カミクズは、笑顔でいる事しかできない。 (c19) 2022/03/02(Wed) 21:36:38 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『邦幸さん』 『無理は、せざるを得ないかもしれないですけど。 でも つらい時は、つらいと言ってくださいね』 その日の話し合いを終えた、少し後の事。 良くも悪くも気持ちばかりのメッセージと、それから。 『あのね』 『僕、今週末が誕生日で』 『けど 多分、この合議はそれより早く終わってしまうから』 『せめて 前倒しでケーキだけ食べちゃおうかなって』 『でも一人で食べるのはちょっと、寂しくて』 それは、今まで通り、ではあるのだけど。 味気ないケーキを一人で食べるのは、毎年のことだけど。 でも、どうせなら、最後くらいは。 『だから、時間がある時にでも。 休憩ついでに、付き合ってくれるとうれしいです』 今すぐじゃなくて、いいけれど。 決して無理にとは言わないけど、できたらその方が嬉しくて。 そんなささやかなお願い。 (-167) 2022/03/02(Wed) 23:08:46 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ多分、あなたがまだベッドの上で目蓋を閉じている頃に。 端末にはいくつかのメッセージが届いていて。 『エノさん』 『大丈夫、じゃないとは 思うんですけど』 メッセージとメッセージのタイムスタンプに、少しの間。 気の利いた言葉を探して、見付からなくて、結局そのまま。 『大丈夫ですか』 『自分にできる事、なにかありますか』 『返事、なくても大丈夫です』 ここで一度、メッセージは区切られている。 届いた時間は、話し合いが終わった少し後の事だった。 (-170) 2022/03/02(Wed) 23:16:56 |
【独】 清掃員 カミクズ/* 職と兄と18歳と笑顔と汚部屋と誕生日回収したからあと…… あと何だァ!? 仕事とか片付ける事へのお気持ちはもうちょい出してもええか… (-171) 2022/03/02(Wed) 23:33:13 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ清掃員はその日、一人自室で過ごしていたから。 送られてきたメッセージに気付くのにそう時間は掛からなかった。 返事が返ってきた事に、まず安心して。 その前の日も、半日ほどは 寮に居たから薬局ができていた事は知らなかったけど。 マップを見れば場所はすぐにわかるだろう、と思って。 『わかりました』 『掃除をしたら、会いにいきますね』 『それまで、もう少しだけ おやすみなさい』 そう返信をして、すぐに身支度を始めた。 (-226) 2022/03/03(Thu) 15:18:22 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『つらい気持ちには、大きなものと小さなものがあって』 『死んで欲しくない人が死んでしまうのは、顕著に大きなもので それと同じ重みでは、ないかもしれないけど でも。 やりたい事の為に頑張っているのに、思うようにいかない時も 少なからず、つらいと思うんじゃないかなって』 『でも、どちらが重要とかじゃなくて』 『つらい時は、つらいんですよ』 それを定義しない事は、確かに幸福な事なのかもしれない。 感情に名前を付けてしまわなければ、何もかも曖昧なまま 些細な苦しみに囚われず生きていけるのだから。 それでも、少しだけ寂しい事だとも、思うわけで。 だって、喜びと苦しみは表裏一体じゃないか。 その前提に期待が、願望が、楽しかった時間があるからこそ 人は、それがふいになる事をつらいと感じるのだろうから。 だからこそ、報われた時に喜びを感じるのだろうから。 (-227) 2022/03/03(Thu) 15:42:37 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『厳密には、多分 きみと同い年のままですけどね』 だってきっとその日付を生きて迎える事は無いから。 『なんて、あはは』 『ゆっくり来てください。 今年はどうするか、まだ考えてなかったんです。』 『それと。きみのこと、ちゃんと覚えてますよ。 でも、そうだな』 少しの間。好きな花は、思い浮かばなかった。 昔はそうではなかったかもしれないけど、 今の自分にとって最も印象深いのは、兄への献花だった。 それは相応しくない気がして、いいや、多分。 ある意味ではそれでいいのかもしれないけど、でも、今は。 ああ、そうだ。じゃあこうしようか。 『きみの好きな花がいいです。』 きっとこれがいい。きみを困らせてしまわないといいけど。 「……部屋、少しだけ片付けておこう」 返信したのち、一人そう呟いた。 せめて床と、それからテーブルの上くらいは。 (-228) 2022/03/03(Thu) 15:45:17 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス夕暮れ時。 いくつかメッセージをやり取りして、 頼まれごとの為に身支度をしていた頃。 不意に届いた連絡を見て、差出人に少しだけ意外そうな顔をした。 『いいですよ。 ちょうど薬局の掃除を頼まれたところでした』 『現地集合にしますか?それともどこかで落ち合いましょうか』 (-232) 2022/03/03(Thu) 16:15:37 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス『わかりました。多分、その方がいいですよね』 『じゃあ、待ってますね』 そう返信を送ってから、先日あった事をふと思い出して 部屋の前で待っていようと思ったとか、ないとか。 多分、あなたも気にする方の人ではないとは、思うのだけど。 (-235) 2022/03/03(Thu) 16:30:18 |
カミクズは、自室の前で待ち合わせ中。多分、夕暮れ時の事。 (c20) 2022/03/03(Thu) 16:31:11 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス所変わって部屋の前。 対する清掃員はといえば、いつも通りの作業着だった。 これからしに行く事を思えば当然ではあるのだけど。 「…あ、ユスさん。 いえ、お気になさらず。本当に今行くところだったので…」 掛けられた声に、ぱ、と顔を上げて。 相変わらず無愛想な事には大して気にしたふうでもなく、 そんなに待ってもないですよ、と続けた後に。 「……エノさん、大丈夫そうでしたか? 一応…連絡ができる状態なのは、わかってるんですけど」 ぽつり、気掛かりそうに零した。 口ぶりからするに、清掃員に掃除を頼んだのは彼なのだろう。 (-240) 2022/03/03(Thu) 16:51:41 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス「そうですか…少しだけ、安心しました。 あの人が寂しくないといいなって、それがずっと心配で…」 その答えに、笑みの形の表情にほんの少し安堵の色が滲んだ。 怪我の具合もそうだけれど、それ以上に、多分。 ただ、寂しい思いをしていないかが、清掃員は気掛かりだった。 寂しがり屋な人だと知っているから。 「…そういえば、ユスさんはどうして掃除を? いえ、誰かがやらなければならない事ですから… ユスさんがやろうと思う事は、あまり不思議じゃないですけど」 あなたはそういう事を率先してやる人、だと認識してはいて。 でも何となく、聞きたくなったから。 立ち話も何だから、と歩き出しながらそんな問いを投げ掛けた。 今は特に手荷物は無い様子。 現場に着いてから用意してしまうという事がここではできるから。 (-245) 2022/03/03(Thu) 17:16:19 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 規律 ユス「あはは…あの人はそんなに難しい人じゃありませんよ、きっと うん、でも…なら、よかったです。」 殆ど独り言に近い呟きに少し困ったように笑って、 それから、続く言葉に一つ頷いた。 自分も会いに行くとは約束したけれど、すぐには行けないから。 だからそれだけが少しばかり気掛かりだった。 「……うぐ、それはそう、なんですけど… あんまりじっとしているのも、何というか、気が塞ぐんです。 だから少しくらいやる事があった方がちょうどよくて…」 暫しの沈黙の後の返答、正論にやや痛いところを突かれて。 ほんの少し言葉に詰まった後、言い訳じみた…言い訳をした。 そんな薬局への道すがら。 「…自分の仕事は…役に立つこと、無い方がいいんですけどね」 僅かに目を伏せて、物憂げにそう零したのは 聞こえたかもしれないし、聞き取れなかったかも。そんな声量。 (-288) 2022/03/03(Thu) 22:25:21 |
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