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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 朝・玄関ホール ――

[ なんでみつかったんだろう。
  いやほんとなんでみつかったんだろう。
  さがしてくれたんだなってことはわかる。
  わかったうえでなんでみつかったんだろうと思う。
  ぜったいばれない隠れ家だっておもってたのに。

  もう一度寝て起きて廻らない頭で
  何を考えていたんだったか、
  何かを考えていた事ごとまるごと忘れてる間に
  連れて来られて集まった先で話を聞く。

  如何やら世界は滅びないらしい。
  それに案外落胆しない自分の感情を持て余しつつ
  話半分に聞きながらヒナギクの様子を眺めてた。 ]
 
(0) 2022/12/22(Thu) 0:40:08

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 攫うったって何処に。
  冷静に自分の願望を否定する。
  生活力どころか腕力すら彼女よりあるか怪しいぼくが
  彼女を無理矢理どうこうするのは、
  あんまり現実的ではない。

  ぼくは無知ではあるけれど、
  そこまで馬鹿にはなりきれなかった。
  夢を見るのがあんまり得意じゃなかったし
  此処で飼われていただけのぼくが
  此処以外で生きていける未来がまるで思い描けない。

  むしろぼくは邪魔なのでは?
  そう思い至った所で
  >>7随分潔い別れの言葉が聞えた。

  「さようなら」

  今迄なんで気付かなかったんだろう。
  彼女がころされるまえに
  ぼくが消えたら良いのではないか。
  天啓みたいに、閃いた。
  つまり、揃ってさえいなければ
 
減るのは誰でも良いんだ
、って。 ]
 
(1) 2022/12/22(Thu) 0:40:11

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 幸いなことにぼくの痣は
  千切れてなくなる身体の末端にある訳でもなければ
  潰れて見えなくなるほど小さくもない。
  ひとり減った事を証明するのに
  ぼくの屍ほど適任はないだろう。

  死肉を食い荒らす獣がいない場所でなくては。
  水でふやけて魚の餌になるのもだめだ。
  ひとのおおいところにいこう。
  はじめてのピクニックの行き先を選ぶみたいな心地で
  死に方を、死に場所を考える。 ]
 
(2) 2022/12/22(Thu) 0:40:14

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 餓える苦痛にとんでもなく鈍く
  痛みにまるで頓着が無いぼくにとっては
  思えば、なぜ今迄気付かなかったのか不思議なくらいに
  いきることよりしぬことのほうがよっぽど易く思えた。

  なにより、これできみを守ることができると思った。
  きみがひつようとしれくれたことで生かされた命が
  きみのために役に立つのなら、
  こんなに幸せなことはないって、心の底から思うくらいに

  それは昨日思い付いた仄暗い願望よりも
  ずっとずっとすてきなことのようにおもえた。

  此処まで連れてきた手を如何解こうか
  考えてじっと眺めてた。


  よかった。これなら、もう
 
きみに置いて逝かれることもない。
* ]
 
(3) 2022/12/22(Thu) 0:40:38

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 屋根裏部屋・夜明け ――

[ 呼ぶ声に応えるみたいに浮上する意識。
  寝てた頭で、それでも取りこぼさずに拾った音を、
  言葉として翻訳し直すのに随分と時間を要した。

  随分明るくなった部屋の中は改めて見ても
  長く過ごした塔の上に似ていて
  なんとなく懐かしさを覚えるこの場所に
  きみがいる違和感にすこしだけ混乱する。

  世界が終わるかもしれない日にも
  変わらず笑うきみの強さが眩しくて眩暈がする。

  きっとだいじょうぶ、って信じてるんだろう。 ]
 
(98) 2022/12/23(Fri) 13:56:14

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 

  ……おはよう、ヒナギク。


[ 出来る範囲で笑い返してみる。
  上手く笑えているか、なんて心配は要らない。
  元から上手く出来ないことが
  今日ばかりは丁度良かった。

  だいじょうぶじゃないといいのに。

  強い朝の日差しが天窓から注ぎ込む。
  明るくなった部屋の中に、
  光の強さの分だけ夜よりも濃い影が落ちた。

  きみが大切にしたいものを大切に思えない
  罪悪感が澄んだ光に照らし出されてしまわぬように
  丁寧に隠して、飲み込んだ。 ]
 
(99) 2022/12/23(Fri) 13:58:21

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 玄関ホール・夢の終わり ――

[ >>70きみの安堵の吐息の音に、
  同じ気持ちになれないぼくの心がざわめく。
  なんにもよくないのに。
  きみのその無防備さが不安で
  きみを隠さなきゃと云う思いが強まった。

  でも叶わないから。

  別の方法は案外すぐにおもいついて。
  あとはこの手を気付かれないよう離すだけで良いのに。

  >>71ふいに強い力で握り込まれた手に
  不思議に思って繋いだ手を見下ろした。
  『かみさま』が「さよなら」して不安なのかなって
  勘違いをして、安心させるように握り返した。

  みんなが『かみさま』を信じてそうなのは理解した。
  今こうして集まってるのがその証明みたいだった。

  ぼくには預言者を騙る詐欺師との違いが分からないけど
  みんながおもう『かみさま』と今の彼は似てるんだろう。
  『かみさま』、宗教信仰の対象として尊崇・畏怖されるもの。
  宗教に一切触れずに育ち、
  その概念を最近ようやく認識し始めた
  ぼくにはまだすこし難しい。 ]
 
(100) 2022/12/23(Fri) 14:00:31

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 滅多に遭遇しなそうだなってことだけは感覚でわかる。
  何処か遠い存在。
  そう分類してしまえばかみさまも詐欺師もぼくのなかでは
  同じ引き出しに押し込んでしまえた。

  だから彼女の恐怖は理解出来なくて、
  何に怯えているかも共感する事も出来ず、
 
まさかぼくのことだなんて頭の片隅を過りもしなくて

  それでもこれが最後かもしれないから
  いつもぼくに寄り添ってくれたきみの心に
  すこしでもいいから、寄り添いたくて。 ]


  『だいじょうぶ』だよ。


[ 根拠のない嘘を吐く。
  彼女が繰り返したその言葉を不器用に真似て。

  重ねて乞うその願いを叶えることはできないけれど。
  大丈夫、ぼくが守るから。
  ぼくのそばをはなれて、きみがみつけた居場所で、
  きみが変わらず笑って居られるように。

  かおいろひとつ、こわいろひとつ変えずに
  きっと誰にも見破れない嘘を吐いた。つもりでいたのに。
  >>3:433きみだけが、ぼくの違いを見抜いている事に
  鈍いぼくはまだ気付いていなかった。 ]
 
(101) 2022/12/23(Fri) 14:03:34

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 勿論減るのはぼくでなくたっていい。
  じゃあだれにする?なんて
  責任の伴う選択をきみに迫るつもりはない。
  それにきっときみは誰もえらべない。

  けどそれじゃだめなんだ。
  誰でも良い誰かにきみが選ばれる事のないように。

  誰でも良いならぼくでいい、ぼくがいい。
  きみを守るものになると決めた
  あの日の誓いを守り通す為にも。
  いちどでいいんだ、きみの役に立ちたい。

  そうすれば、
  生まれてから今迄何の意味も無かった人生を
  漸く誇れるような気がするんだ。 ]
 
(102) 2022/12/23(Fri) 14:05:05

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ きみが安心するまで待って、けれど手遅れになる前に。
  それって何時だろうって考えて
  すくなくともこうして手を繋いでいる間は
  きみが危険に晒されても身代わりにはなれる筈だって
  あとすこしだけ後回しにした。

  ここにきても暫く、ぼくのそばからはなれなかったきみが
  すこしずつ外側に目を向けて行ったみたいに
  きみが落ち着いて、きみから手を離して
  他のだれかのもとに向うまで、もう少しだけ。 ]


  そばにいるから。


[ もしも肉体を喪っても、
  きっと心だけはきっときみの元へ帰るから。
  だから怖がらなくて良い、って
  じゃれつくみたいに軽く凭れ掛かってくっついた。

  夢を見るのがへたくそなぼくが考えた割に
  すっごくすてきな夢を叶えるこの先に
  ちょっと浮かれるぼくとはまるで正反対に、
  >>72今にも泣き出しそうなきみの顔は
  ぼくのことばをまるで信じてくれなそうで
  どうしたら騙されてくれるかなって
  碌な気遣いも悪巧みもした事のない頭で真剣に考えた。* ]
 
(103) 2022/12/23(Fri) 14:07:18

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ わぁ、すごい喋る。

  >>196急に語りだした様子に
  思わずぽかんとしてしまって
  けど隣を見ても、前も見ても
  何だか二人とも真剣で。

  ちょっと『面白く』なってしまった。

  きっと真面目な場面なのに。
  吐く息が喉の奥で勝手に踊り出す。

  これが『面白い』であってるのかわからない。
  笑い返そうとしたことは何度もあったけど
  同じ微笑を返したい気分の時はあったけど
  こんなの初めてだからあってるかわからないけれど
  今の二人に返す反応としては間違ってるのは解って

  でも止め方がわからなくて
  笑い方もわからな過ぎて噎せるし
  口元を抑えて顔を逸らした。 ]
 
(300) 2022/12/24(Sat) 23:50:44

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ こんな時間、ヒナギクとも過ごした事が無いのに
  何故だか『懐かしい』って思うのは
  >>196『星』の心があるなんて
  素っ頓狂な事を言い出したきみが
  ぼくにみせたまぼろしなのかもしれないけれど。

  そんなに悪い幻想でもなかったから
  そんなに悪い気分でも無くって。

  だからかな、話してみろと促すその言葉に
  従ってもいい気がしていた。 ]
 
(301) 2022/12/24(Sat) 23:54:21

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ >>281なにか覚悟を決めた様な顔で名前を呼ばれる。
  ぼくの名を呼ぶきみの顔を今度こそしっかりと
  真っ直ぐ見つめ返してみたら
  射抜くようなその視線が眩しくて目を細めた。

  そうだね、きみは何時だって強かった。
  ぼくが守る必要なんて無いくらいに。
  ひとりで立ち直って、ひとりで世界を広げて、
  ぼくはなんにも手伝えなかった。

  何時だって救われたのはぼくのほうで
  だからこそ今度くらい、って思ったけど。
  そんなのきみにはもしかしたら
  今度だって、この先だって
  これっぽっちも必要ないのかもしれない。 ]
 
(302) 2022/12/24(Sat) 23:56:52

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ



  ヒナギク…、きみが今回の事で
  辛い目に遭うのが嫌だなって、考えてたんだ。

 
[ ぼくは無知だけど、そこまで馬鹿でも無いから
  自分がそんなに賢くはない、って事を知っている。

  押し付けの善意はいつだって空回るから
  それならいっそきみになにが必要か
  聞いてしまえばいいのかもしれない。

  なんでそんな風に思ったのか
  ぼくにはわからない。
  これで正解なのかどうかも。
  わからないけど、わからないから
  間違ったら教えて貰えば良いかって思えた。

  今更そのくらいのことできみは
  呆れたり面倒になったりしないでしょう? ]
 
(303) 2022/12/24(Sat) 23:58:53

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ



  ぼくにできること、なにかないかな。
  きみのたすけになりたいんだ。
  きみがずっと、ぼくをたすけてくれたみたいに。


[ だいそれたことを誓ってみても
  どうせ今のぼくはそよ風よりも役立たずだから。
  できることなんか探してみてもないかもしれない。

  なら、なにができるようになればいい?
  今よりきみの役に立つために。

  自分の事は後回しで他人の為に駆け回ってしまうきみに
  直接求めてみても、あんまりいい答えは出なそうだから
  もうひとりに、視線を向ける。 ]
 
(304) 2022/12/24(Sat) 23:59:45

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 『塔』の最期を見送った『ひと』の痣をもつきみ
  死んだみたいに生きてたぼくをみつけだしたきみ。

  きみならば、ぼくにも彼女にもみえないなにかを
  気付いて、見付けてくれる気がした。
  根拠なんかまるでないのに、
  何故だか、わからないけれど。

  これが彼の言う『塔』の心ってやつなんだろうか?
  そんな筈無いって思いながらも
  まぁそれならそれでもいっか、って思えた。 ]


  ともだちになる方法はぼくもしらないけど。
  きみといっしょにかんがえてみるから。

  きみもいっしょに考えてくれないかな。
  ぼくがヒナギクのためにできること。

  たのむよ、……エト。


[ 名前はそんなに悩まなかった。
  他のだれかと違って彼は、常に名乗って喋るから。
  それでも一応、あってる?って
  意味を込めて小首を傾げてみる。 ]
 
(305) 2022/12/25(Sun) 0:03:20

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 呼びたくても呼べない知らない名前とは
  きっとまるで違う音なのに

  何故だろう、

  多分殆ど初めて呼ぶその名前は、
  随分と久しぶりに呼んだみたいに、
  なんだか、ひどく懐かしい心地がした。*  ]
 
(306) 2022/12/25(Sun) 0:04:03

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ あれ?これぼくが泣かせたんだろうか。
  ふたりを見比べるようにして、視線で意見を求めてみる。

  ひとが泣いている姿なんて、
  駆け回って転んだアリスくらいしか見た事が無いから
  そのアリスに教わった慰め方しか知らなくて。
  空いてる手で抱き寄せて、
  寝てるぼくに時々きみがするみたいに
  ぐちゃぐちゃの呼吸に震える背中を
  ぽんぽん、と不器用な手が優しく叩いた。

  困ったな、返事を聞かせて欲しかったのに。
  これじゃ暫く喋れそうにないことは何となくわかった。

  まぁいいか、もうちょっとくらいのんびりしても。
  世界はきっとまだ混乱の真っ只中で
  これ以上何も起きないと知らずに
  怯えながら次に備えている最中だろう。

  ぼくらを滅びの象徴と呼ぶであろうその他大勢は
  きっと今頃大忙しで、
  まだぼくらに構う余裕はない筈だから。 ]
 
(504) 2022/12/25(Sun) 22:48:56

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ はなしたいことはたくさんあったけれど
  普段よりも随分と喋り過ぎたぼくの咽喉はもう限界だし
  沢山泣いたヒナギクの顔はぐしゃぐしゃだったから
  顔を洗って来ると良いよって、つもりで見送った。
  言葉にしてないからつうじてたかはわからないけど。

  またあとでね、って普段は口にしない約束を
  紡ごうとした声は上手く音にならなくて
  激しく噎せただけだった。

  ほんとは手を離したくなかった。
  傍に置いておきたかった。

  ここに来てぼくにべったりだった彼女が
  すこしずつ離れて行ったときにも感じた気持ちを
  今改めて感じて、漸く理解して、
  いま漸く受け入れられた気がした。 ]
 
(505) 2022/12/25(Sun) 22:51:14

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ けれど最初にきみを引き留めなかったから
  きみの世界はここだけじゃなくて
  今話したい相手もぼくだけではないだろう。

  それを寂しく思う。
  けれど
  それでよかったと思う。

  ぼくひとりじゃ涙の拭い方すらわからないから
  きみのまわりに、きみを大切におもうひとが
  いてくれることこそが
  役立たずのぼくよりずっと
  きみを守ってくれる気がしたから。 ]
 
(506) 2022/12/25(Sun) 22:51:48

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 普段よりもずっと『騒がしい』あたりを見渡してみる。
  けれどぼくが必要な場面なんかきっとどこにもないから。

  不要なら自由にしていようと
  今日は外へと促す付添いの職員もいないけれど
  ふらりとひとり、外へ出た。
  いつもどおりの、いつもの場所へと向かって。 ]
 
(507) 2022/12/25(Sun) 22:52:27

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ いつもの場所からぼんやり見上げる空の色。
  いつもと然程変わらない風の匂い。
  こうしているとなんにも変らない様に思えるけど
  きっとこれから忙しくなるだろう。
 
  望みを見つけ、悩みも出来た。

  けれど、なにもかもいまのぼくには叶えられず
  なにをするにも無力だった。

  ただ息をしてきた日々を悔いる。
  今日の為に積み重ねられたはずの時間を。
  ここは平和で、ぼくは無知のままでよくて
  けれど、そうじゃなくなったから。

  今からでも抗えるだろうか
  やりたい事は幾らでも思い付いて
  忙しくなりそうな日々を目の前に

  きのうまでとすこしだけちがうぼくが居た。* ]
 
(508) 2022/12/25(Sun) 22:55:15