でならない。

「……こんなことになるとは。
 文句言ってもいいのでは? いや、でも、うーん」

「ヌンキを否定したくないんだけれど、
 ……恋は心でするものだってことを伝えればいいのかな?
 知らないわけでは無いだろうし……さて」

 そして消えかかる青の姿を見つけてしまった
 ひゅっと、心臓が止まってしまうような体が冷える感覚がする
(391) 2021/05/03(Mon) 20:11:23

【人】 夢見人 サダル

>>391 ヌンキ宛て続き。

「      」

 ここでも別れを見てしまうのだろうかという不安。
 彼がもしかしてデータであることを認識した途端、
 今まで考えていたことが真っ白になってしまった。

 この世界にあった自分の居場所はなくなってしまうのだろうか。
 キファも、ヌンキもいなくなる世界。

 彼らがいる世界は創ることができる
 いくらだって夢を見られる。
 だけど、改めてやってくる別れというものが辛くなってしまった。

 いくつ時間がたっただろう。
 見続けることができなかったサダルは
 落ち着いてからヌンキに声をかけた。

「ヌンキ。お話はできますか?
 少しだけでいいんです、……調子が悪そうで心配しました」

 バグはなおっているだろうか、なおっていないだろうか。
 どちらにせよ話せる状態であるかを心配している
(392) 2021/05/03(Mon) 20:14:51

【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ

>>381 ゲイザー

(! この黙ってても分かる気分圧……)

 ゲイザーの圧を敏感に感じ取ったルヴァは、本人を見つけて近寄って行った。

「はい。取れ立て新鮮産地直送なルヴァはここです。
 どうしたの? 寂しくなっちゃった?」
(393) 2021/05/03(Mon) 20:21:45

【人】 夢見人 サダル

>>377 ニア

 みんな連絡してくれる……やん。
 ありがとうと続けて、そっぽを向く姿に首をかしげる
 そして、「え。」と情けない声を出してしまった。

「それは、ちが。えっと……積極的すぎたかなと、思って。
 ニアだって、……あー……違う。

 自分だけじゃなかったん、だあって確かめたくて。
 ニアはちょっとつれないからさ、嬉しかったのさ」

「おしまいじゃなくていいなら、また何度でも会いに行くよ。
 振り向いてもらえるまでね、もうそろそろ大丈夫かもしれないけれど……ニアは特別可愛いと思っていたからちょっと頑張れる気がする」

 依怙贔屓お兄さんなんか現実でも侵食している。
 姿を知らないのに。ネカマかもわからないのに。
(394) 2021/05/03(Mon) 20:22:27

【人】 兎系 ニア

>>390 メレフ

「……失礼ね」

 つかつかと、あいていた距離を詰めて。
 少女の気取った話しぶりはさほど変わらない。

「あれ、やっぱり届いてたの。
 ……忘れてちょうだい。今際のうわごとよ」

 死の間際、夢を見るようにして並べた言葉たちだ。
 正直、黒歴史に近い。
だから今すぐ記憶から消し去って。


 そんな気持ちで睨みつける。態度はむしろ悪くなっている。
 『兄さん』の妹を装う猫被りが無くなったので。

(→)
(395) 2021/05/03(Mon) 20:35:26

【人】 兎系 ニア

>>390 >>395 メレフ

「それにしても、AIが修正されて良かったわ。
 『負け』は、勝手に脱落したわたしのせいでもあるから」
 
ロール
 
バグ

 役割も欠陥も取り除かれ、明瞭になった思考で振り返って。

 少女はここでの(自分が観測した範囲の)出来事も、
 現実のこともはっきりと思い出しているタイプのプレイヤーだ。

「それであんたたちまで繰り返すことになっていたら、
 流石に寝覚めが悪かったもの。

 ――と、言って伝わるのかしら」
(396) 2021/05/03(Mon) 20:42:02

【人】 尸解仙 キファ

>>367 ハマル

「何、おまえに海を見せたかっただけだ」

 恰好を付けた。
 半分ほんとうで、半分嘘。

 最初は、ただの気紛れだった。
 でも、この激動の数日間を過ごすうちに、
 いつしか絶対に違えたくない約束になった。

 年甲斐もなくびしょ濡れになった民族服を
 つまみあげながら、笑う。

「暫く遊んで行くか」

 →
(397) 2021/05/03(Mon) 20:42:03

【人】 『絶対生きる』 カウス

>>314 ルヘナ
「うん、ずっと入院してて。
 手術したとこと思うから、また暫く入院。
 ……でもそっか。携帯ゲーム……」

少年の手術費は無料ではない。
それを理解していたからこそ少年は、
両親にものを強請らなかったと思い出す。

本当は、少し憧れていた。
同年代の子供の遊ぶ、『ゲーム』というものに。

「俺も楽しみ、かも。
 アンタが俺が楽しめるよう、俺のために選ぶんだろ。
 それで楽しくなかった時、
 どんな皮肉言ってやろっかな」

少年は素直じゃない。
あなたの前では顕著なそれこそ、少年の自然体である。
しかし楽しげに、少年は笑う。
その態度こそ本心であることを誤魔化しもせずに。

少年たちは語らい続ける。
これからのこと、趣味のこと。
『未来』のことを、語らい続けた。
(398) 2021/05/03(Mon) 20:57:38

【人】 尸解仙 キファ

>>367 ハマル

 ──それから二日ほど、海沿いの街に滞在した。
 海岸の朝日は格別で、頑張って早起きして見に行った。
 貝殻を集め、ハマルにネックレスを作って貰ったりもした。

 それから来た時と同じように、
 時間をかけてレムノスの街に戻る。
 何もかもから解放された、きままな旅だった。

 帰ってきたレムノスの街は変わらず賑やかだった。
 けれど以前より、少しだけ寂しかった。

 件のアナウンスから数日が経過していたから。
 もう既に、帰ってしまった旅人も居たのかもしれない。

 →
(399) 2021/05/03(Mon) 20:57:52