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人狼物語 三日月国


233 【身内】恋と薬と副作用

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【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 あ……。
 
[ 次いで、願われた声。
 ネスが触れた俺の腕に、漸く痛みが戻ってきて
 
 ネスの涙の理由に思い至って、頬を掻いた。>>43
 
 そうだ。
 血を出すために自分で切ったんだった。
 そのままゴブリンの口に突っ込んだせいで
 牙で引っ掻いた跡なんかもあるし…
 確かにこのままじゃよくないのは自分でもわかる。
 
 袖を肩まで捲くると、
 綺麗な方の手でネスの頬を優しく撫でる。
 溢れる涙を指で掬って、何度も撫でた。 ]
(50) 2023/11/28(Tue) 16:24:10

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ん。頼むわ。
 つっても……簡単なのでいーよ。
 一応加減して切ったつもりだから、
 動くのに支障はねえし… 痛えけど。
 
 そんでやっぱ今日は一旦帰ってさ
 街に帰ったらちゃんと手当てしてくれよ。
 
[ ネスに腕を差し出して、彼に手当をしてもらおう。
 先程から索敵は切らしていないけれど、
 ゴブリンや他の魔物の気配も今はない。
 道中のことも考えれば、
 今ココで処置をしたほうが良いのはわかる。
 
 ネスに手当をしてもらう間、
 俺は大人しく痛みに耐えていた事だろう。
 それから、どこも怪我してない頭も差し出して
 がんばった事を褒めてもらう事にしよう。** ]
(51) 2023/11/28(Tue) 16:28:43
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。
(a1) 2023/11/28(Tue) 17:09:34

【人】 サーチャー ゼクス

[ 正直な所、俺は自分の傷についての頓着が無かった。
 もちろん普段からわざわざ傷つく真似はしないし
 それこそネスやバドの手を煩わせたくなかったから
 なるべく回避重点に生きてきたけれど。
 
 それでも、負傷した所で命に別状がないのなら
 多少痛くても職業柄つきものだと割り切ってしまっていた。
 
 だから、今目の前でネスにこんな顔をさせてしまって>>54
 初めて俺は、俺の体にも価値があるのだと驚いていた。
 
 言われてみれば当然かもしれない。
 けれど実感として目にするまで、
 俺はどこか自分を軽く扱っていたのかもしれない。 ]
 
 
 (最低だと自分で思うけど……
  俺を心配して泣いてくれたんだと思うと
  
  なんか……)

  
[ こんな事で喜んではいけないと思うのに。
 どうしたってどこか、
 じわじわと嬉しくなってしまう愚かな俺が居た。 ]
(60) 2023/11/28(Tue) 22:56:45

【人】 サーチャー ゼクス

[ 幸い、ネスの装備はそのままそこにあって
 傷薬などを取り出す所をを見ながら
 大人しく処置されるのを待つ。>>55 ]
 
 そーだな。フツーに痛い。
 まぁでも結構綺麗に切ったから、
 多分すぐ治るんじゃねーかな。
 
 ゴブリンの武器でやられてたら、
 多分もっと酷かったし。
 
 
[ すっぱりと切れた傷の血が拭われ、
 薬が塗り込められていく。
 
 当然のことながら、
 それを生業としているネスの手付きは素早く
 ついついその作業をじっと目で追ってしまって
 みるみるうちに綺麗にされていく自分の腕を見ていた…
 のだが。
 
 染みた痛みにビクッと体を震わせていれば、
 唐突に口に薬液が押し込まれた。 ]
(61) 2023/11/28(Tue) 22:57:13

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 …………………〜〜
〜〜〜ッ!!!!

 
[ 声にならない声を上げるように、
 全身をぶわりと粟立たせる。
 
 かっ開いた目でネスを見て、
 その苦さにもごもごと口を動かした。
 吐き出してはいけない。
 いやしかし。しかしこれは。
 
味の改良が急務では!?

 
 俺が悶えている間にテキパキと包帯が巻かれ、
 傷口は清潔なガーゼで覆われしっかりと処置された。
 
 ごくん、と無理やり薬を飲み込んで
 どこか青ざめた顔で ]
 
 
 さんきゅ……。
 
[ 絞り出すようにお礼を言った。
 傷の痛さよりも薬の苦さのほうが深刻だったかも知れない。 ]
(62) 2023/11/28(Tue) 22:58:03

【人】 サーチャー ゼクス

[ 全ての処置が終われば、
 二人して一息ついたように安堵して。
 
 ネスの強張りや緊張をほぐせるだろうかと
 褒めてくれと頭を差し出し強請る。
 
 触れる直前まで震えていたように見えたネスの手が、
 俺に触れることで少し落ち着いたようにも見え。
 幾度も頭を撫でられれば、
 俺は気持ちよさそうに目を細めてネスに微笑んだ。>>56 ]
 
 
 謝んなくていいよ。
 むしろ俺がもっと周りに気をつけときゃよかった。
 無事で居てくれてありがとな。
 
 
……まさか保険がこんな形で役立つとは思わなかった。

 
 
[ ぽそ、と付け足したのは
 ネスを犯そうとしたゴブリン達を気絶させた、
 俺の種族固有の力。
 
 マーキングしてある、とは言っていないため
 おそらくネスはよくわかっていないに違いない。 ]
(63) 2023/11/28(Tue) 22:59:35

【人】 サーチャー ゼクス

[ 道中、ダンジョンに潜るときと同じ濃度の索敵をしつつ
 少し歩みを緩めながら洞窟の出口へ向かう。
 
 ネスもかなり気を張っているようで、
 明るい外へ出た時にはかなりほっとした顔をしていた。>>57
 
 お疲れ様。と労いつつもそのまま街へ向かう。
 負傷したとはいえ毒が回っていたわけでもなく、
 特に身体機能に大きな問題はなかった為
 俺は俺で索敵を切らす事はなく迎えた事だろう。
 
 酒場でクエストの報告を終えた後、
 宿に向かってもまだネスはどこか複雑そうで。
 
 俺は俺で、軽率に血出すんじゃなかったなぁ…
 等と若干反省しつつ自分の腕に目をやっていた。
 
 正直な所、血を出さない選択肢はあった。
 あったのだが…… ]
(64) 2023/11/28(Tue) 23:00:34

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……ん?
 
[ そんな事を考えていた所、
 ネスがおずおずといった様子で
 俺の腕の治療を申し出てくれた。 ]
 
 
 へ?そりゃ当然。
 俺の体の事だし、なるべくならネスに見て欲しいよ。
 
 俺、ネスの腕信用してるしな。
 ああいや、バドの事だって信用してっけどさ。
 
[ どうせ面倒見てもらうなら、
 そりゃパーティーメンバーのオッサンではなく
 可愛い恋人がいいに決まっているのだ。
 多分バドに聞かれても、そりゃそうだって顔をするだろう。
 
 だからネスの提案には当然のように頷いて
 二人でまた宿の一室へと戻っていった。>>58
 
 既に飲み薬はもらっていたし、
 あとは傷の丁寧な手当くらいだろう。
 そんな風に楽観した俺は、無防備にネスに傷跡を見せる。 ]
(65) 2023/11/28(Tue) 23:00:58

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
[ そう。
 まさか傷をつけたときよりも痛いことになるなんて、
 露ほども思っておらず。
 ニコニコとあまりにも無防備に、俺は傷口を差し出した。 ]
 
 
(66) 2023/11/28(Tue) 23:02:04

【人】 サーチャー ゼクス

[ ちょっと痛いかも、と言われて
 まぁ別に多少の痛みは余裕だろう。と思っていた。
 
 俺だって冒険者だし、
 戦ってる最中怪我をするなんて初めてでもないし。
 まぁまだ拷問されたことはないけれど、
 それこそ傷口をほじられたりしない限り──…… ]
 
 
 
 
っぐ、う
 ううううぅうう
ううう
………!!!!!
 
 
[ ネスが器用な手付きで、俺の傷口に何かを刷り込んでいく。
 葉のように見えるそれが、開いた傷口を埋めるように
 赤い肉の見える場所に押し込まれていって。
 
 手付きは繊細だというのに、
 与えられる感覚は到底痛み止めなんかでは拭えない。 ]
(67) 2023/11/28(Tue) 23:02:49

【人】 サーチャー ゼクス

[ すべてが終わり、ネスが額を拭った時。
 俺はくったりと椅子に身を預け、でろりと溶けていた。
 
 汚れた衣服なんかも片付けてもらいつつ、
 完全にお世話されるポーズだ。
 
 何か飲むかと聞かれ、こくりと頷いて>>59 ]
 
 
 ココア………
 マシュマロ入れてくれ……
 
[ とへなへなの声で返してしまった。 ]
(68) 2023/11/28(Tue) 23:03:06

【人】 サーチャー ゼクス

[ 段々と治療の痛みが引いてきて、
 腕を動かしてもそこまで違和感はなくなってくる。
 もちろんまだ完全に無痛ではないし、
 激しく動かしたい訳では無いが。
 それでも丁寧に施された処置が
 傷を癒やしてくれているのがわかる。
 
 ネスが飲み物を用意してくれてる間、
 しげしげと措置された傷跡を眺めつつ
 そういえば…と口を開く。 ]
 
 
 そういやつい手っ取り早いからって腕切っちまったけど
 別に血流さずにどうにかもできたんだよな……。
 
 力を使うにしても
 血つかう必要は無いんだよ。
 
[ そう、別に選択肢はあった。一応。
 だがそれを選ばなかったのにも当然理由はあって。 ]
(69) 2023/11/28(Tue) 23:04:08

【人】 サーチャー ゼクス

 
 でもゴブリンとキスして回るのは簡便だったから
 腕切る方がマシだと思っちまったんだよな……
 
 俺の魔力、体液を媒介にしないとまともに効かねえし…。

[ そしてその判断は、今となってもあまり覆せない。
 
 体液を媒介にしてかける俺の魔力は
 結局手っ取り早く使えたのは血だったのだ。
 他にも、例えば人間相手にするように
 キスで唾液を送ったりすれば魅了も使えるが
 
 流石に… いや流石にあそこで
 ゴブリンとキスして回っていたら嫌すぎるだろう。
 何もかも。 ]
 
 
 ……と、そうだ。
 あと話してなかった気がするんだけど…
 
 俺、ネスに一個魔法かけてあってさ。
 保険っつうか……。
 
[ そしてこれを機に、黙って彼に施した魔法についても
 ちゃんと教えておくことにしよう。 ]
(70) 2023/11/28(Tue) 23:05:48

【人】 サーチャー ゼクス

 

 その、俺以外がネスに手出せなくなるっつーやつで…
 マーキングみたいなものなんだけど。
 
[ 俺自身がその現場を見たわけではないものの。
 無傷で転がっていたゴブリンの姿を視認できた以上、
 アレは正しく働いて居たのだろう。

 彼にかけた独占欲丸出しの魔術。
 なんとなく黙ってかけていたものである以上、
 悪戯を告白するように目をそらして伝えるのだった。** ]
(71) 2023/11/28(Tue) 23:08:30
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。
(a3) 2023/11/29(Wed) 0:11:05

【人】 サーチャー ゼクス

[ もしもネスに許可が得られたなら、
 痛み止め等の苦すぎる薬については
 味の改良が出来ないかを一緒に研究しないか言ってみよう。
 まぁ俺は味見係しかできないし、
 今すぐ言うことでもないけれど。
 
 無事に洞窟から宿まで帰れた俺達は、
 その後すぐに腕の治療へと移って。>>75
 
 俺の主治医となったネスに全てを預ければ、
 軽率に自身を傷つけた代償として
 よく効く代わりに少しばかり染みる治療を施された。
 
 ぐったりと治療後の倦怠感に脱力していれば、
 ネスが頭を撫でてくれて。それだけで嬉しくなってしまう。
 
 ──…こうして見ると、俺が喜ぶからか
 ネスは付き合ってから
 よく頭を撫でてくれるようになったと思う。
 俺が強請っているのもあるけれど。 ]
(81) 2023/11/29(Wed) 17:15:11

【人】 サーチャー ゼクス

[ そもそも、誰かを抱きしめるのはいつも俺の方で
 何かを…愛情表現を「向ける」というのは
 自分の役割だと思っていた。
 
 家族も、生まれた時の繋がりも何も持たなかったから
 誰かに愛されている事がわかる仕草を向けられたのは
 ネスが初めてのことだった。
 
 だから、ネスが同じ温度で俺を愛してくれて。
 甘やかしてくれて、頭を撫でてくれるのが
 とてつもなく嬉しくて堪らないんだろう。
 
 俺が甘える相手は、安心して傍で眠れるのは
 きっと今後もネス一人だけなのだ。 ]
(82) 2023/11/29(Wed) 17:15:37

【人】 サーチャー ゼクス

[ 痛い治療を頑張った褒美として、
 ネスに甘いココアを強請る。
 常日頃甘いものばかり口にしているわけではないが、
 酒を飲む時やこういう癒やされたい時には
 ついつい好きな甘いものを口にしたがった。
 
 ネスがココアを準備してくれている間、
 自分の腕の怪我について口にする。
 
 腕を切る必要はなかった事。
 その代わりに取れた選択肢。
 
 俺としては、ゴブリンとのキスなんて
 想像上ですら笑い話だと思っていたのだけど。
 
 俺の言葉を聞いた時のネスの声色に、
 そうではなかったのだと思い知った。>>76 ]
 
 
 ……しないよ。
 
[ 嫌がってくれるネスに、きちんと言葉で否定を返す。 ]
(83) 2023/11/29(Wed) 17:16:05

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ネス以外とは、もう誰ともキスなんてしない。
 
[ 俺自身がしたくない、というのもあるけれど
 それとは別の理由もあって。 ]
 
 
 だって、俺が誰かとキスしちまったら
 ネスとそいつが間接キスすることにもなるしな。
 
 
[ 今回で言えば、ゴブリンとネスの間接キスか。
 当然そんなの許せる筈もない。
 
 うえ、と舌をを出して嫌悪感を顕にすれば
 ちょうどネスがカップを二つ持って
 こちらへ戻ってくる頃合いだろうか。
 
 もう一つ話しておかねばならなかった魔法の事を、
 見計らってネスへ白状した。>>77 ]
(84) 2023/11/29(Wed) 17:16:23

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 そ。マーキング。
 俺以外がネスに入れようとすると、
 腹の紋様が反応してそいつの魔力を吸い取って
 気絶させて転がしちまうんだ。
 
 
[ そう話せば、きっとネスにも心当たりがあっただろう。
 
 悪いことをしたとは思ってはいないものの、
 勝手に体に魔術を刻んだままというのは
 どこか後ろめたい気持ちもあったのだが。
 
 俺の話を聞いたネスの反応は、
 決して嫌がるものではなく。>>78 ]
 
 
 …………うん。よかった…。
 
 
[ 丸出しの独占欲を嫌がられない事が嬉しくて
 甘いココアに口をつけながら穏やかに微笑んだ。 ]
(85) 2023/11/29(Wed) 17:16:46

【人】 サーチャー ゼクス

[ マシュマロ入りの甘いココアは、
 ほんの少し前までの血の気の引くような出来事を
 忘れさせてくれるほどに柔らかくて優しい味がする。
 
 もちもちと溶けかけのマシュマロを頬に入れつつ
 どこか浮かない表情をするネスを不思議そうに見た。 ]
 
 
 …ネス?
 
[ 席を立つ彼が此方に来る。
 俺もカップの中身を飲み干してしまってから、
 此方を見るネスと瞳を合わせて首を傾げた。
 
 どうしたのだろうか。
 さっきの今で、まだ拭えない不安に包まれているのか、
 それとも他の何かが理由か。
 
 怪我をしていない方の手が取られ、
 ネスの胸に充てがわれる。
 布越しに伝わる心音がどこか切なげで、
 俺を見るネスの瞳から──目が離せない。 ]
(86) 2023/11/29(Wed) 17:17:20

【人】 サーチャー ゼクス

[ するすると、何度か往復させられる俺の手。
 
 そこは、あの時
 ゴブリンたちの汚い手が這い回り、汚していた場所。
]
 
 
 …………………。
 
[ 幾らローブで拭っても、抱きしめても。
 触れられたという事実がネスの中に残ってしまっている、と
 気づいた時にはもう体が動いていた。
 
 立ち上がり、ネスの腕を掴むと
 ぐいぐいと風呂場へと引いていく。
 
 思えば思うほどまた頭の中に怒りが蘇ってきそうで
 何度か落ち着くように深く呼吸を繰り返した。 ]
(87) 2023/11/29(Wed) 17:17:53

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……次は俺の番。
 
 
[ 脱衣所についた所で、引いていたネスの手をそっと離し
 自分の衣服を上だけ器用に片手で脱ぎ始める。
 
 棚の上にあった掃除用の防水シートを一枚拝借すると
 腕の傷を覆うように巻いて。 ]
 
 
 ネスの体、俺に洗わせてくれる?
 
 
[ そう言って、ネスの服を軽く捲り
 先程撫でた胸から臍までを
 優しくなぞるように撫でた。 ]
(88) 2023/11/29(Wed) 17:18:54

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 俺と石鹸の匂いしかしなくなるまで、
 綺麗にするから。
 
 
[ 本音で言えば、今すぐまた抱きたい所だが
 流石に腕の怪我の治療の直後だ。
 少しは自重するとして。
 
 俺の手でネスを清める権利をもらったっていいだろうと
 彼の返事を待ってみよう。 ]
(89) 2023/11/29(Wed) 17:19:19

【人】 サーチャー ゼクス

[ マーキング、なんて形で向けた独占欲を受け入れられて
 なんだかホッとしてしまう。>>92
 
 変な話だ。
 常日頃からネスへの嫉妬心なんかは隠していないし、
 大好きだというアピールも欠かさないのに。>>91
 隠れてやっていたとなると、なんというか一気に
 度を越してないか心配になったもので。
 
 そしてネスが入れてくれたココアを飲み終わった頃。
 俺の傍に立ったネスが、俺の手を掴んで
 彼の胸や腹を撫でさせるように、動かして。
 
 最初こそその意図が掴めなかったものの、
 先程からのネスの浮かない表情や
 触れさせられた位置にされていた事を思い描けば
 このまま何もしないなんて無理だった。>>93
 
 こんなにも丁寧に傷を診てもらって、
 こんなにも心配をかけて。
 俺への愛を真っ直ぐ向けてくれるネスが
 そんな風に気にしてしまっているのを
 黙って見ていられるほど大人しい男では居られなかった。 ]
(98) 2023/11/29(Wed) 22:08:10

【人】 サーチャー ゼクス

[ ネスは時々、思ったことを言わない事がある。
 して欲しいことは基本的に口にしてくれるし、
 気持ちだって隠さない。
 
 けれど、時々……
 自分の中の不安だとか、そういうものを口にするのを
 怖がる時がある…と感じていた。
 
 だから、自分の中の消化しきれない気持をどうにかしようと
 何も言わずに俺の手だけを求めてくる今のネスを見て
 思わず何も言わずに、
 そのままネスを風呂場へと引っ張って行ってしまった。>>94
 
 幾度か名を呼ばれても、
 頭の中は今日のゴブリン達への苛立ちと
 
自分の不甲斐なさと
、ネスへの想いでとっ散らかっていて。
 風呂場について立ち止まって漸く、
 ネスの顔を見ることが出来た。 ]
 
 こんなに丁寧に、俺の体も診てもらっただろ。
 だから…次は俺が見る番。
 
[ 脱衣所で服を脱いで傷を守ったなら、
 そう伝えてネスに触れる。
 小さく反応する彼の体に、優しく笑った。>>95 ]
(99) 2023/11/29(Wed) 22:11:03

【人】 サーチャー ゼクス

[ 考えたくもない事だが、
 仮にネスがあのままゴブリン達に犯されて
 散々匂いをつけられてしまったとして。
 
 それでも俺は、ゴブリン達の存在こそ嫌悪しても
 ネスの綺麗さは失われないと思っていた。
 
 当然あいつらの手でネスが触られて汚されるのは嫌だし、
 匂いだって全て取り去りたい。
 けれど、そうされたからといって
 ネス自身はずっと綺麗で大好きな存在のまま。
 
 
 だから──だからこそ。
 今、きっと必要なのだ。
 彼の心の曇を取り除くように、
 彼自身を磨かせて貰うことが。
 
 
 俺以外の匂いを取り去って、
 汚いと感じる全てを拭うことが。 ]
(100) 2023/11/29(Wed) 22:11:30

【人】 サーチャー ゼクス

[ ネスが頷いてくれる。>>96
 
 俺を見るネスの目はやっぱり綺麗で
 何度も何度も頷くその仕草に、
 可笑しそうに肩を揺らして笑った。 ]
 
 
 任せろ。
 
 傷も平気。腕の良い調合師のおかげで
 今はほぼ痛みもねーし。
 
 それに、俺としても悪化させたくはないから
 無茶はしないよ。
 
[ 衣服を脱ぐネスの体を、改めて横でまじまじと見る。
 きっと穴を転げ落ちた時についたのだろう、
 いくつかの痣が痛々しく残っていたけれど
 これらはきっと何日かすれば治るだろう。
 
 残りそうな傷跡がなくて……本当によかった。 ]
(101) 2023/11/29(Wed) 22:12:19

【人】 サーチャー ゼクス

[ そして俺も、どうせなら全て脱いでしまおうか。
 ネスを洗うと言いつつ、俺だって血で汚れた後なのだ。
 
 一緒に洗ってしまったほうが効率もいい。
 
 ズボンを片手で脱ごうと手をかけて、
 ネスの視線に気づき>>97 ]
 
 
 …ネース。
 手伝って。
 
[ 下着と共に半端に腰骨にひっかかったズボンを、
 斜めに下にずらしながら脱がせてくれと強請ろうか。
 
 実際脱げるにしたって脱ぎにくいことは確かだったし。
 それにまだ股間も大人しいので、
 脱がされた所で困りはしない。 ]
(102) 2023/11/29(Wed) 22:12:47

【人】 サーチャー ゼクス

[ そうして手伝ってもらって裸になったなら
 ネスの居る浴室への自分も入っていこう。]
 
 
 んじゃ、早速やらせてもらおーかな。
 …座って。
 
[ ネスを浴室にある椅子に促すと、
 暖かな湯の出るシャワーを手にとって、
 まずは彼を洗う前に自分の体をざっと流す。
 ネスを洗うにしたって、
 俺にまだゴブリンの血が残っていたら嫌だったし
 軽く表面を流すようにして。
 
 それからそっとシャワーをネスの足元にかけ、
 正面に跪いて彼の全身を流していこう。
 良い香りの石鹸を泡立てて、モコモコと泡を作ったなら
 ネスの体に乗せ、
 肩からゆっくりと手で泡を塗り拡げよう。 ]
(103) 2023/11/29(Wed) 22:13:11

【人】 サーチャー ゼクス

[ 片腕が塞がってしまっている…
 否、正確には塞がっているわけではなく動くのだが
 恋人にズボンを脱がしてもらうチャンスを逃がすかと
 ネスに頼めば、小さな唸りが帰ってきて。>>105
 
 嫌がられているようには見えなかったから、
 なんだかその反応にニマニマと嬉しそうにしてしまった。
 
 ……俺でドキドキしてくれたのかな、なんて
 ネスを前にすると俺はすぐに些細なことで浮かれてしまう。
 
 そして二人して裸になったなら、浴室へ入って。
 椅子に座ってもらったネスの前で泡を立てながら
 その体をモコモコの泡で包んでいった。 ]
 
 
 ふは…
 まーな。俺器用だからさ。
 
[ 泡の立て方を褒められて、可笑しそうに笑う。
 言われてみれば、細かく泡を立てるのが得意かもしれない。 ]
(107) 2023/11/29(Wed) 23:58:23
 




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