210 【身内】control2【R18】
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[そうして、ずっしり重たくなった買い物籠を抱え。
思い出したように元親が先程の話を蒸し返してきて。]
うぇ……っ
[じわわわ、とまた顔が赤く染まる。
いや、あわよくばこのまま
有耶無耶にならないかな〜と思ってたけど、
ダメですか。そうですか。
にっこりこっちに笑いかける元親からは
何となく圧を感じる。ううう。]
………も、元親がそんなに着て欲しい………なら…………
[もごもご、俯いたままそう答え。
通路を引き返していく元親についていくのだった。**]
[ 光希に了承を貰って、提案した足枷と目隠しを籠に入れる。
俺も光希もあまり仰々しいものは好まないし、
初心者向けならオーソドックスなもので十分だろう。
続いて向かった貞操帯のコーナーでも、
比較的シンプルな作りをしたものをチョイスして。
これは一般的なのは金属製だけど、
それは勃起すると痛みを伴うようだから
シリコンの中でも特に伸縮性があり、
痛いというよりは少し窮屈に感じる程度の物を選んだ。 ]
(思ったより籠重くなったけど、後は…)
[ ちらりと光希を見つめながら、
買い物終わりに向かおうとしていた
下着とメイド服について口にする。
じわりと再び頬を染めた光希が一瞬臆するような声を出して、
その可愛らしさに小さく笑った。 ]
うん。着てほしい。
絶対似合うし可愛いよ。
……って、そんな事言われても微妙かもしれないけど
………少なくとも、俺は興奮する。
[ 俺が着てほしいなら、と俯きがちに声にする光希に
当然のように頷いて。
通路を引き返して衣装のコーナーまで戻ったなら、
可愛らしいフリルたっぷりの水色のメイド服と
レースで出来たTバックショーツを手に取った。 ]
…早速、後で着て見せてね。
[ ぽそ、と光希の耳元で言って。
その2つを籠に入れると、レジの方へと向かおうか。 ]
[ そして、レジへ向かう途中。
とあるものが目に入って足を止める。
それは、買う予定には入っていなかったのだけど
目にしてしまえば興味を惹かれてしまうもの。
おくすりコーナーと書かれたそこには
所謂媚薬と呼ばれるものが幾らか陳列されていた。 ]
…こんなの、ほんとにあるんだ。
[ 正直、エロ漫画だとか
そういう妄想の産物だとばかり思っていた。
けれど無味無臭を謳ったものや(いいのか?)
塗り薬のようにして使うもの等
それなりに売れているようだった。
一番人気があると言うものを手に取ると、
無味無臭・国内生産・性欲増進・感度上昇、等書いてある。 ]
…………。
[ 正直な所、めちゃくちゃ興味がある。
一番売れ筋なものはソッチ方面では有名らしく
(当然知らなかったけど)
安心安全な素材でできているとか謳われている。
…まぁ、医薬品でない以上そうおかしな物は
国産なら入れようがないだろうけど。
じ……っとパッケージを見てから、
隣に居る光希を見る。 ]
[ ただでさえ普段敏感で快感に弱い光希が、
こんなもの使ったらどうなってしまうのだろう。と
本人を前にしながら、幾らかの妄想が頭に過り ]
──………
……買おうか。
[ 光希はどんな反応をしていただろう。
どちらにせよ、よほど怖がられていなければ
液体と軟膏のものをそれぞれ籠へ。
他に光希によりたい所が無さそうなら、
そのままレジへ向かって会計をすませるだろう。** ]
[足枷と目隠し、貞操帯を籠に入れ、
力強く頷く元親に背を押されるようにして
先程も見たコスプレ衣装コーナーまで引き返した。
フリルがたっぷりついた水色のメイド服と
白いレースのTバックショーツ。
これを自分が着るのか…と思うと
やっぱり何とも言えない感情になるのだが。
元親が興奮するならまあ良い……良いか…?]
……う、うん……
[耳元で囁く元親に
顔を赤くしたまま頷いて。
共にレジの方まで向かおうか。]
ん?何かあった?……薬?
[その途中、何かを目に留めたような元親が立ち止まる。
後ろから覗き込んでみれば「おくすりコーナー」と書かれており。
「刺激的な夜のお共に♡」なんてポップと共に
ローションやクリーム状の薬が陳列されており
所謂媚薬、催淫薬であることが窺えた。
男性向けの精力剤も隣にあるけれど、
塗るタイプのものは恐らく女性…というか
受け身側に使うものなのだろう。
世の中いろんなものがあるものなんだなあ。
どれだけ効果があるのかわかんないけど…。
他人事のようにそんな感想を抱いていたのだが。]
え、ええっと……?元親……?
[一番人気!と書かれたものを手にし、
じい……っと見つめてる元親に
おずおずと声をかける。
彼がこちらに視線を向け、
何かを考えるような素振りを見せるのを
少し困惑ぎみに首を傾げながら見返し。]
買うの!?!?
[どうやら頭の中で何かしらの結論が下されたらしい。
ぽいぽいと籠に入れていく元親に
思わず突っ込んでしまったけれども。
まあ、店で堂々と売られているものだ。
気分を盛り上げる程度な気もするし。
強く反対するほどでもなく。
レジに向かって一緒に会計を済ませようか。**]
[ 媚薬類の棚には精力剤も一緒にあったけれど
なんというかそちらには然程興味はなく。
精力方面に困った事はなかったし、
仮にこれ以上精力を増してしまったら
それこそ光希の方が持たない気がする。
あくまで興味があるのは光希に使う方…ではあったので
光希がこれらの品々を前にどういう反応するのか
気になってじっと見つめてみたけれど。
物珍しそうに後ろから覗き込んでくる光希は、
まさか自分に使われるとは想定もあまりしていないのか、
他人事のように薬を眺めていて。]
(………無防備…。)
[ そのうち俺の視線に気づいたのか、
不思議そうに此方を見返してくる光希を薬を見比べて
脳内でよからぬ妄想をしながら、薬を籠に放り込んだ。 ]
買う。
……すぐ使うかはわかんないけどね。
でも気になるし、こーゆートコでもないと無いだろうし。
[ 困惑丸出しでツッコミを入れて来る光希に、
どこ吹く風と言うように歩き出す。]
ま、こういうのも眉唾もので
実際は効かないかもしれないしな。
[ そうして二人でレジに着いたなら、会計を済ませて
大き目の紙袋を一つ抱えて店から出ようか。
店内の雰囲気が嘘のように長閑な、
まだ明るい午後の日差しの中へと。 ]
[ 陽も伸びて来た季節だからかまだ明るいものの、
移動に買い物に、とそれなりに時間は経過していて
なんだかんだもうすぐ夕方にもなるだろう。
ガサガサと紙袋をぶら下げつつ、
時計を見てから少し長めの息を吐いた。 ]
はー……。
なんか、下界に降りて来た感ある…。
日常っていうか…。
緊張してたのかも。
[ なんせ田舎のド健全村出身だ。
ああいう店なんて当然行った事もなければ
こういうものを見るのも始めてだったわけで。
やっぱり店の外に出て日常を目の当たりにすると、
ちょっと落ち着くような気がする。 ]
[ そうして人心地つくように、
傍の自販機で二人分の飲み物を買ったりしつつ。
そうだ、と 光希の方に向き直り
少し間を開けてから、伺うように口を開いた。 ]
あのさ……
…今日、このまま帰ってもよかったんだけど…
せっかくだから、休憩してかない?
[ そう言って、駅から少し離れる方向を指さして
店の前に立っているままも何だし、と
そちらへ歩こうと光希を促す。
ここから家まではたった一駅の距離だ。
普通に家に帰って、早速この道具を試して…と
してもよかったのだけど。
この駅周辺は、
俺達が住んでいる場所とは少し雰囲気が違って
”休憩”に適した場所が幾つか存在していた。 ]
この近くに、けっこー綺麗なホテルあってさ。
……俺達、そーゆーとこ行ってなかったし…
…行ってみないかな……って。
[ このお店に行こうと決めた時、
周辺に何があるのかをついでに確認したのだが
その時、比較的新しく
綺麗なラブホが出来ていたのを確認したのだ。
ここに寄ったら、ついでに一緒に行けないかな…と
ちょっと画策していたのだ。
店からもかなり近く、そう
こんな風に2,3分歩けば
すぐについてしまうくらいの距離にあったから。 ]
ココ、なんだけど。
[ そうして、ホテルの前で立ち止まる。
真っ白な外壁は真新しく、
黒と白い大理石を基調としたエントランスは
ラグジュアリーな雰囲気を醸し出している。
全体的に明るい雰囲気で、同性利用も可と記載があった。]
(システムとか、よくわかってないけど…)
[ 光希の反応はどうだろうか、と
彼の表情を覗き見た。** ]
[困惑を隠せないながらに会計を済ませ。
ずっしり荷が入った紙袋と共に店を出る。
いくら清潔感のある店内と言えど
何となくやっぱり慣れない雰囲気に圧倒されていて。
外の空気に触れてふう…、と気が抜けたような息を吐けば
横で元親も息を吐いていた。]
あはは。
平気そうに見えたけど、
やっぱり元親も緊張してたんじゃん。
[飄々としてるように見えたけど、
慣れないのはやっぱり彼も同じだったらしい。
分かり辛いんだからなあ、なんて言いながら
少し安堵した心地でへらりと笑い、
自販機でミルクティーを買う。
歩きながら口をつけ、
ほんのり人工的な甘さに一息つきながら。]
休憩。
別にいいけど……
元親、小腹空いた?
[道中、元親の提案を言葉通りの意味に解釈し
つまり喫茶店にでも寄りたいのかな、と。
思いながら促されるままに歩き出して。
少し進めば様々な店が並ぶ繁華街の中、
何だかゴージャスな外観の建物ばかりが
並ぶ通りへと入っていく。
そう、これっていわゆる―――]
……へ。
[元親の言葉にようやく
"休憩"の意味する所を理解して。
ぶわわわ、と顔が赤く染まった。
立ち止まった先にはまだ新しそうな
真っ白な外壁のホテル。
何だかお城のような雰囲気の建物は
明らかにビジネス用のそれとは違う。]
え、えっと、その…つまり、
ラブホテル
……ってやつだよね。
[つい人目が気になってきょろきょろしてしまうが
まだ夜には少し早いからか
周囲にそれらしき人通りはないようだった。
もう一度ホテルを見上げて、元親を見上げて、俯く。]
…………う、うん……… いい……けど……
[初めての場所にもじもじはしてしまうが
このまま帰ってもそういうことするのは分かってるし
正直言うとちょっと興味ないでもないし。
小さく頷いて、人に見られないうちにと促そうか。**]
[ 店を出るなり二人そろって息を吐けば、
光希につられて俺も笑ってしまった。 ]
しょーがないだろ。
光希の前だし、慣れてます……って感じに
カッコつけたいけど
どうあがいたって初めてだしな。
[ 大好きな光希の前だ。
こんなことどうってことない、
と言う風にできればよかったけど
でもまぁ、こうして慣れない事に2人で挑戦するのも
それはそれで嬉しい事だったから。
お茶のペットボトル片手に休憩を提案し、
光希と二人で歩き出す。 ]
[ こんな店に寄った後に、二人きりでする休憩。
あえてぼかした言葉は、
周りの建物が少しいかがわしくなってしまえば
その意味もむき出しになり。
目的の場所について光希を見れば、
頬を赤く染める光希と目が合った。 ]
……そう。ラブホ。
一度は行ってみたいと思ってて……。
今日が良い機会かな、と思って…さ。
[ もじもじと赤い頬を俯かせている光希は、
嫌がっているわけではなく
ただ恥ずかしいだけ……だという事が察せられて。]
…よかった。
[ 小さく聞こえて来た肯定の言葉に俺も頷くと、
光希の腰を抱いてエントランスへと入った。 ]
[ ホテルの中は、外観と同じく明るく綺麗で
フロントと思わしき部分には、
パネルのついた機械が置いてあった。
石鹸類やローション、大人の玩具らしきものも
硝子のディスプレイに入って横に並んでいる。
普通のホテルとは明らかに違う作りの中を
しげしげと見つめつつ、
パネルの中から標準的な空室を選択した。
(SMルームとかもあったけど、
流石にそれはまだハードルが高い)
]
……店よりホテルの方がちょっと緊張するな。
[ 特にやましい事もないのに何故か小声になりつつ。
暫くすれば、機械からレシートのようなものが出されて
印字された文字に従ってエレベーターの方へと向かった。
鍵等の受け渡しも特に無く、
人を介さないで良いらしいのは有難い。 ]
[ エレベーターを降りて部屋へ入ると、
標準的な部屋を選んだからだろうか
白と黒を基調とした綺麗なホテルのような
清潔感のある部屋が広がっていた。
部屋の中央に鎮座している大きなベッドが、
否が応でもここがそういう部屋なのだと知らせて来るが
それでも、下品な雰囲気はあまりなかった。 ]
うわ
ベッドでっか…
[ 光希も中に入った事を確認してから鍵をかけ、
鞄や紙袋は適当にベッド脇において。
きょろきょろと部屋の様子を眺め、
アメニティ類を軽く確認してから、
光希の元へと戻ろう。]
光希。
[ そうして、光希の名を呼んで。
その腕を引いたなら、ひょいっとその体を抱えて
一緒に大きなベッドにボスン!と勢いよく倒れ込もうか。
二人分の重みを一気に受けたベッドが、
ギシッと音を立てて跳ねる。
非日常な空間に光希と二人で居る、という事に
どうやら俺はだいぶ浮かれてしまっているらしい。
はー…、とどこか満足げな笑みを浮かべ、
光希の事をぎゅうっと抱きしめ。 ]
……こーゆー事言うとムードとか台無しだけど
でっかいベッド見るとちょっとテンション上がる。
[ それは、まるで修学旅行の時に
ベッドを前にした男子学生のような。
少し子供っぽい仕草をしてしまった事に、軽く視線を逸らし ]
…一緒にシャワー浴びようか。
[ 照れ隠しも兼ねて、寝転んで誘った。** ]
ふふふ。
別にいいのにさ。カッコつけなくても。
変に慣れてる方がどこで知ったの…ってなるじゃん。
[ブランクがあるとはいえ同い年の幼馴染。
それこそ良い所も悪い所も知っている……とはいえ
昔から元親は自分にとって
一歩先を歩いているような存在で
常に余裕があるように見えていたけれど。
こうして恋人として付き合うことになって
存外そうでもないのかな、と思ったりする。今は。
閑話休題。
ペットボトルを手にしながら歩き出し、
ホテルの前で立ち止まって、
元親が様子を窺ってくる。
同意を示し、そわそわしながら
エントランスへと入ろうか。]
[ホテルのロビーは
外装と同じく明るく綺麗で
他に人は居なかった。
誰かと顔を合わせないように配慮されているのか
一般的なホテルならいるであろう
スタッフの姿も見当たらず、少し異質な感じ。]
(へ、へえ〜〜……こんな感じなんだ……)
[部屋の写真が映し出されたパネルに向かい
部屋を選んでいる元親の横で
ロビーをきょろきょろと見回す。
一見そんなに卑猥な雰囲気はないけど
先程店で見たようなグッズが
ディスプレイに並んでいるあたりは
やっぱり"そういう"場所なんだなって。]
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