【人】 怪物皇女 メイベル………………? [目を閉じた暗闇の中。 銀狼も黒蛇も動く気配がない。 何事かと目を開くと、彼らは微動だにしていない。 …………いつもなら私が命じなくても 主人の意を汲み最善の行動を取るのに。] (99) 2020/10/19(Mon) 16:49:33 |
【人】 怪物皇女 メイベル…………私に何かしたわね? [何かされた。 そう気付いているのに 彼女を 殺そう 苛つきながら 私は彼女を見つめて言い捨てる。] こんな小さな女の子に してやられると思わなかったわ。 あんた、何者なの。 [私の翡翠の瞳が彼女を見下ろしていた。]* (101) 2020/10/19(Mon) 16:50:26 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 身体を彼の方へと向ければ、一瞬、 彼の視線が顔の下の方へと向いた気がする。>>55 慌てたように顔を背ける彼。 少しばかり訝し気な眼差しを向けるも。 意識はすぐに、 彼が手に取った一冊の本へと向くのであった。] (102) 2020/10/19(Mon) 17:52:49 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽新婚旅行、ですか……。 [ ぱらりめくられるそれは 旅行雑誌であったのだろうか。 幕末頃、坂本龍馬が新婚旅行とやらで 温泉や神社等、観光場所を巡ったという話は 何時だったか耳にしていたと思う。 その新婚旅行とやらが近頃、流行っているらしい。] (103) 2020/10/19(Mon) 17:53:00 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 私はというと、新婚旅行とやらは ハイカラな人たちのものであると思っていた為。 自分には縁のないものと考えていた。 ───それを彼と。 束の間、眼を伏せて思考を巡らせる。 一度軽く目を閉じ、開いてから 口を何度かパクパクと動かして。 やっとの事で口に出した言葉は。] (104) 2020/10/19(Mon) 17:53:06 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽ほ、ほんとに い、良いんですか……! [ 気怠げな眼差しはぱっと輝いて 驚きと嬉しさに満ち溢れていく。 それから、胸元を布団で隠しつつ 上体をゆっくりと起こすのであった。 疲れの原因はともかくとして 彼が気を使ってくれるのが何より嬉しく。 そしてその彼と、共に素敵な時間を過ごす。 想像するだけでも、頬が緩んで仕方がない。] (105) 2020/10/19(Mon) 17:53:13 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ と、そんな時の事。 彼の手の動きがふと止まった。>>60 何だろうと首を傾げつつ 彼が見ている頁を覗き込んでみる。 ついでに、こっそりと身体を 彼の方に触れさせては甘えるように擦り寄って。 目に入って来たのは、母の出身地の地名であった。] (106) 2020/10/19(Mon) 17:53:22 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽お母さん……。 [ ぽつりと小さく声が漏れる。 それは寂し気な音色を部屋へと響かせていた。 幼い頃に常世へと旅立った母。 仕方のない事とは言え、それでも……。] (107) 2020/10/19(Mon) 17:53:55 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 少しばかり物思いへと沈んでいれば ふと、彼の手が前髪へと伸びていた。>>61 それを両目を軽く閉じては受け入れて。 彼の太腿へと頭を預けてはころんと横になる。] ええ、私の知ってる範囲でよければ。 [ 彼が何をその時考えていたのか。 私には知る由がなく。 ただ、母の事を知りたいのだと思っていた。 私自身、母の事について多くは知らず。 何より大部分は幼き頃の事故、記憶の彼方だった。] (108) 2020/10/19(Mon) 17:54:28 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ その後。 もじもじとしながら 言いにくそうに口を開いて。] あの、その…… もう少し寝てようと思うのですが……。 [ 頬を薄っすらと染めて。 彼の腕をぎゅっと抱きしめて。] 最近冷えてきて……だから、その……。 (109) 2020/10/19(Mon) 17:55:24 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 布団で口元を隠しながら 遠回しに添い寝のお願いをしてみるものの。 彼はどうしただろうか。 無理そうであれば、 大人しく一人で寝るつもりだけれども。]* (110) 2020/10/19(Mon) 17:59:36 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽 ─── 母との思い出 ─── [ 母は幼い自分から見ても とても綺麗な人だと思った。 艶やかな漆黒の黒髪。 長き睫毛と深い夜色の瞳。 大理石の如き滑らかで色の白い肌。 凛とした美しい声を響かせて。 微笑みはまるで芍薬が咲き誇るかのよう。] (111) 2020/10/19(Mon) 18:42:19 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 自慢の母だった。 私が人見知りで、 村の子供たちと上手く馴染めなくても。 両親のお仕事の手伝いで粗相をしてしまっても。 それを叱る事もなく 優しく包み込んで諭してくれる母だった。] (112) 2020/10/19(Mon) 18:42:25 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ ある日の事。 私がお化けを見たと、 それが怖くて泣いていた時。 母はふわりと抱きしめて、 よしよしと頭を撫でてくれた。 怖くてとにかく泣いていた私は 母が傍にいるだけで安心して泣き止んで。 それでも暫し怖くって、 母に抱きついたまま離れず。 母はもう、だなんて。困った子だと笑いつつ。 そのまま離れずに 私が落ち着くまで一緒にいてくれた。] (113) 2020/10/19(Mon) 18:42:30 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽 「 琴羽は生まれつきなのかな。 霊力が高いのね。 お化けが見えちゃうのはそのせいかも。 大きくなったら…… もっと強くなるかしら…… 」 (115) 2020/10/19(Mon) 18:42:42 |
【人】 時見の妻 天宮 琴羽[ 続く言葉は聞こえなかった。 ───否、覚えていなかった。 母はあの時、何と言ったのだろう。 何と言おうとしたのだろう。] (117) 2020/10/19(Mon) 18:43:03 |
時見の妻 天宮 琴羽は、メモを貼った。 (a15) 2020/10/19(Mon) 18:52:19 |
【人】 微睡む揺籃 アリア―― 皇女の居城 ―― [ 玉座に深く腰かけるメイベルに>>97小さく頷いた。 そもそも彼女に何かしよう、と思って、 私がこの世界に現れたのではない筈なのだ。] ――っ。 [ 甲高く上がる声に>>98身をすくめて、 けれど彼女につき従う二体の魔獣は動くことはなかった。>>99 ほっ、と内心胸を撫で下ろすのもつかの間、 石段を下りて間近に寄ったメイベルの気配に>>100 きゅ、と身体がこわばってしまう。] ……私、を…… [ どうするつもり、と言うのにさえ恐ろしさを感じる。 強大な魔物の持つオーラ。畏怖すべき存在 声を途切れさせたまま、操られたように彼女を見上げた。] (119) 2020/10/19(Mon) 19:16:54 |
【人】 微睡む揺籃 アリア[ でもどう話したものだろう。 そのまま話して信じてくれるものだろうか。 といって、短気そうな彼女を前にいつまでも黙っている、と いう訳にはいかない。 いつメイベルの気が変わるか知れたものではないのだ。] 私は、ええと、こことは違う世界の、人間。 名前は、アリア。 [ 違う名前だ。 私のではない、けれどごく自然に出てきた名前。 私の混乱した表情を魔の皇女は目にするだろう。] (122) 2020/10/19(Mon) 19:33:24 |
【人】 微睡む揺籃 アリア――、えっ、あ、あ、あの、違います。 違うんです。 私の名前は、― 水島 ライラ [ ふたたび私は目を見開くことになる。 私のものではない名前。 本当の名前は、「水島 ライラ」。 なのにそう口を動かしてみても、 何度繰り返してみても、 声として出すことは出来なかったのだ。 この世界では、私の本当の名前は「嘘」なのだと 思い知らされるかのように。]** (123) 2020/10/19(Mon) 19:34:53 |
【人】 魔砲少女 シオン―― 摩天楼の尖塔 ―― [...は周囲へと隈なく視線を巡らせる。 アレ>>87はテレビでは巨大な猫でしかない。 だが、相対すれば人間の姿をしていた。 恐らくは内包する力が巨大な猫として見えているのだろう。 それを見つけるのは魔砲少女としての力。 魔力で視力を強化して街を監視するのだ] ……見つけた。 [...は口角をあげてほくそ笑む。 特徴的な姿は一度見たら忘れることはない。 何もかもが狙い過ぎている衣装もそうだ。 それ以上にあの胸がいけない。 ...は僅か視線を下げる。 自分のものもそれなりにあるがどうしてだろうか。 アレの胸に苛立ちしか覚えなかった] (124) 2020/10/19(Mon) 19:49:26 |
【人】 魔砲少女 シオン それにしても契約前に見つけられて幸いね。 心が弱った人間に付け入るなんてあくどいこと。 [...はアレの方へと身体を向けた。 膝を折り足の裏に魔力を集中させる。 尖塔に対し横向きになる程に身体を倒して前を向く] 今日こそはもぎ取ってあげるわ。 [...は右手に持つ獲物にも魔力を込めていく。 同時に足裏の魔力を解放し強くアレへ向けて飛び出した。 その軌跡は一直線だ。 空気を切り裂きながらカラフルな魔力の残滓を 飛行機雲のように残して飛んでいく] (125) 2020/10/19(Mon) 19:49:32 |
【人】 魔砲少女 シオン<<セタリィア・ヴィリディス>> [右手に持つ棒の先から緑色の光が伸びる。 ブラシのように長い穂がついた獲物を大きく振りかぶる。 アレはもう通常の視認距離にある] オイタはそこまでよ! [...は振りかぶった獲物を縦回転で振り抜いた。 丁度緑の穂が当たるように調整されたそれは、 契約途中に割り込むように降り注ぐ**] (126) 2020/10/19(Mon) 19:50:50 |
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