貴戸 高志は、迷彩から目を逸らした。 (a37) 2021/09/16(Thu) 10:01:09 |
【人】 4432 貴戸 高志「収容期間か」 端的に口にした。何か考えていたようで、いただく事にしたドリアを一口分掬ったままスプーンが僅かに静止していたものの、すぐにひょいと口の中に放り込まれる。 「こんなふざけた企画を成功させる為なら罪を償う期間さえも報酬として自由に扱われる……世も末だな」 嘆くような口ぶりであったが、その実声色はまるで気にしていないと言わんばかりに淡々としていた。 一口ドリアをしっかり噛んで飲み込んだ後、美味しかったのかもくもくと食べ進める。メロンパンも後で持って帰っちゃお。内心そう思った。 (98) 2021/09/16(Thu) 10:37:04 |
貴戸 高志は、自室でメロンパンを食べようと思っていたが、我慢出来なかったのでドリアを食べた後そのまま食べた。 (a39) 2021/09/16(Thu) 11:23:27 |
【人】 4432 貴戸 高志>>103 迷彩 「終わっていてどうしようもない世の中だなという事だ」 丁寧なんだから雑なんだかよく分からない解説をした。 隣に座ってきた貴方をちらりと見た後、「成る程そういう食べ方もあるのか……」と言わんばかりにドリアをまじまじと見つめた。 「……迷彩は早く出て、外で何かしたいことでもあるのか?」 声を拾い上げて静かに問うた。 (105) 2021/09/16(Thu) 11:30:56 |
【人】 4432 貴戸 高志>>108 迷彩 「また一つ賢くなったな迷彩。ああ、どんどん使うといい」 知識欲旺盛な貴方を見て力強く頷いた。 「叶えたい夢か。……それは俺が聞いてもいいことか?」 至極真面目な面持ちのまま尋ねた。その表情からも、声色からも、馬鹿にする様子は見られない。 (110) 2021/09/16(Thu) 12:02:43 |
【人】 4432 貴戸 高志「一番楽しませた人……ふむ、質なども問われるのだろうか。 そうなると経験のある者が有利か。 楽しませるにしてもこんな趣味の悪い企画を見たがる人間なのだから、外の人間がどんな内容を好んでいるのか考えられないし考えたくもないな」 (114) 2021/09/16(Thu) 12:50:24 |
【人】 4432 貴戸 高志榊が作ったドリアどころかきっちりメロンパンまで完食し終えた後。 ぽちぽちと端末をいじって何かを確認している。 「……」 看守への連絡をしたためているようだ。けれど、流れるように端末の上を滑っていた指は途中でぴたりと止まってしまった。 「スクリーンを借りるか……いや、或いは手間がかからない他のもので動画を見たほうがいいか……?」 しばし悩んだ末に、指先はようやく端末を再びつつき始める。 その結果…… 大画面で迫力あふれる教室のスクリーンで見ようと思った (117) 2021/09/16(Thu) 12:54:45 |
貴戸 高志は、俺を脱がせたいなら戦って勝てという意志でいる。 (a48) 2021/09/16(Thu) 13:13:33 |
【人】 4432 貴戸 高志>>117 もうだめだ 「……はい。ええ、そうです。あの教室のスクリーンをお借りできたらなと。 ……はい。ありがとうございます」 連絡を取った看守に礼を述べ、通信を切る。 >>118 素崎 「ああ、素崎先輩。そうです、スクリーンです。教室にある奴。 許可が下りたので参考になりそうな動画をそれで見ようと思うのですが先輩も如何ですか?」 最悪!巻き込もうとしてる! でも本人は極めて真面目かつ100%善意だ!最悪! (121) 2021/09/16(Thu) 13:20:08 |
【人】 4432 貴戸 高志>>122 素崎 「大画面で見たほうが分かるかなって」 ? 「耐えてみせます。此処で過ごす以上必要なことはきちんと取り組んでみせます。 ……バケツ?分かりました、用意しておきますね。ご助言ありがとうございます」 遠い目をしている貴方をよそに、少年は颯爽と鑑賞会現場へと向かい始めたのだった……。 (124) 2021/09/16(Thu) 13:32:50 |
【人】 4432 貴戸 高志>>123 迷彩 相手が不服そうにしている一方で、こちらはさして気にしていない様子だった。 「そうか。それなら俺も聞くのをやめよう。ダメと言われたことを無理に話してもらうのは忍びないしな。万が一お前が怒られてしまったら申し訳が立たない」 不満げな様子に気づいているのかそうでないのか、真面目な顔でそう答える。 (127) 2021/09/16(Thu) 13:41:44 |
【人】 4432 貴戸 高志「セッティングはした、バケツも置いた、メモとペンも持った……あとは……長時間鑑賞するなら飲み物が要るな」 おしまい鑑賞会会場の準備をしていた人間が戻ってきた。 紅茶やスコーンの用意をしていると、その途中厨房に新たに置かれていたポップコーンに気付く。 「む。榊だろうか。あいつは実に器用だな」 感心するようにまじまじと見た後……ポップコーンはそのままにしておいた (129) 2021/09/16(Thu) 13:48:35 |
【人】 4432 貴戸 高志>>129 「……いや。流石にドリアにメロンパンにと貰いっぱなしだしな。やめておこう」 踏みとどまった。代わりに、榊宛てに『ドリアとメロンパン美味かった。ありがとう』と端末で簡単にお礼の連絡をして厨房を後にしたのだった……。 (130) 2021/09/16(Thu) 13:50:23 |
【人】 4432 貴戸 高志>>133 迷彩 「ムカつきはしないな。 自分からでは分からないものだとしても、ダメという側にはれっきとした理由があるのだろう。迷彩の為を思っての事かもしれない。 だから、今は『誰にも言えないとっておきの秘密がある』と考えて心に秘めておくといい。秘密がある人間はかっこいい……とかなんとか、通っていた学校のクラスメイトが言っていた気がする」 声色や表情こそ変わらなかったものの、宥めるように話す速度がほんの少しだけ緩やかなものへと変わっていった。 「やりたいこと?俺は特に無いな。高校もここに来る前までは通っていたが、未練など無い。俺はここで真面目に過ごすことしか考えていないからな」 (136) 2021/09/16(Thu) 14:46:41 |
【人】 4432 貴戸 高志>>139 迷彩 「ああ。お前は確かにかっけえという奴だ。胸を張るといい」 真面目な顔で後押しした。それが相手を丸め込むためのものなのか、善意による宥めなのかは分からない。けれど貴方がこれ以上不服そうな顔をしないようにしたかった事だけは確かだ。 「……帰らない。帰るつもりなどない。俺はここにいる」 先ほどとは打って変わり、筋の通らない主張をした。小さな子供の駄々と大差ない。 (140) 2021/09/16(Thu) 16:13:19 |
【人】 4432 貴戸 高志>>142 迷彩 「…………。 ………………その為の"ご褒美"だろう?そうは思わないか、迷彩」 半分ほど瞼によって伏せられた瞳は揺れていた。 紡がれる言葉は酷く冷めきっている。 「戻ってくるのであれば初めからずっとここにいればいい。 俺は人に無体を働いた。人を殺した。解体した。人の生涯を奪ったのなら、生涯を費やして償うべきだ。 ……だから、ここでいい。帰る場所なんて俺には不要だ」 平時から落ち着いた話し方をしているものの、今この時はどこか機械的な印象を乗せていた。今のままでは、どう喋ろうとこれ以上の変化はない事が分かるかもしれない。 (143) 2021/09/16(Thu) 17:08:16 |
【人】 4432 貴戸 高志>>144 迷彩 すぐに答えられなかった。 当然だ。自分は罪を償う為にここにいる訳ではないのだから。 分かりやすく陰りを帯びた貴方の表情を少年は黙って見つめていた。過去何があったか推測できそうな断片を拾い上げても、尚のこと。 「……迷彩はどうしたい?」 長いようで短いような沈黙をおいてから、口を開く。 「俺は、自分で自分が許せないと思ったから……更に自分から罪を償うべきだと思ったからこのような結論を出している。 迷彩、お前はどうしたいんだ?その罪を悔いているのか?自分で自分を許せないか?」 自分の発言による責任ごと、質問に質問で投げ返した。 俺は罪を自分の為に都合よく利用しているだけだ。お前にかけてやれる言葉なんて、無責任なものしかない。 (155) 2021/09/16(Thu) 21:52:28 |
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