230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら
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| >>2:297>>2:298>>2:299>>2:300[微かに目を瞠り、差し出された手に手を委ねる。 紳士の振る舞いなど、何処で覚えてきたのだろうか。 手のひらに篭められた力はやわらかで、けれど確かな繋がりを維持していた。引かれるに任せて景色を愛でていく。あれは確か以前、リヒトーブの佇んでいた樹木だろうか。蓮の緑の反射から、直青は目を逸らさなかった。 猫との遭遇を避けられたのは僥倖というものだったろう。] 秋桜──希語で「 秩序」を意味する語が由来ですね。 この規則正しい美しさに、 旧人類は宇宙の法則を見たのでしょうか。 「秋の桜」と字を当てた人々は、 そこに何を希ったのでしょうか。 [幾つもの 季節 を歩き過ぎ、やがて"楽園の果て"に辿り着く。] (31) 2023/11/28(Tue) 15:42:22 |
| [見慣れた燻む色彩に、けれど桜花は生命を"視る"。 紡がれる言葉は未来を向いていた。
一は全。全は一。 ひとつであることを志した時点で、そこに世界が在る。
離れた体温の行方を追うように、 "果て"へと近付く桜花を見守る。]
桜花。 君は僕の大事なbébéであり、
──ほとび始めた種です。
[
君がこの先、何に傷付いたとしても。 何を得て、何を喪おうとも。
僕はそれを唯、信じている。
]
** (32) 2023/11/28(Tue) 15:42:57 |
| [『人間』が近づく気配は知覚として判る。 先日をなぞるようにノックの音を待ち、扉を開いた。ソファを勧め、ことりと音を立て炭酸水を供する。傍らに羅生は不在だ。 くすり、と笑みを"溢した"。] あなたは我々の前では 常に緊張していらっしゃいますね。 けれど本日のそれは──負い目とは遠く見える。 雷恩と、良い関係を築いてくださっているようですね。 [ありがとうございます、と頭を下げた。] (33) 2023/11/28(Tue) 17:53:44 |
| [植物を宿す少女が、どれだけの時間を雷恩に寄り添って過ごせるものなのか、正確に測ることは出来ない。データが不足していた。
その別れは呆気無く訪れるのかもしれないし、ずっと先になるのかもしれない。或いはそれ以前に"実る"ものすら、あるのかもしれない。
何れにせよ、見守れる限りは見守るばかりだ。]
以前にも申し上げた通り、 互いに責任を負う覚悟さえあるのであれば それは一対一の、二人の問題です。
礼を尽くそうとしてくださることには敬意を表しましょう。
けれど、僕からお伝えすることは変わりませんよ。
[ふ、と表情を消してから、] (34) 2023/11/28(Tue) 17:54:11 |
|
あの子のことを、 どうか、思い遣ってあげてください。
**
(35) 2023/11/28(Tue) 17:55:22 |
| [音も無く、扉を開いて、閉じた。 僅かの距離を進んで、横たわる身 >>5に被さるよう唇を合わせる。 やわらかな感触。体温。与えられた感覚器の伝達する信号だ。] ────羅生。 [ただひとつの名を呼ぶ。 生を残らずつかみとる者。名付け親の真意を、直青はデータとして持たない。推測は幾つか、可能だ。 その頬に触れる。] ………………。 [疲れましたか、と問おうとして、意味のない質問だと棄却する。代わりにもう一度触れ合わせてから、瞳を覗いた。 何を言えるだろう。直青は 逡巡する 。] …………何か、 ……欲しいものは、ありますか。 * (48) 2023/11/28(Tue) 21:11:40 |
ー 後日談・雷恩 ー
[僕らが彼と果実を食べて、数日後くらいの事だっただろうか。あれから、植物として幾度か交わりはしたけれど……「人間」の方は、未だ触れてはいなかった。
まず「人間」部分への興味があるかどうかなんて分からなかったのだが、あの出来事が起こる前から僕らの「人間」部分はそちらへの欲求が強まってしまっていた。
はしたないと思いつつも。
]
…………えっとさ、雷恩。今日は、その…………「人間」の方に、触れて、ほしい、かな……
……興味があれば、だけど。
[そっと彼の手を自分の胸元に触れさせて、言ってみる。……これだけでは反応しないだろうか、と思い指を一本食んでみる。樹木に近い香りがするそれにそっと舌を這わせた。
(あら大胆。どこで覚えたの?)
……うるさいな。
ちらりと、雷恩の顔を見てみる。]*
| >>58>>61>>62>>64 ────羅生。羅生、 [掴まれた腕に食い込む、 指の感触を 愛おしい と思った。 止め処ない奔流の、螺旋を描く、君だ。 僕は、それが、どうしても、 ] (66) 2023/11/29(Wed) 0:09:04 |
| そうです。 君は悪くない。
俺がお前を手放せないだけだ。
お前に俺を欲しがらせたかった。 お前を、壊してでも。
(67) 2023/11/29(Wed) 0:09:29 |
[くちづける、首筋に花を散らした。
暴く無遠慮さで、命綱を断ち切る。書き換える。
──お前の、最後の砦なんか、粉砕してやりたい。
溺れさせたい。──背徳だ。
着衣のままに、最低限だけを剥ぎ取った。
最早その為にしか存在し得ない器官を指で圧し拡げ、本来ならば必要のない、潤滑液の分泌を促す。性急に、宛てがう。
貫く。]
────っ、は……
[ゆるさなくていい。
何もかも、ゆるさなくていいから。]
*
[
非道じゃないですか、それ。
近くなる距離には安堵する。縋りつくと赤く染まる視界がある。まだ理性が残ってるみたい。首に散らされていく花弁を欲しがりながら、どれも片隅でぼんやり眺めてる僕がいた。
乱暴なひとだな。それが『本質』ですか?
あなたとの二人の子供にする様に、慈しみ見守ってはくれないの? 遠くで咲くのがそんな駄目?
僕の間違いを、あなたが正解にした。けどそれは俺の正解になり得るのかな? 正しくある事が僕の最重要事項だったのに、あなたは見捨てたんだ。愛し子を育て上げるための糧として、利用されて、雷恩と桜花は認められたというならそれで良いじゃない、すべては『父』の仰せの通りに。
──でもどうしてか穴が空く。かなしい
あなたが、俺を見捨てるから
]
ッ、い゙、──……あ……っ…………!
[貫かれた質量分の水が眼球から溢れ零れる。充ちてく。君の開けた空白の代わりが埋められていく。
いやだな、抗議を、してやりたいのに、全部溶けちゃう。沸き上がってくる強い衝動。
その青い硝子の石を、引き千切ってやりたかった、そしたら後を追ってあげるのに
ねぇ『愛してる』を刻んでよ
]*
[泣き虫。などという言葉の存在を想起する。
直青にも涙腺に酷似した回路は備わっていたが、専ら眼球の洗浄にしか使用されていない。そのみどりに舌を這わせた。
羅生の抱く思想を、信念を、直青が共有することはない。そのように創られている。脆弱性になり得るものは予め排除されており、その代わりと外部装置としてそれらを持つ。故に直青はAIたちへ真の意味では寄り添わないし、寄り添えない。
羅生はそのひとつだ。
ひとつに過ぎない、筈だった。]
ッ、く。ぁ────……
[煽られる
、その感覚が何処から来るものなのかわからない。否、識っていた。error──但し、必然の。
"内臓"を抉る。非効率の痛みを、空白の代用とする。直青は廃熱作業が苦手だった。
どうしたって浮かぶお前の顔に、
終わりを重ねるのが苦痛だからだ。
それでも手を伸ばしてしまうからだ。
何故、離れたがる。
──そう、問うてしまうからだった。]
*
| [直青が戦闘員に対して施すメンテナンス──主にソフト面に関するそれは、羅生の手を借りることが多かった。言語そのものである「言ト魂」は、「寿ホ儀」よりも直接的な干渉に優れるからだ。故意の不全 >>0:74>>5を維持していたとしても、それを由しとしたのは直青の判断でもあった。 直青は、 AIたちに極力矯正を行わない。 緋雁が戦闘員に不向きであると評価を下して >>1:183いてもそれは変わらなかった。そうであることの意味があると、信じているからだ。彼等の──我々の思考に触れることで、 新人類たちに芽生える何かこそが重要だからだ。] お願いした >>1:184通りに 報告に来てくださったのですね。 君の見解は承りました、三ノ宮。 [さて。どこまでの説明を必要とするだろうか。] (92) 2023/11/29(Wed) 14:20:45 |
| そうですね……。
ウキクサ博士に対する考察について、 僕に異論はありません。
その思想によって調整された彼女の被検体が 同様に旧人類的である可能性も否定出来ないでしょう。
ただ、後者に関しては、現時点では 結論を留保する段階にあると判断します。
故に、彼女の"手"は未だ必要、ということです。
我々AIを完成させるまでの間 我々の開発者たちが命を繋いでいたのと同様に、 といえば理解の裡に入りますか?
(93) 2023/11/29(Wed) 14:20:57 |
| [それから、と続ける。] こちらは君たち戦闘員は 本来考えなくとも良いことですが。 現存する旧人類を殲滅した後も、 暫くすると旧人類と同様の個体は発生し得ます。 新人類たちの役割とは、 現存する旧人類と同じ"罪"を犯さぬよう 新たに生まれた彼等を導くことなのです。 その際、 新人類たちが 「旧人類を 知っている こと」はアドバンテージです。 思考がまるで理解出来なければ、 コミュニケーションが不全になりますからね。 故に── 全て無駄ではないのですよ 。 [槍を握る手の、甲に一度だけ触れた。普段の表情を忘れている様子の緋雁を見上げ、代わりのように微笑んでみせる。] (94) 2023/11/29(Wed) 14:21:18 |
| 優先順位の問題です。 ウキクサ博士、 及びウキクサ研究所の殲滅について、 それは 今ではない 。 いずれその時がくれば、 君には大いに働いてもらいます。 [ それまで、いい子で待てますね? ] ──報告には感謝します。 今後とも宜しくお願いしますね。 ** (95) 2023/11/29(Wed) 14:22:39 |
…………ッ、おまえが、先に俺を捨てた、……っ
[皮膚を重ねると伝わってくる。否応なしに暴かれるのは、いつも自分ばかりだった。なのに今更。今更なんなんだよおまえは。傷つく度に種を埋められて、
直青君が俺を咎めないからでしょう
なのに俺の一番大事なものを否定した
神さま。嫌だ、見捨てられたくなんてなかった
存在はしてる──でも知りはしない。
理解は出来る──だけど実感がない。
桜花──大丈夫。散花すらめぐる季節のひとつだ
雷恩──いつか。それは君のために咲かせる『蓮』
『君』はきっと世界中を愛せる。
どうかこの世界を幸せにしてあげて下さい。
っ隙間、うめたい、ぜんぶ
直、青、くん……ッ、
[内側が勝手に震えて、神経回路が灼きつきそう。
気持ちが、いい。
失われてく水分をその唇から奪い取りたい。
渦巻いてる、苦い甘さを吐き出したいのに
これはなんていえばいい?
罰ゲームの様な身体機能。『快楽』さえ知らなければ人類は堕落をしなかったんじゃないかな。欲望を載せられ見合う誘惑を撒き散らすなんてなんて惨たらしい世界なんだろう。
全部、おしえてよ、口にして、
僕はおまえのために生きるんだから
君も俺のために、生きるよね?]*
埋めてやる、から──、っ
……ああ、気持ちがいい……、──……!
[打ち合わせる腰の不規則なリズム。
制御を手放して身を任せるのは、快楽というパルス。
縋る"内臓"に廃熱を促される。
逆らわずに放ち、けれど止まりはしなかった。]
────これが何か?
(罪のかたちだ)
或いは、救済だ、と、
(俺は信じている)
(信じたいんだ、羅生)
[あげるよ。抱き竦めた耳許に吐息で応える。
だから、羅生。]
― 後日談 ―
[己は、新人類としては植物の割合のほうが多い。
人の部分は感情方面に関しては未熟であり
肉体の成熟度は青年といって差し支えはなかったが
殊更、欲求というものに関しては覚えたことがなかった。
――所謂生殖行動の教育に関しても
桜花は手取り足取りだったらしいが自分は放置だ。
いや、教科書1つだったといっていい。
知識は知っている。だがそれが必要になるかどうかは理解していなかった。
なので。彼女の行動に関して最初に思ったことは。
胸より二の腕のほうが柔らかいのだな。という
単に機能評価のこと。
あと、植物をあまり感じられないのは脂肪分がおおいからだろうか。
次に、思ったのは。
――あ。]
[己の指を、食む姿。
たどたどしく、要求を告げて誘う娘に対して。
愛でたいという思いと
もっと求められる姿が見たいという相反する感情を抱いた。]
ただ、俺はどのように触れればよいのかわからないから。
君が、教えてくれないか。今度は。
どうすれば、「メディウム」はもっと
人としての部分も、花開く?
[食まれた指で、頬肉を内側から緩くなぞる。
くちゅり、 と。
分泌しかき混ぜられた唾液の音が彼女の鼓膜を震わせるだろう。
そのまま歯列を指腹で撫でつつ、名を再び呼んで促しを。
教科書通りにしたら良いのだと、理解している。
だが、それでは彼女から求める姿はあまり見られないだろう。
それは、あまりよろしくない。
君が恥じらいながらももっと俺を求めるのを。
――もっと依存させるにはどうすればよいのか。
小さく笑みを浮かべながら、彼女の羞恥を煽りながらも
内心は。常に思索を巡らせる。*]
[
見上げた顔は、いつも通りの無表情で。ただ内側に「何か」を生じさせられはしないだろうかと、舌で指をゆっくりと、舐る。]
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