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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

───ホール:フォルと

[ フォルはいつも優しいから、
 側にいることを許してくれる。

 手を伸ばせば、その手を取って包み込んでくれる>>33

 優しい人。

 村の皆と違って、距離を置かずにいてくれる。

 それだけで十分なのに、
もっとずっとが欲しくなる。
 もうとっくの昔に、大事な約束>>2:40はもらっているのにね。

「―――そんな事でいいの?」

 そんな事じゃないよ、大事なことだよ。
もう二度とあんな想いはしたくないもの。
]
(116) 2022/12/16(Fri) 17:33:47

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

[ それでも小さな約束>>2:34が増えるのは嬉しい。
 それが例えこんな時でも。]

 うん、わかった。お昼に行くね。

[ そう、たぶんこれは皆で話し合って、
 一つの意見にまとめた方がいいこと。

 でも、それが難しいのは、フォルの言うとおりで。
 だから、私も考えなくてはいけない。

 どうしても譲れないことは、もうとっくの昔に決まっているけれど。]
(117) 2022/12/16(Fri) 17:34:29

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 …なぁに?

[ ざわめきの中、フォルが小さな声で私の名を呼ぶ。

 これから少し頑張ってみるって、
 何を?は聞かなくてもわかるけれど、
 どうするつもりなのかは、よくわからない。

 けど、きっと然るべき時に
 話してくれるって、そう信じているから。]

 おまじない、…いいわよ。

[ くすり笑って、手を合わせて言の葉を紡ぐ─]

フォルス、
貴方の強い「意志」が、願いを叶えますように。
(118) 2022/12/16(Fri) 17:38:23

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 
…頑張って、フォル。


[ 手を伸ばして、彼の額にかざす。届いたなら、前髪を優しく撫でよう。
あの頃は目線も同じくらいだったのになぁ…。]
(119) 2022/12/16(Fri) 17:39:53

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

──回想:『聖女』とは
 
「シャルは聖女なんだって?」
「聖女って何をするの?」

[ そんな無遠慮な質問をしてきたのは、
 幼い頃のフォルだったか、シンだったか。
 あるいは二人共、だったかもしれない?

 私は咄嗟に答えられなくて、
 しばらく黙ってしまっただろう。

 聖女ってなんなんだろう?]

 …村の人の幸せや健康を祈ったり、
 畑の作物がよく育つように、とか、
 狩りが成功するように、とか、祈るの。

[ 私は祈ることしかできない。

 でも、皆は良いことがあれば、私に感謝して、
 悪いことが起これば、何故か私に謝って。

 自分では見ることのできない「証」を有難がって拝まれるの。
 …本当は、背中だけとはいえ、
 皆の前で肌を晒すのはあまり好きではない。
 けれど、その「証」故に大事にされているのだから、無下にはできない。…したくない。]
(120) 2022/12/16(Fri) 17:41:34

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 行ってらっしゃい。

[ おまじないをして、見送れば、
 彼はタナトスの元へ行ったかな?

 その背中をしばらく見つめていた。]
(121) 2022/12/16(Fri) 17:42:10

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ


[ フォルの後ろ姿を見るのがいちばん好き。
 これは絶対誰にも言ってないはず。
いや、言ったかもしれない?

 けど、フォルは気がついたらこちらを向いてくれるし、私も、遠くにいるよりは、そばにいたくて、あまり落ち着いて眺める機会がないのだけど。]


 …いけない。

 [ 今もぼんやり見ていたら心配かけてしまう。

  両頬をぴしゃん!と叩いて、深呼吸。
  玄関を抜けて一人になって、考えよう**]
(122) 2022/12/16(Fri) 17:45:19
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。
(a28) 2022/12/16(Fri) 17:50:20

XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a29) 2022/12/16(Fri) 17:50:58

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ただ思考に沈む。

 今の私があの子に出来ることなどないのだから、
 違うことを考えようかと思ったのだけれど、
 かといって突き付けられた選択についても
 答えが決まっている以上、もはや考えることがない。

 クリスタベルは今頃頭を痛くしていないだろうか。
 エーリクはまた誰かの袖を引っ張ってるんだろうか。
 シャルだって、最近は大丈夫そうだったけれど>>0:383
 悪夢に悩まされ私を頼っていた時期があるから心配だし

 ああでも、シャルってさっき
いつものように

 フォルと一緒にいたから、今もそうだろうか。
 あんなこと言った手前それはさすがに非常に行きづらい。

 アリスやシールやクロは
 唐突にこんな重大事を突き付けられて戸惑ってない?
 なんだかんだと面倒見の良い者も少なくないから、
 その辺は誰かしらがついているかな。そんな気はする。 ]
 
(123) 2022/12/16(Fri) 18:46:41

【人】 IX『隠者』 アリア



     
[ …… 意外と思うことはあるものだな。 ]


 
(124) 2022/12/16(Fri) 18:47:16

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 少し昔のことを思い出した。

 クリスタベルが倒れた時、>>1:84
 珍しく憔悴した顔を見せていた薬師もどきの姿は
 きっとおそらく当人は目にしなかったと思う。

 私のによるものであることには違いないのだから
 ただでさえ近寄りはしない『悪魔』を殊更避けて通った。
 
『隠者』は『悪魔』にもそれなり恨みがあるのだと思う。

 今回ばかりは申し訳なかったのだ。合わせる顔がなかった。

 もちろんさすがに怒ったが、過度に強くも言えなかった。
 好き勝手言う要望に苦笑することこそあれど、>>1:121
 クリスタベルは基本的には良い患者だと、私は思っていた。
 それを駆り立てるほどの「何か」があった。
 そう、思い至ってしまったから。

 だから、問うような言葉は向けなかった。
 万が一本人の口から語られるなら耳を傾けたけれど
 
それはきっと望まれていないはずだ。
]


  一気飲みしないと約束してくれるなら考えます。


[ それはそれは、何とも言えない顔をしていたと思う。 ]
 
(125) 2022/12/16(Fri) 18:49:35

【人】 IX『隠者』 アリア


[ …… 
どうせ誰も来ないだろうし

 多少は席を外しても、大丈夫だろうか。

 
『少し席を外しています。しばしお待ちを』


 定位置の椅子に書き置いたミニ黒板を立てかけて、
 足早に自室に戻ると、
 小さな紙の手提げ袋に持っていく物をまとめる ]


  クリスタベル。

  ―― いますか?


[ ノックをして声を掛けてはみたけれど、
 実を言うと、自室にいるとはあまり思っていなかった。
 私はホールでの『悪魔』との一幕を見ていないから。

 私に必要なのはあの子の決断だけ。
 だからあの時、私にはそこに留まる必要がなかった。
]
 
(126) 2022/12/16(Fri) 18:51:18

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 故に手提げ袋なのである。
 中にはドロップ缶と茶葉と走り書き。
 ドロップはごくごく普通の甘いドロップだけれど
 茶葉は私のブレンドなので、あとはお察しください。

 『差し入れです。
  一気飲みする前にこれで一息ついてください』

 少し待ってみて、予想の通りに不在であるのなら
 
(あるいは居留守を使われる、とか)

 袋をドアノブに掛けてそのまま薬草園に戻るだろう。

 部屋の主がすぐに出てくるのであれば、
 とりあえず走り書きがそのまま口から出ることになる。

 ―― もしどちらにしても少なからず間があったなら、 ]
 
(127) 2022/12/16(Fri) 18:52:14

【人】 IX『隠者』 アリア




  
薬師なんて、本当は必要ない方がいいんですよ。



[ それが声になって落ちていたのか、
    自分では、あまり定かでない。 *]
 
(128) 2022/12/16(Fri) 18:53:30

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:交わる月 ──

[ エーリクが洋館で過ごし始めてから、
 誕生会やパーティー等行事の際には
 「参加するかい?」と幾度と声を掛けていた。

 その度、大体参加してくれたが>>1:106
 彼が本心から楽しめているのだろうか、と
 後日感想を尋ねていた。もし微妙な反応を見せたなら


 「無理に参加しなくていいよ。
  君が楽しめないと意味がないだろう?]

 と、答えていた。

 いつかのパーティーの際、カルクドラとエーリクの二人が
 欠席した時、揃って洋館の外に出たこともあった。
 
 館にいればパーティーはまた参加できるから
 今回は二人で遊びに行こうか、と。
 迎えに来た時のように彼の手を引き、外の世界へ旅立った。

 その時に、自分も洋館に来た当初はよく抜け出し、
 しかも生意気で手のかかる子だったことを語り
 当時、抜け出した時に良く訪れた露店街へと連れて行った。]
 
(129) 2022/12/16(Fri) 18:58:53

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 彼を迎えに来た時の、両親への別れ言葉>>1:112を聞いた時。
 親に愛されていて良かった、との感慨深さと同時に
 何故家族が引き裂かれないといけないのか、と
 やるせなさが同時に襲ってきた。

 同時に数年前、自分自身も家を出た時に
 似たようなことを言ったと思い出し、古傷が僅かに滲む。 

 男はその時「僕は死んだことにして欲しい」と残したが
 親から貰った名、親の血を引く証である姓は変えていない。

 背中越しに、エーリクの母の泣き叫ぶ声が聞こえたとき
 振り向きたい思いを抑え、彼の手を強く握り前を進んだ。
 他人である男ですら、胸を締め付けられるように辛いのに
 本人はもっと辛いはずだろうから。


 だから、エーリクのことを愛した両親の分まで
 助けたい、守りたい、と改めて決意した。]

 
(130) 2022/12/16(Fri) 18:59:23
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/16(Fri) 18:59:36

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ しかし時に彼は怯え>>1:114、夜中に自室のドアを叩き
 叫びながら入って来ることもあった>>1:115。]
 
 
  ……大丈夫だよ。僕はここにいるから。
   僕が君を守ると約束しただろう?

   だから、安心して。
   こっちにおいで。  


[ まるで赤子をあやすように優しい声色で招き
 彼を優しく抱きしめ、宥めた。

 流石に最近は急に怯え、叫びながら部屋に来ることも
 少なくなったが、彼の成長と、此処に馴染んできた様子に
 安堵、同時にほんの僅かであれ、
 寂しさのような不思議な感情が、心を過った。*]
 
(131) 2022/12/16(Fri) 18:59:36

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:僕の名は ──

[ シトラは五年前に館に来た。
 最初の印象は大人しそうな子だったので、
 早く馴染めるようにと思い、声を掛けた。

 ──非常に申し訳ないが、その時の彼女の反応を見て
 くすっ、と笑いが漏れてしまった>>1:149。]


  
、っ、はっ、はは…………。


  いや、ごめん。  
  あまりにも可愛くて、つい……。

  そんなに緊張しなくても大丈夫。
  何なら、カルクでいいよ。
  それなら間違えないだろう?


[ これでも食べて落ち着いて、と林檎味の飴玉を握らせた。
 純粋さに心が浄化されたような気がすると同時に
 楽しく過ごして欲しい、と感じた。

 その後もシトラは何度か祈祷室を訪れてくれた。
 時にはアリアに頼んでいた土産物を持ってきて貰ったり
 話を聞いて、気を紛らわせる為に面白い話もして
 彼女が神妙な顔で祈りを捧げれば、
 男もまた同様に祈りを捧げていた。]
 
(132) 2022/12/16(Fri) 19:00:13

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  辛いことがあったり、悲しいことがあったら
  気にせずいつでもおいで。
  僕は君の味方だから。

  話すだけでも……
  いや、無理に話さなくてもいいよ。
  一人じゃないだけでも、誰かがいるだけでも
  気持ちが楽になれるかもしれないから。 

  シトラが悲しい顔をしていると
  僕だけでなく、みんな悲しむからね。


[ いつか悪夢のせいで寝られないと扉を叩いたとき。
 安眠用の香を焚き、背を、頭を撫で慰めていた。

 その後、少しでも落ち着いた様子と
 明るさを取り戻した姿を見れば
 聖職者ごっこも悪くない、と思ったこともあった。]
 
(133) 2022/12/16(Fri) 19:00:39

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ある時、シトラが紅茶の入れ方について
 尋ね、訪れたことがあった>>1:148
 その時は横に立って見守り続けていたが
 初めての味はどうだっただろう。
 
 満足のいく味に出来たなら、もう一度同じように、
 今度はそれ以上に美味しく出来るようにしよう、と。
 微妙な出来だったなら、今度こそはと再チャレンジ出来ると
 
実際に役立ったかはわからないが

 アドバイスをした。

 逆に、彼女が僕に淹れてくれたこともあっただろうか。
 男には思い浮かばなかった組み合わせで用意してくれて
 新たな気付きと味に出会うことが出来た、と
 彼女の成長と気遣いに感謝していた。*]
 
(134) 2022/12/16(Fri) 19:00:57

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 現在:ホール ──

[ 神の降臨によりざわついたままのホール内。
 肯定の声が、否定の声が右から左へと漏れてくる。
 周囲を見渡すと、ふとシトラの袖を握った
 エーリクの姿が視界に入る>>1:104>>1:230

 二人共証持ちの中では比較的若く
 どちらかといえば大人しい方。
 祈祷室にもよく立ち寄る常連で、
 時には涙し、震えていた姿も記憶にある。

 >>1:103エーリクの、>>1:227シトラの瞳が濡れている。
 やがて手を握り、語り合う姿も見えた>>1:378>>1:379
 二人が涙を流した姿は、幾度か見たことがある。
 普段ならばすぐに立ち上がり、声を掛けるはずだが
 足も動かず、声も出なかった。]


 
[ 何と声を掛ければ良い?
 「大丈夫」なんてあからさまな嘘は言えない。

  君のことを守る、君の味方だなんて大言を吐きながら。
  とんだ大ホラ吹きだ、僕は。]

 
(135) 2022/12/16(Fri) 19:01:35

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
[ 何せ僕は、魂云々関係なしに
  世界の破滅に、理解と納得を示したのだから。 ]

 
 
(136) 2022/12/16(Fri) 19:02:21

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ただし、それが恩人の姿をした神の云う
幸せな世界
>>1:9とやらに連結するとは思っていない。
 寧ろ、“
不幸の連鎖を断ち切りたい
”思いの方が強い。


 今回世界が存続したとしても、
 遠い未来、神は同じ決断を迫るかもしれない。
 それが無くとも、今回集まった皆のように
 未来に証を持って生を享ける者本人
 家族や周囲の者達は、再び苦しむことになるだろう。
 
 今回世界が存続したとしても、問題の先回しなだけで
 世代交代後に誕生することになる、証持ちの子らに
 丸投げするだけでしかない。

 今を生きる証持ちとしてのけじめでもある、と。

 これは『教皇』の魂とは全く関係の無い
 『カルクドラ』としての本心。]

 
(137) 2022/12/16(Fri) 19:02:44

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ つまり、程度はどであれ

  どうあっても僕は破滅を願ってしまうようだ。]

 

 
[ とはいえ、勿論二択に揺れているのは間違いない。
 比率でいえば、破滅の方が僅かに大きいだけで。]

 
(138) 2022/12/16(Fri) 19:03:10

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 何も出来ないまま、ぼうっとしたまま
 時間だけが経過しようとしていた。
 その時手に温もりが触れ、はっと我に返る。>>1:436。]


  ……シン、くん……。


[ 普段と変わらないように見える笑顔。
 幾度も励ましてくれた明るい声。
 かつて手を引いてくれた掌の温もり。

 心の閊えが、僅かに軽くなった気がした。**]
 
(139) 2022/12/16(Fri) 19:03:25
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a31) 2022/12/16(Fri) 19:12:21

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a32) 2022/12/16(Fri) 19:24:32

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a33) 2022/12/16(Fri) 19:34:49

【人】 XI『正義』 マドカ

[朝起きて、最初に鏡を見る。
 鎖骨の間に刻まれた、Ωの形をした『
』を、指先でなぞる。

 それから、鏡の中から・・、同じ場所を。]


     
“ お前は誰だ? ”



[当たり前だが、返事を返した・・・ことはない。

 遠い遠い過去から、『正義
』が犯した罪を、
 今日も『君』
マドカ
は贖い続けなければならない。

 その体に刻まれた『証』が。

 『君』
マドカ
『僕』
『正義』
から
逃さない。
(140) 2022/12/16(Fri) 19:36:55

【人】 XI『正義』 マドカ

── 玄関ホール:クロ ──


     ……そう?
     なら、行ってらっしゃい。


[じっくり考えてくる、という君を、
 引き止めることはせず。

 立ち上がった君を、しゃがんだまま見上げ、
 握られた手を一回だけ、きゅ、と握って離した。

 君が玄関ホールを後にするのを、
 そのまま黙って見送って。]
(141) 2022/12/16(Fri) 19:37:14

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     しあわせ……


[ぽつん、と独りごちたのは、
 誰かに聞かれたか否か。]

 
(142) 2022/12/16(Fri) 19:37:29

【人】 XI『正義』 マドカ

[クロは僕に、『どっちがいい?』と問うた。

 僕は明確には、
 『どっちがいい』とは答えなかった。

 そもそも、比較をしなかった。
 僕はそのことを自覚していた。

 僕にはおよそ『希望』というものがなくて、
 だから、答えられなかったのだ。

 そこを、クロに掘り下げられなくてよかったと、
 内心で安堵する。

 いつだって僕の選択は、
 『どうした方が良い』で、
 それはこの洋館に来てから殊更にはっきりと
 形作られた性質だった。


 僕は、温もりの名残を、そっと握りしめた。*]
(143) 2022/12/16(Fri) 19:37:45

【人】 XI『正義』 マドカ

── そして、襲来 ──

[君はきっと、
 僕に近づく前に僕の視界に滑り込んだことだろう。
 僕が君と不用意に接触した時、
 わかりやすく飛び上がるのを知っていただろうから。

 お互い気持ちの良い反応ではない。

 
ところで君に言ったことはないと思うけど、
君のおかげで僕はめでたく
でかい犬がトラウマになった。まぁ、余談だ。

 
 何であれ、僕は君が近づいてくるのが見えていて、
 スッと視線と動線をそらそうとしたのだけれど。]
(144) 2022/12/16(Fri) 19:38:30

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……え?
     あぁ……ウン、


[声をかけられるとは思っていたなかったので、
 なんともマヌケな反応を返す。
 
 歯切れの悪さは、往生際悪く、
 この後に及んでまだ視線を逸らそうとしているからだ。

 
こんな些細な会話でさえ、
 心臓はバクバク言うし、
 冷たく凍りつきそうだし、
 君は僕のことが嫌いだと知って・・・いるし、
 けれど……僕のものではない『誰か』の言葉が
 喉奥で暴れ回るし、
 なんだかもう……しんどい。


 けれどもう、
『餓鬼』
って済まされる歳でもないので、
 最終的には視線を上げる、君に合わせる。]
(145) 2022/12/16(Fri) 19:38:51