22:48:10

人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:




  アスル、ただいま。


[湖の上。愛する人の腕の中。
ふわりと現れた人影は風に乗り、唯一の居場所へ帰ってきた。*]

[ミツキが去った後も、空を見上げていた。
予感は少ししたらだった。花の香りを運ぶ風が吹いた。
浮かび上がった真珠の光は役目を終えるように輝きを失い元の真珠の耳飾りとなって戻り手の中に戻り]

 おかえり、ペルラ…

[風に運ばれてくる俺のペルラを抱きしめる。強く熱意をこめて]

 ……随分…待たせたな。もう離さないぞ…

[気取ったこともいわずに、彼女の存在をかみしめるように囁くのであった*]

【人】 武藤景虎


 えっ、カレー食いたい。
 キャンプといったらカレーってとこあるもんな!

 炊飯器あるし飯盒炊飯までやる必要はないが……
 あ、せっかくだしやる?焦げたらごめん。

[食べたいものに関して何聞かれてもこの答え方してんな?とは自分でも思う。>>3:70
でも提案されたら食いたいと思うから仕方ない。

カレーは家によっていろいろ違うしな。
うちの実家はやたら辛いから柚樹は涙目になるやつかもしらん。]
(1) 2023/03/10(Fri) 22:29:20

【人】 武藤景虎


 川で魚獲るなら手づかみ……?
 網?釣り……?網かな……。

 ボートは乗っときたいな。
 新記録を出せるかもしれん。

[スワンボートに記録があるものかは知らないしタイム測る手段もないが。

手漕ぎのやつがいいんじゃなかった?とは思ったが、スワンボートに微妙な顔したのはあれか、なんか恥ずかしいからだっけ。

じゃあ今は恥ずかしくないから大丈夫だな、と一人納得しつつ。]

 とりあえずコーヒー牛乳かフルーツ牛乳的なものを飲みたい。

[温泉とか銭湯あがったらやっぱまずはそれかなって。]*
(2) 2023/03/10(Fri) 22:29:36
そうして必死に駆けた先で、古びた小屋を目に留める。
 およそ人が住む場所とは思えないが、それでも彼には直感があった。こここそが探し求めた場所に違いないと。

 辺りに草が生すのを見て足取りを緩め、慎重に様子を窺いながら少しずつ歩く間、ふと視界に飛び込んできたものがあった。
 泥と埃に塗れたそれは、白かった物・・・・・に見えて]


  椿!


[反射的に名を呼びながら駆け寄って、抱き締めようと両腕を伸ばした。汚れることも厭わずに]**

【人】 武藤景虎


 うん、オレも手伝えることあればやるので。

 飯盒で炊くのはやったことあるがー、結構前だからな……、まあ、なんとかなるだろ。

[カレーの辛さはめちゃくちゃ激辛とかでなければ何でも大丈夫。>>3

肉にもカレー粉って揉み込むんだ?と昨日バーベキューで食ったタンドリーチキンやスペアリブを思い出して、カレーの肉も先にいろいろ味とかつけたりするもんなんだなと。

黒崎家の卵焼きとか年越しそば、雑煮、おせち、あと七草粥もだったな、その辺はやっぱ家ごとの味って感じで新鮮だったし、普段食わせてもらってるものもそうだけど。

カレーはどんなんだろと考えてたら腹が減ってきた。

まあ、風呂入るのって体力使うらしいし、朝飯(昼飯?)のホットサンドは美味かったけど量は多くないので。]
(5) 2023/03/11(Sat) 1:10:47

【人】 武藤景虎


 釣りもしたことないわけじゃないが、上手いわけじゃないからなー。
 網のがいけそう。

[スワンボートは恋人同士で乗るものみたいなこと言ってたけど、おそらく全力で漕ぐことになりそうだし絵面的に全くロマンチック感はなさそうだ。

手漕ぎの方も柚樹が漕ぐことになりそうだし。
普通に考えたら彼女の方に漕がせるってどうなんだって感じはするけど本人がやりたがるので……。

それも“らしい“し楽しいだろうから、いいかなと思う。]

 チョコ牛乳……というか、ココア的なものはないな。
 コーヒー牛乳にする。

[コーヒー苦手なくせにと思うかもしれないが、コーヒーとコーヒー牛乳は全く別物なので。甘いし。

それに普通のコーヒーもミルク入れたら飲む、というか、カフェオレは好きだ。]
(6) 2023/03/11(Sat) 1:11:13

【人】 武藤景虎


 風呂上がりだと格別に美味く感じるな。
 生き返った気がする。

[お湯の浸かりすぎでのぼせるようなことはなかったが、ある意味のぼせるようなものではあったかもしれない、とは。

コーヒー牛乳といちご牛乳をそれぞれ持ってるとなんかいつも通りな感じはするな、色合い的には。

一口飲む?と別の物食ったり飲んだりしてる時は分けるいつもの癖で聞いてみたけど、味はよく知ってる普通のコーヒー牛乳だと思う。

飲み終わったら、じゃあ帰るかと自然に手を取って。

コテージの方に着く頃には陽も暮れ始めていただろうか。

飯盒で米炊くのは水吸わせるのに1時間くらい?であとは30分とかだったかな。

炊飯器で炊くのとそんな変わんない気がする、と棚から飯盒を引っ張り出して。

炊く前の待ち時間があるからその間にカレーの準備は手伝えそうだ。]**
(7) 2023/03/11(Sat) 1:14:21

【人】 武藤景虎

[牛乳成分多いやつ(なんたらオレとかラテとか)も好きだけど素の牛乳も好きだよ。>>8

牛乳割りの酒も好きだから、牛乳の消費量は激しい。
一人暮らしだとココアとかミルクティーとか作るの大変だから常備はしてないが。

こうして人と食べ物飲み物分けること自体そんななかったのに(まして女子とは絶対しない)、今は交換するのが当たり前みたいになっているのが不思議な気分になりながら、少し飲ませてもらったいちご牛乳もいつもより美味く感じた。

手を繋ぐのが当たり前みたいになったのも最近ではあるな、大学ではしないようにしてるものの、うっかり繋ぎそうになることがあるから困るくらいには。]
(12) 2023/03/11(Sat) 8:21:08

【人】 武藤景虎


 火の準備と米の準備だけしとくー。

[火消し壺に入れた炭もそのまま使えそうだしと、テラスに出て先に焚き火の準備だけしてから米の準備に戻って。

米は5号ならギリギリいけるんじゃないかな>>9と多めの米を研いだ後に水に浸けてる間はカレーの手伝い。]

 いい感じのサイズ……。食べたいでかさでいいの?

[じゃがいもと人参の皮は包丁で剥くとめちゃくちゃ時間かかりそうだからピーラーを使うことにする。
玉ねぎはバーベキューのやつみたいにまっすぐにはしないでよかったからそこまで大変ではなかったし、人参とじゃがいもはごろごろめでよかっただろうか、形は案の定不揃いではあったけど切るだけなのでなんとかなった。

野菜炒めるのと、煮込む順番とかこだわりありそうなとこはお任せして。>>10
テラスの焚き火で米炊いたりカレーの鍋煮込んだりを始めると、一層キャンプ感が出てきた。]

 そうだな……、お焦げは大事なので……。

[米炊く時に吹きこぼれると大惨事が起きたような気がしてちょっと心配になるけど、底の方が若干香ばしくなったくらいで盛大に焦げたって感じでもないから上出来なんじゃないだろうか。

カレーの匂いで結構ずっと腹減ったなって思ってたから、出来上がるのを待つ間はそわそわしていた。]
(13) 2023/03/11(Sat) 8:22:05

【人】 武藤景虎


 やっと食える……、お腹すいた。
 うん、お疲れ様。

[確かにカレー食いながら酒ってあんま飲まないな?
腹は膨れそうだけどキャンプだし(?)発泡してるのがいいかなと、チューハイにしておいた。すっきりめのがいいからレモンのやつ。

 実家のは辛すぎることがあるくらいだから……、
 うん、美味いし好きな味だよ。

[辛さもちょうどいい感じだったし、肉もやっぱり下味をつけた方が美味いんだな、とか。

じゃがいもも良い感じの固さで、玉ねぎは全消滅してないのが嬉しい、と歯応えの残る玉ねぎを咀嚼する。

途中で作って貰ってたいろいろたっぷり入ったシーザーサラダも満足感があって美味かった。

今日はなんだろ、カレー作れた記念でいいか、と乾杯して。
いただきますと手を合わせる。]
(14) 2023/03/11(Sat) 8:23:41

【人】 武藤景虎

[それに外で食うとやっぱ美味さが増す気がする、と口元を綻ばせつつ、暗くなった空を見上げると変わらずの満天の星と、うっすらと月の形が見える。

明日も良い天気になりそうな気がするし、ボート乗ったりするにはきっと良い日和だろう。

温泉も入ったし程よく疲れもあるから、今日はぐっすり寝られそうだ。

酒の缶を傾けて、焚き火のパチパチした音を聞きながら珍しく早めに眠気が来そうだったかな。]*
(15) 2023/03/11(Sat) 8:25:07

【人】 武藤景虎

[柚樹と一緒に行かない限りは一生チョコ系以外の甘味は食べる機会もなかった気がするし、他のも食べたくても結局チョコを選ばざるを得ない(そんな制約はない)から、分けて食べられるのは嬉しいし楽しいよ。>>16

料理もほぼしないままだっただろうし、いろいろ新鮮なことがあるなって。

野菜の具はごろごろしてた方が好きだな。食べ応えがあるし。>>17
キーマカレーだったら細かくてもいいけど。
1センチ角に切ってとか言われてたら時間がめちゃくちゃかかったかもしれない。

米炊くのも黒焦げになったりしなくてよかった。
飯盒で炊くとなんとなくわくわくするのもあるし美味しい気がしたな。
柚樹んちの窯で炊いたやつもやたら美味いよねと思い出しつつ。]

 っふ、……外えっち記念でも別にいいけど。

[身も蓋もない記念にチューハイが気管に入るとこだった。

でも聞かなかったことにはしなかった、ごめん。>>17]
(20) 2023/03/11(Sat) 10:54:09

【人】 武藤景虎


 まだ明るいって感じじゃないけど、月見えるとちょっと安心感あるな。

[明日はもう少し明るくなるのかな。
新月から数えたら……、三日月?でいいんだっけと近い気がする空を仰ぐ。

米いっぱい炊いてよかったなと何度もおかわりしている柚樹を見て、やっぱり食べてる時は特に幸せそうでかわいいと思った。>>18
オレも(6)5n10回くらいはおかわりはしたけどね。]

 えっ、食いたい。食後のアイスは別腹だからな。

[焼肉屋や中華街でひたすら食べてもデザートは食べたくなるし、柚樹は特にアイスを食べたがる気がする。
あと冷たくてぷるぷるしたやつが好きなんだっけ。

アイスの種類がいかにあっても、選べないってことがないから楽だ。

当然のようにチョコのやつって確認する前から言っておいたけど。

チョコにも種類はあるので場合によっては一択ではないよ?とクリスプチップチョコを手に取った。]
(21) 2023/03/11(Sat) 10:54:31

【人】 武藤景虎


 オレの体の80%はカカオで出来てるからな……。

[前にもこんなこと言った気はする。

はい、とスプーンに掬ったアイスを差し出すのも最近は特にもう照れなくなったなって。

シャワーはお先にどうぞとする時に、別に鍵はかけなくてもいいよとは言っておいた。
さすがに今日は全然酔ってなさそうだし、寝落ちはしないだろうとは思いつつ。]

 先寝てていーよ。

[交代でバスルームに向かう時にはそう声をかけたけど、上がって髪乾かしたりした後には柚樹はもう寝てただろうか。

どっちにしても、壁が近すぎて気になる状態は脱却させておいたベッドは結局一個しか使う気はなかった。

一緒に寝ると大人しく寝られないのは正直なところ今もあるのだけど、柚樹が眠そうだったら起こしはしないくらいの気遣いはできるので。多分、きっと。実際そこそこ眠かったし。

朝起こしてね、とはもうわざわざ言わなかった。
いつものように柚樹の首下辺りに右腕を通して。おやすみ、と額に口付けてから瞼を閉じた。]*
(22) 2023/03/11(Sat) 10:55:14
 要さん、入りますよ?


[どうせなら、と、水に濡れているだろう要を撮りたい。
昼間だから外から入る光も明るくて。そして独特な照明の色もあいまって、赤くそまる彼の肌がいつもより健康そうに見える。
彼の肌を転がる水滴が、キラキラと水晶のように輝いて、濡れた彼の髪もいつもより黒くて。
ほう、とファインダーを覗くのも忘れてため息をついた。
夜に見る彼の姿とまた違って、こちらもいい]



 要さん、撮りますよー。

[先ほど思いが溢れすぎて問答無用で撮影を開始してしまったら怯えさせてしまったので、わざとらしいかもしれないが一声かけてから写真を撮り始める。
完全なヌードの撮影。これが本当の濡れ場……と脳内でぼけてしまった。

思いやりを大事にしないと要に嫌われてしまうかもしれない。それを考えると本能を押さえてカメラマンに徹しようと、ぐっと腹に力を入れる。
完全なヌードだから、個人使用するつもりだけれど、どうせなら芸術的なものを、と思うと無駄に写真の枚数が増える。もっともモデルがいいのだけれど。

一息ついてから、持ってきたボンテージスーツを身に着けさせようかとカメラを置いた。
初見だし一人で着るのは難しいものだろう。
もっともこれを誰がいるかわからない外で着させるのはどうなんだろうか。
何かの撮影と思われそうだけれど、ちょっと抵抗があるかもしれない]


 外でするなら着エロかなって思ってますけどね。


[無意識にエロを入れてしまったが、いまさらだろう。
興が乗って服を脱ぎだしてもそれはそれ。
彼のサイズでオーダーしているのでちゃんとぴったりだ。
セクシーな中でも品よく肌に映えて見えるのがいい。
最後の仕上げとばかりに、彼の左手首にかしゃん、と手錠をはめた。無骨なデザインなのに彼が嵌めるとまるでアクセサリーのように見えるのが不思議だ*]

【人】 武藤景虎


 っ……、ゴホッ……ふ、普通は普通だが……?

[今度こそチューハイが気管に入って咽せた。>>23
余計なこと言わなきゃよかった……。

無邪気に聞かれても困るようなことを柚樹には何度か聞かれたことがあるし、その度に微妙な顔にはなってる。

そういう話題は男同士ですら適当な相槌しか打たない程度なのに、女子相手に尚更語るのは気が引けるんだが。

ほんとに別に特殊なシチュエーション的なものとかコスプレ的なものにも興味ないから普通としか言いようがない。

実際のところ外でしたがるのは普通ではないのかもしれない、多分。
公序良俗的な問題もあると思うし一般的には良くないことなんじゃない、ですかね……?と、気まずすぎて敬語にもなる。]

 
いや、別に動画とかでそういう系を好んで見たりもしてもないし……


[缶チューハイのタブをぐにぐにしながらモゴモゴ言ってたら、タブが取れたのでそっとテーブルの端に置いた。

そもそも温泉入る前はそんな気はなかったんだけどね??いや、やばいとは思ってたけど過去の経験上。]
(27) 2023/03/11(Sat) 16:37:06

【人】 武藤景虎

[なんとなく流れで食べさせ合ってしまうのは餌付けしてるみたいで楽しいのは確かにあるかもしれない。>>24

オレは柚樹が美味いもの食べて嬉しそうにしてるのを見るのが好きなので。

食事中はそんなにくっつくものでもないから(家で酔った時とかは別として)顔が間近で見られるから良いなというのがある。

差し出されたスプーンに、顔を寄せると、あ、と口を開いてプリン味の冷たい欠片を口に含む。]

 ほんとだ、アイスだけどプリンの味がして面白いな。

[此処に来てから楽しいことして美味いもの食ってしかしてないな、と思えるくらいには良い記憶が多くて。

いや、この半年のことを忘れてたこと自体はめちゃくちゃへこんだし、自己嫌悪はあるんだけど。

リアルタイムの記憶としてしんどかったのは理由もわからないのに柚樹が泣いたことが一番だったから。

今は笑ってくれてて本当によかったなと思うよ。]
(28) 2023/03/11(Sat) 16:37:48

【人】 武藤景虎

[シャワー浴びたり寝る準備をする間も柚樹は起きててくれたから、寝てていいとは言っても、おやすみを言い合えることに嬉しくもなったりして。

多少窮屈でもその分くっついて寝られるからいいかな。
それに、この方がいつも通りって感じもするので。

腕枕は痺れない収まりのいい場所みたいなのがあるから、そんなに大変ではないよ。

腕の中の体温や、普段は同じ高さの頭が顔の下辺りにくるのを抱き竦めるのも幸福感があるし、起きた時にすぐ姿が感じられるのが一番安心感があるから。

柚樹の寝息が聞こえてきてからしばらくして、気づけば眠りには落ちていたと思う。]
(29) 2023/03/11(Sat) 16:38:23

【人】 武藤景虎


 ん…………、おはよ……、

[囁きかけてくる声と、鼻の頭に触れた感触に殆ど目を開かないまま伸ばしていた腕を丸めて声の主を抱き寄せる。>>26

感覚だけを頼りに顔を擦り寄せると、鎖骨の辺りだなとぼんやり思って、肩口に軽く噛みついた。]

 ……うん、

[柚樹からしたら何が“うん“なんだという感じだと思うが、存在の確認みたいなものだから気にしなくていい。

朝ご飯がどうとか言ってた気がする……>>26と思えばさっき聞こえたことを遅れて頭の中で反芻して。]

 ……おにぎり、んーー……
 鮭と……たらこかな……。

[なんでも嬉しいけどとは付け加えて、豚汁も嬉しいとむにゃむにゃ言いつつ、漸く目を開けると唇を重ねにいった。

そこで漸く手の力を緩めることにはなったかな。]
(30) 2023/03/11(Sat) 16:38:45

【人】 武藤景虎


 おにぎりって三角のやつ?

[俵とか丸いのとかあるけど、柚樹はどんなの作るんだろう。

自分で作ろうとするとちゃんとした形にならなった試しがないんだよね、とか。

柚樹が起き上がって少しした後にベッドから降りれば、顔洗ったり装飾つけてからのろのろと台所に立つ柚樹の方に向かってから、横で支度を眺めるついでにそんな話をして。

もう少し寝ててもいいと言われたけど、連日柚樹の料理が食える機会って確か年越し以来?だし、そろそろ終わりが近いだろう此処での滞在が名残惜しく思えて、ちょっとでも近くにいたいなと思ったから。

正月の時もそんな感じだったなと懐かしく思い返した。
幸いなのは、あの時みたいにしんみりしながらまたねと言わないでも良さそうなことかな。
急に起きるのもちょっと心臓に悪くてやだけど。

あの後に顔を合わせるまでの数日間に、柚樹が泣いてたとかは知らない話だけど、オレも寂しかったのは確かだし。

感傷的になるにはまだ早いかなと、窓の外の晴れた空に目をやった。]*
(31) 2023/03/11(Sat) 16:40:39


 ……んあ?
 いらっしゃい。


[よう来たな。とシャワーに濡れた身体で迎えた彼は手にカメラを持っていた。髪を軽く絞るようにあげて、ため息をつく彼に微笑みを浮かべて、振り返るその顏に先ほどまで彼に見せられない、それこそ恋する乙女のような表情はないはずだ。此方を見つめる彼の目が輝いて見えた気がして、喉の奥が鳴った。

ほんま、ええ男やん。
カメラを構える姿は学生とは思えないほど様になる。自分よりもずっと上手くなった彼の腕前を知っているからこそ、足を開いて写真を撮るという言葉に振り向くような姿勢で映ろう。

彼が写真を撮るのが上手くなったように
自分も彼に撮られるの上手くなったやろうと笑みを湛え。
独特な照明の下で赤く染まる肌を晒して]



 …はーい、綺麗に頼むで?


[先ほどの事を覚えているらしく
声をかけてくれる彼が愛おしい。彼を嫌う理由など何処にあるのか。背中を映せるようにと意識するのは、ヌード写真であることもあって、大事な処が写ってしまうのは別に叶わないのだが。白い背中は自慢の一つだから、照明に当たり何時もとは異なる色の肩甲骨を意識するように浴槽の縁に座り。

顔を下げ気味に、彼を流し目で見つめた。
1つ二つと切るシャッター音が増すごとに息が上がっていく
彼が本能を抑えるのと同様に自分もまた抑えていて]


 ……着エロ?
 そうなん?ついつい寿と一緒やと服脱いでしまうけど
  …今度のデートとか寿が選んだ服でいこうかな。


 いい子の僕は、好きな子の好みで居たいんよな。

[ボンテージスーツを着せてもらいながら
頬の黒子の横、唇に笑みを湛えてのたわいのないやり取り。自分の考える着エロの範囲ってどんなもん。て首を傾げれば、ぽたりと水滴が肩に落ちて、鎖骨に溜まった水を意識させる。紐状の其れは中々に性的だがさて、似合うやろうか。と鏡をちらり。
大きな其処に映る体にサイズぴったりな事に気づけば、流し目で、えっち。と軽い揶揄いを口にし]


 やー捕まってもうたな。
 ふふ、右側は何処にはめんでええん?



[嵌った手錠の鎖を摘み。
輪の部分から彼を覗き見れば、撮ってほしげ笑いかけ。それから彼が望むポーズをとるだろう。もっとも其処にエロスを混ぜてしまうのはもはやお約束。ぴったりとしたボンテージスーツの紐を指でなぞり、彼を意識するように視線を投げて]



お姫様ちゅうより、女王様やろか。


[鞭とか似合いそうやん。と
悪戯っ子のような含み笑いを*]

 手錠のこちらは、はめないでいいんですよ

[彼が手錠の輪からこちらを覗いているので、迷わずシャッターを押す。
要はこういうシャッターチャンスを作るセンスが最高だと思う。いっそモデルにでもなればいいのにと思うのだけれど、自分以外の人に撮られる彼を想像するだけで嫉妬してしまいそうになる]


 じゃあ、その手錠の先に口づけて?


[自分が言うまでもなく、自分の魅力を熟知している要は自分で様々にポーズをつけてくれるのだけれど。指先1つで様々な表情も色も変えていく。
ボンテージスーツの紐をなぞり、そこの下にあるものまで想像力を膨らませるような演技力。何かを思い浮かべていそうな気配。
もっともその思い浮かべている『何か』は自分と同じ行為だったらいいと思う]



 女王様、か……それも悪くないですね。


[姫を守る騎士でも、女王を守護する兵士でも、自分の役割はどちらもかわらない。
彼が言う女王様が意味が違うのをわかっているけれど、二人の思い出からだとそう解釈する方が自然だから。
それにしてもボンテージスーツが似合うと思っていたけれど、ここまで似合うなんて。
要の流し目や煽りを見てたら、むくむくととあるシチュエーションがわいてきた。
この色温度ならいけるか、と照明の照度を確認してから、要に囁いた]


 要さん…………嫌ならいいんですけど……。
 一生のお願い、聞いてもらっていいですか。


[安い一生のお願いと笑われるだろうか。しかし、こんなチャンス二度と来ないかもしれないし。
いうだけならタダ、おねだりするだけなら……最悪殴られるくらいで終わるだけだ]


 そっちの手錠を右手に嵌めてから――――フェラしてる写真、撮らせてください。


[つまり自分にご奉仕してもらっている図を写真に撮りたい。
単なる拘束写真でないし、彼の美しさを残したい目的でもない……完全なヌキ目的写真だ。
さんざん今まで、あんな写真撮っておいて今さら何を言うかと思われるかもしれないが。
女王様然とした恰好なのに抵抗できないような状況を作ってのご奉仕の図は絵になるだろうしそそるだろう。
元々自分は緊縛ものにフェチズムを感じる人間なのだ。
そうとはいっても要に恐怖や屈辱を感じるような表情をさせたいわけではないので、無理強いをするつもりはないのだけれど*]

【人】 武藤景虎


 いろいろあるけど知らなくていいよ……?

[そんな純粋に不思議そうな顔をして聞かないでくれ、オレだけなんか恥ずかしい感じになってくる。>>35

他の奴に聞こうとしだしたら困るので、そういうことだよ、とは頷いてはおくけど。]

 …………っ、

[重ねて問われた言葉に今度は持ってた缶が潰れかけたし殆ど中身残ってなくてよかったな、とは。

知られたくないから徹底的に隠してるわけだし、うちでそういうもの見つけたことは一度もないと思う。

むしろ堂々と見える範囲に置いたりしとけばよかったのだろうか。
いや、今もう手元に一切ないんだけど。]
(41) 2023/03/11(Sat) 22:58:07

【人】 武藤景虎


 だから普通の……?何の変哲もないやつ……?
 
 あーーー……あれ、クリスマスの時の、
 夢の、あんなようなもん……

[そう言えば伝わるだろうか。
言ってて恥ずかしくなってきた。

つーか今はもうガチで所有も保存もしてないし見ることもないから!とは、言い訳や誤魔化しではなく、本当に。

持ってようが持ってまいが“男の人はそういうの見るもの“だと思ってそうだし柚樹は気にしないと思うけど。]
(42) 2023/03/11(Sat) 22:58:32

【人】 武藤景虎

[おかげで(?)不穏な会話もそういう空気になる感じでもなかったし、逆に寝る時にはいくらか平静ではいられたような気もする。

朝もちゃんと起こしてもらったからそんなに柚樹を煩わせることもなかった、と思うし。

仔犬でもないから歯固めではないよ?>>36

でも朝の挙動はなんとなくすぐ飛びついてくる実家の犬に似ている気はしないでもない。
あまり認めたくはないが。

頭を撫でられるのは心地が良いのもあるし、重ねにいった唇に顔を寄せられれば気分よく目覚めもするので、寝起きの情緒が不安定なことがままあるせいか甘やかされている気はする。]

 そっか、オレも三角のやつのが馴染みがあるかな。

[おにぎり食べてる感があるし、空気の入り方?の問題で美味しく感じる気がする。

そんな変なこと聞いたかなとは首を傾げつつ、寝ぼけ半分にリクエストした具は2号種類とも応えてもらえるらしいと顔を綻ばせた。

焼きたらこも好きだからと答えて、鮭とたらこの焼ける匂いに空腹感を覚えると、規則正しい生活してる感じがしてくる。>>37

豚汁は柚樹の作ったやつ好きだから嬉しいし、ネギは後からたっぷり入れて食べるのも、今や馴染みのある食べ方だ。]
(43) 2023/03/11(Sat) 22:59:25

【人】 武藤景虎


 んー?そうだな、ずっと二人きりだし。

[うちに泊まりに来る時も連泊したのはクリスマスの時くらいだったし、うちの台所はこんなに広くもないから料理もしづらいし。

いつかこんな感じに暮らすようになるのかなとはぼんやり思ってしまう。>>38
あ、でも風呂はちゃんとユニットバスじゃなくて浸かれるやつがいいけど。]

 うーん、それな……、半年の記憶飛んでたくらいだし直近の記憶が曖昧なんだよな。

[直近というのは現実の“今“がどこで寝てるのかってことで。
柚樹と遊ぶ約束してたらうちに来てんのかもれないし、特に約束もない日でお互い自分の部屋で寝てるのかもしれない。]

 うん、必殺技みたいな名前のケーキね。
 あと帰ったらあれも渡しとかないと。
 挑戦券、使ったし。

[柚樹が忘れてても誤魔化さずに渡すから安心してほしい。
出来れば起きた時にはそばにいたいけどね。
もしそうじゃなかったらすぐ会いに行くよ、とは。]
(44) 2023/03/11(Sat) 23:00:05

【人】 武藤景虎


 まあ、今は帰るまでにいっぱい遊んどこ。

[朝飯食ったら外行ってみよう、まずはボートかな、とやりたいことを挙げてるうちに朝ごはんは完成したかな。

そのうち作って貰えたらいいなと思っていたおにぎりが早々に食べられることになったし、豚汁も既に美味いと知ってるから、機嫌良く食卓についた。

いただきますと手を合わせる時もニコニコはしていたと思う。大体いつも飯の時には機嫌良くはある。]

 ん、人の作ったおにぎりはやっぱ好きだな。
 それになんか特に美味い気がする。

[もしかしたら柚樹がおにぎり職人並かに握るのがうまいのかもしれないし、気分的な問題かもしれない。
人の作ったおにぎりが好きとか謎のこと言ってても、誰彼構わず作って欲しいわけではないし。まあ、手料理全般そんな感じなんだが。

柚樹に倣って豚汁にはバサバサとネギを入れて、お椀に口をつけると、いつも食べてる味だなって安心感を覚える。

そのうちこういう感覚が増えてくのかなと思えば、柚樹にとってはご飯がおにぎりの形になってるくらいの違いかもだけど、いつも以上に美味く感じた。]*
(47) 2023/03/11(Sat) 23:01:41
[そうなん。と彼のこだわりに従おう。
シャッターを押す音ともに自分が彼のカメラに収まる。こんな姿を晒すのは彼の前でだけ、だから必然的に写真を撮るのは彼だけだ。そして、自分より彼の方がどうすれば綺麗に映るかを知っている。レンズ越しの魅力を知る彼の言う通り。

彼の言葉の通り手錠に口づけ。
じっと上目で見て、触れた唇で軽く手錠の先を噛んでみた。綺麗に撮る方法を知っている彼ならきっと上手く自分を撮ってくれる。微笑みを浮かべて、口に手錠を咥えたまま、片手はボンテージスーツの紐をなぞった。『何』を意識しているかなんて、きっと彼は分かっている。やってそのレンズ越しの目が物語っているやん。灯りの色とは異なる色が肌に少し灯る。

女王様みたいと口から手錠の先を離し。
揶揄う悪戯っ子を覗かせて]



 …やぁ、悪くないん?
 ふふふっ、どっちでも守ってくれるもんな。


[寿なら、僕を守ってくれるやろ。と
違う意味を浮かべる彼に乗って、自らが噛んだ手錠をなぞった。捕まったお姫様、とらえられた女王様。どちらにしろ、傍にいるのは決まっている。ただ一人。目の前の存在だけ。ボンテージに身を包み、彼のレンズ越しの視線を受け居ていたが、ふと彼が証明の方に視線をずらしたのを見て、何か思いついたんかな。と少し好奇心を覗かせ気味に伺っていれば]



 …んー?何?


[一生のお願いって。
何やら大ごとのようだが、その願いが不純なものなのは何となく想像がついていたから浮かべる笑みは深いものになっていた。囁きの続き、その言葉を聞いて、一瞬きょとんとすれば]


 ……すけべぇ


[やらしい子。と笑う舌をだし。
上目で見上げ、手首に嵌る手錠をなぞった。それが一生のお願いやなんて可愛いやん。きゅんきゅんするとばかり眼差しを柔らかくして、そのまま彼に近づけばカメラをどけ。

ちゅっと唇にキスをした]

 僕がフェラしている写真なんて
  何に使うん?

 ふふっ、……ええよ。


[大事にしてな。と自らの右手を彼の目の前に見せ。
そのまま手首にパチリと嵌めれば、自分の手は自由が利かなくなった。鎖の長さを確かめるように、彼に見せるように両腕の不自由さを見せつけ。それから、彼の前、膝をつこう。]


 は…… ぁ… ん


[彼の緊縛フェチを知っているから。
手錠が見えやすいように手を見せて、それから逸物の形を確認するようにズボン越しにそこを舐めた。べろっと肉厚な舌腹が布の繊維に触れる。零れる吐息は熱く、見上げる目は艶を見せて瞬き。舌腹は彼の刀身を意識するように形を辿り]

[アスルの腕の中におさまる。
自分を導いてくれていた風がふわりと舞った。

抱きしめる手の強さ。あたたかさ。
数日離れていただけで数年にも感じた。
アスルはまだおじいさんになってなかった、と涙の浮かぶ目尻を下げて笑むと、愛おしげに頬擦りをした。
滑らかな肌に涙が触れて、あっ、とした顔。]

 もう、離れないから、離さないで。

[そして、再び誓うように、そっと頬に口付けて。]

 ここに来てくれたのね。
 アスルを信じてたの……ありがとう。

[彼にとっても自分にとっても様々な記憶の残る場所だった。
痛みを残してしまったはずのアスルの瞳を覗き込み、巫女のようにではなく、ただのペルラは明るく笑みを咲かせる。

消えた日から季節が過ぎて。
湖の周りにはたくさんの花が風に揺れていた。*]


 …お願い …騎士様

       はしたない姫に
              
お恵みをください。



[此処、開けて。とチャックを歯で噛み。
彼に懇願をしただろう。縋るような声音と瞳で、囁き。そのまま舌腹でチャックの部分を舐めた。此処を開けてと懇願の指が動き、ボンテージに包まれた肉体がもぞっと動く。

口で開けて、取り出しスルのではなく
彼の慈悲に縋るように。
唇を震わせて、彼を呼ぶように布越しの逸物にキスをした*]

[誓うように頬に口づけるペルラへと応えるように、自分も流す涙を拭うように頬に口づけを返す]

 そんなの当然だろう…何度も…何度もここに着てたんだからな。

[頬に触れた唇をそのままゆっくりと耳元へと運ぶ。]

 お前のアスルだからな。

[信じてたという言葉に自信満々に応え、瞳を覗き込むペルラを見つめて笑みを浮かべるペルラ。消えたと思ってから、二度とみることのないと想っていた姿をしっかりと一つ一つ確認するように、背中を髪をなでて、額にもそっと口付けをする。
月色の美しい髪、空からみた湖のような清廉とした青。愛した人の姿だ。]

 それにな…ほら…

[飛行機のハンドル隣、ペルラのお気に入りの場所へと座らせる。
もっと触れていたい気持ちもあるが、全身をしっかりみたい気持ちもあったのだ。
それに受け取ったものを元に戻すために……手の中におさまっていた今や力を使い光を宿さなくなった真珠の耳飾り]

 美女のそばじゃないと真珠も輝かないんだぞ。

[空いている耳のほうに指を這わせっと、もう一つの真珠を着けて]

 それに…もうずっと俺の傍にいるんだしな。
 ペルラが幸せをくれるなら、渡しておく必要はないよな?

[悪戯気に囁いた*]

【人】 武藤景虎


 挨拶?

[食卓について、まず豚汁に伸ばしていた箸で人参とネギを摘みながら首を傾げる。>>72

続けられた言葉に、さっき言ったいただきますのことだとわかれば、普通では?と返しながら箸を口に運んだ。]

 ん……、大袈裟だとは思うが、褒められてるのは嬉しい。

[まあ、オレは良い子なので?とは何だか照れくさくなって付け加えつつ。

黒崎家の面々、柚樹の母親と弟には割と気に入って貰えているとは思っているので、そのことは本当にありがたいと思う。

美術館から現実に還ってきた時、後輩の病室もまわったのだが、お堅めの家の後輩女子の親には顔を見るなり嫌そうな顔をされたし本人には会わせてもらえなかった。

それも慣れているので特に気にしてもなかったのだが、さすがに彼女の家でも似たような対応をされたら後々のこと考えるとつらいものがあるので。

図々しいかなと思いながら連泊させてもらった年越しの期間も嫌な顔ひとつされなかった、どころか良い酒をたくさん飲ませてもらったりしたなって。]
(75) 2023/03/12(Sun) 8:43:03

【人】 武藤景虎


 んー、柚樹のごはんは特別美味いよ?

[そうでない所謂“普通で何の変哲もないもの“も、一緒に食べてれば美味いと思うと言ったら、何でも美味いと言うみたいであれだろうか。

でもうん、やっぱり手料理が一番美味くはあるけどね、と天辺の部分を大きめに齧ったたらこのおにぎりを咀嚼して。

当然のようにつまみ食いさせてもらった鮭の皮も香ばしくて美味かったし。>>70

小さめに作られたおまけの葱味噌おにぎりも好きな味だったよ。
こういう、ついでに思いついて作ったみたいなのがあるのも何か得した気分になる。]
(76) 2023/03/12(Sun) 8:43:52

【人】 武藤景虎

[何か聞き覚えのある言葉だなとは>>73、豚汁のお椀に口をつけて傾けながら思った後、ああ、昨日の夜のやたら気にしてたやつ……?

多分知っても何の面白味もないんだけどな。
不満そうにされたのは覚えているから、もし今度聞かれたら具体例でも見せれば納得するだろうか、とは。

そういうの見ても特に恥ずかしいとかないらしいのを知ってはいるから、変な感じにもならんだろうし。
口頭で説明はほんとに“普通“以外に言いようがないので。

挨拶にしろ嗜好にしろ、基本的にオレは“普通“だと思う。

自分の感覚でしかないからわからんが。
つまらない人間だと気にしていたこともあるけど、今はそれもそんなに悪いことでもないかなと思ってはいる。]
(77) 2023/03/12(Sun) 8:44:17

【人】 武藤景虎


 先にあひるのやつかな、記録のためにも。

[記録はつけない(つける手段がない)が。

どんだけスピード出るんだろうということに興味があるのと楽しそうなので、先にスワンボートの方で湖を走って(?)から、手漕ぎのボートはのんびりめに乗った方がいいかなって。

手漕ぎの方は柚樹が一人でやりたいと言わない限りは交代は勿論するつもりだった。>>74

筋トレに良いんだっけ?
夢だから筋トレしてもあんまり意味はないのかとは思いつつ、経験として楽しそうなのはわかるので。

一緒に乗ってたら湖爆走しててもジムのマシンみたいで面白いと思っててもデートには変わらないんじゃないかな、と雑なことを考えつつ、船着場のスワンボートに乗り込んだ。]
(78) 2023/03/12(Sun) 8:44:40

【人】 武藤景虎


 このペダルを漕げばいいのかな、チャリみたいなもん?

[舵はオレが取るので、柚樹は足の方に集中してもらってとペダルに足をかける。

曲がり方の感覚みたいなのは知っときたいから、先に少し遅めで走らせてからでいい?と調整はしとこう。

広めだから大丈夫だとは思うが、とりあえず端の方まで行って、対岸くらいまで飛ばせればいいかな?

スピード出して曲がったりは仕様として作られてない気もするから直線距離のが良さそうだし。

ゆっくりと進みだすと、湖の湖面に目をやって。]

 夜来た時は真っ黒だったけど、澄んでて綺麗だな。

[陽の光を反射してキラキラ光る水面を視界に入れながら、良さげなスタート地点まで向かった。]*
(79) 2023/03/12(Sun) 8:44:55
[彼なら恋人のおねだりに応えてくれるとは思っていた。
しかし女王様の彼が自分の懇願に応えてくれるとは限らない。
上目遣いで舌を出す彼は、仕方がないなあとばかりに目が笑っている。
そうしてキスしてくれた。
それはきっと了承の証]


 そんなの、使用目的は1つしかないですよ。


[まるで見せつけるようにもう一つの輪っかを右手に嵌める要は跪いて、布越しに愛撫を重ねてくる。
エロい。まだ力ないはずだったその箇所に血が通い、一気に自己主張を始めたのがわかる。
射精管理されているなぁ、と自分で自分を笑ってしまう。
ボンテージ服のその破壊力たるやすごい。それを着こなしている要もすごい。
しかも、こんな顔で哀願するまでして。
性欲だけでなく自分の性癖までコントロールされている気がする。いや、実際既にされているのだけれど。
震える指でズボンのチャックを下ろし、中から形を変えだした逸物を取り出すと彼の口元に差し出す]

 はい、これ。
 これが欲しかったんでしょう?


[これなら写真ではなくてビデオカメラかせめてスマホを持ってくればよかったと思う。
要は一刻一刻色合いが変わって魅力が移り変わるから、一コマしか写せない写真では存分に魅力をあらわしきれない。
それにビデオだと声や音も出るわけだし。わかっていたのに忘れていた。
元々純粋に写真を撮るだけのつもりだったから。

彼の唇に先端から銀色の糸を引くものを押しつけて。
それから強引に口の中に割り入れて。
あえて奥に突っ込むのでなくて、唇を犯す、そんな風に頬のふくらみなどの曲線の美を目で楽しんで。
彼の舌の感触、中のなめらかさ、透明感ある肌を独特の風合いを持つ光が影を作っていて、黒い艶のある服が淫靡さを増す。
どこか幻想的な光景だ。

ようやくカメラを持ち直してファインダーを覗きこみ、接写モードにして彼のアップを撮っていく。
自然と息が上がっていく。
それは、彼の口腔から与えられる刺激だけではなく、彼という存在に煽られている、から。
存在だけで罪な人だ*]

[草の中に倒れ込んで、そのまま暫く動けずにいた。そのうち、“声”すらも嗄れ始めて、微睡に襲われかけたとき、空気の震えを感じた。誰かが、呼ぶ声がする。

 眠りに落ちようとする瞼を強いて開いてみたが、急に差し込んだ光の重さに耐えきれず、思わずぎゅっと目を閉じた。再びゆっくりと、ほんの少しだけ目を開ける。辺りは光に掠れてよく見えない。ただ、慣れたような、懐かしいような匂いがした。同時に、あたたかく、心地よい圧迫感。]


  …………。


[微かな息はまだ、喉を震わせることはできなかった。だから代わりに、そっと囁く。]

【人】 武藤景虎

[そんなもんかな?と自分の思ってる“普通“がそうでもないと言われると今ひとつピンとは来ないのだが。>>80

食事の時に“いただきます“とか確かにわざわざ言ってない奴もいるかなとは友達なんかと複数で飯食う時は、さして気にしてなかったことを思い起こして。

単にオレの声がでかいせいで人のが聞こえてないだけかもしれないくらいの認識だった。

おはようとかの声かけは自分からしてしまうので、する人しない人の区別がつかないのもある。]

 うちのかーちゃんも柚樹のこと良い子だって言ってたよ?

[改まったように柚樹にまで“良い子“だと言われると、照れくささが増したので、今度また野菜とか送るってと思い出したことに話題を逸らしつつ、おにぎりの最後の一口を口に放り込んだ。

主観でしか物事を捉えられないので、柚樹の思ってくれてるようなことを察するのは難しいのだけど。>>81

 
───“つまらん悩み"でもないし、
───武藤も全然、つまらない人じゃない。


あの時そう言われたことは、やっぱり嬉しかったし、あんまり気にせずにいられるようになったのは柚樹のおかげだと思うよ。]
(84) 2023/03/12(Sun) 13:38:33

【人】 武藤景虎


 ははっ、全然スピード出ねえ……!

[かなりの速度で足元のペダルは回ってるのに、スワンの進む速度はのんびりとしたものでなんだかそのギャップがおかしくて二人して笑ってしまった。>>82

結構重いペダルは柚樹の方の足が回りだすと軽く感じたからやっぱ脚力すごいなと感心してる。

チャリのギアをかなり重くしたくらいの踏み込みが必要な割、なかなか速度が上がらないのは水の中を進むにあたって速度を求めた作りではないのだろう。

白鳥は優雅に泳いでそうに見えても水面下では足をばたつかせているというけど、まさしくそんな感じかもしれない。

そこまで再現してのこの作りなんだろうか?
多分違う。

こう、本来のんびり語り合ったり景色を眺めたりしながら湖面を遊覧するためのものなんだろうな、とは。

置いてるだけでいいとは言われたけど、自分でも足を踏み込みはして。
柚樹のおかげでゆっくりとスタート地点へと進む間も、かなりの速度でぐるぐるペダルとが回るのが面白くてずっと笑いっぱなしだったから、そういう乗り物としての楽しみ方とはズレていたかもしれない。

柚樹以外の女子だったら辟易とされてもおかしくない気はするが、他の女子と乗ることはまずないから何の問題もなかった。]
(85) 2023/03/12(Sun) 13:39:03

【人】 武藤景虎

[そんな感覚だったから、柚樹曰く“恋人同士とかで乗るものなんじゃないの“という二人乗りのスワンボートは、記憶のなかった状態でも別にこんな感じで面白くなってたんじゃないかな、とぼんやり思っていたのだけど。]

 えっ、魚?どこ?

[スタート地点と定めた近くまで来ると速度を緩めると、指し示された方を見る。>>83

湖に反射する光でよく見えづらいなと目を凝らすと、あそこ、と柚樹がこちら側に身を乗り出してボートが少し揺れて、咄嗟に寄せられた身体を支えた。]

  あっ、ほんとだ、結構でかいな。

[何の魚だろう?バス系?
よく見れば水の中には水草や小さめの魚もちらほらと目に映る。

こんな綺麗には水族館や熱帯魚屋のアクアリウムでくらいしか見たことなかったから、わー、とか、すげーなとか語彙力のない感嘆の声をあげて。

気づけば近い距離になっていた顔に自然と唇を寄せていた。

やっぱり記憶戻った後でよかったな?と数分で手のひらを返すことになったから我ながら現金なものだと思う。]
(86) 2023/03/12(Sun) 13:39:22

【人】 武藤景虎


 よし、オレも全力には付き合おう。

[意気込んではみたけど、相変わらずのろのろと水上を滑り出すスワンに結局また笑ってしまうことにはなったのだけど。

途中はもう、あまりにのんびりしたスピードに山やあたりを囲む森林の景色も見る余裕もあったかな。]

 はー、絶対手で漕ぐやつのがスピードは出るな、これ。

[速さを求めるならそっちで試そう。
別にスピード出す必要はないし、スピード狂でもないのは運転する車に乗せたことのある柚樹は知ってると思う。

ジェットコースターは好きだから、遊びの乗り物と移動の手段としての乗り物では違う感覚ということかな、とは。

他にボートの影もなければ、一隻がバシャバシャしてようと人に迷惑もかけないし。

足と腹筋がめちゃくちゃ酷使された……、と息を整えるついで、たどり着いた対岸から船着場まではのんびり戻ることにする。
息切れてるのと腹筋が痛いのは笑ってたせいだけど。]
(87) 2023/03/12(Sun) 13:39:45

【人】 武藤景虎


 ここで魚捕るなら釣りとかになんのかな。

[釣りは詳しくないし湖に潜るのには装備もないから、魚を捕まえるならやっぱ川かな?とボートの壁面から割られた水が波紋を浮かべる湖面を眺めつつ船着場まで戻ってくれば、板張りの通路に足をつけてもしばらく揺れてる感じがする。

ハンドルついてる方を船着場に向けて入ったので、先に降りると柚樹の方に手を差し出すと、クリスマスの時に乗ったクルージングバーを思い出して気恥ずかしくなったけど、足使いすぎて若干膝が笑ってたからいまいち格好はつかないなと苦笑した。]

 とりあえずリベンジはあっちのボートの方でやろう。

[足痛え……と呟いて、屈伸しながら手漕ぎのボートの方を見やる。

一体何と戦っているのかは謎だ。]*
(88) 2023/03/12(Sun) 13:41:20
[抱き締めたものは間違いなく彼女だった。
 木漏れ日が差す森の中は、楓にとっては薄暗く思えたけれど、彼女にとってはこれでも眩しすぎるほどのようだ。それだけで彼女がどんな時間を過ごしてきたか目に浮かぶようで、胸を苛まれた。

 けれど彼女の囁きで安堵した。
 信じて待ってくれていたのだと思えたから。
 それと同時に思い返したのは、あの湖のほとり。あのとき彼女から聴いた言葉は、今とほとんど同じだった。

 もっと早くたどり着けていれば。
 そう思ったのは事実だけれど、彼女の有様を思えば、言葉が交わせることだけでも喜ぶべきなのかもしれない。そう思ったら、悲しいながらに微笑が浮かんだ]


  オレも、忘れた日なんか無かったよ。


[人の言葉で静かな声をかけながら、彼女をゆっくりと抱き上げ、扉が開いたままの小屋の中へと踏み入る。
 日陰になれば彼女も目を開けられるだろうし、草むらの中では落ち着いて話などできはしないから]

[そうして彼女をそっと床に下ろして]


  水飲めるか? 椿。


[彼女の頬を軽く撫で、腰に下げていた水筒を手に取った。ここまでの旅路でずっと使ってきたもので、中身は村で足したばかり。充分な量が入っている。
 彼女が飲めるというなら水筒を渡すし、手助けがいるなら、それがどんな内容でも迷うことはないだろう]**

[一つしか。と彼の回答に続けて問いかける声は分かっていて問変えている。もっと教えてや。なんて唇は甘い息を吐いて、彼の下肢に傅いた。自ら嵌めた枷を見せつけながらの懇願は、彼に届いたようだ。笑う顏が射精管理をされていると感じていると知ったのなら、それこそプレゼントでコックリングを用意しよか。
なんて悪い提案をしただろう。

彼の手がチャックを開く。
震える指が取り出す其れを間近で見つめ。
蠱惑の息を溢れさせた。すでに形の変わった其れを凝視し、見上げる目と甘い瞬きの目は彼の問いかけに悦と色を浮かべ。

ゆっくりと刀身の先に唇で触れ]

 …、欲しかった。
 ふふ…… 
ありがとうございます。


  …ぁう。
  騎士様…… ん


[恭しくもその肉棒をいただきます。とばかり
装いを身に着けて、開いた口にと押し付けらたものが突っ込まれれば、んぐっと悲鳴にもにた音が漏れた。喉に触れるというわけではなく、咥内。唇を犯す其れを味わいながら見上げて、瞬いた。唾液が彼の肉棒を伝い、落ちる。頬肉を苛まれればびくっと震え、鼻から息を零すだろう。自由の利かない手で彼の足を掴み、膝を少し開いた。ボンテージが締め付けるのを感じる。

何処とは言わないが、拘束されて
感じている箇所がある。

彼の味に、香りに意識して
此方を見る彼を煽るように卑猥な音を鳴らした。
彼がビデオカメラか、スマホを持ってくればと後悔しているとまでは気づかないものの、カメラを持ち直したことに気づけば、咥内から一度、雄を抜いて、息を肉棒へとかけながら]


 …はぁ …ん
 なあ、つぎの一生のお願いで、

   ビデオカメラ…用意したない?


[映像でこの姿を残したくない。と
首を傾げるように舌腹で肉身を舐めて問いかけた。別に露出狂や痴女の趣味はないのだが、彼を煽りたい気持ちと映像であっても彼なら自分を綺麗に撮ってくれるという信頼があって、甘い提案を口にすれば、また口内へと彼の熱を戻そう。

浴室内ということで卑猥な音が響き。
身体の火照りが、照明によって露わになる中、頬肉で、舌腹で彼の棒を擦り、形を覚えてよい処を刺激して、ゆっくりと彼の刀身の先端を喉に導こう。動くたびに黒いボンテージが己を締め付け、興奮を合わせて少しずつ少しずつ、咥内を蹂躙させ、欲を高めるように意識して、カメラ越しの彼を煽るように。]


 ……んっ。


[瞬き、喉仏を上下させ
舌腹で招き。頬を窄めて口内全体で彼を味わいながら
写真にその瞬間を意識させた*]


[懐古。

 ――― 古く、古く。
 出会ったのはもう、いつになるだろうか。]
 


[生まれた時は普通の人間だった俺は、
 ある漁村に生まれ漁師としての道を順当に歩んだ。

 深い入り江のある村だ、
 フカエという俺の名前はそこからとられた。

 あの時代にしてはかなり背はデカい方で、
 ちょっと怖がられたり、頼られたりした。

 なんだかんだと嫁を貰ったのは24の時。
 かなり遅い方で、周りからは早くと望まれていたのでほっとした。

 村独特のしきたりにのっとり祝言を行い、
 子宝にも恵まれそのままのんびり生きていくと思っていたのだが、
 残念ながらそうはならなかったのだ。]
 

[出会ったのは海に住む化け物で、
 そいつの名前を俺は知らない。

 酷く醜い姿をしたその化け物とは、
 夜に家へと戻る途中の海岸だった。

 家からは俺を迎えに幼い子を抱えた妻が丁度出てきて、
 劈くような悲鳴が今でも耳に甦る。


 俺が盾になれば逃がすぐらいはできる、

 逃げろと言い捨て、
 向かって行った一瞬の事はよく覚えていないが、
 左腕をそいつの口に突っ込んで、
 その意識を自分に向けようとしたはずだ。

 一瞬意識が飛び、
 戻ったのはきっとすぐだったのだろう。]

[半身を喰われながら生きている己が身、
 喰わせたはずの左腕が何故かあり、
 今度は右肩に喰らいつかれ、息が出来なくなり、

 ――― また意識を失って、

 再度意識が戻った時には、今度は右肩があった。


 おかしい、おかしい、おかしい、
 解っている、

 だがそれどころではないし、
 絶え間ない激痛にまともに思考なども動かない。

 声をあげているかも解らない。
 どこが動くかももう解らない。

 ただ腰に携帯している牡蠣用の固い刃を、
 無我夢中でそいつの首にぶっさした。]

[自分の呼吸の音しか、今は聞こえない。
 気付いた時に目の前にあったのは、

 首から血を流して倒れているそいつと、
 ボロボロになった衣服を身にまとった無傷の自分と、
 身体に残る確かな激痛と、夥しい量の血の痕だった。

 妻がこちらを見ている。
 子は泣いていた。

 身をひるがえし家に戻る姿に、
 それを追う事は出来なかった。]

[激痛と目まぐるしすぎて真っ白になった思考故
 意識が遠くなりかけた瞬間、
 何かを押し付けられハッとする。

 俺の着替えや、
 少しの蓄えを袋に詰めて押し付けられ、

 そこでようやく妻の考えを理解した。
 妻は泣いていた。]


「死んだことにします」


 …、ありがとう。


「私の台詞です、ありがとう、ごめんなさい」
 

[辺りが静かになったからか、
 漸く周囲の家からざわめきが聞こえ始めた。
 ばけものが出たから家に閉じこもっていたのだろう。

 でもこれは仕方がない。
 海にばけものが出るのは当たり前だし、
 誰だって死にたくはないのだ。

 ばけものの死体が残ってるのは良かった。
 俺が流した生きてはないだろう血の跡も。
 たぶんこれで妻も子も悪い事にはならんだろう。

 俺はその村から姿を消した。]

[――― どうしてこんな事になったんだろうか。
 少し前から、傷の治りが早いとは思っていた。
 病は気から、幸せだからか?とか阿呆な事を思っていた。

 だが、それじゃあ説明がつかない。
 さすがに死んだはずだ。

 それなのに俺は無傷でこうして歩いている。
 全身の痛みもようやく取れて来た。
 まともに息ができるようになって、深呼吸をした。

 そうだ、死んだはずだ。
 なのに死んでいない。

 つまりは、

 俺は多分、不老不死になったのだ、と思い当たった。]


[俺の住んでいた村での、結婚式の独特なしきたり。
 それは無病息災、長寿を祈り、夫となる男が人魚の肉を食べる事、だ。

 勿論本物の人魚なんかではない。
 自分で獲った魚の中で、一番人の顔に近く見える人面魚だ。

 ああ、だが、きっと俺のとったそれは、きっと、
 ―――― きっと、本物だったんだろう。]
 


[どうしてこんな事に。
 考えても埒があかない。

 妻も察していたのだろう。賢い嫁だ。
 俺が不老不死だと知られてしまったら、
 きっと余計ないさかい事がおこってしまう。

 村の風習としてあるとはいっても、
 実際にそんなものになってしまえば化け物扱いだ。

 こどもだってまず、そうかどうかを確かめられるだろう。
 赤子だ、違えば死んでしまう。
 そもそも生まれてから成長しているのだから、
 違うのはもう明白であったが周りは聞き入れなかったろう。

 彼女の英断を誇りに思うと同時に、
 俺はこれからどうすればいいだろうと慣れ親しんだ海から離れ、山へ、山へと入って行った。]
 

[村を出て数年間、
 まず試したのは本当に死ねないかだ。
 ころっと死ねるならそれでいいと思ったが、
 色々と試した結果苦痛はあるが死ねないと言う事だけが解った。

 次にやった事は化け物退治だ。
 自分じゃできない死に方を齎してくれるそいつらは、
 もしかしたら俺を殺してくれるかもしれないし、
 そうでなければ俺が勝ち、他の人間を救うことができる。

 得しかなかった。

 謝礼金で生活は出来たし、まあ飢えても死にはしないから
 なんとでもなった。山のもんに含まれる毒でも死ねなかった。
 途中で得物も手に入れた。
 出来るだけ見栄えのある、強そうなものを選んだ。
 大太刀は自分にとてもあっていたように思う。]

[けれどいくら誰かに感謝されても、
 ここに居てほしいと強く望まれても、
 そうする事はできやしない。
 それでも化け物の噂を聞き行くと、困った人間がいて、
 交流し、感謝され、そして別れ、 …… それが、少し。

 更に十数年経ち、その生活になじんだ頃だ、
 ―――― その狐に、出会ったのは。]

[人を喰い荒らす狐の化生。
 本来は俺はこいつを殺すために、こいつに会いに行ったのに。

 縁とは、不思議なもんだ。

 殺し合いの最中、中断を呼びかけられ、
 耳を傾ければ「生餌に為れ(要約)」だ。

 一蹴しようかとも思っていたが、
 俺がこいつの生餌になったなら他への被害はなくなるし、
 その頃の俺は人との交流もほぼ断っており、
 なんというか、

 そう、
 寂しかったのだ。

 だから、何人もの人間を殺してきただろうこいつの、
 そんな甘ったるい毒のような取引を飲む事にし、

 結果今では、その判断は正しかった、とまでは言えないものの、間違ってはなかったのだと思う。]

[――― 一度だけ、
 妻と子に会いに村に戻った事がある。
 村を出て、40年くらいが経って居たろうか。

 妻はすでに亡く子も大人になっており、
 姿だけで言えば俺よりも年上のようだった。
 きちんと家族もいて、も独立したらしい。

 一晩泊めて貰い話を聞いて、
 次の日に妻の墓参りをした。

 あの時に一緒に居てくれたのも、天美だ。 
 あの時、一度「フカエ」は死んだ。
 不死のくせに一度、きちんと死ねたのだ。
 それを齎してくれたのは妻であり子であり、
 そして。]

[生き返っても俺はそのままでいれた。
 人間のままだ。
 いくら死んでも死ねずとも、
 心は人間のまま居れると解ったから。

 自覚をしている。
 俺はもうずっと、あの時から。]

[今はこうして物見遊山、
 清貧な生活を送っている、つもりだ。
 スマホももっているが。
 他にも便利なものをちょいちょいちょいとか、
 狐の化かし力にちょっと頼っている所は、まあ。
 あるが。

 そもそも戸籍というものが
 いつのまにか必要になってたのが一番きつかった。
 身分証の偽装で何とかなっているが、
 色々と気を付けねばならない事は確かだ。

 因みにお互い名字なんてものはない。
 珍しいものにしたらルーツを調べられると困る為どこにでもあるような名字という事で鈴木と田中にしただけだ。佐藤も候補だったが雰囲気で選んでいる。
 名前の漢字も作る時に漸く作ったようなものだ。

 天美の名は俺がつけた。
 天色の眼、その毛並みも天の羽衣のように美しかったからだ。狐は良いぞ。
 ずっとそれを名乗っている所から見ても満更でもないらしい。]

[夢、これが夢ならば。
 良いか?どうだろう。

 良いか悪いか等、
 きっとそんな言葉でははかれない。]

【人】 武藤景虎

[大自然に囲まれた湖の上で、二人きりのスワンボートに乗っていたらそれなり雰囲気あるもんだと思うんだけど。

爆笑しながら必死にペダルを漕いで。
暫し止まっても水の中を見て騒いでからキスしたところで甘い雰囲気にもならずに、よし全力で漕ごう!ってなるのはロマンチックさの欠片もないが、柚樹が笑ってるからかわいいのでオレとしては問題はない。

まあ、悪目立ちしかしないと思うので、人がいっぱいいる感じの、それこそ恋人とか家族連れがのんびりボート乗ってるところでなくてよかったとは思う。

澄ました顔をしているアヒル(白鳥なんだよな、多分)が憎たらしくなるくらいには労力を削った見返りがないスピード感だった。

腹痛くなるくらい笑ったからアヒルのことは許そう。]

 釣りやってみたい?
 なら後で借りてくかー。

[網のが捕れそうではあるものの、釣りは釣りで釣れた時の高揚感があるのは確かだし、のんびりと自然の中で釣れるのを待つ……、みたいなのも楽しいかもしれない。

釣りのような、何もしない時もじっと楽しめるみたいな時間を過ごすのは大人っぽいという子供じみた憧れはある。

まあ、せっかちなので、あまりに魚がかからなさそうだったら網でいいってなりそうな気もしつつ、うん、せっかくの機会だし。]
(113) 2023/03/12(Sun) 16:26:26

【人】 武藤景虎


 うん、お先どうぞ。

[疲れてるのは主に腹と足だから、然程休憩することなくボートのつけられている所に向かって。
返事の前には柚樹がもう船首側に乗り込んでいたから、どんだけ気合入ってるんだと微笑ましくはなってしまう。>>107]

 難しい?

[漕ぎ出した辺りはオールの動きが少しぎこちなかったものの、要領を掴むのが早いのはさすがというか。

楽しい、と言い始めるのにも然程時間はかからなかったから、これならスピードも出せそうかなという安心の方向も相変わらずおかしかったかもしれない。]

 競争?いーよ。
 勝った方になんかご褒美ね。

[そういうのがあった方が多少はデートの空気は保たれる気がする、ほんとに気がするだけだが。
奢るのはケーキの件が既にあるから、別のものかな。

スタート!とかけた声は無駄にでかくなったので、競技用のピストル程度の役割は果たせたと思う。]
(114) 2023/03/12(Sun) 16:27:36

【人】 武藤景虎


 すげえ、スワンよりずっとはやい……!

[古のゲームに出てくるような台詞を言ってしまう程度には、柚樹の漕ぐボートの速度は速く感じられた。

風を切る心地もするし、水面をぐんぐん滑っていくのは何もしなくても楽しい。]

 ん、127秒だって。

[あっという間に対岸について、タイムの表示を柚樹に見せる。

じゃあ交代、とする前に一度肩から腕を回して。

場所を交代するのは落ちたり傾いたりしないようにそれなりに慎重にした。
気候は寒くないとはいえ、服着たまま此処に落ちたらいくら丈夫とはいえ大惨事だとは思うし。

ボート漕ぐのとかほんとに中学生の林間学校ぶりなのでまず真っ直ぐ進めんのかなという心配はあったけど、練習もさせてくれるってことだから、少しぐるっと近場を回って戻ってみることにした。

包丁や鋏と違って細かい作業よりは感覚も掴みやすかったかな。
柚樹のやり方も見てたしなんとかなりそうだ。]
(115) 2023/03/12(Sun) 16:28:25

【人】 武藤景虎

[柚樹に合図をかけてもらってさっきのスタート地点の方まで、ボートを漕ぎ出して。

タイムは(135)100n150秒。体感的には行きと似たようなものに感じだけど、どうだったろう。

腕も痛え……とは結局なった。
この夢から覚めたらその辺は関係ないだろうから、此処にいる間さえ筋肉痛にならなければいいか、とは。

寝ながらすごい腕回してたら筋肉痛になるかもしれないが。
寝相としてはちょっと愉快だけど嫌だな。]*
(116) 2023/03/12(Sun) 16:28:45
[忘れた日なんか、という言葉には小さく首を傾げる。あの後すこし眠って、そこで世界が小さく折り畳まれるような感覚を得た。夢と夢との境目、もしくは目覚めの前兆だ。赤薔薇の国でも同じように感じて、気がつけば見知らぬ場所にいた。握っていたはずの薔薇の紋章は、いつの間にかなくなっていた。

 この夢は、ここで終わり。
 そう思うと、少し寂しい。
 彼は探しに行くと言った。
 だからきっと、また会える。

 声が聴こえたのは、そんなことを思いながら目覚めた直後だった。]

[問いかけにはゆるく首を横に振る。まだ身体中が錆びついたように動かなかった。

 一体いつからここにいたのだろう、随分長いこと眠っていたような気もする。どこからどこまでが夢なのかも、もうわからない。もしかしたら、何もかもが夢の中の出来事だったのかもしれない。そういえば、踊るカラフルな動物に囲まれる夢も見た。

 自分の手をちらりと見やる。まるで枯れ枝のようだ。全身が乾いてひび割れているような気さえする。気がついてしまうと、急に渇きに襲われた。咳き込もうにも体は動かない。乾ききった唇が、陸に上げられた魚のように力無く動いた。]**

【人】 武藤景虎

[柚樹がボートを漕いでる間、頬に当たる風や流れる湖面の景色を楽しむ傍ら、集中してオールを動かしている顔もしっかりと目に焼き付ける。

走ってる時や偶に付き合ってる筋トレの時も楽しそうな雰囲気は察しているものの、こんな感じで正面から見ることもないし、貴重だなって。
満足そうに汗を拭いながら笑う顔>>117もかわいいな、と笑みを浮かべた。

でも勝負は勝負なので。
お言葉に甘えて練習もしたし、アドバイスもありがたく聞いておいた。

競走だったら絶対勝てる気はしないものの、お互い不慣れなボートだし使う筋肉も脚じゃなく腕だから勝てる可能性は充分にあるはず、と柚樹の合図と共にスタートして。

行きとは違って風景を見る余裕はなかったし、柚樹の顔をつい見そうになるのは我慢しながら、言われた通りに背中から回す感じで腕を動かした。

上半身を全体的に使ってる感覚がするから、途中から汗が滲んでくるし結構きつい。

それでもスワンボートと違って回した分だけ結果が出る気がするのがありがたくはある。]

 っは……、どうだった……?

[結果は135秒でオレの負けだった。
体感速度はそこまで変わらない気がしていただけに悔しい。]
(124) 2023/03/12(Sun) 18:54:29

【人】 武藤景虎


 じゃあ考えといて?いつでもいーよ。
 ……ん、

[勝利のご褒美はすぐには決まらなかったようなので、此処にいる間でも帰ってからでもいいよと告げて。>>119
前髪をかき分けて額を拭う指先に目を細めた。

ケーキと挑戦券と同様に、もし柚樹がうっかり忘れてても覚えとくよ。]

 いや、大した距離でもないしオレがこのまま漕ぐよ。

[場所入れ替えも大変だし、ゆっくりなら大丈夫と旋回して船着き場まで戻る。

短い距離ではあったけど、漸くデートっぽい心持ちではあったかな。
全力で競争するのも楽しかったけどね。

スマホのカメラで景色を撮る柚樹と背景を視界に収めながらオールを漕いで。
此方にシャッターを向けられれば、手が塞がっているからポーズこそとらないものの、カメラには笑顔を向ける。

残らないだろうな、とは過去の夢の体験からお互いわかってはいるけど、そんな野暮は口には出さずに再び地上へと戻った。]
(125) 2023/03/12(Sun) 18:55:05

【人】 武藤景虎


 海とかなら魚の時間帯決まってそうだが、川もあるんかな。

[魚が一斉に寝てる時間ってわけでもなさそうだし、今から行くかと釣り道具を借りに行って。

釣竿二本と、網も一応二つ、クーラーボックスに釣り餌なんかを受け取る。

うごうごしている虫の詰まったパックを覗き込んで、大丈夫?と視線を送ったけど柚樹は平気そうだ。

そういえば、うちの裏庭の畑で野菜の収穫手伝った時も芋虫をシャベルで潰してたんだっけ。]

 夕飯に捕まえた魚食えるといいな。

[コテージで望めば冷蔵庫や冷凍庫から出てくるかもしれないが、やっぱり自分たちで捕まえたやつはまた格別なんだろうし。

そんなことを話しながらコテージに帰る道の手前で曲がって川辺に足を向けた。]
(126) 2023/03/12(Sun) 18:55:28

【人】 武藤景虎


 この辺でいいか、魚も見えるし。
 このくらいの流れのとこなら多分、深そうなとこにもっといるんじゃないかな。

[上流は流れが速いし穏やかなとこのが確か釣りやすいんじゃなかったかな、と砂利を踏みしめて岩場に荷物を下ろす。

釣り針に餌を刺すと、少し先の深そうな所まで釣り糸を放った。

柚樹は初めてだってことで、餌つけるのやろうか?とか、指怪我しないようにねと柚樹にいろいろ言いはしたかな。
コツはそんなわかんないんだけど。

ぽちゃん、と軽い音と共に川の水面にウキが揺れると、しばらく立ったまま待とうかな。
足が疲れたら適当に岩場に座るつもりで。

そのクーラーボックス椅子の代わりにしても大丈夫なやつだって、とそっちは柚樹に譲っておこう。

そんなに経験ないけど、オレは魚を捕るのは上手い気がしてる。根拠はない。]*
(127) 2023/03/12(Sun) 18:56:00
[彼女は首を傾げたように見えた。
 それが意味するところが気にはなったが、声を出すのも辛そうな彼女に余計なことを問いかけたくはなかった。

 だから楓は気付きはしない。彼女が目覚めた直後だということに──それだけの時間のずれがあったということに。

 首が横に振られるのを見て、水も飲みようがないほどの衰弱と感じるとやはり胸は痛んだ。彼女の手は肉が削げ落ち、肌にも瑞々しさは残っていなかった。応える囁きが無ければ、あるいは彼女が見慣れた白いマントを纏っていなければ、彼女だと気付くことさえ無かったかもしれないほどだ]

[痛ましく思いながら彼女を見つめていたとき、唇の動きに気付いた。
 それが水を求めてのものに思えて、水筒の蓋を開ける。自分の口に少しだけ水を含み、彼女に唇を寄せ、くちづけを交わしてそっと水を彼女の口中に移した。ほかに少しずつ飲ませる方法が思い浮かばなかったのだ。
 もし一度で足りないなら、彼女が望む限り応じるだろう。

 乾ききった唇を感じるのは辛かった。
 そうなるまで彼女が独りきりでいたという事実に苛まれた。

 今から少しでも長く傍にいたいと願いながら、隣に腰を下ろして彼女に身を寄せる。ソファで一緒に眠ったときのように]**

[アスルの唇が頬に触れ、滴を掬ってくれる。
自分が泣いているときにしてくれる涙を受け止める仕草はいつも優しくて、大雑把さが嘘のような繊細さがあった。

胸にこみ上げる熱。嬉しくてくすぐったくて。
触れる手のひらにふんわり微笑んで、自然と首元に回していた手にぎゅっと力を込めて身体を寄せ合う。
銀色の髪からはさわやかな風と彼の香りがする。
覗き込んだなら、今は夜の空のように光を煌めかせる青い瞳がじっと見つめてきて、こんなに長く付き合ってきていたとしてもじんわり頬に熱が上るのは止められなかった。]

 この場所も、私の特等席ね。

[アスルの飛行機限定、ハンドルの隣の場所。
下ろしてもらうとたおやかな仕草でワンピースの裾を整え、その割にはしゃぐように足を揺らしてみせる。
振り向くように仰いだら、ちゃんとアスルがいる。
この場所から眺める、操縦しながら前を見据えるアスルの横顔がなによりも好きだった。
どんな景色より、どんな雲の形や空の色より、自分の心に仕舞われた絵には、彼の横顔ばかりが詰まっている。]


 もう、そんなことを言って。
 でも大切に持っていてくれてありがとう。

[アスルが耳につけやすいよう顔を傾ける。
揃った真珠の耳飾りは力をなくしているはずなのに、心を表すかのように月の明かりをやどして光をまとった。]

 ……うん。

[眉を下げながら、幸せそうに目が細まり唇が綻ぶ。
自分もまた彼の手のひらにあのコインを乗せた。
彼がずっと大切に持ち続けてきた飛行機乗りの証のひとつ。]

 私も、もうアスルを探さなくていいものね。

[昔から街でよく迷子になる見習いだったけれど。
悪戯っぽくこちらも笑んで、視線が交わるままに――彼の手をほんの少し引いたなら、そっと瞼を下ろした。*]

【人】 武藤景虎


 またそのうちボート乗れるとこ行こうな。

[船着き場にのんびり戻りながら、水面に指をつける柚樹にそう返して。

スワンはある意味で面白かったけど、手漕ぎの方が柚樹は好きそうだ。>>134

スワンは屋根ついてたし、テラスも屋根付きのじゃない方で素敵と言ってたっけ、温泉も露天で喜んでいた。

建物の中がそもそも息苦しいみたいなところがあるし、何かと開放的な場所のが好きなんだろう。

ならやっぱ夏に遊びに行くならプールより海かな。

こんな感じの湖や川も、また行けたらいいなって。

此処に来ることはもう叶わないのかもと思えば、いつもより美味い気のする澄んだ空気を少し深めに吸った。]
(141) 2023/03/12(Sun) 21:57:14

【人】 武藤景虎


 生き餌ってくらいだから生きてた方が美味そうに見えんのかな、魚視点。

[道中で釣りのやり方は簡単に柚樹に話だから、川につけば早速釣りの準備に取り掛かる。

針に生き餌を通す柚樹の手元を見ながら、あまり参考にならなさそうな回答をしつつ、川面に投げ入れるところまで見届ければ自分の放った糸の先を眺めた。

気づいたら餌外れてたりしないか心配になったりしてくるものの、引き上げずにしばらくの時間待ってると眠くなってくる。

でも、川のせせらぎや流れる空気の清涼さが気持ちいい。]
(143) 2023/03/12(Sun) 21:57:42

【人】 武藤景虎


 お、引いてる。

[ぼんやりしかけたところで竿を引く感触にちょっとテンションが上がったりもして。

釣れたら楽しいんだよな、とは。
何もない時間を過ごすのを楽しむような感覚はまだ少し早いのかもしれない。

結果的には釣果は(3)2n5尾だったかな。]

 えらい、網なら結構いけるね。
 手掴みはさすがに難しいと思うよ?

[釣りはなんか違ったらしい柚樹が網を手にし出した柚樹が2尾ゲットした後、素手を川に入れ始めた辺りで釣竿を置いた。

水が気持ちよさそうだから、濡れないようにスラックスの裾とシャツの袖を捲って川の中には入ってみた。
バシャバシャしてるだけで楽しい。]
(145) 2023/03/12(Sun) 22:00:32

【人】 武藤景虎

 はは、冷たくて気持ちいいな。

[柚樹に軽く水の飛沫をかけたりしたけど、本来の目的を思い出して。

あんまり水を掻いたり大きな声を出したら魚が逃げそうだから、少しは控えめにはした。

網を使ってみたところ(2)2n5尾は捕まえられたところで、試しにやってみた手掴みの結果は(2)0n3尾だった。

二人合わせたらとりあえずの夕飯分くらいにはなるんじゃないだろうか。

柚樹をお腹いっぱいにはしてやりたいところだけど。]*
(146) 2023/03/12(Sun) 22:01:01
[大切にしてたというのには当然だろというように見せて]

 俺以上に正直者なんていないぞ。なんていうと笑われるのはどうしてだろうな。

[ふふっと冗談めかした笑みを浮かべる、そんな一瞬すら戻ってきた日常を思い返して愛おしい。
特等席に座り、ペルラの月色の髪をより引き立てる耳飾りがあるべき場所に戻ったことに満足して、自分の掌に戻ってきたコイン。親父にもらったお土産で空に興味をもちはじめた切欠のコインが返ってくる。]

 そうだな。幸せになることを考えたら自然とそこにいるわけだしな。

[俺の、ペルラの、互いの幸せをそう評するようにいいながら、強請るように手を引く奥ゆかしい人へと、そっと顔を近づけて重ね合わせる。激しさはなくゆっくりと噛みしめるように触れあう唇に、あの時悼めなかったものが、喜びのものとなって一筋の涙がこぼれる]

 ……そういえば、これいえなかったことあったな…

 一生愛し続ける。だから結婚しよう。俺のペルラ……

[巫女と守り人であったならば言えなかった言葉も、もう二人には関係ない。
彼女が戻ってきたからこそ言える言葉を伝えて――湖上の上で月明かりに映る影を重ね合わせるのであった*]

【人】 武藤景虎

[柚樹が空気の通らない場所が苦手らしい>>147ことは、あの美術館に閉じ込められたような状況の時からなんとなくわかってはいた。

不思議な力で阻まれていない行くことのできる範囲に、いくらか外もあったから走りに行けば元気になるのでは?と提案した時の表情は今思い返しても少し心臓がうるさくなる。

まあ、あれは外に出たいのと走りたいのと両方の側面があったとは思うけど。

オレが先に現実に還ることになった時も、話す時間をくれと頼んだ時に誘われたのは屋上だったし。

それ以外でも、一緒に出かけた時は建物の中にいても何かと屋上に連れて行かれることは多い気はする。

偶に爪の塗装をしている時は、皮膚呼吸できない感じがするとか言ってたっけ。
これはちょっと違うかもしれないが。

そんな感じだから、遊びに行くのに開けた場所の多いキャンプ場がちょうど良いっていうのは、此処に来るまで気づいてなかったのは不覚だったかな。]
(158) 2023/03/13(Mon) 1:23:41

【人】 武藤景虎

[ボートは大層気に入ったらしいものの、川釣りは向いてないようだった。>>148

じっとしてんのが苦手なんだろうなとは、オレもそんなに人のことは言えないけど。

川に手を突っ込んで魚を掴み捕ろうとしている柚樹に水の飛沫をかけたら猫みたいな悲鳴を上げたのが面白くて、つい戯れを続けそうにはなったが、威嚇音を発されたのにごめんごめんとは笑って言いつつ。>>149

竹を川に叩きつけて網に追い込むみたいな漁の方法を知ってたら、柚樹も得意そうな気はするんだけど残念ながら知らないので。

それでも真面目に魚の捕獲に戻った後はそれなり、網でも手掴みでも二匹ずつは捕まえることができたので、もしかしたら才能があるかもしれん。]

柚樹は魚捌けるもんな、頼りにしてる。

[川魚の丸焼きってそのまま串刺して焼いてるイメージがあるけど内臓とか取り除いたりは必要なんかな。

魚によるのかとは思いつつ、イワナとかマスとか?おそらくその辺りの魚がクーラーボックスに詰められるとコテージまで戻ることにした。]
(159) 2023/03/13(Mon) 1:24:03

【人】 武藤景虎


 んー?ああ、ご褒美決まった?

[道すがら、柚樹に告げられたのはさっきのボート競争の景品の件で。>>150

意外と早く決まったな、とは此処にいる間には特に思いつかないかもと思っていたのもあって。

なんか奢ったりどっか連れてったりみたいな感じかなと思っていたので。
その場合、此処よりは現実の方での要件になるかな、とは。
だから、此処で叶えて欲しいことだとわかって一、二度瞬きをした。]

 オレの焼いた魚……。

[今持ってるやつのことだよな、とはさすがにわかる。

返事をする前に暫し逡巡する。
ガチで一回も一人で料理したことないんだが。
ただ焼いたら美味くなるってもんでもなさそうだし、柚樹が調理した方が美味くなるのは確実だ。

でも、そんな期待した目で言われたら叶えてやりたいとは思うもので。]
(160) 2023/03/13(Mon) 1:24:39

【人】 武藤景虎


 わかった。
 オレの手料理は相当レアなので、景品としては豪華だな。

[頑張ったご褒美にはちょうどいいかも、なんて大言壮語もいいところだが。

オレの手料理食いたいと言う人間が柚樹以外に存在しないだけではあっても、特別ではあるので。]

 手伝って貰わないし一人で作る……けど、
 ちょっと待ってて貰える?

[川魚焼くための手順を検索させて貰ってもいいかな。

どうせならちゃんと本当に美味く焼きたいとは思うので。

ネット一切繋がらなかったら、釣竿借りた小屋にでも走って聞こうかと思ったりはしたけど、幸いネットは繋がるようだ。]
(161) 2023/03/13(Mon) 1:27:57

【人】 武藤景虎


 んー、じゃあ、二尾だけ貰おう。
 柚樹の分とオレの分。

[柚樹の分だけでいいんだが、失敗した時用……というか、二つ焼いて美味くできた方を柚樹に食べさせた方が成功率高そうだし。

多分ニジマスと思われる同じくらいの大きさの魚を二尾取り出して、後は任せていいかなとお願いした。

まずは火の準備かな。
夕飯の準備をする頃には、昨日と同じく何だかんだ初日以外は世話になってるテラスの焼き場へと向かおう。]*
(162) 2023/03/13(Mon) 1:28:14

【人】 武藤景虎

[川魚焼いて食った経験なんてあったかな、昔家族でキャンプ行った時くらいかも。

とーちゃんが一時期キャンプ関連にハマっていたことがあって、アウトドア雑誌を購読してたことがあるから読んだりした記憶はぼんやりあるが、オレ自身がなんかした覚えは特にない。

庭にテント張ったりキャンプ用のガスコンロ使って米炊いたりも謎に楽しかったな、此処はいい感じのコテージがあったけどテントも楽しかったりするからそのうちそういうキャンプもしてみたいな、とか。

それはさておき、オレの焼いた魚を柚樹に食わせるというミッションが発生したので魚の焼き方を調べ始めたのだった。

人の手料理をそんなに長いこと食べてないとは知らねど>>167、柚樹んちに行った時は柚樹が常に作ってはいるし、外食でもなければ滅多に食べることはないんだろうなとは。]

 おう、任せとけ。

[スマホの検索した手順と睨めっこした後、顔を上げれば礼を告げる柚樹と目が合って。>>168

そんなかわいい顔されたら頑張らないとなと改めて気合をいれておく。
どうせなら、食べた後に笑顔になって欲しいのはあるし。]
(171) 2023/03/13(Mon) 8:44:28

【人】 武藤景虎


 ありがと。
 そうだな、火おこしは覚えといたら便利だろうし。

[テラスに出れば今日は柚樹と一緒に火おこしをして、炭の積み方とか火の回し方とか、まあ、着火剤あれば大体なんとかなるよと話して。]

[ニジマスを選んだのは大きめの方が細かい作業が少なくなるからというのと、包丁使わずとも割り箸だけでハラワタ抜けるっぽいので。

柚樹と交代で火の番をしていたから、包丁使うからと横に立っていてもらう必要もないし……って子どもかと思ってはしまうが。

川魚は塩でぬめりを取っておけば鱗を削ぐみたいな作業は必要なさそうで助かる。

魚の口の中に割り箸を突っ込んで、ぐるぐるしたら内臓が巻き取れるのはちょっと面白かった。エラもついでに引き抜けるし。

焼き上がりにもよるけどこっちが柚樹のかな。
二尾とも全体に少し水で湿らせた塩を多めにぺたぺたしておく。

串打ちが一番大変そうだな、とは手順を確認しながら。

とはいえ、そこまで繊細な作業ではないから背骨の位置を確認しながらちょっと波打つ感じで焼いてる時にズルってならないように……と、一尾目より二尾目のが上手くできた。]
(172) 2023/03/13(Mon) 8:44:51

【人】 武藤景虎


 多分だいじょぶ、焼いたら食える感じにはなった。

[柚樹の方がやっぱり手際もよかったから、焚き火の周りに串に刺した魚を立てる時には既に結構出来てたみたいだ。

そう、あと大事なのは何飲もうかなって魚捕まえてる時から考えてた酒のことで。>>170]

 オレもとりあえずレモンのやつにしとく。
 昨日飲んだのと同じやつー。
 あ、日本酒も飲む。

[前に柚樹に付き合ってそこそこハードな筋トレした後、居酒屋行った時もレモンサワー飲んだなって。

でも日本酒も飲みたいなと思ったから、それはレモンチューハイの缶空けてからかなと。

魚の骨もパリパリに焼いたら食えるんだってと話しつつ、パチパチ音を立てて焼かれていく魚を眺めた。]
(173) 2023/03/13(Mon) 8:45:16

【人】 武藤景虎


 もうそろそろ良さそうかな。
 めっちゃ腹減ってきた……。

[魚の皮がいい感じに固くなってきて、周囲に美味そうな匂いが漂うのに腹の虫が鳴きそうになる。

ちゃんと焼けてるかを確かめてから、見た目的にも綺麗にできた方を柚樹の分ねと伝えておいた。

まずは乾杯かな、と魚の串を手に取る前にチューハイの缶を開けて。]

 魚捕れた記念……、じゃなくて、
 柚樹のボート競争勝利祝いかな。

[おめでと、お疲れ様と声をかけると缶を前に掲げる。

缶を軽く合わせれば、口元で大きめに傾けた。
やっぱり一杯目はレモンのやつにしといてよかったな。
空腹と全体的に酷使した体に染み渡る感じがする。]
(174) 2023/03/13(Mon) 8:46:03

【人】 武藤景虎


 えーと、じゃあ記念品贈与……?

[そう言って柚樹の分の魚の串を渡した。

自分の分で毒味……じゃなく味見してからのがいいかなとも思ったんだけど、ご褒美なので先に食うのもあれかなって。

柚樹が食べるまでは、若干緊張した面持ちで見つめはしてしまった。

美味く出来てればいいんだけど。]*
(175) 2023/03/13(Mon) 8:46:19
[わずかな言葉が頭の中をぐるぐると巡るばかりで、他には何も考えることはできなかった。
 その感触はよく知っているはずなのに、記憶はどこか遠く曖昧で靄がかったようにも感じられる。それでも、冷えた身体に伝わる熱にやすらぎを覚えた。

 水が身体に染み渡る、気がした。
 固まっていた身体が少しずつ動かせるようになってくる。
 自分が“生きている”と感じたのは生まれて初めてだったかもしれない。

 痩せた指は大きな手を求めて彷徨う。触れたならばそっと指先を絡める。]


  
……ありがと



[ほとんど吐息のように、彼女はつぶやいた。]**

[水を与えた後、僅かながらに彼女の体が動いた気がした。
 彼女の左隣から身を寄せ、肩を抱いて見守るうち、すっかり細くなった指が彷徨うのを見つけてそっと左手を寄せる。絡まってくる指を感じながらぴたりと掌を合わせ、絡め返した指で一本一本を愛おしむように撫でた。

 弱い吐息に乗せられた声は確かに耳に届き、微笑みが浮かぶ]


  椿、また会って話ができてよかった。


[室内に響かせた声は穏やかに安らいでいた。彼女にとっては聞き慣れないだろうが、夢の中での別れ際に聴いたばかりの声でもあるだろう。

 もう一度言葉が交わせることが心から嬉しかった。
 彼女の命はもう長く続けられないかもしれないけれど、少しでも長く共に在ることができるようにと祈った]**

【人】 武藤景虎


 そうかな。
 林檎の皮剥きよりはやりやすかった。

[包丁使ってないしな、と串に刺した魚を褒められたことにいくらか安堵する。>>176

立て置きで少し焚き火から離してじっくり焼く方式なら、ちゃんと見とけばそこまで焦げたりもしないだろうし。

内臓はちゃんと取れたはずなので、後は塩加減とかその辺がうまいこといってたら大丈夫そうとは思いつつ、心配で焼いてる間は結構ずっと見てた。
脂が溶け出して煙が立つ頃には腹が減る一方だったけど。

レモンチューハイの後は日本酒も飲みたいと告げると、満面の笑みを浮かべる様子に、まだ日本酒は飲んでなかったもんなと笑みを返して。

柚樹は日本酒が特に好きだし、魚焼いてたら良さそうなアテができると分かれば飲みたがるだろうなとは思っていた。]
(181) 2023/03/13(Mon) 12:18:28

【人】 武藤景虎


 うん?了解。

[10分で戻ると言うのに、なんか追加で作るのかなとは思っていたけど。

戻ってきた柚樹が手にしていたアテにはちょっとびっくりした。>>177

米も炊く準備もしてきたらしいのに、さっとよくそんなに作れるなというのもあるし、ふきのとうなんてあったの?と聞いたら川辺で採取していたらしい。

全然気づかなかった、ふきのとうも酒には合うよね。
今度実家から送られてくる野菜にも入ってるって。]
(182) 2023/03/13(Mon) 12:19:22

【人】 武藤景虎


 ん、乾杯。

[新しく用意された酒のアテを見たら空腹も限界値を超えそうになった辺りで、乾杯をして。

お互い数秒無言で缶チューハイを喉に流し込む。]

 はー、美味いな……。

[いろいろと体動かした後はやっぱり酸っぱいものが良いんだなとは以前実感した通りで。

喉の渇きと疲労感が癒されて一息吐いた後、柚樹に魚を渡す時には酒で緩んだ気が少し緊張したけれど。]
(183) 2023/03/13(Mon) 12:19:47

【人】 武藤景虎


 美味い?そっか、よかった。

[ご馳走は大袈裟ではと照れくさそうに笑って返しはしたものの、本当に美味そうに食べてくれたから安堵の息を吐いた。>>179

柚樹が美味いもの食って幸せそうな顔をしているのを見るのが好きだけど、自分が作ったものでそう笑って貰えるのは一層嬉しいものなんだな、と。]

 なんかオレの方もご褒美貰った気分になるな。

[初めてのことで手間取りはしたけど、その顔が見られるなら安いものだと思う。

柚樹の食べる様子をしばらく眺めていたから、自分の分のニジマスに齧り付くのは少し遅くなった。

うん、塩気も焼き加減も良い感じで美味くできたと思う。
初めて自分で全部やったという補正も込みかもしれないけど。

柚樹が準備してくれた方も当然ながら美味かったから、いっぱい捕れてよかったな。]
(184) 2023/03/13(Mon) 12:20:05

【人】 武藤景虎


 ん、見た目似たようなもんなのに味違うな。

[どっちがどっちだっけ?とイワナとヤマメを見比べつつ。

癖のある方がイワナでと味の特徴を言われて、ああ、こっちかって見た目の違いを把握するより味の違いのが覚えやすい。

熱々の魚を齧る合間に最初の一缶はあっという間に飲み切ってしまって、柚樹の出して来た一升瓶には早々に手を伸ばすことになった。]

 春の酒とかもあるんだ?
 ん、飲みやすいし好きな味だ。

[柚樹と飲むようになってから日本酒もいろいろ飲む機会が増えた。
名前やサブタイトルみたいなやつはなかなか覚えられないんだけど。

こういう濁りがある感じのやつは特に好きだな、と魚を食べつつグラスを呷った。]
(185) 2023/03/13(Mon) 12:21:08

【人】 武藤景虎


 う……、骨せんべいやばいな。
 めちゃくちゃ酒に合う。

[こんがりと焼き色のついた骨を口に運ぶと、ばりばり噛み砕けば香ばしい風味が鼻腔に抜けて、その余韻が口内に残るうちに日本酒の入ったグラスを傾ける角度が大きくなるのも仕方ない。

わさびの効いてるポテサラも蕗味噌も酒に合うし、これは飲みすぎる気がする。

おそらくこれがキャンプ最後の晩になるかと思えば、多少飲み過ぎたところで問題はないか。

幸い車で帰るってわけでもなく、帰りは現実で目を覚ました時になるんだし。]

 酒も飯も美味いし最高だな。

[遠慮なく飲んでおこうと手酌でグラスに酒を注ぎ足しつつ、柚樹の頬に触れたりする頻度も上がったりはしてしまったのだけど。

焚き火の近くに並べて座っていた椅子の位置をがたがた近づけだした辺りでまあまあ酔ってるなとは自覚していた。

網の上でジリジリ良い音を立てて身を焦がす骨を見ながら、肩が当たるくらいに身を寄せてグラスを傾ける。]
(186) 2023/03/13(Mon) 12:21:32

【人】 武藤景虎


 ……っ、

[“たのしーね“と言う声に柚樹の方へと顔を向ければ、顔を崩して笑っているのをかわいいなと思いながら顔を寄せようとして。

続けられた二文字に、瞬間的に顔が熱くなって固まってしまった。

わざとなの??
いや、無意識なんだろうけど。
米も炊いてたみたいだし、酒も魚もまだあるから、うん。
食べる気も飲む気もまだあるし。]

 ……ん、柚樹がかわいいからたのしいよ。

[文脈がおかしい気はしないでもないが、言いながら口端に唇を押し当てる。

軽く触れた唇に柔く歯を立ててしまったのは、まあ、柚樹が悪いので。]*
(187) 2023/03/13(Mon) 12:21:48

【人】 武藤景虎

[柚樹とは色々食べに行ったり作ってもらったりしてるけど、食べ物の好みは似通っているとは思う。

甘いものに関してはオレの方が好きとか、チョコ系を頼みがち――ではなく確実に頼む――といった違いはあれど、ケーキやパフェなんかを食べるときには分けて食えるという利点があるし。

オレが骨せんべいに食いつくのは意外だったらしいが、柚樹は好きだろうなとは思ったよ。

前に酒の肴としての料理をリクエストした時も意外と渋いものが好きなんだねと驚かれた記憶がある。
普段はわかりやすい肉とか、柚樹の弟と似たようなものを喜んで食べるし、あとはやっぱ甘いもんばっか食ってるせいはありそう。
でも、酒飲まない頃から酒のアテっぽいものも好きなので。

日本酒飲む段取りになって、追加の肴も出して貰った時点で早く食べたさはあったのだけど、柚樹が"ご褒美"のニジマスを食べている間はぼんやり見てたら食べないのかと聞かれてしまった。>>188
我に帰った感じで食べたので、ちょっと舌を火傷しそうになった。

美味いよと笑顔になったのは、柚樹にちゃんと美味いもの食わせられたことを確認できたというのもあったかも。
食べてる顔見てたらわかりはしたんだけど。

柚樹の焼いた分を食べてるときはそれ程まで黙々食べてる感じでもなかったから、補正的なものもあるのかと思えば猶更焼いてよかったなって。]
(193) 2023/03/13(Mon) 15:54:20

【人】 武藤景虎


 ああ、花見用の酒。お花見もしたいよな。

[この辺りも春めいた色の木々が遠くに見えたりもするが、湖やら川に夢中ではあったし。
春になったら花見もしたいと冬の頃に話したっけ。現実に帰った後は感覚的にもう少ししたら花見もできる頃かな。
花見の席に合いそうなラベルの瓶を見ながらそんなことを思い出した。

夏の日本酒がどんなものなのかはよく知らないが、夏は日本酒というよりビールとかサワーになりがちかも。]

 魚の頭食うことも普段そうそうないよね。
 顔まで肉があったり目玉食ったりする煮付け用の魚はともかく。

[ああいうのは可食部多いというだけでまた別かな。好きではあるけど。

背骨は美味かったけど頭はどうなんだろうと思っていたら、柚樹が美味そうに食べていたので齧ってみたら、ちゃんと美味くてびっくりした。>>189
普段食わないとこまで食えるとなんだか得した気分になるな。]
(194) 2023/03/13(Mon) 15:55:17

【人】 武藤景虎

[そうこうしてるうちに酒も進むわけで。気づけば距離も近くなっていたのだけど。

昨日の夜までは柚樹を寝かせてやりたいと思っていたからあまり酔わないようにしようと意識していたのもあったし、反動的に気が緩んでいたのもあると思う。
それ故に、記憶がどっかいってる時に触った時と違って、他意のある触れ方だったとしても仕方がない。

柚樹も酔ってんなとは気づいてはいたけど、寄せた体に凭れ掛かってくるのに嬉しくはなってしまうし。>>190]

 んー……、酔ってはいるが、柚樹よりは酔ってない。

[それはマジでそうだと思う。だって呼び方……、とは指摘できなかった。
そう呼ばれるのが嫌なわけではないし、ただやばいだけで。

距離近くしたオレも悪いには悪いのだが、いろいろ堪えることになったのは魚を途中放棄することになったら悪いしという思いもあって。
魚食べたいから邪魔しないでと言われたら若干ショックなので避けたともいう。]
(195) 2023/03/13(Mon) 15:56:05

【人】 武藤景虎


 っふ、なにその歌。たまごの歌の仲間?

[米を握りながら上機嫌に歌いだすのを見て小さく吹き出した。

たまごの歌とは、子供のころの動画を見る機会があった時、3歳児の柚樹が似たように歌っていた歌のことで。
それもたまごたまごとメロディーに乗せるだけのオリジナルソングで、基本的にテーマの食い物名しか歌詞にはならないようだ。]

 えっ、それ焼きおにぎりにすんの?めちゃくちゃ美味そう。

[おにぎりはどうやら焼き味噌おにぎりになるらしいことはふき味噌を塗りだしたとこで気づいた。
魚の身と胡麻とおかかを混ぜたやつも絶対美味しいやつだし。

その間までに何度繰り出されたかわからない"とら"呼びにここまで忍耐できてよかった。

多分、食欲に振り切っておこうと思ったんだろう。
網の上で焼かれるおにぎりを見て心頭滅却しよう、と冷静に考えたら意味不明なことを思いながらおにぎりを見ていたのだけど。

唐突な質問に、集中が乱されることにはなった。>>192]
(196) 2023/03/13(Mon) 15:57:08

【人】 武藤景虎

[───焼き味噌おにぎりの焼ける匂いが漂ってきたら、そっちに意識はいきますよね、わかります。

うん、食べるよ、食べたいし。おにぎりも。
のろのろと体を離して、焼けて良い香りの蒸気を発しているおにぎりを皿に乗せてもらえば受け取った。]

 ぁっつ……、
 ……う……、すげえ美味い。

[素手で持とうとしたら当たり前だがめちゃくちゃ熱かったので、箸で割って口に運ぶ。
わかってたけど美味い。焼けた味噌の風味と米のカリカリになった部分が嬉しい。

手元の皿の上で少し冷めてきたら結局手で持って齧る方には移行した。
熱々のも良いけど、おにぎりはやっぱ齧った方が美味い気がする。
混ぜご飯になってる方もやばいくらいに美味いな。

残りもだいぶ少なくなった酒をグラスに注いで、熱で痺れた感じのする舌を冷やすついでに流し込む。
酒にも当然のように合うし。飲みの〆にはぴったりだと思う。

おにぎりを食べてる間は集中していたので、大分心頭は滅却できたかもしれない。]*
(197) 2023/03/13(Mon) 16:00:11
[語りかける声は優しく、穏やかで。彼にそのような安らぎが訪れたことを嬉しく思う。

 この場所にきてもうどれだけたったのだろう。
 はじめは、二人だった。やがて、ひとりになった。

 ひとりでいることはさみしくて、かといっていなくなってしまうこともできなくて、そのうちにどこにも行けなくなってしまった。

 ここでたくさんの夢を見た。
 こわい夢も、わるい夢も、とてもたくさん。けれど、最後の最後に、あたたかい夢を見ることができた。そして今、夢から覚めても、まだあたたかい。

 あとどれだけ自分は生きていられるだろう。少しでも長くいられるといいと思う。そのために、できることはなんだろう。]


  あのね、


[首をすこし傾けて、声が彼の耳に届くように顔を向ける。]


  おなかがすいたの。
  たまごがたべたい。
 

[“食べるということは、生きることと同義です“
 夢の中の自分がそう言った。

 きっとそうなのだ。どうあれ、食べることは生きることに繋がっている。

 だから、まずはここから、はじめよう。]**

【人】 武藤景虎

[帰ったら必殺技みたいなケーキと、お花見と、ホワイトデーってもうそろそろだったよな。
バレンタインのお返しはするつもりなので。

旅行行って温泉入りたいって話の詳細を詰める前に叶ったのはラッキーだったかも。
しかも、想定に入れてなかったキャンプも出来るというおまけつきで。

一緒に食べたいものもたくさんある。
花見の弁当も楽しみだし、頬肉が食えるくらいでかい魚の頭が食えるような旅館とかも行ってみたい。

したいことは増えるばかりで大学の春休みは長いけど、あっという間に過ぎてしまいそうな気がする。]

 えっ、オレもそんなにベタベタはしてないが?

[服に手を突っ込んだりもしてないし。ちゃんとキスもしてないし。

柚樹の方は物理的にベタベタしてないとしても呼び方……!!
とは何度も思ったが、結局指摘はできそうになかった。

それに、おにぎりの歌を歌いだすのは酔っ払いだと思うんだが。]
(202) 2023/03/13(Mon) 19:18:54

【人】 武藤景虎


 じゃあ、食い物の種類の歌がこれからも増えるんだな。

[柚樹は好きな食べ物いろいろあるし、レパートリーが増えるのを楽しみにしとく、と笑って返す。>>199

食い物限定だと思っていたので、続けられた宣言に、うぐ、と変な声が出た。魚の骨は詰まってない。

歌の法則だと、とらとら連呼する歌になるわけで。
即死呪文を詠唱され続けるようなものだ、死ぬかもしれない。

起きた時には忘れてることを願っておこう。
酔いが覚めたらそんな歌を作ろうとはしないと思うが。]
(203) 2023/03/13(Mon) 19:19:17

【人】 武藤景虎

[当初の質問の返答としては正しくないことを二回も返したのに、柚樹の方がご機嫌だったからまあいいか。>>-403
やっぱりオレは間違えたことは言ってなかったようだ。]

 うん、柚樹の勝ちだよ。おめでとう。
 ご褒美いる?

[肩口に顔を埋めたまま、柚樹の腕が動く気配に抱き寄せようとしたところで、伸ばした手が空を切った。]

 上手に焼けたね、おめでと……。うん、食べる。

[上機嫌のまま網の上から焼きおにぎりを皿に移すのを見て脱力しながら、おにぎりはちゃんと全部食べた。
酒も綺麗に飲み切れたし、後片付けは楽そうかな。]

 はー……、美味かった。
 ごちそうさま……、っと、大丈夫?

[立ち上がった瞬間、柚樹の頭が一瞬下方に傾ぐのを見て体を支えた。>>201
大丈夫と言ってはいるけど、酔ってはいるよね。]
(204) 2023/03/13(Mon) 19:20:21
[彼女が食事を乞う。その言葉がとても嬉しかった。
 声はまだ弱々しいけれど]


  卵か……、鶏飼ってたりしねェよな?
  買ってこようか。


[小屋がこの有様では、ろくに食料が保存されていると思えなかった。
 村まで行って食料を買う生活が続けば、森の中に住んでいる人がいると知れる可能性は気にかかったが……。
 食べないわけにはいかない。特に今の彼女は。
 二人とも“狼”として食べたいものが別途あるとはいえ、ヒトとしての食事もまた生きるために必要なのだから。

 こうして、この地での彼女との二人暮らしが始まった。
 これは彼女が旅に出られるほど回復するまでの一時的なもの。楓はそう思ってはいたけれど、それが結構な長期間になりそうなことは予想できていた]

[共に暮らし始めて間もない頃、彼女が無理なく会話できるようになった頃合いに、楓がふと脈絡無く紡いだ言葉があった]


  なあ、椿……
  “いらないもの”なら後に残るはずねェよな?
  後に残るのって、それだけ重要なもの……、
  存在の核とか、柱や基盤とか……
  そういうものなんじゃねェのか……?


[それは確信というより、そうであってほしいという祈りだけれど。
 あの夢から覚めた後、彼女に思いを馳せる間に考えついたことだった。

 たましいを善と悪のふたつに分けて、悪を滅する。それが彼女が生み出された過程で、彼女は滅せられる側──不要物と扱われた側だった。
 それなら、どうして先にもう片方が消えたのか? どうして滅せられる側だったはずの彼女が後に残ったのか?
 真に滅せられるべきは向こうだったのか、それともどちらかを滅するという考え自体が誤っていたのか……そこまでは楓に理解の及ばないことだが。
 楓にとって、彼女は間違いなく『存在していてほしいひと』だ。それを補強する理屈がどうしても欲しかったのだ]*

[初めのうちは楓が食事を作ろうとしただろうけれど、そのうちに彼女が作ってくれるようになったのだろうか。
 彼女が歩けるようになったなら、短い時間でも共に散歩しようと誘っただろう。

 楓は彼女と一緒にできることが増えるたびに喜び、彼女が望むことを果たす助けであろうとした。寄り添い、支え、尽くし、触れ合った。連理の如く]**

[やわらかな温度が、いつもの温度が。
待ち望んでいたぬくもりが触れてまた涙が零れていく。
瞼を伏せていて気づけなかったけれど、それはきっと、アスルが零した想いとともに風に攫われ湖へ落ちるのだ。]

 なぁに、アスル。

[言えなかったこと。
不思議そうにも、予感しているかのようにも微笑む。
そうして彼の言葉にふわりと瞳に光が灯る。
たくさん見つめ、映し続けてきた群青色と空の色に近づいた瞳。
銀白色に憧れた月のような色の髪が彼の風をはらんで揺れる。

腕を伸ばして包むように抱きしめて。
まつげが触れ合うほど近くで見つめ、幸せを笑みにした。]

 私は、ペルラ・ルーチェは、あなたを愛し続けます。
 ずっと一緒ね。私のアスル。

[結婚し家族になって、寄り添いながら年を重ねていこう。
今、月明かりに照らされる姿も、ともに。]

[そうして抱きしめ合って。
ふと、目を瞬かせる。]

 アスル、やっぱり、随分待たせてしまったのね?

[前髪が伸びてる、と指先で額にかかる髪にそっと触れる。
彼に出会ってからなんとなく感じていたことだが、あの狭間の世界とこちらは時間の流れが異なっていたのだろう。

話したいことがたくさんある。
今の巫女はどうなっているのか、今の島の状況、お互いの家族の話、何より彼のこと――将来の話だって、したい。

でも、今は思うままに。]

 アスル、今夜はゆっくりしていても、いい?
 話したいこともたくさんあるし、あそこの小屋で。
 …………儀式のお役目の後みたいにも、ね?

[耳元で囁く声に、彼しか知らない色。
これからもアスルにしか聞かせない声を紡ぐと、]




 ――愛してる。
  
 アスルは私だけの風で、自由な鳥で、ずっと大好きな人。


[それは永遠に。**]

 一生が何度もあるってすごいじゃないですか……

 ん……上手。
 タマの方も舐めて?


[まるで心が読まれていたかのように、ビデオカメラのことを言われて苦笑してしまう。
でもそれだからこそ一瞬を切り取ろうとムキになってしまう。
鎖でわずかばかりに余裕があるとはいえ、いつもよりも自由がきかない両手。
彼は唇、口腔、舌、吐息だけを上手く使って、彼の雄を制御する。
そんな彼の髪を優しく撫でて乱し、もっとして? と指先だけでねだろう。
自分に奉仕しているだけでも感じているのか、きついのだろうか、彼の腰が揺れているのが分かる。

彼の喉仏が嚥下するかのように動く。
真空をつくられ、硬くそそり立った箇所が彼の上顎裏のざらついた箇所をこすって。
軽いタッチでシャッターが切れるはずなのに、それがひどく重い。
はぁ、はぁ、と上がる息の中、目の前が白く飛びそうなのを必死にこらえながら、シャッターを切り続けて]


 んぅぅっ!!


[立ったままだから、思わず身体をそらして、彼の方に腰を突き出してしまった。
我慢しきれず、放つそれ。
思わず彼の口から引き抜いてしまって、その美しい顔にどろり、とかかった白。それは彼の口元のほくろを隠す。まるで化粧をしているかのように。
見慣れているほくろが、それが消えているのが自分が放った欲の多さを表しているかのようで。
彼を縛るボンテージのエナメルの艶にも白がかかり、光が反射している箇所すら自分の慾が飛んだように見える。
穢されてなお美しい人。
奉仕のせいでこすれて唇が紅くなっているのが、艶やかでますます色っぽい。
ああ、抱きたい。
このままめちゃくちゃに犯したい。
しかし、それは我慢だ]




 …………最高の一枚が撮れたと思います。



[そんな風に言って、自分の中の欲を押し殺して隠してごまかして。
しかし、今撮ったこの写真を見るだけで、何度でもきっと自分は一人寝の夜に困ることはないだろう。
そして己ばかり欲を満たしたが]


 要さんは、お預け、ですからね。


[片目をつぶって、ボンテージスーツの中の熱を持て余しているだろう恋人にそう言い放つ。
それは意地悪なつもりでもなく……いや、実際少しそういう気持ちがあったのは否めないが……彼が“欲しい”という飢餓感があった方がいい写真が撮れそうだから。
終わったら、いっぱい甘やかしてあげるから我慢して?
心の中で、ごめんね、と謝った*]

 ああ、三か月ほどな。
 っていうことはペルラはそうでもなかったのか?

[そう聞くと時間の流れが異なっているという風なことを聞くが、プロポーズを受け入れてもらった熱い気持ちと再会できた喜びに、多少待っていた面での辛さなど気にも留めなかった。]

 そうだな…俺も話したいこともあるしな。

[彼女が去ったあとどう過ごしていたかとか、二人のこれからこととか。
それに…会えなかった時間と体温を埋め合わせる時間も必要だ。もう慌てなくていいなどといっても、急いた気持ちになるのは熱情故。]

 愛してる…ペルラ・ルーチェ…

[彼女だけを永遠に*]

[それから、彼女、元巫女であるペルラが帰ってきたことを伝えにいった。
力を使い果たしたら消えるといういわれる巫女が帰ってきたことへの反響などを考えてこっそりと、村のまとめ役の長老へと伝えにいったわけだが]

 「おぉ、新婚旅行から帰ってきたか?」

[第一声はそれであった。は?となったわけだ。
そこから色々と色々と話し合ったが、どうも色々と相違があったらしい。

一番の要因である、巫女が消える。ということに関しては―――だいたいが嫁入りしていく。ということらしい。]

[そこからは長い話が繰り広げられたが大雑把にいうと。相当前の巫女が役目を終えたときのこと、その巫女にちょうどいい年齢の結婚相手がいないということが判明した。
元々浮遊都市という閉じた世界。結婚適齢期から考えても過ぎており、そしてその時代、ちょうど奇数で余ってしまったのだ。
その頃の巫女はここまで特別扱いするという形ではなく、同年代の人と接触が多かったのも悪かったらしい、なんでも夫婦生活を自慢されたりしていたようだ。

そんな役目を終えた巫女の不満のため、婿探しに奔走したという大変な過去があったようだ。
そりゃまぁ巫女になって、自分の意志でならばともかく結婚願望や青春したい!と不満たらたらで人生を終えるなど悪いし、そんなことが広まっては醜聞になるので隠す必要があったようだ。次代巫女居なくなっても困るし、後の婿取りにも響くしな。ということらしい。

ちなみに先代巫女が消えたという件についても、行商人の人と結婚予定だったらしいが、力を使い果たした直後、旅立つ直前だったらしく、このままだと数か月は会えなくなるのが嫌になって飛び出していった、ということらしい。
ペルラとアスルもそれだと思っていて帰ってきたという認識でいたらしい]

 じゃあ…消えるってこう、泡になって消えるとか、死んでしまうみたいものじゃなくてってことなのか?

 「そんなおかしなこと起きるわけないじゃろ。」

[まさかの全否定であった。
だがまぁ、要するにペルラは戻っても特に問題なかったらしい。なんだったら自分もペルラの両親もこっそり知ってるとのことだ。
ちなみに守り人というのもそれっぽい理由をつけて巫女の退職後の付き合い先とかを用意していたという裏話も聞かされるが、非常に疲れた心地であった。

だが、あの現象って結局なんだったのか。という謎は抱えたものの、まさか現代側のほうが異世界と通じる原因になっていたなど二人には知る由もないのであった。]

[そして]

 準備できたか?ペルラ…

[アスルはやり残したことを遂げるために戻ってきた。そして今、それを叶える日だ。
彼は別れていた間、色んな島を巡り、そして他の島にある産物を持ち帰った。――それはゴムとそれを得るための苗木であった。]

 …いくぞ。

[蒼色に銀のラインが引かれたそれ鳥のような形に上部と下部に翼が広げられた、現代で言うところの複葉機に近い形のもの。操縦席の隣にペルラを乗せ、ベルトがまかれているのをチェックする。
エンジン音が響き、前部のプロペラがゆっくりと周り、異常の動きがないのを確認すると、発着所の面々へと親指をたてて合図を送り、固定されていた翼の支えが外される。
そして発着所からゆっくり走り空へと浮き上がっていく]

 …やっと…やっとできるようになったな。

[今回目指すのはペルラの故郷。高度が足りないからとすぐにはいけないといっていたあの山である。
時間さえかければ前からいくことはできたが、中心部から直でいけるようになりたい。とそう考えてしまっていた。

あれから月日が流れ形がつくられていったが、そして一番の問題となっていたのは着地の点。それを解決するのがゴムなのであった。]

[風を受け揺れる隣の月色の髪は美しく、高度をあげていった飛行機はハンドルを引くことで角度を変えて身体が真後ろに倒れるような圧を受けながら、中天まで伸びやか登り詰めていく。
この高さならば中央部から真っ直ぐにペルラの故郷へと迎えるだろう。]

 はぁ…無事いけそうだが、これからペルラの両親への挨拶のほうが緊張しそうだな。

[そんな軽口を叩くような余裕はあった。それは隣に彼女がいるという精神的な余裕でもあっただろう。まだ着地が残っているけれど、自分ならやり遂げられる。
翼が雲を引くように少し機体の制動を確かめるためのテスト飛行をいくつかこなし――というのも建前にして、彼女と空を楽しみながら、ペルラの里帰りへと向かうのであった**]

  ……どうかしら。
  元々の“わたし”は、知っていたのかもしれないけれど。


[彼女も全てを知っているわけではない。自分のことのはずなのに、まるで知らない他人のような気がするのだ。]


  たぶん、いなくなろうとしたのね。“わたし”は。
  ——本当に、お馬鹿さん。


[伝わりそうにはない、曖昧な言葉で語る。
 はじめにいた“彼女”が何をどう考えたのかは椿にはわからない。
 ただ、“彼女”は“自分”を消して正しく生まれ変わろうとしたのだと思う。それに従って、片割れは正しくあろうとした。
 しかし、人間の存在なんて、そう簡単に根本から変えられるものではないのだ。だから、失敗した。もう少し考えるべきだったのだ。古い書物にすでに“それは禁術とされている”と記されていた意味を。]


  でも、いいの。
  いまの私は、ちゃんとここにいるから。
  貴方が、ここにいていいと言ってくれるから。


[そう言って、椿は楓の頬に両手を伸ばす。今では随分、おねだりが上手になった。]**

【人】 武藤景虎

[鼻歌混じりくらいなら聴いたことはあるが、柚樹が素面でも料理している時に謎のオリジナルソングを歌うことがあるとは知らない話だ。>>209
長編もあるとはもっと知らない話で、でもきっと、そのうち知る機会はあるんだろう。
いつか一緒に暮らすようになってからかもしれないし、ほんの数か月以内かもしれない。

料理中に歌うとして、"とらの歌"を歌う機会ってどんな時なのかとは思わないでもないが。
忘れた頃に歌いだされたりしたらやっぱり死にそうになる気がする。

終始ご機嫌な様子で微笑ましくはあったのだけど、随所で挙動不審になっていたのは酔ってるせいじゃない。
多少酔ってるのは認めるけど、素面だとしても似たような反応はしていたと思う。]
(215) 2023/03/13(Mon) 22:06:02
[彼女の答えを聞きながら、考えた。
 元々の“彼女”──その人が男か女かさえ知らないのだけれど]


  自分が……嫌いだったのかな。


[『たましいから不要なものを取り除きたい』
 その欲求はつまり、自己否定から生じるものだろう。誰か受け入れてくれる人がいたら、そんな考えは抱かなかったのではないか。
 もっとも、その結果やっと椿が生まれたのだから、その行動を否定できはしないが。

 自分の存在を許さないような自己否定は、かつて夢の中で彼女が思い悩みながら伝えてくれた言葉の内容に通じるものがあった]

[だから今の彼女を見ているだけで楓は幸福だった。
 頬に両手が伸びてくると、彼女の腰に腕を回して抱き寄せた]


  うん。
  ……傍にいてくれ、椿。


[甘える彼女に甘え返して、くちづける。

 愛など、もうわかりはしないと思っていた。
 全て食欲に塗り替えられてしまったと。

 けれど“食べたい”という衝動にはいくつか種類があって、彼女に抱くのは特別なものだった。

 もしかしたらこの先、他にも見つけることがあるのかもしれない。失くしたと思っていた人間らしい感情を。
 見つけたところで人間に戻っていいと思える日は来ないだろうが、長らく感じていた絶望は少しずつ和らいでいくだろう。大切な人たちに抱く思いを噛み砕くにつれて]**

[お得やろ。と彼へ返す上目は告げて。
彼に褒められ、唇は小さな息を吐いた。そうして言われたとおり、双玉を舐めれば、甘噛みをして柔らかく射精欲を育っていこう。あまり自由の利かぬ手が彼のズボンを掴む。髪を撫でて乱す手に気をよくして、奉仕の大胆さは増していった。咥内いっぱいに広がる味は彼の存在を確かなものにしてくれる。硬くそり立つそれが、上顎を擦るのが心地よく、興奮が身体を貫いた。

窮屈な周りが、性を訴える。
見上げればシャッター音が聞こえ
自分の奉仕が彼のカメラに収まることを意識して、喉から嬌声が漏れた。彼の息づかいがすぐそばで聞こえる。自分の唇で、喉で、咥内で興奮してくれているのだと嬉しく、吐息を重ね。

その雄を育て、口で扱いた]


 ……んっ ぁ …ぁ 


[びくっと身体が震えたのは
腰を突き出され、一瞬喉の奥に彼の雄が入ったから、生理的なものと深い場所を愛される事への感激に涙が溢れ、引き抜かれた其れにより、肌は濡れた。白がかかったのだと理解したのは、香りと熱さから。どろっとした白を被った顔が鏡に見える。

黒子を隠す化粧のようなそれに
最初、目をぱちくりさせ]

 はぁ …ん
  いっぱい出たなあ。

[可愛いわ。と微笑み。
そのまま唇に乗った白をぺろりと舐めた。
苦みが広がる中、被った白がボンテージにもついていると気づけば、指で其処をなぞり。奉仕の笑みを赤く浮かべて見上げて、彼の褒めを待っていれば、欲を押し殺した声が聞こえ。

すごく――興奮した。
暴きたいとぎらつく視線が言う。
それなのに、それを律する彼が愛おしくて、たまらずいよいよ窮屈さは増して腰周りがきつくなった。吐く息が熱い。そして、薫る雄にくらくらとする。濡れたままの顔で彼を見つめながら]



 最高の一枚か。
  ええなあ、やけど

   ふふ……、お預けか。


[いじわる。と笑う声は言う。
抱いてほしいと彼にいう身体が火照るのを感じながら、言い放つ彼をじっと見上げて、手は浴室の床を撫でた。腰を下ろし、見上げた姿勢で白濁に濡れた姿は彼を煽るのを意識してのこと。『欲しい』という飢餓は、何も自分だけではないだろう。

一度精を吐きだしたとしても
まだ足りへんやろ。と彼に信頼を向け。]


  あのな?

   我慢するから後でいっぱい
           抱いてな?


[僕のこと、愛してや。と
オネダリをした。其れはこころの中で謝る彼に応えるよう。沢山甘やかしてと身体を起こせば、そのまま栗の香りのする唇で彼の口にキスをして、濡れた箇所を拭うようにオネダリしただろう。手錠に阻まれてうまくできへんねん。やなんていって。
彼が拭ってくれるのなら、その手を舐めて。

もう一つ、オネダリを]



 ……
ほんで、いっぱい好きって言ってや。達也



[僕は自分の好意があれば
我慢できるんやから。と囁き、耳に息を吹きかけた。
その顏は少しばかり赤かっただろう*]


[古く、古く。

 夢が辿る回顧]
 

[生まれはただの狐だった。

 のどけき春に生まれて兄弟と共に育ち、稜線が赤黄に染まる頃には巣を立った。山を駆けて鳥や虫を食らい、凍える冬を越した次の春にはひとつ上の雌と番った。生まれた内の二匹は死に、残った三匹が秋には巣立ち、役目を果たした番いとも自然と別れた。

 そうしたことを幾度か繰り返して、季節を何巡も重ね、生きるために食らい続けた。その日々には、鷹に襲われたか啄まれて体中に穴を開けたかつての番い、狼に喉元を食い破られだらりと足を揺らす幼い我が子、老いて弱り虫に集られた臭いを放ついつかの我が子の骸があった。

 彼らを数多く見送り続けて、己が“ただの狐”を逸していた事実に気づいてしまった。本来とうに死を迎えている筈の体は、生まれて数年の頃と殆ど相違なく衰えを知らない。生気を奪う術を得てからは更に頑健な体を手に入れ、縄張りとした山で恐るるもの無い主となった]

[唯一危ぶんだのは山に踏み入る人間だ。
 爪も牙もろくに持たぬくせに、獣を狩る術を持つ彼らは異質で、何をしでかすか読めない。

 かかずらうこともないと放っておく方が多かったが、怯えるのも癪なもんで、山を汚すような奴らは襲って喰らった。無謀にも己を殺さんとする馬鹿も同じ。飯を奉じる奴らが出てきた時には目こぼしをしてやることもあったし、虫の居所が悪ければ殺しもした。
 飯の中で最も腹にたまり力を増せるのは人だったし、奴らの持つ“もの”は面白い。姿を真似、言葉を真似、知識を吸うのは存外悪くない趣味になった]

[だが、そんな得手勝手に生きて喰らう日々が突如終わりを告げる。
 深江との出会いが、人喰らいの化生の生活を一変させた。

 これまでも命は何度となく狙われてきた。その尽くを負かし逆に喰らって糧にしてきたが、煩わしいことこの上なかった。怪我も生気を得れば多くが癒えても痛むことに変わりなく、続けて何人も送り込まれれば万一もある。

 そんな折に現れた男はあろうことに、いくら傷を負おうが立ち上がった。それどころか裂けて抉れた肉すら埋まり、ひとりでに皮膚で塞ぐ有様で、どう見たって異常だった。
 一体何事かという疑問と関心が先に立つのも当たり前だ。そして異常の答えが不老不死だと知るや、気付けば取引を持ちかけていた。人に狙われる日々からも、都合よく狩れる人の減った生活からも解き放たれる絶好の機会なのだ]


[この時、少し悩むような表情の男から首肯を得られた瞬間が、今後すべての分水嶺であったのだと思う]
 

[深江と始めた新たな生活は、今までの数百をあっという間に上書いた。
 人との関わりを持つ化生なりに、人の生活をいくらか知ったつもりでいたが、いざ本物の人間と暮らしてみれば出るわ出るわ未知の話。
 里山に降りることも殆ど無い山暮らしであるのに、相手がいるというのは大きな変化であり、想像以上に愉快なものだった。
 飯も種類が増えた、習慣も変わった、遊びも増えた、何より日々に会話があった。洞穴に溜め込んでいた訳の分からぬ道具やら本も意味を持った。これらを蓄えた過程に物思うこともあったかもしれないが、それでも深江は隣にいた。

 世を変える戦乱も天地揺らがす災いも、幾度も頭上を通り過ぎていく。一変する大事と深く関わりのないまま数百を過ごして今現在、すっかり人の社会に紛れて生きている]

[ただ面倒なものはいくらかある。その筆頭が戸籍だ。
 当然そんなのと縁もゆかりもない狐にとって、まず何のために存在するんだというレベルの話だったが、深江に言わせてみれば彼が生きてた時代から似たようなもんはあったらしい。
 当時は人の数を把握するもんじゃなく、年貢やら公事を取り立てる為に郷や村単位で管理してたと聞く。かったるそうだ。

 ともかく“最近”は身分をきちんと証明できないと出来ない手続きが多かった。その都度必要な書類を化かす羽目になる。まあ、化生でも不老不死でもない人間だって偽造してるんだから別にやったって構わないだろう。

 本当に面倒なシステムだが、それでも写真の横に記される自分の名を見る時間は好きだ。
 暮らしていた山の名から「アマミの狐」と呼ばれていたのを、深江があてた漢字だ。名付けの理由を聞けばいっそこそばゆい程の賛辞だったが、事実には変わりないので、誇らしげにふわふわの胸毛を張るようにしてそれで良かろと認めてやった]


[それに、山はもう役目を果たしたのだから。

 広い海が映えて望める「海見」の山。
 あそこは、「深江」を見出すには絶好の勝景であった]
 


 ええ、ええ。ずっと——


[言い終わらないうちに、唇を塞がれてしまった。やわらかな唇も、絡めた舌も、なぞる歯列も全てがいとおしい。少し手を伸ばして、耳朶に触れる。少しずつ熱を帯びてゆくのがわかって、時折悪戯めいて引っ張ってみる。触れたところから、身体中全部が溶けてしまいそうに感じる。それは以前のようなかたちのない不安ではなくて、たましいが溶け合って包み込まれるような、あたたかさに満ちたやすらぎ。たった一人で、さみしくて蹲っていたあの頃からはとても信じられないくらいに、そう、夢のような、しあわせ。]

[夏が終わろうとしている。

 季節は変わっても、実のところ、私は何ひとつ変わっていない。
 誰かにそばにいてもらわなければ自分の足で立っていることさえできなくて、何もかもを支えてもらって、ようやくここに立っている。

 何ひとつ正しくなくて、何もかも間違えたまま、それでも手にしたとくべつなものを離したくはなくて。ここのところはすっかり慣れてしまって、少しばかり欲張りになりすぎたかもしれない。]


  ずっと、そばにいたかったな。


[隣で安らかな寝息を立てる貴方の頬をそっと撫ぜる。さすがにそれは過ぎた望みだとわかってはいるけれど、願わずにはいられない。

 この先の貴方の旅路が、良きものでありますように。そしてできれば、せめて貴方が目を覚ますまで、私があたたかくありますように。]**

[悪戯を窘めるように耳朶を擽り返し、なめらかさを取り戻した唇に舌を滑らせる。汗に濡れた肌を重ね合わせ、彼女の内に熱を注ぐ。たましいまで溶け合ってひとつになるような至福の時。

 そんなふうに彼女を“食べる”何度目かの時間で漸く気付いた。翌朝、飢餓感が薄らぐことに。

 どちらも本能に根差した衝動だからだろうか。あるいはそれは、たましいの傷を和らげる方法のひとつだったのかもしれない。
 彼女と共に在れば、誰の命も犠牲にせずに済むのかもしれなかった。彼女のほうはどうかわからないけれど]

[いつの間にか、季節が終わりかけていた。

 重ねていく日々はどれも至宝だった。
 彼女を支え、
 彼女に支えられて、
 寄り添いながら過ごす毎日。

 これからも変わらない幸福が在り続けることを祈って、その夜も眠りに就いた。彼女のあたたかい体を抱き締めて]

[ある町、夜遅く。外套に身を包んだ男が宿の受付を訪れた]


  一人。一泊。急で悪い……、霧で迷っちまって。
  その茶もらえるか? シナモン・シュガーを入れて。


[彼は宿帳に名を書き込んだ後、宿の主人が飲んでいたカップを指差す。そこには煙草のような芳香を漂わせる茶が入っていた。
 主人は当初不審がっていたが、それなりに会話する気のある客と見れば、少しずつ警戒心も和らぐようだ。前払いが決め手となって、茶の入ったカップとともに鍵を差し出してくれた。

 宿帳に書き込んだ名は“楓”──本名ではないけれど、この長い旅路でずっと使っている名だった]

[部屋に入って外套を脱ぐたび、その色が目に留まる。
 白。
 彼女が愛用していたマントの色。
 そしてその裏地は、琥珀色。彼の瞳の色。

 共に暮らした日々の終わりが思い浮かぶ。
 あの地を去る最後の日、小屋を炎で包んだ。
 何も残ってほしくなかった。
 あそこでの暮らしを知るのは二人だけにしたかった。
 帰る場所などいらない。

 そうして彼は独り、旅に出た]

[彼女のマントはあの後、仕立屋に持ち込んだ。
 自分が着られるように直してほしいと無理を承知で頼んだところ、表と同じ布が使われていた裏地を使ってサイズを合わせたらしい。新たに琥珀色の裏地が張られていた。

 仕立屋が何を思ってその裏地を選んだのかはわからない。だが、それ以来、彼女を思い浮かべる機会が増えた。鏡を見るたび、瞳の色を通じて。

 彼女はいつも傍にいる。
 声も聴けず、
 触れることもできず、
 姿を見ることもできないけれど]

 

  ……これ、本当に美味いと思うか?


[カップの中身を味わって、思わず問いかけの言葉を呟いた。確かに風味は随分変わるのだが、どうにも彼の好みからは離れている。
 体を共有したつもりでいても、こういうとき、別個の存在なのを実感せずにいられなかった。

 それがきっかけで普段は気にしない孤独感が増し、ベッドの中に外套を引きずり込む]


  傍にいてくれ──椿。



[もう、彼女の匂いはしない。使い込んでいけばいくほど、彼女のものだった痕跡は薄れていく。それでもこれは、彼女との思い出を繋ぎ止めるもののひとつ]

[変わらないことを望んで縋り続けた生活を捨て、新たな道に踏み出した。かつては一度も考えなかった選択肢の先に、今、立っている。
 かつて歩んだ道と違い、信じられるものは何もない。
 だからこそ、歩み続けてみるしかなかった。

 旅路の先で何か見つけても、何も見つからなくても、今はただ、思いのままに。
 どこにも抜け道のない袋小路だと思っていた場所さえ、こうして抜け出してこられたのだ。
 正しくても間違っていても、心のまま歩めばいい。そうすればいつか行き詰まったとしても、きっとまた、道は拓ける。

 これから先の旅路も、彼女と一緒に。
 誰にも見えない『二人旅』を、共に終えるときまで]**


[ああ、死にたいな。]
 


[天美と共にある時間が楽しければ楽しいほど
 その気持ちは募る。

 共に死にたい。置いて行かれたくなどない。
 そう、口にすることはないけれど。

 共に死ねるのが、一番良い
 俺一人だけが死ねずに天美を看取って、
 その後をどうすればいいか解らない。

 でもあの頃より死ぬ方法は増えたから。
 そのどれかが引っかかってくれるといい。]
 

[自分たちには時間がある
 物はないけど思い出は残る。
 それは憂いではなく、楽しい事なのだと。
 繋いだ手から何か注ぎ込まれでもされているのだろうか。

 そうかもしれない。

 自分にとって生きるために必要な食事は、
 きっと天美の存在だ。]

【人】 武藤景虎

 
 んん……、

[かけられた声に薄く目を開くと、見慣れた自分の部屋ではなかったけれど。

此処どこだっけとはさすがにもう思わない部屋のことを確認するより先、腕の中の体温を確かめるように抱き寄せて、目の前にある顔に唇を寄せた。]

 おはよ、柚樹。

[疲れてないから大丈夫と伝えるように、ぐりぐりと頭を押し付けると、チェックアウトと朝ごはんと片づけという夢の中なのに現実を突き付けられたので体を起こす。>>239]
(253) 2023/03/14(Tue) 18:04:14

【人】 武藤景虎

[今朝のホットサンドは昨日までの食事の残りを詰め込んだものらしい。
それから野菜の入った彩りのあるオムレツ。

今までの余りといっても全部美味そうだったし、喜んでいただきますをして。]

 やっぱカレーは万能だな……。
 ポテサラのおかげでボリューム感あるし。

 うん、オムレツもいっぱい野菜入ってるから
 いろんな味がして美味い。

[飲み物や果物も使い切っておこうということで、二人ですべて平らげれば結構な満足感を得られたんじゃないかな。

これから帰るだけって言っても、柚樹の作るものは食べておきたいし、いくらか覚える名残り惜しさと共、大事に噛みしめておいた。]
(254) 2023/03/14(Tue) 18:04:55

【人】 武藤景虎

 
 うん?別にゆっくりでいいが。

[髪もセットしたし装飾品も全部付けたから、オレの方は洗面所はもういいよと柚樹が駆け込んでいく>>241のを首を傾げて見やって。

鞄の中身を整理していたら、半年前は確実に入っていなかったものが内ポケットに入っていることに若干頬が赤くなったが、今回それは使わなかったのでそっと見なかったことにした。

それから、今年の正月に買ったピンクがかったワイシャツが出てきて、いつから入ってたのだろうと不思議には思ったのだけど。

そんなことがあったからか、戻ってきた柚樹を見れば一瞬驚きはしたものの、ああ、と納得がいって。

久々に見た気のする最近は見慣れたはずの装いに上から下まで視線を巡らせる。]

 うん、すげえかわいい。
 スカート買ったんだ?似合ってるな。

[そっと頬に指を触れさせると、微笑みを返した。

せっかくだからお揃いっぽい色のシャツにしとくねと着替えたから、コテージを出る時間はまた少し遅れてしまったかもしれない。]
(255) 2023/03/14(Tue) 18:05:46

【人】 武藤景虎

[それから、帰ろうかとコテージを出ると、手を繋いで管理小屋へと向かった。

鍵を受付に渡したところで視界がぼやける感覚がして。
―――繋いだ手を強く握りしめた。]
(256) 2023/03/14(Tue) 18:07:06

【人】 武藤景虎

 
 んん……、

[目を覚ましたのは呼びかける声が聞こえたからだろうか。きっとそう。

聞こえてくるのは聞きなれた鳥の囀りと、バイクの走り去る音。
うっすらと感じる一筋だけ遮光カーテンの隙間から差し込む光。

目に映ったのは見慣れた部屋の壁紙、
肌に感じるのは馴染んだ寝具、

―――それから、誰より大切なひとの顔と、腕の中の体温。]

 ……おはよ、柚樹。

[どちらからともなく顔を寄せて唇を重ねると、伸ばしていた腕を曲げて体を抱え込む。]
(257) 2023/03/14(Tue) 18:08:41

【人】 武藤景虎

[触れ合う肌の感触と熱さに、ああ、昨日もそのまま寝たんだっけ……?と寝ぼけた頭で思ってから、一瞬びくりと肩を揺らして。

そっと絡めた脚を柚樹の太腿の間に押し付けたら、また朝から発情でもしてんのかと思われたかもしれない。
それもあるけどそうじゃなくて、と重なった太腿を緩く滑らせる。

……よかった、"昨晩の"オレはちゃんとしていたらしい。
脚の間におかしな痕跡が残っていないのを確認して小さく息を吐いた。]

 ────ただいま。

[一緒に帰ってきたのだから、おかえりもあるのか。
でもやっぱり、ただいまの方かな。

柚樹が確かに此処にいること。
はっきりと思いだせる"昨日"の記憶と、その間にあった存在しない数日間の記憶。

話したいことがたくさんあるけど、今はこの温もりを感じていたくて。

胸元に顔を埋めて鼻先を摺り寄せると確かめるように強く抱き寄せた。]*
(258) 2023/03/14(Tue) 18:09:23

【人】 武藤景虎

[起きて早々の行動を奇行と思われてるとは知らない話だが、いつもそんなにおかしなことはしてないと思う。
多少触れたり抱きしめたり顔やらなにやらを摺り寄せたりしてしまうくらいで。

とりあえず安心できたので脚を引けば、戸惑った風にしていた柚樹の頬が赤く染まって。>>262
どうやら意図は察して貰えたらしいと気づけば、かわいいな、と笑みを浮かべる。

ただいまと告げたらおかえりと返ってきたことで、夢のことはもうすっかり共通認識としてあるものだとばかり思ったから。
抱きしめたまま顔を摺り寄せていたのだけど。

キャンプ場にいた?と聞かれて顔を上げると目を瞬かせた。>>263]

 うん、楽しかったなー、キャンプ。
 また行きたい。

[楽しかった思い出ばかりなので無邪気にそう言ってしまったが、初日に泣かせたこととか色々。
オレが記憶をなくしていたことに対して、何か話した方がいいかな、とか。

少し神妙になりかけたところで、なんかもじもじしてるな?と思って見ていたら、言いづらそうに告げられた"お手数おかけしました">>264に思わず笑ってしまった。]
(272) 2023/03/14(Tue) 21:11:31

【人】 武藤景虎

 
 っふ、お手数……は、うん、かけられてないよ?
 "どっちのゆうべ"も、ちゃんと覚えてるけど。

[苦に思ったこともないし、嬉しいくらいだからと柚樹の髪を撫でると、軽く口付けて。

なんなら今からでも抱ける、と体に触れようとしたところで腹の虫が鳴いた。]

 さっきホットサンド食ったばっかな気でいたわ。
 もう時間的に昼飯?どこ行こっか、ラーメン?

[オレが腹減ってるってことは柚樹もそうなんだろうし、なんか照れくさそうにしてるのはかわいいけれど。

昨晩体力使ったのもあればなおさら、とりあえずなんか食べさせてやりたいなと思って。]
(274) 2023/03/14(Tue) 21:11:56

【人】 武藤景虎

 
 そうだ、これ。使ったやつ。

[昼飯を食いに外に出るかと財布をポケットに突っ込もうとして。あ、と声を上げるとちょっと待ってねと財布を開いた。

取り出した消費した分の"挑戦券"を切り取って柚樹に渡す。

夢の中とはいえ、聞いてもらったことには変わりないので忘れないうちに。

これで5枚綴りだった電車の回数券のようなそれは、挑戦券1枚、真実券3枚になって。

少し考えて、差し出したのは"真実券"、何でも質問に答えてもらえるやつ。]

 もしまた夢でもなんでも、何かおかしなことがあっても、
 ちゃんと柚樹のとこに戻ってくるから……、
 傍にいてくれる?

[そうしてくれることはもう知っているから、答えはもう知っているのだけれど、宣言のつもりも兼ねて。]
(276) 2023/03/14(Tue) 21:13:37

【人】 武藤景虎

[とりあえず飯が先決として、今後の予定も話したい。

必殺技ケーキはいつがいいだろう。
来週はちょっと別の用事があるからその次の週でいいかな、とか。

来週の用事っていうのは、まあ、ホワイトデーのことなんだけど。

バレンタインはいろいろ貰ってしまったので。
普段買わないようなちゃんとした店のギフト用のチョコ買ったり、フルーツ食い放題みたいなとこに連れていこうとは決めていて。

────それから、あのキャンプ場で、柚樹からねだられたご褒美のことを思い出した。
オレがひとりで作った料理。魚の丸焼きにすごい喜んでくれたのが嬉しかったから。
オレもなんか作ってやれるようになりたいな、と思って。

さすがにオレの部屋の設備やスキル的にも菓子は作れそうにないし、
とりあえず、正月に柚樹んちで一緒に作った玉子焼きを作ってみようかな。

うちの実家の味を知りたいとも言っていたし、かーちゃんに連絡してみよう。
オレが飯の作り方を聞くとか、何が起きたのかと思われそうだが。]
(277) 2023/03/14(Tue) 21:14:03

【人】 武藤景虎

[春休みはまだ長いし、いっぱいやりたいことがある。
この一晩でいろいろ予定が増えもした。

春休みが終わって、4年になっていろいろ忙しくもなるかもだけど。
まだ柚樹と迎えたことのない季節も、その先も二人でいろんなことしような。

そうして思い出がいくつ積み重なっていっても、
             *全部忘れず、覚えておくよ。*]
(278) 2023/03/14(Tue) 21:14:54
[彼を前にすると恋する顏が出てしまう。
ふとした瞬間に溢れる感情は止めどない。エッチな事を口にしたり、実行したりするよりもずっとずっと恥ずかしい。彼を誘惑するほうが恥ずかしくないだなんて、恋心は厄介だ。その上、彼の理想でありたい自分としては、そんな醜態をさらすことで幻滅されないか。と心配と恐怖があった。けど。

彼の胸にすり寄る自分を彼は痛いほど抱きしめてくれた。
惚れぬいて子どもっぽくなる自分をも、愛していると告げるように。優しい手が、緩まりその代わりにと髪に口づけを落としてくれる。撫でられながら、見上げ]


 ……僕も、好きやで。

 めちゃくちゃ好きや。


[彼が思うよりもずっと愛している。
彼が自分ばかりと好きだといつもどこかで思っていると知ったらそれこそ、僕の方が僕ばかりが好きやって思っているで。と教えただろう。彼の性癖が歪んでいるとは思わなかった。本当に自分が嫌がることを彼はしないし、何時だって大切にしてくれたから。

愛されているのだと分かっている。
けど、それ以上に僕は彼を愛しているのだと。
とてつもなく重いのを自覚して]


楽しみにしときや。

[写真部の部室。
誰からも見えない角度で彼の耳裏にキスをして。
赤い舌を出し、ご奉仕したるで。なんて。

誘いをかける。
恋心に真っ赤になって弱ってしまうのも自分なら。
こうして、彼を煽るのもまた自分だから。

 笑う顏は、艶めいていた*]

【人】 武藤景虎

[渡した真実券は突き返されてしまった。>>284

まあ、わかりきってた答えだからね。]

 ごめんって。わかった、この質問は無しね。

 ―――ずっと傍にいるし、オレが離さないよ。

[質問じゃなくそう言い換えると、仏頂面になった頬を軽く撫でれば、笑ってくれるだろうか。

味玉券と大盛無料券も付けとくので。**]
(286) 2023/03/14(Tue) 21:51:33
[アスルとともに故郷に帰ってすぐは目まぐるしかった。
懐かしい顔ぶれとの再会に喜び、長老から明かされる衝撃の真実に愕然とし、両親も説明を受けた上で自分を送り出していたことにはなんとも言えない顔になり、最後には苦笑してしまった。

結構思い詰めたのは事実なのだ。
過去も理由も仕方なく理解できる面はあれど、自らの後を継いだ巫女も似たように思い悩み、辛い思いもするかもしれないと思えば、簡単に納得して自由を謳歌できないのも自分である。
もっと他に方法はないのか考え、ガクたちの世界でいうお見合い相談所企画を作り上げるのは少し先の未来のお話。

もう巫女としての力はない。
当然、恋占いも遠見もまじないも出来ない。

でもアスルと過ごしてきて、これからも暮らしていくこの島のためにできることをしたかった。
この島が、みんなが、大切だから。]


 そういえばね、アスル。

[くすくすと笑って。]

 巫女の力がなくなってきた頃から、急に私の髪と瞳の色が変化してきていたでしょう?
 あれは前例があることではなくて実は理由は不明だったの。

[時期が時期だったので皆そういう見方をしていたが、文献にも残っておらず、実は首を捻られていたのだ。]

 だから、自分で理由を考えてみたわ。

 私は水に親和性のある力だった。
 水は……例えば湖面は姿を映すでしょう。
 私も水と同じように、……大好きな人の、大好きな色ばかり映して、想って焦がれて、ついに自分を変えてしまった。

 なんて、どうかしら。

[完全に同じにはならなかった淡い青に、月のような銀。
両親からもらった元の色も好きだったが、このアスルと混ざり合ったような色合いはお気に入りだった。]

[そして]

 ええ、いつでも大丈夫!

[アスルへ溌剌とした返事をする。
長い髪をひとつに結んでなびかせ、膝上までの衣装にズボンと革のブーツを着た姿は巫女時代と違う活動的なもの。
今は飛行機乗りと、その相方だから。]

 ……、

[美しいアスルの色をまとった飛行機。私たちの鳥。

身体の奥まで響くエンジン音、大きなプロペラの回る音。
いつになっても逸る心臓は、空へ飛び立つ前の彼の横顔を見た瞬間に一際跳ねて、熱い想いがあふれ出す。

ついに地上に縫い止められた鎖が外れて。
悠々と大きな羽根を風に乗せ、青い空へと飛び立った。]

 




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夢から帰還

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“椿”
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