205 【身内】いちごの国の三月うさぎ
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…… っ、
……
[粘液と共に直接握り込まれたら、今まで以上に。
ダイレクトに感じる刺激に、堪えきれず喘ぎが零れた。]
[自慰の時に、道具を使ったこともなくて。
いかにもいやらしいことをします、みたいに。
用意されていたローションを塗りつけられて、
初めて感じるぬるつきに戸惑いと焦りと、羞恥が入り交じる。]
……、
は
……っ、
まって、
ン、 っ……
ぅ、
[緩やかに扱き上げる手が動く度に、
ぬちゅ、ぐちゅ
と泡立つ水気を含んだ音。
そこに差し込むみたいに囁かれる声が、
酷く
煽情的
でくらくらする。
一気に熱を上げられていくみたいに育つ猛りを、
握り込まれて、咄嗟に肩に手を伸ばして縋り、
息を詰める。
今にも喉から溢れそうになる声を、押し殺して。
*]
| [ 高野の傷のことを自分は知らない。 だから温泉に関しての話題では、特に何を思うでもなく 純粋に「楽しみですねぇ」とにこにこしていた。 この面子の中では呑気な末っ子うさぎなので。 彼が一緒にいるとどうにも、 甘えが強く出てしまうようになった。 家族層やファミリー向けという単語を聞けば、 そういうものがあるのか と新しい世界を知った気分だ。 彼ら二人が何も気にせず楽しめるなら、 それに越したことはない。 自分は付き合う性別を気にしたことなどないけれども 世間がそうではないことは、よく理解しているので。 機嫌の良さそうな紺色うさぎとその恋人を見送って。 ] (5) 2023/03/21(Tue) 18:55:37 |
| いちご飴! [ 嬉しいことを反芻する無意識の癖。 >>0:43 彼の口から出た"いちご飴"という単語に顔を輝かせ お土産にとなれば、きっと誰かが調理するだろうから 何を作ってもらおうなんて、気の早いことを想像し。 ] ……つまみ食いのこと、店長には内緒ですよ 一個だけ。一個だけです。 [ 裏話は二人の秘密。 スタッフや他の客をちらりと確認し、ようやく腕を離せば 籠を持っていちごだらけの道を一緒に歩く。 赤い実はじけた …なんて言葉も世の中にはあるくらい いちごには恋に縁の深い品種名があったりもする。 白いいちごには、雪うさぎ、なんてものも。 いつか店長へおねだりしてみたいという野望は、 まだ叶っていない。 ] (6) 2023/03/21(Tue) 18:55:51 |
|
あ、そうですそうです。新鮮な良いいちごだーって。 店長、良い食材入ると分かりやすいんですよねぇ…
[ 黒板を書く時の機嫌は、従業員しか知らないこと。 うさぎの穴で働き始めて三年経つけれども 好物が入った時に限って出勤していたりするので、 何かと客として味わう機会を逃している。 ]
ありゃ、ハズレ引きました? ふふ。今日の星座占い最下位かもしれませんよ。
[ 外だからだということも考えついていたけれど、 敢えて揶揄うように、顔をしかめる彼へくすくす笑った。 酸味の強い品種はストロベリーソースにして……と 過ってしまう料理人思考は、いったんお休みを命じよう。
潜められた声に、「それは天才です」と明るく咲い 白い練乳というおまけつきの"お返し"を、 小さく口を開けて受け取りましょう。 ]
(7) 2023/03/21(Tue) 18:55:58 |
|
練乳つきのいちご、好きなんです。 やっぱりあまくて美味しい。
次あっち行きましょう、夜綿さん!
[ 貴方が好きな品種を覚えておきたいから。 回れるだけ回って、食べて反応を教えて欲しい。
くい、と手を引き 緑と赤が鮮やかなハウスの中を じゃれながら再び歩こうと。** ]
(8) 2023/03/21(Tue) 18:56:22 |
[ 使用感については、折込済み。
ただ、どうもその感触を、君は知らなかったようで ]
気持ちいいね?
[ 零すはずではなかった、ような
甘い甘い声
は、ますます俺を調子づかせた
と言える。
ぬるぬるとした触感と、人の手の体温と
急き立てられるような快楽に、
はやく、おぼれてしまえばいい
と思う。 ]
すごい、興奮する、声。
もっと、聞きたいな。
ドキドキさせて
[ 縋られるように伸ばされた手
は、
好きなようにさせながら、鎖骨の下にも
赤を散らして、首筋を辿り、耳元近く、
ダメ押しのように、もう一言。 ]
一番気持ちいい顔、見せて。
那岐くん
[ 囁き入れて、輪郭をなぞるように、
耳に舌を這わせながら、すっかり硬くなって
脈打つ場所を、追い立てるように、扱いた。* ]
[今まで女性を抱いていたときは、普通に。
性欲も、衝動もあったと自分では思っている。
やさしく抱いて欲しいというなら甘やかし、
逆に甘えるように胸に埋まる時もあった。
それでも、常に求める程欲深い方ではなかったように思う。
淡白過ぎると言われた経験も無くはない。
なのに、今は。
もっと深く溺れたいと思うほどに、熱を孕む。
自ら求めることも、求められることも同じくらいに。
相手だけを気持ちよくさせるだけじゃない。
自分だけが気持ちよくなるわけでもない。
同じ温度で、一緒にゆっくりと熱を上げる。
俺の身体に、溺れて欲しいと思うのは。
初めて芽生えた感情だから。
こんなところで覚えた欲深さが、少し擽ったい。]
[焦らされて身を捩った仕草に、落ちる笑い。
まだ余裕があるように見えて、少し悔しくなる。
触れられている箇所が多い分だけ、
こちらの分が悪いのは仕方のないことだけれど。
あなたの手で快楽を得ていくことも、
知っていてほしいから。
口角を上げる様を少し、睨むだけに留めておく。
言葉にできなかったのは、
まだ少し冷たい粘液が熱くなった下肢に
纏わりついて、彼の手が滑らかに滑るから。
余裕が無くなっていくのも、理由の一つなのだけど。]
……、 ンッ、 ……
[確認する声が羞恥を煽る。
でも、感じていることは知っていて欲しい。
だから、浅く、頷いた。その目尻が赤く染まっている。]
[扱き上げる手が何度も往復するのに、
肩に添えた手に、僅かに力が籠もってしまう。
縋るものがなければ、それこそ声が溢れてしまいそうで。]
は っ……、
ンぅ
[耳朶に吐息を吹き込まれたら、
ぞくぞくと背筋を快感が駆け抜けた。
興奮する。俺の身体で。
今まで女を抱いてきた人が、俺の声で。]
ぁ、 ……そ、こッ……
[水音と共に硬く芯を持っていく昂りの、
先端に指が擦れたら、頭を振って弱く抵抗を見せる。]
[よわい、なんて言ってしまえば
感じる場所を伝えてしまうようなものなのに。
そんな言葉をついてしまったことも気づかずに。
名前を呼ぶ声に籠もった息を吐いて、
増えていく彼の所有印が白い肌を染めていく。
耳朶に囁きを吹き込むだけじゃなくて。
舌先で耳殻を辿られ、食まれて、突付かれて。
耳と下肢と、弱い箇所を同時に責め立てられたら。]
……ぁ、ッ…… 、は、
[ふる、と身震いを起こして前兆のような訪れが襲う。
だめ、まだ。
堪えたいのに長い指が欲を煽っていく。
唇を噛んで、堪えて、堪らえようと腰を引いてしまう。]
[達しそうになる前に、肩に縋った手の一つを。
ゆっくりと下方へと下ろして。]
…… ね、 俺も、さわりたい
[他に意識を向けようとして、落ちていった手が辿るのは。
自身と同じものを持つ彼の腰よりも下。
彼も同じように熱を孕んでいるのか知りたかったのと、
一人だけ、追い立てられることに少し焦りを覚えたから。**]
[ 零してしまった笑い声に、満足げな顔に
睨まれたなら、機嫌を取るように、
顎先に、頬にキスをして ]
うれしくて
[ 呟いたらまた、目元に、こめかみのあたりに
キスを。
余裕があるように、見えているのだろうことは
察せたけれど、自分にも余裕なんてないことの
伝え方のほうは、下手だったようで。
ーーそうだね、自分ばかりと思っていたら
少し寂しい。一緒に、とベッドの上まできたのだから。 ]
可愛い、
――……ハ、 ァ
[ 縋る手に力が籠もる。
相手の耳に唇と舌が刺激を与えると
返る君の声もまた、自分の耳に近く。
擽ったさとまた別の高揚感と、
興奮とが入り混じった吐息も、
君の耳には届いただろう。 ]
ここだね、 うん、
[ 先端部分に指が擦れたときに、
聞こえてきた声が決定打、となったか
自分の熱も、相手に知られて構わないと
思ったこともあるのか、
相手の片足に跨るような形の体制から
僅かに密着度を上げるように体重を預けると、
自身の熱が、相手の脚の太ももあたりで
つっかえ、擦れた。 ]
[ 声色は、いいこ、いいこと
甘やかすように、優しく。
よわい、と教えてくれた先端部分への刺激も
指二本で、くるくるとやさしく。
熱を持つ耳には軽く歯を立てると、
腰が引いていくから ]
にげないで
[ と甘えるように、擦り寄って――。 ]
[ そんな風に言われたことは、あまりなかった。
――外面を好んで抱かれることを選び、
喜ぶような女性達は、
自分という外面と俳優という肩書に、
何をしてもらえたか、を
非常に気にする生き物だったから。
愛しさがなかったわけではないし、
触れたいと言われれば、どうぞ、と返していた。
――相手がそれで喜ぶなら、と。
それで満足していた頃のことなど、もう
思い出せない。 ]
……うん、触って
[ 耳元近く、さわりたい
と告げられた
言葉に、 ]
どこでも、触ってくれるなら 嬉しい
[ 初めて心から、思った言葉を返しながら
顔を上げて、熱を孕み、ギラついた瞳のまま
微笑むが、その表情はすぐに崩れることになる ]
――……ン、
[ 君の手が、熱の塊に触れると、
切なげに、眉間に皺が寄ってしまったので。* ]
[拗ねるように睨んだ視線を受け止めて、
また彼が笑えば、あやすように落とされるキス。
笑った理由を諭すみたいに教えられて。
決まりの悪さに、]
何も、言ってない……
[少し決まりが悪くなって、そう返したけれど。
もう一度、目尻を落とされたなら、
そんな反応すら居た堪れなくなってしまう。
たったキス一つで簡単に機嫌も治ってしまうから、
恋とはかくも厄介で、苦しくて、愛おしい。
ああ、気づいたら。
――――こんなにも好きになって、
胸が苦しい。
]
[かわいいと囁く声と合わせて、擽る吐息。
間近で聞いたらその色香に逆上せそうになる。
嬲られる耳朶が熱を含み、赤く染まって。
微かに歯の痕が浮かぶ程。
確かめるみたいに繰り返される音と一緒に、
指先でノックされたら、びく、と腰が揺らめいた。]
……、 ンッ、ぅ
[その反応が返事を返すよりも如実だったろう。
伏した瞳が薄く水を張る。気持ちいい。
女性とは違う、少し骨ばった指は
勃ち上がったもの全体を包み込めるぐらい大きくて。
余すとこなく、弱い箇所を握られているみたいだ。
男が弱いと感じる場所を、知っているから、尚更。]
[時に奥歯を噛んで、堪えるように。
俯いて、乱れていく表情を隠すみたいに。
教えたばかりの弱点を丹念に指でなぞられて、
刺激を念入りに送り込まれたら先端から、
先走りが溢れて、ローションと混じり合う。
腰が、ずくんと重みを増して。
引けそうになった腰を抑え込むみたいに、
距離を縮められたら、逃げ場所を無くして。]
だ、
め…… ッ、
[甘い声が鼓膜を震わせて、熱を更に煽っていく。
一人じゃ、嫌だから。
そんな時に、押し付けられた太腿に彼の熱が触れる。]
[――――勃ってる。彼のものも。
身を以て体感させられて、息を呑んだ。
良かった、という安堵と。
自身で興奮していると分かれば仄かに羞恥も浮かぶ。
さっきは逃げも少し混ざっていたけれど。
触って、と。嬉しい、と。
いう声に顔を上げれば、熱を孕んだ瞳と視線が交わる。
下肢に落ちた手をゆっくりと昂りに伸ばして、触れる。
布越しじゃ熱は伝わらないけれど、
その硬さは確かめられるから。
指先で軽く押して、躊躇うみたいに一度、引いて。
それから、形を確かめるように下から辿って、包む込む。]
[ 決まりが悪そうに返される言葉に、
そういう所も、 ]
好きだよ ……ふふ、言いたくなって。
[ と伝えながら。君に関してだけは
欲張りを自覚しているから、蕩けた顔も、
見たくて。
指先にもつい力が入る。
大きく腰が揺れて、艶めかしい声が
届けば尚更、握り込む手にも熱が入って。
だめ、と溢れてきた吐息ごと、
食い尽くすように ]
だめ?
……いいよ、このまま
[ と囁きながら
ぬるりと先走りの感触がしたら、
更に手の動きは追い詰めるように、速く、熱く。 ]
[ それほど何か刺激を与えられているでもなく、
君の姿で、声で、乱れで、膨張しているそれが、
余裕なんてないのだと、言葉より饒舌に
伝えてくれただろうか。
指先で押されて、一度引いて。
包まれたなら、堪え性がない心と似たのか、 ]
………
ふ、
[ その先を強請るように、包まれた手の中で
また少し、質量を増していく。 ]
[ それからも少しの間、ちゅくちゅくと
口腔内で絡ませていた舌を、名残惜しそうに
引いた時には、手の中に、
熱い白濁が収まっていただろうか。 ]
……あんまりかわいく、キスして
とか言うから、イッちゃう顔、見逃しちゃったな
[ 呼吸が荒くなるようなら、落ち着くのを待ってから
擽るようなキスをして ]
今度は、見せてね
[ とねだるように、言いながら、
肘で体を支えながら、指で目尻を拭った。** ]
<xsmall></xsmall>[機嫌を取るような「好き」も。
言いたくなったと付け足して甘やかすから。
言い訳めいたさっきの言葉が更に格好悪くなる。
俺も、と返すには余裕もなく。
ぐちゅ、と芯を握り込む手が強くなって、
卑猥な水音がいやらしさを教えて。
意識が段々と下肢に集中していないと
堪えきれなくなるくらい追い詰められて。]
ぁ……
だ
、 ……ッ、 ン
[だめだって言ったのに、返ってきたのは
余計に先を促すような言葉と、刺激。
やばい。だめ。
ぐるぐると頭の中で否定の言葉が渦巻いて。]
[擦る手に煽られるみたいに、無意識に腰が揺れる。
もっと刺激がほしいみたいに、擦り付けて。
だめ、と言いながら結局、ねだってしまう。
どんどん膨らみが張り詰めて、今にも弾けそうに。
肩に置いたままの手が、きゅぅ、と縋る。
薄い水膜の中、助けを求めるみたいに見上げて。
俺も彼を気持ちよくさせたくて、
膨らみをやさしく撫でた後、ジ、とジッパーを下ろして
前を緩めて、下着の中へと手を忍び込ませていく。
しとり、と濡れた感触が指先に触れる。
彼も、感じてくれている。
そう思ったら、少しの高揚感。
微かに、口元が緩む。]
[その隙きを盗むみたいに、唇を塞がれた。
キスをねだったのは俺、だけど。
性急にも感じたそれに呼吸を奪われる。
指先に感じた猛りに刺激を与える暇も与えられずに、
首を傾けて、枕に沈んで。]
……ン、ぅッ ……
ふ
[声も吐息も攫うようなキス。
絡めあった舌先からも、下肢からも淫らな音がして。
――過敏になった耳を犯されて、もう。]
[解放された唇からあまくて、せつない、溜息が溢れる。
余韻が酷くて、彼の言葉も聞こえはするのに、
頭で理解するのに、少しの秒をもらった。
見たかったのか、と唇を噛む反面、
男ならそうだよな、と同意する自身も居て、
複雑な気持ちを覚えながら肩で息をしていたら、
もう一度、やわい唇が触れる。]
…………ばか、
……、景斗さんも、見せてくれるなら。
[俺の機嫌の取り方を知っている。
だから、照れ隠しにそんな悪態をつきつつも、
こちらからもおねだりを。
水膜を超えて散らした涙を払われたなら、
ふ、とようやく笑みを零して、何度でもキスを交わそう。*]
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