205 【身内】いちごの国の三月うさぎ
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すごいね、こっちでも
気持ち良くなれるようになっちゃって。
うん、うん、俺のせいだね。
[ 問わずとも知れることをわざわざ問うことはしない。
そのくせ、キスだけは優しく、なんて。
暴力振るった後のDV夫みたいで、
自己嫌悪に飲み込まれたから。
深く反省した。試すようなことはするものではない。
そんな事すら、知らないのかと呆れられて
しまっても、どうしようもないくらい。
――離してやれないくらい 君のことが
好きで。* ]
| そうだねぇ。 ひとつのケーキに二つの品種のいちご、 贅沢で食べてみたい。 [「今度ケーキ作る時は」 >>0真白が自然にそう思えるようになったことをとても嬉しく思う。 これから先、こうして真白が自然とケーキや他のスイーツを作る場面が来ても、嬉しい気持ちを忘れたくない。] (15) 2023/03/26(Sun) 20:46:07 |
| [手を握って受付に戻る。 途中の子ども連れ夫婦への会釈に不思議そうな顔をしているのに気づいたら、向こうが此方を見ていたこと、此方も何年か後にはあんな風に家族になるのかと思って見ていたのだと告げる。
籠に入れたいちごは持ち帰り用にパックに入れて貰えるようだ。 二人分のパックをひとつの袋に入れて片手に持つ。]
HPで見る限りはピンク色してたよ、いちごカレー。 僕の方は今すぐでも入りそうだし、 もしマシロちゃんが食べきれなかったら 僕にくれれば良いから、カフェが混む前に行ってみようか。
[農園内のカフェはひとつだけ。 いちごに飽きて他のものを昼食に食べたくなった人で混み合う前に行こうかと誘う。 こんなに気になっているメニューだ、売り切れてもかなしい。]
ランチ待ちで時間かかってケーキボトル作れないの嫌だしね。 (16) 2023/03/26(Sun) 20:46:38 |
| [幸いまだ混む前の時間だったらしく、カフェにはスムーズに入ることができた。 注文は勿論いちごカレーだ。 口に合わなければ後で別メニューを追加するとして。 真白の方はもうひとつ同じものを頼むか、或いは自分のものをシェアするという手もあるが。 メニュー表を渡す。 「料理人の顔と、好物を前にした子どもの好奇心」 >>1どちらの顔も堪らなく可愛くて、ついそう言いたくなるけれど、今は理性が働くので自制した。*] (17) 2023/03/26(Sun) 20:46:53 |
ん、してる。
[悪戯っぽく視線を流して、笑えば。
降りた腕を取って、手に手を重ねて持ち上げて。
ぱく、と冷えた指先を口に含む。
アイスみたいだと思ったから。
その指先も甘いのかと錯覚して、舌を這わせ。
あったかいと呟く身体を更に熱くして、欲しくて。
*]
[ 行為に慣れてきても、
ぐずぐずに蕩けるまで、あまり声を
上げたがらないから。 ]
じゃ、されようかな。
[ してる、と悪戯に視線を流して笑うから。
そう返して顎先に、キスを。
とっくに参ってるくせに、誘ってくる目が
唇が、いじらしくて。 ]
期待してたよ、今日ずっと。
温泉、一緒に入れますねとか言うから。
[ 指先は誘惑されている最中らしいので
瞼の上から横に少しずつ、唇で触れていく。
擽ったそうに音を拾う、耳までたどり着けば
まだ戯れの延長みたいに、乾いた唇で
触れて、挟んで、擽って。
ときどき、笑って。 ]
あったかい、じゃ済まないね?
[ 口に含まれた指先はすっかり熱を持って
蠢くように、舌先を頬の内側を押して、つつく。
くちゅ、と音が鳴るたび、着実に、
欲に火をつけていくけれど、誘惑はまだ
続いていただろうか。* ]
| [ 子ども連れの夫婦は、どうやら此方を見ていたらしい。 >>16 そして会釈をしていた彼自身も 向こうに数年後の自分たちを見ていたと聞かされれば ぽや、と頬を染め、照れたように視線を逸らすが。 ] …… なりましょうね、家族。 [ 貴方と一緒に家族を作って、テーブルを囲みたい。 その気持ちは私も同じだから 小声で囁くように返して。 摘んだいちごをパックに入れてもらった後、 ひとつの袋にいちご達は纏められた。 「持ちますよ」と言ったけれど、結局いちごの袋は 彼の片手を塞ぐことになる。 もう片方の手は当然、自分のもの! ] (18) 2023/03/26(Sun) 22:43:06 |
|
カレーがピンク……? ……む。レシピが今から気になります、それは。 私もまだお腹に余裕ありますし、行きましょう。今。
[ いちごとカレーの計算式は生憎頭にはない。 ついでに、今後も導き出せる気はしないが、 うさぎ達総動員ならどうにかなったりするだろうか。 スターゲイジーパイ伝説ならぬ、 いちごカレー伝説職人が出るかもしれない。 いや、もうこの農園に既にいるのだろうけれども。
誘いには好奇心全開で同意して。 ]
確かに……! ケーキボトルもあるんでした。 えへへ、したいこといっぱいですね。
[ 楽しい予定がたくさんあるのは良いことだ。 頬を緩め、カフェへと歩を進める。 ]
(19) 2023/03/26(Sun) 22:43:11 |
|
[ まだカフェは混み合う前だったらしい。 スムーズに入れて良かった、と思いながら 手渡されたメニュー表と真面目な顔でにらめっこ。 ]
ん〜……んー……。
……ね、夜綿さん、いちごカレーにするんですよね? シェアしませんか。 私、こっちのいちごの冷製パスタも気になるなって……
[ もう眼前には完全にいちごしか見えていない。 一にいちご、二にいちご、三にいちご。 特別枠に貴方を置き続けて、シェアの提案。
子どもっぽかったかな とふと自分を振り返るけれども 彼と違って、自制出来る気はしなかった。 甘やかしてくれる彼へ、甘えている。* ]
(20) 2023/03/26(Sun) 22:43:23 |
[素面のままだとどうしても小さなプライドが邪魔をする。
可愛いと言われても、素直に受け取れない思春期みたいな。
敢えて言うならば、それは賛辞なのだろうけど。
受け止めるには照れ臭さが勝ってしまうから、
受け流したり、首を振ったりして抵抗を見せてしまう。
でも、今日は気分がいいから。
可愛いと言われたら愛でられている気持ちになって、
ふにゃりと表情が蕩けてしまう。
誘いに乗るような声に更に機嫌を良くして。]
うん、
[顎先に落とされる唇を笑いながら受けて、
首を竦め、追いかけるようにまた唇を触れ合わせた。]
[期待していたのは朝からだと伝えられて、
そういえば、朝そんな話を振ったな、と。
ウィンドウ越しに見えた表情、
気まずさを紛らわすようにした咳払いを思い出して、
指を食んだまま、くく、と喉奥で笑う。
瞼に降り落ちる唇を受けたら、再び目を伏せて。
咥えた指に軽く歯を立てて、根本まで飲み込んだ。
酒気で熱くなった口腔の中、
ねとりと舌を関節の根本から這わせて、
唇を窄めて、ちゅう、と吸い上げて一度唇を引いて、
また根本まで咥え込む。]
……っ、ン……、
[彼の人差し指を湿らせる間、肌を滑っていく唇が、
耳に届いたら、乾いた唇が耳朶を食んで。
ぞく、といつもみたいに快感を引き出していく。]
[飲み込んだ指が、悪戯し返すみたいに、
内側から頬を突ついて、粘膜を探り、音を鳴らすから。]
……ん、ぁッ ……、
[唾液に塗れた指を一度解放して、酸素を求め。
灯された情欲を隠せずに瞳に滲ませ、俯いて。
自身のTシャツとパーカーの裾に手をかける。
両手で、おず、と裾を持ち上げたら、
日に焼けていない肌が顕になっていく。
あったかい、じゃ済まないから。]
けいと、さんが
あつく、して……、
[首元まで服を持ち上げて、酒で色づいた肌を晒す。
まだ触れられていない赤い尖りは小さく鳴りを潜めて。
その箇所を逸らすみたいに、腰を反らせば。
キスと人差し指だけで僅かに反応している下肢が、
彼の腰元にぶつかってしまう。*]
| [通り過ぎるファミリーは数年後の姿。 そして仲睦まじそうな老夫婦は数十年後の姿だ。
真白を好きになって、ずっと一緒にいたいと思うようになったら、 世界の見方まで変わったのだと実感する。]
うん、楽しみ。
[片手で収まる荷物なら自分が持って、両手に抱える程あるなら持ってもらう。 いつだってもう片方の手は繋ぐ為に。] (21) 2023/03/26(Sun) 23:47:07 |
| [味よりもレシピが気になるのは料理人のサガか。 元気よく誘いに乗る真白と共にカフェへと歩く。 摘んだいちごはそれなりにあるから、ケーキボトルを2個作ってもお土産に出来る分は確保できる。 とはいえ高野と那岐もいちごを摘んでいるだろうから、お土産がいちごそのものだとお土産というよりも「仕入れ」めいてきそうだ。] ん、オッケー。 冷製パスタだとサラダに近いのかな。それともパフェ? パスタは小麦粉で出来てるから味付けによっては合わないことはないと思うけど…… [初めからいちご以外のページに目もくれずメニューを見つめる瞳がキラキラしている。 >>20世の中にこんなかわいいいきものが存在して良いんですか。 もうどうしてくれようね、可愛すぎて。 この天使の生贄になら喜んでなりますとも。 >>10] (22) 2023/03/26(Sun) 23:47:48 |
| [いちごカレーといちごの冷製パスタ、 取り皿をふたつ貰う。 結果として、先に来たいちごカレーは見た目がいちごミルク色という強烈なインパクトの割に、食べたら普通のカレーの味がした。 いちごはチャツネとして使われているのかもしれない。 ならこのゆめカワファンシーなピンクはどうやって出しているのだろう。
うさぎの穴を訪れる客はよくレシピを気軽に聞いたりするが、 本来レストランなどでレシピを聞くのは中々考えられない。 家で再現されたら店が必要なくなってしまうからだ。 そういう意味でも、あの店の従業員たちは皆、器が大きい。]
どう?マシロちゃん。 作れそう?
[味の感想よりも再現可能かを聞いてしまう。 料理人の彼氏も板についてきたのかもしれない。**] (23) 2023/03/26(Sun) 23:48:23 |
[ 可愛いと言っても素直に受け取られる
ことはなくて。
なんなら、言わなくて良いと返される
こともあっただろうか。
それが、酒がどうも彼を随分素直に
そして開放的にさせたようで。
ふにゃりと蕩ける表情に、
こちらの表情が固まったのは見逃して欲しい。
今すぐにでも襲いかかりそうになるのを
抑えた故に。
追いかけるように唇を触れ合わせたら
見ないでね、とばかりに甘く下唇に噛みついて。 ]
[ 指を咥えたままで笑うのを見ると、
最初からこのつもりだった?と、
してやられたような顔をしたままで。
瞼に、こめかみに、唇で触れる。
乾いた唇でも、触れられる事を
覚えた体はふるり、と震えて。
誘われた指のしでかした悪戯に、
甘い声が上がれば、顔を引き戻して、
欲に濡れた目と、目線を絡ませれば、
もうすっかりその気になってしまう。
全く持って誘惑のし甲斐のない男で
面目なく。 ]
[ 裾に手を掛けるのが、
やたらとゆっくりして見えて、
小さく、
ぅわ
と声が漏れた。
情欲を滲ませて、誘うには満点の
言葉を紡いで、色付いた肌を見せつけながら
僅かに反応したそれを触れさせてくる。 ]
どこでそんなの、覚えてきたの
[ たまらず、首筋を辿りながら
言葉を直接、肌に打って ]
俺のせいかな、
じゃ、ご期待に沿わないとね。
どうされたい?
[ 教えて、とまた言葉が肌を滑って。* ]
[さすがに朝から虎視眈々と狙っていたというには、
誘い方が浅はかだったと思う。
紡ぐ言葉の一つ一つに嘘はないから、
流れが一貫しているといえば、そうかもしれないけれど。
ただ一杯食わせたような反応を見れば、
計画じゃないと素直に伝える程、馬鹿正直でもないから。
狡く見せる術を、借りて笑うだけ。
優しく落とされるキスはまだ前戯とも言えない。
子供のような戯れ、なのに。
反応を返してくれることが嬉しくて、小さく震え。
唾液に塗れた指を離す頃には、すっかりと欲を湛えていた。
彼にも同じようになって欲しくて、
向けたようなものだから、返された瞳に
ギラリと光るものを見つけたなら、こくん、と喉が鳴る。]
[酒の力を借りないと出来ないような誘い方をして、
外気に肌を晒して、魅せつけるみたいみたいに。
驚くような声が上がったのは、
喜びか、それとも引いてしまったか。
思わず固まったように見えたから、少し躊躇いが生まれた。
我慢できずに誘いをかけてしまったこと、
もしかして嫌だったのかも、という考えが過ぎって。
押し黙って、言葉が告げなくなる。
どこで、なんて問い掛けも。
他の人を匂わせるような物言いで。
こんな姿を見せたのは、彼しかいないのに。
首筋を撫でる手が薄毛を撫でるみたいに粟立たせて、
ぶる、とまた期待と恐れで身体が揺れ。]
[たくし上げた服を、両手で抑えたまま。
耳元で囁く声が、意地悪く、いやらしい身体を責める。]
…… ぁ、ッ ……
[囁かれただけ。何もされた訳じゃないのに。
びく、と声だけで身体が反応を示し、下肢に血が集まる。
慰めるみたいに胸元に落とされるキス。
まだ虐めるわけでもない、触れるだけの。
それがもどかしくて、ぎゅ、と服を強く握りしめ。]
[言えば望みどおりにしてくれそうな誘いに。
はく、と呼吸を震わせ、羞恥に瞳を潤ませながら。
先程、唇を滑らせた赤い尖り。]
さわ、って……
[言葉通りに触れて欲しいというみたいに、
胸を反らしながら、ねだるように口にして。
へたりと彼の片股に跨るように腰を下ろした。*]
[ 触れる度、一つ覚えて。
過ごすたび、いくつも知って。
それでも知らなかったことを知らされる度
時々驚かされて。 ]
――触られたくてやらしくなっちゃった?
[ 押し黙る彼に囁きかけて、
ちう、とまた尖りに口付ける。
意地悪みたいに言ったのに、
羞恥に瞳を潤ませて、言葉を紡ぐから
また愛おしく、――狂おしく。
囁くだけで、滑るだけで、期待するように
反応を示してくれるほど、己の手で
作り変えた、いとしいからだ。
隅々まで、どう触ってほしいか
分かってしまうくらいに、夜は長かった。 ]
[ 君から誘ってくれる日のほうが、
情熱的になってしまうことを、
君は知っていただろうか。
唇で触れるだけでも僅かに
尖り始めるそこへ、まだもう少し
焦らすように触れたかったけれど
素直なおねだりには、とても弱いから。
音を立てて、尖るのを助けるように吸って、
片手で抱き寄せ、もう片方は、
さみしげな方を摘み取ろうと引っ掻いて。 ]
……ン、
[ 反応を伺う余裕もだんだんと消えていく、
ひくりと、跳ねるたびに、自身の熱が触れ合って
膨らんでいくのを感じるから。 ]
[ 今日一日ずっと、そればかり
考えていたわけではないのだけど。
こんな風に誘ってくれるとは
思わなかったので、
昨日だってしたのにね。一回だけと
約束して。
風呂もまだ、だというのに、
抱き寄せる手が、焦るみたいに、
下着と肌の間に滑り込んで。
まさぐるみたいに、忍び寄る。* ]
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