【人】 薬屋 テレベルム[エオスのアイドオルの顔や、相応の価値もありそうなローブを 緋色の酒で汚す前に喉を鳴らして耐えただけでも 男は帰り道で刺されずに済む事だろうとも。] ……あのな、不意打ちで息を止めにかかるのをやめろ。 年寄りが相手なら心臓が止まる。 [何処から何処まで彼女は勘を冴えさせているのか。 想像でしか測れぬことだが、きっと彼女も男と同様に 大年寄り仲間なのであろう事だけはなんとなしに察している。] (74) 2021/12/12(Sun) 13:18:17 |
【人】 薬屋 テレベルム[高尚な力を持つ魔術師らしかぬ表情はただの女で>>76 誰しもが守りたいと願うのではないかと夢想する仕草だった。 そうでなければ虫に刺された程度では無い己の怪我よりも 彼女の膝が汚れたり冷たい床で足元を冷やさないかと 心も騒ぐことは無いのだから。] 痛いと泣き叫ぶ必要は無かろう。 あんたは俺が泣き言を零さなくても そんな顔をするのだから。 [草食動物が不機嫌さを示すのを彷彿とさせる睥睨なら いくらでも受けて困らぬものであるけれど>>77 泣かせたくないと主張しながらも男として不甲斐ないものだ。 彼女が案じてくれたように裏街での商売はリスクが付き纏い 万が一の事態を招かぬとも限らず。>>78] (89) 2021/12/12(Sun) 14:11:40 |
【人】 薬屋 テレベルム……ありがたい申し出だ。 [心の柔らかい場所に染み入るような、安堵感。 自力で腰を上げる事は出来そうだが、 男の頬に触れた指は酷く、暖かいもので執着を沸かせるのと ――それから、 ひとりにしたら死んでしまいそうだという 迷信とも古語ともつかぬ喩え話を思い出したから。 魔術師の嫋かな手を握り込み、床から身を起こす。] (93) 2021/12/12(Sun) 14:13:35 |
【人】 薬屋 テレベルムラヴァには、面倒な落としものを拾わせた。 すまない。 …それと、ありがとう。 [この街に来た日、彼女が居なかったら男は恐らく死んでいた。 今も、彼女に心配をかけまいと祭の期間耐えていたら 死ぬまではいかずとも魔力が絶え絶えになり 最悪を想定すると、泡になっていたかもしれない。 だから、彼女が魔術師で救われたいのちは此処にあって、 彼女がただの人間では無いからこそ、救われたのだ。 その意味を伝えたいと思いはするが、 今は、まず、場を移すのが先決であろう。] (94) 2021/12/12(Sun) 14:13:56 |
【人】 薬屋 テレベルム[貴重品の類をよせあつめて布の鞄に詰め、 店を後にし、雪のはらつく銀世界へと出かけようか。] …寒い…。 朝が冷えるのは当然だが… 今日はとくに。 あ、 [ふと、手を取ったままであった事を思い出し、 ばつが悪そうに離してやろうとして。*] (95) 2021/12/12(Sun) 14:14:18 |
【人】 薬屋 テレベルム― 回想:イクリールと ― [五十歩百歩な若作りである事は言うまい。>>84 これでも千年は生きる人魚の中ではまだ若い部類であるから。 なんとも気まずい胸のうちを事実手を当てて胸を抑え] 安心しろ、あんたは若くて美しい。 魔女の鏡に身を写しても同じ言葉を受けるだろう。 [誤魔化している女、とは見えない、と主張しておく事にして。 香ばしく料理された肉が食べられていくのを見ると>>85 身がすり潰されているような心地で心が痛いが 極力顔に出さないよう、グラタンを取り分けて ビスケットに付けて口に運びながらワインで喉を潤し。] (96) 2021/12/12(Sun) 14:31:29 |
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