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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XIV『節制』 シトラ



  いや、だった…………?


[ クリスタベルさんの元へとアリアちゃんが向かう度
 行ってらっしゃい、って 物分かりの良い顔で
 笑みを浮かべて見送りながら、わたしは

    
   本当は、泣きじゃくって止めたかった
]


  さみし……かっ、た…………??


[ 見慣れた扉の向こうから返らない声を、
 部屋を留守にしている主の居場所を
 想像する度に 涙を堪えていた、わたしは

     
  あなたが遠くへ行ってしまうことを怖れた
]
 
(268) 2022/12/24(Sat) 18:34:25

【人】 XIV『節制』 シトラ



  やきもち………………


[ 息が苦しくて、どうしようもなく寒くて
 胸が痛くて、まっすぐに歩くのもやっとなのに

 アリアちゃんを苦しませておいて
 大切なひとの隣で幸せそうに微笑んで見えた、あなたが
 
      羨ましくて妬ましくて悔しくて
許せなくて
]


   …………っ
   ちが、 ちがう


   そんな、   ……は


[ そんなはずない、と。言いきれない自分が、

  何よりも不甲斐なくて情けなくて虚しくて
  世界中でいちばん醜い生き物のように思えて ]
 
(269) 2022/12/24(Sat) 18:34:38

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ それはわたしではない誰かの感情なんだって
 そう思い込もうとした。 ]


  わたしは、アリアちゃんが 大好き
  だけ、ど…………
  アリアちゃんが、そう……かは…………
  
  アリアちゃんは、優しいから
  わたしの傍に 居ようと してくれた……けど
  いまも そう か、は

  本当は……他に傍に いきたいひとが いるん じゃ
  ない、か ………… って、


[ 息を吸うたび自分で胸を斬りつけているみたいだ。
 言葉が、うまくまとまらない。]
 

  アリアちゃんが クリスタベルさんのために
  悩んで、焦って、辛そうにしてるのを
  見るのは確かに つらく、て
  
  ……けれど わたしは あの日
  クリスタベルさんを助けたがっていた
  アリアちゃんの荷物にも、なりたくは なくて

 
(270) 2022/12/24(Sat) 18:35:13

【人】 XIV『節制』 シトラ



  クリスタベルさんのことも
  わたしは大切で、心配で…………


[ そう思っていたわたしも
 確かにわたしではあったはずなのに。]


  いやだとか、さみしいとか
  うらやましいとか そんな

  ……そんな、こと
  思っちゃ、……いけないの

  ずるい なんて、どうしてあなたが なんて
  くやしいなんて 思っちゃ、……いけないんです

  そんなの わたしの勝手で
  ふたりの、関係を 裂きたいわけでも、なくて
  アリアちゃんも クリスタベルさんが好きだと 思うし
  クリスタベルさんが気にすることじゃ、

  …………
あ、あれ………………


 
(271) 2022/12/24(Sat) 18:35:20

【人】 XIV『節制』 シトラ



  
あ、れ…………、


  そう……思う、のは もしか……して
  おかしいことじゃ……ない、……の…………?


[ どうして、わたし
 
いけないって思ってたんだっけ


 心の内だけでひそかに羨むことさえ
 許されはしないって、必要以上に自分を責めて ]
 
(272) 2022/12/24(Sat) 18:35:28

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 己に課してきたつもりでいた感情の枷の方が
 もしも自分のものではなかった
誰かの想いだったのだとした
なら
 本当のわたしは、

 ──なんて怖ろしい姿をしているんだろう。 ]


  …………、

  いえ…………

  クリスタベルさんでも、
  やきもちを焼いちゃうときが あるん……、ですね。
  そんな不安……抱く必要、ないくらい
  魅力的なひとだ、って ……わたしは、思っていました。

  見当違いでは、…………ありま、せん でも、


[ 猶も謝罪の言葉を重ねる彼女。>>202
 嫌だった、と吐き出してしまうのは簡単で
 けれどとても難しいようにも思えた。]


  …………わたしに遠慮は
  しないで……ほしい、です。

 
(273) 2022/12/24(Sat) 18:35:41

【人】 XIV『節制』 シトラ



  わたし、アリアちゃんに
  こんなわたし、知られたくない…………


  ……誰より近くに 居たはずだった、のに
  誰より近くに 居たいって、いまも思ってるのに

  さっきも 今も
  ……どうすれば良かったのかも わからなくて……

 
(274) 2022/12/24(Sat) 18:35:47

【人】 XIV『節制』 シトラ



  あっ…………
  ご、ごめんなさい
  ホットチョコレート、お注ぎしますね……っ


[ 会話の進むうちに、気付いたことがあった。

 クリスタベルさんって、こんな声だったかな。
 以前からこんな話し方をしていたかな。
 そんなことさえ忘れてしまうほどに
 わたしたちは話す機会を逃してしまっていた?

 或いは、
 わたしの中の何かが薄れていったように
 彼女の中でも、何らか変化があったんだろうか。

 冷めてしまわないうちに、
 甘い香り漂う液体をカップへ注ぐ。
 今話しているのが本来の彼女だとするなら、
 神様が去っても変わらず仲睦まじく見えた彼女たちが
 やっぱり、わたしは うらやましい ]*
 
(275) 2022/12/24(Sat) 18:35:51

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[不安が伝わったのか、握り返される手。
 タイミングがあまりにもよくて、ほっとしてしまう。
 
 伝わったんじゃないかって。
 行かないでいてくれるんじゃないかって。

 そう思えるのに見上げた瞳に浮かぶのは、
 いつも以上にどこか虚ろに思えた。

 私を映し出しているのに、更に先を見ているような。
 しっかりと眼は合っているはずなのに。

 『だいじょうぶだよ』>>101
 チェレスタと同じ、私と同じ言葉をあなたが口にする。

 
ぞわりと、肌が粟立つ。

 いつもの癖の倍ぐらい。>>3:433
 嘘にも思えて、でも、
本心にも思えた。
(276) 2022/12/24(Sat) 19:01:53

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[何も考えてないわけじゃない。
 ううん、きっといつも考えてる。

 私以上に彼は、ずっと。

 口に出すとこはないけれど、
 その眼で見たものを、その耳で聞いたものを、
 敏感に受け止めて、
 彼は、彼なりにいつも動いているように見えたから。

 身を隠すように留まっていた屋根裏部屋。
 朝焼けの中で見た笑顔は>>99
 太陽と同じくらい温かく思えた。

 手放したくないと、思った。

 ぎこちなく表情を変える彼をもっと見ていたい。

 その言葉を、信じてもいいのなら、
 この手を離しても――『大丈夫』だろうか。]
(277) 2022/12/24(Sat) 19:02:06

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[そう思った時、不意に違う声が聞こえた。>>193
 思考に巡っていた意識が、
 ぱちんと、風船が割れるように現実に戻る。]


  ……あ、エト。


[エトは星を詠むという、その名の通りの『星』の人。
 どこかぼんやりしている人で、
 そんなところは少しプロセラと、
 近い印象を持っていたかもしれない。

 これは直接本人に聞いたわけじゃないけれど。

 プロセラが洋館に来ることになった理由に、
 彼が関係していたことは、
 世話人同士の噂話で聞いたことがある。

 それをプロセラが、どう思っているかは、
 聞いたことがないけれど。]
(278) 2022/12/24(Sat) 19:02:17

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
 
  ……え、


[悲しい顔をしていると言われて、思わず頬を抑えた。>>195
 そんなに表情に出てたかな。
 言われるまで、気づいていなかった。

 不安だと言う言葉を、
 どう受け止めていいのか、分からなかった。

 私のプロセラに対する不安が、エトにも見えていたのか。
 エトの視線がプロセラに向くのを、静かに見つめる。


 ――『塔』は『星』の目の前で処刑されました。



 教典の一文をまた思い出した。

 『星』が『塔』を求めているのか。
 かつて友であったという二人。

 友達になりたいと、今伝えるエトを。
 どうしても教典に重ねてしまう。]
(279) 2022/12/24(Sat) 19:02:50

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[そのエトが、口にした言葉は>>197
 私が不安を抱いているものと同じような気がした。

 すごいな。
 これが星詠みの力なのかな。

 彼自身の持っている"何か"なのか、分からないけれど。

 エトの言葉に後押しされるように。
 握り返された手をもう一度、強く握って、
 プロセラを見つめた。

 ねえ、プロセラ。
 私だけじゃないんだよ。

 あなたを心配してくれる人が此処にもいる。
(280) 2022/12/24(Sat) 19:03:18

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[そう教えてくれたのは、奇しくも、
 かつて『塔』が友と認めたひとカード

 そばにいるから>>103
 その言葉を、そのまま受け止めてもいいよね?]



  ……プロセラ。



[世界の混沌を見せる中継機の、
 放送されていた言葉の中に、彼の名前があった。

 『嵐』はまるで彼の心の中を表すよう。 
 見えない表情の奥で、幾つもの壁を纏ってる。

 そう、あなたが名乗った名前を、呼ぶ。]
(281) 2022/12/24(Sat) 19:03:37

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 



  

 
[ ときに『嵐』が起こらなければ、
  『太陽』は人を焼き尽くしてしまうだろう。

  それならば、あなたが居なくては。
  
  私には、あなたが居なければ。
あなたと同じ気持ちです
   **]
(282) 2022/12/24(Sat) 19:06:16

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――シトラと――

シトラは、この世界が大切だったんですね。

[>>236睫毛を伏せる彼女の表情に、こちらもそっと目を伏せる。]

僕は……そうではなかった。
この世界は僕にとって、何でもなくて……
いらない、捨ててしまおうと言われたら、わかりましたと言えてしまえるもので。
シトラのように大切に、愛せてはいませんでした。

箱庭の崩壊を恐れても、壊したのはかつての僕らで、もうそんなことにはならない、させないなんて言っていたかもしれません。

[皆が箱庭に行ったとしても迷うだなどと、想像もつかない。
 それだけ僕らは、違う存在だった。
 そのことを自覚できたのは、収穫だと思う。
 きっと数日前のユグならば、迷うシトラを如何に箱庭に連れて行くか、必死に説得しようとしたに違いない。
 彼女の胸のうちに何があるか、考えもせずに。]
(283) 2022/12/24(Sat) 19:25:29

【人】 XII『吊された男』 ユグ

いえ、僕はシトラから傷つけられたことなんて、ただの一度もないと言えますよ。
優しくしてもらったことは、数え切れないかもしれませんが。

[そもそも、証持ちであろうがなかろうが、この四年の間に共に過ごした皆が大切なのだと気づけたのは、ついこの間のことなのだ。
 そう簡単に傷つこうはずもない。]

ああ……
ええ、そうですね。
あまりに当たり前になっていて、忘れていた。
贅沢です、穏やかに暮らせて、語り合えることは。

[>>237ほんの少し、ほんの少し何かが違えば、いま自分がここにいないだろうこともわかる。]
(284) 2022/12/24(Sat) 19:26:25

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[ホールで結果が伝えられたときですら、あの場でエトが支えてくれなかったら、職員に眠りを促されなかったら、もう少しひとりで動けていたら。

 浅い呼吸に喘ぎながら、捨てないで置いていかないでとみっともなく追い縋って、這いつくばって箱庭に行っていたかもしれない。

 あのひとの愛が届かない世界が、怖すぎて。耐えられなくて。
 護った世界も、大切な皆もまるで目に入らずに、すべて放り出していたかもしれない。


 ――それがわかってしまうから、奇跡だ、と思う。]
(285) 2022/12/24(Sat) 19:27:29

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[今まで通りではいられない>>238
 その言葉が、ずきりと心臓に突き刺さる。
 痛みを耐えるような、苦い笑顔をつくり。]

ありがとう。
でも、シトラが悲しむ必要は、ないですよ。

[>>239丁寧に、こちらの想いに寄り添おうとしてくれるのを感じる。
 そんなシトラに悲しんでほしいなどと、誰が思うだろう。]

そう……僕も同じく、誰かが苦しいのを、悲しく思います。
だから、もうこの理想は、願えない。

[見方を、変えなくてはいけないのだ。]
(286) 2022/12/24(Sat) 19:28:03

【人】 XII『吊された男』 ユグ

ええ、チョコレート、美味しいです。
温かくて……ほっとする。

[>>240心が緩んで、つい話が長くなるくらいに。
 なんて素晴らしい一歩だろう。]

そう、ですね……


……いま、シトラの思う幸せは、何でしょう。
それは僕に、手伝えるものですか?


[それは、これからどうしたい、の回答としては、少し外れた答えだったかもしれない。
 問いに問いを重ねながら、ひと呼吸間を空け。]
(287) 2022/12/24(Sat) 19:28:51

【人】 XII『吊された男』 ユグ

僕は、きっと今までを過ごした皆のことを、これ以上蔑ろにはできない、と思います。
どれほど、僕が23人揃って幸福な日々を過ごしたい――と願っても。
万一23人、奇跡的に揃ったとしても。
それがみんなの望んだ結果、望んだ暮らしでないのならば、歪みを感じてしまうでしょう。


例えば。例えばですけど。

ゼロが、何の反発もしないで、この洋館でおとなしく紅茶を傾けてくれるとして。
それがゼロの望みでなくて、集められたからそうしているとか、強制的にだとか、そんなやり方での結果なら、僕はもう、喜べないと思います。

[少し前まで、それでいいと思っていた。
 もしもそういうふうにすべての歪みを修正できるなら、幸福は訪れると。
 けれどそれは――不自由で、新たな歪みでしか、ないのだ。]
(288) 2022/12/24(Sat) 19:29:24

【人】 XII『吊された男』 ユグ

それならいっそ、望みのままに、この世界の空の下どこかで好きに生きていてくれる方が嬉しい。
……たまには帰ってきてくれたら、もっと嬉しいですけどね。

[そう言って、肩を竦める。]

だから。
皆が幸福ではない、ということを理由に、僕が望みをひとまず置くなら。
裏を返すと、僕の本当の望みは、22人皆がそれぞれ望みのまま生きていてくれること、なのかと、いま話をしていて、思ったので。
そのお手伝いができたらいいなと、思っている次第です。

その中で、行き場がなかったり、この洋館を拠点にした生活を望んでくれる人がいるなら、僕はその人たちと、生きていきたい。

[チョコレートを舐めるように味わい。
 少し苦くて、砂糖をひと匙混ぜる。
 勧められたオレンジピールも添えてみた。]
(289) 2022/12/24(Sat) 19:29:57

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[もしも。もしもだ。

 自身が大切に己が心安らかに生きるためにはお前の存在があまりに邪魔なのだと、お前がこの世にいる限り己に平穏はないと面と向かって言われるようなことがあれば。
 ユグは他の皆が満足するまで待ってほしいと言うだろう。


 そうして、手の届く限りに自らの身を削り、瞳のサファイアも皮膚の金箔までもすっかり配り終えてしまったあとには。]
(290) 2022/12/24(Sat) 19:31:03

【人】 XII『吊された男』 ユグ




[*今度はそのひとの前で、わらって命を絶つだろう*]


 
(291) 2022/12/24(Sat) 19:32:21

【人】 XIV『節制』 シトラ

── チェレスタさんと


[ 開口一番零されたひと言に
 どきりと心臓が止まりそうになった。>>241
 最悪の事態を想像してしまいながら思わず聞き返して、]


  よ、良かった……ご無事で…………
  連絡、取れているんですね。


[ 続いた言葉に安堵しつつ
 一瞬でも悪い意味にとってしまった自身を反省した。

 けれど、
 それならどうしてそんなことを呟いたんだろう。
 気になって、尋ねても良いかどうかわたしが悩むより先に
 彼女の方から言葉の真意が語り出される。>>242]


  あ…………


[ 言葉の端々に、一座の方々への
 チェレスタさんの強い想いが感じられた。]
 
(292) 2022/12/24(Sat) 21:03:11

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 同時に、
 わたしがチェレスタさんに対して抱いてきた印象とは違う、
 行動を起こす前から諦めてしまっているような
 どこか慎重な姿勢を感じ取ったのは
 きっと気のせいではなかったんだと、思う。

 世界が壊れかけた今だから、なのか
 わたしが知らなかっただけ、なのか
 今が本来のチェレスタさん、なのか

 わたしには判別が付かなかった。けれど、]


  ……証持ちが22人全員、揃っても
  世界の崩壊は、起こらなかった……ですが

  未曽有の自然災害が、少なからず各地を襲った
  事実も、変わらない……から…………

  今まで、以上に 
  証持ちへの風当たりはつめたくなる……って、
  チェレスタさんは……そう、思いますか……?


[ その目で、その足で世界を見てきた彼女が
 今の状況をそう判断しているのなら。
 見てきた世界の狭いわたしとは比べ物にならないくらい
 判断の精度は高いのでしょう。]
 
(293) 2022/12/24(Sat) 21:03:20

【人】 XIV『節制』 シトラ



  大切なひとたちの身が
  危なくなって、しまうのは……
  嫌……です、よね


[ たとえ世界がこうならなくても、わたしのせいで
 身が危なくなっていたひとたちは故郷にいた。
 定期的に仕送りの品が届けられているから
 無事ではあるのだろうと、信じてきたけれど
 村を出て以来、里帰りは叶っていない。
 実際のところは想像しかできない。

 文明の利器のない南西の山奥から
 ここまで報せが届くには数日を要する。
 心配していないかと訊かれれば、答えは否で
 もしものことが起きていたら────
 ──そう考えてしまったら、とても怖かった。
  
 けれど、
 簡単に諦められてしまうものなのかな。

 チェレスタさんに
 『本当はなにがなんでも』とまで言いしめる
 家族のような存在のひとたちなら、
 彼らも同じようにチェレスタさんの身を
 案じているんじゃないだろうか。]
 
(294) 2022/12/24(Sat) 21:03:36

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ そう思うのは、思いたいのは
 やっぱりわたしが甘いから、なのかな。]
 

  チェレスタさん……、 …………?


[ それは、おそらくはわたしが洋館に来てから
 初めて聴いた、チェレスタさんの弱音だった。>>243
 眉を下げて名前を呼びかけたところで
 突然、彼女が驚いたような表情を見せる。

 まるで自分で、自分の口にした言葉が
 信じられないとでもいうような表情。

 続いた言葉は、強がっているように聴こえて ]


  弱音を吐いたって、良いと……思います
  少なくともわたしは、
  聴かせてもらえて……嬉しい、って 思います。

 
(295) 2022/12/24(Sat) 21:04:02

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……チェレスタさんは いつも
  大丈夫、って わたしたちを安心させてくれましたが

  頼りないのは……わかって、ますけど
  わたしも、何か役に 立てたら……って
  そう思って……ここに居る、ので。


[ だから、聞き役がわたしで良ければ、
 吐きたいだけ吐き出してくださいね。と添えて ]


  いろんなことが変わってしまって
  悪いことも、たくさん起こるかも……しれない、けど

  良いことも、きっと……あるって
  わたしも、信じたいです

  今すぐに、は 難しくても
  少しずつ、でも
  何か、世界を変えてゆければ……

  チェレスタさんが大切に想ってきた一座の方々なら
  チェレスタさんとまた会いたい、って
  そう思っているんじゃ……ない、でしょうか。

 
(296) 2022/12/24(Sat) 21:04:26

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 滅びの瀬戸際で起こった良いことって、何ですか?
 そう問い掛ければ、聴かせてもらえただろうか。
 進んで会話する姿はあまり見かけなかったふたりが
 玄関ホールで親しげに話していたのを思い出す>>131

 わたしも、世界か箱庭か選択を迫られなければ
 クロさんと面と向かっては話せないままだったかもしれない。

 話せて良かった、と心から思う。
 その彼が箱庭を選んだこと、
 この時はまだ── 知る由もなく ]*
 
(297) 2022/12/24(Sat) 21:04:51