12:36:16

人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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【墓】 憔悴した狗 ムルイジ

「あの野郎……」


傷だらけの姿で鎖に繋がれている。
引きちぎれんばかりに前に進もうとすると、
鎖がギシと身体を拘束する。
(+0) 2021/07/05(Mon) 20:23:25

【墓】 憔悴した狗 ムルイジ

規則的に鎖が揺れる音が、部屋に響く。
部屋からは蠱惑的な香の薫りがしている。

(これを嗅ぐと……脳の中身が全部ひっくり返り、
 外に流れ出すような感覚に陥る……)

開きっぱなしになってる口から、雫が落ち水音がする。
それを掻き消すような肉に肉を叩きつける音が聞こえて来て、
今自分の置かれている状況が否応なしに身体に伝わる。

「ッ……ぐっ……」

腹部の、臓器を押し上げられる圧迫感に、吐き気を催す。
相手が抉り搔き分ける形が想像出来る程にこじ開けられた身体が
異物感に、自然にそれを外に押し出そうとする。

どれだけオレの身体に執着するのか、
オレを買ったであろうそのVIPの酔客は、
その感覚こそが本懐と抽挿を早くする。
鎖の揺れも、激しくなる――。
(+1) 2021/07/05(Mon) 23:00:14

【墓】 憔悴した狗 ムルイジ

――どうしてこいつらは。
最後は喉を犯したがるんだ。
間抜けにも切羽詰まった顔で正面に回り、
固く閉じた口を鼻をつまんで呼吸が出来ないようにし、
無理やり喉奥にまで達するほど突き入れてくる。

「ぐっ、ぶっ……!」

直接喉を叩く感触に、
鼻まで逆流してきた相手の欲望に、噎せ散らかす。

「げっほっ……テメ……」

ぼたぼたと地面に吐き出しながら牙を剥いて見上げると、
前髪を掴まれて顔を上げさせられる。
唾の一つでも吐いてやろうかと思ったが、
血反吐のように絡みついた白い泥に呼吸が詰まって、
酸素を求めて喉が喘いだ。
(+2) 2021/07/05(Mon) 23:06:03
憔悴した狗 ムルイジは、メモを貼った。
(c4) 2021/07/05(Mon) 23:58:27

【秘】 憔悴した狗 ムルイジ → ディーラー サダル

/*
へへ……ワタクシこのお船に全部出し致しますの……

できましてよ!喜んで!
基本新しい方達の責め苦を楽しみにしているため、お手間にならないように一人で遊んでおりますけれど、何か仕掛けて来てもらえるのはいつでもウェルカムですわよ!お忙しい中構っていただけるなら置きでもなんでもどんとこいですわ!
(-55) 2021/07/06(Tue) 0:22:34
ムルイジは、ナフのことを思って、憔悴の中で少しだけ、笑った。
(c5) 2021/07/06(Tue) 0:23:37

【秘】 憔悴した狗 ムルイジ → ディーラー サダル

宛がわれたこの部屋では、鎖に繋がれているものの
ある程度自由は保障されていた。
長い鎖は部屋の中での移動だけは容易に行える。
ただそれが自分が『商品』であり『遊具』であることを、
如実に伝えて来て、反吐が出る。

「……最高の気分だよ。
 今すぐ変わってやろうか……?」

チャリと鎖を両手で示し睨む眼光は、
体力の消耗で少し曇りが見えるが、
その奥にある光は消えていない。
(-58) 2021/07/06(Tue) 0:39:45

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

「遠慮すんなよ……。
 絶対テメェも気に入るだろうさ、
 二度と忘れられないくらいにな」

従業員に無抵抗で首輪を付けられる。
悪趣味なデコレーションを鼻で嗤いながら、
目線だけ剣呑な表情を向ける。

「……そりゃありがたいことで。
 ありがたすぎて涙が出てくるぜ。
 せっかくの散歩なら勘違い女らしく、
 カワイイ飼い狗に服着せなくていいのか?」

どこの酔狂な客かは知らないが、どうせ碌な連中じゃない。
ましてやこのディーラーを仲介に挟むくらいだ。
性格も根性も終わってるやつが今回の"飼い主"だろう。
軽口を叩きながら後をついていく。
(-64) 2021/07/06(Tue) 1:13:44

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 報われた者 ナフ

「っ、テッメ……!」

"同期"の姿に飛び出しそうになって前のめりになると、
腕と足を繋がれた鎖がジャリッと地面を滑り、
身体を前に進ませない。それだけの距離が両者の間にある。

「ナフ、なんでてめえ……。
 いや……何しに来やがった」
(-69) 2021/07/06(Tue) 1:36:32

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

………?

相変わらず。
表情が読めないこと以上に、
こいつの考えていることは全く分からない。
数日ぶりに着る服に違和感を覚えることで
自尊心の破壊に来てるのか? いや甘いだろ。

疑心暗鬼が渦巻いて必要以上に警戒しながら続く。

その部屋の前まで来ると、
本気で分からないという顔で眉根を上げた。

「………。
 ……狙いがわかんねェな。
 捨て犬に同情でも――」

軽口を返そうとしたところで、
普通に四つん這いになれと言われて、青筋が浮かぶ。
(-70) 2021/07/06(Tue) 1:42:37

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

大きな、大きなため息。

吐いた吐息を合図にして、
大人しくその場に這いつくばる。
四つ足で立つとマジの狗のようになって、
甚だ不愉快ではあるが、今に始まったことじゃない。

「お次は何だ?
 三回回ってワンと吠えてやろうか?」

這いつくばった状態では何の格好もつかないが、
無言で従うのが癪で無限に皮肉が湧いてくる。
(-71) 2021/07/06(Tue) 1:43:20

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 報われた者 ナフ

「見てわかんだろ……。
 ……サイコーの状況だよ」

あの時触れた褐色の肌が、目の前にある。
どういう仕組みでその自由を手に入れたかは知らない。
ただ誰かから何かの密約があったことが、
自由な閲覧が出来ない自分にも映像で伝わってきていた。

こいつを救いたい誰かが居て。
そして救われただけの話なんだろう。

「……良かったじゃねェか。地獄から出れてよ。
 テメェみたいな餓鬼には、
 まだちょっと早かったってだけの話だろ……」

たった一瞬だけ同じ境遇にあったからと
変な共感を抱くのはそれこそ餓鬼だ。すげなく返す。
(-75) 2021/07/06(Tue) 2:00:24

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

再びため息が漏れた。

「椅子の製造過程を知りたきゃ細工屋行けよ。
 家具に境遇尋ねる狂いかテメェは……」

人一人の、ましてや女の体重くらいなら容易に支えうる。
ただこの状態で過去を語れとは、余程馬鹿にしたいと見える。
大枚を全部無駄にしてやろうかと思ったが、
首に据えられた首輪の温度に、再びため息を吐いた。

「華々しい成功譚が、尻の下から聞けると思うなよ。
 見りゃ分かるが、賭け師の一生なんて終わりはたかが知れてる。
 今絶頂のやつらもいつかココに辿り着くのがオチだ。
 それを分かっていながら、命を火にくべるように
 燃やし続けるのがギャンブラーって生き物だ。
 ……テメェにゃわからねえかもな」

二度も反故にされた賭けの内容を、憮然とした顔で思い出した。
(-76) 2021/07/06(Tue) 2:16:00

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

「……ああ、でもな。
 テメェにとっておきの話をしてやるよ」

それは、意趣返しかもしれない。
或いは八つ当たりであり、相手を不快にさせるための抵抗だ。

「……オレが最初に賭け事をしたのは、
 自殺のためだった。何もかもがどうでもよくなって、
 全部投げ出してやろうと思って入ったカジノで、
 一点賭けしやがったらモノの見事に当たりやがってな。

 笑ったぜ。
 一生真面目に働いても手に入らない金が、
 一瞬で両手に溢れてよ。笑い死ぬかと思った。

 それさえありゃ、何もかもが手に入るような額だった。
 人の命ですら買える気さえした。
 結局ディーラーもギャンブラーも……
 いや、等しく人の人生ってやつは
 みんなこの金ってやつに狂わされてるって知ったのもその時だ」
(-77) 2021/07/06(Tue) 2:17:02

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

「――テメェがオレを買ったように、
 人の命ってやつは金で買えて自由になる。
 そんだけの金があれば、
 救えたかもしれないやつがオレの人生にも居て、
 そいつのことを思い出すと、笑いが止まんなくなるんだよ。

 そんなもんに人生を狂わされたオレの、あいつの。
 誰かの人生が哀れで、笑い飛ばすしかなくなる。
 だから俺は賭け台を前にすると、笑いが止まらねえんだ」

笑ってやらなかったら。
何のためにそいつが死んだのかも分からなくなる。

皮肉気に笑う。
背中に乗るディーラーに向かって尋ねる。

「なんでこの話が、とっておきか分かるか?」
(-78) 2021/07/06(Tue) 2:18:18

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

座っている椅子が、僅かに揺れる。
言ったよな。
こんな夜中に男を部屋に招き入れる女。
どうなっても知らねえぞって。

「…………わかんねェか。
 んじゃ、狂いにふさわしく、
 テメェに
特大の嫌悪
をくれてやるよ」

皮肉は、もはや殺意にまで高められて――。
ギャンブラーの口の端は持ち上がった。
(-82) 2021/07/06(Tue) 2:41:25

【秘】 ギャンブラー ムルイジ → ディーラー サダル

「俺が大金を積んで救ってやりたかったそいつの顔がな。
 ディーラー。

 ――
テメェにそっくり
なんだよ。

 だから言ったろうが、この船で。
 
この部屋で、最初に会ったとき
によ。

 そのツラをオレが――
忘れるわけねェってな


このオレが忘れるわけがねェ。
忘れられるわけがねェんだ。
他人の空似だがなんだろうが。テメェの、その忌々しい顔だけは。

特大の殺意と皮肉と抵抗を込めて、狗は喉笛に言葉で噛みついた。
これで首輪によって死を与えられるなら、
賭けの払い戻しとしては悪くないほど、
――サイコーのテーブルだったなと嗤った。
(-83) 2021/07/06(Tue) 2:43:12

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 悪い子 ナフ

ハッ、と鼻で嗤う。鎖がギシリと音を立てた。

「テメェの幸運は誰かの不運の裏にある。
 それと同じように栄光の裏にゃ必ず凋落があり、
 勝者が嗤えばそれに泣く敗者もいる。

 掠め取った金がありゃ生きられたやつもいて、
 そういう奴にとっちゃ賭け師もヒトゴロシだろうさ」

皮肉気に笑ってみせて、長く息を吐いた。

「……毒が利かねえ気分ってどんなもんだよ。
 どうやったらその歳でそんな生き方になるってんだ。
 笑えよ勝者、テメェが賭けた人生で天が絆され、
 このムルイジ様から勝ち取った生だろうが、
 だったらテメェをテメェで全うしやがれ……」

かつて15歳だった自分に。15歳だった己に。
してやれることは、何もないけれど。
そんな言葉が、誰も居ないから、口から漏れた。
(-198) 2021/07/06(Tue) 21:52:53

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

ああ。
上々だ。
その顔を見るためのBetなんだとしたら、
ジャックポッドにも程がある。

感情をあらわにする相手に、心の底から深く嗤う。

「ハッハー……いい顔するじゃねェか。
 ギャンブルやる奴はそういう顔でするもんだぜ。
 ポーカーフェイスっていうやつはよ、
 オレに言わせりゃポーカーが弱い奴がやる小細工だ。
 盛り上げて、先導して、昂らせて、
 巻き込んで、喝采を受け、注目させる。
 それこそが賭けに興じる者の本懐だろうがよ」

その灼熱の赤の表情は、今まで見てきたサダルの
どんな顔よりも綺麗で、額縁に切り取って収めたくすらなる。
(-200) 2021/07/06(Tue) 22:10:31

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

囁く声の押し殺した声の感情は、初めて触れるものだ。
悲しみに、怒りに、油を注ぐ。

「んじゃ聞くが、ディーラーやってて、
 テメェの顔を気にする奴一人でもいたか?
 多額の配当でテメェに感謝するヤツがいたか?
 大負けをテメェのせいに、おっと、これはいるかもな、ハハッ。

 ただな、例外なくテメェと、
 ディーラーと卓を囲むやつは
 テメェになんざ微塵も興味がねェ。
 興味があるのは、テメェ越しに見た金の山と、
 その先にある輝かしい未来と己の欲望だけだ。
 誰一人として、テメェがディーラーである以上、
 テメェの顔を見ちゃいねェんだよ。
 ただの壁役で機構で裁定者であるなら。
 誰一人たりとも個人のテメェの面も中身も、
 気にしてやるもんかよ。知ってただろうが」

ああ、成程な。こりゃ悪くねェ。
狗は狗らしく、嗅覚は衰えてなかったみてェだな。
こいつの中には多分、冷静な化け物の面の下に抑え込む――本物の化け物が居る。
(-201) 2021/07/06(Tue) 22:11:31

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → ディーラー サダル

楽しくなってきやがった。
ここで死んでもいいくらいに。
相手の傷に塩を塗りこめて、自分の生命をテーブルの上に置く。

「ナァ聞かせてくれよ、どうして17でstandしやがる?
 それがルールだからか!? ディーラーの役割だからか!?
 ハハン!?テメェが4引いて、21にして、下してみる可能性を、
 それだけ煮凝りのように凝り固まった俺への憎悪を、
 嫉妬を、殺意を、上手に押し隠してサイコーの気分かよ!?」

椅子はがたがたと揺れる。相手の心を揺らすように。

「相手に負けを与えることよりも、
 自分が勝つことでしか感情を得られない気狂いのクセに、
 随分と優等生な顔だな、ディーラーさんよォ!!」

それは、助かりたいが故の策でも。
何かのためのブラフでもなく。
そういう勝負の上でしか生きられない勝負師のサガが、
耐えきれず口にした笑声だった。

今オレは最高にコイツの魂を、賭けで奪いたいと願っていた。
(-202) 2021/07/06(Tue) 22:13:17
ムルイジは、ギャンブラーだ。
(c10) 2021/07/06(Tue) 22:13:51

ムルイジは、お前の全てが、心から欲しい。
(c11) 2021/07/06(Tue) 22:14:13

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア

「……う”ぇ”」

素直にそんな声が出た。
どんな経路を通って来たのか、
鎖に繋がれた自分の元に迷い込んできた少年の姿と
余りにも見せようと思えない汚ぇ姿の自分と比べてしまい、反吐を飲み込んだ。

「……ヒゲも剃ってねーってのに。
 サイコーに会いたくないカワイコちゃんが来ちまったなオイ」
(-205) 2021/07/06(Tue) 22:20:30

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア

「ギャンブラーには似合いの末路だろ。
 ……負けりゃこんなもんだぜ?」

多分それは恐らく、ニアも分かっているような気はしているが。
それでも、次のワンドローで何かが覆ると思うのもまた、
ギャンブラーのサガであるとも思う。
憔悴した顔でも皮肉は止まらず、
軽薄な笑みもハンカチでは拭えない。

「おヒメサマこそ、どうしてこんな汚ェスラムへ?
 ガラスの靴でも忘れて取りに来たか?
 ……見つかりゃタダじゃすまねーぞ、それも分かんだろ」
(-209) 2021/07/06(Tue) 22:42:39

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア

自由すぎんだろ

 真夏の向日葵の成長でももう少し慎みあるわ」

鎖に繋がれた前で粛々と始まるティータイムに、
ドレスコードが合わせられないことを悔やんだ。

「ああ、そうだよ。
 単純なギャンブルだった、
 ブラフに気づけなかっただけでな。
 それでこの"ザマ"だ」
(-215) 2021/07/06(Tue) 23:19:43

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア

「………あ? さっちー?」

言われて首を傾げ、ああ、サダルのことかと納得する。
あいつ、されたこと相当根に持つタイプだな。

「……さあな。案外オレに惚れてんじゃねェのか?
 まあディーラーとギャンブラーじゃ、
 生き方が相容れねえのも無理ねェだろ」

それ以前に余りに対局の人間であることは否めない。
目の前に7本の瓶を出されて。

「いやツッコミどころが多すぎて処理しきれねえってか、
 関係ねえが
お前よく俺の前に小瓶の飲み物出せたな


飲まされた媚薬の味がトラウマとして口内に広がる。
というか飲まされたやつと全く同じ色のやつまであるじゃねェか良く見たら。
(-218) 2021/07/06(Tue) 23:54:58
ムルイジは、呻いた。
(c12) 2021/07/06(Tue) 23:55:51

【秘】 繋がれた狗 ムルイジ → 底知れぬ ニア

「遊びってな、オマエ……。
 ………あァ?」

鎖に繋がれた状態で相手の不可解に思える言葉に眉根を寄せた。
挑発と言うより糾弾に近いように感じられる。
戯れに行われた賭け。そのスートとナンバーを思い出す。

「……負けの理由なんてどれも、
 負けた側に運がなかったか、
 運を調伏できなかったかの、
 どっちかじゃねェのかよ……」
(-225) 2021/07/07(Wed) 0:42:33
 




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