104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】
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| >>0「きな臭さが一段と増して来ちまいましたよねぇ、最近。 柏倉先輩も、あんま疲れ溜めねぇ様にしやがってくださいね」 鏡沼創は、今は生徒会会計として此処に居る。 いつも通りに、いつもの笑みを浮かべて。 (1) 2021/10/31(Sun) 21:36:10 |
| >>2 柏倉先輩 「違げぇねぇですね。 ……正直、噂が事実でやがったとして、甘言に 乗せられてってんなら、自業自得でやがるでしょうが。 どうも、無理矢理って話も聞こえて来やがるんで。 そうなると、解決してぇって気が逸る生徒もそりゃ 出て来ちまうでしょうねぇ」 「ほら、忙しい時によく言いやがるでしょう? 自分がもう一人欲しい、って。 僕は常にそんな感じでやがりますから、身体的疲労は 大した事ねぇんですよ。 お気持ちは有難く受け取っちまいますけどね」 「柏倉先輩はオンリーワンなんで、もうちっと 自分を労わってやったって、損ねぇですよ」 (3) 2021/10/31(Sun) 22:01:04 |
僕は朝が早い。
いつもかなり早くに登校して、ぼんやりと本なんかを読んでいる。
今日も半分くらいはいつもと同じだった。
早くの時間に登校をして、人気の少ない学内を抜けて。
普段なら教室へと向かうはずの足は、グラウンド横の自動販売機に向いていた。
小銭をひとつ、そこに入れる。
200mlのペットボトルを迷いなく選び、僕はその栓を開ける。
透明な濾過された水。
こんなに綺麗なものでなくても、僕には何も関係ない。
例え雨水だろうと泥水だろうと、僕は何の苦もなく飲み干せるだろう。
あぁ、そうだ
朝日も噂くらいは聞いたことあるだろうけど、
薬には気をつけろよ〜
まさかあんな話をした数時間後に、その噂の薬を手に入れるだなんて思わなかった。
そこまで考えた僕は首を振る。
これは、僕が僕の意思で手に入れたものだ。
聞こえるはずもない呟きを落とす。
────それでも僕は、何としてでも強くならなければならなくなった。
僕が弱いから、逆らえない。
群れの中の弱者は、強者に従うのが野生の世界の掟である。
「
それでも僕は、このまま弱者でいるのは嫌なんだ
」
| >>4 柏倉先輩 「…………そういう話でやがりますか」 潜められた声に、表情はいつも通りながらトーンを落とした。 すぐに、それさえもいつも通りのものへと戻したけれど。 「ま、これ以上強くって話なら、僕はノーサンキューですよ。 弱くなりてぇ訳でもねぇですが、正直手一杯でやがるんで。 関わり合いにならずに済む事を祈る他ねぇですね」 あなたが見逃すタイプなら、鏡沼は我関せずタイプだ。 下手に何処かに与すれば、本当に増える事になりかねない。 「実際問題、オンリーワンとは言い難てぇですからねぇ。 あ、そこは安心してもらって構わねぇですよ。 最近、ちょっと面白い息抜きも見つけちまったんで」 (7) 2021/10/31(Sun) 22:43:54 |
「
僕は、人間だ
」
それを証明するために、藁をも掴む思いでこんなものに頼る。
あんなに大嫌いな異能の強化を願う。
嗚呼。本当に愚かだな、僕は。
片手で小瓶を転がした。
中に入っているのは水とは違う
無色透明の液体
。
200mlのペットボトルを見遣り、意を決した僕は、小瓶の中身をそこに注ぐと一気に飲み干した。
これは残り物でも何でもない。
でもそんなのは関係ない。
最初から、残り物だろうと福なんてない。
直後、眩暈のような感覚に襲われる。
グラウンドの真ん中で、僕は意識を失った。
人が近付けば、すぐ目を覚ます。
でも目を覚ますのは僕≠カゃない。
僕の中の獣の魂が、腹を空かせて獲物の姿を探す。
だから、倒れた僕に駆け寄り声をかけるなら。
少し気を付けなければならないかもしれない。
| >>+4 >>10 朝日 楢崎 鏡沼創は、何処にでも居る。 いつも、いつの間にか其処に居て、いつの間にか消えている。 だから 何の予備動作も無く、唐突に グランドの中央にも居た。 「……なんでまた、こんな所で寝てやがりますかねぇ? あ、運ぶってんなら手ぇくらい貸しますよ」 (14) 2021/10/31(Sun) 23:09:39 |
| 鏡沼 創は、柏倉陸玖が視線を戻した時には、もう居なくなっていた。 (a6) 2021/10/31(Sun) 23:11:08 |
楢崎 鏡沼
近付く気配に僕≠ヘ目を開く。
飛び退くようにキミたちを睨み付けた僕≠フ姿に覚えはあるだろう。
昨日の朝、動物園で警告を上げていた僕と同じ姿をしているはずだ。
でも今の僕は僕≠カゃない。
四つ足で低く身をかがめ、獣の様相でキミたちを警戒している。
その姿は笑っているように見えただろう。
なぜなら僕≠フ唸り声は、人間の笑い声に非常に近い。
8=>50で楢崎に襲いかかる。
楢崎 鏡沼
僕≠ヘまだ襲いかかりはしなかった。
笑い声に似た唸り声を上げる口許から、人間にあるはずのない裂肉歯と骨砕歯が覗く。
明らかに異常だと、感じていい。
しかしキミたちがこれ以上近付くなら、今度こそ先に近づいた方へ飛びかかるだろう。
| >>15 >>+6 楢崎 朝日 「あはは、ある意味近けぇでしょうねぇ。 はいはいっと。んじゃ、手を……!?」 近付いた途端に飛び退かれ、思わず一瞬呆けてしまう。 まるで、四つ足の獣の如き姿勢。 理性のある人間とは思えない表情。 サッと視線を楢崎の方へ向ける。 「…………どうします、アレ。 正直、僕の異能は『理性の無い存在』とあんま相性 良くねぇんですよね」 (18) 2021/10/31(Sun) 23:27:00 |
ハイエナはサバンナの掃除人≠ニも呼ばれる肉食動物だ。
往々にして、横取りや屍肉を漁るイメージが強く卑怯者≠フレッテルを貼られることが多い。
しかしその実狩りの成功率は百獣の王と呼ばれるライオンより高く、ライオンの子供を狩ることすらあるという。
同じくにしてライオンからも敵視をされており、食用でもないのにライオンに殺されることも多々ある。
ハイエナの皮は硬く、その肉はどの肉食獣の餌にもならないほどにとても不味いらしい。
骨すら噛み砕く顎の力、その骨すら消化する強力な消化酵素、屍肉すらものともしない強靭な胃を持つハイエナは、サバンナに於いて一二を争うほどの強者である。
更に獲物を探す目、鼻、耳────そのどれをとっても一級品とされる。
何よりも特筆すべきはそのスタミナだ。
知能も霊長類と並ぶとされるほど高く、狙った獲物が疲れ果てるまで的確に追い回し、その強い顎で餌食にする。
疲れを知らぬハイエナを止めることが出来るのは、更なる強者の存在か、【絶対王者】の言葉、又は雌の命令だけである。
ハイエナの社会は、絶対的な女社会、そして縦社会なのだ。
楢崎 鏡沼
「──!」
ハイエナ
。
その言葉に反応したのは、もしかしたら僕≠カゃなかったのかもしれない。
大嫌いな大嫌いな、卑怯者の烙印。
それを聞いた僕≠ヘ目標を楢崎に定めた。
飛びかからないだけマシだろう。
けれど一度狙いを定めたハイエナはしつこいのだ。
楢崎はこの場から、逃れられなくなったと言っていい。
| >>20 >>+6 楢崎 朝日 「昨日は動物園、今日はハイエナですか。 …………ハイエナって、何が苦手でやがりましたかね」 わかった所で、相手が“人間”でなければ効果は薄い。 白入先輩くらいの理性があれば、話は別だけれども。 「僕は、この場から逃げるくらいは問題ねぇですが。 そっちはどうです?」 (21) 2021/10/31(Sun) 23:36:02 |
| >>23 >>+8 楢崎 朝日 「共倒れって最悪じゃねぇですか。 ……誰に言ってやがりますかねぇ。 呼ぶくらいなら、この場から離れなくったって出来ますよ 」 言外に、付き合いますよと示す。 自分だけなら、無傷で逃げ切る事だって出来るのだから。 (29) 2021/10/31(Sun) 23:51:27 |
また異能騒ぎを起こした者がいるらしい。
人気のない、グラウンドの見える外階段でサボり中の竹村茜。
「…………」
ピルケースから取り出した赤色のカプセルを弄ぶ。何度か手のひらの上で転がして、それを飲み込んだ。
「…………」
静かにしてほしいな。
| >>25 >>31 >>33 御旗 楢崎 シオン 「なぁんで態々来ちまうんですかねぇ。 安全圏に居やがったでしょうに。 ……ま、猫の手も借りてぇ状況ではあるんで歓迎しますよ」 叩くのは、あくまで軽口だ。 「やーですよ、チキンレースなんて。 どんだけ自己犠牲精神あふれてやがるんですか」 (34) 2021/10/31(Sun) 23:59:46 |
| >>36 御旗 「猛獣にロックオンされてる状況を、きらきらって表現する奴 正直、他に居ねぇと思いますよ?」 >>37 >>33 楢崎 シオン 「シオンが、どっち判定にされちまっても泣かねぇなら それが一番丸いんじゃねーです?」 (40) 2021/11/01(Mon) 0:09:14 |
| 鏡沼 創は、グラウンド以外にも居て、教員を呼んだりもしている。 (a17) 2021/11/01(Mon) 0:11:47 |
同意があるのですぐに用意されると聞いた。ちなみに不如帰animalが付いてきたが一匹だけなので内密に帰した。
シオンの声
を受けて唸り声が小さくなる。
僕≠フ視線は楢崎でなくシオンへと移った。
「…………」
唸り声が収まる。
しかし僕≠フ警戒と興奮はまだ続いている。
「え?」
職員室から出たあと、不如帰と会話している。
「朝日が? へえ」
「大変そうだな。
帰ったら何食べたいか聞いといてくれない?
人の言語は話せないって? そっかー」
「行かないのかって?
嫌だよ、だって俺が行ったら蹴られるから」
| 「押さえるんなら、頼まずともこの場に集まって来やがった 荒事得意組が何とかしてくれるんじゃねぇですかね。 猫の手が欲しいってんなら、僕のも貸しちまいますが」 (49) 2021/11/01(Mon) 0:31:55 |
動くな
の命令を守っている。口許から見える牙は剥き出しに。
| >>50 御旗 「真っ黒、でやがりますか。 ……色があるだけ、マシな気ぃしちまいますがねぇ」 あなたが黒なら、鏡沼はきっと目映い程の透明だ。 「そこはもーちょい、臆した方がいーんじゃねぇです? 命が幾つあっても足りねぇですよ」 (52) 2021/11/01(Mon) 0:42:19 |
シオン
一瞬また唸り声を上げかけた僕≠ヘ、しかしそうしなかった。
ハイエナの雄にとって雌は絶対だ。
たとえ雌の命令と王者の命令が並んだとして、優先されるのは雌の命令であるほどに。
掻き分けられた前髪の下の黒い瞳で従順にシオンの目を見る。
冷たい手に少しだけ驚くような身体の揺れの後、それでも僕≠ヘそれ以上動いたりしなかった。
3秒間は、滞りなく、直ぐに訪れる。
僕≠ヘ途端に、何事にも興味がなくなったように、その表情すら大人しくなった。
暴れる理由のなくなった僕≠ヘ、僕にその身体を返す。
僕を押さえつけていた人達は、僕から力が抜けたことが分かるはずだ。
そのまま僕は、また気を失うように倒れ込んだ。
あどけない、ネコ型亜目の獣の寝顔がそこにある。
| 鏡沼 創は、グラウンドの中央に居ながら、スマホを取り出しメッセをし始めた。 (a24) 2021/11/01(Mon) 0:59:58 |
| >>54 御旗 「嫌いなら嫌いでも、誇りなんて無くたって それで死にゃしねぇでしょうに。 そんな生き方してっと、早死にしやがりますよ。 ……アクセの方は貸してやれねーですが、抑制剤なら」 持ち歩いている分を、投げて寄こすだろう。 (56) 2021/11/01(Mon) 1:06:02 |
| >>58 楢崎 「気絶たぁ大袈裟でやがりますねぇ。 ま、野生動物にタゲられんのなんて、そうそうある事じゃ ねーでしょうし無理もねぇですが。 お疲れ様でやがりますよ」 (62) 2021/11/01(Mon) 1:11:55 |
| 「んじゃ、このまま保健室でやがりますかねぇ。 人間用のベッドでいいのかわかんねぇですが」 人では足りているが、鏡沼もついて行く気らしい。 >>60 御旗 「不器用ってレベルで片付けちまっていいんです? それ。 幾ら生き抜く事に長けた異能っつっても、無傷で 済ませらんねぇんなら、後遺症残りかねねぇでしょうし」 僕に、人に説教する資格はねぇですがね。 そう話を切り上げた鏡沼は、結局髪紐を一度も外さなかった。 (64) 2021/11/01(Mon) 1:18:56 |
| 鏡沼 創は、スマホに視線を落として、一瞬だけ固まった。 (a27) 2021/11/01(Mon) 1:20:26 |
| (a28) 2021/11/01(Mon) 1:26:42 |
| >>67 シオン 「はいはい、めちゃんこ偉れぇですよー。 怪我はねぇです?」 (70) 2021/11/01(Mon) 1:29:20 |
| 「朝日には僕が付いとくんで、気兼ねなく雪遊びしやがって ください。ちょいと頼まれ事もありやがりますし。 あ、僕も雪遊び参加しちまいますがね 」 堂々と増える宣言をした。 >>71 シオン 「ハイエナでよかったって、中々凄げぇ表現でやがりますね? かく言うシオンのも、どーいう異能かサッパリですが」 (73) 2021/11/01(Mon) 1:42:08 |
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