98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】
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アマノ
「…………そうだな。そうだった。裏で行われる工作でどんな人間も転げ落ちる。ああ、ただ指示に従い続けていた俺では気付けないはずだ」
男は最早眉一つ動かさない。その顔からは何も伺えない。生まれて初めて、泣いて叫びたい"何か"が渦を巻くことすらも無視をした。
「見たいと言うのなら見せよう。
ただし、対価は貰っていく。その血、その命で払ってもらおうか」
男は武器の柄に手をかける。
その刀に刃は無かった。ただ、この期間中何度か見せた容器がくっ付いていることが分かるだろう。
「《刃》よ」
告げる。
男の声に呼応して、その容器に満たされた血は変化する。
根本から切先まで全てが赤
に染まる刃。
男の最後の得物が、姿を現す。
→
「貴様からは色んなことを学んだ。その点は感謝しよう。
だが、共益関係はとうに崩れている。
アマノ、──この手で決着をつけよう」
1日目の夜、あなたはアマノと運命を分かち合いました。
あなたはアマノと運命の絆を結んでいます。
つまり、あなたは殺意満々なのです。
入口で大人しくしているが何かあればカチコミを入れる気満々だ。羽がバサバサしてるのでよくわかる。
ただし、蚊も殺せなさそうなパンチをするしかできない。無力。ぺちん……
>>チャンドラ
戦闘態勢に移りながら、男は先輩看守を一瞥した。
「……チャンドラ様。俺は貴方の怒りを買ったと思いますが。
今は看守として、この企てを止める事にお力添えさせていただいてもよろしいですか?」
淡々と貴方に問いを投げるだろう。
キンウの羽がバサバサしているなあ、となった。どこかやる気満々だね?
羽が周囲に当たらないようバサバサをちょっと控えめにした。バサ…バサ…
キンウ……キミも素直でいい子だね、になった。羽、綺麗だね。
ルヴァ
「思想はあるが……。…………。
……もう、いいよ
」
最後の言葉は、消え入るような声でこぼれ落ちた。庇われるほどに距離がある貴方に聞こえただろうか。
「単純に、貴様が何を考えているのか、何故この犯行に及んだのか。それくらいだ。ただの知的好奇心。好みのものが見れないのなら、その程度だ」
| >>56 アマノ 「…"お前"は愚考すらしなくなったの? "ひと"である事を捨ててしまったの? ……あぁ、そんな子に育てた覚えはないのだけど」 大げさに、溜息をひとつ。 「本当に。お前たちは揃いもそろって」 「最高に可愛らしくて、愛しくて」 (63) 2021/10/11(Mon) 23:27:27 |
| 「……だから、許せない」 「本人だろうと、" 俺 "の大切なものを愚弄するなと言っている」 構えていた鞭は、紙屑の様にあっけなく壊れる。 ―――空いたその手には身の丈ほどの星屑色の鎌を。 (64) 2021/10/11(Mon) 23:29:24 |
触ってもいいですよとふわふわの羽を向けたかもしれない。ふわっ…バサッ…
そして、なんだかお話をしても良さそうな雰囲気を感じ取った。
ソワ……キョロ……視線を配る。
それぞれの感情を"今"は捉えない。頑張れ、とは思うが。
ただただ、この現場の在りのまま。その"事実"を捉える。
アマノがルヴァを守る、その光景を見て。それならば。
先ずは……そう、何かを作業中のルヴァ からだ。
「人形のキミ〜〜〜! ニアから質問、い〜い?」
あ!入口付近でなんか素のまま話し始めちゃった!
好奇心を持つ傍観者は、少女の振る舞いのままに雑談のお誘いだ。
キンウに、いいの?……恐る恐る触ってみた。ふあふあだあ……
メサに手を振った。あなたを真似て、いつもより元気そうにぶんぶん!
| >>+22 ダビー 「勿論。君へのお仕置きは後回しだ。 覚悟していて、死ぬほど可愛がってあげる♥」 「だから。思いっきり暴れなよ、ダビー」 言の葉を合図に。貴方の身へと小さな星屑は集う。 「―――宙を駆ける自由を。今は君に贈ろう」 それは貴方の身を軽くして。口に出さずとも願えばその身を宙へと連れていく力だ。 (66) 2021/10/11(Mon) 23:38:57 |
触ってもよいのですよ…?と羽をそちらにもちょっと伸ばします。ふわ…
ふあふあに触れてまんぞく。ありがとう、とても良い羽だ。
キンウの羽の魅力に何とか耐えつつ状況を伺っている。
| >>65 タマキ 紅月 は真直ぐに見つめたまま。小さく笑う。 「今更そんなことを? ―――いや、今の頭の回らないお前には簡潔に教えよう。 黙れマセガキ、" 俺 "の友人は昔っから犯罪者だらけだよ 」 (68) 2021/10/11(Mon) 23:52:09 |
「仰せのままに」
星屑が集うのを確認し、
男は柄を握り直す。
けれど……すぐには、その恩恵に乗らず。
「《霧よ》」
男は再度、力を行使する。
増幅器を兼ねた得物がなければ使えない、制御の難しい変化の一つ。
唇を震わせたその瞬間、刀身は──その身を崩した。
→
晴れ渡る青空は、澄んだ草原は、血の霧によって穢された。
空間を侵す霧は濃く、たちまち男の姿は掻き消えることだろう。霧は維持できても7秒ほど。すぐに元の光景に戻る。けれど、それくらいの時間があれば十分だった。
兎の魔法で決闘者は、霧に包まれた宙へ。
「──っ」
続いて、ガラスの割れる音。
その数五発。
霧の中を赤い銃弾が突き進む。狙うは対峙する相手の肩、胸、腹、両足。
ただ突っ立っているだけなら噛み付かれるだろうが、警戒して動くのならば避ける事は容易い筈だ。
ミズガネに羽をふわふわバササ。撫でても…いいのですが…?
メサの方にも羽をふわ…と向けた。メサ様もいいのですよ。
計画通り。 なんでもありません。いっぱいふわふわしてくださいませ
| >>70 タマキ つられるように笑えば。今一度鎌を構え直す。 「…あぁ、そうしようか。 友人とするのは初めてだから。加減はわからないけど」 ―――いいよね? 声と共に描くのは小さな円。それをいくつかの弾丸( >>+26)へと。その勢いを悪戯に加速させた。 (74) 2021/10/12(Tue) 0:12:29 |
| >>73>>75 意識の一部でもこちらにないのならば。その隙に兎は跳ねて、駆けて。部屋の中へと飛び込み目指す。 歌う雷を聞きながら、着地の先。近くて遠い君の元へ。 そこへ軽く。鋭く。三日月を振り下ろすだろう。 (82) 2021/10/12(Tue) 0:41:20 |
アマノ
男はその胸に何を沈めていようとも、切り離した人を殺す術を振るい続けた。
放った弾丸の一つは、ルヴァに当たるように仕向けられていた。だから、首謀者を庇った貴方の腹を赤い花が食い破るだろう。
同時に放たれた神の裁きを思わせる雷撃。
模擬戦闘と同じ状況であれば、なす術なく空へ駆ける雷に焼かれ戦闘不能に追い込まれていた筈だ。放たれるまでの動作を見ただけで、男はそう確信した。ああ……やはり厄介な相手だ。
兎の魔法に願いを託す。雷撃を避けるように、物理法則を踏み躙りながら空を滑走する。
銃をホルスターへ。刀にカートリッジを再装填。もう一度刃を顕現させて、そのまま──
「チャンドラ様。援護を願えますか」
月に乞い願う。自分が相手の懐に飛び込めるよう援護を求める。
それだけを口にして、柄を握り直した。構える。間合いに入った瞬間振り抜けるように。
──赤の流星は、月を信じて真っ直ぐ神へと堕ちていく。
| >>+27 ダビー 貴方の願いを聞き届け、辿り着く為の翼を。煌めきと共に貴方へ託す。 「うまく使ってよね!」 一方で浮遊ユニットを呼び出しては、重力を掛けて乱雑に撃ち出す。 それらは貴方たちに当てようとしているよりは、逃げ道や端末を叩き潰そうとするだけだ。 (86) 2021/10/12(Tue) 0:59:27 |
「…………、?」
これは、やっぱみんな忙しいでは?になった不死兎。
墓守から溢れる音を聞きつつ、人々の音を聞きつつ。
不死兎は耳を立てている。
言葉、戦闘音、そして……滾る鼓動、その
命
たちの音を。
ここ以外の音も、全て拾えるように。
耳を立て、思考を続ける。
チャンドラ アマノ
「……」
男は何も語らない。男は何も感じない。溢れ出るのは必要最低限の呼吸音のみ。少し前まで、戦ってる最中であっても伝えたい事はあったけれど。それは胸の底に沈んでしまった。
ただ敵を沈黙させるための殺戮兵器にでもなったかのよう。口を引き結んで役割を全うする。
援護を受けて、更に加速。
踏み込んで、横薙ぎに。
トラヴィス
「…………、うん。忙しそう」
頷きと共に、純粋な反応、感想をひとつ。
「みんな、目標はきっと、同じなんだ。
…………、誰も彼もが、自分だけの答えを見つけたい
」
「そして、人は欲張りだ。見つけたその答えを
…………、誰も彼もが、他人に認めて欲しいと願うんだ
」
この不死兎は傍観者だ。故に。
「難しい…………、だからこそ、
誰も彼もが"人間らしい"
と、……兎は想うよ」
箱庭の外から見える景色。……その答えが、これだ。
歌でも歌いましょうか?とトラヴィスに視線を投げた。その間も羽はもふもふされている。モフモフ…
「…………、アマノ」
彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
だが、この聡い兎は。
「目標へと辿り着く為の"過程"…………、
その思想、考え方……何処か兎と、似ている、気がする」
知的好奇心、探求心。"知る"ことの重要性。
その価値観や捉え方が、何処か、似通っている気がするのだ。
同じ、とは言わない。今は。
だって、
何も知らないのに定義したくないから。
走る光、稲妻、其の雷を。
紅水晶が、見つめる。
アマノ
低い姿勢からの攻撃。ああ、これは……数日前に見た覚えがある。
"彼"も、同じように顎を狙っていた。
「……」
地を蹴って後ろへ。上半身を後ろへ傾ける。腕を畳んで、刀で防ごうと顔の前へ。
顎を砕かれることだけは防いだ。けれど貴方の反応速度がこちらを上回っていたならば、腕を掠めていたかもしれない。そうでなかったにせよ……雷光は、しっかりと看守に喰らい付く。
「……ッぐ、……、……ぅ」
視界が一瞬白く塗り潰され、そこからちかちかと明滅が続く。服の下にある体が熱い。きっと褐色の肌は焼けて爛れていることだろう。
「…………見たいなら見せようとは言ったが」
ようやく口を開く。
それでも戦う技術が染み付いた体は動き続ける。
後退しながらカートリッジを取り出す。銃はまだ撃てる。刀もまだ維持できる。では、それは何処へ?
→
「…………、ルヴァ」
彼とはあまり言葉を交わした事は無い。
故に、この聡い兎は。
「…………、あの子の本当が、今でも分からないな。
もっと早くに、話を…………、するべきだったあ」
でも確かに感じていた。"本当が見えないな"、と。
それは、今思えば、上手く偽装を施していたからかもしれない。
かもしれない、の話を推測する事はあれど、この兎は。
本当を知ってからじゃないと、解には出来ない
から。
一人称が変わったあなたの言動とこれまでの言動を。
記憶の中で、照らし合わせてみよう。
ズレがある所が、兎の疑問が生まれる場所だ。
紅水晶が、見つめる。
「俺の内側は、明かしたら排除しなければいけない程よくないものなんだろう、アマノ。それなら、見せる必要はあるか?」
それは言葉による攻撃でもなんでもない。ただ、思ったことを口にしただけだった。
話しながら、カートリッジを手放す。それは血を保存する以外の役割はないから、素直に地へと真っ逆さま。
男はそれを踏み砕いた。ブーツの下で赤が広がる。
「《杭よ》」
足元に広がる血溜まりに命じる。その刹那、血は貴方を貫こうとする無数の杭として勢いよく伸びていくだろう。
| 「『贖罪』はイコールで死にはなりえない。 だけれど、命以上の対価を大抵の人間は知らない、得られない。だからそれを奪うしかなくて、奪われることもあって」
「俺は、自らの痛みを対価に己のしたことを読み解いて、寄り添って。理解して。 その苦痛を乗り越えて"ひととして"生きる事こそ『贖罪』であるのだと今は思うのだけ、ど…っ」
力を込めて。いくつかの星屑を手元に呼び戻しながら独り言ちる。
「その答えの為に看守も囚人もいて。いまだ罪が生まれていて。月明りも届かないこんな場所があって?」
「あは、難しいなぁ…何かしながら考えることじゃないや」 (99) 2021/10/12(Tue) 1:50:07 |
もう答えを見つけたいと思わない。もう認めてほしいと思わない。
「ーーー」
羽を動かし、撫でられながら。
キンウはルーム内を見ている。
視界を意識する。声の届く範囲を意識する。
以前聞いた事が行動の理由ならば、彼は愛のために行動をしているのだろう。
キンウはそう考える。
キンウはーーー祈りを、捧げない。
キンウは未練にもならない想いを抱えてこの場にいる。
これが愛する故の行動であるならば、キンウもそれ故に横槍を入れるでしょう。
そこに理屈なんて必要ないと、『私』は考える。
感情に突き動かされた行動にどんな言葉が響くのでしょう?
彼には他の理由もあるのかもしれませんが……『私』はそれ以外の理由になるものが、よくわからないのです。
キンウは
私の思考を必要としていなかったから、皆が何を恐れているのか正しく認識していないのです。
無知は罪であると教えられた。
罪人に無知を授けるのは、罪と罰のどちらになるのでしょうか?
トラヴィス
「…………、ふふ」
またそれ?とは言わない。
悪い意味では無い事を、知っている。
「痛いのは、確かに嫌だねえ…………でも、」
「痛い事をしないと解が出ない場合もある。
…………、それが、今なんじゃないかなあ」
分からないけれど。
新たな疑問を見つける為、思考する事を止めたりはしない。
キミが眠りに就く事も、もちろん止めたりはしないよ。
「…………、!」
違和感。咄嗟の防衛本能。
その不死兎、手折られた脚の傷を忘却す。
入口より後ろ、その通路へと……一瞬にして跳んで、翔けた。
一時的な退避。その部屋が見える位置に。
この身はまだ在る。
| チャンドラは、遅くなった入力音を聞いた。咄嗟にプロテクターの出力を上げる。 (a36) 2021/10/12(Tue) 2:50:38 |
アマノ
「そうだな。気付かなかった。明かしたことがなかったから」
杭の間から表情を削ぎ落とした男の顔が覗く。無機質な翡翠は、静かに貴方を捉え、分析を始める。半端な傷では行動不能に持ち込めないのだろう。ターコイズの光の、その意志の強さを静かに理解する。
「でも、もういいんだ」
開幕で一本。刀の装填に一本。そして先程の杭で更に一本。血液を満たすカートリッジの予備は六本作成していたから、もう既に半分を使い切ってしまった。
それでも出し惜しみはしない。出来る相手じゃない。
もう一本、取り出して真上へ放る。
「思考すること自体が良くないなら、俺はそれを棄てる。
人が人として考えるがために存在する知性を。
人が人であるが故に抱き揺れる不安定な感情を。
人が人であるが故に願い進むために用いる意志を。
俺が一人でいる時……と、例外一つを除いて。俺は俺を殺そう。もう間違いを犯さないようにしよう」
銃を引き抜いて真上、カートリッジを撃ち抜く。
その血に命じるのは《雨》。開幕のものと同様、針となって貴方に降り注ぐ。
最初と違うのは、天から地にいる貴方へ注ぐ雨のほかに……真横から男の銃が立て続けに吠えていることだ。
「……ッ!」
血の雨を降らすその直前、己の先輩の姿を見た。
「……トラヴィス様……!?」
男の声に乱れが生じる。拳銃を握る手が横薙ぎに空を切る。
それは力の行使の中止を命じる合図だった。
針へと姿を変えたはずの血が、その役割を放棄する。
文字通りの血の雨が、真下にいる男を容赦なく濡らした。
二方向からの攻撃はルヴァによって阻まれた。
せめてものと、思考を切り替えた男はすぐさま再び拳銃の引き金に指をかける。赤い銃弾達は真っ直ぐ男へ。
| 「…ああもう、そんなとこで寝るからぁ…」
風邪ひくよ、くらいの声色。 溜息を吐いた兎は距離を取るように飛びのいた。 鎌も星屑も一度、すべてを整え直す。 (115) 2021/10/12(Tue) 3:08:40 |
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