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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XI『正義』 マドカ

 

     しあわせ……


[ぽつん、と独りごちたのは、
 誰かに聞かれたか否か。]

 
(142) 2022/12/16(Fri) 19:37:29

【人】 XI『正義』 マドカ

[クロは僕に、『どっちがいい?』と問うた。

 僕は明確には、
 『どっちがいい』とは答えなかった。

 そもそも、比較をしなかった。
 僕はそのことを自覚していた。

 僕にはおよそ『希望』というものがなくて、
 だから、答えられなかったのだ。

 そこを、クロに掘り下げられなくてよかったと、
 内心で安堵する。

 いつだって僕の選択は、
 『どうした方が良い』で、
 それはこの洋館に来てから殊更にはっきりと
 形作られた性質だった。


 僕は、温もりの名残を、そっと握りしめた。*]
(143) 2022/12/16(Fri) 19:37:45

【人】 XI『正義』 マドカ

── そして、襲来 ──

[君はきっと、
 僕に近づく前に僕の視界に滑り込んだことだろう。
 僕が君と不用意に接触した時、
 わかりやすく飛び上がるのを知っていただろうから。

 お互い気持ちの良い反応ではない。

 
ところで君に言ったことはないと思うけど、
君のおかげで僕はめでたく
でかい犬がトラウマになった。まぁ、余談だ。

 
 何であれ、僕は君が近づいてくるのが見えていて、
 スッと視線と動線をそらそうとしたのだけれど。]
(144) 2022/12/16(Fri) 19:38:30

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……え?
     あぁ……ウン、


[声をかけられるとは思っていたなかったので、
 なんともマヌケな反応を返す。
 
 歯切れの悪さは、往生際悪く、
 この後に及んでまだ視線を逸らそうとしているからだ。

 
こんな些細な会話でさえ、
 心臓はバクバク言うし、
 冷たく凍りつきそうだし、
 君は僕のことが嫌いだと知って・・・いるし、
 けれど……僕のものではない『誰か』の言葉が
 喉奥で暴れ回るし、
 なんだかもう……しんどい。


 けれどもう、
『餓鬼』
って済まされる歳でもないので、
 最終的には視線を上げる、君に合わせる。]
(145) 2022/12/16(Fri) 19:38:51

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     僕とお茶なんて、
     面白くもないでしょう?


[いや餓鬼だな。まだガキかも知んない。
 これは多分……『憎まれ口』だ。

 けれど『僕』は『君』にそんな
 気安い口をきく
甘えた態度を取る
仲ではないはずで、
 何だかバツが悪くなって、結局視線を落とした。

 君にはただ、拒絶の色にしか見えなかったかも。

 だから僕は、君がしれっと口にした、
 『最後かもしれない』ってワードを聞き流した。

 
どういうこと?
聞き流したくせに、僕の中の『僕』が
聞き咎めた。

僕は気付けない。
(146) 2022/12/16(Fri) 19:39:19

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……気が向いたら……ね。


[普段なら、これは社交辞令。
 
 『行けたら行く』
多分行かない
と同義だろう。

 けれど僕は、結局君に会いに行く。
 それがどうしてだか……にはわからない。**]
(147) 2022/12/16(Fri) 19:39:35
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a34) 2022/12/16(Fri) 19:46:00

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 羊飼いとして放牧をして
 刈り取った毛で編んだ毛織物で
 生計を立てていたらしい両親の寝室には、
 今思えば辺境の地の酪農家には似つかわしくない
 数えきれないほどの書物が並んでいた。

 すべてに目を通していたのか、というと
 決してそうではなかったようだった。
 各地に伝わる箱庭の伝承や聖書を搔き集めて
 どちらかというとお守りのように位置付けていたのだ。

 故郷で暮らしていた頃
 両親は、わたしに文字を教えなかった。

 本気で必要がないと思っていたのかもしれないし
 読めない方が良いと思っていたのかもしれない。
 生も死も善悪も何もわからなかった幼い子に
 苦しみを負わせまいとしてくれていたのかもしれない。

 洋館に来て、文字を教わるようになって
 初めて教典の内容を知ったとき、
 得体の知れなかった罪悪感がはっきりと形を成して
 わたしはその場に泣き崩れてしまったから。

 ……そういえば、クロさんが洋館にやってきたのは
 わたしが教典を読める程度の識字力を得て
 間もない頃だった。]
 
(148) 2022/12/16(Fri) 20:02:43

【人】 XIV『節制』 シトラ

──回想・白と黒



  …………っ、
  ご……ごめん、なさ……


[ 『あんまり泣かないでよね』>>1:322
 その一言でまたじわりと視界を滲ませてしまったわたしを、
 あの時、彼はどう思ったんだろう。

 別に何も思わなかったかもしれないし、
 純粋に慰めようとしてくれただけだったのかもしれないし
 これ見よがしに泣くな、って意味だったなら
 呆れられてしまったかもしれない。
 改めて尋ねるような勇気は持ち合わせていなかったから
 真相はクロさん本人にしかわからない。

 ひとつ歳を重ねて、歳ばかり大人へと近付いて
 ……元々クロさんよりも年上らしいのに
 みっともない、って思われたかな。

 クロさんにも、泣きたい時はあっただろうな。

 寿ぎの言葉を一言残して
 そそくさと去ってしまったクロさんの背中を見送った後。
 夜眠る前、一日を振り返る日記に新しい一年の目標として
 「あんまり泣かない」を書き加えた。]
 
(149) 2022/12/16(Fri) 20:03:16

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ ──にも関わらず
 その翌日には何事かでわたしは泣いたし、
 ご存知の通り今も泣き癖は治っていない。

 けれど、あの日以来
 それまでと比較すれば、泣く回数は減ったように思う。

 気付くとすれば一番傍に居てくれた
 アリアちゃんくらいであろう、
 ほんの些細な変化でしかなかったかもしれない。
 それでも、わたしにとっては革命だった。

 わたしの涙を吸い尽くしてくたくたになった白い犬ローティカよりも
 格段に吸水力の高いもふもふの白ひつじは
 わたしを見張ると同時に慰めてもくれている気がしたし、

 少なくとも彼が同じ場所に居合わせるときには、
 可能な限り堪えるようになったのだから。]*
 
(150) 2022/12/16(Fri) 20:04:55

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 廊下にて、ユグと ──

[相手の表情も歪む>>107
 嫌いだ、という声が身体の奥に響く。
 仲間が抱えている問題、なんて。]


 他人の問題は他人の問題だろ?

[まあそれでユグへの当たりが強くなったり、
 なんだかんだ関係がないわけではないかもしれないが。

 『吊された男こいつ』に干渉をされている、という事が。
 鬱陶しいと思う以上の憎々しさをうんでいる。]
 
(151) 2022/12/16(Fri) 20:12:08

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『悪魔』を辞めたいのに。
 だから会話をしようとしたのに。
 どうしようもない衝動が止まない。

 溜息の振りをして、深呼吸をする。
 とりあえずは納得してくれたようだから。
 それでこちらも納得すべきだ。

 こんな衝動は本当に、
 取り繕えない感情が本当に。
 邪魔で邪魔で仕方がなくて、
 それがさらに彼への憎悪と混同される。]
 
(152) 2022/12/16(Fri) 20:12:28

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[こいつがクリスタベルの事をあまり知らないように、
 俺も、こいつの事をあまり知らない。
 知らなくても嫌っていればそれだけで楽だったから。

 彼/彼女が彼女だと気付いたあの日以降、
 ユグの事を知る機会はたくさんあった。
 でもなんだかんだと、こんな日が来るなんて
 思っていなかったのかもしれない。
 知らないままだ。
 イメージで彼を固めている。
 魂の叫びが現在の彼を上書きする。
 でも俺は、これに負けてはならない。


 思い出すのはホールにて横目に映った彼の恍惚とした表情。
 神への忠心、それに対する呆れは誰のものだったろう?]
 
(153) 2022/12/16(Fri) 20:13:02

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

[じっとユグを見据える>>109
 その意見をきちんと聞こうと意識する。]

 次の世界、ね。

 あいつもそうだけど、
 次の箱庭でも『俺』が何かやらかすと思わないのか?
 繰り返して、また崩壊したら?

[神からは返らなかった返答。
 かわりのように心酔しているような彼へと訊ねる。

 滅ぼしたいという意思は感じない。
 何が何でも箱庭に行きたいという気持ちも感じない。
 滅ぼす必要はないけれど、迎合は許容する、か。
 思えばクロもそんな感じだった。]

 意見が一つになる事なんて俺はないと思うがな。
 …… もし本当に、意見が真っ二つだったら、
 皆が皆、"皆がそれでいいならいい"って意見だったら。
 
(154) 2022/12/16(Fri) 20:13:36

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ユグはどうするんだ?

[実際に直前にその考えを見ているからこそ訊ねる。
 どちらかにすべく説得に回るのか、それでも自分は調整要員として眺めているのだろうか。それとも別の方法を?
 考えながらも見詰め、彼を量ろうと試みている。*]
(155) 2022/12/16(Fri) 20:13:45
]X『悪魔』 ゼロは、メモを貼った。
(a35) 2022/12/16(Fri) 20:17:11

XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a36) 2022/12/16(Fri) 20:17:11

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 現在/玄関ホール ――


  ……なるほど、うん。
  それが一番、だと思う。

  …………大丈夫?

[アリスを部屋まで送ることにしたヒナギク。>>1:400
すんなり見送るつもりだったのに、ついつい声をかけてしまう。

外側だけ見ているだけじゃ、ほんとに大丈夫かわからない。これは経験談。
とはいえこの洋館の中にいる限り、誹りも届かないはずだし、
今のところのヒナギクは目に見えて、なんと言ったらいいか……。
そう、昔に戻ってしまったようにもなっていない。

……この心配が杞憂で終わればいいのだけれど]
 
(156) 2022/12/16(Fri) 21:35:27

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  …………。
  まあ、ね。
  私は神なる存在に元から何の期待もして、なかったし。
  私の中の『審判』が思いの他お怒りなのも。
  気持ちはわからなくもないかな……。

[違うのですか、とユグに訊かれればあっさり頷いた。>>1:351
口調はどこまでも淡々としている。
再びの崩壊>>1:352の危機を面白がっている様子ではない。

……別に、みんながひとつに、幸せになることに反対したいわけではない。
『それは無理だ』と魂に刻まれているとしても、どうにかしたかったし、
今はまだ歩み寄ることすら難しくとも、
時が解決してくれるかもしれない、と、甘いことを考えた時もあった。

  もっと精神的修練を積んで、
  いつでも、歌っている時のように、
  心を空にできれば――なんて考えたりもして]
 
(157) 2022/12/16(Fri) 21:37:02

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[いつも通りを思わせる明るい声で、>>1:402
世界を壊さないで済むのならそれがいい……と主張するヒナギク。

チェレスタはヒナギクを見て眩しそうに目を細めた。
それだけだった。
己にとっての『太陽』を前にすれば、
その背を後押しするようなセリフ(たとえば「私もそう思う」とか)くらい、
さらっと言えるのではないかと思っていたが。
そうではなかったらしい。

その後のユグの主張>>1:422>>1:424を聞いても黙り込んだままだったが]
 
(158) 2022/12/16(Fri) 21:38:12

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ……世界をどうするか、納得してから進みたい?

  なら別に、私のことは気にしないで。
  別にどうなろうと興味がない、っていうか……、
  諦めちゃってるのかも。色々と。
   歌えさえすれば特に問題はないし……。



[だからどちらに転んでも気にしない、と歌うように口にする。
ヒナギクがアリスを連れてホールから離れたのをしっかり見た後口にした辺り、
ずるいな自分、とは思う。
ただ、最後の言葉だけ小さくなってしまったのは、
一座の皆のことをまざまざと思い出したからだった]
 
(159) 2022/12/16(Fri) 21:40:01

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  もし、私がさ、
  「新しい世界に連れてきたい人達がいるんです」
  って言ったら、神なる存在は賛成するかな?
  ……しないよね? わざわざ私たちだけ区別したんだから。


[その言葉にはまざまざと諦めが滲んでいた。
が、誰かに聞いてもらいたいなあと思ってこんなこと言っちゃうのは。
……未練、だろうか*]
 
(160) 2022/12/16(Fri) 21:42:34

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――ゼロと>>151――

そうやって切り離していたら、いつまでも何も変わりません。
クリスタベルに思い悩むところがあるのなら、それを解消したいと思うのはそれほどおかしなことですか。

[かといって、クリスタベルの心理的問題に伸ばせる手を持たないのだが。
 そこはユグにとってもどかしく、力不足を感じる点でもあったから、今この場で話を大きくしようという気はなかった。]
(161) 2022/12/16(Fri) 21:43:34

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[もっと悪魔ゼロとは冷静に、理性的に話をしなくてはと思うのに、どうしてもどこか棘のあるような響きになってしまう。
 これではいけない、とわかっているのに。
 魂など関係ない。単なる売り言葉に買い言葉。]

人は、学べる生き物です。
過去の過ちから、何をしてはいけないのか、どうすべきなのか。

あなたがそれも理解できないほど、理性的になれないのであれば話は別ですが。
そうしないために僕は動きますし、アリスも、他の誰も傷つけさせはしません。

[>>154箱庭の吊された男は、遅きに失した。
 もう事が起きてしまってから、断絶した。
 今からなら。
 今からならまだ変えられる。]
(162) 2022/12/16(Fri) 21:44:32

【人】 XII『吊された男』 ユグ

全員がもしもどちらでもいいのなら、世界は滅び、僕らは新しい箱庭に行くのでしょう。
はじめからそういう話です。
僕らに世界を壊さないという明確な意思があるのなら壊さずにいると。

僕はそれに反対するつもりはありません。
あの人が壊すべきだと、もういらないとおっしゃるのですから、それに従いますよ。

[それは、先程選びなさいと言われる前に、即答したのと同じ意見。
 いらないのなら、なくしても構わない。]
(163) 2022/12/16(Fri) 21:44:55

【人】 XII『吊された男』 ユグ

もしも完全に真二つに割れるなら……なるべく、不満が少ないかたちで収まるよう、僕らは話し合うべきだと思いますが。

次の世界を望む側が『滅びてもいい』という受動的な姿勢で、望まない側が『滅ぼさないでほしい』という能動的な意見になるのならば、互いの望みはぶつかり合わないので、『滅ぼさない』ほうが優勢になるのではないでしょうか。

それならそれで、僕は構いません。
一度滅ぼしてしまえば不可逆ですから、不満が残りそうですし。

[『滅ぼすべきだ』という意見のものが出てくると話は変わるが、そういった意見がないかどうか、話を聞いてまわろうとしたところだ。
 だからこそ、意外と滅びるかもというゼロの言葉は、気になった。]
(164) 2022/12/16(Fri) 21:46:08

【人】 XII『吊された男』 ユグ

……ですが。

僕が一番困惑しているのは、意見の割れている現状です。
僕らは証持ちで、箱庭の子で。
あの方と幸福に暮らすことは、皆喜ばしいものだと思っていたので。

どうして僕らは、ひとつになれないのでしょうか。
これほど寵愛を受けて尚、それを受け入れないのでしょうか。

[ぽつ、と、零すように呟く。
 思えば、ゼロの前でこんな風に心情や弱音を零したことはなかったかもしれない。
 なにせ、こんな風に怒りや苛立ちを交えずに話す事自体、珍しい。
 通りがかりの誰かが見たら、天変地異を思うかもしれなかった*]
(165) 2022/12/16(Fri) 21:46:25
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a37) 2022/12/16(Fri) 21:48:25

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 回想・もうひとつの居場所



  あ、ぅ…………
あの、その…………



[ 『可愛い』なんて
 誰かに言われたのは>>132
 その時が人生初だったんじゃないかな。

 村では聴き馴染みのない形容詞だったその言葉が
 なんだかとても気恥ずかしく感じられたことと、
 カルクさんが優しい人で本当に良かった、と
 心の底から安堵したのを昨日のことのように憶えている。]
 

  ご、ごめん……なさい、本当に
  では……カルク、さん…………、と。


[ い、言えた……!
 ……って、顔に出てしまっていたかもしれない。
 差し出した掌にカルクさんが乗せてくれた飴玉は、
 とびきりあまいとろける林檎の味がした。>>132

 その美味しさと、気遣いの言葉と>>133
 静謐だけれど温かい祈祷室の空気に
 それまで堪えていたものが両眼から溢れ出てしまって、
 そんなわたしのこともカルクさんは見守ってくれた。]
 
(166) 2022/12/16(Fri) 21:55:23

【人】 XIV『節制』 シトラ



  あ……、

  ……ありがとう……ござい、ます
  お世話に、なります…………


[ もし何か辛いことがあっても、
 悲しいことがあっても、
 敢えて口に出すつもりは最初はなかった。
 涙は止められなくても、弱音を吐く資格は
 わたしにはないと思っていたから。

 話すのは得意じゃなかったから
 無理に話さなくてもいい、の一言が
 祈祷室の敷居を跨ぐ難易度を下げてくれた。

 わたしが悲しい顔をすることで
 本当にみんなを悲しませてしまうのなら、
 それはとても申し訳ないと思った。

 だからといって、
 喜怒哀楽すべてが涙に直結してしまう性格は
 そう簡単に治るものでもなかった。]
 
(167) 2022/12/16(Fri) 21:55:37

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ いつから、だっただろう。
 アリアちゃんのお土産をお使いしながら
 お土産話も一緒にするようになったのは。
 沈んでいる日には決まって面白いお話をしてくれた。
 そうして話してもらったお話は、
 次にやってみたいことを決めるきっかけにもなった。

 悪夢に魘された夜は、
 落ち着いたら部屋に戻ろうと思っていたのに。
 柔らかなお香の香りと、
 頭や背中を撫でてくれる大きな手の温もりは
 元々睡眠の不足していた身にそれはもうよく効いた。

 ふっと気付けば窓から陽の光が射していて心底驚く、
 そういうことが、一度や二度じゃなかった。

 初めて悪戦苦闘しながら淹れた紅茶は>>134
 初めてにしては概ね上手く淹れられていたと思う。
 というのもカルク先生が横に立っていてくれて、
 危なっかしい場面はすべて回避できたからだ。

 食堂で一人で復習を試みてみれば
 熱湯をポットから溢れさせて
 ちょっとした騒ぎになってしまったり、
 まともにお湯を沸かせるようになっても今度は
 何かが物足りない味わいに仕上がってしまったり、と
 満足のいく、美味しい紅茶への道程は長かった。]
 
(168) 2022/12/16(Fri) 21:55:48

【人】 XIV『節制』 シトラ



  あっ、あの……今日は
  わたしが、紅茶を……淹れて、みても
  いいですか…………?


[ そんな申し出を思いきってしてみたのは
 陽が高くなるまで祈祷室で眠り込んでしまった、
 ある昼下がりのこと。

 ティーセットを借りて、練習通りに紅茶を淹れて
 仕上げに、メルロンをカップの上に乗せた。
 その下には、輪切りにしたシトラスと
 薬草園で摘ませてもらったローズマリー ]
 
(169) 2022/12/16(Fri) 21:56:55

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ……ど…………
  どう、ですか…………?
 

[ 組み合わせは、本を読んで学んだものをベースに
 アリアちゃんの薬草園を眺めて思い付いたものだ。
 
 つい一週間前に開かれたチェレスタさんを囲むお茶会で
 紅茶を淹れる役をしたい、と思えたのは
 この時の経験が少なからず自信に繋がっていたからだった。]*
 
(170) 2022/12/16(Fri) 21:57:27
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/16(Fri) 22:04:42

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
── 回想:薬師の君へ ──


[ >>1:121おどけて言ってみたのだけれど、
 まあ当然誤魔化されてなんてくれなくて。
 怒られたには怒られた、けれど。>>125

 心配。それもあるだろうけれど…なんだろう。悔恨?
 誰あろう自分の所為だとは、いくら鈍くても察した。
 貴女がそんな風に感じる必要なんてないのに。 ]


  ごめん、大事な君の薬を、よくない使い方して。
  傷つけることになるなんて考えてなかった。
  軽率だったよ。それは本当に謝る。
  でも自傷のつもりはなかったんだ。誓って。


[ 傷つけたことを否定するなら、それでもいいけれど。
 見ていられないくらい……なんだろう。そうだ。
 寂しい。
 見ているだけで、凄く寂しくなる顔をしてたから。
 許されるなら、そのたおやかな手を掬い上げ、
 自分のそれを重ねる。 ]
 
(171) 2022/12/16(Fri) 22:16:00