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【人】 情報屋 ムルイジ最後の処刑、なのは。もう分かりきっていること。きっと。 最後だからこそ、いつも通りにまた、最後尾を陣取る。 皆を促すように。 (1) 2021/09/08(Wed) 22:17:56 |
【人】 情報屋 ムルイジ皆が、何も言わないなら。 今日も、最後を。 最後の最後まで、トドメを。 ムルイジはそうして、ドア付近で処刑室全体を視界に収めている。 (8) 2021/09/08(Wed) 23:05:54 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……アタシ、一つしかやり方わからないもの。指定でもされなきゃ」 手に取ったのは、やっぱり刃の厚い短剣だ。 察せるだろう、この刃を水平にして喉に押し込むのだと。 血を見るのを毎度嫌がっていたと知っているキファが相手でも、それしか。 確実に最期を贈れる術を知らない。 (10) 2021/09/08(Wed) 23:25:11 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……アタシだって別に、血が見たいわけじゃないわよ」 薬は自信がないのだ。口に含んで無理矢理飲ませるくらいには。 けれど、見て、それが実践できそうなら、薬を選ぶだろう。 (15) 2021/09/08(Wed) 23:49:26 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……、構わないわよ」 初めて。何度も処刑を行なった数日間で、初めてラストを申し出られた。 少しだけ驚くが、いつも通りを崩すほどでは無い。 深い緑色の薬剤を手に取りながら、どうしようかと周りを窺いながら。自分の番を待つ。 (20) 2021/09/09(Thu) 0:18:54 |
【人】 情報屋 ムルイジどうぞ、と言われて。あぁ、そういえば最後では無いのは初めてで。 最後を持っていくより、ずっと痛いなと思った。 薬剤を、注射器にとる。見様見真似で、血管と思しきものを探し、そこに針を刺す。 本当に注入されているだろうか。血管の色が肌から透けているのが見える。 針を抜いて、キファの頬へと軽く口付ける。 ……場所を、あけなければ。 下がる、というよりも横にズレて、最後の一人を見た。 (23) 2021/09/09(Thu) 1:06:39 |
【人】 情報屋 ムルイジこの位置から見る処刑室は初めてだ。 この流れを見るのは初めてだ。 自分が最後を持っていかないのは初めてだ。 片手で、もう片方の腕を強く握る。 それでも表情はいつも通り。 「………そうね」 答えるように呟いた。 最後まで処刑室に残る、という部分だけは、曲げなかった。 曲げられなかった。 まだ暫くそこにいるだろう。 (26) 2021/09/09(Thu) 1:40:11 |
ムルイジは、毛布を持ってきてキファに丁寧にかけた。 (a2) 2021/09/09(Thu) 1:40:42 |
【人】 情報屋 ムルイジ「……もう少し」 落ち着くのを待っている。 いつもそうしているように。 死を噛み締めて受け入れて、何事もなかったかのように歩き始めるために。 いつも通りの声色で、一言だけ答えた。 (28) 2021/09/09(Thu) 2:00:19 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「そうよ、アタシ結構ババアよ。長く生きてる、船旅も長い。 そんなだからねぇ、鈍っちゃって、」 そこまで言って、目の前の貴方はそういう話をしているのでは無い、と気付く。 苦痛なんて、背負うものなんて大なり小なりみんなあって、アタシのだけが重いわけじゃない。 アタシは一人でいたから、そんなに背負うものも多くはない。 大丈夫よありがとう、と口を開きかけて。 広げられる手を見て止まった。 「……急にかっこいいこと言うのやめてよね」 ここで乗った方が、貴方は輝く。 ここで甘えた方が、流れが綺麗だ。 そうして言い訳を自分の中に重ねて漸く。 立ち上がり、貴方の目の前まで。 避けられないなら、思い切り抱き締めてしまおうかと。 (-7) 2021/09/09(Thu) 19:48:51 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → アンテナ キュー『あぁ、お金の面はどうしてもあるわよねぇ……』 『こんなゲームがまかり通るくらいだし、何か補償くらいはありそうだけど。探してみてもいいかもね』 心理的負担が大きいゲームだ。キューのようなケースが出ないわけがない。 そうなると、行う側にも都合が悪かろう。何かしらあってもおかしくない……気がする。 そんなことを考え、自分も少し調べてみようかと思ったところで届いた、ハート付きの文字列。 自分の真似だろうなと思い至れば、嬉しそうに微笑ましそうに笑う。それを見る者はいないのだけど。 『えぇ、いくらでも』 そう打ち。最後に送られた文章に対しての返答は少し時間が空いて。 『善処するわ』 そう返された。 (-8) 2021/09/09(Thu) 20:00:01 |
ムルイジは、銃声を聞いた。空耳だったのかを確かめは、しない。 (a20) 2021/09/10(Fri) 0:59:36 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「……やぁね、今時、年齢なんてそんなに気にする人いないわよ。誤差よ誤差」 自分のことはババアだの何だの言うくせに、だ。 けれど貴方を歳下と扱っているわけでもないのも事実で。 「………麻痺」 思い当たらなかったという顔をし、ポツリと吐いた。 本当に思い至っていなかったなら、自分が『何と比べて』鈍いのかなんて分からないくせに。 「……楽になるってね、楽じゃないのよ、シトゥラ」 最後まで素直にはなりきれない。 (-11) 2021/09/10(Fri) 1:10:11 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンずっと、自分のどうでもいいところを、今まで見もしなかった部分を見ながら話している。 その事実自体は、伝わらなくてもいいことだ。 伝わらない方がいい。 「ん?なぁに、いいけど」 首を傾ける。……多少耳がいいのだ。 金属音には気がついたが深く問うではない。 (-12) 2021/09/10(Fri) 1:24:45 |
ムルイジは、夜通しロビーにいる。いた。通知が来てからも、一人、ずっと。 (a25) 2021/09/10(Fri) 2:14:59 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンいつか、が来るほど共にいるのか、なんて。 ……いや、いるのだろう、貴方は。どこにだって来るのだろう。 それを拒む気もない。 「……、え?」 もう決めたのか、とか、船にいる間に貰えるなんて、とか、そういうこともさることながら。 煙草の代わりが、まさか形に残るものだなんて思っても見なくて。 喜ぶより前に戸惑いが先に来た。 嫌とかではないが。 (-16) 2021/09/10(Fri) 7:58:17 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラ「言うわよ。……楽じゃないことに慣れたあとは特にね」 覚えはないだろうか?思考は特に。 楽になりたいという自分を責めたり、助かりたくないと思ったり、感情を閉じた蓋がこじ開けられることを恐れたり。 壊れていない。壊れない。ムルイジが壊れることはない、鈍い為に。 だから楽になることは、楽ではない。 わざわざ全てを口にはしないが。 「……アタシねぇ。それでもやっぱり、悪夢の中でも、背筋伸ばしていたいわよ。胸張っていたいわ。……でも、」 「そうね、2000年に比べたら120年ぽっち、若造に他ならないわね? 今夜はお付き合い頂ける?」 「……お姉様♡」 ハグなんてするから、性別に敏感なこの『男』には。 貴方がどんな身体であるかなんて、分かってしまったのだ。 (-17) 2021/09/10(Fri) 8:06:39 |
ムルイジは、ロビーにいる。端末はポケットの中で震えた。それだけ。 (a31) 2021/09/10(Fri) 8:07:20 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン「問題とか、そういう話じゃ……」 差し出された銀色と、貴方の顔とを視線が行き来する。 そうして少しの間があって、漸くそれに手を伸ばした。 受け取る。 受け取ったそれを首に回す。 「……おかしくない?」 まだ匂いのないそれを首に下げて、まだ僅かに戸惑った顔のまま、自信なさげに首を傾けた。 (-24) 2021/09/10(Fri) 16:10:50 |
ムルイジは、ただじっとロビーにいる。朝掲げられた挨拶におはようと返したくらいで、あとはじっと。 (a48) 2021/09/10(Fri) 16:13:46 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン透かしが入ったペンダントは、華奢で、可愛らしく。 アタシには可愛らしすぎるんじゃないか。 大の男には似合わないんじゃないか。 こんな、素敵なものは。 目の前、というより膝元の貴方を見。 満足げな貴方の表情を知る。 「………おかしくないなら、いいわ」 「……ありがとう」 (-38) 2021/09/10(Fri) 21:21:06 |
【人】 情報屋 ムルイジずっと、ロビーにいた。何をするでもなく、 実際よりも酷く長い体感時間を、ただ過ごしていた。 ただいま、の声が聞こえて、緩やかにそちらに顔を向ける。 「……おかえりなさい、バーナード」 いつもの、軽やかな挨拶ではなく。 いつも通りの顔で、ヒラヒラと手を揺らした。 (49) 2021/09/10(Fri) 21:24:46 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンペンダントを、チェーンごと服の内側へ。 そうすれば、ハイネックの服は完全にペンダントを隠してしまって。 立ち上がる貴方を見上げる。 「……眠れそう?」 言葉通りの意味ではなく。 もう行くのか、を確かめるための言葉だ。 (-43) 2021/09/10(Fri) 22:22:34 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンあぁ、その返答は、知っている。 知っているから、 「……そう」 そういうしかない。 素っ気なくも感じる、いつもの返事。 貴方を、見送るしかできない。 (-45) 2021/09/10(Fri) 22:49:10 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタンそんなに見られていたことなんて、知らない。 貴方が狡いことも、知らない。 貴方としていたことといえば、『なんでもない』会話ばかりだ。 ……本当になんでもなかっただろうか? 貴方のことは、何も知らないままだ。 本当に? 「えぇ、なぁに?……っ、!?」 抱き締められるまでは、特に大きな反応もなく。スキンシップのハグなら割と皆しているものだし。 髪に触れられるのもいい。それで済まなかったのはその後だ。厳密には、髪に触れられたのではなく避けられたのだと気付けなかったせいだ。 びく、と肩が跳ねる。頭の中が、グルリと回る。 何をされた?いや、分かる、ちゃんと認識しろ、ちゃんと反応を!理解を! ……動きは止まったまま、ぱちぱちと瞬きを繰り返している。 (-47) 2021/09/10(Fri) 23:29:19 |
ムルイジは、時折ロビーの入り口に目を向けながら、後の二人を待っている。 (a65) 2021/09/11(Sat) 0:00:11 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン平常時であれば、もっと色々考えられたかもしれない。 今は、耳元で聞こえる悪戯な笑いに、あぁ揶揄われているのか、と判断をつけようとした。 けれど、…なんだか、引っ掛かるような思いがした。 「謝られる方が、後悔されてるみたいで嫌だわ」 前にも同じようなことを言ったのを覚えている。 「……どうして?悪戯して、アタシの反応でも引き出したい? 流石にびっくりしたわよ?」 貴方に言われたことで一番覚えているのは、自分を知りたいと言ったこと。だから知る為に色々試しているんだろうか。 見えないフリ、見ないフリ、フリを自覚することすら知らんフリ。 貴方が見ていることは知らない。貴方の方を見てはいない。 目を伏せ、自嘲気味に薄く笑っている。 この口付けを好意と取ることは、これ自体が貴方の欲と受け取ることは、今のムルイジには難しかった。 (-50) 2021/09/11(Sat) 7:24:27 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン頬に触れられたから、というより。貴方の一人称が耳に入って、反射的にそっちを向いた。 そして、その意味を考える。何故したくなったのか……に、理由はないんだろう。 貴方が、自分を野の花のようだと例えた事は、 残念ながら 覚えている。「………口説いてるように聞こえちゃうわよ、そういう言い方」 自意識過剰。分かってる。 そう肝に銘じている。 溜息混じり、茶化すように溢し。 (-52) 2021/09/11(Sat) 8:13:01 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン「………、」 明確に、 あっしまった と思った。肯定されてしまっては。どんな言葉を吐き出そうとしたかを口が忘れてしまったかのように、パク、と開いては閉じる。 なぞられる頬が、ほんの僅かに熱い、気がする。 「………ゲームが終わったら、それでもそんなこと言う物好きが変わらないなら、もう一回口説きにいらっしゃい」 こんな状況だから、きっととち狂ってるのだ。 あんなことをしたから、きっと測り違えたのだ。 でも、全てそうして跳ね除けてしまうには心苦しいほど、今、この瞬間は貴方の顔が真剣に見える。 だから、そう言う。もう一度考え直してみろ、と。 (-55) 2021/09/11(Sat) 16:12:36 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 平凡 シェルタン貴方は。考え直してみるという選択肢すら既にないほど、心を決めてしまっているのか。 貴方の言葉を聞いてそれを察し、ポカンと口を開いたままになってしまった。 逃げている。ずっとそうだ。ずっとずっと。 色んなものに向き合うには、この癖が染み付いてしまった。 流石に、ここまで言われては、真に受けるなんてとか考える隙間もない。 離れていく手を、いつものものではない薄い笑みを、貴方を正面に見。 それでも往生際悪く言い訳を探したりもするのだけど。 最後の日の夜、散々そうやって心を掻き乱されて。 それ以上何かを言えることもなく、後は貴方が去るのを見送るだけだっただろう。 (-64) 2021/09/11(Sat) 21:51:32 |
【秘】 情報屋 ムルイジ → 辺境の幼き人魚姫 シトゥラこれでいて、ムルイジの性自認は男である。 けれど、女性に憧れを持つものではあるから。 ……女同士と言われて、何か酷く、心の深い部分が緩んだ気がしたのだ。 「うふふ。先に連絡入れてくれたら、もっと可愛いパジャマでも用意したのにね」 そんなことを言いつつ。 至って普通の女子会のように、その夜を過ごすのだろう。愚痴も笑い話も、カラカラ笑う声に交えて。 明日また立つための活力に、と。 (-65) 2021/09/11(Sat) 21:56:33 |
【人】 情報屋 ムルイジやってきた顔、バーナードと二人でワイワイ大声を出している顔。 それを見てこっそり、長く長く細い息を吐いた。 「おかえり、カストル」 いつも通りの顔で告げた。 (93) 2021/09/12(Sun) 13:38:33 |
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