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![]() | 【人】 門を潜り ダヴィード>>116 おふたり 「アレさーん、お邪魔しますー! あっ、ビスコッティがいいです……」 そわそわと落ち着かない様子で連れられてきた男が後ろに一人。 引っ張り出した新しいシャツと急いで磨いてきた靴を確かめたり、片付けを手伝った方がいいのかと視線がせわしなくうろうろしている。 (120) 2023/09/13(Wed) 21:11:38 |
![]() | 【人】 コピーキャット ペネロペ>>119 >>120 カフェ 「はいよ」 ずい、とビスコッティをダヴィードの方へ押しやった。 珈琲が準備される器具の音を空調の合間に聞きながら、 クラッカーをもう一枚抓み、ぱり。 「最近ねえ。 こっちはまあいつも通りだわ。良くも悪くも それが一番っちゃあ一番だけどな」 「あー、アマラントの飯は美味い」 雑な近況報告。或いは営業。 そわそわと落ち着かない様子の連れに対して、 こちらはたいそう我が物顔で居る。 「そう言うアレさんの方は? なんか良い事の一つでもあったか?ダヴィードも」 #Mazzetto (121) 2023/09/13(Wed) 21:29:53 |
![]() | 【人】 黒眼鏡>>120 >>121 「おう、喰え喰え」 黒眼鏡の生態として、 若いのが飯を食っていると嬉しそうにする。 もしかしたらおじさん全体の生態かもしれないが。 片付けに関しては「気にするな」と手をふって、 ダヴィードに座るよう促した。 「いつも通りが一番だ、商売も人生もなんもかも」 含蓄があるんだかないんだか、わからないことをいいながら。 「アマラントか、最近行ってないな。 行ってみるか」 自分の分の珈琲も準備し終わって、カウンターに肘をつく。 「俺も……特にはねえな。 なんだか騒がしくなりそうだが、 デキる男の俺は仕事に常に余裕を持っている。 つまりは問題なしってコト」 ず、と珈琲を傾けて。 「まぁそんな忙しさに向けて、お前らの様子を見たかっただけだ」 #Mazzetto (122) 2023/09/13(Wed) 21:38:54 |
![]() | 【人】 門を潜り ダヴィード>>121 >>122 気を使わせてばかりではだめだ。促されるままに大人しく座る。 ビスコッティをかじり、時折提供された珈琲に浸しながら貴方達の話を聞く。 「ええと、こちらもいつも通りです。 最近は皆大人しくなってきてるので、誰も怪我してません」 「アマラントってバーですよね。 ご飯だけでも行っていいものですか?」 煩いことを言いはしないだろうかが、店に迷惑がかかるのはよくないため。 「噂があるみたいですね。 ……おふたりとも、何かあれば絶対呼んでくださいね。 何をしてても飛んできますから」 #Mazzetto (123) 2023/09/13(Wed) 22:03:04 |
![]() | 【人】 陽光の元で ニーノ>>117 エルヴィーノ シエスタの時間になればよくチェス勝負を挑み惨敗してはまたやってくるわけだが、流石の休日にまで突撃はしに来ない。 そんな男は出自を伝えても貴方の瞳の色が変わらなかったことに安堵し、息を吐いた。 「そ〜です、ここから養育院に拾ってもらって、そこから養子に。 警察になるまでは……頑張って詰め込みました。 恩返しできるの、それぐらいしかなかったから」 詰め込み勉強を頑張ったと胸を張るのも変な話だが、実際そうなのでそれ以外伝え方がなかった。 頬を掻きつつもつい苦笑する、頑張りはしたが記憶としては"大変だった"が真っ先に来るので。 「っていっても、なれただけで全然なんですけどね。 報告書も文章纏めるの時間かかるし、資料渡されても読むの遅いし理解も〜…… ……あ、だから評価甘くしてくださいって言ってるわけじゃないですよ! いつか追いつけるように頑張るし、ちゃんと!」 「でも……へへ。 エルせんぱいに褒めてもらえてうれしいです。 あんまり、出身とかでの偏見、ないんだなって」 #スラム (124) 2023/09/13(Wed) 22:05:47 |
![]() | 【人】 拷問吏 ネロ>>110 カンターミネ 半ばまで他人の中に埋まっていた手指を 念入りに洗いながら、喜色めいてドアの方を見る。 サテン地のタオルで手を拭きながらドアを開けた。 「ほう。好い時分だ。 仕事終わりと同時に訪れた故、 時報かと思うたが、持っておるな。 ガイオが如き賭けに興じてみては如何だ」 実際、このような幸運は二割ほどであることも、 承知の上で、布で頬の赤を拭きながら言った。 「明日か、仕事が多きことは好いことだ。 女史が手空きなら 明日以降にむしろ手伝うてもらうのも一興か。 切れすぎぬ刃の方が後遺症を残すというからな」 他人と共に"責め"を行うと その酷さがさらに増すことは自覚していた。 ましてや、彼女とであるなら、それはそれは酷い有様になる。 #拷問部屋 (126) 2023/09/13(Wed) 22:20:55 |
![]() | 【人】 コピーキャット ペネロペ>>122 >>123 カフェ 「いいんじゃねえの、飯だけでも。 マスターも嫌な顔はしないだろ」 憶測というよりは、断定形で。 店員として彼の店のマスターの食事への拘りを知っているから、 食に関してはそうそう客は選ばないだろうと。 この自称カフェの主がそうであるように。 「あー、例の噂か。 下が知ってる事は当然上も知ってらあな。 ま、この通りだよ。今はな」 いつも通り、と答えたダヴィードを顎で指し。 珈琲に砂糖一つ沈め、かき混ぜて一口。 あなたのバリスタの腕は以前より上がっただろうか。 「犬の躾も問題なしってわけだ。 何も無けりゃそれが一番だが、 何かあればお前にもしっかり働いてもらうだろうよ」 文字通りすっ飛んできそうな言葉には冗談ひとつ。 とはいえきちんと頼りにしてもいるらしかった。 #Mazzetto (127) 2023/09/13(Wed) 22:35:00 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>93 >>94 ペネロペ 「小遣いか。なら……いい? のか。」 小遣い、という言い方をするからにはその程度のものなのだろう。 ただ、実際の労働に見合わない対価を貰ってしまえばむしろ困惑するのも事実。 貴方と依頼主が互いに納得しているならそれでいいか。いいだろう。そういう返事だった。 墓地に明かりはつくだろうか。つくならば、ちょうどその頃。白い明かりに照らされた男の顔は平静で、店に来る時のそれよりは冷たく見える。 「いいよ。」 とはいえ、答える声音の温度は変わらず。 今が不機嫌なのではなく、むしろ店に来る時が上機嫌なのだろう。そのまま、男は迷わず掃除用具を手に取った。箒やらブラシやらが煩わしそうだったから。 「探偵か。確かに、そう見えるかもな。」 貴方を伴って歩きながら、男は世間話に応じるだろう。 実際、ドラマなんかで描かれる探偵の業務と、これの仕事は似通ったところがある。 違うところは正式な許可を持つところだとか、チームで捜査に当たるところだとか、実力行使が許されることだとか、エトセトラ。たくさんあるけれど。 「惜しい。刑事だよ。」 「俺も探偵小説は好きだ。」 隠すこともなく、呑気な言いざま。 #共同墓地 (128) 2023/09/13(Wed) 22:43:00 |
![]() | 【人】 pasticciona アリーチェ仕事帰りの夜。 静かな聖堂で、ひと時の祈りの時を過ごす。 祈りを終えた後、見知ったシスターに軽く声をかけられ最近のとりとめのない近況を笑いながら話す。 子供たちに声をかけたいと少し後ろ髪を引かれる思いもあったが、それは次のミサの時にでも行えばいいと自分に言い聞かせて。 もうすぐ小さな子供たちは寝かしつける時間だと気づけば、邪魔をしてはいけないとシスターと別れた。 「……」 幼い頃から随分と可愛がってもらったこの教会は、もはやもう一つの家と言って差し支えのないこの場所だ。 そんな場所だからこそ、この聖堂にいるだけで上司に先程"いつものように"叱られた傷も少し癒えて、心穏やかに佇んでいた。 #教会 (129) 2023/09/13(Wed) 23:04:41 |
![]() | 【人】 コピーキャット ペネロペ>>128 イレネオ 片手が空くだけでもずいぶん違って感じますね、だとか。 そんな事を言いながら、二人用具入れまで歩く。 街灯の明かりはやや心許ない所もあれど、 近くの人や道を照らすには十分な光量だった。 「刑事さん!ううん、惜しい所で外しちゃいましたっ。 でも、確かに探偵さんより似合って見えますね。 ドラマや映画で見る刑事さんって感じです!」 外れた推理には少し残念そうにしながら。 とはいえあっさりと告げられた職業には納得したように、 刑事ドラマなんかも好きですよ、と 口元に空いた片手を添えて笑っていた。 「探偵でも、きっと似合ってたと思いますけどっ。 となると、お店にいらっしゃるのはたまの休日でしたか? お巡りさんって、なんだか忙しそうなイメージです」 こっちの方です、と用具入れへの道を先導しながら。 他愛無い世間話をぽつりぽつりと続けていく。 店に来たあなたの方が幾分上機嫌そうに見えるものだから、 休日、或いは仕事終わりの贅沢なのかもしれないと。 さてこの推理はどうだろう。 #共同墓地 (130) 2023/09/13(Wed) 23:11:37 |
![]() | 【人】 日差しにまどろむ ダニエラ>>118 テオドロ 「そんなこと言うと、真に受けますよお。」 「仕事中においしいもの食べてもいいってえ。」 嫌味についても、からころと控えめな笑い声。 ひとすくいしたジェラートを口に運びながら、もちろん冗談であるのは言うまでもなかろうと思っている。 「ふふー。さすがテオドロさん。正解ですう。」 「楽しいですよお。だからその楽しいを、お裾分けできたらあって思ったんですけどお」 振られちゃいましたあ〜だなんて、やはり言葉だけは大袈裟だろう。 「じゃー通いつめなくってもいいですからあ、お疲れの時にでもまた食べに来てくださあい」 「ほら、最近っていろいろ大変じゃないですかあ。そしたら2度目はすぐ近く…だったり、しません〜?」 …推し活に余念はなさそうだ。 もしくはこれもただのだる絡みの一環かもしれない。 (131) 2023/09/13(Wed) 23:24:45 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>130 ペネロペ 似合って見えると言われれば小さく笑みを零すだろうか。 その仕事を誇っている。その生き方を自ら選んだから。 誇示することこそないけれど、確かな矜持のある笑みだった。 「ありがとう。」 社交辞令とも思わず素直に受け取るのは、貴方と築いたと思っている関係によるものでもあるんだろう。 親しいとは言えない。近い関係だとは言えない。ただの店員と客の、それの模範のような距離。時たま顔を合わせ、少し話をして、また、と別れる。それだけの。 「そうだな。」 「それと、元気を出したい時とか。」 そちらは概ねあっている、と返答。 墓と墓の間の狭い通路を抜けながら、男は時々墓石に目をやった。 目をやって、すぐに逸らす。それだけ。 #共同墓地 (133) 2023/09/13(Wed) 23:53:09 |
![]() | 【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ>>126 ネロ 「お。さっすが仕事が出来るアソシエーテは違うねえ。 え、賭け?あーパスパス、ああいうの向いてないから。 っていうか俺、勝てる勝負以外したくないし。 最低でも勝率5割確定してないとヤダねえぇ〜」 この発言には過去、ガイオに一度誘われて乗った際に 大負けも大負けした恨み節が籠っている気がしなくもないが。 「んじゃまあ、仕事入ったらお邪魔するかな。俺みたいな 片手間と違って『本業』の腕前も見たいし、それに――」 扉の向こう、開けもしないのに光景が目に浮かぶ。 いつものふやけた笑顔に恍惚の色を混ぜた、狂い笑み。 自身の身体を抱いて震える、その様子。 「新しい自白剤の副作用調整したかったんだよねえぇ〜」 本来、情報を扱うのが主であるこの女。 それを得る為に覚えた悪い遊び。 結局の所、悪童が虫を千切り弄ぶが如く。 ただ、対象がどうでもいい人間になっただけ。 そうして欲しがるものは、『必要な部分』だけでなく。 副次的に生まれる、『本来不必要な部分』。 「あぁ〜楽しみにしよう。活きの良いのが入るのを、ね」 ひひ、と笑い。ブーツが石畳を叩く気配が遠ざかっていった。 #拷問部屋 (134) 2023/09/13(Wed) 23:56:05 |
![]() | 【人】 拷問吏 ネロ>>134 カンターミネ 「……心得た。 拙も、"人間の生命維持の最小単位"を 是非とも女史に披露しようと思うておったところだ」 冗談か本気か、仕入れた"箱"を見ながらそんなことを返す。 言いながら思案する。 ……成程、片付けのこの折が、 最も拙が情報を抱える折ということか。 部屋の中に散乱した物も、臭いも、肌の濡れも、 それらに付随する情報こそが、女史の"主食"である。 で、あるなら、この折に部屋を訪れたことも或いは偶然とは、 とまで考えて、去りゆく背を眺め、一人部屋で屈々と哂った。 「偶然であろうな」 であるならば。 このようなところで使った機運によって、 恐らく女史の行く先の道に、 五割の確証など齎さぬことになるだろう。 「道理、道理よ」 それが、我らの生業にて。 #拷問部屋 (135) 2023/09/14(Thu) 0:33:48 |
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