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人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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視点:人

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【人】 和菓子屋 稲庭

ありがとうございますぅ。
お待ちしておりますぅ。


[狐面のお客様は、どうやらウサギ屋の和菓子を気に入ってくれたらしい。売り切れでがっかりさせないよう、団子を取り置きしておこうとうさぎ堂の娘は決めた。

掌に落とされたウサギの折り紙細工。
紺色のそれが可愛くて、お客様が帰ったあと、そっとエプロンのポケットに入れたのだ。**]
(38) 2022/09/30(Fri) 15:20:55

【人】 澤邑


[ 最初は上機嫌で散歩に出かけたこゆきに後ろめたさを感じてしまう。箱に詰めようとしたところで流石に普段と違うと気づかれ、心の準備になるかなとこゆきに不意打ちよりマシだとか諦念の気持ちに。ぐにゃぐにゃと柔らかく肝心なとこでは突っ張って中に入ろうとしないから難儀したのは確か。

 去り際にこゆきが一度高くないて>>31それが耳に残るのはこれから何をされるのか人間だけが知っているからだろう。動物が養われたまま子供を産んでは賄いきれず、だから増えないように生殖能力を奪う。今後のこゆきの身体を思ってのことであるが結局は人間の為でもある。回りくどい事を考えているが、必要なことと思っているから、ただの感傷だ。
 大義とかなんかではなく、ただ腹に刃を入れるのが可哀想という方が大きい気もする。殆ど事故も起きない安全が確立されている処置とも聞くから心配もいらないはず。*]

[ 翌日、雨の中迎えに行くと連絡をして、今日ですか?と困惑されたのは雨のせいだろう。それでもまだ外には人の通りもちらほらあったし、先延ばしてはこゆきが寂しがってしまうとは飼い主の欲目。

 既に雨に当たってびしょ濡れの自分を厭わず看護師が迎えてくれ、中でこゆきを手渡してくれた。飼い主が現れて少しは喜んでくれるかと思いきや反応は鈍く起き上がろうともしないで尻尾を不機嫌そうに揺らしていた。*]
(39) 2022/09/30(Fri) 15:46:03

【人】 澤邑

─帰り道・美濃─

[ >>36猫を入れた箱を腹に抱え、前傾姿勢で雨の中を進んでいたところ、同じように雨の中に佇む姿を見つけ、それが面をつけていたから幻想的な思いがした。

 和菓子屋の近くで見かけたから>>14あそこの娘さんもこの時期は面をしていたから、流行りものなのかもしれないと、実際は的外れかもしれない納得をする。]

 酷い雨ですね。
 猫を迎えに行ってきた帰りで
 気をつけて

[ この辺りの人間なら大体見知っているのだが、お面をつけているからそれもわからない。何となく腹に抱えている荷物を気にされるかなと、言い訳めいた事を添えてペコリと頭を下げる。*]
(40) 2022/09/30(Fri) 15:47:54

【人】 澤邑


 辛かったね

[ それから自宅に戻り、身繕いを済ませすっかり濡れたとこは無くなって、こゆきの箱を開ければ、嫌な匂いがする。箱の片隅に糞が落ちていて眉を顰めたのはこゆきを慮ってだ。
 綺麗好きで体が汚れる事を極端に嫌う生き物が、こうして粗相しているというのは異常な事だ。すぐに抱えて箱から出し、体が汚れていないか検分して。移動中にしたものではないのか転がって彼女?を汚してはいなかった。着いてからしたのなら不機嫌の表明なんだろうか。

 こゆきが綺麗だと確認したら部屋に放して箱を綺麗にした。当分はまた物置にしまっておくことになる。]

 ごめんねって

[ その日はずっと機嫌が悪くて、おいでと招いても近づいてこないし、距離を置いて蹲っているし。寝付くまで不機嫌そうな声をあげていた。*]
(41) 2022/09/30(Fri) 15:54:53

【人】 澤邑

[ 翌日にはもう昨日のことを忘れたかのように元気に過ごしていてホッとした。腹の傷が破けたりはしないかと心配になるくらいに。

 それも人間の過剰な心配な様で、猫は加減を知って遊んでいるんだろうか。おもちゃなど見せないようにしていたのに、孫たちがしまい忘れたのかネズミのおもちゃでいつのまにか遊んでいた。]

 お腹は無事なのか?

[ つい心配でじたじたしている猫からおもちゃを取り上げると、興醒めという顔をする。そう見えているだけだが。]

 ほら、部屋においで

[ それからしばらく姿を見ないと思い、読んでいた新聞から目を上げ自室を出る。そうするとこゆきが女中や家人の動きを見張っていた。
 何をしたいのかはお見通しで、皆も気をつけながら扉を開け閉めしているのだが、その隙を付くのが猫だ。横から自分がこゆきを抱き抱えて自室へと回収するのは、猫が家に来てからの毎日のこととなった。

 家人たちが少し残念そうなのもいつものこと。仕事の合間にかわいい生き物がうろうろするのは励みのようだ。とは1番の飼い主である自分の思い込みではないはず。*]
(42) 2022/09/30(Fri) 15:56:18

【人】 澤邑


 明日ほんとに晴れたらお月見に行こう

[ ひっくり返ったこゆきの腹を少し撫で、大抵嫌がって噛みついてくるし、今は余計に禿げまである。腹を舐めようとしていたから手で制して。
 あんまり治らないなら病院に相談してカーラーをしないとだろうか?まあ数日経って順調に傷も綺麗なままだから大丈夫か?とか思いを巡らせる。]

 ゆきちゃんのおやつも持っていくから

[ 家人にばれてないと思っているが一匹と一人のときはゆきちゃんと呼んでいる。孫たちがゆきちゃんと呼ぶのがうつった。皆がいるときはこゆきと呼び捨てにしている。
 こゆきはこんな、飼い主のご機嫌取りの話し掛けもどこ吹く風で、遊ばないのなら用はなさそうだ。少しだけ紐を振ってやると前足で押さえようとしたりで遊んでいた。**]
(43) 2022/09/30(Fri) 15:57:21

【人】 行商人 美濃

[宿の部屋に戻れば、湯を勧められたのでありがたく浴場へと向かい体を温めた。

室内用の浴衣へと着替えると、湯冷めを避けて肩掛けを羽織る。

窓を叩く雨音は変わらず。
窓の外、時折駆けていく急ぎ足の通行人を見るとも無しに眺め、持ち歩いていた荷物は濡れてやしないかを確認した。

湯上がりの個人的な空間では仮面を外した窓に映る女と目が合う。

何処へ行くにも外さない仮面は、行商人らしく、と言うとおかしな話だが、女が引き継いだ露店の元店主にあつらえてもらったものだ。

もう随分と昔、少女の時分、故郷の祭り事に現れた店主を初めて見た時の、どこか幻想的な特別さに胸をときめかせて露店の品を眺めた時から、女にとってはこの生業の顔にはこの仮面が欠かせないものだった。

それは店主の仮面の下を知る仲となった後の幸福な時を過ごす間も、ふた目とは会えなくなってから久しい今でも変わることはない。]
(44) 2022/09/30(Fri) 19:14:45

【人】 行商人 美濃

[この地では仮面などつけて歩くのは珍しいものかもしれないと思ったが、やはり祭り事の際には不自然ではないのだろうとは、立ち寄った和菓子屋の給仕の装いを思い起こして。

「お月様見られるといいですねぇ」との答えは>>37、独り言めいていても、満月を待つ女に宛てた言葉に思えたから、思い返しては口元が綻ぶ。

予約のつもりの折り紙細工の兎を渡す前から律儀に取り置きを考えていてくれるとは知らず>>38、けれど、仮令売り切れていても何かしらはいただこうとは、店で見た和菓子の品々を思い出しては口内がしあわせになる気がした。]*
(45) 2022/09/30(Fri) 19:16:05

【人】 行商人 美濃

─道中・澤邑─

[雨の中すれ違った男性からの挨拶>>40に、会釈を返す。]

 ええ、このお天気じゃあ、合羽の方が正解だったやも。

[彼の装いを見て肩を竦めて返せば、教えてもらった箱の中身に納得する。
それはこの大雨でも大事に抱えて歩くわけだと。]

 大切にしてもらえてお猫様もしあわせね。

[そんな感想を仮面の下、微笑んで告げた。
箱の中の猫はどんな面立ちなのだろう、白か黒か、三毛猫か、さば、とら、はちわれ、ぶち…など思いを巡らせて。]

 そちらもお気をつけて。
 明日の月見に体調を崩したらつまらないもの。

[気遣いの言葉にはそう返した。
余所者の女に箱の中身を知らせた真意は知らず、明日の話が口をつけば、]

 明日はお祭りだから露店を出すつもりなの。
 よろしかったら見に来てくださいな。

[猫の気にいる玩具や装飾があるかもしれないと、宣伝ついで伝えておいた。**]
(46) 2022/09/30(Fri) 19:17:19

【人】 虹彩異色症の猫

[ 籠の隅に転がっている糞は拾い上げればまだ柔らかく、粗相をしてからそう時間が経っていないことが知れる。幸い(?)肉球の跡はついておらず、踏んだり、毛にこびりついた様子はない。

 籠から出すと、少しばかり動きが鈍い気がするのは飼い主の心配が故か。暫く蹲りじっとしていたが、すぐに走り出し、籠を片付けている間に何処かに行ってしまった。姿を見せないので押入れか何処か奥まったところに隠れているのかもしれない。

 就寝間際にいつの間にか寝床の裾に居たが、呼んでも近寄らず唸っている。その癖離れようとしない。飼い主が見知らぬ場所へ自分を置いていったなどあり得べからずとして恨みがましい。

 朝には掛布団から半分身体をはみ出す形で四肢を伸ばして眠っていた。]*
(47) 2022/09/30(Fri) 20:06:12

【人】 虹彩異色症の猫

[ 鼠の玩具を取り上げると不服そうにその手を叩く>>42。脱走を企てる猫を抱えようとするといやいやと激しく身を捩る為、それこそ人なら腹の傷が裂けないほうが不思議なほどだ。
 よくよく腹の縫合跡を見ると、一本の傷口は既に癒着しているようにも見える。同じ生き物であるのに不思議なことだ。

 白い猫であるからこゆき、と名付けたのは澤邑だが、ゆきちゃん、などと甘ったれた愛称で呼ぶことに本当に家族は気付いていないだろうか。
  澤邑が晩酌をするとき、決まって猫は膝の上に乗り、そんなときばかり猫撫で声をだして相伴を強請る。その様子。

 夜半、観月の様子見に>>43縁側から空を仰ぐことがあれば、まだ厚い雲は千切れ千切れに流れているが、その合間から盆のような月の姿を覗かせている>>n4。ここ暫くの大雨で途絶えていた虫の音も地から密やかに響いている。
 猫は勝手に地面へ下りないよう腕の中だ。すんすん、と初秋の空気に鼻を鳴らしていると急に身を竦めた。軒先から垂れた名残の雨粒がちょうど鼻の上に垂れたのだ>>n1。]**
(48) 2022/09/30(Fri) 20:08:57

【人】 澤邑

─雨の帰り道・美濃─

 大事な荷物がありましたからね

[ >>46面の女性から返事があって足を止めた。彼女も雨に難儀している様だ。荷物の中身を明かすと、笑み混じりに猫様も大事にされてしあわせねと言葉が返る。不審がられやしないかと勝手に打ち明けたのだが、彼女の様子は優しげだった。]

 ……ふふ、お見せしたいんだけど
 この雨じゃ
 
 ええ、ありがとう
 帰ったらあったかくしてください

[ 飼い猫に優しいというので、それでちょっと気を許して喋りすぎた気もする、この天気で長話も迷惑となんとか自制した。]

 ああ、そうなんですね
 是非、自分もお祭りに出かける予定だから
 見かけたら立ち寄らせてもらいます

[ 彼女が月見の話をした後、露店を出すということまで教えてくれた。それでああ!とわかった様な顔をしてしまったのだが、面と月見の話がしっくりきすぎたから。だけどやっぱり全然的外れの理由ということは気づかない>>44]

 楽しみができたね

[ と、彼女と別れた後に、腹に抱えた箱に向けて呟いたが、雨音で猫には届いてはいないかも。*]
(49) 2022/09/30(Fri) 21:06:06

【人】 澤邑


 うーん、元気がない様に見える

[ >>47連れ帰ったすぐはそんな事を言って、家人を呆れさせていた。そりゃ術後なんですからとか、人間だって病気だかなんだかでお腹を切ればそうなるでしょうとか。 

 その日すぐはこゆきはどこか人目のないところに隠れてしまった。きっと弱った猫が一人で傷を癒す時の様なものだろう。一番安心できる場所を選ぶそうで、自分の近くではないのは少し残念に思うが。まあ、人の出入りもそこそこあるのだし仕方がないとかで納得する。

 夜寝る頃にようやく姿を見せてくれたのだが、前々日まではすぐそばで眠っていたのに寄ってこようとしない。猫なりに嫌なことがあったと訴えているようだ。何度目かのごめんねとの呟きも猫には通じないのだろうけどつい言ってしまう。

 幸い翌日の朝にはすぐ近くにいたからホッとしたのは言うまでもない。*]
(50) 2022/09/30(Fri) 21:40:43

【人】 澤邑


 怒りん坊

[ おもちゃをふいに取り上げると手を叩かれてしまった。腕に傷がつくとかもなかったので、まだ本気の怒りではない様だ。つい最近、内臓に届くような傷ができたというのに、抱き抱えればぐねぐねと猫らしく動くから本当に心配してしまうのだが、病院が退院を許すほどだから本当に無事なんだろう。

 こゆきが自分に一番懐いているという自負は晩酌の時につきっきりでそばにいてくれることと、寝る時に一緒だからだ。妻もいるからもしかしたらそちらに慣れている可能性もある。まあ、晩酌時は肴目当てなのは知っているのだが。刺身など綺麗なうちに小さく切り分けて少しずつこゆきに与える。その時ばかりは甘ったるい声音で泣くから現金なものだ。だがそれが可愛いと思っているから手に負えない。

 後の競争相手は孫たちだが、孫のことはこゆきが嫌っていて自分の圧勝だと思っていることも秘密だ。子供たちはこゆきを追い回していて、それを止めることしばしば。]

 ふふ、名歌だね

[ ようやく明日は晴れ間が覗くという。長雨が続くことが榛名では珍しいから、今は非日常だ。縁側にこゆきを抱き抱えて外の様子を見ていると、雲の切間に月が見えた。虫の音も今はほとんど聞こえず静かで、秋雨で気候も良い。
 少し外気に当たってみるかと、障子を開けたところで雨粒がこゆきの鼻先に当たりスンスンとして可愛らしい。猫を飼ったことのある人物の歌だと目を細めた。>>n1**]
(51) 2022/09/30(Fri) 21:42:25

【人】 行商人 美濃

─道中・澤邑─

[仮面の下からとは言え男性の抱えた箱を見つめて猫の姿に思いを馳せていたからだろうか、お見せしたいのだけどという言葉に緩く首を振る。>>49
彼が懸念する通り、この雨の中では大切な猫が水浸しになってしまうのは尤もだから。
個体差はあっても水を厭う猫は多いし、何より、雨の中迎えに行ったという理由は、それなりあるのだろうとは想像で。

宣伝がてらのお誘いには、見かけたら足を向けてくれるというものだから、]

 ええ、是非に。
 その時に、可愛らしいお顔が見られたら嬉しい。

[猫も祭りへと連れ出すのかはわからないけれど、もし一緒に来るのであれば見られるやもと期待して。

月見団子を買うついでにでも、あの辺りの一角だと場所を示す。

この天気で長話はよくないだろうとは、女としては彼の抱えた愛猫を思えばだったが、同じ考えだったのだろう。

箱を庇いながら家路へとつく背をちらと見送り、晴れるだろう明日の空を想像しながら宿へと足を向けた。**]
(52) 2022/09/30(Fri) 22:53:32

【人】 修理屋 一二三


 拗ねるなよ九朗。
 ガキも猫もこっちの都合で構いすぎりゃ
 嫌われるだけだってわかってんだろ?


[俺たちにだって十かそこらのガキだった頃があるんだ。
九朗にだって覚えがあるだろう。
いや、俺はともかく九朗の方は
なにをどれだけ構われてもどこ吹く風だったか。
思い返せば愛嬌がある分、
ガキの頃は猫の方が可愛げがあったかもしれん。>>48
九朗は妹と並べば姉妹にも見える顔立ちだったから
見た目だけなら…。

いや。どうだろうな。
九朗は見た目の儚さを
ことごとく裏切る中身をしている奴だし。

いっそのこと愛猫と孫に囲まれた
好々爺のご隠居にでも聞いてみるかと>>51
ガキの頃から知るご隠居の顔が脳裏をよぎったが、
そん時はもれなく俺の方にもなにがしかが
飛び火すると思い至って静かに茶を啜った。]
(53) 2022/09/30(Fri) 22:56:22

【人】 修理屋 一二三


「そう言う一二三だって。
 道場に通う子供の頭を撫でて
 不興を買っていたじゃありませんか。」


[そう言う九朗は二つ目の饅頭に手を伸ばしていた。
おいお前、それ俺への土産じゃなかったのか?
まぁお前が持ってきたもんだから
いくつ食おうとかまわねぇんだけど。]
(54) 2022/09/30(Fri) 22:56:49

【人】 修理屋 一二三

[いややっぱ構うな。]


 ありゃあ撫でてたんじゃねぇよ。
 ちょうどいい所に坊主の頭があったから
 足を休めるついでに挨拶しただけだ。


[苦し紛れの言い訳にもなっていねぇが、
こっちも負けじと土産の饅頭に手を伸ばす。
つきたてのように柔らかい餅はしっとりとして、
子供が好きそうな甘さ加減の餡は
濃い目に淹れた熱い茶によく合った。*]
(55) 2022/09/30(Fri) 22:58:03

【人】 控井

 
[最愛の人の名前の、一字を減らして"神楽"。控井神楽。
 私がつけた、娘の名前がそれだった。
 失意のどん底で喪ったものを、どうにか現実に留めたくて、
            出来るだけ君の名を残した名前を、
            二番目に愛する女性へ贈った。


 男手一つで女の子を育てるのは楽じゃない。
 異性相手では、配慮が行き届き過ぎても、
 それはそれでよろしくないのだろう。
 ここぞとばかりに、実家を……母を頼った。
 娘を愛する気持ちはあれど、
 
誰よりも愛していたのは君だったから、

 悲しみを紛らわせるように、遮二無二働いた。
 彼女には、きっと寂しい思いを
 沢山させてしまったのだと思う。]

 
(56) 2022/09/30(Fri) 23:59:44

【人】 控井

 
[そんな彼女も、もうここにはいない。
 私が初めて贈った兎のぬいぐるみ、
    
……確か彼女は"じゃっく"と名付けたのだったかな?

 彼だけは変わらず、ここに残されている。
 このぬいぐるみは、私の勤め先で作られたもの。
 だから私としても、思い入れが強い。

 取り残された男同士、明日は共に月見に行こうか。
 幼い時分は彼がいないと眠れないなんて言っていたのに、
 随分と薄情な事だね。
なんて言ったら怒られてしまうかな。]

 
(57) 2022/10/01(Sat) 0:00:21

【人】 控井

 
  
忘 千 侘 今 わ

  
ら 種 し 日 が

  
れ の さ か 袂

  
ぬ 数 の は  

  
べ も   け  
  
[私たちの大切なお姫様は、

  
し     れ  
   
遂にお嫁に行ったよ。

        
     
君にも立派な花嫁姿を見せたかったな。]

 
(58) 2022/10/01(Sat) 0:00:52

【人】 控井

 
[最初は君のいない世界で生きていたって仕方がない……。

 なんて本気で思うくらい、悲しみに暮れていたというのに。
 女の子はいつの間にか、女性となって羽搏いていくんだね。
 気付いた時には、良人となる彼を紹介されて、
 結婚できる年齢になった途端、この家から巣立っていった。

 自分が大人になるまでは、
 随分と長い道のりだったように思うのだけれど、
 娘の成長は光陰矢の如しと言わんばかりの目まぐるしさ。
 目を閉じればまだ少女だった
 ……何なら赤子だった彼女の姿が浮かぶ。]

 
(59) 2022/10/01(Sat) 0:01:35

【人】 控井

 
[彼女はとても敏い子で、
 私の心の機微も察してくれていたように思う。
 親だというのに、気を遣わせてばかりだったんじゃないかな?
 「お父様、今まで育ててくれて、有難う御座いました」
 と言われた時は、
 こちらが百倍にして、その言葉を返したくて、
 でも情けない事に言葉は出ずに、涙だけが零れた。


 私の娘にしては出来過ぎていたけれど、
 君の娘には相応しい、本当に素敵な女性に育ってくれた。]
 
(60) 2022/10/01(Sat) 0:02:21

【人】 控井

 
[一人になったこの家には、未だに慣れない。
 そんなに広い家でもないのに、
 一人欠けただけでこんなに静かになってしまった。
 今でもつい彼女に話しかけようとしてしまう事がある。
 恥ずかしいから、これは誰にも内緒の話だけれどね。
   
じゃっく、彼女が帰ってきても、口外してはいけないよ?



 君と一緒になってからは、毎年一緒に月を見上げたね。
 彼女が生まれてきてくれた後は、毎年一緒に月を見上げたよ。


 遂に一人で月を見上げる時が来てしまった。
                 
……本当に寂しいな。**]

 
(61) 2022/10/01(Sat) 0:03:09
村の設定が変更されました。

控井は、メモを貼った。
(a10) 2022/10/01(Sat) 0:16:15

【人】 修理屋 一二三


 それよりお前だ、お前。
 お前の姪っ子、
 今年の春に神楽やったところだろう?

 もう七つになったんだから、
 あとは十になるのも十五になるのも
 あっという間だろぉが。


[例の坊主も聞けば十五の歳らしい。
俺らが十五といえば、
学校そっちのけで師匠のところへ押しかけて
道具をバラしたり図面を引いたりしていた頃だ。

友達が増えりゃ、外へ遊びに行く機会も増える。
なんなら俺と九朗は
二十かそこらで榛名の外まで飛び出しちまったしな。]
(62) 2022/10/01(Sat) 0:19:11

【人】 修理屋 一二三


 大体なぁ、妹離れはあっさり済ませたくせに
 姪っ子離れだけなんでそんなにできねぇんだよ。
 
[九朗の妹が初めての失恋で泣いた後も。
友達の家に泊まりで遊びに行った時も。
大人になって今の旦那を連れてきて、
挨拶だ結納だって家族ぐるみで話をしていた時も、
九朗の奴はけろりとしていた。

近所に住んでたお兄ちゃんで、
兄貴の友達で、
筆不精な兄の代わりに九朗の近況を報告する俺は、
家族でも友人でもない微妙な位置でそれを見たいた。
祝言の時なんて俺の方が泣いてたくらいだ。]
(63) 2022/10/01(Sat) 0:19:32

【人】 修理屋 一二三

[九朗の方はにこにこにこにこ。
「いい人ですね」
「幸せになるんですよ」
「妹をよろしくお願いします」
涙を誤魔化して酒で赤くなってた親父さんの分まで
新郎や向こうの家族に挨拶してたくらいだ。
あぁ、お袋さんが二人いる…。
酔った頭で俺もひそかにそう思った。

それがどうだ。
姪っ子が生まれたとたんにこの変わりよう。
九朗とはガキの頃からの長い付き合いだが、
相手にしてもらえなくてむくれる九朗なんぞ
早々見た覚えはねぇぞ?]


 今からそれじゃ、
 将来男連れてきた時どうするんだよ。


[娘ならいつかは嫁に行くだろう。
今度は伯父の身分で父親の分まで泣くつもりか?**]
(64) 2022/10/01(Sat) 0:20:35

【人】 高比良

 たっだいまー!

[家に帰ってまずは防具の手入れ、と思っていたら、玄関にある靴に気が付いた
防具入れをそのまま置いて真っ直ぐ茶の間に向かうと]

 わ、やっぱり暁にーちゃんだ!
 お帰り、久しぶり、元気だった?

[そこに予想通りの顔を見つけて声をかけた
十歳離れた暁成兄ちゃんは「兄ちゃん」と言っても兄弟じゃない
とーちゃんの親友の息子でよくわからない「大人の事情」で十年前にうちに来て、それから家族として暮らしてた
5年前、兄ちゃんが成人した際また「なんやかんや」で向こうの親戚ともめて、それが解決したとき
ただの「他人」に戻ろうとした兄ちゃんを必死で引き留めたのを覚えてる
もちろん養子に入ってるわけじゃないし、それまでの保護って約束だったらしいんだけど
そんな難しいことはわかんないし、ずっと一緒だった暁にーちゃんを本当の兄ちゃんと同じくらい好きだったから

結局、兄ちゃんも遠慮してただけで
独立はするけど家族として今まで通りってことで落ち着いたんだ]
(65) 2022/10/01(Sat) 2:25:41

【人】 高比良

[兄ちゃんは別の島に住んでる、けど仕事で榛名に来る用ができて、ついでに観月祭ということで帰って来たんだって言った
その他にも何かあるようで、先に話してたとーちゃんはすでに酒も入ってご機嫌だった]

 「お前、防具置きっぱなしだよ」

[片付けて風呂に入って来いとかーちゃんに言われて、いつも真っ先にやる手入れを思い出す
また後でね、と声をかけてやることを片付けてみんなで晩御飯を食べた
その中でちらっと出た話では、どうやら兄ちゃんに「いいひと」がいるらしい
その人は明日こっちに来るとかで、一緒に観月祭に行くんだとかこっちに挨拶に来るとかで
「お前、そういう事はもっと早く言え」ととーちゃんに突っ込まれて笑ってた]

 えー、じゃあ一緒にはいけないのか……

[なんて言ったら「拗ねるなー」と笑ってお小遣いをくれた。そういう意味じゃないんだけど、まあいいか

明日はいろんな意味で忙しくなりそうだ**]
(66) 2022/10/01(Sat) 2:27:29
高比良は、メモを貼った。
(a11) 2022/10/01(Sat) 2:31:20