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【墓】 瑞野 那岐[あとで、という声を合図に。 指が、歯が、痛みを伴った刺激を送る。強く。 膨れ上がった乳頭に歯を立てられて、押し潰され。 何度も啼かされた場所を、長い指が意図的に同じ場所を 何度も叩いて、内側の膨らみを押し上げる。] ……んぁッ、 ……ぁぅ、……ッ、は、 あっ、いっしょに、ッ、 や、 だッ……ぅぁ、っ、 ンっ、 ……は、ぅッ、……[指が押し上げる度に声が腹から押し出されるみたいに、 甘やかな声が零れ、溢れ。 いやだと言っても、止まることはなく。 後孔で指を締め付けたら、前も大きな手が包み込んで。 擦り上げて、熱を呼び覚ます。 胸も、後ろも、前も、同時に責め立てたら、 堪えきれるはずも、なくて。] (+111) 2023/03/27(Mon) 21:26:47 |
【墓】 瑞野 那岐[暫く腿の上から動けなくて、彼が身体を抱いて。 並べられた布団の一つに身体を横たえられた。 未だに引かない熱波と、快感の痺れを引きずったまま。 とっくに意味を成していないパンツを下着ごと引き抜かれる。 旅館独特の香にも似た香りのする布団の上で、 ぼうっと彼の所作を眺めていれば、 獣のように、避妊具のパッケージを引きちぎる姿に。 余裕のなさを感じつつ。 影が自身の身体に覆い被さる。 遠回しじゃない直接的な物言いに、心臓が跳ねて。] ……ん、いれて、 [布団の上から両手を伸ばして、彼を迎え入れる。 此方も獣のように、直接的に彼を求め。*] (+112) 2023/03/27(Mon) 21:28:17 |
【墓】 瑞野 那岐[どちらも気持ちいいと覚え込ませたのは彼。 抵抗も虚しく空を切り、どこもかしこも可愛がられて。 達した後も、わざわざ見せつけるように、 迸りを滴らせて羞恥を煽る。 達したこともまるで悪いことをしたみたいに、聞こえて。 滲んだ視界に更に水膜が張ってしまう。 堪えきれなかったのは、性急に煽った彼のはずなのに。 一人だけ、責め立てるような気持ちになって、 手の甲で顔を隠し、震えてしまうのは。 まだ消えない快楽を逃がすのも理由の一つだけど。 もう一つは、被虐心を突付かれて、というのもある。] (+119) 2023/03/28(Tue) 1:41:03 |
【墓】 瑞野 那岐[布団の上で、胸を上下させて呼吸を紡ぎ、 落ち着くまで、どれだけ時間がかかっただろう。 指を締め付けていた窄まりが、まだ微かに収縮していて、 空気を飲み込むみたいに、息をしているような。 ぼうっと熱に浮かれた思考を巡らせ、彼を見れば。 自身の昂りを自らの手で育てていただろうか。 手伝ってあげたい、けれど。 一度横たえてしまった身体を起こすには、 達した後の気だるさではすぐに反応も返せないまま。 それも時間に置き換えてみれば、 大した時間はかからかなかっただろう。 覆い被さってくる彼に手を伸ばして、誘い。 布団に転がったまま、少し片膝を立てれば、 下から掬い上げるみたいに彼の陰嚢を持ち上げた。] (+120) 2023/03/28(Tue) 1:42:39 |
【墓】 瑞野 那岐[そんな悪戯はすぐに脚を開かれて、反故にされただろう。 指でさんざん犯された後孔に、刀身を充てがわれ、 一息に、最奥まで貫かれて。] ぅ、アッ ……、 く っ……、[思わず唸るような声を洩らして、ギリ、と背に爪を立てた。 何度受け入れたとしても、最初の圧迫感は相当なもの。 お腹を押し上げられる苦しさを、逃すように、 は、は、と動物のように息を重ねて、吐き出そうと、 するのに。 落ち着かせる間もなく、ずる、と引き抜かれていく。] ……ぁ、ッ …… ? ンッ、 ぁぅッ、! ……ぁっ、まっ、て あ 、ぁッ、 く、ぅッ、……んッ、[引き抜かれたとおもったらまた、突き入れられ。] (+121) 2023/03/28(Tue) 1:43:18 |
【墓】 瑞野 那岐[突き上げられる度に、声が、跳ねる。 手の跡がついてしまうんじゃないかってぐらい。 力強く腰元を掴まれて、引き寄せられ、 ばつん、と腰がぶつかる音が響く。 達したばかりの身体が、すぐに熱されていく。 すっかり彼を受け入れることを覚えた奥が、 突き入れられる度に、うねり、肉に絡みついて、悦び。] ……あ、ッ、……けい、とっ、さ……、 [心がついていかないまま身体だけ高められていく。 こわい、と縋るみたいに背に回した腕で身体を引き寄せ。 はふ、と合間に吐息を洩らしても、また喘ぎに乱されて。 彼が腰を打ち付ける度に、彼の腹筋で肉棒が擦れ、 緩やかにまた勃ち上がっていく。 イッたばっかりなのに、苦しい。 苦しいのに、気持ちよくて、つらい。 苦しさを与える人が、同時に快楽も与えて。 くらくらと目眩がしそうで、縋る腕に力が籠もる。*] (+122) 2023/03/28(Tue) 1:43:42 |
【墓】 瑞野 那岐[深く奥で繋がれば、自然、彼との距離も縮む。 ぴったりと隙間なく埋め込まれた刀身が、 息づくように育って、内部を抉りたて、 頭同士がぶつかりそうになるくらい、寄って。 間近で彼の焦れったそうな声が聞こえる。 情欲と余裕の浮かぶその音に、熱い吐息を散らして。 腰を引き寄せられ、更に奥目掛けて進もうとするのに、 や、と腰が引けそうになってそれを制される。 ぽたり、と肌に落ちたもの。 汗かと思えば、それは涙だったから。] ……っ、 [少し動揺してしまう。泣いている理由が分からなくて。 此方も余裕などあるわけないのに。] (+128) 2023/03/28(Tue) 13:31:22 |
【墓】 瑞野 那岐[背に回した手を持ち上げて、優しく頬に触れる。 体位が向き合うような形で良かったと思う。 後ろを向いていたら、きっと気づけなかったから。 指の腹で彼の頬を撫で、目尻まで。 泣かないで、とは言わない。 泣きたいのなら、泣けばいい。 理由は分からずとも、受け止められるから。 片手は背を引き寄せたまま、名を呼ぶ声に頷いて。] ……は、ぅ、……ンッ、 んっ ぁ、ッ…… ぁ、 はッ……、 [添える力を篭めて、彼の身体を引き寄せて。 ぎゅう、と縋る。 ぐちゅぐちゅと混ざり合う音が卑猥で、 下肢が熱に犯されて、感覚がなくなっていくように熱くて。] (+129) 2023/03/28(Tue) 13:31:46 |
【墓】 瑞野 那岐[前髪が絡み合って、身体を揺すられる度にぱさぱさと跳ねる。 熱の籠もった息が互いの顔の間に吐き出され、 どちらともなく唇を寄せれば、ちょん、と当たって。 足りなくなって、ちゅうと吸い付いて、絡め合い。] ……ぁ、ンッ……、 ふ 、ん、ッ……、 ンぅッ、…… [喘ぎを唇に吸い込まれ、彼の口腔の中で零す。 ぶる、とまた襲い来る前兆に身体が震え、 ぞくぞくと腰元から駆け上がってくる波に堪え、 一瞬だけ、離れた唇の隙間。 求めるみたいに、名前を呼ばれたら。] …… っぷぁ 、 ……ぁ、ッンッ[唇を離して、酸素を求め。快感に飲まれていく。 たった一言、それが引き金になるみたいに。] (+130) 2023/03/28(Tue) 13:32:18 |
【墓】 瑞野 那岐[這い上がってくる快楽が、お腹の辺りで溜まる。 甘い刺激は背筋も駆け抜けて、首裏まで。 苦しそうに彼が息を詰め、腰を打ち付ける音が、 一際激しく、ばつんと響いたら。 押し付けるみたいに腰を擦り付けられて、彼が小さく呻く。 薄膜で覆われた中で吐き出されるもの。 直接感じることは出来ないけれど、確かに。 彼の熱を感じたような、気がして。] ……ッ、 ……ぁッ、ンンッ……、 ひ、ぅッ……、ッ… ――――、ッ! [どくんと心臓が波打って、それが決定打。 彼に少し遅れるように熱がぶわりと広がっていく感覚。 肩に縋り、背を丸めてぎゅうとしがみついたなら、 ビクンッ、と腰が震え、ぱたっ、彼の腹に白を零して。] (+131) 2023/03/28(Tue) 13:33:01 |
【墓】 瑞野 那岐[腹の中で、彼のものを感じながら一緒に果てて。 萎えたものを、きゅうきゅうと締めつける。 達した余韻がなかなか抜けたくて、しがみついたまま。 肩で何度も荒いだ息を納めるみたいに息をして。] ンッ、……っは、……ぁ、 [ずる、と引き抜かれるのすら刺激になってつらい。 どちらも言葉を発せないまま、呼吸音だけが室内に響く。 自身の身体に覆い被さるように、 彼の重みが掛かったことに。 靄がかった頭の中で、受け止めて抱きとめて。 汗の滲んだ髪に、額を擦りつけて、甘え。 火照った身体が暫く落ち着くまで、そうしていただろう。*] (+132) 2023/03/28(Tue) 13:33:27 |
【墓】 瑞野 那岐[達して放心するみたいに、呼吸を繰り返していれば。 寄り掛かっていた重みがふと、消えて。 抱き返すように回された両腕に支えられ、 身体を持ち上げられてしまう。 くるりと、場所が入れ替わって彼の上に乗せられて。] ……っ、 [見下ろす形になれば、抱き抱えられるみたいになって、 彼の髪が、布団にふわりと広がった。 互いに下半身だけを取り去って、上の着衣は残った状態。 汗を含んだそれが少し重く、くしゃりと服に皺が寄っている。 上を脱ぐ暇もないくらい、性急に求め合ったことに。 今更少し、羞恥が襲ってきて、目を伏せた。] (+139) 2023/03/28(Tue) 18:25:38 |
【墓】 瑞野 那岐ッ、 ん へいき、[ふる、と首を揺らして大丈夫だと伝える。 緩やかに腰を撫でる手が、くすぐったくて、 もじ、と逃げるように腰が揺れたら、 返って、下肢同士を擦り付けるみたいになってしまう。 耳元に落ちる謝罪を聞いたなら、瞬いて。 え、と小さな声を漏らしてしまった。 普段に増して性急で激しかった理由を聞かされて、 その理由が自分の一言だったと聞けば、 面映ゆいような、くすぐったいような。] ……はは、 [それ以上に愛しいと思う気持ちが込み上げて。 荒いだ息の隙間に笑って、こつんと額を寄せ合った。] (+140) 2023/03/28(Tue) 18:26:06 |
【墓】 瑞野 那岐[布団の上で少し睦み合って、熱を冷まして。 名残惜しさを少し残して、離れ、起き上がる。] うん、……服も洗わないと、な。 [彼の衣服を汚した白濁も落とさなければ乾いてしまう。 渡された冷茶を喉元に流し込んで、一息ついて。 部屋に散らばった衣服を拾い上げていく。 寝乱れた布団は、今は見なかったことにしよう。 脱衣所に入れば、湯の匂いが一気に強まった。 彼が引き戸を開ければ、かけ流しの音が耳に響く。 脱いだパンツと下着を籠に放り込んで。 パーカーとシャツを一気に脱いで、その上に落とす。] (+141) 2023/03/28(Tue) 18:26:58 |
【墓】 瑞野 那岐内風呂と、露天がありますね。 ……露天でいいですか? [個室の露天であれば、瑕を気にすることもないけれど。 聞いてしまうのは癖のようなもの。 横から覗き込むようにして扉の向こうを見れば、 どちらも二人で入っても、 十分に足が伸ばせそうな程広い。 ひとまずは、汚れた身体を洗い流すために、 洗い場へと向かって。*] (+142) 2023/03/28(Tue) 18:27:18 |
【墓】 瑞野 那岐[到底男に向けられるはずではない台詞が並んで、 くすくすと肩を揺らして笑う。 彼の言う通り、エロくて可愛いというのなら、 そうした責任は彼自身にある。 それはおいおい彼本人に面倒を見てもらうとして。 彼の言う堪えの効かなかった愛情を受けても、 感じる身体になってしまったのは、本当。 今まで届かなかった箇所に、届いた先端の形を 思い出して、ぞく、と一瞬身を震わせたことには、 どうか、気づかないで欲しい。 (+146) 2023/03/28(Tue) 22:00:10 |
【墓】 瑞野 那岐[シャツを脱いだ彼の背に目をやれば、 思い切り爪を立ててしまった、痕が赤く残っていた。 痕を残すことに気を回す余裕もなく、 縋りついてしまったことに、仄かに頬を染めて、 俯いてしまえば、自身の脇腹の辺りにもしっかりと、 赤く、彼の掌の形が残っていただろうか。 はっきりと手の大きさが分かる形。 ぶわ 、と顔に血が集まって赤面してしまう。痕を残さないようにと前日あれほど気をつけて、 付けられた後もようやく色が見えなくなる程、 薄くなっていたというのに、これでは。 大浴場になんてとてもいける気がしない。 神田さんに見られたら、とてもじゃないが、 まともな顔をできる気もしない。] (+147) 2023/03/28(Tue) 22:00:33 |
【墓】 瑞野 那岐[一人、照れてしまったことに口元を隠しながら、 備え付けの腰掛けに腰を下ろして、 シャワーを頭から浴びて、頭を冷やす。 少し熱めに設定された湯が気持ちいい。 ボディソープを泡立てて、持っていたタオルで 身体を泡に塗れさせていく。 彼の方はといえば、先に湯船に浸かっている様子。 大きな風呂を選ぶ、彼のこと。 もともと長風呂の質なのだろう。 湯の温かさに溢れる声を聞きながら、 身体を綺麗に洗い流して、今度は髪へ。] ……少し、伸びてきたな。 [つんと、自分の前髪を引っ張って、 目許にかかった髪を垂らせば、眼に掛かるほど。] (+148) 2023/03/28(Tue) 22:00:48 |
【墓】 瑞野 那岐[ヘアゴムで纏められる彼ほど長くはないけれど。 仕事柄、長すぎると抜け毛が気になってしまうし。 旅行から戻れば、切りに行こうか。 なんて、考えながら備え付けのシャンプーで洗い、 コンディショナーで湿らせていく。 最近の旅館は、何も持たずに来ても、 備え付けのアメニティがあるから便利だ。 短い髪に洗う時間はそれほど掛からない。 手短に洗って、シャワーで泡を流して。] ………………、 [先程身体を洗っていた時に、軽く流しただけの、 臀部の奥。彼を受け入れた場所がまだ残っている。] (+149) 2023/03/28(Tue) 22:01:03 |
【墓】 瑞野 那岐[ちら、と視線を彼の方に流しやり、 露天風呂にくつろいで意識が取られている内にと、 指を沈ませて、息を詰め。] ……ッ、 ん ……[細く息を吐き出して、ぬちゅ、と指を何度か往復させる。 身体が細かく震えるのは、どうしても仕方がない。 中に直接吐き出された訳じゃないから、 掻き出すものは、少ないけれど。 感づかれないように、静かに息をひそめ、身を丸めた。*] (+150) 2023/03/28(Tue) 22:01:29 |
【墓】 瑞野 那岐[かけ流しの湯の音が大きくて良かったのは、 こちらも同じこと。] …… ふ、ぅ ッ、……[小さく洩らしたあえかな声は、 そちらまではきっと届かない。背を向けているから、尚更。 それでも、大浴場ほどじゃない広さだから、 何をしているかは、視力の悪い俺よりもきっと、 はっきり見て取れてしまうだろう。 洗い流したばかりの肌に、しとりと汗を浮かばせて。 掻き出す指を窄まりが、きゅん、と締め付ける。 その度に、ぴくん、と腰を揺らめかせ。 は、と甘い息を、そっと吐き出して。] (+154) 2023/03/28(Tue) 23:02:32 |
【墓】 瑞野 那岐[ぱた、と石造りの床に水分を滴らせ、 ぬめりが取れたら、指を引き抜いていく。] …………は、ぁ……ッ、 [彼の指から快楽を拾えても、自分の指では彼ほど拾えない。 洗い流すだけだから、それで良かったのだけど。 今日は、いつもより届かない奥まで貫かれたから、 指じゃ届かない場所が、少し寂しい。 ほぅ、と名残惜しげに甘やかな吐息を洩らした横顔を、 しっかりと見られていたとは気づけないまま。 また上がってしまった熱を冷ますように、 少し温度を下げたシャワーを頭から被って。] (+155) 2023/03/28(Tue) 23:02:56 |
【墓】 瑞野 那岐[ぷるぷると子犬のように髪から滴り落ちてくる水を、 払い除けてから、両手で前髪を掻き上げて後ろに流した。 額を顕にすれば、夜風が顔を撫でる。] 露天だから、ちょっと涼しいですね。 湯船に浸からないと、寒いかも。 [季節はまだ夏というにはかなり早い頃。 夜はまだ少し肌寒いけれど、身を屈めて露天に指先を 浸せば、少し熱めに設定された湯が心地良い。 先程致していたことを微塵も感じさせない装いで、 笑いかけて、肌にかけ湯をしたら、 ゆっくりとお湯に身を浸して隣に並ぶ。] ……は、……気持ちい……、 [満たされた溜息を零して、ぱしゃりと肩口に湯をかける。 人目を気にしないでいい、貸し切りの露天風呂。 贅沢な休日に顔は、綻んで。] (+156) 2023/03/28(Tue) 23:03:29 |
【墓】 瑞野 那岐景斗さんって、結構お風呂好きですよね。 どうです? ここは。 ……満足? [伸ばした足を足首で組むようにしても、 誰の迷惑にもならない。 両手を伸ばして組み合わせ、ぐ、と伸びを入れて。 隣で先に楽しんでいた彼に、感想を求め。*] (+157) 2023/03/28(Tue) 23:03:44 |
【墓】 瑞野 那岐[もし手伝う?なんて言われていたら、 見られていたことに気づいてそれどころじゃ、 済まされなかったと思う。 普段、彼の部屋で身体を交えた時も、 事後処理と称して、彼に手伝ってもらう時もあるけれど、 それはそれでなかなか、羞恥と共に、 収まった熱を引き戻されてしまうので。 困ると同時に、 淫らな自分を自覚して埋まりたくなるのだけど。 それは彼の預かり知らぬところ。] (+162) 2023/03/29(Wed) 0:33:11 |
【墓】 瑞野 那岐[軽く汗を流したからか、時間も置いたからか。 酒気は少し散ったような気がする。 ほわほわとしていた熱は今はない。 それでもいつもより機嫌がいいことは変わらないけれど。 先にシャワーを浴びたのは、 身体に纏わりついているような残滓を、 逃したかったことが一つ。 自身で意識的にオンオフを切り替えている訳では、 ないのだけれど、少し冷静になった頭が、 普段どおりの会話を引き出していくのは、 何度か彼とこんな夜を過ごした経験も、 役立っているのかもしれない。 初めて朝を迎えた日は、とても。 顔を見れるような状態でもなかったし、 腰も、今以上に硬い身体に酷使をしていたので。 少しストレッチを入念にするようになったとか、 股関節が柔らかくなったような気がするのは、 少なからず、彼も影響していると、思う。 (+163) 2023/03/29(Wed) 0:33:50 |
【墓】 瑞野 那岐[そんな普段の口振りが、彼の弱点を突いていると 気づけるほどまで、察しはよくないから。 ちゃぷん、と湯を鳴らして、温泉を楽しんでいた。 山は気温の寒暖が激しいのだったか。 バイクで遠出をする経験のある彼ならそこは詳しいだろう。] ああ、なるほど。 だから、冷えるのかな。 [納得して、涼もうという声には笑って。 「湯当たりしないでくださいね」と一言添えて。 最高という評価の高い回答を聞いて目を細めた。 元の風呂好きもあるし、 初めての旅行という点を差し引いても、 緑が望める山間を露天に浸かりながら眺められる贅沢。 そこに、自身も居ることを含まれているなら、この上ない。] (+164) 2023/03/29(Wed) 0:34:08 |
【墓】 瑞野 那岐「少しずれた位置、彼の頭が湯に沈んでいく。 並ぶと少しだけ高い位置にあった彼の頭が、 自分よりも低くなって、肩に彼の髪が張り付いた。 重みはそう感じない。 半年に一回、なら、休みも取れるだろうか。 スケジュールを調整すれば、なんとか。 連休は二日、長くて三日。 長い遠出をしなければ、難しい話ではない。 いちごを好きになったという声に声を立てて笑って。] そうですね、また来ましょう。 今度は、バイクででも。 [また長袖が必要になった季節に、 バイクで冷やされた身体を、温めに温泉に来るのも。 それは、また違った楽しみに巡り会えるだろうから。] (+165) 2023/03/29(Wed) 0:34:28 |
【墓】 瑞野 那岐[こつ、と凭せ掛けられた頭に頭をぶつけて、 少し先の「約束」をまた一つ、重ねる。 あの日以来、彼は約束を破ったことはない。 どんな小さな約束でも。 気にはしていないけれど、 そう気にかけてくれていることが、嬉しいから。 それ以上に、彼と過ごせる先の未来の話を、 共有できることのほうが、満たされる。] ……、ッ、 [不意にお湯が動いて、彼の手が脇腹に添えられる。 お湯の方が熱いだろうに、 しっかりと掌は、肌に感触を訴えるから。 撫でる訳でもなく、当てられるだけなのに。 か細く、息を詰めてしまった。] (+166) 2023/03/29(Wed) 0:34:58 |
【墓】 瑞野 那岐[ただの甘えたいだけの戯れの延長上、だと思う。 だから、小さく身動いで。 濡れた髪が肩から離れ、顎先に口づけられて。 ン、とくすぐったさに首を竦める。] ……景、斗さ、……ん [湯船の中、腰元に当てられた手に自身の手を重ね。 様子を窺うように、隣の彼の瞳を覗く。*] (+167) 2023/03/29(Wed) 0:35:12 |
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