客 葉月は、メモを貼った。 (a4) 2023/03/07(Tue) 1:46:47 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a5) 2023/03/07(Tue) 1:47:02 |
【人】 客 葉月『俳優、高野景斗の新たなる生き様。ラジオ公開録音完全レポート』 『20◯◯年◯月◯日。(任意のハコ)にて行われたラジオの公開録音。番組側の想定を遥かに上回る数のリスナーが押し寄せたその場所で、高野景斗はいつもと同じ穏やかな笑みを浮かべていた』 『スタッフとの信頼関係が伺えるアイドリングトーク。その最中、会場へ足を運んでくれたファンに向けて感じ入ったような表情を浮かべる姿も』>>2:175 『番組宛に届いたお便りを読み上げる中、ファンから届いた愛ある“死亡説”弄りにツッコミを入れる一幕もあった。 何処にいても彼を“みつける”ファンとその想いに応える彼の姿は、さながら息の合った恋人同士のようだ』>>2:177 『そしてお馴染み、サウンドドラマのコーナー。 ゲストの◯◯(大物俳優)やリスナーに弄られながらもやり切る姿に、等身大の彼の表情を垣間見た』>>2:180 (19) 2023/03/07(Tue) 2:12:32 |
【人】 客 葉月[見れば、SNSのエンタメニュース欄では結構な上位に来ている。 ということはPV数も結構いい感じなのだろう。通りでクライアントからのメールも好感触だったわけだ。 多分だいたいステージ写真に写っているやつの顔のおかげかもしれないけど、そこは都合よく無視しよう。 俺の仕事が評価されたぜ。やったぜ。 今日は仕事も早く終わりそうだし、あの店にも行けるだろう。 この記事を読んでくれた人も、もしかしたらいるだろうか**] (21) 2023/03/07(Tue) 2:13:36 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a6) 2023/03/07(Tue) 2:17:43 |
【人】 客 葉月-回想/ゲイザーちゃんが帰ってきた日- [突然だが、俺には金がある。なんせ社会人なので。 ……すみませんちょっと見栄を張りました。高所得ではないので実際そんなないです。 ただ社会人かつ20代後半一人暮らしなので、自分の稼いだお金を自分の責任の範囲で自由に使えるってだけ。 だからこの店にも俺は毎日通える。 勿論そのぶんだけ財布は軽量化していってるけど。予定していたPCの買い替えがちょっと遠のいてるけど気にしないぜ。 俺は従業員じゃないからゲイザーちゃんからのメッセージを受信していない。>>2:562 だからあの日の翌日、会えたら何を言うか頭をぐるぐる巡らせながらドアを開いた俺は盛大に空振りしただろう。 そして、その次の日だ] (72) 2023/03/07(Tue) 12:09:04 |
【人】 客 葉月今日のおすすめなに?黒板見るの忘れてたわ、お任せしてもいい? [言ってから、やばいこれ会えるか気になって黒板見るの忘れてたってバレるかな????なんて一瞬焦ったけどもう遅い。 それに、] (……まあいいか、バレても) [そんなふうにも思うので。 ともあれ、それが俺にとってのゲイザーちゃんとの再会だったか**] (75) 2023/03/07(Tue) 12:10:07 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a16) 2023/03/07(Tue) 12:14:49 |
【人】 客 葉月-回想/ゲイザーちゃんとの再会、そして- [振り返ったゲイザーちゃんの唇が、俺の名前を呼びかける。 ほんの一瞬、その唇が迷うように動いたように見えた。>>97 耳に届いたのはいつものゲイザーちゃんの声。 明るくて優しい、お店を照らすライトのような声だ] おー、よかった。さすがスーパーゲイザーちゃんだな。 ……ゲイザーちゃんにおかえりって言えるの、なんか不思議なかんじ。 [しみじみとした表情で言葉を紡ぐゲイザーちゃんの姿になんとなく気恥ずかしくなって、ぽりぽりと頬を掻いた。 カウンター席に腰掛ける。 「お任せで作っちゃいますね〜」と明るい声で言うゲイザーちゃんの姿はいつもと変わらない。>>99 ──多分色々バレてるんだろうな、と思う。 俺は隠すのが下手くそだ。なんせ全部顔や態度に出てしまうから] (148) 2023/03/07(Tue) 18:14:05 |
【人】 客 葉月うんまあ……。 [俺は同業者と違って、美味いものを食べると語彙力がなくなってしまうのだ。 頬っぺたをゆるゆるにしながら、忙しなく料理を口に運んでゆく。 そうして、ゲイザーちゃんとの再会は恙なく終わった。 ……の、だけれど] (150) 2023/03/07(Tue) 18:14:56 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a26) 2023/03/07(Tue) 18:22:11 |
【人】 客 葉月……お前はなんでそう、こっぱずかしいことをさあ……。 [なんて言いながら、耳まで真っ赤になってることを弄られたりするんだろうな。 お前そのとき言葉には気をつけろよ。多分そのとき俺は] (こいつの会計、今日全部俺が持ってやってもいいかな……) [って気分になってるだろうから、そこはちゃんと] 「流石佑一かっこいい! 長男は佑一しかいない! 」[って言うんだぞ。そこはお前次第だからな] (163) 2023/03/07(Tue) 19:22:17 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a28) 2023/03/07(Tue) 19:30:54 |
【人】 客 葉月-現在の話- [俺がそのドアを開けたとき。 そこには二人がいた。瑛斗と、ゲイザーちゃん。 この店で出来た大事な友達と、この店で出来た──、] 「……そんなハヅキん、なんだもの。 私は、あの人と付き合っちゃいけない」 [心臓に、刃を突き立てられた気分だった。 空いた穴から、どくどくと血が流れてゆく。 何かがうしなわれていくような、感覚。 ──けれど、不思議と痛みはない。 薄々分かっていたことだ。 あの子の表情を変えられたことが、俺はなかった。 いつだってあの子は笑っている。店の中、柔らかなライトに包まれて。 一度きり。泣いていると分かっていても、俺はそれを拭いに行けなかったのだから] (173) 2023/03/07(Tue) 20:02:44 |
【人】 客 葉月(──瑛斗は、友達だ。 あいつはなにも悪くない。悪いことなんかしてない。 あいつはきっと、俺の気持ちにも気付いてたから。 サポートしてくれてたんだ、それで、) [走っている最中、もしかしたら誰かとすれ違っていたかもしれない。 けれど俺は気付く余裕もなかった。 立ち止まる。ここはどこだろう? 耳鳴りがうるさい。頭が痛い。 ──消えたと思っていた汚いものが、いっぺんに噴き出してきた。そんな気持ちだった] (175) 2023/03/07(Tue) 20:03:47 |
【人】 客 葉月(いや、ほんとは消えてなんかなかったのかもな) [口元に笑みが浮かぶ。 それは自分を嘲る笑みだった。 だって人は、そんなに簡単に変われない。 そんなの、とっくに分かっていたことじゃないか**] (176) 2023/03/07(Tue) 20:04:06 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a34) 2023/03/07(Tue) 20:06:37 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a35) 2023/03/07(Tue) 20:06:56 |
【人】 客 葉月[俺に勇気をくれた彼女の声すら、今は遠く届かない>>186。 身につけたもの、この場所で得たものを全て落としながら走ってる気分だった。 ──そんな中でも、奴の声が耳に届いたのは>>195。 きっとその声を最近、あの店じゃない場所でたくさん聞いたからかもしれない。>>135 テープ起こしの最中、ICレコーダーから聞こえてきたのと同じ声。 いや、今はちょっと息が上がっているだろうか] ……高野、さん。 [名前を呼ぶ、あの取材のときと同じように] 変われたと思ってたら全然変われてなかった……それに気付いたときって、どうしたらいいんでしょうか。 [そんなことを急に聞いたって、相手は困るだろう──そんな理性の声すら今は遠い。 泣き腫らした真っ赤な瞳を相手に向ける。カッコつける余裕なんて消え失せた、子どものような顔で**] (209) 2023/03/07(Tue) 20:55:22 |
【人】 客 葉月-回想/そういえば、の話- [アリスブルーの制服を、俺は見たことがある。 ゲイザーちゃんが飛び出して行った次の日から、昨日までの間の何処か。 オレンジの制服を探したその先で、その優しい青色が目に飛び込んできたのだ] え、……大河くん? [驚いてつい大きめの声を出してしまったのを覚えている。 遠い記憶の中の少年が大人になって目の前に現れたと思ったら、いつの間にか行きつけの店の店員になっていた。時の流れ、あまりにも速すぎる。 カウンター席に座って、彼とはどれだけ話せただろうか。 たとえば、住むところを探していることとか。>>169 もしそんな話が聞けたなら。 俺はきっと、自分の家のだだっ広いシステムキッチンのことを思い出しただろう。 けれど、] (218) 2023/03/07(Tue) 21:15:18 |
【人】 客 葉月(いや流石に……友達ならまだしも、昨日今日会った他人にそんなこと言われても困るだけだよな……。 こっちが勝手に、彼のおばあさんに対して恩義感じてるだけなわけで。 いやでも……うーん……) [なんて。俺の数ある悪いところの一つである優柔不断さを遺憾なく発揮して。 結局その日は何も言い出せないまま、 「ごちそうさま、また来るね」で終わっただろう。 ──そう、恙なく入店できたそのときに彼が店の中にいたならば。 一応話だけでも持ちかけてみようと、そう思っていたのだった。 今となっては、全てが遠い昔のことのように思えるけれど**] (220) 2023/03/07(Tue) 21:15:57 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a38) 2023/03/07(Tue) 21:23:59 |
【人】 客 葉月……まさか、あんたにそんなこと言ってもらえるとはなあ。 [泣き腫らした目のまま笑う。 けれどそれは、さっきみたいな自嘲の笑みではなかった] 好きに……なれたんだけどなあ、自分のこと。 それは間違いじゃない、はずなんだ。 あの店と、そこで出会った人たちのおかげでさ。 ようやく自分のこと、認められた気がしたんだよ。 [だけど。 勧められたコーヒーに口をつける。……苦い。 よく見ればそれはブラックコーヒーだった。 テーブルの上に角砂糖が置いてあるなら、手を伸ばしてそれを二つほど入れようか。 俺がこいつを飲むのは、眠気覚ましかカッコつけたいときのどっちかだけだ] (237) 2023/03/07(Tue) 22:02:05 |
【人】 客 葉月さっき見た光景でさ。 俺の好きな人が、俺の友達に告白してたんだ。 それを見て……俺はその、友達に対して。 ──「狡い」って、思っちゃったんだよ。 あいつ絶対そんなつもりないのに。あいつは何も悪いことしてないのにさ。 もうだめだ、俺あいつに顔向け出来ない。 せっかく友達になれたのに。 [コーヒーのカップに大粒の涙が落ちる。 ああくそ、しょっぱくなっちゃうじゃんか。 カップの中の黒い液体。そこに映る表情はひどく不細工だ。 腫れぼったい目。赤くなった頬] (238) 2023/03/07(Tue) 22:02:33 |
【人】 客 葉月……自分のこと、好きになりたいなあ……。 [絞り出した言葉は、だいぶ情けなかっただろう。 それでも、彼は穏やかな表情でこちらを見てくれていた。 そんな彼の姿を見て、] (239) 2023/03/07(Tue) 22:02:54 |
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