99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】
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「発酵なしでもできるのか?それは良い事を聞いた」
決まった工程のレシピしか記録されていないメモリに、
新規情報を書き込んでおく。
「丁度スオがいるから、スオにも手伝いを頼もうか」
厨房に立ち入るものは全て人手だと思っているため
バゲットかデザート、
どれを手伝うか選ばせたかもしれない。
ホワイトソースの準備と
エマが担当の具材炒めが終われば後は煮込むだけ。
味見係のアメにも鍋を見張らせながら
デザートの準備に取りかかれそうだ。
「身体が空いていれば頼むつもりだったが、
急いでいるなら無論そちらを優先して構わないぞ?」
夕食係は一応三人いる。
あなたが急いでいる様子を見て手伝いは取り下げた。
厚意に甘えて良ければ、
材料を量っておく程度の手伝いは頼んだかもしれない。
「即興で献立を整えてもらっているが、
なかなかバランスが良さそうだ。ありがとう」
コトコト煮込む音といい匂いが厨房を満たしている。
後で自分もレモンスカッシュを飲みたいな、
なんて思いながら。
メインの作業が終わった後は、みかんに手順を
あれこれ教えてもらいながらプチシュークリームを作った。
厨房はいつも通りの和やかさだ。
| (a43) 2021/10/08(Fri) 20:58:20 |
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