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人狼物語 三日月国


174 完全RP村【crush apple〜誰の林檎が砕けたの?】

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【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ………………。

[なので。
"注意喚起はした"と言われても >>116 、いつしてもらったっけ?と首を傾げる始末で、そうしているうちに、怒るでもない声音で、"約束"を持ち出されて。

少しだけ熱っぽい、常より低い声で囁かれ抱き締められたら、心臓がやおらやかましく鳴り始めた。

首筋に当たる熱に、肩ごと背がひくりと跳ねてしまい、病室でのあの一件が全部、脳裏に流れていって。

忘れていたわけじゃないんだよ。
ただただ、"今"とちゃんと繋がってなかっただけで。
本当に。]
(132) 2022/09/17(Sat) 20:41:25

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────約束、忘れて、ないよ。

 ……でも、今思い出した。

[それはずるい言い方だったかも。
でも本当に、私の中で、"あの時"と"今"とが繋がっていなかった。

繋げてみれば、"この日に会おう"と決めた早々、武藤があのケーキを買ってきてくれたこととか、元々の話だったサシ飲みじゃないのに武藤のアパートにお邪魔することになったこととか、全部全部、武藤が色々考えた(画策した?)結果なんだなあと解ってしまったわけだけど。

…………でもそれすら正直、嬉しいなと、思ってしまった。

それだけ武藤が私のこと、欲しいと思ってくれていたという事なのだろうし。]
(133) 2022/09/17(Sat) 20:42:46

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["オレばかりそういうことを考えていたみたい" >>136 は、正直なところ、否定できなかったかもしれない。

男の人と違って、こう……女の側は物理的な衝動に駆られるということはないし、自分としてはその行為がどれほどに幸福感だとか快感だとかを得られるものなのかというのも想像がつかないし。

抱き締められたり抱き締めたりキスしたりは心地良いと思うけれど、その先となると、多少なりとも怖さもあれば、消えない引け目も残っている。

だから、つい、無意識下で考えないようにしていたというのは、あったかもしれない。

…………でも、事ここに至れば、逃げようなんて気は、全然沸かなかった。]
(138) 2022/09/17(Sat) 22:30:11

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ────……?ん、

 …………ぁ、……っ。

[おいで、と仕草で乞われて腰をあげれば、先に輪を掛けて熱っぽい声と共に口付けられて。

まだ全然慣れてない深いキスに微かな目眩を覚えれば、そのまま世界ごとくるりと回って、私の背はどうやらベッドに着地したみたいだった。

驚きに息を飲み込もうとするのに、その呼気まで奪われてしまいそうな口付けが続くのに、緩く小さく首を振る。

それは別に拒否のつもりではなくて。
ごめん、息、できない、という風に、少し外れた唇のその合間に、小さくはふ、と息を吐いた。]

 ごめん、武藤、私。
 色々、どうしていいのかわからない……。
(139) 2022/09/17(Sat) 22:31:31

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[キスしてる間、どう息すれば良いのかすらわからないし、なんだか、ふとした隙に身体が跳ねてしまいそうな感覚が走るのも経験が無くて戸惑うばかり。

最後までしようと告げたのはそも自分の側だったくせして、これは、何というか、武藤に多大な手間をかけさせてしまう気しかしなくって。]

 あの、だ、から。
 全部まかせる、から。
 嫌とか、言わないから。

 好きにして、いいよ…………?

[耳まで赤くなりながら、そう呟いた。*]
(140) 2022/09/17(Sat) 22:32:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[直接そうと問うたことも聞かされたことも無かったけれど。

人に深く踏み込むのも踏み込まれるのも怖かった武藤に、恋人が居たとは思えなかったし、武藤の性格上、女の人をお金で買って云々ということも無かっただろうから、初めてなのは、きっとお互い様。

だから本当、主導権を全部渡したとしても"まかせた"と言ってしまうのはひどいお話だよねと思った。

でも今この時でさえ、腕の置き所さえ解らなくてキス一つ合わせるのがやっとの私にはそれが限界で。]

 …………うん。

 ごめん、ね?

[せめてもと、再び合わせた唇は、自分から寄せていった。

互いの吐息を1つにするみたいなこの行為、まだ片手の指に足りる回数くらいしかしていない気がするけれど、でも、気持ち良いなと思う。

なかなか、こう、上手く応えられないのが申し訳なくはあるけれど。]
(157) 2022/09/18(Sun) 6:47:56

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ぇ、と…………。

 …………うん。

[身体が離れて、去って行った熱を追うように見やれば、武藤がシャツを脱いで、また私に近付いてきて。

身体の線を少し辿られた後、脱げる?と問われたから、身体を起こした。

もう、正直、この段階から羞恥の極みではあったんだけど。

この先どうなってしまうのか検討もつかないまま、でも逃げないと決めたから、黒いシャツは潔く脱いで、武藤と同じく床下へ落としてしまう。

甘い色は似合わないよなあと、悩んだ末に買った下着もやっぱり黒で。

少しばかりレースがついてて、こう、"寄せて上げる"(寄せるものも上げるものも無いだろうと思うのだけど)効果で、ぎりぎりぎりぎり胸の間に谷間──とは言い難い、線くらいは──形成されていたかもしれないくらいの、そんなもの。

自分で付けるのすら不慣れで手間取ったこの装備品。
武藤にさせてしまうのも申し訳なく(見たかったとか触りたかったとか、そんな彼の欲は全く知らない)、それも外してしまえと緩慢に腕を動かした。

背中に手を回して金具を外すと、"カチン"と、もう後戻りできない扉が開いて閉まったみたいな音が聞こえた、気がする。]
(158) 2022/09/18(Sun) 6:55:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────でも、やっぱりやっぱり、恥ずかしくて、ですね。

"抱きたい"と言ってくれて、実際、思ってくれていることは重々承知だけれど、実際見たらそんな気持ち、飛んでしまうのではという思いは消えなくて。]

 ………………っ。

[自然、引き寄せるように立てていた膝に、上体を押しつけて抱え込むようにしてしまう。

こうして上げてる腕だって、伏せるように視線を落とした先に視界に入る肩だって。

女の子らしい甘やかさは全然無いものなあ……なんて、どこか冷静に考えてしまいながら、でも、脱いだよ、と告げるように、武藤の腕にそっと右手を伸ばしてみた。*]
(159) 2022/09/18(Sun) 6:57:42

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[見られてるなあ >>160 、とは、気付いていた。
それに、見なければできるものもできないしと、頭でも解ってる。

けど、どうしても、"見られる"心理的ハードルは、高すぎて。

そこだけが日常の延長みたいな風な、ここに来た時そのままのデニムの膝。
そこに武藤の脚がゆるりと割り込んでくると、見える肌色の量が一気に増えて、また心臓が跳ねる気がした。

肩や背中、武藤の側に向いてない方はすうすうと頼りない心地なのに、身体の前半分は、どこをどうして良いものか、熱かったり、硬直してしまっていたり、で。]

 …………ん……っ、

[武藤の指先は耳だとか首筋だとか、鎖骨だとか、なんてことない場所に触れてきているだけなのに、そんなとこでさえも皮膚がちりちり焼け付くみたいな感じがした。]
(163) 2022/09/18(Sun) 9:59:53

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[どうせなら、無理矢理に開かれても私は抵抗しないのに、武藤はあくまで私から動いて欲しいみたいで、でも"ちゃんと見せる"のは、泣きたくなるくらい、恥ずかしい。]

 だ、め……。

[そう呟いたら武藤のことだから全部止めてしまうかなと思ったから、そうじゃなくてと伝えるように、絡んでいた手指を解いて両の手で武藤の背を引き寄せる。

そのまま勢いづいて共にシーツに倒れ込んでしまったのだけど、それでも構わず、正面から抱き寄せた。

身体がぴたりと触れあうと鼓動も重なる気がして、もう、どっちの心臓の音が喧しいのかなんてことも、わけわからなくなってきたけど。]
(164) 2022/09/18(Sun) 10:00:48

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 見るのは、まだ、だめ。

[今は全然、真っ昼間。
窓の向こうからは微かに響く通行人の声やバイクの音。

"暗くして欲しい"なんて到底無理な話だし、言ってはみるものの、見ずに進めろというのも、それも無茶だと解ってる。

でも、見られるにしても、"見ている武藤"を見るのが怖くて、私はぎゅうと眼を閉じた。*]
(165) 2022/09/18(Sun) 10:01:31

【人】 3年生 黒崎 柚樹


["見てないから" >>173 は、きっと優しい嘘なんだろうなとは思ったものの。

けれど、武藤の頭が自分のすぐ傍らにあるままだったのは疑いようもなかったし、まじまじ見られるくらいなら、いっそ触ってくれた方が居たたまれなさも薄いんじゃないかな、なんて、思っていた。]

 ……っ、……ふ…、

 ………………ッ。

[そして私は、触って楽しいような身体でもないのだから、触られたところで、こちらもどうということはないのでは……なんて、至極甘く、考えていたわけだけど。

腹や脇腹を辿っていった手の平も、その後胸に触れてきた指も、全部が一つ一つ、痺れるような熱いような感覚が走って膝や背がひくりと跳ねてしまう。

胸先の尖りを弄られてしまうと、本格的に声が殺せなくなってしまいそうで、慌てて右の手の甲を口に押し当てた。

────だって、集合住宅、だし。昼間だし。
部屋のすぐ外、誰が歩くとも知れないし。]
(175) 2022/09/18(Sun) 11:42:16

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[覆い被さっている武藤の脚を除けるように自分の脚が緩く開いてしまっていることにも気付いてしまい、そんな事にも赤面する。

いずれは、その、そっちの服も脱がなきゃいけないわけで。
今どころじゃない場所に触れられたりしなきゃいけない、わけで。

正直、怖いし、緊張もしている。
居たたまれなさも、いや増すばかりでは、あるけれど。

全然お返しにもなってないとは思いつつ、背に回っていた左手で、武藤の髪をくしゃりと撫でた。

身体が跳ねて吐息が熱くなるのが止まらないのは、武藤が首筋の、くすぐったいのか何なのかわからない、ぞくぞくするところに唇を何度も落としてくるからでもあったから。]

 む、と……。

 キス、したい。

[おかしな声を漏らさないためにはこうするのが一番なんじゃと思ったのだけど、今度は跳ねる吐息を逃がせなくなって、ひくりと震える舌先までまるで愛撫されてるみたいになってしまい、視界が薄く水膜を張ったみたいになっていく。

でも、見られてはいないにせよ、私に触れても武藤は変わらず私のこと、欲しいと思ってくれてるんだなと、それは全然疑いようもなかったから、嬉しかった。*]
(176) 2022/09/18(Sun) 11:44:16

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[自分でも、呼吸が上擦ってきているのが、わかった。

この先、どういう事がどのくらい続くのか、細かなところまでは解らないのに、心の中、"もっと"という欲はせり上がってきて、でも、どうして良いのかは、よくわからなくて。

だからせめて、目の前に与えられたものを素直に欲しがろうと、武藤がしてくれるみたいに、震えそうになる舌をつたなく動かしたりはした。]

 ………………?

[ずっとしていても良いくらいの気分だったのに唇は離れていってしまい、動きを止めた武藤に、数度瞬く。

ふ、と小さく深く漏らす呼吸が自分のものなのか武藤のものなのかもわからないくらいには、ふわふわした心持ちだったのだけど、低めの囁き声と共に、ごり、と下腹に当てられたそれは、記憶に遠くないもの、で。]
(181) 2022/09/18(Sun) 14:37:12

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[緊張も羞恥も全部が消え去ってるとは到底言えないのに、武藤の熱に呼応して自分の下半身にも熱が伝染してしまったみたいな、そんな気がした。

 …………あやまらなくて、だいじょうぶ。

 "ちゃんと"、する、んだもんね……?

[私だって、したいんだと告げるように、ジーンズの釦に指先がかかったのを察し、ごく緩く腰を浮かす。

短距離走のトラックの上では足を晒すのは常だけど、好きな人に触れられるためにというのは初めてだから、なんだか心許なくて。

それでも、膝や足首に引っかかった布地は自分から落とす勢いで、露わになった脚をシーツに下ろした。

ここ、武藤が普段使ってるベッドなんだよなあ……なんて、今更ながらに思い出し、滑るシーツの感触を足裏でゆるりとなぞるようにして。

今日はサンダル履きで来たから、靴下は、そも、履いてなかった。……のだけど。]
(182) 2022/09/18(Sun) 14:39:07

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 あの…………。

 ぜんぶ、脱いだほうが、いいの、かな……。

[こういう場合のお作法なんて知らない。

でも、"する"からには、履いたままではいけないのだろうし、脱がせたいとか触りたいとかそんな男の浪漫らしきものの存在なんて、なお知らない。

恥ずかしさに鼻下を手の甲で隠してしまいながら、ぽそもそと、告げた。*]
(183) 2022/09/18(Sun) 14:39:56

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[────すごく。
すごく優しくされてるし、大事にされていると思う。

今更口にしてくれなくても >>185 知っているのに、宣言するように言ってくれるのも、きっと武藤の優しさなんだと思う。]

 …………うん。

 知ってる。

[だから大丈夫、と笑ってみせた。]
(187) 2022/09/18(Sun) 16:27:33

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[けれど、まあ、恥ずかしいことには違いなく。

胸を晒すのと同等程度には下着全部取り去るのはかなりな勇気が必要で。

だからジーンズを脱いだ勢いで、もういっそ全部脱いでしまえと、覚悟を決めたところだったのに。]

 …………心臓?

[立て続けって、でもジーンズ脱いだだけだよ?

と思ってしまう私は、自分の脚を出すことには全く抵抗がないという感覚は自覚の外。

それでも、再び身体を寄せ合うのは心地良いと思ったし、中断してしまったキスが再開したのもまた嬉しくて、深く唇を合わせようとしたところで、ぶわ、と身体中が総毛立つ気がした。]
(188) 2022/09/18(Sun) 16:28:49

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ぁ…………っ、ゃ、な、に……?

[間に武藤の身体を挟んで緩く開いていた足の間。
布越しに、伺うような戸惑うような気配を感じた後、撫でるように指が滑り降りていき、そしてまた戻る方向に、つう、と撫で上げられた。

さすがに、"そこ"を使うことくらいは知っているし、何を挿れるのかだって当然知ってはいるけれど、正直なところ、私は自慰すらしたことがなく。

そも、女ではなく男でもないという宙ぶらりんな年月が長すぎて、自分の性的対象がどこに向いているのかも迷子になっていた期間が長すぎた。

"男の人に抱かれる自分"なんて想像の遥か遥か彼方だったから。
だから、そういう欲すら沸いた事がなかった。

さすがに、構造くらいは知ってるけど、知ってる、というだけで。

ますますおかしな声が出てしまいそうだし、今度は背中どころか腰から震えてしまいそうだし、そんな"工程"が控えてたとか、知る由もなかったし。]
(189) 2022/09/18(Sun) 16:31:04

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ぅ……。

 むとー、も、脱いで、よ……。

[私ばかり、こんなに切羽詰まって、ずるい。

睨んだつもりだった顔がどんな風だったのかは自覚なく、行儀悪く足先で武藤のスラックスを引っ張ったのだった。*]
(190) 2022/09/18(Sun) 16:31:47

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 つ、め…………? >>191

[爪は、まあ。

魔女の爪みたいなのに突かれるのはさすがに怖いけど、武藤の指がそんなんじゃないことは、知ってるし……と至極真面目に考えてしまう私もまた、相当に混乱していたし、色々と限界が近くはあった。

別に、武藤の足を見たいとか、足じゃない別の何かを確認しておきたいとか、そんな気持ちがあったわけでもなく。

私ばかり限界値ぎりぎりまで追い詰められている中、武藤だけ平静な顔をしているというのはずるいような気がしてしまったのだった。

実のところは、武藤の側も限界ぎりぎりだったわけだけど。]
(194) 2022/09/18(Sun) 17:42:17

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ………………ッ。

["見ない方が良い"と言われても、見えてはしまう、もので。

こちらに頭を向けるような屈み気味の姿勢だったから、目の前にぼろりと出されたわけではなかったけれど────まあ、見えてしまって、顔がぽふんと熱くなったし、瞬間、息が詰まってしまった。

"それ"を見たのは、小学生の頃、幼稚園児の弟を風呂に入れていた頃のが最後の記憶くらいなもの。
当然ながら、色々……全部が、違うわけで。

怖くはなかったけれど、正直なところ、"あれ"を受け入れなきゃいけないのか……と、少しばかり、目眩がした。

大きくないですか?平均値とか、私は全然、知りませんけども。
いや、平均以下でも平均以上でも何がどうなれば安心というものではないし、ああもう何考えてるのかな私。

仰向けに横たわる私は、もはや、あれだけ隠したがっていた自分の胸も曝け出している事にも全く頓着できないまま、武藤の問いかけ >>193 には、無言でこくこくと頷くしかできなくて。

ねえ、なんで、こんなに恥ずかしいことばかりなのかな。

好きな人と、気持ちいいこと、したいっていう、それだけなのに。*]
(195) 2022/09/18(Sun) 17:46:49

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[きっと、暗い中、この行為をしていても、不安だったり恥ずかしかったりは大差無くて。

だったら、武藤の恥ずかしそうな顔だったり、安心してよ優しくするよと告げてきてくれる照れくさそうな顔だったりを見ていられるほうが、きっと、幸せだったと思う。

そして、全然知らない場所でするよりは、なんとなく武藤の匂いがするこの部屋での方が安心感もあったのだから、ぜんぶ、結果オーライ、だったと思うよ?]

 …………うん。

 恥ずかしい、のは、お互いさま……ってこと、で。 >>196

[笑顔、作れてたかな。
多分作れてたと思う。

恥ずかしかったけど、それでも"怖い"は無かったから。

でも、ぎりぎりの余裕があったのは、ここまでのこと。]
(202) 2022/09/18(Sun) 19:36:51

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 ふぁ……っ!?ぁ、……っ、ぅ

[ゆび、が。

自分でもそういう意図では触れた事のない箇所を、武藤の指が辿っていって、と同時に、濡れた音が響いてきたものだから耳を疑った。

話には聞いていたけれど。
"濡れる"なんて状態が、まさか自分の身体に訪れていたなんて、ちっとも、検討もついてなくて。

自覚してしまったら、あとはもう、いたたまれなさは加速する一方だった。]

 む、と…………ぅ、と、ら……っ。

[痛くはないけど。

でも、自分ばかり、異物感だとか微かな快感だとかばかりに苛まれて、武藤の側は別に心地良くもない行為というのが、どうにも、申し訳ない……というか、まさに、いたたまれなくて。

耳を辿っていく舌の疼きもあって、身体がばらばらになりそうな気がした。]
(203) 2022/09/18(Sun) 19:38:19

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 も、だい、じょぶ……だから。

 挿れて、いいから…………っ!

[もういっそ、2人で溶けてしまえるなら、その方がどれだけましかと、思ってしまった。

あんなに苦しいものだったなんて、思いもせずに。*]
(204) 2022/09/18(Sun) 19:38:39

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[正直なところ、指1本でも異物感はそこそこのものだったし、もう1本増やされたところで、大差は無かったのかなと思う。

でも耳元に落とされる、自分の名を呼ぶ掠れた声 >>215 一つ取っても、武藤の限界も透けて見えて。

だったら多少痛くても苦しくても、繋がってしまいたい……と、心から思った。

だって、この"準備"とやらが、多分、一番に恥ずかしいものだったから。

とりわけその後、武藤が避妊具をつけているらしい、そのほんの十数秒だか数十秒だかは、もうこの世からこの間の記憶だけ消えてくれて良いと思ってしまうくらいの、いたたまれなさだった。]

 …………だいじょう、ぶ。

[大丈夫だよ。相手は武藤なのだし。

気付けば、武藤の腰を挟み込むような姿勢になってしまっていたから、はしたないほどに両足は開いていて、それはつまり、誰にも見せたことのない部分を武藤に向けて差し出すような体勢になっていたわけだけど、それも見て見ぬ振りをして。

現実を直視してしまったら、頭が沸騰して倒れそうだもの、こんなの。

────でも、やっぱり、"初めて"の者同士、そう簡単には、お話は進まなかった。]
(223) 2022/09/18(Sun) 21:39:34

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………ぃ、……ッ!!

[漏らすまいと思ったのに、歯の隙間から苦鳴が漏れてしまい、慌てて片手で口を塞ごうとする。

ひた、と頬に触れてきてくれる手に、擦り寄せるように顔を揺らし、大丈夫だよって言いたいのに、異物に怯えた身体が勝手に内側へ内側へと閉じていってしまう感覚が走る。

それは絶対に恐怖ではなく、緊張と羞恥が絡み合ったものだったのだろうと思うけど。

無意識に締め付けてしまうと武藤の形も熱もありありと解ってしまい、その感覚にまだ身悶えるという悪循環で、気付けばぼろぼろと涙が零れだしていた。

これ、きっと、武藤の側だって、痛いに違いないのに。]

 ごめ……っ、
 力、抜けない……ど、うしよ。

[でも、止めてほしくない。

"続きはまた今度"じゃなくて、今、ちゃんと繋がりたい。

欲しいと思ったのは武藤だけじゃなく私もだし、痛くても苦しくても構わないと思ったのは、私の方。]

 む、とう……おねがい。

 やめちゃ、やだ。

[離さないでという風に、武藤の背に両腕を回し、必死でしがみついた。*]
(224) 2022/09/18(Sun) 21:40:33

【人】 3年生 黒崎 柚樹


―― 黒崎さんは変わりたい・その3 ――


[顔面改造の師匠(=津崎)に及第点を貰えるレベルに至っているのか否かは解らないけれど。

いくらか自己流加えつつ、髪や顔を弄るのにも慣れてきた。

練習がある日はどうしてもスポーツブラにせざるを得ないものの、それ以外の日はワイヤー入りだの詐欺要素入りだのも、それなり身につけるようになって。

そうしたら、大学への行き帰り、毎日のように美容院のチラシを手渡されるようになった。

どこかのお店(?)で働かないか(?)という、不思議なバイトの誘いも、男じみた格好の時は一度だって無かったのに、時折、そんな声もかかるようになった。

どうやら今の世の中は、美容院が供給過多で、女性が働く接客業業界は需要過多なのであるらしい。
────そしてまだ、スカートは買えていない。]
(230) 2022/09/18(Sun) 22:54:51

【人】 3年生 黒崎 柚樹


[その日は昼過ぎに津崎と待ち合わせしていて、3人でパフェを食べに行こうって話になっていて。

なら午前中に付き合ってくれるかな、スカート買いたい、それ履いて待ち合わせ行きたい、と私は武藤にお願いをした。
"スカート探しの旅"に付き合ってもらう権利、今使わせてください、って。

あまり足を向けた事のない、繁華街のファッションビル。

武藤が日々あまりにも「かわいい」「かわいい」と私に言い続けるもので、その執念の擦り込み効果もあってか、スカートを履くこと自体には、もうあまり拒否感を抱かなくてはなっていた。

ただ、どうも膝丈は絶望に似合わなそうだし、ミニは恥ずかしいし、ファッション雑誌を開いてもあまりピンと来るものはなく。
そもそも着てみないことには実際似合うかどうかはわからないのが洋服というもので。

まあ、1時間くらいはうろうろしたと思う。
服って、あんまり見ると最後は何が良いんだか元々何が欲しかったのか解らなくなってくるもので、今日はもうダメかなあ、なんて思ってたんだけど。]
(231) 2022/09/18(Sun) 22:55:15

【人】 3年生 黒崎 柚樹


 …………これ、いいな。

[とある店のマネキンに引き寄せられた。
店員さん曰く、落ち感のある綺麗めラインの大人プリーツ、マキシ丈……とか、なんとか。呪文かな。

お客様でしたらトールサイズのマキシ丈を絶対綺麗に着こなせると思います、と彼女に断言され、そういうものなのかなと私は武藤を顔を見合わせた。]
(232) 2022/09/18(Sun) 22:55:53
 




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